JPH04368959A - 現像剤 - Google Patents

現像剤

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JPH04368959A
JPH04368959A JP3171969A JP17196991A JPH04368959A JP H04368959 A JPH04368959 A JP H04368959A JP 3171969 A JP3171969 A JP 3171969A JP 17196991 A JP17196991 A JP 17196991A JP H04368959 A JPH04368959 A JP H04368959A
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城 嘉宣
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Masaaki Taya
真明 田谷
Yasuhisa Akashi
恭尚 明石
Masaki Uchiyama
内山 正喜
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電印刷
法、磁気記録法に用いられる現像剤に関するものである
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては米国特許第2
,297,691号明細書、特公昭42−23910号
公報及び特公昭43−24748号公報等に記載されて
いる如く多数の方法が知られているが、一般には光導電
性物質を利用し、種々の手段により感光体上に電気的潜
像を形成し、次いで該潜像をトナーを用いて現像し、必
要に応じて紙等の転写材にトナー画像を転写した後、加
熱、圧力、加熱加圧或いは溶剤蒸気などにより定着し複
写物を得るものであり、そして感光体上に転写せず残っ
たトナーは種々の方法でクリーニングされ、上述の工程
が繰り返される。
【0003】近年このような複写装置は、単なる一般に
いうオリジナル原稿を複写するための事務処理用複写機
というだけでなく、コンピューターの出力としてのプリ
ンターあるいは個人向けのパーソナルコピーという分野
で使われ始めた。
【0004】そのため、より小型、より軽量そしてより
高速、より高信頼性が厳しく追求されてきており、機械
は種々な点でよりシンプルな要素で構成されるようにな
ってきている。その結果、トナーに要求される性能はよ
り高度になり、トナーの性能向上が達成できなければよ
りすぐれた機械が成り立たなくなってきている。
【0005】例えばトナー像を紙などのシートに定着す
る工程に関して種々の方法や装置が開発されているが、
現在最も一般的な方法は熱ローラーによる圧着加熱方式
である。
【0006】熱ローラーによる圧着加熱方式はトナーに
対し離型性を有する材料で表面を形成した熱ローラーの
表面に被定着シートのトナー像面を加圧下で接触しなが
ら通過せしめることにより定着を行うものである。この
方法は熱ローラーの表面と被定着シートのトナー像とが
加圧下で接触するため、トナー像を被定着シート上に融
着する際の熱効率が極めて良好であり、迅速に定着を行
うことができ、高速度電子写真複写機において非常に有
効である。しかしながら上記方法では、熱ローラー表面
とトナー像とが溶融状態で加圧下で接触するためにトナ
ー像の一部が定着ローラー表面に付着,転移し、次の被
定着シートにこれが再転移して所謂オフセット現象を生
じ、被定着シートを汚すことがある。熱定着ローラー表
面に対してトナーが付着しないようにすることが熱ロー
ラー定着方式の必須条件の1つとされている。
【0007】従来、定着ローラー表面にトナーを付着さ
せない目的で、例えばローラー表面をトナーに対して離
型性のすぐれた材料、シリコンゴムや弗素系樹脂などで
形成し、さらにその表面にオフセット防止及びローラー
表面の疲労を防止するためにシリコンオイルの如き離型
性の良い液体の薄膜でローラー表面を被覆することが行
われている。しかしながら、この方法はトナーのオフセ
ットを防止する点では極めて有効であるが、オフセット
防止用液体を供給するための装置が必要なため、定着装
置が複雑になること等の問題点を有している。
【0008】これは小型化,軽量化と逆方向であり、し
かもシリコンオイルなどが熱により蒸発し、機内を汚染
する場合がある。そこでシリコンオイルの供給装置など
を用いないで、かわりにトナー中から加熱時にオフセッ
ト防止液体を供給しようという考えから、トナー中に低
分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレンなどの離
型剤を添加する方法が提案されている。充分な効果を出
すために多量にこのような添加剤を加えると、感光体へ
のフィルミングやキャリアやスリーブなどのトナー担持
体の表面を汚染し、画像が劣化し実用上問題となる。そ
こで画像を劣化させない程度に少量の離型剤をトナー中
に添加し、若干の離型性オイルの供給もしくはオフセッ
トしたトナーを巻きとり式の例えばウェブの如き部材を
用いた装置でクリーニングする装置を併用することが行
われている。
【0009】しかし最近の小型化、軽量化、高信頼性の
要求を考慮するとこれらの補助的な装置すら除去するこ
とが必要となっている。複写機本体だけではこれらの要
求を達成することが不可能であり、従って、定着性、耐
オフセット性などの更なるトナーの性能向上が必須であ
り、それには、トナーのバインダー樹脂、離型剤等のさ
らなる改良がなければ実現することが困難である。
【0010】トナー中に離型剤として、ポリアルキレン
類を含有させるのは公知であり、特開昭57−5257
4号公報、特開昭52−3304号公報等でスチレン系
樹脂に低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン
等の単重合ワックスと含有させたり、特開昭50−93
647号公報では、同じくスチレン系樹脂に低分子量オ
レフィン共重合体を含有させる技術が開示されている。
【0011】しかし、上記のようなオフセット防止手段
として従来の方法は、結着樹脂との相溶が悪くトナー中
へ均一に分散されないため、トナーの帯電特性の悪化に
よるカブリ等の画像欠陥をひきおこしたり、遊離ワック
スの存在による感光部材、現像部材、クリーニング部材
への融着、汚染等をおこしやすく、画像濃度の低下をひ
きおこす等の欠点があった。また、低分子量オレフィン
共重合体を用いると結晶性の低下のため粘着性が高くな
り、相溶性が良化されるが粘着性が高くなるため、トナ
ーの流動性の悪化、トナーのブロッキング性の悪化等の
欠点があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
の如き問題点を解決した現像剤を提供することにある。
【0013】即ち本発明の目的は、低い温度で定着し、
かつ低温から高温までの広い温度範囲で耐オフセット性
に優れた現像剤を提供することにある。
【0014】また、本発明の目的は、感光部材、クリー
ニング部材等への融着、フィルミングが高速システムに
おいても、また長期間の使用でも発生しない現像剤を提
供することにある。
【0015】また、本発明の目的は、カブリ等の画像汚
れ、帯電部材の汚染による画像濃度の長期低落のない現
像剤を提供することにある。
【0016】また、本発明の目的は、耐ブロッキング性
に優れた現像剤を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段及作用】本発明は、少なく
ともスチレン−アクリル系結着樹脂とワックス、着色剤
を含有する現像剤において、■該スチレン−アクリル系
結着樹脂の濡れ指数が38dyn/cm(JISぬれ試
験法)以上であり、■該ワックスがプロピレン−ブテン
−1の共重合体であり、該共重合ワックスの軟化点が8
0〜130℃の範囲であり、結晶化度が50以上であり
、融解熱量が20cal/g以下であることを特徴とす
る現像剤に関する。
【0018】該現像剤が、定着性にすぐれ、かつ低温か
ら高温までの広い温度範囲で耐オフセット性がすぐれ、
また、感光体、クリーニング部材等への融着、フィルミ
ングが高速・長期の耐久使用においても発生しない理由
は、必ずしも明確でないが、本発明者らが鋭意検討した
結果、以下のように推察される。
【0019】本発明の現像剤においては、スチレン−ア
クリル系結着樹脂を含有し、該スチレン−アクリル系結
着樹脂の濡れ指数が38dyn/cm以上であることが
特徴の一つである。
【0020】帯電特性、定着特性の良好なスチレン−ア
クリル系結着樹脂中でも、濡れ指数が38dyn/cm
以上のとき、特に良好な定着性、耐オフセット性を有す
るようになる。本発明者らの検討によれば、転写紙の濡
れ指数は43dyn/cm前後であり、該結着樹脂の濡
れ性が転写紙の濡れ性に近ければ近いほど定着性がよく
、該結着樹脂の濡れ指数が38dyn/cm以上のとき
非常に良好な定着性を示すことを見い出した。
【0021】離型性の良好なフッ素樹脂の定着ローラー
の濡れ指数はおおよそ20dyn/cmであり、該結着
樹脂の濡れ性が定着ローラーの濡れ性から離れれば離れ
るほど良好な離型性を示すことが判明した。特に、該結
着樹脂の濡れ指数が38dyn/cm以上のときに、非
常に良好な離型性を示すことを見い出した。
【0022】本発明の現像剤において、プロピレン−ブ
テン−1共重合体ワックスを含有し、該ワックスの軟化
点が80〜130℃の範囲であり、結晶化度が50以上
であり、融解熱量が20cal/g以下であることが特
徴の一つである。
【0023】本発明の現像剤においては、特定のプロピ
レン−ブテン−1共重合体ワックスを用いることにより
現像剤の諸特性を維持しつつ、耐オフセット性能及び定
着性能を更に向上することが可能になる。
【0024】すなわち、ワックスの軟化点が80℃未満
のとき、(ワックスの溶融特性から結着樹脂との相溶性
が悪くなり)トナーの耐ブロッキング性が低下したり、
トナーの粉体凝集性が悪化したりするといった問題があ
る。また、軟化点が130℃をこえる場合は、ワックス
の低温での溶融が不十分となり、トナーの低温定着性、
低温での耐オフセット性が劣るという問題を生じる。
【0025】更に、ワックスの結晶化度が50以上の時
、トナーの粘着性が低くなり、トナーの流動性、ブロッ
キング性は良好となる。結晶化度が50未満のとき、ト
ナーの粘着性が高くなり、トナーの流動性の悪化、トナ
ーのブロッキング性の悪化等の問題が発生する。
【0026】また、ワックスの融解熱量が20cal/
gをこえると、ワックスの融解時に必要な熱量が大きく
なり、低温定着における瞬時の加熱時間での該ワックス
の溶融状態が不充分となり、トナーとして耐オフセット
性が低下し、いわゆる低温オフセットが発生し、低温定
着性が低下する。融解熱量が20cal/g以下のとき
には、低温領域においても高い耐オフセット性を示し、
非オフセット温度領域を低温域まで広げることが可能に
なる。
【0027】上記のワックスが必要とする諸特性は、プ
ロピレン−ブテン−1共重合体からなるワックスを使用
することによって、はじめて達成でき、このようなワッ
クスと特定の濡れ指数をもつスチレン−アクリル系結着
樹脂と組み合せたとき、特に優れた定着特性を引き出す
ことが可能になる。
【0028】本発明に使用されるスチレン−アクリル系
結着樹脂としては、スチレン系モノマーとして、例えば
スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェ
ニルスチレン、p−クロルスチレン、3,4−ジクロル
スチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチ
レン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチル
スチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチ
ルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシル
スチレン、p−n−ドデシルスチレン等のスチレン及び
その誘導体から選ばれるモノマーを使用し、アクリル系
モノマーとして、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル
、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アク
リル酸プロピル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸
ドデシル、アクリル酸2−エチルへキシル、アクリル酸
ステアリル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、アクリ
ル酸フェニルなどのアクリル酸エステル類やアクリル酸
及びアクリル酸アミド類、或いはメタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリ
ル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル
酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸
−2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタ
クリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル
、メタクリル酸ジエチルアミノエチルなどのメタクリル
酸エステル類やメタクリル酸及びメタクリル酸アミド類
から選ばれるモノマーを使用したスチレン−アクリル系
共重合体が好ましく、これらのスチレン−アクリル系共
重合体の濡れ指数を380dyn/cm以上にするには
、上記アクリル系モノマーの中からアクリル酸及び含窒
素アクリル酸誘導体やメタクリル酸及び含窒素アクリル
酸誘導体を共重合体中に導入する方法があり、更に、以
下の酸基をもつモノマーを使用する方法もある。 例えばマレイン酸、シトラコン酸、ジメチルマレイン酸
、イタコン酸、アルケニルコハク酸、及びこれらの無水
物;フマル酸、イタコン酸、ジメチルフマル酸;などの
不飽和二塩基酸、無水物モノマー。更に上記不飽和二塩
基酸のモノエステル。アクリル酸メタクリル酸無水物。 アルケニルマロン酸、アルケニルグルタル酸、アルケニ
ルアジピン酸及びこれらの無水物、モノエステル。
【0029】これらの中でもマレイン酸、フマル酸、コ
ハク酸、コハク酸構造をもつモノマーが好ましい。特に
マレイン酸モノエステル類が好ましい。
【0030】本発明に用いられる結着樹脂は、必要に応
じて以下に例示する様な架橋性モノマーで架橋された重
合体であってもよい。
【0031】本発明の現像剤には荷電制御剤を現像剤粒
子に配合(内添)、または現像剤粒子と混合(外添)し
て用いることが好ましい。荷電制御剤によって、現像シ
ステムに応じた最適の荷電量コントロールが可能となり
、特に本発明では粒度分布と荷電とのバランスをさらに
安定したものとすることが可能である。正荷電制御剤と
しては、ニグロシン及び脂肪酸金属塩等による変成物;
トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ−4
−ナフトスルフォン酸塩、テトラブチルアンモニウムテ
トラフルオロボレートの如き四級アンモニウム塩;ジブ
チルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサイド、ジシ
クロヘキシルスズオキサイドの如きジオルガノスズオキ
サイド;ジブチルスズボレート、ジオクチルスズボレー
ト、ジシクロヘキシルスズボレートの如きジオルガノス
ズボレートを単独であるいは2種類以上組合せて用いる
ことができる。これらの中でも、ニグロシン系、四級ア
ンモニウム塩の如き荷電制御剤が特に好ましく用いられ
る。
【0032】一般式
【0033】
【化1】 [R1:H,CH3R2,R3:置換または未置換のア
ルキル基(好ましくはC1〜C4)]で表わされるモノ
マーの単重合体:前述したスチレン、アクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステルの如き重合性モノマーとの共
重合体を正荷電性制御剤として用いることができる。こ
の場合これらの荷電制御剤は、結着樹脂(の全部または
一部)としての作用をも有する。
【0034】本発明に用いることのできる負荷電性制御
剤としては、例えば有機金属錯体、キレート化合物が有
効である。その例としてはアルミニウムアセチルアセト
ナート、鉄(II)アセチルアセトナート、3,5−ジ
ターシャリーブチルサリチル酸クロムがあり、特にアセ
チルアセトン金属錯体、サリチル酸系金属錯体または塩
が好ましく、特にサリチル酸系金属錯体またはサリチル
酸系金属塩が好ましい。
【0035】上述した荷電制御剤(結着樹脂としての作
用を有しないもの)は、微粒子状として用いることが好
ましい。この場合、この荷電制御剤の個数平均粒径は、
具体的には、4μm以下(更には3μm以下)が好まし
い。
【0036】現像剤に内添する際、このような荷電制御
剤は、結着樹脂100重量部に対して0.1〜20重量
部(更には0.2〜10重量部)用いることが好ましい
【0037】本発明の現像剤は、必要に応じて種々の添
加剤を内添あるいは外添混合しても良い。
【0038】着色剤としては従来より知られている染料
及び顔料が使用可能であり、通常、結着樹脂100重量
部に対して0.5〜20重量部使用しても良い。他の添
加剤としては、例えばステアリン酸亜鉛の如き滑剤;酸
化セリウム、炭化ケイ素、チタン酸ストロンチウムの如
き研磨剤;シリカ微粒子;樹脂微粒子;酸化アルミニウ
ムの如き流動性付与剤、ケーキング防止剤;カーボンブ
ラック、酸化スズの如き導電性付与剤がある。
【0039】さらに、本発明中の現像剤は、着色剤の役
割を兼ねても良いが、磁性材料を含有しても良く、磁性
材料としては、マグネタイト、γ−酸化鉄、フェライト
、鉄過剰型フェライトの如き酸化鉄;鉄、コバルト、ニ
ッケルのような金属或はこれらの金属とアルミニウム、
コバルト、銅、鉛、マグネシウム、スズ、亜鉛、アンチ
モン、ベリリウム、ビスマス、カドミウム、カルシウム
、マンガン、セレン、チタン、タングステン、バナジウ
ムのような金属との合金およびその組成物が挙げられる
【0040】これらの磁性体は平均粒径が0.1〜1μ
m、好ましくは0.1〜0.5μm程度のものが好まし
い。トナー中に含有させる量としては樹脂成分100重
量部に対し30〜120重量部、好ましくは樹脂成分1
00重量部に対し40〜110重量部である。
【0041】本発明中の現像剤には、プロピレン−ブテ
ン−1共重合体ワックスを用いる。本発明に係るプロピ
レン−ブテン−1共重合体は、プロピレン、ブテン−1
各単量体を適宜組合せて、酸素、過酸化物、アゾニトリ
ル等の重合開始剤、チーグラー・ナッタ触媒、フィリッ
プス触媒、フリーデル・クラフツ触媒等の触媒の存在下
に常法にしたがって重合せしめることによって容易に得
ることができる。その際得られる共重合体は使用する各
単量体の量、反応条件により重合度、共重合組成比、分
子量分布、結晶化度、軟化点、ガラス転移点、融解熱量
等を調節することができる。なお合成方法のうちでも、
比較的高分子量のプロピレン−ブテン−1の共重合体を
作り、この共重合体を熱分解することにより低分子量化
したワックスが安定した特性のプロピレン−ブテン−1
共重合体ワックスとして好ましい。
【0042】本発明において該共重合ワックスのプロピ
レン−ブテン−1の共重合比は98/2〜65/35の
範囲が好ましい。本発明において該共重合ワックスの数
平均分子量は1000〜10000の範囲、重量平均分
子量は3000〜50000の範囲が好ましい。
【0043】本発明の現像剤中に含有されるプロピレン
−ブテン−1共重合体の量は、現像剤の樹脂成分、着色
剤および現像剤の添加剤の種類ならびにそれらの使用量
によって異なるが、一般に現像剤の樹脂成分100重量
部当り0.5〜30重量部、好ましくは1〜20重量部
である。
【0044】該ワックスの軟化点の測定はJIS  K
2207に基づいて測定した。
【0045】該ワックスの結晶化度は、結晶部分による
散乱X線の強度から求める方法で測定を行った。
【0046】該ワックスの融解熱量はDSCによって測
定し、本発明中のスチレン−アクリル系結着樹脂の濡れ
性は、JIS  K−6768(ぬれ試験法)より測定
した。
【0047】JISぬれ試験法は、表面張力の異なる液
(エチレングリコールモノエチルエーテル/ホルムアミ
ドの比率を変えた液)を試験片に綿棒で塗布し、液膜の
収縮状態を判定し、完全にぬれる液の表面張力(dyn
/cm)をもって「ぬれの尺度(dyn/cm)」と定
義するものである。
【0048】本発明における、離型剤の分子量分布はG
PC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)によ
って次の条件で測定される。 (GPC測定条件) 装  置  PGC−150C(ウォーターズ社)カラ
ム  ショーデックスKF−80M  2連(昭和電工
社) 温  度  135℃ 溶  媒  O−ジクロロベンゼン(0.1%アイオノ
ール添加) 流  速  1.0ml/min 試  料  0.15%の試料を0.4ml注入以上の
条件で測定し、試料の分子量算出にあたっては単分散ポ
リスチレン標準試料により作成した分子量較正曲線を使
用する。
【0049】本発明に係る静電荷像現像用現像剤を作製
するには、スチレン−アクリル系結着樹脂、着色材、プ
ロピレン−ブテン共重合体、必要に応じて、顔料又は染
料、荷電制御剤、その他の添加剤等をヘンシェルミキサ
ーの如き混合機により充分混合してから加熱ロール、ニ
ーダー、エクストルーダーの如き熱混練機を用い溶融、
捏和及び練肉して樹脂類を互いに相溶せしめ、冷却固化
後粉砕及び厳密な分級をおこなって本発明に係るところ
の磁性トナーを得ることができる。
【0050】
【実施例】以下具体的実施例によって、本発明を説明す
るが、本発明はなんらこれらに限定されるものではない
【0051】まず本発明の現像剤に用いられる結着樹脂
の合成例について述べる。また、本実施例で用いられる
結着樹脂のぬれ指数を表1に記す。
【0052】合成例2〜5は表1に示す原料を用い合成
例1と同様の方法で合成した。 合成例1   スチレン                   
                 70.00重量部
  n−ブチルアクリレート            
          25.00重量部  アクリル酸
                         
         15.00重量部  ジ−tert
−ブチルパーオキサイド            1.
50重量部上記化合物を、加熱したトルエン200重量
部中に4時間かけて滴下した。更にトルエン還流下で重
合を完了し、減圧下で昇温(120℃)させながらトル
エンを除去した。
【0053】   上記樹脂                   
                 30.00重量部
  スチレン                   
                 44.65重量部
  n−ブチルアクリレート            
          20.00重量部  モノ−n−
ブチルマレート                  
    5.00重量部  ジビニルベンゼン    
                         
 0.35重量部  ベンゾイソパーオキサイド   
                   1.20重量
部  ジ−tert−ブチルパーオキシ−2−    
      0.70重量部    エチルヘキサノエ
ート 上記混合物にポリビニルアルコール部分ケン化物0.1
2重量部を溶解した水170重量部を加え、激しく撹拌
し懸濁分散液とした。水50重量部を加え窒素置換した
反応器に上記懸濁分散液を添加し、反応温度80℃で8
時間懸濁重合反応させた。反応終了後、水洗し、脱水、
乾燥して樹脂Aを得た。
【0054】次に本発明の現像剤に用いられるプロピレ
ン−ブテン−1共重合体の共重合比および数平均分子量
、重量平均分子量、軟化点、結晶化度、融解熱量を表2
に記す。
【0055】実施例1   結着樹脂A                  
              100重量部  四三酸
化鉄                       
           90重量部  モノアゾ染料の
金属錯体                     
   3重量部  ワックスA           
                         
4重量部上記材料をブレンダーでよく混合した後、15
0℃設定した2軸混練押出機にて溶融混練した。得られ
た混練物を冷却し、カッターミルにて粗粉砕した後、ジ
ェット気流を用いた微粉砕機を用いて微粉砕し、得られ
た微粉砕粉を固定壁型風力分級機で分級して分級粉を生
成した。 さらに、得られた分級粉をコアンダ効果を利用した多分
割分級装置(日鉄鉱業社製エルボジェット分級機)で超
微粉及び粗粉を同時に厳密に分級除去して体積平均径9
.0μmのトナーAを得た。
【0056】さらに   トナーA                   
               100重量部  疎水
性シリカ微粒子                  
      1.0重量部  チタン酸ストロンチウム
微粒子              3.0重量部上記
材料をヘンシェルミキサーで混合し、現像剤Aを得た。
【0057】この現像剤を市販の電子写真複写機NP−
8580(キヤノン社製)を用いて、定着性、及びトナ
ー流出防止性を評価した。定着性は、低温度環境(7.
5℃)にて評価機を一晩放置し、評価機及びその内部の
定着器が十分に低温低湿環境になじんだ状態から連続2
00枚の複写画像をとり、その複写画像の200枚目を
定着性の評価に用いた。定着性の評価は、画像をシルボ
ン紙で、往復10回、約100g荷重でこすり、画像の
はがれを反射濃度の低下率(%)で評価した。オフセッ
ト性は、連続200枚の複写画像をとった後、30秒間
隔で複写画像を1枚づつ3分までとり、画像汚染が発生
するかを調べた。
【0058】定着性も良好でオフセットも発生しなかっ
た。更に定着器のクリーニング部材からの現像剤の再流
出もなかった。またクリーニングウェッブを停止させ、
間歇複写テストを行い定着ローラのクリーニング性を見
た。1万枚時においても画像汚れが出ることもなく、定
着ローラが傷つくこともなかった。また、500ccポ
リカップに100gの現像剤を入れ50℃の環境に1週
間放置し、ブロッキング試験を行った。なお評価結果に
ついては、表3に記す。
【0059】実施例2   結着樹脂A                  
              100重量部  四三酸
化鉄                       
           90重量部  モノアゾ染料の
金属錯体                     
   3重量部  ワックスB           
                         
4重量部上記材料を実施例1と同様の方法で製造し、ト
ナーBを得た。
【0060】さらに   トナーB                   
               100重量部  疎水
性シリカ微粒子                  
      1.0重量部  チタン酸ストロンチウム
                    3.0重量
部上記材料をヘンシェルミキサーで混合し、現像剤Bを
得た。実施例1と同様の方法で評価を行った。結果を表
3に示す。
【0061】比較例1   結着樹脂B                  
              100重量部  四三酸
化鉄                       
           90重量部  ジアルキルサリ
チル酸の金属塩                  
2重量部  低分子量ポリプロピレンワックス    
            4重量部上記材料を実施例1
と同様の方法で製造し、トナーCを得た。
【0062】さらに   トナーC                   
               100重量部  疎水
性シリカ微粒子                  
      1.0重量部  チタン酸ストロンチウム
                    3.0重量
部上記材料をヘンシェルミキサーで混合し、現像剤Cを
得た。実施例1と同様の方法で評価を行った。結果を表
3に示す。
【0063】実施例3   結着樹脂C                  
              100重量部  四三酸
化鉄                       
           90重量部  モノアゾ染料の
金属錯体                     
   3重量部  ワックスA           
                         
4重量部上記材料を実施例1と同様の方法で製造し、ト
ナーDを得た。
【0064】さらに   トナーD                   
               100重量部  疎水
性シリカ微粒子                  
      1.0重量部  チタン酸ストロンチウム
                    3.0重量
部上記材料をヘンシェルミキサーで混合し、現像剤Dを
得た。実施例1と同様の方法で評価を行った。結果を表
3に示す。
【0065】比較例2   結着樹脂D                  
              100重量部  四三酸
化鉄                       
           90重量部  モノアゾ染料の
金属錯体                     
   4重量部  ワックスC           
                         
4重量部上記材料を実施例1と同様の方法で製造し、ト
ナーEを得た。
【0066】さらに   トナーE                   
               100重量部  疎水
性シリカ微粒子                  
      1.0重量部  チタン酸ストロンチウム
                    3.0重量
部上記材料をヘンシェルミキサーで混合し、現像剤Eを
得た。実施例1と同様の方法で評価を行った。結果を表
3に示す。
【0067】比較例3   結着樹脂E                  
              100重量部  四三酸
化鉄                       
           90重量部  モノアゾ染料の
金属錯体                     
   3重量部  ワックスD           
                         
4重量部上記材料を実施例1と同様の方法で製造し、ト
ナーFを得た。
【0068】さらに   トナーF                   
               100重量部  疎水
性シリカ微粒子                  
      1.0重量部  チタン酸ストロンチウム
                    4.5重量
部上記材料をヘンシェルミキサーで混合し、現像剤Fを
得た。実施例1と同様の方法で評価を行った。結果を表
3に示す。
【0069】実施例4   結着樹脂E                  
              100重量部  四三酸
化鉄                       
           90重量部  モノアゾ染料の
金属錯体                     
   3重量部  ワックスA           
                         
4重量部上記材料を実施例1と同様の方法で製造し、ト
ナーGを得た。
【0070】さらに   トナーE                   
               100重量部  疎水
性シリカ微粒子                  
      1.0重量部  チタン酸ストロンチウム
                    3.0重量
部上記材料をヘンシェルミキサーで混合し、現像剤Gを
得た。実施例1と同様の方法で評価を行った。結果を表
3に示す。
【0071】比較例4   結着樹脂E                  
              100重量部  四三酸
化鉄                       
           90重量部  モノアゾ染料の
金属錯体                     
   3重量部  ワックスE           
                         
4重量部上記材料を実施例1と同様の方法で製造し、ト
ナーHを得た。
【0072】さらに   トナーH                   
               100重量部  疎水
性シリカ微粒子                  
      1.0重量部  チタン酸ストロンチウム
                    3.0重量
部上記材料をヘンシェルミキサーで混合し、現像剤Hを
得た。実施例1と同様の方法で評価を行った。結果を表
3に示す。
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】
【表3】
【0076】
【発明の効果】上述した特徴の本発明の現像剤によれば
、定着性、耐オフセット性、耐ブロッキング性に優れ、
融着に強く、長期の耐久画出しにおいても鮮明な画像を
与える。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  少なくともスチレン−アクリル系結着
    樹脂とワックス、着色剤を含有する現像剤において、■
    該スチレン−アクリル系結着樹脂の濡れ指数が38dy
    n/cm(JISぬれ試験法)以上であり、■該ワック
    スがプロピレン−ブテン−1の共重合体であり、該共重
    合ワックスの軟化点が80〜130℃の範囲であり、結
    晶化度が50以上であり、融解熱量が20cal/g以
    下であることを特徴とする現像剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000063294A1 (en) * 1999-04-20 2000-10-26 Pca Hodgson Chemicals Pty. Ltd. Water repellent compositions, processes and applications therefor
JP2007152867A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Lintec Corp 離型シート

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