JPH04365775A - エレベータのローラガイド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

［発明の目的］

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、エレベータのローラガ
イドに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、エレベータかごに設けられたロー
ラガイドにおいては、昇降路のガイドレールの曲りや段
差等によりかごが受けるショックをやわらげるために、
ガイドレールに当接されたローラをコイルバネにより弾
圧し、緩衝させていた。しかし、かご内の積載物の位置
がかごの中心すなわちかごを吊るロープの位置からずれ
ていたり、かごの下端に通常取り付けられるテールコー
ドとコンペンロープのつり合いの中心がかごの中心にな
い時には、かごに大きな傾きを生じ、走行時にかごが昇
降路内の機器（乗場ドア、乗場敷居等）に接触する危険
があった。そこでこれを防止するために、従来はローラ
ガイドの動作を抑制するストッパーが設けられていて、
かごが一定以上傾くと、かごはそれ以上傾かないように
なっていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のエレベータのロ
ーラガイドにおいては、かごの傾きが大きく、ストッパ
ーによりかごの傾きが制限された状態では、コイルバネ
による緩衝効果が無くなり、ローラガイドの曲りや段差
による振動がかごに直接伝わるためエレベータの乗心地
を著しく低下させていた。又、かごの昇降路機器との接
触を防止するために予めコイルバネのバネ定数を大きく
とるとすると、コイルバネのねらいである緩衝効果を薄
くしてしまうという問題があった。そこで本発明の目的
は、かごの傾きが大きくなった際にも緩衝効果を持ち、
常に最適な緩衝効果を保ち得るエレベータのローラガイ
ドを提供することにある。 ［発明の構成］

【０００４】

【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、以上
の目的を達成するためにエレベータのかごに設けられ昇
降路のガイドレールに沿って前記かごをガイドするロー
ラガイド本体と、このローラガイド本体に前記ガイドレ
ールを挟んで間隔を置いて並設されかつ一端側が枢着さ
れたレバーと、各レバーの他端側に配設され前記レバー
間に位置する前記ガイドレールの三方面に当接するロー
ラと、各ローラを前記ガイドレールに向けて押圧する弾
性体と、前記レバーの動作より前記かごの前記ガイドレ
ールに対する垂直方向の傾きを検出する検出手段と、こ
の検出手段による検出信号に応じて前記弾性体が前記ロ
ーラを前記ガイドレールに向けて押圧する力を制御する
押圧制御手段とを有するエレべータのローラガイドを提
供する。

【０００５】

【実施例】以下、本発明の一実施例であるエレベータの
ローラガイドを図面を用いて説明する。図１は、本発明
のローラガイドの構成図である。

【０００６】通常ローラガイドは、エレベータのかご上
部と下部に２つずつ計４つ取付けられているがここでは
、エレベータのかごの上部に取付けられた１つのローラ
ガイドを取上げて構成の説明をする。図１（ａ）はロー
ラガイド正面図であり、図１（ｂ）はローラガイドの上
面図である。

【０００７】エレベータのローラガイドは、エレベータ
かご１の上側に取付けられたローラガイド本体２を設け
、ローラガイド本体２に間隔を置いて並設されかつ一端
を枢着したレバー３ａ，３ｂ，３ｃを設けている。 又、レバー３ａ，３ｂ，３ｃに配設されレバー３ａ，３
ｂ，３ｃの間に位置するガイドレール４に当接するロー
ラ５ａ，５ｂ，５ｃを設けている。又、レバー３ａ，３
ｂ，３ｃの中間位置に設けた穴に挿通された支持軸６ａ
，６ｂ，６ｃと、支持軸６ａ，６ｂ，６ｃに隙間をあけ
て巻装され、レバー３ａ，３ｂ，３ｃを介してローラ５
ａ，５ｂ，５ｃをガイドレール４に向けて弾圧するバネ
７ａ，７ｂ，７ｃが設けられている。バネ７ａ，７ｂ，
７ｃのローラ５ａ，５ｂ，５ｃを弾圧する押圧を調節す
るためのパルスモータ８ａ，８ｂ，８ｃが設けられてい
る。ローラガイド本体２に設けられた支持台９ａ，９ｂ
，９ｃの先端に取付けられ、かごの傾きを検出する光電
センサ１０ａ，１０ｂ，１０ｃが設けられている。 エレベータかご１が一定以上の傾きとなった場合に傾き
を制限するストッパ１１ａ，１１ｂ，１１ｃが設けられ
ている。光電センサ１０ａ，１０ｂ，１０ｃにより検出
されたかご１の傾きの情報を入力しパルスモータ８ａ，
８ｂ，８ｃの駆動制御を行うパルスモータ制御器１２を
設けている。又、支持軸６ａ，６ｂ，６ｃ及びストッパ
１１ａ，１１ｂ，１１ｃを固定する固定台１３ａ，１３
ｂが設けられている。ここで前述の光電センサ１０ａ，
１０ｂ，１０ｃは、発光部、受光部を有し、発光部より
レバー３ａ，３ｂ，３ｃへ光を照射する。そして、レバ
ー３ａ，３ｂ，３ｃからの反射光を受光している状態で
は、オン信号をパルスモータ制御器１２に送り、反射光
を受光していないときには、オフ信号をパルスモータ制
御器１２へ送る構成とする。図２はパルスモータ８の取
付構成を示す図である。

【０００８】パルスモータ８のモータ軸１４には、雄ね
じ部が形成されている。そして支持軸６のパルスモータ
８側の先端には雌ねじ部が形成され、モータ軸１４と支
持軸６は、ねじ部を介して直結されている。次に本発明
のローラガイドの動作について説明する。

【０００９】まず、エレベータかご１が走行を開始する
と、ガイドレール４に当接されたローラ５ａ，５ｂ，５
ｃが回転しながら垂直方向へ直線的に移動する。もし、
ローラガイド４に曲げ、段差が生じた場合にはローラ５
ａ，５ｂ，５ｃを弾圧するバネ７ａ，７ｂ，７ｃにより
緩衝する。又、かご内の偏荷重により所定の傾きがかご
に生じた場合には、光電センサ１０ａ，１０ｂ，１０ｃ
のいずれかにより傾きが検出され、検出された傾きの情
報が信号としてパルスモータ制御器１２へ送られる。パ
ルスモータ制御器１２は、光電センサ１０ａ，１０ｂ，
１０ｃからのかごの傾き信号に基づいてパルスモータ８
ａ，８ｂ，８ｃへの駆動指令を出力する。パルスモータ
８ａ，８ｂ，８ｃは、パルスモータ制御器１２からの駆
動指令に基づいて駆動し、バネ７ａ，７ｂ，７ｃの押圧
を調節している。

【００１０】ここでは、１つのローラガイドの動作につ
いて説明したが、前述のようにローラガイドは、かご１
の上部と下部に２つずつ計４つ設けられているため、パ
ルスモータ制御器１２は、すべての光電センサ１０から
の傾き情報を入力し、すべてのパルスモータ８を制御し
ている。

【００１１】例えば、光電センサ１０ａ，１０ｂ，１０
ｃは受光部にてそれぞれレバー３ａ，３ｂ，３ｃからの
反射光を受け、かごが通常の状態にあるときには、常に
オン信号をパルスモータ制御器１２へ送信しているとす
る。そして、かご上部がｂ方向に一定以上の傾きを生じ
ると、レバー３ａが同様にｂ方向へ傾き光電センサ１０
ａは、レバー３ａからの反射光を受けない状態となり、
パルスモータ制御器１２へオフ信号が入力されることに
なる。パルスモータ制御器１２は、光電センサ１０ａの
オフ信号を入力すると、パルスモータ８ａへバネ７ａの
力を弱める指令を出力し、パルスモータ８ｂへバネ７ｂ
の力を強める指令を出力する。同時にパルスモータ８ａ
，８ｂに対応する各ローラガイドに設けられたパルスモ
ータ８へバネ７の力を弱める指令及びバネ７の力を強め
る指令が出力される。

【００１２】つまり、図３に示すようにローラガイドが
設置されている場合、かご上部にてＡ方向のかごの傾き
が検出された場合には、４箇所に設置されたローラガイ
ドのいずれかの光電センサ１０が検知し、その検知され
た信号に基づいてパルスモータ制御器１２が、ローラ５
Ｘを弾圧するバネ７の強さを弱め、ローラ５Ｙを弾圧す
るバネ７の強さを大きくするようにパルスモータ８を駆
動制御する。又、かご上部にてＣ方向のかごの傾きが検
出された場合には、ローラ５Ｖを弾圧するバネ７の強さ
を大きくし、ローラ５Ｗを弾圧するバネ７の強さを弱く
するように制御される。Ｂ方向とＤ方向の傾きに対して
は、前述とは逆の動作が行われる。要するに、ローラ５
Ｘとローラ５Ｙ及びローラ５Ｖとローラ５Ｗはそれぞれ
一対の動作をするように制御される。

【００１３】尚、本実施例では、かごの傾きを光電セン
サ１０を用いて検出しているが、磁気センサ等を用いて
もかまわない。又、バネ７の押圧を変えるためにパルス
モータ９を用いているが、油圧アクチュエータ等を用い
ても同様の効果が得られる。さらにパルスモータ制御器
１２の設置場所については特に記載はしていないが、か
ご上もしくはエレベータ機械室等に設置するのが好まし
い。又、本実施例では、各ローラガイドのすべてに光電
センサを設けているが、かご上部のローラガイドにのみ
光電センサを設けることで同様の効果が得られる。

【００１４】この様に、かご１内の積載による偏荷重や
かご１に取付けられるテールコードやコンペンロープに
よるアンバランスのために生じるかごの傾きに応じてバ
ネ７の押圧を変えることができるので、レバー３がスト
ッパ１１に接触するのを防止し、常にバネ７の緩衝効果
が保たれるようになる。

【００１５】

【発明の効果】以上、本発明によれば、かごの傾きが大
きくなった場合でも緩衝効果を持ち、常に最適な緩衝効
果を保ち得るエレベータのローラガイドを提供すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例であるエレベータのローラガ
イドの構成図である。

【図２】本発明の一実施例であるエレベータのローラガ
イドのパルスモータの取付詳細図である。

【図３】本発明の一実施例であるエレベータのローラガ
イドの配置図である。

【符号の説明】

１…エレベータかご、２…ローラガイド本体、３…レバ
ー、４…ガイドレール、５…ローラ、７…バネ、８…パ
ルスモータ、１０…光電センサ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　エレベータのかごに設けられ昇降路の
   ガイドレールに沿って前記かごをガイドするローラガイ
   ド本体と、このローラガイド本体に前記ガイドレールを
   挟んで間隔を置いて並設されかつ一端側が枢着されたレ
   バーと、各レバーの他端側に配設され前記レバー間に位
   置する前記ガイドレールの三方面に当接するローラと、
   各ローラを前記ガイドレールに向けて押圧する弾性体と
   、前記レバーの動作より前記かごの前記ガイドレールに
   対する垂直方向の傾きを検出する検出手段と、この検出
   手段による検出信号に応じて前記弾性体が前記ローラを
   前記ガイドレールに向けて押圧する力を制御する押圧制
   御手段とを有するエレべータのローラガイド。