JPH04369973A - カメラのビューファインダー取付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば放送局用テレビ
カメラ等の携帯型カメラに使用して好適なカメラのビュ
ーファインダー取付装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、テレビカメラには、カメラ撮影
時に正確な撮影状態を知る手段としてのビューファイン
ダーをカメラ本体の前後方向あるいは左右方向に進退さ
せることにより操作者の眼の位置を調整してカメラの操
作性を高める機能や、あるいはカメラ携帯時にカメラ本
体の上方にそのビューファインダーを回動によって位置
付けることによりカメラの携帯性を高める機能をもつカ
メラのビューファインダー取付装置を備えたものが広く
知られている。

【０００３】従来、この種のカメラのビューファインダ
ー取付装置は、先に本出願人によって実願平２−３２２
８０号の明細書に「カメラのビューファインダー取付装
置」として開示されている。

【０００４】これは、カメラ本体に取り付けられ前後方
向に進退するスライド軸を有する取付部材と、この取付
部材の前方に設けられかつスライド軸に固定された移動
部材と、この移動部材に回動自在に設けられビューファ
インダー本体を左右方向に案内するシューを有する支持
部材とを備えたものである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、この種カメ
ラのビューファインダー取付装置においては、カメラ本
体に対してビューファインダーを固定する場合に移動部
材（ストッパ）に対し支持部材（係合溝）を係合すると
共に、ロックレバーの回動操作によって取付部材に対し
スライド軸を固定し、かつロックリングの回動操作によ
ってシューに対しビューファインダー本体を固定するこ
とにより行われている。一方、カメラ本体に対する固定
を解除してビューファインダーを前後方向，左右方向あ
るいは回転方向に動作させる場合には、移動部材から支
持部材を離脱させ、ロックレバーの回動操作によって取
付部材に対するスライド軸の固定を解除し、あるいはロ
ックリングの回動操作によってシューに対するビューフ
ァインダー本体の固定を解除することにより行われる。 このため、カメラ本体とビューファインダー間の固定と
その解除に複数の操作部材（ロック部材）を必要とし、
使い勝手が悪いという問題があった。

【０００６】また、複数の操作部材が必要であることは
、部品点数が嵩み、機構が重量化するばかりか、コスト
高になるという問題もあった。

【０００７】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、使い勝手を良好なものにすると共に、機構の軽
量化およびコストの低廉化を図ることができるカメラの
ビューファインダー取付装置を提供するものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明に係るカメラのビ
ューファインダー取付装置は、カメラ本体に取り付けら
れ少なくとも一方向に開口する筒状の第１ガイドと、こ
の第１ガイド内に進退かつ回動自在に設けられ外周面一
部にテーパを有する軸体と、この軸体の一側端部に設け
られ第１ガイドの開口方向と直角な方向にビューファイ
ンダー本体を案内する第２ガイドと、この第２ガイドお
よび軸体の周囲に進退かつ回動自在に設けられ両端部に
各々ねじ部と貫通孔を有する筒状の第３ガイドと、この
第３ガイドのねじ部に進退かつ回動自在に螺合され第２
ガイドにビューファインダー本体を圧接可能なロックリ
ングとを備え、このロックリングの締結によって軸体お
よび第３ガイドを動作規制するボールを貫通孔内に臨ま
せ、このボールは軸体の動作規制状態において第１ガイ
ドの内周面とテーパとの間に固定されているものである
。

【０００９】

【作用】本発明においては、カメラ本体に対するビュー
ファインダーの固定がロックリングに正方向の回動力を
付与することにより、一方カメラ本体に対するビューフ
ァインダーの固定解除がロックリングに負方向の回動力
を付与することにより行われる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の構成等を図に示す実施例によ
って詳細に説明する。

【００１１】図１（Ａ）および（Ｂ）は本発明に係るカ
メラのビューファインダー取付装置を示す断面図とその
Ｂ−Ｂ線断面図、図２（Ａ），（Ｂ）および（Ｃ）は同
じく本発明におけるカメラのビューファインダー取付装
置の外観を示す平面図と正面図と側面図である。同図に
おいて、符号１で示すものは両方向に開口する筒状の第
１ガイドで、カメラ本体２に取り付けられており、筒壁
には径方向に開口するねじ孔３が設けられている。

【００１２】４は前後方向に延在する軸体で、前記第１
ガイド１内に進退かつ回動自在に設けられており、後端
部（外周面一部）には切欠きＡを形成することにより前
方から後方に向かって漸次大きくなる外径をもつテーパ
５が設けられている。

【００１３】６は前端部にフランジ７を有する第２ガイ
ドで、前記軸体４の前端面に螺着されている。この第２
ガイド６のフランジ７には、前記第１ガイド１の開口方
向と直角な方向（左右方向）にビューファインダー本体
８を案内するガイド面７ａが形成されている。

【００１４】９は筒状の第３ガイドで、後述するロック
リングを螺合するねじ部１０ａをその外周面に有する大
径部１０と、この大径部１０に前記第１ガイド１内に一
部が臨むように連設され径方向に開口する複数の貫通孔
１１ａを有する小径部１１とからなり、前記第２ガイド
６および前記軸体４の周囲に進退かつ回動自在に設けら
れている。この第３ガイド９の小径部１１には、外周面
に開口しかつ前後方向に延在する２つの凹溝１２が設け
られている。これら各凹溝１２は、開口位置が周方向に
互いに９０°の間隔をもって設定されており、カメラ撮
影時とカメラ携帯時によって後述する第２鋼球の位置を
変更し得るように構成されている。なお、これら両凹溝
１２の開口サイズは、第２鋼球の挿入によってクリック
感が得られる寸法に設定されている。

【００１５】１３は前記第２ガイド６のフランジ７にス
ペーサリング１４を介して前記ビューファインダー本体
８を圧接可能なロックリングで、前記大径部１０のねじ
部１０ａに進退かつ回動自在に螺合されている。

【００１６】１５は前記各貫通孔１１ａ内に臨む第１鋼
球で、前記第１ガイド１の内周面と前記軸体４のテーパ
５との間に設けられており、前記ロックリング１３によ
って前記軸体４および前記第３ガイド９を動作規制し得
るように構成されている。この第１鋼球１５は、前記軸
体４の動作規制状態において第１ガイド１の内周面と前
記テーパ５との間に固定されている。また、この第１鋼
球１５は、前記ロックリング１３の弛緩によって固定解
除されており、前記軸体４および前記第３ガイド９の動
作規制を解除し得るように構成されている。

【００１７】１６はボール押圧用の栓体で、前記ねじ孔
３に螺合されており、コイルスプリング１７を介して第
２鋼球１８を前記凹溝１２内に臨ませて前記第３ガイド
９の径方向に付勢するように構成されている。

【００１８】なお、同図中符号Ｘ１およびＸ２はカメラ
本体２に対して前方と後方を示す。

【００１９】このように構成されたカメラのビューファ
インダー取付装置において、カメラ本体２に対してビュ
ーファインダーを固定するには、ロックリング１３に正
方向（締結方向）の回動力を付与することにより行う。 すなわち、ロックリング１３を図１に矢印Ｘ１で示す方
向に前進させることにより第２ガイド６のフランジ７に
スペーサリング１４を介してビューファインダー本体８
を圧接する。このとき、軸体４および第３ガイド９も矢
印Ｘ１で示す方向に僅かに前進するため、第１鋼球１５
がテーパ５の大径部と第１ガイド１の内周面との間に固
定される。また、第３ガイド９が図２に矢印Ｘ２で示す
方向に後退して第１鋼球１５に当接する。

【００２０】一方、カメラ本体２に対するビューファイ
ンダーの固定を解除するには、ロックリング１３に負方
向（弛緩方向）の回動力を付与することにより行う。す
なわち、ロックリング１３を図１に矢印Ｘ２で示す方向
に後退させることにより第２ガイド５に対するビューフ
ァインダー本体８の圧接状態を解除する。これにより、
第３ガイド９を回動方向のみならず前後方向に動作させ
ることができると共に、ビューファインダー本体８を左
右方向に動作させることができる。

【００２１】したがって、本実施例においては、カメラ
本体２とビューファインダー（ビューファインダー本体
８）間の固定・解除に単数の操作部材（ロックリング１
３）によって行うことができる。

【００２２】また、本実施例において、単数の操作部材
によってカメラ本体２とビューファインダー間の固定・
解除が可能であることは、従来と比較して部品点数を削
減することができる。

【００２３】なお、本実施例においては、第１ガイド１
が両方向に開口する筒体である場合を示したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、一方向に開口する有
底筒体であっても差し支えない。

【００２４】また、本実施例においては、放送局用のテ
レビカメラに適用する場合を示したが、本発明はこれに
限定適用されず、例えばビデオカメラ等の各種カメラに
も実施例と同様に適用可能である。

【００２５】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
メラ本体に取り付けられ少なくとも一方向に開口する筒
状の第１ガイドと、この第１ガイド内に進退かつ回動自
在に設けられ外周面一部にテーパを有する軸体と、この
軸体の一側端部に設けられ第１ガイドの開口方向と直角
な方向にビューファインダー本体を案内する第２ガイド
と、この第２ガイドおよび軸体の周囲に進退かつ回動自
在に設けられ両端部に各々ねじ部と貫通孔を有する筒状
の第３ガイドと、この第３ガイドのねじ部に進退かつ回
動自在に螺合され第２ガイドにビューファインダー本体
を圧接可能なロックリングとを備え、このロックリング
の締結によって軸体および第３ガイドを動作規制するボ
ールを貫通孔内に臨ませ、このボールは軸体の動作規制
状態において第１ガイドの内周面とテーパとの間に固定
されているので、カメラ本体に対するビューファインダ
ーの固定がロックリングに正方向の回動力を付与するこ
とにより、一方カメラ本体に対するビューファインダー
の固定解除がロックリングに負方向の回動力を付与する
ことにより行われる。

【００２６】したがって、カメラ本体とビューファイン
ダー間の固定・解除に単数の操作部材によって行うこと
ができるから、使い勝手がすこぶる良好である。

【００２７】また、単数の操作部材によってカメラ本体
とビューファインダー間の固定・解除が可能であること
は、従来と比較して部品点数を削減することができるか
ら、機構の軽量化およびコストの低廉化を図ることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）および（Ｂ）は本発明に係るカメラのビ
ューファインダー取付装置を示す断面図とそのＢ−Ｂ線
断面図。

【図２】（Ａ），（Ｂ）および（Ｃ）は同じく本発明に
おけるカメラのビューファインダー取付装置の外観を示
す平面図と正面図と側面図。 １…第１ガイド、２…カメラ本体、４…軸体、５…テー
パ、６…第２ガイド、８…ビューファインダー本体、９
…第３ガイド、１０…大径部、１０ａ…ねじ部、１１…
小径部、１１ａ…貫通孔、１３…ロックリング、１５…
第１鋼球。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　カメラ本体に取り付けられ少なくとも
   一方向に開口する筒状の第１ガイドと、この第１ガイド
   内に進退かつ回動自在に設けられ外周面一部にテーパを
   有する軸体と、この軸体の一側端部に設けられ前記第１
   ガイドの開口方向と直角な方向にビューファインダー本
   体を案内する第２ガイドと、この第２ガイドおよび前記
   軸体の周囲に進退かつ回動自在に設けられ両端部に各々
   ねじ部と貫通孔を有する筒状の第３ガイドと、この第３
   ガイドのねじ部に進退かつ回動自在に螺合され前記第２
   ガイドに前記ビューファインダー本体を圧接可能なロッ
   クリングとを備え、このロックリングの締結によって前
   記軸体および前記第３ガイドを動作規制するボールを前
   記貫通孔内に臨ませ、このボールは前記軸体の動作規制
   状態において前記第１ガイドの内周面と前記テーパとの
   間に固定されていることを特徴とするカメラのビューフ
   ァインダー取付装置。