JPH0436943B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、押し出しプラスチツク製ジツパ装
置付き袋の製造方法に関する。

従来の技術 従来、押し出し製のジツパ装置付き袋は、一般
には、おたがいに分離及び噛み合い可能な、補完
し合うプロフアイル（側断面）を持つ別々のジツ
パ・ストリツプで構成されていた。

この場合、製袋の過程では、二つの別々のジツ
パ・ストリツプを製造し、取り扱うことが必要
で、そのときは、ストリツプは分離して成型さ
れ、袋本体のシートまたは袋地材料にあとで装着
されてきた。一方、プロフアイルをフイルムと一
体として押し出し成型する場合には、分離可能で
補完し合うジツパ装置のプロフアイル部を、袋地
フイルムの別々の壁面または壁面部分の上に押し
出し成型することが必要である。

1984年１月30日に、米国特許出願第574878号と
して出願され、本願出願人に譲渡されたクリスト
フとアウスニツトの最近の発明では、ジツパ装置
が二重に折り畳まれる押し出し成型されたプロフ
アイルの連続ストリツプから形成され、したがつ
て折り畳まれたストリツプ部分は、互いに噛み合
つて袋の開閉式ジツパ装置を与えることを提案し
ている。この出願では、また、ジツパ・ストリツ
プ部分を折り畳みやすくするために、ストリツプ
の折り目で、ジツパ・ストリツプに刻み目を付け
ることを提案している。しかし、ジツパの折り畳
み部にはやや問題があり、プラスチツク材料の記
憶性のため、折れ目が拡がり、その場所で、リー
クの問題が生じる可能性がある。そのようなリー
クは、袋の中味のしみ出しを起こすか、あるい
は、袋の中への空気などの異物の侵入を起こす可
能性がある。

発明が解決しようとする問題点 したがつて、本発明の目的は折り畳み式ジツパ
の利点を享有すると同時に折り目の問題を解決す
ることにある。また、本発明の目的は、袋の中で
生じる圧力によつて、ジツパが開くのを防止する
機構を持つ、折り畳み式ジツパを提供することに
ある。更に本発明のもうひとつの目的は、開閉式
ジツパ構造で、袋地材料とジツパが一体となる正
確な組み立てのための、新しい、改良された方法
を提供することである。

問題点を解決するための手段 好ましい実施例では、本発明による袋は、対向
する袋本体の壁面と、両側端、底部および上部を
持ち、開閉式ジツパは、両壁面の間に挟まれて、
前記上部に近い両側端の間を延びている。前記ジ
ツパは、平行した複数のプロフアイル部を持つ、
一定の長さの押し出し成型プラスチツク・ストリ
ツプからなり、折り重ねられて、折れ目からのび
る二本の平行なストリツプとして構成される。前
記ストリツプ部の一方は、前記壁面の一方に装着
され、もう一方は、前記ストリツプ部に連続した
ものであるが、袋のもう一方の壁面に装着され
る。ストリツプのプロフアイル部は、袋の上端部
を閉じるために、開閉可能な噛み合い構造となつ
ている。折れ目は、前記側端の一方に位置してい
る。ストリツプは、この折れ目の場所で、点シー
ルされる。

このような袋を作る方法もまた提案されてい
る。本発明はまた、複数の平行なプロフアイル部
を持ち、前記のプロフアイル部のひとつは、容易
に識別出来る形を持ち、この識別機構は、袋地材
料にたいして、正しい向きにジツパ・ストリツプ
を調整するのに役立つ、押し出しプラスチツク製
ジツパ・ストリツプを提案している。

本発明の他の目的や特徴、利点は、以下の図面
と共に示されている代表的な実施例で容易に明ら
かになる。ここで明らかにされる新しい概念や技
術範囲から離れる事なく変化や修正を加えること
が出来る。

実施例 第１図に示されるように、袋１０は通常の実施
例では対向する壁面１１を持ち、それは、適当な
シート材料で作られ、通常はポリエチレンやポリ
プロピレンまたは同様のプラスチツク・フイルム
であり、一層の材料又は異なるプラスチツク材料
の性質が望まれる場合には、ラミネートでつくら
れる。

壁面１１は、対向する両側端１２，１３及び底
端１４に沿つて互いに接合されている。上部端
で、袋１０は第６図に最もよく図示されている上
部開口部１５を持つ。一方の側端部１２は、折り
たたみ式の連結部とし、他の側端部１３及び底端
部１４は、加熱シール式の密封シームとすること
ができる。

開閉式ジツパ１７は、壁面１１の上部の間に、
サンドイツチ状にはさまれ、両側端部１２，１３
の間に長くのびる。ジツパ１７は、複数の平行プ
ロフアイルを持つ、この例ではプロフアイル部１
８，１９を持つ、一連の長さの押し出しプラスチ
ツク・ストリツプから構成される。ストリツプ
は、重ね合わせられ、対向するかみ合い部分２０
となり、折りたたみ部２１からのびている。一方
のジツパ・プロフアイルのかみ合い部分２０は、
一方の壁面１１にとりつけられ、もう一方のジツ
パ・ストリツプのかみ合い部分２０は、他方のパ
ネル面１１にとりつけられる。望ましくは、ジツ
パ・ストリツプの折りたたみ部２１は、袋１０の
折りたたみ側の側端１２に位置させる。ジツパの
プロフアイル部１８，１９は、互いに開閉可能の
形でかみ合い、上部開口部１５を閉じる。

かみ合わされたジツパ・ストリツプのかみ合い
部分２０は、折りたたみ部２１のところで離れて
開かないように、ストリツプ部分は、第１図及び
第２図に示されるように２１ａの点で互いに点シ
ールされる。袋の壁面１１の材料が、ジツパ・ス
トリツプ１７の材料と融合性のある場合は、折り
目の点シール２１ａに隣接する壁面部は、点シー
ル２１ａに融合によるシールがなされる。更に、
ジツパ・ストリツプのかみ合い部分２０の、もと
もとは自由な反対端は、２２に示されるように、
望ましくは互いに点シールされる。点シール２２
は、熱シールされた周辺シーム１３から内側にの
びていてもよい。

効率的な配置では、ジツパ・ストリツプ１７
は、その基底部２３が袋の壁面１１に融合あるい
は接着により固定される。基底部２３からプロフ
アイル１８，１９は、平行な位置関係で、一体と
なつて突き出ている。プロフアイル部１８には、
湾曲した首部２４があり、上部には矢印形をした
頭部２５がある。一方、プロフアイル部１９に
は、湾曲した首部２７があり、矢印形をした頭部
２８がある。重なり合つたジツパ・ストリツプの
プロフアイル部の分離式かみ合い機構を扱い易く
するために、首部２４，２７は、ほぼ同一半径で
できており、プロフアイルの頭部２５又は２８の
どちらか一方を受け入れる溝２９をつくるよう
に、十分広く離れている。その対向する側では、
頭部２５，２８は首部２４，２７の厚みよりも若
干広く、しかし、対応する頭部２５，２８の全巾
よりも狭い状態で離れている。このようにして、
それぞれのプロフアイル頭部は、第６図および第
７図に示さされているように、重ね合わされたジ
ツパ・ストリツプの溝２９にはまりこふことがで
きる。第６図には、プロフアイル頭部２８は、ジ
ツパ・ストリツプのかみ合い部分２０の溝２９に
おさまり、頭部２５は、他のジツパ・ストリツプ
のかみ合い部分２０の溝２９におさまつている。
第７図には、頭部と溝のちようど逆の配置が示さ
れている。いずれの場合でも、ジツパは完全に閉
じられる。閉じる動作においても、開く動作にお
いても、首部２４，２７は、頭部２５，２８がお
互いに通過し合うように、プロフアイル部は弾力
性を持つている。

袋１０の中の圧力によりジツパが開くのを完全
に防ぐため、しかも袋の開口部１５の外側から袋
を開こうとした時、開く動作が妨げられないよう
に、ジツパ・プロフアイル１８はジツパ・プロフ
アイル１９より少なくとも頭部２５ではいくぶん
厚く、また望ましくは首部２４でもいくぶん厚く
することにより、固く作られている。このよう
に、プロフアイル１８の部分を固くすることによ
り、重ねられたプロフアイル部が、ジツパを開こ
うとする袋内部からの圧力に対して、互いにそれ
を防ごうとする形で、かみ合う構造にすることが
できる。

望ましくは、ジツパの基底部２３は、ジツパ・
プロフアイルの両側にのび、袋の内側に向つて延
びるフランジ３０は相対的に狭い。袋の外側に向
つてのびているフランジ３１は、はるかに広く、
袋の側壁面１１の上部と一緒になつて、ジツパ１
７から外側にのびるひつぱり用端縁部を構成し、
必要な時にジツパを開くヒツパリ用つかみ手とし
ての役割を果す。ジツパ１７は、ジツパと並行し
た袋の側壁面に内側に向つて圧力をかけることに
より、容易に閉じることができる。

フランジ３０または３１のどちらか、この例で
は、３１をプロフアイル１８，１９より十分広い
巾にのばすことにより、ジツパ・ストリツプの操
作および装着が容易になる。広いフランジ３１を
もつもう一つの利点は、ジツパ・ストリツプ１７
を自分自身の上に重ね合わせるのを容易にでき
る。何故ならば、プロフアイルが互いに重ね合わ
される時に、フランジ３１は、プロフアイルの移
動を容易にし、かみ合い位置にすべりこむのを容
易にする。

袋材料の製造においては、第３図に示されるよ
うに、連続リボン状の袋地Ｗが供給される。袋地
Ｗの横方向の巾に、一定の袋の長さの間隔で、ジ
ツパ・ストリツプ１７が、可能な場合は熱シール
の方法であるいは接着法で、共に公知の技術を用
いて、適当な方式で、袋地に装着される。ジツ
パ・ストリツプ１７のそれぞれは、３２で刻み目
が入れられ、それぞれの袋部分が線３３に沿つて
リボン状袋地Ｗから切断され、袋の側線１２にそ
つて折りたたまれる時に、ジツパ・ストリツプを
折りたたむのが容易となるようにしている。

ジツパ・ストリツプ１７は、チユーブ状の押し
出し型３４（第８図）で、複数のストリツプを押
し出すことにより、経済的に大量生産できる。例
えば、８個のジツパ・ストリツプ１７が１回の押
し出し３４で作られ、押し出された製品は、個々
のジツパ・ストリツプ１７に分けるために、縦方
向の線３５に沿つて分離される。

袋地と、ジツパ・プロフアイルをひとつの押し
出しで作る場合には、第５図のような配置がとら
れ、そこでは、リボン状袋地W′が長さ方向に全
体にわたつてのびるジツパ１７′を持つようにな
つている。袋地W′の全巾は、袋地から作られる
袋の必要長さと同じである。次に袋地は、袋の巾
の２倍に等しい区切りに分割され、それぞれの袋
は、ジツパ・ストリツプを折りたたみやすくする
ためにつけられた折れ目３２′をとおつてのびる
線３７に沿つて折りたたまれる。もちろん、袋地
に、別につくられたジツパをつけて供給するのが
望ましければ、ジツパ１７′を熱シールしたり、
接着法で固定したりして、そうすることが出来
る。最終的な結果は、第３図の袋地Ｗから得られ
る袋と同じであり、すなわち、それぞれの袋材料
部分は、第１図の袋１０のような形の袋となる。

大容積の中味をつめるのに必要な大きなサイズ
の袋に対しては、２個以上の平行なプロフアイル
をもつジツパ・ストリツプ３８（第９図）をとり
つけることができる。例えば、５個のプロフアイ
ル３９が基底部４０にとりつけられている様子が
示されている。この例では、基底部４０の片方の
端にそつたプロフアイル３９は、首部４１および
矢印形の頭部を持ち、それらは他のプロフアイル
の首部４３および矢印形頭部４４よりも厚い。ジ
ツパ・ストリツプ３８は、ジツパ・ストリツプ１
７と同じ方法で袋に適用される利点があるのに留
意されたい。即ち、ジツパ・ストリツプ３８は、
同じ方法で袋地に固定され、折れ目が入れられ、
自分自身の上に折り重ねられる。厚いプロフアイ
ル４１，４２は、袋の内側に位置し、したがつて
袋の内圧によつてジツパが開くのを防いでいる。

ジツパが前もつて作られ、あらかじめ製造され
ているフイルム又は袋地に装着される場合には、
それぞれの例では、ジツパの片側は、前述したよ
うに、袋の内圧に対して抵抗力があるように構成
されているので、ジツパを袋地に装着する際に
は、ジツパの一方の側が適切な位置に来るよう調
整することが大切である。適切な向きに置くのを
助けるために、ジツパの内圧に対して抵抗力のあ
る側すなわち前述の厚いプロフアイルがある側を
容易に判別できるよう、目印がつけられている。
この目的で、コストのかからない経済的な方法
は、プロフアイルのひとつ、ここでは厚いプロフ
アイルをジツパの他のプロフアイルと色で識別す
ることができる。ジツパの材料が本来、無色であ
る場合には、厚いプロフアイルは、赤色のような
容易に見分けのつく色で表面塗装するか、あるい
は一定の深さに色づけすることができる。そのよ
うな色づけは、ジツパの厚いプロフアイルを押し
出す際に着色剤を供給することによつて容易に行
うことができる。この結果、第６図および第７図
のジツパ・プロフアイル２４，２５に示されてい
るような一定の深さの着色が得られる。

一方、単に表面の着色あるいは着色化粧のみが
望ましい時には、第９図に示されるように、厚い
プロフアイルの頭部４２に薄い着色層をつけるこ
とで実現される。そのような着色層４５は、プロ
フアイル頭部４２の矢印の表の片側又は両側に装
着される。便宜的には、着色層４５は、プロフア
イルの頭部４２が押し出し直後のまだ熱い状態の
時に、その上に薄い層として押し出され、プロフ
アイルの表面と一体として作られる。

第１０図には、他のジツパ例４７が示されてお
り、そこでは、一連のストリツプが折り重ねられ
て、袋の他の壁面４８に固定されている。このよ
うな、基底部ストリツプ４９に４個の一般的な矢
印形のプロフアイルがついている構造の場合に
は、袋の開口部の側に、十分な巾を持ち、袋壁４
８の接続している部分と一緒になつて引つ張り用
端縁部をつくると同時に、ジツパ部品を固定し、
ジツパ自身を折り重ねるようにするフランジ５０
がある。引つ張り用フランジ５０に近い３つのプ
ロフアイル５１は、その間に溝５２を持ち、その
溝は同じ広さを持ち、矢印形プロフアイルの頭部
よりもやや広い。一方、４番目の、最も内側のプ
ロフアイル５４と、その隣のプロフアイル５１の
間の溝５３は、溝５２よりも狭く、丁度プロフア
イル５４の頭部がはまり込む大きさである。この
ようにプロフアイル５４の頭部に沿つたフランジ
は、各々の例では、溝５３に沿つたプロフアイル
５１，５４の頭部フランジに対向しており、プロ
フアイルを閉じることにより、ジツパ４７を閉じ
る時には、対向する溝５３がその中におさまる。
逆に、溝５２には、小さな頭部表面が入りこんで
いる。その結果、最も内側のプロフアイル５４
は、袋の内側からわかる分離しようとする力に対
しては、引つ張り用フランジを操作して外側から
ジツパ４７にかけられる分離力に対してよりもは
るかに抵抗力がある。

第１１図に示されているもう一つの配置例で
は、ジツパ５５は、袋の対向する壁に固定されて
いる対向したジツパ・ストリツプの基底部５７を
もつている。ジツパ・ストリツプの基底部５７の
外側に沿つて、十分巾の広いフランジ５９があ
り、袋壁面の開口端部と一緒になつて、引つ張り
用フランジの役目を果たすとともに、ジツパを袋
の壁面へ取り付けやすくし、更にジツパ・ストリ
ツプを折り重ねるのに都合よくしている。この例
では、それぞれの基底部５７には４個の矢印形プ
ロフアイルがついており、フランジ５９から内側
に向つて３個は同一のプロフアイル６０であり、
４番目は、それぞれの基底部５７の内側に傾むい
た矢印形６１をしている。この例では、ジツパ５
５のプロフアイル６０，６１の全ては、お互いに
等間隔であり、プロフアイル６０の間には、溝６
０ａを構成し、プロフアイル６１とその隣のプロ
フアイル６０は、対応する溝６１ａを構成する。
最も内側のプロフアイル６１の各々の矢印形頭部
を、隣のプロフアイル６０の方に傾けることによ
つて、袋の内部からの力による開封に対して、よ
り大きい抵抗を持たせることができる。この配置
によると、プロフアイルがかみ合つた時、溝６１
ａにあるプロフアイル６１の側縁部６３は、プロ
フアイル６０の首部６５に近い、直近のプロフア
イル６０の隣接する側縁部６４とかみ合う。この
ようにして、ジツパを分離し、袋を開こうとする
内部からの力に対しては、側縁部６３，６４のか
み合わせで防ぐ構造をとつている。一方、プロフ
アイル６０の対向する頭部側縁部の通常のかみ合
わせ構造は、引つ張り用フランジ５９を操作して
ジツパを開く時に、開きやすくしている。

第１２図および第１３図に示されるように、ジ
ツパ・ストリツプ６７は、一枚のシート状の袋材
料から作られる袋壁面６８の開口部に、横方向に
固定され、長手方向の線６９に沿つて折り重ね
て、袋壁面６８から袋をつくる。この折れ目線６
９は、ジツパ・ストリツプ６７と交差し、ジツ
パ・ストリツプのプロフアイル７０は、第１３図
に示されているように、分離可能な形でかみ合わ
せられる。折れ目線６９で、折り重ねられたジツ
パ・ストリツプ６７の他のかみ合つた端と同様
に、ジツパ・ストリツプは、点状の加熱シール
で、第１図および第２図の２１，２２に示された
と同様に固定される。

一般に、第１０図、第１１図のように、ジツ
パ・ストリツプ６７は、４個の矢印形プロフアイ
ル７０を持ち、この例ではそれらは同一の寸法で
互いに同じ間隔で配置され、基底部７２のかなり
巾のあるフランジ７１から内側に位置している。
折り重ねられたジツパ６７が、袋の内側から開く
力に対しては、袋の開口部の外側から袋の引つ張
り用フランジ７４の一部としての役割を果たすフ
ランジ７１で開こうとするよりもはるかに大きな
抵抗力を持たせるために、フランジ７１だけが袋
壁面６８の引つ張り用フランジ７５に取り付けら
れている。このことにより、袋壁面６８は、ジツ
パ６７に対して、屈曲部７７に沿つてフレキシブ
ルに曲がることができる。屈曲部７７は、プロフ
アイル７０の最も外側のものよりも更に外に位置
しているのがわかる。その結果、袋壁６８は、ジ
ツパ６７にさほど開く力をかけないでふくらむこ
とができる。一方、ジツプ６７は、引つ張り用フ
ランジ７４を操作して容易に開くことができるよ
り大きい弾力性のあるフレキシビリテイを持たせ
るために、基底部７２には長手方向に延びるぎざ
ぎざ状の溝７８があり、矢印形のプロフアイル７
０の首に対応する場所に配置されている。

第１４図に示されるように、第１２図にあるの
と同様の製袋材料は、意図する目的に適した望ま
しいタイプの材料の袋壁用シート７９からなり、
長手方向の線８０に沿つて折りたためれて袋壁面
８１をつくり、重なり合つた長手方向の端に沿つ
てシールされ、連続した材料から、袋の長さに対
応する部分に切り離される。シート７９の端に沿
つて、袋の開閉式開口部をつくるために、ジツ
パ・ストリツプ８２が装着される。このジツパ・
ストリツプ８２は、連続しており、両袋壁面８１
の全巾にわたつてのびており、シート７９が線８
０に沿つた折りたたまれる時、ジツパ・ストリツ
プも同様に、ジツパ・ストリツプを横切つてのび
るその線に沿つて折り重ねられる。この例では、
ジツパ・ストリツプ８２は、基底部８３と、その
上にのびる３個の一般的には矢印形をしたプロフ
アイル８４で構成され、ジツパ・ストリツプが折
り重ねられた時には、分離可能な形でかみ合う。

ジツパ・ストリツプ８２をシート７９に装着す
る方法では、袋の内側からジツパを開くことに対
する抵抗力の方が、袋の外側あるいは開口部側か
らジツポを開くことに対する抵抗力よりもはるか
に大きくされている。この目的のために、袋の壁
面に対している基底部８３の全面が、加熱シール
あるいは接着の方法で固定されている（第１４図
の点刻で示されている。）そのような固定法は、
引つ張り用フランジにも及んでいる。袋のもう一
方の壁面８１では、ジツパ・ストリツプ８２の引
つ張り用フランジ８７のみが、その壁面に固定法
８５の方法で固定されており、ジツパ・ストリツ
プの基底部８３の残りの部分は、第１６図に示さ
れているように固定されていない。出来上つた袋
では、このことは、閉じられたジツパ袋の内圧に
よつて開くのを防ぐ、圧力緩和の役目を果たして
いる。

第１７図の構造は、第１４図の構造と同様であ
り、したがつて実質的に同様の部品を「′」をつ
けた文字で表示する。図示されるようにフイルム
あるいはシート７９′は、連なつた袋に形成され
るように、必要な幅の連続状のリボンまたはスト
リツプで供給され、線８０′にそつて長手方向に
区分され、そこで袋壁面８１′は折りたたまれて
その長手方向の端部で互いに固定される。ジツ
パ・ストリツプ８２は、基底部８３′および一般
に矢印型をしたプロフアイル８４′を持ち、袋材
料が折りたたまれた時に、開閉式のプロフアイル
８４′があるストリツプ８２′をふくむ袋の上部あ
るいは開閉端となる場所で、シート７９′を横切
つてのびている。袋の上部にそつて、ストリツプ
８２′は、引つ張り用フランジ８７′をもち、それ
は８５′の部分で袋壁面８１′の部分に固定されて
いる。この例では、ジツパ・ストリツプ８２′に
は、フランジ８７′から逆の方向にのびる内側の
フランジ８８がある。フランジ８８は８９の場所
で加熱シールあるいは接着の方法により、第１７
図および第１８図に示すように、袋壁面の一方に
固定し、第１７図および第１９図に示すように、
袋壁面８１′の一方には固定されないようにする
ことが出来る。このことにより、内側からジツパ
を開こうとする内圧から、閉じられたジツパをま
もるのに約立つ。図から分かるように、フランジ
８８をふくむジツパ・ストリツプ８２′の基底部
は、固定点８５′および８９を除いては、シート
７９′に固定されていない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による袋の部分正面図。第２
図は、第１図の−の線に沿つた、部分拡大断
面詳細図。第３図は、本発明で袋地材料がどのよ
うに作られるかを示す模式図。第４図は、第３図
の−の線に沿つた、部分拡大断面詳細図。第
５図は、本発明で袋地材料を作る、修正例を示す
模式図。第６図は、第１図で、−の線に沿つ
た、部分拡大断面図。第７図は、第６図と同様の
部分断面詳細図で、ジツパが他のかみ合い配置に
ある例を示す。第８図は、大量生産でジツパ・ス
トリツプを押し出す方法を示す模式図。第９図
は、ジツパ・ストリツプの修正例を示す拡大断面
詳細図。第１０図は、ジツパ・ストリツプのもう
ひとつの修正例を示す部分拡大断面詳細図。第１
１図は、第１０図と同様の図で、ジツパ・ストリ
ツプの更にもうひとつの修正例を示す。第１２図
は、ジツパ・ストリツプを更に修正した場合の袋
地材料の部分透視図。第１３図は、第１２図で、
XII−XIIの線に沿つた拡大断面詳細図。第１４図
は、第１２図と同様に、袋地材料の部分透視図
で、更に修正例を示す。第１５図は、第４図で
−の線に沿つた拡大断面詳細図。第１６図
は、第１４図で、−の線に沿つた拡大部
分断面詳細図。第１７図は、第１４図と同様に、
袋地材料の部分透視図で、他の修正例を示す。第
１８図は、第１７図で、−の線に沿つた
拡大部分断面詳細図。第１９図は、第１７図で、
−の線に沿つた拡大部分断面詳細図。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 対向する袋本体の壁面があり、両側端があ
   り、底部および上部をもつ袋で、開閉式ジツパが
   前記壁面の間に挟まれて、前記上部に近い両側端
   の間に拡がり、 前記ジツパは、噛み合わせ用のプロフアイルを
   持つ一対のプラスチツク・ストリツプで作られ、
   複数の互いに平行なプロフアイル部を持ち、中間
   にそれと交差して設けられる折れ目に沿つて折り
   たたまれ、折れ目を中心に反対方向に延びる２つ
   のストリツプを構成し、 前記ストリツプの一方は、前記壁面の一方に装
   着され、他方のストリツプは、前記壁面の他方に
   装着され、 前記一方のストリツプのプロフアイル部は、前
   記他方のストリツプのプロフアイル部に開閉可能
   な形で噛み合わせられ、袋の上端部を閉じ、 前記折れ目は、前記側端の一方に位置し、 点状のシールが、前記折れ目の場所で、前記ふ
   たつのストリツプを固定する、 ジツパ付き袋。 ２ 前記プロフアイル部は、矢印型の頭部を持
   ち、それらは弾力性のあるフレキシブルな首部で
   前記ジツパ・ストリツプに連結されており、前記
   頭部の隣あつた側面は、それに対応した首部と共
   に、対向するジツパ・ストリツプの頭部を、頭部
   の前記の隣あつた側面に噛み合つた状態で受け入
   れる受け溝を構成する、特許請求の範囲第１項記
   載のジツパ付き袋。 ３ 前記折り畳まれたジツパのプロフアイルのう
   ち、袋の内側にある部分が、袋の内側からの力に
   よつてジツパが開くのを防ぎ、かつ袋の上部から
   ジツパを開くためにかけられる力によつては比較
   的容易に開くことができる開袋防止機構をそなえ
   た、特許請求の範囲第２項記載のジツパ付き袋。 ４ 前記開袋防止機構が、袋の内側のプロフアイ
   ル部を厚く、固くすることにより得られている、
   特許請求の範囲第３項記載のジツパ付き袋。 ５ 前記プロフアイル部が、すくなくとも３個の
   プロフアイルより構成され、袋の内側のプロフア
   イルは、すぐ隣のプロフアイルに対して、のこり
   のプロフアイルの間隔よりも狭く配置されてい
   る、特許請求の範囲第３項記載の袋。 ６ 前記プロフアイル部は、断面が一般に矢印型
   をし、開袋防止機構は、袋の内側の矢印型プロフ
   アイルを隣あつたプロフアイルの方向へ傾けるこ
   とにより得られている特許請求の範囲第３項記載
   のジツパ付き袋。 ７ ジツパストリツプの一方を、前記壁面の一方
   に完全に固定し、前記ストリツプの袋内部に延び
   る部分は前記壁面の他方から自由となつている、
   特許請求の範囲第７項記載のジツパ付き袋。