JPH0436935Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、通帳や伝票等の媒体を媒体挿入口か
ら挿入し、挿入した媒体に所定データを印字した
後、前記媒体挿入口から印字処理した媒体を排出
する通帳伝票用プリンタに関し、特に前記媒体の
取扱い手段に関する。

〔従来の技術〕

従来、銀行においてテラーは、顧客から預かつ
た通帳や顧客が取引内容を記載した伝票に印字処
理及び磁気ストライプのリードライト処理を行う
場合、通帳伝票用プリンタを使用している。この
通帳伝票用プリンタは、媒体挿入口に通帳や伝票
を挿入して前記処理を行う。

ところで、通帳と伝票の媒体挿入口を兼用した
小型の通帳伝票用プリンタにおいては、第２図に
示すように通帳１の処理を行う場合、取引内容が
記載された伝票２をテーブル３上に置くか、或い
はテラーが手に持ち、通帳伝票用プリンタ４の媒
体挿入口５に通帳１を挿入し、鍵盤６を操作して
通帳１の処理を行つている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、このような従来例は、通帳伝票
用プリンタに通帳や伝票等の媒体を置く場所がな
いため、前記媒体が置けるようにテーブルのスペ
ースを広くする必要があり、またテラーが一方の
媒体を手で持ちながら他方の媒体を処理する場合
は、片手で鍵盤入力等の操作をしなければなら
ず、作業性が悪いという問題点がある。

本考案は、前記問題点を解決するためになされ
たものであり、その目的は、一方の媒体を処理す
るときに他方の媒体をプリンタカバーに保持でき
るようにすることにより、スペース利用の効率化
をはかると共に、媒体を取扱い易い場所に置ける
ようにすることにより作業性の向上をはかること
にある。

〔問題点を解決するための手段〕

前記した目的を達成するため、本考案は、プリ
ンタカバー前面部に、媒体を背後から支持する支
持面を形成すると共に、プリンタの持ち運び用の
把手を、前記支持面との間で媒体を挟持できるよ
うに回転自在にプリンタ本体に取付けることを特
徴とする。

〔作用〕

前記特徴を有する本考案は、先ずテラーが顧客
から通帳と伝票等の媒体を預ると、一方の媒体を
プリントカバーの支持面に押当て、その後把手を
回動する。これにより媒体は把手と支持面とで挾
付けられる。また、他方の媒体はその間に印刷等
の処理を行う。これにより、本考案はスペースを
有効に利用できると共に媒体の取扱い性が向上す
る効果を発揮する。

〔実施例〕

以下、本考案の一実施例を第１図及び第３図に
基づいて説明する。

第１図は伝票を把手で保持した状態を示す本考
案の一実施例の斜視図、第３図は伝票の保持動作
を説明する本考案の一実施例の側面図である。

第１図において、７はプリンタカバーで、その
前面部に伝票８等の媒体を背後から支持できるよ
うに傾斜させた支持面７ａを一体成形する。９は
本体、１０はプリンタの持ち運びに用いるコ字状
の把手で、前記プリンタカバー７の支持面７ａに
面当接するように、本体９に両端を回動自在に取
付ける。１１は媒体挿入口で、通帳１２等が挿入
する。１３は鍵盤、１４はテーブルである。

次に、前記構成の作用を説明する。先ずテラー
が顧客から通帳１２と伝票８を預ると、伝票８を
第１図及び第３図に示す如くプリンタカバー７の
支持面７ａに載置する。この状態で、把手１０を
第３図に示す矢印方向に回動すると、伝票８は支
持面７ａと把手１０とにより挾付けられる。ま
た、通帳１２は媒体挿入口１１に挿入される。

その後、テラーは伝票８に記載されている内容
を確認しながら、鍵盤１３により入力する。通帳
伝票用プリンタは、前記入力内容に応じ通帳１２
に対して印字処理や磁気ストライプのリードライ
ト処理を行い、この処理終了後に通帳１２を媒体
挿入口１１から受取る。次に、テラーは伝票８を
前記支持面７ａと把手１０との間から抜取り、こ
の伝票８を媒体挿入口１１に挿入し、鍵盤１３を
介して伝票処理を行い媒体挿入口１１から受取
る。

尚、前記把手１０による伝票８等の媒体の挾持
力を強くするために、把手１０は摩擦係数が大き
いゴム等の材質や形状にするとよい。

〔考案の効果〕

前記した如く、本考案に係る通帳伝票用プリン
タによれば、媒体を背後から支持する支持面をプ
リンタカバー前面部に設けると共に、プリンタカ
バーの前記支持面との間で前記媒体を挾持する把
手を回動自在に本体に設けたことによつて、一方
の媒体をプリンタカバーの支持面と把手で挾付け
て、他方の媒体が処理できるため、スペースを有
効に利用できると共に媒体の取扱い性が向上する
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図は従来例の斜視図、第３図は本考案の一実施例
を示す側面図である。 ７……プリンタカバー、７ａ……支持面、８…
…伝票、９……本体、１０……把手、１１……媒
体挿入口、１２……通帳、１３……鍵盤、１４…
…テーブル。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 プリンタカバー前面部に、媒体を背後から支持
   する支持面を形成すると共に、 前記支持面との間で前記媒体を挟持する把手を
   回動自在に本体に設けたことを特徴とする通帳伝
   票用プリンタ。