JPH05217559A - 外部電極放電ランプ - Google Patents
外部電極放電ランプInfo
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- JPH05217559A JPH05217559A JP1705892A JP1705892A JPH05217559A JP H05217559 A JPH05217559 A JP H05217559A JP 1705892 A JP1705892 A JP 1705892A JP 1705892 A JP1705892 A JP 1705892A JP H05217559 A JPH05217559 A JP H05217559A
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- external electrode
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- helium
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 発光管11の内部空間12に封入ガスを封入す
る。封入ガスを、キセノン、クリプトン、ヘリウムのう
ち、少なくとも2種類を混合して構成する。封入ガスの
混合割合を、キセノンを0%以上90%以下、ヘリウム
を0%以上10%以下、残りをクリプトンとし、合計の
封入圧を10torr以上200torr以下とする。発光管11
の外周面11a 上に、一対の外部電極15,15を、発光管11
を挟んで互いに対向する状態で、発光管11の長手方向に
沿ってほぼ全長にわたり設ける。外部電極15,15に高周
波の正弦波交流を供給する。 【効果】 実用上さしつかえのない安定した陽光柱を発
生できる。外部電極15,15の周辺部近傍のちらつきも低
減できる。広い範囲で容易に調光できる。
る。封入ガスを、キセノン、クリプトン、ヘリウムのう
ち、少なくとも2種類を混合して構成する。封入ガスの
混合割合を、キセノンを0%以上90%以下、ヘリウム
を0%以上10%以下、残りをクリプトンとし、合計の
封入圧を10torr以上200torr以下とする。発光管11
の外周面11a 上に、一対の外部電極15,15を、発光管11
を挟んで互いに対向する状態で、発光管11の長手方向に
沿ってほぼ全長にわたり設ける。外部電極15,15に高周
波の正弦波交流を供給する。 【効果】 実用上さしつかえのない安定した陽光柱を発
生できる。外部電極15,15の周辺部近傍のちらつきも低
減できる。広い範囲で容易に調光できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも1つの電極
を密閉容器の外部に設けた外部電極放電ランプに関す
る。
を密閉容器の外部に設けた外部電極放電ランプに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の放電ランプにおいては、発光管の
内部に金属製の電極を封入しているため、構造が複雑に
なるとともに、このような金属製の電極が、飛散するこ
とにより、放電ランプの寿命が短くなるなどの問題を有
している。
内部に金属製の電極を封入しているため、構造が複雑に
なるとともに、このような金属製の電極が、飛散するこ
とにより、放電ランプの寿命が短くなるなどの問題を有
している。
【0003】そこで、例えば、特開昭60−12660
号公報に示されるように、両端を閉塞したガラス管など
からなる発光管の内部に水銀(Hg)蒸気を存在させる
とともに、このガラス管の内面に蛍光体を塗布し、外面
に対をなす電極を設けた放電ランプが提案されている。
この放電ランプにおいては、発光管の外面に設けた電極
に高周波の交流を供給することにより、発光管の内部の
水銀蒸気中に放電を発生させている。そして、この水銀
蒸気を励起させることにより紫外線を発生させ、さら
に、この紫外線を発光管の内面に塗布した蛍光体に当て
ることにより、可視光線を発生させている。
号公報に示されるように、両端を閉塞したガラス管など
からなる発光管の内部に水銀(Hg)蒸気を存在させる
とともに、このガラス管の内面に蛍光体を塗布し、外面
に対をなす電極を設けた放電ランプが提案されている。
この放電ランプにおいては、発光管の外面に設けた電極
に高周波の交流を供給することにより、発光管の内部の
水銀蒸気中に放電を発生させている。そして、この水銀
蒸気を励起させることにより紫外線を発生させ、さら
に、この紫外線を発光管の内面に塗布した蛍光体に当て
ることにより、可視光線を発生させている。
【0004】また、発光管の長さ寸法に対して、発光部
分の長さ寸法を大きくし、発光効率を増加させるととも
に、この発光部分の長手方向の輝度を均一化するため
に、例えば、特開昭61−185857号公報に示され
るように、内面に蛍光体を塗布した直管状の発光管の内
部に、水銀などの金属蒸気およびアルゴン(Ar)など
の不活性ガスを封入するとともに、この発光管の外面
に、この発光管の長手方向に沿って、かつ、この発光管
を挟むように対向して、対をなす電極を配置した放電ラ
ンプが提案されている。この放電ランプにおいては、発
光管の外面に設けた電極に高周波の交流を供給すること
により、発光管の内部の金属蒸気を励起して電離するこ
とにより、紫外線を発生させ、さらに、この紫外線をガ
ラス管の内面に塗布した蛍光体に当てることにより、可
視光線を発生させている。
分の長さ寸法を大きくし、発光効率を増加させるととも
に、この発光部分の長手方向の輝度を均一化するため
に、例えば、特開昭61−185857号公報に示され
るように、内面に蛍光体を塗布した直管状の発光管の内
部に、水銀などの金属蒸気およびアルゴン(Ar)など
の不活性ガスを封入するとともに、この発光管の外面
に、この発光管の長手方向に沿って、かつ、この発光管
を挟むように対向して、対をなす電極を配置した放電ラ
ンプが提案されている。この放電ランプにおいては、発
光管の外面に設けた電極に高周波の交流を供給すること
により、発光管の内部の金属蒸気を励起して電離するこ
とにより、紫外線を発生させ、さらに、この紫外線をガ
ラス管の内面に塗布した蛍光体に当てることにより、可
視光線を発生させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように、発光管の外部に電極を設けた場合には、水
銀蒸気が励起されにくく、水銀蒸気とともに封入された
アルゴンが励起されるのみで、蛍光体がほとんど発光し
ないとの問題点を有している。
来のように、発光管の外部に電極を設けた場合には、水
銀蒸気が励起されにくく、水銀蒸気とともに封入された
アルゴンが励起されるのみで、蛍光体がほとんど発光し
ないとの問題点を有している。
【0006】また、上記のように発光管の外部に電極を
設けた放電ランプにおいて、水銀蒸気の代わりにキセノ
ン(Xe)ガスを封入し、このキセノンガス中の放電に
よる発光を利用するキセノンランプとする構成が考えら
れる。しかしながら、例えば、上記構造の放電ランプに
おいて、発光管の内部に、キセノンガスのみを、封入圧
100トールで封入し、外部の電極に最大瞬時電圧3キ
ロボルトないし4キロボルト、ランプ電流20ミリアン
ペアの高周波の正弦波交流を供給すると、放電の安定性
に欠けるため、発光管の中央部近傍では、キセノンの励
起が活発に行われるプラズマ状態の発光部である、いわ
ゆる陽光柱に疎密が生じて縞状に発光し、さらに、この
縞状の発光部分が移動してちらつきを生じ、特に、電極
の周辺部近傍において発光にちらつきを生じるなどの問
題点を有している。また、このようなちらつきは、パル
ス幅変調(PWM)などの調光制御を行うと、さらに増
大するとの問題を有している。
設けた放電ランプにおいて、水銀蒸気の代わりにキセノ
ン(Xe)ガスを封入し、このキセノンガス中の放電に
よる発光を利用するキセノンランプとする構成が考えら
れる。しかしながら、例えば、上記構造の放電ランプに
おいて、発光管の内部に、キセノンガスのみを、封入圧
100トールで封入し、外部の電極に最大瞬時電圧3キ
ロボルトないし4キロボルト、ランプ電流20ミリアン
ペアの高周波の正弦波交流を供給すると、放電の安定性
に欠けるため、発光管の中央部近傍では、キセノンの励
起が活発に行われるプラズマ状態の発光部である、いわ
ゆる陽光柱に疎密が生じて縞状に発光し、さらに、この
縞状の発光部分が移動してちらつきを生じ、特に、電極
の周辺部近傍において発光にちらつきを生じるなどの問
題点を有している。また、このようなちらつきは、パル
ス幅変調(PWM)などの調光制御を行うと、さらに増
大するとの問題を有している。
【0007】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、少なくとも1つの電極を密閉容器の外部に設けた
外部電極放電ランプにおいて、電極間の放電が安定し、
安定した発光が可能な外部電極放電ランプを提供するこ
とを目的とする。
ので、少なくとも1つの電極を密閉容器の外部に設けた
外部電極放電ランプにおいて、電極間の放電が安定し、
安定した発光が可能な外部電極放電ランプを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の外部電極
放電ランプは、密閉された内部空間を有する密閉容器
と、この密閉容器の内部空間に封入された封入ガスと、
少なくとも1つの電極を前記密閉容器の外部に設けた対
をなす電極とを具備し、前記封入ガスは、キセノン、ク
リプトン、ヘリウムのうち、少なくとも2種類を混合し
て構成したものである。
放電ランプは、密閉された内部空間を有する密閉容器
と、この密閉容器の内部空間に封入された封入ガスと、
少なくとも1つの電極を前記密閉容器の外部に設けた対
をなす電極とを具備し、前記封入ガスは、キセノン、ク
リプトン、ヘリウムのうち、少なくとも2種類を混合し
て構成したものである。
【0009】請求項2記載の外部電極放電ランプは、請
求項1記載の外部電極放電ランプにおいて、封入ガスを
構成するキセノン、クリプトン、ヘリウムの混合比率
は、キセノンを0%以上90%以下、ヘリウムを0%以
上10%以下とし、残りをクリプトンとしたものであ
る。
求項1記載の外部電極放電ランプにおいて、封入ガスを
構成するキセノン、クリプトン、ヘリウムの混合比率
は、キセノンを0%以上90%以下、ヘリウムを0%以
上10%以下とし、残りをクリプトンとしたものであ
る。
【0010】請求項3記載の外部電極放電ランプは、請
求項1または請求項2記載の外部電極放電ランプにおい
て、密閉容器の内部空間の封入圧は、10トール以上2
00トール以下としたものである。
求項1または請求項2記載の外部電極放電ランプにおい
て、密閉容器の内部空間の封入圧は、10トール以上2
00トール以下としたものである。
【0011】
【作用】請求項1記載の外部電極放電ランプでは、密閉
された内部空間を有する密閉容器と、この密閉容器の内
部空間に封入された封入ガスと、少なくとも1つの電極
を密閉容器の外部に設けた対をなす電極とを具備し、封
入ガスは、キセノン、クリプトン、ヘリウムのうち、少
なくとも2種類を混合して構成したため、電極間の放電
が安定し、発光が安定する。
された内部空間を有する密閉容器と、この密閉容器の内
部空間に封入された封入ガスと、少なくとも1つの電極
を密閉容器の外部に設けた対をなす電極とを具備し、封
入ガスは、キセノン、クリプトン、ヘリウムのうち、少
なくとも2種類を混合して構成したため、電極間の放電
が安定し、発光が安定する。
【0012】請求項2記載の外部電極放電ランプでは、
請求項1記載の外部電極放電ランプにおいて、封入ガス
を構成するキセノン、クリプトン、ヘリウムの混合比率
は、キセノンを0%以上90%以下、ヘリウムを0%以
上10%以下とし、残りをクリプトンとしたため、電極
間の放電が安定し、発光部分が実用上さしつかえない程
度に安定する。
請求項1記載の外部電極放電ランプにおいて、封入ガス
を構成するキセノン、クリプトン、ヘリウムの混合比率
は、キセノンを0%以上90%以下、ヘリウムを0%以
上10%以下とし、残りをクリプトンとしたため、電極
間の放電が安定し、発光部分が実用上さしつかえない程
度に安定する。
【0013】請求項3記載の外部電極放電ランプでは、
請求項1または請求項2記載の外部電極放電ランプにお
いて、密閉容器の内部空間に封入された封入ガスの封入
圧を、10トール以上200トール以下としたため、輝
度が充分になるとともに、発光部分が実用上さしつかえ
ない程度に安定する。
請求項1または請求項2記載の外部電極放電ランプにお
いて、密閉容器の内部空間に封入された封入ガスの封入
圧を、10トール以上200トール以下としたため、輝
度が充分になるとともに、発光部分が実用上さしつかえ
ない程度に安定する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の外部電極放電ランプの一実施
例の構成を図面を参照して説明する。
例の構成を図面を参照して説明する。
【0015】図1および図2において、11は密閉容器と
しての発光管で、この発光管11は、両端を閉塞し、内部
に密閉された内部空間12が形成された略円筒形状で、例
えば、石英ガラス管の両端を閉塞して形成されている。
しての発光管で、この発光管11は、両端を閉塞し、内部
に密閉された内部空間12が形成された略円筒形状で、例
えば、石英ガラス管の両端を閉塞して形成されている。
【0016】また、この発光管11の外周面11a 上には、
一対の電極としての外部電極15,15が、発光管11を挟ん
で互いに対向する状態で、発光管11の長手方向に沿って
ほぼ全長にわたり設けられている。これらの外部電極1
5,15は、アルミ(Al )テープ、銀(Ag )ペースト
などからなり、外周面11a の曲面形状に合わせて断面弧
状に形成されている。また、これらの外部電極15,15同
士の間には、所定の間隔が形成され、外周面11a を介し
ての放電が防止されるとともに、この間隔の部分が発光
表示部になっている。
一対の電極としての外部電極15,15が、発光管11を挟ん
で互いに対向する状態で、発光管11の長手方向に沿って
ほぼ全長にわたり設けられている。これらの外部電極1
5,15は、アルミ(Al )テープ、銀(Ag )ペースト
などからなり、外周面11a の曲面形状に合わせて断面弧
状に形成されている。また、これらの外部電極15,15同
士の間には、所定の間隔が形成され、外周面11a を介し
ての放電が防止されるとともに、この間隔の部分が発光
表示部になっている。
【0017】そして、これらの外部電極15,15には、高
周波高電圧点灯回路16が接続され、例えば、周波数、数
10kHz から数100kHz の高周波の正弦波交流が
供給されるようになっている。
周波高電圧点灯回路16が接続され、例えば、周波数、数
10kHz から数100kHz の高周波の正弦波交流が
供給されるようになっている。
【0018】また、この発光管11の内周面11b には、イ
ットリウムオキサイド、カルシウムタングステート、ラ
ンタンフォスフェートなど、それぞれ赤色、青色、緑色
に発光する蛍光体を混合してなる蛍光体層16が、たとえ
ば塗布されている。
ットリウムオキサイド、カルシウムタングステート、ラ
ンタンフォスフェートなど、それぞれ赤色、青色、緑色
に発光する蛍光体を混合してなる蛍光体層16が、たとえ
ば塗布されている。
【0019】そして、この発光管11の内部空間12には、
各種の希ガスからなる封入ガスや、その他のガスなどが
混合した状態で封入されている。
各種の希ガスからなる封入ガスや、その他のガスなどが
混合した状態で封入されている。
【0020】そして、この封入ガスは、キセノン(X
e)、クリプトン(Ke)、ヘリウム(He)のうち、
少なくとも2種類を混合して構成されている。
e)、クリプトン(Ke)、ヘリウム(He)のうち、
少なくとも2種類を混合して構成されている。
【0021】また、この封入ガスの封入比は、キセノン
を0%以上90%以下、ヘリウムを0%以上10%以
下、残りをクリプトンとしたもので、合計の封入圧は1
0torr(トール)以上200torr以下の範囲で、例え
ば、120torrに設定されている。
を0%以上90%以下、ヘリウムを0%以上10%以
下、残りをクリプトンとしたもので、合計の封入圧は1
0torr(トール)以上200torr以下の範囲で、例え
ば、120torrに設定されている。
【0022】そして、外部電極15,15に、高周波高電圧
点灯回路16から、例えば、周波数、数10kHz から数
100kHz の高周波の正弦波交流を供給すると、この
外部電極15,15間に、発光管11、内部空間12、発光管11
を介して放電が発生し、この放電によって封入ガスが励
起されて外部電極15,15間の全体にわたり、陽光柱が発
生し、放電ランプが発光する。
点灯回路16から、例えば、周波数、数10kHz から数
100kHz の高周波の正弦波交流を供給すると、この
外部電極15,15間に、発光管11、内部空間12、発光管11
を介して放電が発生し、この放電によって封入ガスが励
起されて外部電極15,15間の全体にわたり、陽光柱が発
生し、放電ランプが発光する。
【0023】次に、上記の実施例の外部電極放電ランプ
において、発光管11の内部空間18に封入した封入ガスの
混合割合、および、封入圧をそれぞれ変化させた試験結
果を図3に示す。
において、発光管11の内部空間18に封入した封入ガスの
混合割合、および、封入圧をそれぞれ変化させた試験結
果を図3に示す。
【0024】なお、この試験においては、発光管11とし
ては、外径寸法9mm、内径寸法7mm、長さ寸法200mm
の両端を閉塞したガラス管を用い、外部電極15,15に
は、周波数30kHz 、最大瞬時電圧4kV、ランプ電
流15mAの高周波の正弦波交流を供給した。
ては、外径寸法9mm、内径寸法7mm、長さ寸法200mm
の両端を閉塞したガラス管を用い、外部電極15,15に
は、周波数30kHz 、最大瞬時電圧4kV、ランプ電
流15mAの高周波の正弦波交流を供給した。
【0025】そして、図3(a)、図3(b)、図3
(c)は、それぞれ、ヘリウムの分圧を、0%、5%、
10%に設定した試験結果を示すグラフである。
(c)は、それぞれ、ヘリウムの分圧を、0%、5%、
10%に設定した試験結果を示すグラフである。
【0026】また、各表の横軸は、ヘリウムの分圧を除
いた残りの封入ガスの合計した分圧を100%として、
キセノンとクリプトンとの分圧比を表示したもので、各
表の縦軸は、封入した封入ガスの合計の封入圧(単位to
rr)を示している。
いた残りの封入ガスの合計した分圧を100%として、
キセノンとクリプトンとの分圧比を表示したもので、各
表の縦軸は、封入した封入ガスの合計の封入圧(単位to
rr)を示している。
【0027】そして、各表中の○印は、陽光柱の部分に
縞状の発光などが生じることがないとともに、電極15,
15周辺部近傍にもちらつきがなく放電が完全に安定して
いることを示し、△印は、陽光柱の部分はわずかに不安
定であるが実用上さしつかえない状態であることを示
し、×印は、陽光柱の部分が不安定であることを示して
いる。
縞状の発光などが生じることがないとともに、電極15,
15周辺部近傍にもちらつきがなく放電が完全に安定して
いることを示し、△印は、陽光柱の部分はわずかに不安
定であるが実用上さしつかえない状態であることを示
し、×印は、陽光柱の部分が不安定であることを示して
いる。
【0028】そして、この試験により、キセノン、クリ
プトン、ヘリウムのうち、少なくとも2種類を混合して
構成した封入ガスの混合割合を、キセノンを0%以上9
0%以下、ヘリウムを0%以上10%以下、残りをクリ
プトンとし、合計の封入圧を10torr以上200torr以
下とすると、放電が安定し、実用上さしつかえのない安
定した陽光柱を得ることができることが解った。
プトン、ヘリウムのうち、少なくとも2種類を混合して
構成した封入ガスの混合割合を、キセノンを0%以上9
0%以下、ヘリウムを0%以上10%以下、残りをクリ
プトンとし、合計の封入圧を10torr以上200torr以
下とすると、放電が安定し、実用上さしつかえのない安
定した陽光柱を得ることができることが解った。
【0029】なお、封入ガスの封入圧を10torr未満に
した場合には、十分な輝度が得られず、200torr以上
とした場合には陽光柱が不安定になる。
した場合には、十分な輝度が得られず、200torr以上
とした場合には陽光柱が不安定になる。
【0030】また、ヘリウムを、混合ガスに5%以上1
0%以下混合することにより、同一封入圧で、ヘリウム
を混合せずに、キセノンおよびクリプトンのみ混合した
場合に比べ、輝度を5%から10%程度向上させること
ができるが、ヘリウムの分圧が10%を越えると、放電
開始電圧が極めて高くなり、放電ランプを点灯すること
は極めて困難になる。
0%以下混合することにより、同一封入圧で、ヘリウム
を混合せずに、キセノンおよびクリプトンのみ混合した
場合に比べ、輝度を5%から10%程度向上させること
ができるが、ヘリウムの分圧が10%を越えると、放電
開始電圧が極めて高くなり、放電ランプを点灯すること
は極めて困難になる。
【0031】そして、本実施例の外部電極放電ランプに
よれば、キセノン、クリプトン、ヘリウムのうち、少な
くとも2種類を混合して構成した封入ガスの混合割合
を、キセノンを0%以上90%以下、ヘリウムを0%以
上10%以下、残りをクリプトンとし、合計の封入圧を
10torr以上200torr以下とすることにより、陽光柱
を外部電極15,15間の全体に安定的に拡散して発生さ
せ、実用上さしつかえのない安定した陽光柱を得ること
ができるとともに、外部電極15,15の周辺部近傍におけ
るちらつきも低減することができる。
よれば、キセノン、クリプトン、ヘリウムのうち、少な
くとも2種類を混合して構成した封入ガスの混合割合
を、キセノンを0%以上90%以下、ヘリウムを0%以
上10%以下、残りをクリプトンとし、合計の封入圧を
10torr以上200torr以下とすることにより、陽光柱
を外部電極15,15間の全体に安定的に拡散して発生さ
せ、実用上さしつかえのない安定した陽光柱を得ること
ができるとともに、外部電極15,15の周辺部近傍におけ
るちらつきも低減することができる。
【0032】また、従来の、キセノンのみを封入したキ
セノンランプにおいては、調光制御のため、例えば、パ
ルス幅変調(PWM)方式により、オンデューティを7
0%以下に落とそうとすると、放電が極めて不安定にな
るが、本実施例の外部電極放電ランプでは、封入ガスの
混合割合を上記の範囲内で変化させても、オンデューテ
ィを50%まで増加しても、ちらつきを増加させずに放
電を安定した状態で保持することができ、広い範囲で容
易に調光を行うことができる。
セノンランプにおいては、調光制御のため、例えば、パ
ルス幅変調(PWM)方式により、オンデューティを7
0%以下に落とそうとすると、放電が極めて不安定にな
るが、本実施例の外部電極放電ランプでは、封入ガスの
混合割合を上記の範囲内で変化させても、オンデューテ
ィを50%まで増加しても、ちらつきを増加させずに放
電を安定した状態で保持することができ、広い範囲で容
易に調光を行うことができる。
【0033】そこで、本実施例の外部電極放電ランプ
は、ファクシミリ装置、コピー装置、画像読取装置(ス
キャナ)などのいわゆるOA機器における読み取り用光
源として、液晶表示装置(LCD)のバックライト用光
源として、あるいは、各種メータの照明用光源として用
いることができる。
は、ファクシミリ装置、コピー装置、画像読取装置(ス
キャナ)などのいわゆるOA機器における読み取り用光
源として、液晶表示装置(LCD)のバックライト用光
源として、あるいは、各種メータの照明用光源として用
いることができる。
【0034】なお、上記の希ガスからなる封入ガスのほ
かに、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、水銀(H
g)などを適宜発光管11の内部空間12に封入することも
できる。すなわち、例えば、封入ガスの封入圧を合計1
00torrとし、ネオンあるいはアルゴンの封入圧を合計
20torrとし、または、水銀蒸気を適宜存在させること
により、放電をさらに安定させることができる。
かに、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、水銀(H
g)などを適宜発光管11の内部空間12に封入することも
できる。すなわち、例えば、封入ガスの封入圧を合計1
00torrとし、ネオンあるいはアルゴンの封入圧を合計
20torrとし、または、水銀蒸気を適宜存在させること
により、放電をさらに安定させることができる。
【0035】また、図1および図2に示す実施例におい
ては、一対の電極をいずれも密閉容器11の外部に設けた
が、図4に示すように、いずれか一方の電極を、密閉容
器11の内部に設けて内部電極21とし、外部電極15と内部
電極21とを組み合わせることもできる。そして、このよ
うな構成により、調光性を格段に向上することができ
る。
ては、一対の電極をいずれも密閉容器11の外部に設けた
が、図4に示すように、いずれか一方の電極を、密閉容
器11の内部に設けて内部電極21とし、外部電極15と内部
電極21とを組み合わせることもできる。そして、このよ
うな構成により、調光性を格段に向上することができ
る。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の外部電極放電ランプによ
れば、密閉された内部空間を有する密閉容器と、この密
閉容器の内部空間に封入された封入ガスと、少なくとも
1つの電極を密閉容器の外部に設けた対をなす電極とを
具備し、封入ガスは、キセノン、クリプトン、ヘリウム
のうち、少なくとも2種類を混合して構成したため、電
極間の放電を安定させ、発光を安定させることができ
る。
れば、密閉された内部空間を有する密閉容器と、この密
閉容器の内部空間に封入された封入ガスと、少なくとも
1つの電極を密閉容器の外部に設けた対をなす電極とを
具備し、封入ガスは、キセノン、クリプトン、ヘリウム
のうち、少なくとも2種類を混合して構成したため、電
極間の放電を安定させ、発光を安定させることができ
る。
【0037】請求項2記載の外部電極放電ランプによれ
ば、請求項1記載の外部電極放電ランプにおいて、封入
ガスを構成するキセノン、クリプトン、ヘリウムの混合
比率は、キセノンを0%以上90%以下、ヘリウムを0
%以上10%以下とし、残りをクリプトンとしたため、
電極間の放電を安定させ、発光部分を実用上さしつかえ
ない程度に安定させることができる。
ば、請求項1記載の外部電極放電ランプにおいて、封入
ガスを構成するキセノン、クリプトン、ヘリウムの混合
比率は、キセノンを0%以上90%以下、ヘリウムを0
%以上10%以下とし、残りをクリプトンとしたため、
電極間の放電を安定させ、発光部分を実用上さしつかえ
ない程度に安定させることができる。
【0038】請求項3記載の外部電極放電ランプによれ
ば、請求項1または請求項2記載の外部電極放電ランプ
において、密閉容器の内部空間に封入された封入ガスの
封入圧を、10トール以上200トール以下としたた
め、輝度が充分にすることができるとともに、発光部分
を実用上さしつかえない程度に安定させることができ
る。
ば、請求項1または請求項2記載の外部電極放電ランプ
において、密閉容器の内部空間に封入された封入ガスの
封入圧を、10トール以上200トール以下としたた
め、輝度が充分にすることができるとともに、発光部分
を実用上さしつかえない程度に安定させることができ
る。
【図1】本発明の外部電極放電ランプの一実施例を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】同上外部電極放電ランプを示す横断面図であ
る。
る。
【図3】同上外部電極放電ランプの動作試験の結果を示
すグラフである。 (a)ヘリウムの分圧を0%とした場合の試験結果 (b)ヘリウムの分圧を5%とした場合の試験結果 (c)ヘリウムの分圧を10%とした場合の試験結果
すグラフである。 (a)ヘリウムの分圧を0%とした場合の試験結果 (b)ヘリウムの分圧を5%とした場合の試験結果 (c)ヘリウムの分圧を10%とした場合の試験結果
【図4】本発明の外部電極放電ランプの他の実施例を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
11 密閉容器としての発光管 12 内部空間 15 電極としての外部電極
Claims (3)
- 【請求項1】 密閉された内部空間を有する密閉容器
と、この密閉容器の内部空間に封入された封入ガスと、
少なくとも1つの電極を前記密閉容器の外部に設けた対
をなす電極とを具備し、 前記封入ガスは、キセノン、クリプトン、ヘリウムのう
ち、少なくとも2種類を混合して構成したことを特徴と
する外部電極放電ランプ。 - 【請求項2】 封入ガスを構成するキセノン、クリプト
ン、ヘリウムの混合比率は、 キセノンを0%以上90%以下、ヘリウムを0%以上1
0%以下とし、残りをクリプトンとしたことを特徴とす
る請求項1記載の外部電極放電ランプ。 - 【請求項3】 密閉容器の内部空間の封入圧は、10ト
ール以上200トール以下としたことを特徴とする請求
項1または請求項2記載の外部電極放電ランプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1705892A JPH05217559A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 外部電極放電ランプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1705892A JPH05217559A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 外部電極放電ランプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05217559A true JPH05217559A (ja) | 1993-08-27 |
Family
ID=11933389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1705892A Pending JPH05217559A (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 外部電極放電ランプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05217559A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008078734A1 (ja) * | 2006-12-25 | 2008-07-03 | Panasonic Electric Works Co., Ltd. | 無電極放電ランプ及びそれを備えた照明装置 |
US7433094B2 (en) | 2002-07-30 | 2008-10-07 | Minolta Company, Ltd. | Image reading apparatus and light source |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP1705892A patent/JPH05217559A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7433094B2 (en) | 2002-07-30 | 2008-10-07 | Minolta Company, Ltd. | Image reading apparatus and light source |
WO2008078734A1 (ja) * | 2006-12-25 | 2008-07-03 | Panasonic Electric Works Co., Ltd. | 無電極放電ランプ及びそれを備えた照明装置 |
JP2008159436A (ja) * | 2006-12-25 | 2008-07-10 | Matsushita Electric Works Ltd | 無電極放電ランプ及び照明器具 |
KR101069467B1 (ko) * | 2006-12-25 | 2011-09-30 | 파나소닉 전공 주식회사 | 무전극 방전램프 및 그것을 구비한 조명장치 |
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