JP3598364B2 - ステンレス鋼 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、ステンレス鋼に関するものであり、さらに詳しくは、海水環境下において優れた耐食性(耐すき間耐食性)を有する、より実用的なステンレス鋼に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】
ステンレス鋼は、鋼表面において安定な不動態皮膜を形成し、優れた耐食性を有することが知られている。しかし、海水のような塩化物水溶液の環境下では、孔食、すき間腐食等の局部腐食が生じる場合がある。特にすき間腐食は、孔食等他に比較して生じ易いため、海水環境ではすき間腐食の抑制が、ステンレス鋼使用上の重要なキーとなる。従来から、海水環境下において構造材料等として、オーステナイト単相のSUS316系、又はオーステナイトとフェライトの2相からなるSUS329系のステンレス鋼がしばしば使用される。しかし、上記の通り、局部腐食の問題からその使用は制限されているのが実情である。
【0003】
これらの局部腐食に対する対策として、それらステンレス鋼の化学成分であり、耐食性を有するクロム(Cr)およびモリブデン(Mo)の含有量を増量し、さらに窒素(N)を添加することが試みられている。たとえば、Crの重量%+Moの重量%×3+Nの重量%×10で規定される耐食指数(PRE)が38以上のスーパーステンレスと呼ばれる各種の高耐食鋼が開発されている。また、これまでに、Mo含有量をより高めたニッケル基合金及びチタン等の使用も検討されている。
【0004】
しかし、上記いずれの鋼も、Cr、Mo等を多量に含むため、熱間加工性が阻害され、また、熱処理時にσ相等の金属間化合物が析出して、耐食性、機械的性質の劣化を招きやすいなどの問題がある。また、Nの添加は、CrおよびMnの含有量を高めることにより1%程度までのNを含有させることも可能であるが、Mnの含有量が高い場合には良好な耐食性は得られない。このため、実用できるステンレス鋼におけるNの含有量は、高々0.2〜0.3重量%程度にとどまっている。
【0005】
また、チタンについては、強度が低いという問題がある。そのため、これらを改善したステンレス鋼の開発が望まれているのが現状である。
この出願の発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、従来のステンレス鋼の欠点を解消し、海水環境において優れた耐食性を有する、より実用的なステンレス鋼を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この出願の発明は、上記の課題を解決するものとして、第1には、化学組成として、第1成分のFeと、第2成分以下で、少なくとも
Cr:15〜30重量%
Ni:25重量%以下、
Mo:1〜10重量%、
N:0.3〜1.5重量%
Si:0.5重量%以下
Mn:0.2重量%以下
P:0.01重量%以下
を含有するとともに、不可避不純物を含有してもよいステンレス鋼であって、耐食性指数(PRE)=Crの重量%+Moの重量%×3+Nの重量%×10と規定したとき、鋼中非金属介在物の面積占有率(A%)及び鋼中非金属介在物の直径(Dμm、ただし、長径と短径が存在する場合には、長径をDとする。)がそれぞれ次の関係式(1)、(2)
PRE>150×A (1)
PRE>3.5×D (2)
を満足することを特徴とするステンレス鋼を提供する。
【0007】
また、この出願の発明は、第2には、前記の化学組成において
C:0.02重量%以下、
S:0.002重量%以下、
Al:0.03〜0.10重量%、
O:0.003重量%以下、
を含有するステンレス鋼を提供するものである。
【0008】
さらに、第3には、この出願の発明は、化学組成成分として、さらに、次の添加成分群
W:1〜10重量%、
V:1〜10重量%、
Ce:0.01〜0.10重量%、
の少なくともいずれか一種または二種以上を含有するステンレ鋼を提供するものである。
【0009】
上記のように、この出願の発明は、ステンレス鋼の化学組成と含有量範囲を規定するとともに、耐食指数(PRE=1×%Cr+3×%Mo+10×%N)と鋼中の非金属介在物の面積占有率及び非金属介在物の大きさ(直径)との関係を規定することにより、耐すき間腐食性の向上するステンレス鋼を提供するものである。
【0010】
以下、実施例を示しつつ、この出願の発明のステンレス鋼についてさらに詳しく説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】
この出願の発明のステンレス鋼は、上記の通りの、
(i)所定範囲の化学組成とそれらの所定範囲の含有量
及び(ii)耐食性指数と、鋼中金属介在物の面積占有率及び直径との間の所定の関係を有するものであるが、その限定理由は、以下の通りである。
【0012】
まず、化学組成とそれらの所定範囲について述べる。
〈I〉Cr,Ni,Mo,N,Si,Mn,Pについて
Crは、ステンレス鋼の耐食性上重要な元素であり、良好な耐海水腐食性、すなわち海水環境下における耐局部腐食の抑制を実現するためには、15%以上の含有は必要である。しかしながら、その一方で、Crは、フェライト生成元素でもあり、多量に含有すると、σ相等の金属間化合物の析出がし易くなり、鋼の脆化を招くため、30重量%を超えることはできない。
【0013】
Niは、金属組織の調整および耐食性の向上に有効な元素であるが、多量となると、溶接性が阻害されるため、25重量%を上限とする。
Moは、ステンレス鋼の耐食性を向上させる元素である。だが1重量%未満の含有ではその効果は十分ではない。Moは、また、Crと同様にフェライト生成元素でもあり、含有量が10重量%を超えると、金属間化合物の生成が著しくなり、鋼の脆化を招く。このため、Moの含有量は、1〜10重量%とする。
【0014】
Nは、耐海水腐食性の向上、並びに金属組織の調整に効果的な元素である。しかしながら、0.3重量%未満では耐海水腐食性向上の効果は小さい。一方、1.5重量%を超えると、窒化物の生成が助長され、その結果として、耐海水耐食性が却って低下する。そこでNの含有量は0.3〜1.5重量%とする。
なお、このNに関し、0.3〜1.5重量%という含有量は、耐海水腐食性を有するステンレス鋼では高含有量であり、これまで全く類を見ない。0.3〜1.5重量%の高含有量のNは、たとえば、
▲1▼Fe−Cr窒化物、Cr窒化物等の鉱物を添加して溶解する方法。
【0015】
▲2▼高温で窒素ガスやアンモニアガスを流し、Nを吸収させる方法。
等により実現し得る。
▲1▼の方法では鉱物の添加により、▲2▼の方法では加熱温度によりNの含有量をコントロールすることができる。また鋼中のNの固溶量は雰囲気の圧力にも依存するため、N雰囲気下で圧力を高めることを上記▲1▼、▲2▼等の方法と組み合わせると、さらに良好にNの含有量をコントロールすることができ、また、上記重量%範囲の高い側のN含有量を容易に達成することができる。
【0016】
Si(ケイ素)は、脱酸剤として有効な元素である。その一方で、Siは、非金属介在物の成長を助長し、耐食性の低下を招くため、0.5重量%を上限とする。
Mn(マンガン)もSiと同様に脱酸剤として有効な元素である。だが、Mnは、非金属介在物を生成し易く、耐食性の低下を招くため、含有量は少ない方が好ましい。製造性を考慮すると、上限は、0.2重量%である。
P(リン)は、結晶粒界に偏析し、耐食性の低下を招きやすい。したがって、含有量は少ない方が好ましい。製造性を考慮すれば、上限は、0.01重量%である。
この出願の発明のステンレス鋼は、以上の元素を必須化学成分とし、その含有量を所定範囲内に制限して含有し、特性の維持を図ることができる。
〈II〉C、S、Al、Oについて上記の場合、以下のC、S、Al及びOなる所定範囲の元素を、所定の含有量の範囲内において、そのいずれか一種または二種以上を添加し、含有することによって特性改善を図ることができる。
【0017】
C(炭素)は、耐食性という面から、含有量は少ない方が好ましい。そこで、製造性を考慮して上限を0.02重量%とする。
【0019】
S(イオウ)は、耐食性および熱間加工性を低下させる。このため、含有量は少ない方が好ましく、製造性を考慮して0.002重量%未満とする。
Al(アルミニウム)は、Si及びMnと同様に脱酸剤として有効な元素である。だが、含有量が0.03重量%未満ではその効果は小さい。一方、0.10重量%を超えると、非金属介在物の成長を助長し、耐食性の低下を招く。したがって、Alの含有量は、0.03〜0.10重量%とする。
【0020】
O(酸素)は、非金属介在物の成長を助長し、耐食性の低下を招くため、含有量は少ない方が好ましい。製造性を考慮して0.003重量%を上限とする。
【0021】
この発明の、ステンレス鋼は上記の元素を含有し、その含有量を所定範囲内に制限し、特性の維持を図ることができるが、特性改善のための化学組成として、C,S,Al,Oの添加元素を包含することができる。
〈III〉W,V,Ceについて
さらに、この出願の発明においては、上記組成に、W,V,Ceをも含有することができる。
【0022】
ここで、組成成分の添加元素、C,S,Al,Oの含有量について、所定範囲とする理由は、前述の通りであり、さらに含有する組成成分の添加元素、W,V,Ceの含有量を所定範囲とする理由は次の通りである。
W(タングステン)は、ステンレス鋼の耐食性を向上させる元素であるが、1%未満ではその効果が十分ではない。Wも、Crと同様に、フェライト生成元素であり10%を超えると金属間化合物の生成が著しくなり鋼の脆化を招く。よって、Wの含有量は1〜10%とする。
【0023】
V(バナジウム)は、耐海水性を向上させる元素であるが、1%未満ではその効果が十分ではない。多量の添加は熱間加工性を阻害する。よって,V含有量は1〜10%とする。
Ce(セリウム)は、脱酸剤及び脱硫剤として有効であるが、0.01%未満ではその効果が十分ではない。多量の添加は、熱間加工性を阻害する。よって,Ce含有量は0.01〜0.1%とする。なお、Ceの添加に当たっては他のランタノイド元素(La、Nd等)を含む混合物(ミッシュメタル)を使用してもよい。
【0024】
次に、(ii)耐食性指数と鋼中非金属介在物の面積占有率および直径との関係について詳しく説明する。
【0025】
ステンレス鋼は、鋼表面に強固な不動態皮膜を生成するため、耐海水腐食性を有する。しかしながら、鋼中に酸化物、硫化物等の非金属介在物が存在すると、この非金属介在物が皮膜欠陥となり、耐海水腐食性を劣化させる原因となる。その程度は、Crの重量%+Moの重量%×3+Nの重量%×10で規定される耐食性指数(PRE)と、鋼中非金属介在物の面積占有率(A%)及び鋼中非金属介在物の直径(Dμm;ただし、長径と短径が存在する場合には、長径をDとする。)とに依存する。
【0026】
ステンレス鋼の海水環境下での使用を実用的なものとする良好な耐海水腐食性は、次の(1)式及び(2)式をともに満足する場合である。
すなわち、耐食性指数(PRE)を鋼中非金属介在物の面積占有率(A%)との関係において、
PRE>150×A・・・(1)を満足し、
耐食性指数(PRE)を鋼中非金属介在物の直径(D)との関係において、
PRE>3.5×D・・・(2)を満足する
ものである。
【0027】
ただ、必須成分について次の点を考慮する必要がある。即ち、Cr、Mo、及びNを多量に含有すると、ステンレス鋼の製造性、加工性、及び溶接性の低下を招くので性質に少なからず影響を与えることであり、また、ステンレス鋼の価格が高価であって価格に反映することである。耐食性指数(PRE)の値は、その意味において小さい方が好ましい。
【0028】
その実現は、上記(1)式及び(2)式に基づき、鋼中非金属介在物の面積占有率(A)並びに直径(D)で条件付けられる。すなわち、
A<0.3%、
かつ
D<15μm
であることが好ましい。
【0029】
以下、この出願の発明を、実施例に基づいて、さらに詳細に説明をする。
【0030】
【実施例】
(実施例1)
第1実施例においては、Cr,Ni,MoおよびNの成分、そして、C,Si,Mn,P,S,Al,Oの成分割合を変えて、次の表1に示した化学組成を有する、発明材1〜4及び比較材1〜3の、合計7種類のステンレス鋼の試験片を作製して、すき間腐食試験を行った。
【0031】
【表1】
【0032】
試験片作製に当たって、まず,ステンレス鋼50Kgを真空誘導炉で溶解した。
次いで、熱間鍛造、熱間圧延、及び冷間圧延を行い、板厚 3.5mmの板材とした後に、これを1150℃で固溶化熱処理した。この板材から50mm×50mm×3.5mm の試験片を切り出し、その表面を600 番エメリー紙を用いて湿式研磨した。なお、試験片には、その中央部に、ASTM(アメリカ材料試験協会)G78に準拠するすき間形成治具を取り付けるための直径10mmの穴を開けた。
【0033】
これら試験片の耐海水腐食性を評価するために、すき間腐食試験を行った。すなわち、ポリサルホン製樹脂をすき間形成材として用い、チタン製のボルト、ナット、及びワッシャーを締めつけ、試験片にすき間を形成した。この試験片を15℃の人工海水に浸漬し、浸漬電位から0.001 V/min の速度で設定電位まで掃引した後に、この設定電位に48時間保持し、すき間腐食の認められない最も貴な電位を腐食電位とした。つまり、所定の設定電位に48時間保持し、この電位において腐食が認められない場合には、 0.025V貴な電位に設定し、また、48時間保持する。これを順次繰り返し、すき間腐食が認められない最も貴な電位をすき間腐食電位とした。すき間腐食電位が貴であればある程耐すき間腐食性に優れることを意味する。
【0034】
なお、すき間腐食試験に用いた人工海水は、以下の溶媒及び溶質からなるものとした。
表2は、以上のすき間腐食試験の結果を示している。
【0035】
【表2】
【0036】
一方、作製したステンレス鋼については、生成した非金属介在物の面積占有率及び直径を以下の通りに測定した。
すなわち、圧延方向に平行な断面を研磨し、光学顕微鏡を用い、倍率1000倍、視野数150 視野において、視野中最大の介在物の直径(Dμm)を測定し、また、その画像の画像解析から面積占有率(A%)を求めた。その結果を表2に合わせて示した。この表2には、表1に示した化学組成から求められる、Crの重量%+Moの重量%×3+Nの重量%×10で規定される耐食性指数(PRE)も示した。これら表1及び表2において、表中に*印を付した数値は、この出願の発明のステンレス鋼において必須要件としている、化学組成の含有量、150 ×A値並びに3.5×D値が所定範囲を越える数値であることを意味している。
【0037】
表2における発明材1〜4、及び比較材1〜3の比較により、上記の特許請求の範囲1、2に記載の通りの特定範囲内の化学組成を有し、PRE>150 ×A、かつPRE>3.5 ×Dを満たす場合に、十分な耐すき間腐食性が得られることが確認される。この出願の発明のステンレス鋼は、海水環境下において優れた耐海水耐食性を有する、より実用的なステンレス鋼であることが確認される。
【0044】
もちろんこの出願の発明は、以上の実施例1によって限定されるものではない。作製及び試験条件等の細部については様々な態様が可能であることは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】
以上詳しく説明した通り、この出願の発明によって、海水環境下において優れた耐海水腐食性を有するステンレス鋼が提供され、さらに、高窒素化を図る中で、主要合金元素のCr、Mo、Ni等の貴重な鉱物資源を窒素添加と清浄化で代替でき、資源の有効利用を図ることができるとともに、原材料の面から経済性に優れ、より実用的なステンレス鋼が提供される。
Claims (3)
- 化学組成として、第1成分のFeと、第2成分以下で、少なくとも、Cr:15〜30重量%
Ni:25重量%以下、
Mo:1〜10重量%、
N:0.3〜1.5重量%
Si:0.5重量%以下
Mn:0.2重量%以下
P:0.01重量%以下
を含有するとともに、不可避不純物を含有してもよいステンレス鋼であって、耐食性指数(PRE)=Crの重量%+Moの重量%×3+Nの重量%×10と規定するとき、鋼中非金属介在物の面積占有率(A%)および鋼中非金属介在物の直径(Dμm:ただし、Dは、長径と短径が存在する場合には、長径をDとする。)が、耐食性指数(PRE)との関係で、次の式(1)、(2)
PRE>150×A・・・(1)
PRE>3.5×D・・・(2)
を満足することを特徴とするステンレス鋼。 - 請求項1のステンレス鋼において、化学組成として、
C:0.02重量%以下、
S:0.002重量%以下、
Al:0.03〜0.10重量%、
O:0.003重量%以下、
を含有することを特徴とするステンレス鋼。 - 請求項1または2のステンレス鋼において、化学組成として、さらに次の添加成分群
W:1〜10重量%、
V:1〜10重量%、
Ce:0.01〜0.10重量%、
の少なくともいずれか一種または二種以上を含有することを特徴とするステンレ鋼。
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