JPH04365841A - 高Ｃｒ系高耐食性強磁性型制振合金 - Google Patents
高Ｃｒ系高耐食性強磁性型制振合金Info
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- JPH04365841A JPH04365841A JP16516191A JP16516191A JPH04365841A JP H04365841 A JPH04365841 A JP H04365841A JP 16516191 A JP16516191 A JP 16516191A JP 16516191 A JP16516191 A JP 16516191A JP H04365841 A JPH04365841 A JP H04365841A
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Landscapes
- Hard Magnetic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、石油化学プラントの脱
硫反応塔などの硫化水素環境で使用される高Ｃｒ系フェ
ライト合金、特に補修時に騒音をともなう箇所に使用さ
れることによって補修工員に対する騒音障害を著しく軽
減可能な高Ｃｒ系フェライト合金に係わるものである。
硫反応塔などの硫化水素環境で使用される高Ｃｒ系フェ
ライト合金、特に補修時に騒音をともなう箇所に使用さ
れることによって補修工員に対する騒音障害を著しく軽
減可能な高Ｃｒ系フェライト合金に係わるものである。
【０００２】
【従来の技術】最近、石油化学プラントにおける各種反
応容器の経年劣化の補修作業が問題視されてきている。 これは、補修作業が高度な技術を要するという基本的な
問題に加えて、補修作業を実際に行う工員の安全・衛生
面の管理といった付加的な問題を包含する点で複雑であ
る。容器劣化モードとしては種々のモードが考えられる
が、特に、腐食に関連する劣化が一番大きな問題である
。腐食は主として容器構造物内面に発生するから、補修
作業性は劣悪なものとなり、特に補修工員に対する作業
環境は著しく厳しい。特に、内面に発生したスケール除
去を目的としたグラインダー作業にともなう振動・騒音
対策などが中心課題のひとつであり、早急に抜本的な解
決がなされなければならない。従来は、このような制振
性を目的とした構造部材に供される材料としては、強磁
性型高Ｃｒ系制振合金（特開昭５２−６３２６号公報や
特開昭５２−１０８２０号公報）などがあった。
応容器の経年劣化の補修作業が問題視されてきている。 これは、補修作業が高度な技術を要するという基本的な
問題に加えて、補修作業を実際に行う工員の安全・衛生
面の管理といった付加的な問題を包含する点で複雑であ
る。容器劣化モードとしては種々のモードが考えられる
が、特に、腐食に関連する劣化が一番大きな問題である
。腐食は主として容器構造物内面に発生するから、補修
作業性は劣悪なものとなり、特に補修工員に対する作業
環境は著しく厳しい。特に、内面に発生したスケール除
去を目的としたグラインダー作業にともなう振動・騒音
対策などが中心課題のひとつであり、早急に抜本的な解
決がなされなければならない。従来は、このような制振
性を目的とした構造部材に供される材料としては、強磁
性型高Ｃｒ系制振合金（特開昭５２−６３２６号公報や
特開昭５２−１０８２０号公報）などがあった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の合金は制振性については十分であるが、石油化学プラ
ント構造材として必須の耐硫化水素腐食性や強度が不足
しているため、基本的にこの種の構造材料として使用す
ることはできない。
の合金は制振性については十分であるが、石油化学プラ
ント構造材として必須の耐硫化水素腐食性や強度が不足
しているため、基本的にこの種の構造材料として使用す
ることはできない。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、重量比
で、Ｃ：０．０５％以下、Ｓｉ：０．０５〜０．１％、
Ｍｎ：０．０５〜０．１％、Ｃｒ：１６〜２５％を含有
し、且つ、ＭｏとＷをＭｏ：１〜５％、Ｗ：２〜１０％
の制限内において２≦Ｍｏ＋０．５Ｗ≦８％となるバラ
ンスで含み、残部Ｆｅ及び不可避的不純物からなる高Ｃ
ｒ系高耐食性強磁性型制振合金である。
で、Ｃ：０．０５％以下、Ｓｉ：０．０５〜０．１％、
Ｍｎ：０．０５〜０．１％、Ｃｒ：１６〜２５％を含有
し、且つ、ＭｏとＷをＭｏ：１〜５％、Ｗ：２〜１０％
の制限内において２≦Ｍｏ＋０．５Ｗ≦８％となるバラ
ンスで含み、残部Ｆｅ及び不可避的不純物からなる高Ｃ
ｒ系高耐食性強磁性型制振合金である。
【０００５】
【作用】本発明は、強磁性型の高Ｃｒ系フェライト合金
に適切なバランスのＭｏ、Ｗを添加することにより、優
れた制振性に加えて高い耐硫化水素腐食性と強度を具備
した合金である。
に適切なバランスのＭｏ、Ｗを添加することにより、優
れた制振性に加えて高い耐硫化水素腐食性と強度を具備
した合金である。
【０００６】本発明では、振動による交番応力作用下で
の磁壁移動のヒステリシスにより制振特性を得て、且つ
、硫化水素に対する高い耐食性をも得るために高Ｃｒ系
フェライト合金を基本成分系とし、固溶強化機構によっ
てフェライト相の強度向上を最も有効に達成できる元素
としてＭｏとＷを添加することによって、耐食性、強度
及び制振性を具備させる。
の磁壁移動のヒステリシスにより制振特性を得て、且つ
、硫化水素に対する高い耐食性をも得るために高Ｃｒ系
フェライト合金を基本成分系とし、固溶強化機構によっ
てフェライト相の強度向上を最も有効に達成できる元素
としてＭｏとＷを添加することによって、耐食性、強度
及び制振性を具備させる。
【０００７】本発明合金は、マトリックスの磁性向上と
耐硫化水素性のため高Ｃｒをベースとするが、過剰の添
加は金属間化合物の析出をまねき、磁壁移動を妨げ、制
振性を大きく損なうため、上限がある。一方、ＭｏとＷ
は強度向上の目的から同時に添加されるが、過剰添加は
析出物の微細分散をまねき、磁壁移動を阻害する。
耐硫化水素性のため高Ｃｒをベースとするが、過剰の添
加は金属間化合物の析出をまねき、磁壁移動を妨げ、制
振性を大きく損なうため、上限がある。一方、ＭｏとＷ
は強度向上の目的から同時に添加されるが、過剰添加は
析出物の微細分散をまねき、磁壁移動を阻害する。
【０００８】次に、本発明の限定理由を説明する。
【０００９】まずＣは、固溶状態でもまたＭｏ及びＷと
化合して微細炭化物として析出しても磁区移動の障害と
して作用して制振性を低下させるため、上限を０．０５
％とする。
化合して微細炭化物として析出しても磁区移動の障害と
して作用して制振性を低下させるため、上限を０．０５
％とする。
【００１０】Ｓｉは脱酸材として重要であるため最低０
．０５％が必要であるが、０．１％を超えて添加すると
磁壁移動の障害効果が著しくなるため、上限を０．１％
とする。
．０５％が必要であるが、０．１％を超えて添加すると
磁壁移動の障害効果が著しくなるため、上限を０．１％
とする。
【００１１】Ｍｎは脱酸のため最低０．０５％を確保す
る必要があるが、０．１％超の添加では制振性の低下が
起こる。このためＭｎ量は０．０５〜０．１％とする。
る必要があるが、０．１％超の添加では制振性の低下が
起こる。このためＭｎ量は０．０５〜０．１％とする。
【００１２】Ｃｒは本発明の重要な元素である。Ｃｒは
強磁性フェライトを得る元素として、マトリックスの基
本的な磁性向上及びフェライト・フォーマーとして重要
である。また、耐食性を著しく向上させる元素として最
も重要である。そのため最低１６％必要であるが、２５
％を超えると磁壁移動に有害な金属間化合物を析出させ
るため制振性上かえって不利である。したがってＣｒ量
は１６〜２５％とする。
強磁性フェライトを得る元素として、マトリックスの基
本的な磁性向上及びフェライト・フォーマーとして重要
である。また、耐食性を著しく向上させる元素として最
も重要である。そのため最低１６％必要であるが、２５
％を超えると磁壁移動に有害な金属間化合物を析出させ
るため制振性上かえって不利である。したがってＣｒ量
は１６〜２５％とする。
【００１３】Ｍｏ及びＷは固溶強化元素として重要であ
る。それぞれ最低１％及び２％を必要とするが、それぞ
れ５％及び１０％を超えて添加すると析出物の微細分散
をまねき、著しく制振特性を損なう。また、ＭｏとＷの
複合添加の場合、上記の析出物の微細分散が助長される
ので、組み合わせて添加する場合はＭｏ当量＝Ｍｏ＋０
．５Ｗの上限は８％が適当である。よって、ＭｏとＷは
、Ｍｏ：１〜５％、Ｗ：２〜１０％の制限内において２
≦Ｍｏ＋０．５Ｗ≦８％となるバランスで添加する。
る。それぞれ最低１％及び２％を必要とするが、それぞ
れ５％及び１０％を超えて添加すると析出物の微細分散
をまねき、著しく制振特性を損なう。また、ＭｏとＷの
複合添加の場合、上記の析出物の微細分散が助長される
ので、組み合わせて添加する場合はＭｏ当量＝Ｍｏ＋０
．５Ｗの上限は８％が適当である。よって、ＭｏとＷは
、Ｍｏ：１〜５％、Ｗ：２〜１０％の制限内において２
≦Ｍｏ＋０．５Ｗ≦８％となるバランスで添加する。
【００１４】
【実施例】まず表１に示す成分範囲の供試合金を作製し
、これより２０ｍｍ厚×４０ｍｍ幅×２００ｍｍ長さの
板状試験片を加工し、機械インピーダンス法による制振
性測定、及び４００℃、１５０ｋｇｆ／ｍｍ２ の硫化
水素中での暴露試験を１年行った。暴露試験終了後、腐
食によって生じた減肉量を測定した。一方、室温大気中
での引張試験も併せて行った。
、これより２０ｍｍ厚×４０ｍｍ幅×２００ｍｍ長さの
板状試験片を加工し、機械インピーダンス法による制振
性測定、及び４００℃、１５０ｋｇｆ／ｍｍ２ の硫化
水素中での暴露試験を１年行った。暴露試験終了後、腐
食によって生じた減肉量を測定した。一方、室温大気中
での引張試験も併せて行った。
【００１５】表１に示す合金のうちＮｏ．１〜Ｎｏ．４
は本発明の成分範囲の合金であり、Ｎｏ．５〜Ｎｏ．１
７は本発明の成分範囲外の比較例合金である。
は本発明の成分範囲の合金であり、Ｎｏ．５〜Ｎｏ．１
７は本発明の成分範囲外の比較例合金である。
【００１６】比較例合金Ｎｏ．５、Ｎｏ．６及びＮｏ．
７はそれぞれＣ、Ｓｉ及びＭｎが本発明の上限を超えて
いる
７はそれぞれＣ、Ｓｉ及びＭｎが本発明の上限を超えて
いる
【００１７】比較例合金Ｎｏ．８及びＮｏ．９はＣｒが
本発明の下限を下まわっており、比較例合金Ｎｏ．１０
及びＮｏ．１１はＣｒが本発明の上限を超えている。
本発明の下限を下まわっており、比較例合金Ｎｏ．１０
及びＮｏ．１１はＣｒが本発明の上限を超えている。
【００１８】比較例合金Ｎｏ．１２はＭｏが本発明の下
限未満、Ｎｏ．１３は本発明の上限を超えている。
限未満、Ｎｏ．１３は本発明の上限を超えている。
【００１９】比較例合金Ｎｏ．１４はＷが本発明の下限
未満、Ｎｏ．１５は本発明の上限を超えている。
未満、Ｎｏ．１５は本発明の上限を超えている。
【００２０】比較例合金Ｎｏ．１６及びＮｏ．１７はＭ
ｏとＷが単独では本発明範囲内であるが、そのバランス
が本発明外である。
ｏとＷが単独では本発明範囲内であるが、そのバランス
が本発明外である。
【００２１】比較例合金Ｎｏ．５〜Ｎｏ．７は、それぞ
れＣ、Ｓｉ及びＭｎの過剰添加による磁壁移動の阻害効
果によって制振性が低い。
れＣ、Ｓｉ及びＭｎの過剰添加による磁壁移動の阻害効
果によって制振性が低い。
【００２２】比較例合金Ｎｏ．８及びＮｏ．９はＣｒが
少なすぎるため制振性と耐食性が低い。Ｎｏ．１０及び
Ｎｏ．１１は逆にＣｒ過剰による金属間化合物の異常析
出のため制振性が低い。
少なすぎるため制振性と耐食性が低い。Ｎｏ．１０及び
Ｎｏ．１１は逆にＣｒ過剰による金属間化合物の異常析
出のため制振性が低い。
【００２３】比較例合金Ｎｏ．１２及びＮｏ．１４は、
それぞれＭｏとＷが本発明の下限を下まわっているため
強度が低い。
それぞれＭｏとＷが本発明の下限を下まわっているため
強度が低い。
【００２４】比較例合金Ｎｏ．１３及びＮｏ．１５は、
それぞれＭｏとＷが本発明の上限を超えているため強度
は十分であるが制振性が低い。
それぞれＭｏとＷが本発明の上限を超えているため強度
は十分であるが制振性が低い。
【００２５】比較例合金Ｎｏ．１６及びＮｏ．１７は、
ＭｏとＷの添加バランスが不適切であるため制振性が低
い。
ＭｏとＷの添加バランスが不適切であるため制振性が低
い。
【００２６】これらに対し、本発明例合金Ｎｏ．１〜Ｎ
ｏ．４は制振性、強度とも十分な特性を示す。
ｏ．４は制振性、強度とも十分な特性を示す。
【００２７】
【表１】
【００２８】
【発明の効果】本発明により、耐食性、強度及び制振性
が同時に要求される石油化学プラント用構造物材料の供
給が可能となり、重化学工業界に与える効果は極めて大
きい。
が同時に要求される石油化学プラント用構造物材料の供
給が可能となり、重化学工業界に与える効果は極めて大
きい。
Claims (2)
- 【請求項１】 重量比で、 Ｃ ：０．０５％以下、 Ｓｉ：０．０５〜０．１％、 Ｍｎ：０．０５〜０．１％、 Ｃｒ：１６〜２５％ を含有し、且つ、ＭｏとＷを Ｍｏ：１〜５％、 Ｗ ：２〜１０％ の制限内において ２≦Ｍｏ＋０．５Ｗ≦８％ となるバランスで含み、残部Ｆｅ及び不可避的不純物か
らなる高Ｃｒ系高耐食性強磁性型制振合金。 - 【請求項２】 損失係数が０．０２以上、引張強度が
５０ｋｇｆ／ｍｍ２以上、且つ高圧硫化水素雰囲気中で
の減肉量が０．１ｍｍ／年以下の特性を有する請求項１
記載の合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16516191A JPH04365841A (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 高Ｃｒ系高耐食性強磁性型制振合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16516191A JPH04365841A (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 高Ｃｒ系高耐食性強磁性型制振合金 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04365841A true JPH04365841A (ja) | 1992-12-17 |
Family
ID=15807031
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16516191A Withdrawn JPH04365841A (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 高Ｃｒ系高耐食性強磁性型制振合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04365841A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100308918B1 (ko) * | 1999-02-23 | 2001-09-26 | 윤덕용 | 고온 내취화성이 향상된 초내식성 페라이트 스테인리스강 |
| KR100871903B1 (ko) * | 2007-04-26 | 2008-12-05 | 전남대학교산학협력단 | 수소저장합금의 표면 특성 개량 방법 |
-
1991
- 1991-06-11 JP JP16516191A patent/JPH04365841A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100308918B1 (ko) * | 1999-02-23 | 2001-09-26 | 윤덕용 | 고온 내취화성이 향상된 초내식성 페라이트 스테인리스강 |
| KR100871903B1 (ko) * | 2007-04-26 | 2008-12-05 | 전남대학교산학협력단 | 수소저장합금의 표면 특성 개량 방법 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980903 |