JPH0436320A - 生分解性共重合体の製造法 - Google Patents

生分解性共重合体の製造法

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JPH0436320A
JPH0436320A JP14216390A JP14216390A JPH0436320A JP H0436320 A JPH0436320 A JP H0436320A JP 14216390 A JP14216390 A JP 14216390A JP 14216390 A JP14216390 A JP 14216390A JP H0436320 A JPH0436320 A JP H0436320A
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JP
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copolymer
polyamide
polyester
melting point
poly
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JP14216390A
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Yoshimitsu Ina
由光 伊奈
Koichi Nakamura
浩一 中村
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、生分解性を有するポリエステル−ポリアミド
共重合体及びポリエステル共重合体の新規な製造法に関
する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕近年、
生分解性をもつ合成高分子の研究開発が盛んに行なわれ
、医薬の分野を初め、環境保全の必要から廃棄物処理関
連等の幅広い分野で応用されつつある。
この中において、脂肪族ポリエステルは一般に種々のリ
パーゼや豚肝臓エステラーゼにより加水分解されること
が知られている(Nature Vol、270゜3、
 Nov、 、 76、1977) 、しかしながら、
このような脂肪族ポリエステルは生分解性は示すものの
その融点が低く、容器、フィルム、繊維などの汎用の成
形用樹脂としては利用できるものではなかった。
それらの問題を解決するため、生分解性にすぐれる脂肪
族ポリエステルと物性的にすぐれたポリアミドとのエス
テル−アミド交換反応によりポリエステル−ポリアミド
共重合体を作り物性及び生分解性共に優れたものを得よ
うという試みがあった(特開昭54−119595号)
。この方法においては、エステル−アミド交換反応をさ
せるために脂肪族ポリエステルとポリアミドの溶融混和
が必要である。しかし、脂肪族ポリエステルとポリアミ
ドは極性が異なるため混和しにくく、またポリアミドの
融点が高いた約、混和において高い温度を必要とし、そ
の際脂肪族ポリエステル及び/又はポリアミドが分解し
、得られた共重合体の物性が悪くなるおそれがあった。
かかる問題は芳香族ポリアミドを用いる場合には更に顕
著である。
また、生分解性にすぐれる脂肪族ポリエステルと物性的
にすぐれた芳香族系高融点ポリエステルとのエステル交
換反応によりポリエステル共重合体を得ようとする試み
(J、Appl、 Polym、 sci、。
26、2.441 (1981))もあるが、上記と同
様の問題があった。
一方、微生物の産生ずるポリエステルであるポリ (3
−ヒドロキシブチレート)等は生分解性を有し、かつそ
の構造から高い融点を示すが、反面脆いという弱点を有
している。これは、更に培養法の改良などにより共重合
体の生産が検討されているが、生産性にも問題がある。
また、前記と同様、ポリ (3−ヒドロキシブチレート
)と脂肪族ポリエステルとのエステル交換による共重合
化においては前記したポリアミドの場合と同様の問題を
残す。
従って、優れた物性を有する生分解性共重合体の新たな
製造法が望まれていた。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らはこのような問題点を解決すべく鋭意研究を
重ねた結果、高融点ポリエステルまたはポリアミドを環
状ラクトン中に加熱して混合溶解させれば、(a) m
状ラクトンの開環重合反応に引き続き、エステル交換反
応またはエステル−アミド交換反応が生起すること、(
b)初期混合が容易であり、従来技術より低温で処理が
できること、(C)そのためポリマーの分解がおさえら
れ、優れた物性を有する生分解性共重合体が製造できる
ことを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、ラクトン化合物とポリアミドとの混
合物を加熱、溶融することを特徴とする生分解性ポリエ
ステル−ポリアミド共重合体の製造法及びラクトン化合
物と高融点ポリエステルとの混合物を加熱、溶融するこ
とを特徴とする生分解性ポリエステル共重合体の製造法
を提供するものである。
本発明の原料の一つであるラクトン化合物としては、例
えば次の一般式(I)で表されるものが挙げられる。
(式中、pは4〜12の数を示す) 具体的には、例えばδ−バレロラクトン、εカプロラク
トン、ω−カブリロラクトン、ω−力プリノラクトン、
ω−ラウロラクトン等が挙げられ、これらは単独で又は
2種以上を組み合せて用いることができる。
その他、アルキル側鎖を有するT−ラクトン類、δ−ラ
クトン類、例えばT−バレロラクトン、T−カプロラク
トン、T−カプリロラクトン、Tラウロラクトン、δ−
バレロラクトン、δ−カプロラクトン等も使用可能であ
るが、生分解性の点では側鎖があまり多くない方が好ま
しい。
本発明のもう一方の原料であるポリアミドは脂肪族ジカ
ルボン酸又は芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジアミン又は
芳香族ジアミンとの縮重合体、アミノ酸の縮重合体、ラ
クタム類の開環重合オ等であり、具体的には例えば、6
−ナイロン、6,6−ナイロン、11−ナイロン、12
−ナイロン、6.10−ナイロン又はこれらの2種以上
の組み合せもしくは共重合体が挙げられる。これらの分
子量は特に制限されないが、一般にはポリアミドの数平
均分子量が500〜50.000.特に12.000〜
15、000程度のものが好ましい。
本発明で用いる高融点ポリエステルは、脂肪族ジカルボ
ン酸又は芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジオール又は芳香
族ジオールとの縮重合体、ヒドロキシカルボン酸の縮重
合体等であり、融点が100℃以上のものである。具体
的には例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリ (3−ヒドロキシブチレート
)又はこれらの2種以上の組み合せもしくは共縮合体が
挙げられる。
本発明方法を実施するには、1種または2種以上のラク
トン化合物と1種または2種以上のポリアミドまたは高
融点ポリエステルとの混合物を、不活性ガス中において
、ラクトン化合物にこれらの原料ポリマーが溶解する温
度以上に加熱して撹拌し、原料ポリマーの融点に比して
明確な融点降下を示す生成物が得られるまで反応を行う
のが好ましい。なお、加熱温度は、原料ポリマーが均一
に溶解する温度以上であればよく、あまり高すぎると原
料ポリマーが分解するおそれがあり好ましくない。また
本反応においては、無水酢酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、
安息香酸亜鉛などの慣用のエステル交換触媒を用い、ラ
クトン化合物の開環重合、エステル交換及びエステル−
アミド交換反応の速度を高めることができる。
ラクトン化合物とポリアミドとの反応は、まず主として
ラクトン化合物が開環重合して低分子量の脂肪族エステ
ルブロックとなり、続いてエステル−アミド交換反応が
進行して該エステルブロックとアミドプロッタが多数交
互に結合する。このようにして得られた共重合体は原料
のポリアミドに比して明確な融点降下を示し、その融点
降下の大きいもの程、より低分子量のブロックを含む。
従って、原料、反応温度、触媒等を調整し、融点降下を
コントロールすることにより所望の生分解性ポリエステ
ル−ポリアミド共重合体を得ることができる。ラクトン
化合物と高融点ポリエステルの反応は、高融点ポリエス
テルの種類により異なるが融点降下に関しては上記と同
様なメカニズムであると思われる。従って同様に上記の
コントロールをすることにより種々の生分解性ポリエス
テル共重合体を得ることができる。
原料ポリアミド又は高融点ポリエステルの使用量は、得
られるポリエステル−ポリアミド共重合体又はポリエス
テル共重合体中のポリアミド繰り返し単位又は高融点ポ
リエステル由来のポリエステル繰り返し単位の含量が5
〜90モル%、特に10〜70モル%となるように用い
ることが好ましい。この量が90モル%を超えると高分
子相互の結合力が強くなり生分解性は悪くなり、5モル
%未満であると物性が悪くなり好ましくない。
〔発明の効果] 本発明方法によれば、比較的低温でしかも容易に原料の
混和ができ、原料ポリマーの分解を生じることなく、優
れた物性を有する塗分解性共重合体を得ることができる
また、本発明方法によって得られた共重合体は土壌など
の自然環境中又は生体内で完全に分解される上、引っ張
り強度、融点等の物性も良好で、使い捨ての容器、コツ
プ、シート、袋、ひも、フィルム、繊維、コーティング
剤、バインダー、成形品などに使用することができる。
さらに、医薬分野では、その生分解性を利用して、手術
用の糸や体内における徐放化薬剤担体として利用しうる
ものであるがこれに限られるわけではなく、広い分野で
の応用が期待される。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例によってさらに詳細に説明する。
実施例 1 ε−カプロラクトン 17.1 gと6−ナイロン67
、8 gと触媒として無水酢酸亜鉛 0.42 gとを
窒素気流下に220℃で溶解攪拌しながら30分間反応
させた後、反応温度を270℃として攪拌下6時間反応
を行った。その後、溶融反応物を放冷し、共重合物を得
た。
次に、この試料がε−カプロラクトン及びその重合物で
あるポリ (ε−カプロラクトン)と6ナイロンとの単
なる混合物でなく、共重合体であることを確認するため
、得られた試料をポリエステルに対して良溶媒、ポリア
ミドに対しては貧溶媒として作用するクロロホルムを用
いてソックスレー抽出し可溶部と不溶部に分けた。
この不溶部(回収率86%)について、赤外吸収スペク
トルを測定するとポリエステル結合に基づく吸収(17
40cm−’付近)とポリアミド結合に基づく吸収(1
650cm−’及び1560cm−’付近)を示し、こ
れがポリエステル−ポリアミド共重合体であることが確
認された。
実施例 2 ε−カプロラクトン 11.4 gと12−ナイロン 
78.8 gと触媒として無水酢酸亜鉛 0.45gと
を窒素気流下に220℃で溶解攪拌しながら30分間反
応させた後、反応温度を270℃として攪拌下6時間反
応を行った。その後、溶融反応物を放冷し、共重合体を
得た。
次にこの試料がε−カプロラクトン及びその重合物であ
るポリ (ε−カプロラクトン)と12−ナイロンとの
単なる混合物でなく、共重合体であることを確認するた
め、得られた試料をポリエステルに対して良溶媒、ポI
J 7ミドに対しては貧溶媒として作用するクロロホル
ムを用いてソックスレー抽出し可溶部と不溶部に分けた
この不溶部(回収率96%)について赤外吸収スペクト
ルを測定するとポリエステル結合に基づく吸収(174
0cm−’付近)とポリアミド結合に基づく吸収(16
50cm−’及び1560cm−’付近)を示しこれが
ポリエステル−ポリアミド共重合体であることが確認さ
れた。
実施例 3 ε−カプロラクトン 11.4 gと6,10−ナイロ
ン 112.8gと触媒として無水酢酸亜鉛0、62 
gとを窒素気流下に220℃で溶解攪拌しながら30分
間反応させた後、反応温度を270℃として攪拌下6時
間反応を行った。その後、溶融反応物を放冷し、共重合
体を得た。
次にこの試料がε−カプロラクトン及びその重合物であ
るポリ (ε−カプロラクトン)と6,1〇−ナイロン
との単なる混合物でなく、共重合体であることを確認す
るため、得られた試料をポリエステルに対して良溶媒、
ポリアミドに対しては貧溶媒として作用するクロロホル
ムを用いてソックスレー抽出し可溶部と不溶部に分けた
この不溶部(回収率80%)について赤外吸収スペクト
ルを測定するとポリエステル結合に基づく吸収(174
0cm−’付近)とポリアミド結合に基づく吸収(16
50cm−’及び1560cm−’付近)を示し、ポリ
エステル−ポリアミド共重合体であることが確認された
実施例 4 ε−カプロラクトン 11.4 gとポリ (3−ヒド
ロキシブチレート)43.0gと触媒として無水酢酸亜
鉛 0.30 gとを窒素気流下に200℃で溶解攪拌
下3時間反応を行った。その後、溶融反応物を放冷し、
共重合体を得た。得られた共重合体(融点120℃)は
ポリ (3−ヒドロキシブチレート)(融点168℃)
に比べ明確な融点降下を示し、ある程度細かなブロック
でポリ (3−ヒドロキシブチレート)単位とポリ (
ε−カプロラクトン)単位が共重合したブロック共重合
体ができているものと思われる。
実施例 5 ω−カブリノラクトン 17.0 gとポリ (3ヒド
ロキシブチレート)   43.0gと触媒として無水
酢酸亜鉛 0.30 gとを窒素気流下に200℃で溶
解攪拌下3時間反応を行った。その後、溶融反応物を放
冷し、共重合体を得た。得られた共重合体(融点110
℃)はポリ (3−ヒドロキシブチレート)(融点16
8℃)に比べ明確な融点降下を示しある程度細かなブロ
ックでポリ(3ヒドロキシブチレート)単位とポリ (
ω−カブリノラクトン)単位が共重合したブロック共重
合体ができているものと思われる。
実施例 6 ω−カプリロラクトン 71.0 gとポリエチレンテ
レフタレート 144.0gと触媒として無水酢酸亜鉛
 1.08 gとを窒素気流下に220tで溶解攪拌し
ながら30分間反応させた後、反応温度を270℃とし
て攪拌下6時間反応を行った。
その後、溶融反応物を放冷し、共重合体を得た。
得られた共重合体(W&点151℃)はポリエチレンテ
レフタレート (融点280t)に比べ明確な融点降下
を示しある程度細かなブロックでポリエチレンテレフタ
レート単位とポリ (ω−カプリロラクトン)単位が共
重合したブロック共重合体ができているものと思われる
実施例 7 ω−カブリノラクトン 85.0 gとポリブチレンテ
レフタレート 110.0gと触媒として無水酢酸亜鉛
 0.98 gとを窒素気流下に200t:で溶解攪拌
下6時間反応を行った。その後、溶融反応物を放冷し、
共重合体を得た。得られた共重合体(融点120℃)は
ポリブチレンテレフタレート(融点223℃)に比べ明
確な融点降下を示しある程度細かなブロックでポリブチ
レンテレフタレート単位とポリ(ω−カブリノラクトン
)単位が共重合したブロック共重合体ができているもの
と思われる。
実施例 8 ω−カプリロラクトン 28.4 gとポリp−キシリ
レンフタルアミド 212. Ogと触媒として無水酢
酸亜鉛 120 gとを窒素気流下に200℃で溶解攪
拌下6時間反応を行った。その後、溶融反応物を放冷し
、共重合体を得た。得られた共重合体(融点192℃)
はポリp−キシリレンフタルアミド(融点230℃)に
比べ明確な融点降下を示しある程度細かなブロックでポ
リp−キシリレンフタルアミド単位とポリ (ω−カブ
リロラクトン)単位が共重合したブロック共重合体がで
きているものと思われる。
実施例 9 実施例1と同様の方法にて表1に示す組合せにてポリエ
ステル共重合体及びポリエステルアミド共重合体を製造
した。
得られた共重合体は表1に示す如く明確な融点降下を示
し低融点ポリエステルユニットが細かなブロックとして
高融点ポリマー主鎖中に導入されていると思われる。
以下余白 比較例 1 ポリ (ε−カプロラクトン)   17.1gと6ナ
イロン67.8 gを窒素気流下に270℃で1時間溶
融混合しポリ (ε−カプロラクトン)とナイロンを完
全に混合した。その後、無水酢酸亜鉛0.42gを添加
し、引き続き270℃で攪拌下6時間反応を行った。そ
の後、溶融反応物を放冷し、共重合物を得た。
次に実施例と同様、この試料がポリε−カプロラクトン
と6−ナイロンとの単なる混合物でなく、共重合体であ
ることを確認するため、得られた試料をポリエステルに
対して良溶媒、ポリアミドに対しては貧溶媒として作用
するクロロホルムを用いてソックスレー抽出し可溶部と
不溶部に分けた。
この不溶部(回収率96%)について赤外吸収スペクト
ルを測定するとポリエステル結合に基づく吸収(174
0cm−’付近)とポリアミド結合に基づく吸収(16
50cm−’及び1560cm−’付近)を示しポリエ
ステル−ポリアミド共重合体であることが確認された。
しかしながら、初期混合時、溶融混合しにくく高い温度
を必要としたため、得られた共重合物は実施例1により
得られた共重合物より着色が激しく脆い物性しか示さな
かった。
比較例 2 ポリ (ε−カプロラクトン)   11.4gと12
ナイロン 78.8 gを窒素気流下に270℃で1時
間溶融混合しポリ (ε−カプロラクトン)とナイロン
を完全に混合した。その後、無水酢酸亜鉛 0.45 
gを添加し、引き続き270℃で攪拌下6時間反応を行
った。その後、溶融反応物を放冷し、共重合物を得た。
次にこの試料がε−カプロラクトン及びその重合物であ
るポリ (ε−カプロラクトン)と12ナイロンとの単
なる混合物でなく、共重合体であることを確認するため
、得られた試料をポリエステルに対して良溶媒、ポリア
ミドに対しては貧溶媒として作用するクロロホルムを用
いてソックスレー抽出し可溶部と不溶部に分けた。
この不溶部(回収率96%)について赤外吸収スペクト
ルを測定するとポリエステル結合に基づく吸収(174
0cm−’付近)とポリアミド結合に基づく吸収(16
50cm−’及び1560cm−’付近)を示しこれが
ポリエステル−ポリアミド共重合体であることが確認さ
れた。
しかしながら、初期混合時、溶融混合しにくく高い温度
を必要としたため、得られた共重合物は実施例2により
得られた共重合物より着色が激しく脆い物性しか示さな
かった。
比較例 3 ポリ (ε−カプロラクトン)   114gと6゜1
0−ナイロン 112.8gを窒素気流下に270℃で
1時間溶融混合しポリ (ε−カプロラクトン)とポリ
アミドを完全に混合した。その後、無水酢酸亜鉛 0.
62 gを添加し、引き続き270℃で攪拌下6時間反
応を行った。その後、溶融反応物を放冷し、共重合物を
得た。
次に実施例と同様、この試料がポリ (ε−カプロラク
トン)と6.10−ナイロンとの単なる混合物でなく、
共重合体であることを確認するため、得られた試料をポ
リエステルに対して良溶媒、ポリアミドに対しては貧溶
媒として作用するクロロホルムを用いてソックスレー抽
出し可溶部と不溶部に分けた。
この不溶部(回収率80,0%)について赤外吸収スペ
クトルを測定するとポリエステル結合に基づく吸収(1
740cm−1付近)とポリアミド結合に基づく吸収(
1650cm−’及び1560cm−’付近)を示しポ
リエステル−ポリアミド共重合体であることが確認され
た。
しかしながら、初期混合時、溶融混合しにくく高い温度
を必要としたため、得られた共重合物は実施例3により
得られた共重合物より着色が激しく脆い物性しか示さな
かった。
試験例 1 実施例及び比較例により得られた共重合体フィルムの引
っ張り強度を測定した。結果を表2に示す。
表2.共重合体フィルムの引っ張強度 表3゜ 表2より、本発明方法で得られた共重合物は物性の一つ
である引っ張り強度に優れていることが判る。
試験例 2 生分解性評価: 実施例に示した共重合体の生分解性を評価するため、そ
れぞれの共重合体を土壌中に6ケ月埋と、重量の変化を
観察した。また比較のためポリアミド及び高融点ポリエ
ステルも同様に土壌中に6ケ月埋め重量の変化を測定し
た。
実施例の共重合体はすべて6ケ月後掘り出すとポリマー
シート上にかびが生えており、このポリマーシートを洗
浄後乾燥して重量を測定すると表3に示すように埋める
前と比較して重量の減少がみられた。一方、表3中に比
較例として示したポリアミド及び高融点ポリエステルは
殆ど重量の減少を示さなかった。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ラクトン化合物とポリアミドとの混合物を加熱、溶
    融することを特徴とする生分解性ポリエステル−ポリア
    ミド共重合体の製造法。 2、ラクトン化合物と高融点ポリエステルとの混合物を
    加熱、溶融することを特徴とする生分解性ポリエステル
    共重合体の製造法。
JP14216390A 1990-05-31 1990-05-31 生分解性共重合体の製造法 Pending JPH0436320A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5780368A (en) * 1994-01-28 1998-07-14 Noda; Isao Spray processes using a gaseous flow for preparing biodegradable fibrils, nonwoven fabrics comprising biodegradable fibrils, and articles comprising such nonwoven fabrics
WO2004060969A1 (ja) * 2002-12-27 2004-07-22 Kureha Chemical Industry Company, Limited ポリエステルアミド共重合体、その成形物およびその製造方法

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