JPH09219178A - 放電管 - Google Patents

放電管

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JPH09219178A
JPH09219178A JP3229897A JP3229897A JPH09219178A JP H09219178 A JPH09219178 A JP H09219178A JP 3229897 A JP3229897 A JP 3229897A JP 3229897 A JP3229897 A JP 3229897A JP H09219178 A JPH09219178 A JP H09219178A
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JP
Japan
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gas
container
electrodes
visible light
generated
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Application number
JP3229897A
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English (en)
Inventor
Ryohei Itaya
良平 板谷
Masatoshi Riyuuko
雅俊 竜子
Tatsushi Fujino
達士 藤野
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OYO KAGAKU KENKYUSHO
Original Assignee
OYO KAGAKU KENKYUSHO
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Publication date
Priority claimed from US07/953,100 external-priority patent/US5363019A/en
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
  • Discharge Lamp (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光色を変えることができるとともに、パル
ス放電を利用してそのパルスの幅、周期、立ち上がり等
を変化させるという必要が必ずしもない、放電管を提供
する。 【解決手段】 互いに励起レベルが異なり、主に可視光
を発生する第1のガスと、主に紫外線を発生する第2の
ガスを有する封入ガスが、管状の容器1内に封入され
る。電極3a,3bは、容器1内に軸方向に電界を与え
て容器1内に陽光柱を発生させる。電極3a,4は、容
器1内に電界を与えて、容器1の壁面に実質的に沿った
領域であって陽光柱に対応する領域に、負グローを発生
させる。容器1の内壁には、第2のガスにより発生され
る紫外線を、主として第1のガスにより発生される可視
光とは波長の異なる可視光に変換する蛍光体が、塗布さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発光色を変えることが
できる放電管及びそれを用いた放電装置に関し、例え
ば、照明用ランプ、屋内外に設置されるネオンサイン及
び表示用ランプなどに適用することができる。
【0002】
【従来の技術】従来、気体放電に伴う発光色は使用する
ガス(蒸気を含む)の種類に応じて固有のものとされて
おり、発光色を変えることは不可能であると認識されて
いた。これに対して、本件発明者のうちの一人は、通常
の放電管を用いてパルス放電させ、そのパルスの幅、周
期、立ち上がり等を変化させることによって、前記放電
管内の電子エネルギーを制御し、それにより陽光柱の発
光色を変えて前記放電管の発光色を変える方法を発明し
た(特公昭53−42386号、及び、1973年6月
25日に社団法人電気学会により発行された板谷良平ら
による「放電光色の制御」と題するプラズマ研究会資料
(資料番号EP−73−2)、を参照)。 しかし、こ
の方法では、パルス放電を利用し、そのパルスの幅、周
期、立ち上がり等を変化させていたので、特殊な電源を
必要とする、雑音の発生が大きい、電源効率が低下す
る、電極の負担が大きい、などの問題があった。なお、
前述の方法では、放電管の発光色は陽光柱の発光色にの
み依存し、負グローの発光は、放電管の発光色に利用す
ることができないので極力外部に漏れぬように遮るべき
である、との考え方に立脚していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記事情に
鑑みてなされたもので、発光色を変えることができると
ともに、パルス放電を利用してそのパルスの幅、周期、
立ち上がり等を変化させるという必要が必ずしもない、
放電管及びそれを用いた放電装置を提供しようとするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様の放電管では、管状の容器と、
該容器内に封入された封入ガスであって、互いに励起レ
ベル及び発生紫外線の波長が異なる第1のガス及び第2
のガスを有する封入ガスと、前記容器内に軸方向に電界
を与えて前記容器内に陽光柱を発生させるための第1の
電極手段と、前記容器内に電界を与えて、前記容器の壁
面に実質的に沿った領域であって前記第1の電極手段に
より与えられる電界により発生する前記陽光柱に対応す
る領域に、負グローを発生させるための第2の電極手段
と、を備えた構成としたものである。そして、前記容器
の内壁には、前記第1のガスにより発生される紫外線を
主として第1の可視光に変換する第1の蛍光体、及び、
前記第2のガスにより発生される紫外線を主として前記
第1の可視光とは波長の異なる第2の可視光に変換する
第2の蛍光体が、塗布される。この場合、前記第1のガ
スが水銀蒸気であるとともに前記第2のガスがキセノン
ガスであってもよい。
【0005】本発明の第2の態様の放電管では、管状の
容器と、該容器内に封入された封入ガスであって、互い
に励起レベル及び発生紫外線の波長が異なる第1のガス
及び第2のガスを有する封入ガスと、前記容器内に軸方
向に電界を与えて前記容器内に陽光柱を発生させるため
の第1の電極手段と、前記容器内に電界を与えて、前記
容器の壁面に実質的に沿った領域であって前記第1の電
極手段により与えられる電界により発生する前記陽光柱
に対応する領域に、負グローを発生させるための第2の
電極手段と、を備えた構成としたものである。そして、
前記容器の内壁には、前記第1のガスにより発生される
紫外線を主として第1の可視光に変換する第1の蛍光
体、及び、前記第1のガス及び前記第2のガスの両方に
より発生される紫外線を前記第1の可視光とは波長の異
なる第2の可視光に変換する第2の蛍光体が、塗布され
る。この場合、前記第1のガスが水銀蒸気であるととも
に前記第2のガスがキセノンガスであってもよい。
【0006】本発明の第3の態様の放電管では、管状の
容器と、該容器内に封入された封入ガスであって、互い
に励起レベルが異なる第1のガス及び第2のガスを有す
る封入ガスであって、前記第1のガスは主に可視光を発
生するとともに前記第2のガスは主に紫外線を発生す
る、封入ガスと、前記容器内に軸方向に電界を与えて前
記容器内に陽光柱を発生させるための第1の電極手段
と、前記容器内に電界を与えて、前記容器の壁面に実質
的に沿った領域であって前記第1の電極手段により与え
られる電界により発生する前記陽光柱に対応する領域
に、負グローを発生させるための第2の電極手段と、を
備えた構成としたものである。そして、前記容器の内壁
には、前記第2のガスにより発生される前記紫外線を前
記第1のガスにより発生される前記可視光と波長が異な
る可視光に変換する蛍光体が、塗布される。この場合、
前記第1のガスがキセノンガスであるとともに前記第2
のガスがネオンガスであってもよい。
【0007】前記第1乃至第3の態様において、前記第
1のガスの励起レベルが前記第2のガスの励起レベルよ
り低く、前記第1のガスの分圧が第2のガスの分圧より
低くてもよい。
【0008】また、前記第1乃至第3の態様において、
前記容器の一部であって前記第1の電極手段により与え
られる電界により発生する前記陽光柱に対応する部分
が、少なくとも透光性を有していてもよい。
【0009】さらに、前記第1乃至第3の態様におい
て、前記第1の電極手段は少なくとも二つの第1の電極
を含み、前記第2の電極手段は少なくとも二つの第2の
電極を含んでいてもよい。この場合には、次のように構
成してもよい。すなわち、前記少なくとも二つの第1の
電極のうちの一つ及び前記少なくとも二つの第2の電極
のうちの一つが、単一の電極として共用されてもよい。
前記少なくとも二つの第1の電極は前記少なくとも二つ
の第2の電極に対して独立していてもよい。前記少なく
とも二つの第1の電極間における最も接近した距離が少
なくとも1mmであってもよい。前記少なくとも二つの
第2の電極間における最も接近した距離が0.1mm乃
至20cmの範囲にあってもよい。前記少なくとも二つ
の第1の電極が前記容器内に配置されてもよい。前記少
なくとも二つの第1の電極が前記容器の外壁に配置され
てもよい。前記少なくとも二つの第2の電極のうちの少
なくとも一つが前記容器内に配置され、前記少なくとも
二つの第2の電極のうちの残りが前記容器の外壁に配置
されてもよい。前記少なくとも二つの第2の電極のうち
の少なくとも一つが前記容器の内壁に配置され、前記少
なくとも二つの第2の電極のうちの残りが前記容器の外
壁に配置されてもよい。前記少なくとも二つの第2の電
極が前記容器の外壁に配置されてもよい。前記少なくと
も二つの第2の電極が前記容器の内壁に配置されてもよ
い。前記少なくとも二つの第2の電極が透光性を有して
いてもよい。前記少なくとも二つの第2の電極が金属製
であってもよい。前記少なくとも二つの第2の電極が金
属製である場合には、前記第1の電極手段により与えら
れる電界により発生する前記陽光柱から外部へ放射する
光、及び、前記陽光柱に対応する前記領域に発生する前
記負グローから外部へ放射する光、の全てが遮られるこ
とはないように、前記少なくとも二つの第2の電極が配
置されてもよい。
【0010】また、前記第1、第2又は第3の態様の放
電管と、電源装置と、該電源装置から前記第1の電極手
段及び前記第2の電極手段への給電を制御する制御手段
と、を備えた放電装置を構成することができる。この場
合には、前記制御手段は、前記第1の電極手段のみが給
電される状態、前記第2の電極手段のみが給電される状
態、及び、前記第1の電極手段及び前記第2の電極手段
の両方が給電される状態、のうちの少なくともいずれか
二つの状態を選択してもよい。また、前記電源装置は、
直流から高周波の範囲のうちの一つ又は二つの周波数を
有する電力を、前記第1の電極手段及び前記第2の電極
手段に供給してもよい。
【0011】
【作用】前記第1の態様の放電管によれば、前記第1の
電極ユニットに給電すると、前記容器内に陽光柱が発生
する。この陽光柱の部分では、電界が小さいので、電子
エネルギーが小さい。したがって、この陽光柱の部分で
は、前記第1のガス及び前記第2のガスのうち励起レベ
ルの小さいものだけが紫外線を発生し、励起レベルの小
さいガスが発生した紫外線が前記第1の蛍光体又は第2
の蛍光体により第1の可視光又は第2の可視光に変換さ
れ、その第1の可視光又は第2の可視光が前記放電管の
発光色となる。一方、前記第2の電極ユニットに給電す
ると、前記領域に負グローが発生する。この負グローの
部分では、電界が大きいので、電子エネルギーが大き
い。したがって、この負グローの部分では、前記第1の
ガス及び前記第2のガスの両方が紫外線を発生し、これ
らの紫外線が前記第1の蛍光体及び第2の蛍光体により
それぞれ第1の可視光及び第2の可視光に変換され、第
1の可視光と第2の可視光との混合が前記放電管の発光
色となる。さらに、前記第1の電極ユニット及び前記第
2の電極ユニットの両方に給電すると、前記陽光柱によ
る発光色と前記負グローによる発光色との混合が前記放
電管の発光色となる。なお、前記第1の電極ユニット及
び前記第2の電極ユニットの両方に給電する場合には、
両者に供給する電力のレベルを適当に調節することによ
り、前記陽光柱による発光色と前記負グローによる発光
色との混合の割合を調節することができ、それによっ
て、放電管の発光色を両者の中間の任意の色とすること
ができる。このように、前記第1の態様の放電管によれ
ば、前記第1の電極ユニット及び前記第2の電極ユニッ
トのうちのいずれの一つ又は二つに給電するかを選択す
ること等によって、放電管の発光色を変えることができ
る。そして、前記放電管によれば、前述したように陽光
柱のみならず負グローも利用することによって放電管の
発光色を変えているので、パルス放電を利用してそのパ
ルスの幅、周期、立ち上がり等を変化させるという必要
が必ずしもない。例えば、前記第1の電極ユニット及び
前記第2の電極ユニットには直流又は正弦波の電力を供
給することができる。その場合には、前述の従来の方法
と異なり、特殊な電源を必要とする、雑音の発生が大き
い、電源効率が低下する、電極の負担が大きい、などの
問題を解消することができる。
【0012】前記第2の態様の放電管では、前記第1の
ガスが発生する紫外線を前記第1の蛍光体により第1の
可視光に変換するとともに前記第1のガス及び前記第2
のガスの両方が発生する紫外線を第2の蛍光体により第
2の可視光に変換するのに対し、前記第1の態様の放電
管では前記第1のガス及び前記第2のガスが発生する紫
外線を前記第1の蛍光体及び前記第2の蛍光体によりそ
れぞれ波長の異なる第1の可視光及び第2の可視光に変
換することを前提とする点において、両者は異なるが、
放電管の発光色を変えるための原理は同様である。
【0013】前記第3の放電管では、前記第1のガスが
主に可視光を直接発生するとともに前記第2のガスが発
生する紫外線を前記蛍光体により可視光に変換するのに
対し、前記第1の態様の放電管では前記第1のガス及び
前記第2のガスが発生する紫外線を前記第1の蛍光体及
び前記第2の蛍光体によりそれぞれ波長の異なる第1の
可視光及び第2の可視光に変換することを前提とする点
において、両者は異なるが、放電管の発光色を変えるた
めの原理は同様である。
【0014】なお、前記第1乃至第3の態様において、
前記第1のガスの励起レベルが前記第2のガスの励起レ
ベルより低く、前記第1のガスの分圧が第2のガスの分
圧より低くした場合には、励起レベルの高い前記第2の
ガスの原子数が多くなり、したがって、前記負グローに
よる発光色が前記第2のガスによる発光色に近づく。こ
のため、前記負グローによる発光色と前記陽光柱による
発光色との差が大きくなり、望ましい。
【0015】また、前記第1乃至第3の態様において、
前記第2の電極手段が少なくとも二つの第2の電極を含
み、その少なくとも二つの第2の電極間における最も接
近した距離を0.1mm乃至20cmの範囲内にした場
合には、前記第2の電極手段に給電した場合に、その給
電によっては陽光柱が発生し難くなる。したがって、前
記第2の電極ユニットへの給電による発光色は、前記負
グローによる発光色が支配的になる。このため、前記第
1の電極手段への給電による発光色と前記第2の電極ユ
ニットへの給電による発光色との差が大きくなり、望ま
しい。
【0016】
【実施例】以下、本発明による放電管及びそれを用いた
放電装置について添付図面を参照して説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施例による放電装置
を示す外観図である。この放電装置では、管状の容器
1、該容器1内に封入された封入ガス、電極3a,3
b,4からなる放電管を有している。容器1としてガラ
ス容器が用いられ、その全体が透光性を有している。容
器1は直線状の形態をなしているが、曲がりくねった形
態とすることもできる。本実施例では、前記封入ガスと
して、例えば、水銀蒸気及びキセノンガスが容器1内に
封入されている。水銀蒸気とキセノンガスとは、互いに
励起レベル及び発生紫外線の波長が異なっている。前記
容器1内に入れた水銀粒2が前記水銀蒸気となる。水銀
蒸気の蒸気圧は容器1の内璧の温度により定まる。電極
3a,3bは前記容器1の内部において前記容器1の両
端部に配置されている。本実施例では、電極3a,3b
が、容器1内に軸方向に電界を与えて容器1内に陽光柱
を発生させる第1の電極ユニットを構成している。電極
4は、容器1の外壁の全周に渡って、かつ、容器1の軸
方向の中央部分に、配置されている。電極4は透明電極
が用いられている。透明電極としては、例えば、ITO
膜を用いることができる。本実施例では、電極3a,4
が、容器1内に電界を与えて、容器1の壁面に実質的に
沿った領域であって前記第1の電極ユニットにより与え
られる電界により発生する陽光柱に対応する領域に、負
グローを発生させるための第2の電極ユニットを構成し
ている。本実施例では、電極3aは、前記第1及び第2
の電極ユニットに共用されている。そして、本実施例で
は、容器1の内壁には第1及び第2の蛍光体5,11が
塗布されている。該第1の蛍光体5は、水銀蒸気により
発生される紫外線(その主成分の波長は253.7nm
付近)を主として第1の可視光に変換するものであり、
例えば、日亜化学工業株式会社製のNP−320(赤
色)を用いることができる。前記第2の蛍光体11は、
キセノンガスにより発生される紫外線(その主成分の波
長は145nm付近)を主として前記第1の可視光とは
波長の異なる第2の可視光に変換するものであり、例え
ば、日亜化学工業株式会社製のNP−1047(青色)
を用いることができる。なお、前記電極4としてITO
膜を設けた場合においてその抵抗がやや高い場合には、
電極4の電位が各部でできるだけ一様となるように、そ
のITO膜上に容器1の軸方向に沿って帯状の金属箔等
を設けておいてもよい。
【0018】前記電極3a,3b間には電源9がスイッ
チ7を介して接続され、前記電極3a,4間には電源1
0がスイッチ8を介して接続されている。電源9,10
の周波数は直流から高周波までの任意の周波数でよい。
ただし、本実施例では、電極4が容器1の外壁に配置さ
れているため、電源10は交流であることが望ましい。
電源9の周波数と電源10の周波数とは同じでもよいし
異なっていてもよい。電源9及び電源10を単一の電源
で共用することも可能である。
【0019】図1に示した放電装置によれば、スイッチ
7を閉じると、容器1内に陽光柱が発生する。この陽光
柱の部分では、電界が小さいので、電子エネルギーが小
さい。したがって、この陽光柱の部分では、前記水銀蒸
気及び前記キセノンガスのうち励起レベルの小さいもの
だけが紫外線を発生し、励起レベルの小さい水銀蒸気が
発生した紫外線が前第1の記蛍光体5により第1の可視
光に変換され、その第1の可視光が放電管の発行色とな
る。一方、スイッチ8を閉じると、前記領域(電極4付
近の容器1の内壁に実質的に沿った領域)に負グローが
発生する。この負グローの部分では、電界が大きいの
で、電子エネルギーが大きい。したがって、この負グロ
ーの部分では、前記水銀蒸気及びキセノンガスの両方が
紫外線を発生し、これらの紫外線が前記第1の蛍光体5
及び前記第2の蛍光体11によりそれぞれ第1の可視光
及び第2の可視光に変換され、第1の可視光と第2の可
視光との混合が前記放電管の発行色となる。さらに、ス
イッチ7及びスイッチ8を同時に閉じると、前記陽光柱
による発光色と前記負グローによる発光色との混合が前
記放電管の発光色となる。なお、前記スイッチ7及びス
イッチ8を同時に閉じる場合には、電源9又は電源10
の電力のレベルを適当に調節することにより、前記陽光
柱による発光色と前記負グローによる発光色との混合の
割合を調節することができ、それによって、放電管の発
光色を両者の中間の任意の色とすることができる。
【0020】このように、図1に示した放電装置によれ
ば、スイッチ7及びスイッチ8のうちのいずれの一つ又
は二つを閉じるかを選択することによって、放電管の発
光色を変えることができる。そして、前記放電管によれ
ば、前述したように陽光柱のみならず負グローも利用す
ることによって放電管の発光色を変えているので、パル
ス放電を利用してそのパルスの幅、周期、立ち上がり等
を変化させるという必要が必ずしもない。例えば、電源
9,10の電力を正弦波の電力とすることができる。そ
の場合には、前述の従来の方法と異なり、特殊な電源を
必要とする、雑音の発生が大きい、電源効率が低下す
る、電極の負担が大きい、などの問題を解消することが
できる。
【0021】ところで、本実施例では、水銀蒸気の励起
レベルがキセノンガスの励起レベルより低いので、水銀
蒸気の分圧がキセノンガスの分圧より低いことが望まし
い。この場合には、励起レベルの高いキセノンガスの原
子数が多くなり、したがって、前記負グローによる発光
色がキセノンガスによる発光色に近づく。このため、前
記負グローによる発光色と前記陽光柱による発光色との
差が大きくなり、望ましい。
【0022】本実施例では、容器1内に水銀蒸気及びキ
セノンガスのみが封入されているが、これらに加えて他
の気体、例えば、ヘリウムガス等を封入してもよい。ま
た、前記電極3a,3b間における最も接近した距離を
短くし過ぎると電極3a,3bによる放電によって陽光
柱が発生しなくなる場合もあり得るので、その距離は例
えば1mm以上とすることが望ましい。
【0023】前記実施例では、容器1は、その全体が透
光性を有していたが、必ずしも全体が透光性を有してい
なくてよい。しかし、容器1の一部であって前記陽光柱
に対応する部分が少なくとも透光性を有していることが
望ましい。
【0024】次に、本発明の他の実施例による放電装置
について説明する。図2はその放電装置を示す外観図で
ある。図2において図1と同一構成部分には同一符号を
付し、その説明は省略する。
【0025】図2に示す放電装置が図1に示す放電装置
と異なる所は、前記電極4の代わりに電極4a,4bが
設けられ、該電極4a,4b間に電源10がスイッチ8
を介して接続されている点のみである。本実施例では、
電極4a,4bが前記第2の電極ユニットを構成してい
る。本実施例では、電極3aは共用されず、前記第1及
び第2の電極ユニットが互いに独立している。電極4
a,4bは図1中の電極4を二つに分割したような構成
となっている。電極4a,4b間には若干隙間が設けら
れている。この隙間(電極4a,4b間において最も接
近した距離)は、0.1mm乃至20cmの範囲にある
ことが望ましく、特に、1mm乃至2mmの範囲にある
ことが望ましい。この場合には、スイッチ8を閉じた場
合に、電極4a,4b間の放電によっては陽光柱が発生
し難くなる。したがって、電極4a,4b間の放電によ
る発光色は、前記負グローによる発光色が支配的にな
る。このため、スイッチ7を閉じた場合の発光色とスイ
ッチ8を閉じた場合の発光色との差が大きくなり、望ま
しい。
【0026】図2に示す放電装置も、図1に示す放電装
置と同様に、放電管の発光色を変えることができる。
【0027】次に、本発明のさらに他の実施例による放
電装置について説明する。図3はその放電装置を示す外
観図である。図3において図1と同一構成部分には同一
符号を付し、その説明は省略する。
【0028】図3に示す放電装置が図1に示す放電装置
と異なる所は、電極3a,3bが容器1の外壁の全周に
渡って配置されている点のみである。本実施例では、電
極3a,3bはそれぞれ、透明電極部3a’,3b’と
該透明電極部3a’,3b’上に設けられた金属電極部
3a”,3b”とから構成されている。電極3a,3b
は、このような構成ではなく、透明電極又は金属電極の
いずれかで構成してもよい。
【0029】図3に示す放電装置も、図1に示す放電装
置と同様に、放電管の発光色を変えることができる。
【0030】次に、本発明のさらに他の実施例による放
電装置について説明する。図4はその放電装置を示す外
観図である。図4において図1と同一構成部分には同一
符号を付し、その説明は省略する。
【0031】図4に示す放電装置が図1に示す放電装置
と異なる所は、前記電極4の代わりに電極4a,4bが
設けられ、該電極4a,4b間に電源10がスイッチ8
を介して接続されている点と、電極3a,3bが容器1
の外壁の全周に渡って配置されている点のみである。本
実施例では、電極3aは共用されず、前記第1及び第2
の電極ユニットが互いに独立している。電極3a,3b
は透明電極でもよいし金属電極でもよい。電極4a,4
bは、その両方で容器1の約半周を覆うように、容器1
の外壁に設けられている。電極4a,4b間には若干隙
間が設けられている。電極4a,4bは透明電極でもよ
いし金属電極でもよい。電極4a,4bを金属電極とし
た場合には、それらが反射鏡の作用を担う。
【0032】図4に示す放電装置も、図1に示す放電装
置と同様に、放電管の発光色を変えることができる。
【0033】なお、本発明は以上説明した各実施例に限
定されるものではない。例えば、本発明では、前記電極
4,4a,4bは容器1の内壁に設けてもよい。この場
合には、電極4,4a,4bがイオンの衝撃により損傷
を受けたり、電極3aから電極4,4a,4bを経て電
極3bに至るいわゆる「シリーズ放電」が起こったりす
るのを防止するため、前記電極4,4a,4bにはアル
ミナコーティング等の絶縁コーティングを施すことが望
ましい。
【0034】また、前記第1の電極ユニットを構成する
電極の数、前記第2の電極ユニットを構成する電極の数
は限定されない。例えば、前記電極4を容器1の軸方向
に複数に分割してその間の間隔をあけてもよい。
【0035】また、前述の各実施例のように封入ガスと
して例えば水銀蒸気及びキセノンガスを含む場合には、
前記第2の蛍光体11を容器1に塗布せずに、水銀蒸気
により発生される紫外線を主として第1の可視光に変換
する前記第1の蛍光体5と、水銀蒸気及びキセノンガス
の両方により発生される紫外線を第1の可視光とは波長
の異なる第2の可視光に変換する第3の蛍光体(例え
ば、Zn2 SiO4 /Mn(緑色))と、を容器1に塗
布しておいてもよい。この放電管では、前記水銀蒸気が
発生する紫外線を前記第1の蛍光体5により第1の可視
光に変換するとともに水銀蒸気及びキセノンガスの両方
が発生する紫外線を前記第3の蛍光体により第2の可視
光に変換するのに対し、前述の各実施例では前記水銀蒸
気及びネオンガスが発生する紫外線を前記第1の蛍光体
5及び前記第3の蛍光体によりそれぞれ波長の異なる第
1の可視光及び第2の可視光に変換することを前提とす
る点において、両者は異なるが、放電管の発光色を変え
るための原理は同様である。
【0036】また、容器1内に封入する封入ガスは、水
銀蒸気及びキセノンの組み合わせに限定されず、本発明
では、互いに励起レベル及び発生紫外線の波長が異なる
2種類のガスを含んでいればよい。
【0037】さらに、本発明では、容器1内に封入する
封入ガスは、必ずしも、互いに励起レベル及び発生紫外
線の波長が異なる2種類のガスを含んでいなくてもよ
い。例えば、封入ガスは、互いに励起レベルが異なる2
種類のガスであって、一方のガスは主に可視光を発生す
るとともに他方のガスは主に紫外線を発生する、2種類
のガスを含んでいてもよい。この場合には、封入ガス
は、例えば、ネオンガスびキセノンガスを含むことがで
きる。ネオンガスは主に可視光を発生し、キセノンガス
は主に紫外線を発生する。この場合には、キセノンガス
により発生する紫外線を、ネオンガスにより発生される
可視光と波長が異なる可視光に変換する、蛍光体(例え
ば、日亜化学株式会社製のNP−1047(青色))が
前記容器1に塗布される。 この放電管では、ネオンガ
スが主に可視光を直接発生するとともにキセノンガスが
発生する紫外線を前記蛍光体により可視光に変換するの
に対し、前述の各実施例では水銀蒸気及びネオンガスが
可視光を直接発生することを前提とする点において、両
者は異なるが、放電管の発光色を変えるための原理は同
様である。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、負グローを積極的に利
用することによって、発光色を変えることができ、しか
も、パルス放電を利用してそのパルスの幅、周期、立ち
上がり等を変化させるという必要がなくなる、という効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による放電装置を示す外観図
である。
【図2】本発明の他の実施例による放電装置を示す外観
図である。
【図3】本発明の更に他の実施例による放電装置を示す
外観図である。
【図4】本発明の更に他の実施例による放電装置を示す
外観図である。
【符号の説明】
1 容器 3a 電極 3b 電極 4 電極 5 蛍光体 11 蛍光体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状の容器と、該容器内に封入された封
    入ガスであって、互いに励起レベルが異なる第1のガス
    及び第2のガスを有する封入ガスであって、前記第1の
    ガスは主に可視光を発生するとともに前記第2のガスは
    主に紫外線を発生する、封入ガスと、前記容器内に軸方
    向に電界を与えて前記容器内に陽光柱を発生させるため
    の第1の電極手段と、前記容器内に電界を与えて、前記
    容器の壁面に実質的に沿った領域であって前記第1の電
    極手段により与えられる電界により発生する前記陽光柱
    に対応する領域に、負グローを発生させるための第2の
    電極手段と、を備えてなり、前記容器の内壁には、前記
    第2のガスにより発生される前記紫外線を前記第1のガ
    スにより発生される前記可視光と波長が異なる可視光に
    変換する蛍光体が、塗布される、ことを特徴とする放電
    管。
JP3229897A 1992-09-29 1997-02-17 放電管 Pending JPH09219178A (ja)

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