JPH04363249A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents

インクジェット記録ヘッド

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JPH04363249A
JPH04363249A JP20183691A JP20183691A JPH04363249A JP H04363249 A JPH04363249 A JP H04363249A JP 20183691 A JP20183691 A JP 20183691A JP 20183691 A JP20183691 A JP 20183691A JP H04363249 A JPH04363249 A JP H04363249A
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金山 義雄
Masaharu Kimura
正治 木村
Hirokazu Koda
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電アクチュエ−タに
よって付勢されるインクジェット記録ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来のインクジェット記録ヘッ
ドの一部を示す断面図である。
【0003】同図において、10はノズルヘッドブロッ
クを示している。このノズルヘッドブロック10には、
図示しないインクタンクに連通するインク供給路11と
、このインク供給路11に連通し表面張力でインク12
を保持するインク保持スリット13と、このインク保持
スリット13の背面に設けられているオリフィス14と
が設けられている。オリフィス13の背後には、インク
が満たされた圧力室15がノズルヘッドブロック10と
圧力板16とから形成されている。圧力板16の圧力室
15と反対側の面には、ピエゾ素子等による圧電素子1
7が取り付けられている。
【0004】信号源18から電圧が印加されることによ
りこの圧電素子17が変形し、それに伴って圧力板16
も撓み圧力室15の容積が変化する。これにより、オリ
フィス14からインクが押し出されてインク保持スリッ
ト13内のインク12と共に前方に吐出されるか、又は
インク保持スリット13内のインク12を圧力室15へ
吸入する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなインクジェ
ット記録ヘッドによると、インク12のメニスカスが外
乱等で変化した場合、気泡がノズルを介して圧力室15
内へ侵入してしまいインク12の吐出動作に悪影響を与
える。 しかも、圧力室15が閉鎖的であるため、このような気
泡は除去することが極めて困難である。また、インクが
ノズルの前面に存在しているため、吐出インク粒の形状
、大きさが好ましいものではなくしかも不安定であった
【0006】従って、本発明は気泡の除去が容易であり
、常に一定であり最適な形状及び大きさのインク粒を吐
出することができるインクジェット記録ヘッドを提供す
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、少なく
とも1つのノズルと、このノズルに連通するインク室と
、インク室に連通する貫通孔内に密封的に保持された押
圧部材とを備えており、印加される電圧に応じて押圧部
材を上述の貫通孔の軸方向へ付勢するようにしたインク
ジェット記録ヘッドが提供される。
【0008】押圧部材が、インク室に連通する貫通孔内
に弾性を有する接着剤で密封的に保持されたピストンと
、このピストンの底部に当接しており、印加される電圧
に応じて変形することによりピストンを上述の貫通孔の
軸方向へ付勢する圧電アクチュエ−タとを備えているか
もしれない。
【0009】また、押圧部材が、印加される電圧に応じ
て変形することにより当該押圧部材を貫通孔の軸方向へ
付勢する圧電アクチュエ−タと一体的に形成されている
こともある。
【0010】
【作用】インク室に連通する貫通孔内には押圧部材が密
封的に保持されており、この押圧部材が圧電アクチュエ
−タにより貫通孔の軸方向へ付勢される。これによって
インク室の容積が圧縮又は膨脹せしめられ、ノズルから
のインクの吐出又はインクタンクからのインクの吸引が
行われる。
【0011】また、押圧部材をピストンとこのピストン
の底部に当接した圧電アクチュエ−タとで構成した場合
、ピストンが弾性を有する接着剤で保持されているので
貫通孔の軸方向へ移動容易である。しかも圧電アクチュ
エ−タはピストンの底部に直接当接しているのみであり
、ピストンに固着されてない。従って圧電アクチュエ−
タも移動が非常に容易であり、電圧が印加されるとピス
トンを貫通孔の軸方向へ効率よく付勢する。
【0012】押圧部材を圧電アクチュエ−タと一体的に
形成すれば、複数の貫通孔への複数の押圧部材をそれぞ
れ挿入する作業及び密封作業が非常に容易となり、製造
コストの低減化を図ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明によるインクジェット記録ヘッ
ドを実施例により詳細に説明する。
【0014】図1は本発明の一実施例であるインクジェ
ット記録ヘッドの一部を示す断面図である。なお、以下
の説明は1つのインクジェットノズルを有するがごとく
行うが、本発明のインクジェット記録ヘッドは単数のノ
ズルを有するものであってもよいし、また複数の同様の
ノズルを有するものであってもよい。
【0015】同図に示すように、ノズルヘッド部は2つ
のノズルヘッドブロック20及び21を合わせることに
より、その内部にノズル22、インク室23、及びイン
ク供給路24が互いに連通して形成されている。インク
供給路24の他端は図示しないインクタンクに連通して
いる。
【0016】ノズルヘッドブロック21には、一端がイ
ンク室23に開口し他端が外部に開口する貫通孔25が
設けられている。この貫通孔25には金属又は硬質の樹
脂からなるピストン26が挿入されている。ピストン2
6の外周面と貫通孔25の内周面との間には弾性を有す
る接着剤27が封入されており、これによってピストン
26が密封的に保持されている。接着剤27はこのピス
トン26に外圧が印加されると歪むような弾性体である
。このような接着剤27としては、1液性エポキシ樹脂
又は2液性エポキシ樹脂が使用される。
【0017】ピストン26のインク室側の面と反対側の
面(底部)には圧電アクチュエ−タ28の一端が当接し
ている。ピストン26とこの圧電アクチュエ−タ28と
が押圧部材35を構成している。圧電アクチュエ−タ2
8の他端部分は固定板29に堅固に固着されており、こ
の固定板29はノズルヘッドブロック21に固定されて
いるステ−30に固定されている。圧電アクチュエ−タ
28の中間部にはステ−30に固定されたガイド31が
係合している。このガイド31は圧電アクチュエ−タ2
8の変形方向を案内するためのものである。
【0018】圧電アクチュエ−タ28は、複数の半導体
膜28a と電極板28b とを交互に積層してなるピ
エゾ素子で構成されている。半導体膜28a を挟む電
極板28b 間には信号源32が接続されている。
【0019】信号源32から電圧が印加されることによ
りこの圧電アクチュエ−タ28は矢印33の方向に変形
し、この押圧力及び接着剤27の弾性による反発力によ
ってピストン26は矢印34の方向に移動する。その結
果、インク室23の容積が変化し、インクがノズル22
から吐出して印字が行われたり、新しいインクをインク
供給路24を介してインク室23内に吸入したりする。
【0020】本実施例では、ピストン26の側面のみに
接着剤27を介在させて貫通孔25に支持させるように
構成しており、しかもピストン26の底部に圧電アクチ
ュエ−タ28を固定せず直接接触するように構成してい
る。このため、ピストン26の動きのロスが非常に小さ
くなり、圧電アクチュエ−タ28の変形がインク室23
の容積変化に効率よく変換されることとなる。また、ピ
ストン26の底部と圧電アクチュエ−タ28とを接着す
るための手間も省け、製造がその分だけ容易となる。
【0021】さらに本実施例では、ピストン26及び接
着剤27によって圧電アクチュエ−タ28がインク室2
3から隔離されている。このため、印加電圧がインクに
よってリ−クを起こすことがないのみならず圧電アクチ
ュエ−タ28がインクによって侵される恐れが全くない
。また、従来技術のように閉鎖的に構成された圧力室が
存在しないため、インク室23内に入った気泡を容易に
除去することができる。
【0022】図2は本発明の他の実施例であるインクジ
ェット記録ヘッドの一部を示す断面図である。この実施
例においても、1つのインクジェットノズルを有する場
合について説明を行うが、本発明のインクジェット記録
ヘッドは単数のノズルを有するものであってもよいし、
また複数の同様のノズルを有するものであってもよい。
【0023】同図に示すように、ノズルヘッド部は2つ
のノズルヘッドブロック120 及び121 を合わせ
ることにより、その内部にノズル122 、インク室1
23 、及びインク供給路124 が互いに連通して形
成されている。インク供給路124 の他端は図示しな
いインクタンクに連通している。
【0024】ノズルヘッドブロック120 及び121
 の間には、一端がインク室123 に開口し他端が外
部に開口する貫通孔125 が設けられている。この貫
通孔125 には金属又は硬質の樹脂からなるピストン
126 が挿入されている。ピストン126 の外周面
と貫通孔125 の内周面との間には弾性を有する接着
剤127 が封入されており、これによってピストン1
26 が密封的に保持されている。接着剤127 はこ
のピストン126に外圧が印加されると歪むような弾性
体である。このような接着剤127 としては、1液性
エポキシ樹脂又は2液性エポキシ樹脂が使用される。
【0025】ピストン126 のインク室側の面と反対
側の面(底部)には圧電アクチュエ−タ128 の一端
が当接している。ピストン126 とこの圧電アクチュ
エ−タ128 とが押圧部材135 を構成している。 圧電アクチュエ−タ128 の他端部分は固定板129
 に堅固に固着されており、この固定板129 はノズ
ルヘッドブロック121 に固定されている。圧電アク
チュエ−タ128 の中間部にはノズルヘッドブロック
121 に固定されたガイド131 が係合している。 このガイド131 は圧電アクチュエ−タ128 の変
形方向を案内するためのものである。
【0026】圧電アクチュエ−タ128 は、複数の半
導体膜128aと電極板128bとを交互に積層してな
るピエゾ素子で構成されている。半導体膜128aを挟
む電極板128b間には信号源132 が接続されてい
る。
【0027】信号源132 から電圧が印加されること
によりこの圧電アクチュエ−タ128 は矢印133 
の方向に変形し、この押圧力及び接着剤127 の弾性
による反発力によってピストン126 は矢印134 
の方向に移動する。その結果、インク室123 の容積
が変化し、インクがノズル122 から吐出して印字が
行われたり、新しいインクをインク供給路124 を介
してインク室123 内に吸入したりする。 同図からも明らかのように本実施例では、ピストン12
6 の移動方向にノズル122 が存在しているため、
ピストン126 の移動に対するインクの吐出効率が高
い。また、貫通孔125 をノズルヘッドブロック12
1 に形成していないため、エッチング等による穴加工
精度をあまり高くできない材質であっても容易に用いる
ことができる。
【0028】本実施例では、ピストン126 の側面の
みに接着剤127を介在させて貫通孔125に支持させ
るように構成しており、しかもピストン126 の底部
に圧電アクチュエ−タ128 を固定せず直接接触する
ように構成している。このため、ピストン126の動き
のロスが非常に小さくなり、圧電アクチュエ−タ128
 の変形がインク室123 の容積変化に効率よく変換
されることとなる。また、ピストン126 の底部と圧
電アクチュエ−タ128 とを接着するための手間も省
け、製造がその分だけ容易となる。
【0029】さらに本実施例では、ピストン126 及
び接着剤127 によって圧電アクチュエ−タ128 
がインク室123 から隔離されている。このため、印
加電圧がインクによってリ−クを起こすことがないのみ
ならず圧電アクチュエ−タ128 がインクによって侵
される恐れが全くない。また、従来技術のように閉鎖的
に構成された圧力室が存在しないため、インク室123
 内に入った気泡を容易に除去することができる。
【0030】図3は本発明のさらに他の実施例であるイ
ンクジェット記録ヘッドの一部を示す断面図である。こ
の説明についても1つのインクジェットノズルを有する
がごとく行うが、本発明のインクジェット記録ヘッドは
単数のノズルを有するものであってもよいし、また複数
の同様のノズルを有するものであってもよい。
【0031】同図に示すように、ノズルヘッド部は2つ
のノズルヘッドブロック220 及び221 を合わせ
ることにより、その内部にノズル222 、インク室2
23 、及びインク供給路224 が互いに連通して形
成されている。インク供給路224 の他端は図示しな
いインクタンクに連通している。
【0032】ノズルヘッドブロック221 には、一端
がインク室223に開口し他端が外部に開口する貫通孔
225 が設けられている。この貫通孔225 には、
棒状の押圧部材235の先端が挿入されている。押圧部
材235  の貫通孔225 に対する入口部には、密
封用のパッキン部材236 が押圧部材235 の周囲
に装着されている。このパッキン部材236 をノズル
ヘッドブロック221 に押し付けかつ密封を確実にす
るためのシール材237 が、パッキン部材236 の
周囲に形成されている。シール材237 としては、外
圧が印加されると歪むような弾性体、例えば、1液性エ
ポキシ樹脂又は2液性エポキシ樹脂が使用される。
【0033】押圧部材235 は、本実施例では全体が
圧電アクチュエ−タで形成されている。この押圧部材2
35 のインク室側と反対側の端部は固定板229 に
堅固に固着されており、この固定板229 はノズルヘ
ッドブロック221 に固定されているステ−230に
固定されている。押圧部材235 の中間部にはステ−
230 に固定されたガイド231 が係合している。 このガイド231 は圧電アクチュエ−タである押圧部
材235 の変形方向を案内するためのものである。
【0034】押圧部材235 は、圧電アクチュエ−タ
として、複数の半導体膜228a  と電極板228b
  とを交互に積層してなるピエゾ素子で構成されてい
る。半導体膜228a  を挟む電極板228b  間
には信号源232 が接続されている。
【0035】信号源232 から電圧が印加されること
によりこの圧電アクチュエ−タである押圧部材235 
は軸方向に変形する。このとき押圧部材235 はその
一端部が固定板229 に固定されているため、その他
端が矢印234 の方向に移動する。その結果、インク
室223 の容積が変化し、インクがノズル222 か
ら吐出して印字が行われたり、新しいインクをインク供
給路224 を介してインク室223 内に吸入したり
する。
【0036】本実施例では、押圧部材235 の変形が
インク室223 の容積を直接的に変化させているので
、インクの吸入及び吐出の効率が非常によい。しかも構
成が単純であるため、安価で小型のインクジェット記録
ヘッドを提供できる。しかも、圧電アクチュエ−タを縦
型に使用しているため、ノズル数密度を増大させること
ができる。また、従来技術のように閉鎖的に構成された
圧力室が存在しないため、インク室223 内に入った
気泡を容易に除去することができる。
【0037】本実施例は、以上の利点の他に、押圧部材
235 全体が圧電アクチュエ−タで形成されているた
め、貫通孔225 へ押圧部材235を挿入することが
容易であるという利点を有している。複数のノズルを有
する記録ヘッドの場合、複数の貫通孔225 へ複数の
押圧部材235 をそれぞれ挿入し、密封する作業に比
較的困難を伴う。しかしながら、本実施例のように押圧
部材235 が圧電アクチュエ−タである場合、図4の
平面図(A)、その側面図(B)に示すように、1枚の
圧電アクチュエ−タ板240 を櫛形状にすべく一端側
から複数のスリット241 を形成し、他端側に固定板
242 を接着して各圧電アクチュエ−タ240a、2
40b、240c、…を固定し、その後破線243 に
沿って圧電アクチュエ−タ板240 を切断することに
より複数の圧電アクチュエ−タ押圧部材を一体化するこ
とができる。これを一体化のまま複数の貫通孔に挿入す
る作業は、非常に容易である。
【0038】このように、本実施例は、図1及び図2の
実施例に比して、部品点数が少なくかつ製造上の手間の
軽減化が図れ、従って製造コストを大幅に低減させるこ
とができる。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、少なくとも1つのノズルと、このノズルに連通する
インク室と、インク室に連通する貫通孔内に密封的に保
持された押圧部材とを備えており、印加される電圧に応
じて押圧部材を上述の貫通孔の軸方向へ付勢するように
しているため、気泡の除去が容易であり、常に一定であ
り最適な形状及び大きさのインク粒を吐出することがで
きると共に効率の良い駆動を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるインクジェット記録ヘ
ッドの一部を示す断面図である。
【図2】本発明の他の実施例であるインクジェット記録
ヘッドの一部を示す断面図である。
【図3】本発明のさらに他の実施例であるインクジェッ
ト記録ヘッドの一部を示す断面図である。
【図4】図3の実施例における押圧部材の製造工程の説
明図である。
【図5】インクジェット記録ヘッドの従来例を示す断面
図である。
【符号の説明】
20、21、120 、121 、220 、221 
  ノズルヘッドブロック 22、122 、222   ノズル 23、123 、223   インク室24、124 
、224   インク供給路25、125 、225 
  貫通孔 26、126   ピストン 27、127   接着剤 28、128   圧電アクチュエ−タ28a 、12
8a、228a  半導体膜28b 、128b、22
8b  電極板29、129 、固定板 30、230   ステ− 31、131 、231   ガイド 32、132 、232   信号源 35、135 、235   押圧部材236   パ
ッキン部材 237   シール材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  少なくとも1つのノズルと、該ノズル
    に連通するインク室と、該インク室に連通する貫通孔内
    に密封的に保持された押圧部材とを備えており、印加さ
    れる電圧に応じて該押圧部材を前記貫通孔の軸方向へ付
    勢するようにしたことを特徴とするインクジェット記録
    ヘッド。
  2. 【請求項2】  前記押圧部材が、前記インク室に連通
    する貫通孔内に弾性を有する接着剤で密封的に保持され
    たピストンと、該ピストンの底部に当接しており、印加
    される電圧に応じて変形することにより該ピストンを前
    記貫通孔の軸方向へ付勢する圧電アクチュエ−タとを備
    えていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェ
    ット記録ヘッド。
  3. 【請求項3】  前記押圧部材が、印加される電圧に応
    じて変形することにより当該押圧部材を前記貫通孔の軸
    方向へ付勢する圧電アクチュエ−タと一体的に形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェッ
    ト記録ヘッド。
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