JPH04367823A - 配向膜の製造方法 - Google Patents

配向膜の製造方法

Info

Publication number
JPH04367823A
JPH04367823A JP14469291A JP14469291A JPH04367823A JP H04367823 A JPH04367823 A JP H04367823A JP 14469291 A JP14469291 A JP 14469291A JP 14469291 A JP14469291 A JP 14469291A JP H04367823 A JPH04367823 A JP H04367823A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
alignment film
transparent electrode
dispersion
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14469291A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigetoshi Ono
小野 茂敏
Eiji Funatsu
船津 英二
Naoya Imamura
直也 今村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP14469291A priority Critical patent/JPH04367823A/ja
Publication of JPH04367823A publication Critical patent/JPH04367823A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、電子伝導性ポリマーか
らなる配向膜の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、配向膜は液晶表示素子等に用い
られ、液晶をある方向にそろえて配列させる、すなわち
配向させる必要があるために設けられており、これによ
り液晶分子を配向させることができる。液晶表示素子は
従来より、時計あるいはコンピューター、ワードプロセ
ッサーなどのディスプレーに使用されているが、その基
本構造として、透明電極上に配向膜を設けた二枚の透明
電極基板が配向膜を内側にして配置され、その間に液晶
が封入される構造をとっているものが普通である。この
ような液晶表示素子透明電極は、一般に、基板上にスト
ライプ状または格子状などの表示パターンの形で形成さ
れており、また配向膜はこの透明電極及び露出した(表
示パターン以外の)基板の全面に塗布または蒸着により
設けられている。この二枚の透明電極基板はそれぞれ配
向膜を内側にして配置し、その間に液晶を封入すること
により液晶表示素子が製造される。 【0003】このような液晶表示素子はネマチック液晶
をねじれ構造にしたツイステッドネマチック(TN)モ
ードによる表示が主流である。ところが、このTN型液
晶表示素子は、しきい値が急峻でないため高マルチプレ
ックス駆動(一般に、ドットマトリックスに用いられて
いる時分割駆動)による大容量表示に適していない。ま
たTN型液晶表示素子は応答速度が遅く、現状では20
ミリ秒が限度であるという欠点を有しており、高速応答
性が要求されるテレビジョンパネルなどに利用する際の
大きな問題となっている。 【0004】最近、電界の変化に対して速やかに応答す
る上記高速応答性を有し、さらに加えられる電界に応答
して第一の光学的安定状態と第二の光学的安定状態のい
ずれかをとり、且つ電圧の印加のないときはその状態を
維持する性質、すなわちメモリー性(双安定性ともいう
)をも有する強誘電性液晶が注目されている。そして、
これを利用した液晶表示素子は、簡単な構造で、高速応
答性を実現できることから検討されている。 【0005】しかしながら、従来のTNモードなどで用
いられていた、ポリマーなどの有機物からなる配向膜を
電極基板上に形成してラビング処理した場合は、配向し
た液晶分子のプレチルト角は最大で2度程度で、大きな
値は得られない。また、配向膜としてSiOなどの斜方
蒸着膜を用いた場合は、大きなプレチルト角が得られる
が、蒸着により配向膜を形成することは量産性が低く、
製造上有利とは言えない。 【0006】大きなプレチルト角が得られる塗布型の配
向膜材料として、カルボン酸無水物およびジアミンの少
なくとも一方にフッ素原子を有する成分からなるポリア
ミド酸の組成物(特開昭62−127827号公報)、
およびジアミン,テトラカルボン酸二無水物および特定
のモノアミンから得られるポリイミド樹脂の配向処理材
(特開昭62−297819号公報)が開示されている
。また、強誘電性液晶用配向膜として、ジ−4−アミノ
シクロヘキシルメタンを塩基成分とし、骨格に一つ又は
二つのベンゼン環を有する芳香族テトラカルボン酸無水
物を酸成分として得られるポリイミド膜(特開平2−3
10524号公報)、および含フッ素ポリイミド(特開
平3−25418号公報)が開示されている。 【0007】しかしながら、上記配向膜を用いて液晶を
配向させた場合、必ずしも常に良好な配向が得られると
限らず、ラビング処理等の後処理の条件により変化しや
すいという問題がある。 【0008】一方これらの問題及び強誘電性液晶素子に
おける光学的ヒステリシス等を改良する手段として近年
ポリピロール等の電子伝導性ポリマーを用いることが考
えられ、Eurodisplay90’予稿集;260
、特開平3−69921等で試みられている。しかしな
がらこれらの電子伝導性ポリマーは電解重合により直接
素子の基盤上に電子伝導性ポリマーを形成するか、ある
いは電解重合または酸化重合により得た電子伝導性ポリ
マーを他のポリマーにブレンドして基盤上に塗膜を作る
等の煩雑な操作を必要としていた。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、簡便に製造
できる電子伝導性ポリマー配向膜を提供することを目的
とする。 【0010】また本発明は、良好な配向性を有するに電
子伝導性ポリマー配向膜を提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記目的は、電子伝導性
ポリマーの水分散液を塗布することにより配向膜を形成
することを特徴とする配向膜の製造方法により達成する
ことができる。 【0012】本発明について以下に詳細に説明する。本
発明の電子伝導性ポリマーの水分散液に用いられるモノ
マーは任意の化合物を用いることが出来るが、具体的に
は、ピロール誘導体、アニリン誘導体、チオフェン誘導
体、フラン誘導体、アセチレン誘導体、フェニレンビニ
レン誘導体、チエニレンビニレン誘導体、チアナフテン
誘導体等を挙げることが出来る。また上記化合物の共重
合体あるいは混合物も使用することが出来る。 【0013】上記モノマーの特に好ましい例は、ピロー
ル、アニリン及びチオフェンである。 【0014】本発明において用いられる電子伝導性ポリ
マーの水分散液の製造方法は、ラテックスの製造に用い
られる乳化重合と同様の公知の方法が使用できる。例え
ば、モノマー、分散剤及び水(好ましくは蒸留水)を窒
素雰囲気下で攪拌しながら、酸化剤又は酸化剤溶液を滴
下する方法である。 【0015】本発明において電子伝導性ポリマー合成に
用いる酸化剤としては、一般に用いられる公知のものを
用いることが出来る。例えば、塩化第二鉄、塩化第二銅
などの塩化物、硫酸第二鉄、硫酸第二銅などの硫酸塩、
二酸化鉛、二酸化マンガンなどの金属酸化物、過硫酸カ
リウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素などの過酸化
物、ベンゾキノンなどのキノン類、沃素、臭素などのハ
ロゲン、フェリシアン化カリウムなどが挙げられる。 【0016】本発明に用いることのできる酸化剤/モノ
マーのモル比は任意で良いが、好ましくは0.01から
10の範囲であり、更に好ましくは1から5の範囲であ
る。 【0017】本発明の水分散液製造において用いる溶媒
は、蒸留水、イオン交換水等の水が好ましいが、水と混
和しうる有機溶媒を混合して使用してもよい。 【0018】本発明の水分散液製造において用いられる
分散剤は任意のもので良いが好ましくは以下のものが挙
げられる。 【0019】ヒドロキシエチルセルロース、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、デキストラン、
プルラン、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド
、ポリビニルピロリドン等の非イオン性高分子、ゼラチ
ン、コラーゲン、アルブミン、カゼイン等の両性高分子
、スルホン酸、カルボン酸あるいはこれらの塩等のアニ
オン性基を含有するアニオン性高分子、4級アンモニウ
ム塩等のカチオン性基を含有するカチオン性高分子等の
高分子化合物。 【0020】ドデシルベンゼンスルホン酸、ラウリル酸
ナトリウム等のアニオン性界面活性剤、N−,N−ジメ
チルラウリルアミン塩酸塩等のアニオン性界面活性剤、
レシチン等の両性界面活性剤、ポリエチレンソルビタン
トリステアリン酸エステル等の非イオン性界面活性剤等
の界面活性剤。 【0021】本発明に用いられる分散剤の量はモノマー
に対して高分子化合物で1〜300重量%、好ましくは
5〜200重量%、界面活性剤で0.01〜50重量%
、好ましくは0.1〜20重量%である。 【0022】酸化重合における反応温度は−10〜10
0℃であり、好ましくは−5〜50℃である。本発明の
水分散液は透析、限外瀘過等の処理をしてもよい。 【0023】本発明の水分散液は、成形体の導電性を更
に向上させるために、導電性化合物を添加することが出
来る。これらの導電性化合物は、酸化重合の前後もしく
はその両方に添加してもよい。さらに透析、限外瀘過等
の処理をする場合には処理後に加えてもよい。 【0024】本発明で用いることのできるの好ましい導
電性化合物の例としては、塩化リチウム、酢酸ナトリウ
ム、トリフルオロメタンスルホン酸カリウム等のアルカ
リ金属塩、塩化鉄等の遷移金属塩、塩酸等の無機酸、ト
ルエンスルホン酸等の有機酸、ピリジン等の有機塩基あ
るいはピリジン塩酸塩等の有機塩が挙げられる。 【0025】本発明の水分散液は、アクリルポリマー、
ポリスチレン等の任意の高分子化合物とブレンドして用
いることも出来るが、これらの高分子化合物は好ましく
は、エマルジョンである。 【0026】また本発明の水分散液は、数種混合して使
用してもよい。 【0027】本発明の製造方法により得られる配向膜を
用いた液晶表示素子の好ましい構成について説明する。 【0028】透明基板上に透明電極および配向膜が、そ
れぞれこの順に積層され、二枚の透明電極基板を構成し
ている。必要に応じて、透明電極と配向膜の間に絶縁層
を介してもよい。二枚の透明電極基板はそれぞれ配向膜
を向かい合わせるように配置され、その間に強誘電性液
晶が封入される。透明電極は、それぞれ透明基板上にス
トライプ状の表示パターンの形で形成されている。 【0029】上記のように透明電極は、ストライプ状に
形成されており、その際ストライプの形が互いに直交す
るように形成されている。これによりマトリックス表示
が可能となる。また、上記透明電極は、一方のみストラ
イプ状に形成されていてもよい。また、配向膜は両方と
もある必要は無く片方だけでも良い。 【0030】本発明の製造方法により得られる配向膜を
用いる液晶表示素子は、上記配向膜が電子伝導性ポリマ
ーの水分散液の塗布物から形成されている。この配向膜
を用いることにより、液晶、特に強誘電性液晶を簡便な
製造工程で良好に配向させることができる。 【0031】本発明の製造方法により得られる配向膜を
用いた液晶表示素子は、上記に示したものだけでなく、
スペーサーを使用したりなどの通常の液晶表示素子につ
いて行われる態様が、すべて可能である。特に、両配向
膜間の間隙(すなわち液晶層の層厚)を確保するために
スペーサーが使用されることは好ましい。スペーサーと
しては、ガラスファイバー、ガラス・ビーズ、プラスチ
ック・ビーズ、アルミナやシリカなどの金属酸化物粒子
が用いられる。スペーサーの粒径は、用いられる液晶、
配向膜材料、ゼルギャップの設定、スペーサーとして用
いる粒子などによって異なるが1.2μmから6μmが
一般的である。 【0032】本発明の製造方法により得られる配向膜を
用いた液晶表示素子は、例えば下記のようにして製造す
ることができる。 【0033】本発明の透明基板としては、例えば平滑性
の良好なフロートガラスなどガラスの他、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリ
エステル、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド
、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスル
ホン、ポリエーテルイミド、アセチルセルロース、ポリ
アミノ酸エステル、芳香族ポリアミド等の耐熱樹脂、ポ
リスチレン、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル
酸エステル、ポリアクリルアミド、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等のビニル系ポリマー、ポリフッ化ビニリデ
ン等の含フッ素樹脂及びそれらの変性体等から形成され
たプラスチックフィルムを挙げることができる。 【0034】上記基板上には、常法によりストライプ状
あるいは格子状などの表示パターンの透明電極が形成さ
れる。透明電極としては、例えば、酸化インジウム(I
n2 O3 ),酸化スズ(SnO2 )およびITO
(インジウム・スズ・オキサイド)等を挙げることがで
きる。 【0035】なお、基板表面にカラーフィルターおよび
保護層をこの順に形成しても良い。上記透明電極(及び
基板)上には、本発明の配向膜が、例えば下記のように
して形成される。 【0036】本発明の配向膜は、電子伝導性ポリマーの
水分散液を重合体を基板上に塗布し、乾燥、加熱処理す
ることに形成される。 【0037】本発明の電子伝導性ポリマーの水分散液の
合成例1〜10を下記に示す。 【0038】合成例1  本発明の水分散液1の合成ポ
リビニルアルコール(以下PVAと略す)5g,ピロー
ル10g及び蒸留水120mlを窒素雰囲気下で攪拌し
ながら、3℃で蒸留水50mlに溶解した40.3gの
塩化第二鉄6水塩を30分で滴下した。2時間攪拌した
のち、透析を2日間行い(三光純薬製C−65)、本発
明の水分散液1を得た。得られたポリピロール水分散液
の平均粒径は98nmであった(コールターエレクトロ
ニクス製COULTER−N4型サブミクロン粒子分析
装置にて測定)。 【0039】合成例2  本発明の水分散液2の合成デ
キストラン5g,アニリン10g、濃塩酸15g及び蒸
留水100mlを窒素雰囲気下で攪拌しながら、3℃で
蒸留水30mlに溶解した29gの塩化第二鉄6水塩を
30分で滴下した。2時間攪拌したのち、透析を2日間
行い(三光純薬製C−65)、本発明の水分散液2を得
た。得られたポリアニリン水分散液の平均粒径は60n
mであった(コールターエレクトロニクス製COULT
ER−N4型サブミクロン粒子分析装置にて測定)。 【0040】合成例3 合成例1〜2に準じ本発明の水分散液3〜10を得た。 これを表1に示した。 【0041】                     表1  本
発明の水分散液3〜10の合成本発明の       
 モノマー        分散剤        酸
化剤          導電性塩水分散液   3            チオフェン     
 PVA        過硫酸カリウム      
−  4            ピロール     
   ゼラチン    過硫酸アンモニウム    −
  5  2−(メトキシエトキシ)  PVA   
     塩化第二鉄6水塩    −       
         アニリン  6  3−(メトキシ
エトキシ)    〃        過硫酸アンモニ
ウム    −                ピロ
ール  7            ピロール    
    ヒドロキシ        〃       
   LiCl                  
              セルロース  8   
     3−オクチル        PVA  +
        〃          KBF4  
             チオフェン    ラウリ
ル酸ナトリウム  9            アニリ
ン    ポリアクリル酸    過硫酸カリウム  
  −10            ピロール    
    PVA            〃     
   トルエンスル                
                         
                   ホン酸ソーダ
  【0042】配向膜形成用塗布液は、上記で得られ
た水分散液をピリジン、N−メチル−2−ピロリドン、
ジオキサン、THF、グリコール誘導体などの適当な溶
媒に混合して調製してもよい。またこの塗布液には、前
記成分以外にも基板との接着を増したり、あるいは塗布
液の粘度を調整する等の目的で、他の高分子重合体や有
機金属などを添加してもよい。 【0043】配向膜形成用塗布液を、透明電極上および
露出した基板上に、スピンコーターなどによって塗布し
、常温〜150℃にて常圧又は減圧下1〜120分(好
ましくは80〜120℃にて10〜80分)乾燥する。 次いで、塗布膜は150〜300℃で常圧又は減圧下0
.5〜3時間加熱処理をしてもよい。加熱は、後の15
0〜300℃,0.5〜3時間の加熱だけでも良い。 【0044】得られる配向膜の膜厚は、用いる液晶およ
び配向膜の種類により異なるが、10〜800nmであ
り、好ましくは20〜200nmである。 【0045】透明電極基板(および保護層)上に設けら
れた配向膜は、ナイロン、ポリエステル、ポリアクリロ
ニトリルのような合成繊維、綿、羊毛のような天然繊維
などでラビング処理するのが好ましい。 【0046】このようにして形成された本発明の配向膜
により、液晶を安定に配向させることができる。この配
向膜は、上記電子伝導性ポリマーの水分散液を用いてい
るのが特徴である。 【0047】上記のようにして製造された、透明基板、
透明電極および配向膜からなる透明電極基板二枚をそれ
ぞれの配向膜が内側になるようにして、間隙をあけて相
対させ、セルとする。この間隙の大きさ、すなわちセル
・ギャップは0.5μm〜6μm程度が好ましい。 【0048】次に、このセル内に下記の液晶(好ましく
は強誘電性液晶)を注入、封止した後に徐冷して液晶表
示素子を作成する。 【0049】本発明に用いられる液晶は、SBEモード
に使用できるものや強誘電性液晶が好ましいが、特に強
誘電性液晶が好ましい。 【0050】強誘電性を有する液晶は、具体的にはカイ
ラルスメクティクC相(SmC* )、H相(SmH*
 )、I相(SmI* )、J相(SmJ* )、K相
(SmK* )、G相(SmG* )またはF相(Sm
F* )を有する液晶である。たとえば、『高速液晶技
術』(シーエムシー発行)p. 127〜161 に記
載されているような公知の強誘電性液晶がすべて、本発
明に使用することができる。 【0051】また、具体的な液晶組成物としては、チッ
ソ(株)製のCS−1018、CS−1023、CS−
1025、CS−1026、ロディック(株)製のDO
F0004、DOF0006、DOF0008、メルク
社製のZLI−4237−000、ZLI−4237−
100、ZLI−4654−100、ZLI−2293
などを挙げることができる。これらの液晶の中には液晶
に溶解する二色性染料、減粘剤等を添加しても何ら支障
はない。 【0052】上記のようにして製造された、液晶表示素
子は、使用目的に応じて、セルの両方の基板上に、偏光
板を設けても良い。透明電極と配向膜の間には、絶縁層
、カラーフィルター、保護層などが設けられても良い。 さらに、本発明の製造方法により得られる配向膜を用い
る液晶表示素子は、使用目的に応じて反射板、位相差板
など、従来の液晶表示素子に設けられる構成を設けるこ
とができる。 【0053】 【実施例】次に本発明の実施例を記載する。ただし、本
発明はこの実施例に限定されるものではない。 【0054】実施例1 二枚の厚さ1.1mmガラス基板上に、インジウム−ス
ズ酸化物(ITO)の透明電極をストライプ状(電極の
幅:100μm、電極間の間隙:15μm)に形成した
。 【0055】この二枚の透明電極付ガラス基板の上に、
層厚100nmの絶縁層をSiOを蒸着することにより
形成した。 【0056】上記絶縁層上に、本発明の電子伝導性ポリ
マーの水分散液1をスピナーで塗布した。スピナーの条
件は、回転数2500r.p.m.、時間30秒であっ
た。塗布後、150℃、1時間乾燥してポリピロール配
向膜を形成した。 【0057】この塗膜の両方の面を、ナイロン起毛布で
ラビング処理し、それぞれのラビング処理面を内側にし
て、ラビング方向が反平行に且つ電極パターンが直交す
るように二枚のガラス板を3μmのスペーサーを介して
重ね合わせて、セル・ギャップが3μmのセルを作成し
た。このセルにメルク社製の液晶ZLI−2293を1
00℃で注入し、約2℃/分の速度で室温まで徐冷した
。 【0058】得られた液晶表示素子の配向状態を観察し
たところ、ジグザグ欠陥のない良好な配向状態が得られ
た。さらに上記液晶表示素子をマルチプレックス駆動し
たところ、良好なコントラストが得られた。 【0059】実施例2 実施例1において、電子伝導性ポリマーの水分散液とし
て、本発明の電子伝導性ポリマーの水分散液2を用いた
以外は実施例1と同様にして液晶表示素子を製造した。 【0060】得られた液晶表示素子の配向状態を観察し
たところ、ジグザグ欠陥のない良好な配向状態が得られ
た。さらに上記液晶表示素子をマルチプレックス駆動し
たところ、良好なコントラストが得られた。 【0061】実施例3 実施例1において、ナイロン起毛布でのラビング処理の
際、それぞれのラビング処理面を内側にして行うラビン
グの方向を反平行から同一方向に変え、スペーサーを3
μmから2μmに変え、そして液晶をメルク社製のZL
I−2293からチッソ(株)製の強誘電性液晶CS−
1023に変えた以外は実施例1と同様にして液晶表示
素子を製造した。 【0062】得られた液晶表示素子の配向状態を観察し
たところ、ジグザグ欠陥のない良好な配向状態が得られ
た。さらに上記液晶表示素子をマルチプレックス駆動し
たところ、良好なコントラストが得られた。 【0063】実施例4 実施例3において、液晶を強誘電性液晶CS−1023
から下記の表2に示す液晶組成物〔相転移温度(℃)C
* 58.0A83.4N* 89.3Iso〕に変え
た以外は実施例3と同様にして液晶表示素子を製造した
。                         表
2  液晶組成物        化合物      
                         
         組成比(wt%)  5−ヘプチル
−2−(4−オクチルオキシフェニル)       
   11ピリミジン         5−ノニル−2−(4−オクチルオキシフェニル)
            11ピリミジン   5−ヘプチル−2−(4−ノニルオキシフェニル)
            11ピリミジン   5−オクチル−2−(4−オクチルオキシフェニル
)          22ピリミジン   5−ヘキシル−2−(4−ペンチルビフェニリル−
4’−)      8ピリミジン   5−ヘプチル−2−(4−ペンチルビフェニリル−
4’−)      8ピリミジン   5−オクチル−2−(4−ヘプチルビフェニリル−
4’−)      8ピリミジン   5−ノニルオキシ−2−(4−ヘプチルフェニル)
ピリミジン  15  5−オクチル−2−〔4−((
2S)−2−フルオロ            5オク
チルオキシ)フェニル〕ピリミジン  5−((2S)
−2−メチルブチル)−2−(4−ヘプチル     
 1ビフェニリル−4’−)ピリミジン 【0064】得られた液晶表示素子の配向状態を観察し
たところ、ジグザグ欠陥のない良好な配向状態が得られ
た。さらに上記液晶表示素子をマルチプレックス駆動し
たところ、良好なコントラストが得られた。 【0065】実施例5〜7 実施例4において、電子伝導性ポリマーの水分散液とし
て、本発明の電子伝導性ポリマーの水分散液2、5及び
6を用いた以外は実施例4と同様にして液晶表示素子を
製造した。 【0066】得られた全ての液晶表示素子の配向状態を
観察したところ、ジグザグ欠陥のない良好な配向状態が
得られた。さらに上記液晶表示素子をマルチプレックス
駆動したところ、いずれも良好なコントラストが得られ
た。 【0067】 【発明の効果】上記実施例で示したように本発明は、封
入された液晶を配向させるための配向膜に、電子伝導性
ポリマーの水分散液の塗布物を用いることにより、液晶
の配向欠陥がほとんどなく、双安定性についても向上し
たものを得ることが出来る。さらに、本発明の配向膜は
塗布により形成することができるので製造上極めて有利
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  電子伝導性ポリマーの水分散液を塗布
    することにより配向膜を形成することを特徴とする配向
    膜の製造方法
JP14469291A 1991-06-17 1991-06-17 配向膜の製造方法 Pending JPH04367823A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14469291A JPH04367823A (ja) 1991-06-17 1991-06-17 配向膜の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14469291A JPH04367823A (ja) 1991-06-17 1991-06-17 配向膜の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04367823A true JPH04367823A (ja) 1992-12-21

Family

ID=15368052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14469291A Pending JPH04367823A (ja) 1991-06-17 1991-06-17 配向膜の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04367823A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998029780A1 (de) * 1996-12-30 1998-07-09 Aventis Research & Technologies Gmbh & Co Kg Verfahren zur herstellung von orientierungsschichten für flüssigkristallanzeigen
CN118136946A (zh) * 2024-05-07 2024-06-04 天津普兰能源科技有限公司 一种固态电解质、复合电极、复合隔膜、电池及制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998029780A1 (de) * 1996-12-30 1998-07-09 Aventis Research & Technologies Gmbh & Co Kg Verfahren zur herstellung von orientierungsschichten für flüssigkristallanzeigen
CN118136946A (zh) * 2024-05-07 2024-06-04 天津普兰能源科技有限公司 一种固态电解质、复合电极、复合隔膜、电池及制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0160302B1 (en) Ferroelectric liquid crystal cell
EP0539992B1 (en) Liquid crystal device
US5330803A (en) Liquid crystal device
JPH05273554A (ja) 強誘電性液晶素子
US5510159A (en) Liquid crystal device
US5419932A (en) Liquid crystal device and display apparatus
US5400159A (en) Liquid crystal device having alignment film with particular surface energy difference before and after rubbing
JP2767836B2 (ja) 強誘電性液晶素子
US5866034A (en) Heat resistant polymer composition, alignment layer formed using the same and liquid cyrstal display having the alignment layer
JPH04335615A (ja) 液晶表示素子
JPH04367823A (ja) 配向膜の製造方法
JPH05281551A (ja) 液晶配向膜
JPH0786614B2 (ja) 液晶素子
JPH05313169A (ja) 液晶配向膜
JPH0572539A (ja) 液晶表示素子
JPS6256938A (ja) 強誘電性液晶電気光学装置
JPH10239688A (ja) 光配向性組成物、これより形成される配向膜及びこの配向膜を備えた液晶表示素子
JPH0372323A (ja) 液晶表示素子の製造法
JP2675893B2 (ja) 液晶素子
JPH0392824A (ja) 液晶表示素子
JPH04291235A (ja) 液晶表示素子
JPH0545659A (ja) 液晶表示素子
JPH04345127A (ja) 液晶表示素子
JPH07181495A (ja) 強誘電性液晶素子
JPH05265003A (ja) 液晶配向膜