JPH04365764A - エレベータ遠隔監視装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】［発明の目的］

【０００２】

【産業上の利用分野】本発明はエレベータの遠隔監視シ
ステムに関する。

【０００３】

【従来の技術】最近のエレベータ監視システムは高度情
報社会の発展に伴い公衆電気通信回線を用いて、複数箇
所のエレベータ設置所とは別個にエレベータ監視所を設
けて、全てのエレベータを集中監視するようになってき
ている。

【０００４】このシステムについてはすでに特公昭６３
−６３４６５号特許公報に記載されているように、エレ
ベータの異常発生をいちはやく検出し、復旧を早急に行
うことが可能である。

【０００５】図５に示した従来のエレベータ遠隔監視シ
ステムはエレベータ設置所にてエレベータの異常が検出
されると、その設置所情報と異常情報が公衆電気通信回
線を通してエレベータ監視所に伝送され、エレベータ監
視所ではこの情報を受信し異常を確認、対処するように
なっている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、異常情報はエ
レベータの制御情報や異常の種別情報などがありその情
報量は設置所情報に比べるとかなり大きなものとなって
いる。又設置所に接続される公衆電気通信回線は設置所
（ビル）の管理者の所有となっていることが多く、エレ
ベータ異常発生時の公衆電気通信回線使用時間が長時間
にわたるとその回線使用料は増大し、設置所の管理者の
大きな負担となっている。

【０００７】一方、広域に亙って発生する地震などの災
害の場合を考えると、各設置所のエレベータは地震管制
運転により制御を停止する事態が生じ、このとき当然エ
レベータ運転状態を監視所に伝えようとする。しかし、
エレベータ監視所の公衆電気通信回線にも限りがあり、
このような大量な異常情報送信が発生しても対応できな
いばかりか、一部の設置所にしか応答できず、多くの監
視所の異常を早急に知ることができなくなり、監視所の
役目を果たせなくなるおそれがある。

【０００８】本発明はこのような問題点を解決するため
であって、設置所の管理者の公衆回線料金負担を軽減し
又、広域に亙って発生するエレベータの異常を知ること
ができるエレベータの遠隔監視装置を提供することを目
的とする。

【０００９】［発明の構成］

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明の構成は図１に示
すようにエレベータ設置所に従来よりあるエレベータの
制御装置１とエレベータの異常を検出する異常検出部２
と設置所情報記憶部６と異常情報送信部７と設置所側公
衆回線（公衆電気通信回線）８を有し、エレベータ監視
所に設置所情報の受信をする公衆回線９１　〜９ｎ　と
異常情報の要求送信と異常情報の受信をする公衆回線１
０１　〜１０ｎ　と、設置所情報受信部１１とダイヤル
生成部１２とダイヤル部１３と異常情報送信要求の送信
部１４と、異常情報受信部１５と空回線選択部１６とを
有した構成である。

【００１１】

【作用】本発明の作用について説明する。まず、エレベ
ータに異常が発生した場合に、この異常はエレベータの
制御装置１を常に監視している異常検出部２によって検
出される。

【００１２】次ぎにエレベータ設置所の動作としては、
設置所情報記憶部３に記憶されているエレベータ設置所
の設置情報を設置所情報送信部４により公衆回線８と公
衆回線９（回線９１　〜９ｎ　のうちの１回線）を通し
て監視所へ伝送する。この設置所情報は監視所の設置所
情報受信部１１で受信され、受信終了後回線は切り離さ
れる。つぎにダイヤル生成部１２はこの設置所情報より
設置所のダイヤル番号を出力すると共に、公衆回線１０
１　〜１０ｎ　の中から使用されていない回線が空回線
選択部１６により選択され、ダイヤル部１３により設置
所へダイヤルされる。

【００１３】これにより監視所とエレベータの異常が発
生した設置所とは再び回線接続され、監視所の異常情報
送信要求の送信部１４から要求信号が送出され、設置所
の異常情報送信要求の受信部５で受信される。この要求
により異常情報記憶部６に記憶されたエレベータ異常情
報は異状情報送信部７により監視所に送信され、異常情
報受信部１５で受信される。

【００１４】このようにエレベータの異常発生は即座に
監視所に送られ、詳細な異常情報はあらためて監視所か
ら設置所に回線を選んで要求することによって受信する
こととなる。

【００１５】

【実施例】本発明を図１〜図４に示す実施例に基づいて
説明する。

【００１６】エレベータ設置所に従来から在るエレベー
タの制御装置１とエレベータの異常を検出する異常検出
部２と設置所情報記憶部３と設置所情報送信部４と異常
情報送信要求の受信部５と、異常情報記憶部６と異常情
報送信部７と設置所側公衆回線８を有し、エレベータ監
視所に設置所情報の受信をする公衆回線９１　〜９３　
と異常情報の要求送信と異常情報の受信をする公衆回線
１０１　〜１０３　と設置所情報受信部１１とダイヤル
生成部１２とダイヤル部１３と異常情報送信要求の送信
部１４と異常情報受信部１５と空回線選択部１６とを有
した構成である。

【００１７】また本実施例では図３に示すようにエレベ
ータ設置所が１００箇所、監視所側の受信回線が９１　
〜９３　の３回線、送受信回線が１０１　〜１０３　の
３回線をモデル化したものである。又各設置所の設置所
情報記憶部３には、それぞれＡ００１〜Ａ１００のコー
ドが記憶されているものとし、この設置所情報４ワード
の送信に公衆回線を２秒間使用し、異常情報の送信要求
の伝送には２秒間、異常情報の送信には２０秒間使用す
るものとする。

【００１８】次ぎに本実施例の作用について説明する。

【００１９】まず、設置所Ａ１　のエレベータに異常（
故障）が発生した場合には前記発明の作用で述べた動作
により設置所情報Ａ００１のコードが回線８１　および
回線９１　を通り監視所に伝送され監視所では設置所Ａ
１　で異常が発生したことを知る。このとき回線使用時
間は２秒である。つぎにダイヤル生成部１２はコードＡ
００１より設置所Ａ１　のダイヤル番号ＸＸＸ−ＸＸＸ
Ｘを図３に示したテーブルの中から取り出し出力する。 又、空き回線選択部１６は回線１０１　を選択しダイヤ
ル部１３により番号ＸＸＸ−ＸＸＸＸがダイヤルされる
。これにより監視所と設置所Ａ１　とは再び回線接続さ
れ、監視所の異常情報送信要求の送信部１４から要求信
号が送出され、設置所Ａ１　から異常情報記憶部６に記
憶されているエレベータ異常情報が監視所に送信され、
監視所ではエレベータの詳細な異常状態を確認すること
ができる。

【００２０】次ぎに設置所Ａ１　〜Ａ１００　のすべて
のエレベータに異常が発生した場合を考える。仮にＡ１
，Ａ２，…Ａ１００　の順に回線接続要求が発生したと
すると、各設置所の設置所情報は図４のようにコードＡ
００１は回線８１　および回線９１　を、コードＡ００
２は回線８２　および回線９２　を、コードＡ００３は
回線８３　および回線９３　を通して監視所に伝送され
る。この２秒間は、Ａ００３〜Ａ１００のコードは回線
が獲得出来ず接続待ちの状態となるが前記回線９１　〜
９３　の３つの回線のうち、空となった回線ができると
順次監視所に伝送される。こうして、Ａ００１〜Ａ１０
０のコードがすべて監視所に伝送されるのに要する時間
は約６８秒程度である。

【００２１】一方、最初の２秒でコードＡ００１〜Ａ０
０３を受信した監視所からは、異常情報送信要求が回線
１０１　および回線８１　を通して設置所Ａ１　に、回
線１０２　および回線８２　を通して設置所Ａ２　に、
回線１０３　および回線８３　を通して設置所Ａ３　に
それぞれ伝送される。同様に、設置所Ａ１　〜Ａ３　の
異常情報が監視所に伝送される。この間の回線使用時間
は２２秒である。さらに回線１０１　が空きになると、
異常情報が監視所に伝送されることになる。これらすべ
ての異常情報が監視所に伝わるのに要する時間は約７４
８秒である。

【００２２】以上の実施例によると従来装置に比べ、設
置所から監視所に伝送する回線使用料への負担を軽減で
きる。

【００２３】更に、一度に１００箇所の設置所でエレベ
ータの異常が発生した場合にも、６８秒程度で１００箇
所の異常を知ることができる。

【００２４】又、本実施例において、設置所情報を送信
する場合に異常状態の大分類コード（１ワード）を付加
すれば監視所で設置所情報を受信した場合におおよその
異常種別が分り効果的である。

【００２５】更に、監視所から設置所へ詳細情報要求を
行うとき、前記大分類に優先度を付け、優先度の高いも
のから先に詳細情報を要求する方式も効果的である。

【００２６】

【発明の効果】本発明によれば、エレベータ設置所から
監視所への公衆回線利用時間を短縮でき、設置所の管理
者の回線使用料負担を軽減することができる。

【００２７】又、広域に渡った災害発生時にも監視所で
の異常検知が早期に行えるようになる。更に、実施例の
効果で示したように異常発信と詳細情報受信の手順をわ
けたことにより様々な効果を生み出す環境を提供できる
。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による装置の構成図、

【図２】図１の詳細図、

【図３】本発明装置のダイヤル生成部の説明図、

【図４
】本発明装置の回線使用説明図である。

【図５】従来装置の構成図である。

【符号の説明】

Ａ１　〜Ａ１００　　　エレベータ設置所８１　〜８１
００　　　エレベータ設置所側公衆回線９１　〜９３　
　　　　監視所側受信公衆回線１０１　〜１０３　　　
監視所側送受信公衆回線１６　　　　　　エレベータ監
視所

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　エレベータ設置所内に設けられた、複
   数台のエレベータの個々の異常などを検出する検出装置
   と、これらの検出した異常情報をエレベータ監視所に公
   衆電気通信回線を介して自動送信する電話装置などと、
   複数の前記エレベータ設置所を監視する前記エレベータ
   監視所内に設けた前記異常情報を自動受信する電話装置
   、及びこの異常情報の表示或いは通報装置などからなる
   エレベータ遠隔監視装置において、エレベータ設置所の
   識別情報を記憶する設置所情報記憶手段と、前記エレベ
   ータ異常検出手段とその異常情報記憶手段と、これらの
   設置所情報を前記監視所に伝送する手段と、更に、前記
   監視所からの別途の前記設置所情報の詳細送信要求に応
   じる電気通信回線を介した受信手段と送信手段とを前記
   設置所に設け、前記設置所情報を電気通信回線を介して
   受信する受信手段と、電気通信回線の空き回線を選択す
   る回線選択手段と、この選択した回線を介して送受信す
   る手段とをエレベータ監視所に設けたことを特徴とする
   エレベータ遠隔監視装置。