JPH04362647A - 感光性組成物 - Google Patents

感光性組成物

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Publication number
JPH04362647A
JPH04362647A JP16499291A JP16499291A JPH04362647A JP H04362647 A JPH04362647 A JP H04362647A JP 16499291 A JP16499291 A JP 16499291A JP 16499291 A JP16499291 A JP 16499291A JP H04362647 A JPH04362647 A JP H04362647A
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JP
Japan
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acid
compound
present
photosensitive
photosensitive composition
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Application number
JP16499291A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Nakai
英之 中井
Toshitsugu Suzuki
利継 鈴木
Tomoyuki Matsumura
智之 松村
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光性平版印刷版に用い
られる感光性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポジ型感光性組成物としては、活性光線
の照射により酸を生成する第1の反応と、生成した酸に
よる第2反応、すなわち酸分解反応とにより、露光部が
現像液に可溶化するという原理を利用したものが種々知
られている。第2の反応に用いられる酸分解化合物とし
ては、特開昭48−89003号、同51−12071
4号、同53−133429号、同55−12995号
、同55−126236号、同56−17345号等の
明細書中に記載されているC−O−C結合を有する化合
物、特開昭60−37549号、同60−121446
号等の明細書中に記載されているSi−O−C結合を有
する化合物、その他特開昭60−3625号、同60−
10247号等の明細書中に記載されている化合物など
が挙げられる。
【0003】これらの感光性組成物はいずれも、露光後
直ちに現像した場合と、露光後しばらくしてから現像し
た場合とで感度が異なる、すなわち露光後の感度の安定
性が低かった。露光後の感度の安定性を向上させるため
、光照射によりラジカル禁止種を発生する化合物を添加
する技術が特開昭61−167945号公報に開示され
ているが、感度の安定性は未だ充分とはいえず、更に改
良が望まれていた。
【0004】また、ポジ型の感光性平版印刷版の現像処
理は通常アルカリ水溶液から成る現像液中で行なわれる
が、現像液の現像能力は種々の条件で変動を受けやすく
、例えば多量処理による疲労や空気酸化による劣化で現
像能力が低下し、処理しても印刷版の非画像部の感光層
が完全に溶解されなくなる場合がある。このため、感光
性平版印刷版は、上記のような処理能力が低下した現像
液でも、標準現像液で処理した場合と同様の現像性を示
す幅広い現像許容性を有することが望まれている。この
ような適正な現像結果が得られる現像能力低下の許容範
囲をアンダー現像性という。
【0005】感度の安定性を改良するため、光照射によ
りアミン化合物を生成する化合物を添加する方法が特願
昭61−297305号明細書に開示されているが、ア
ンダー現像性が劣化する欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明は上
記従来の課題に鑑みなされたもので、その目的は、露光
後の感度の安定性が高く、アンダー現像性にも優れた感
光性平版印刷版に用いられる感光性組成物を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意研究の
結果、活性光線の照射により酸を発生する化合物及び酸
により分解し得る結合を有する化合物よりなる感光性組
成物において、活性光線の照射により酸を発生する化合
物がo−ナフトキノンジアジドスルホン酸ハライドとオ
キシム基を有する化合物との縮合物であることにより達
成されることを見出した。
【0008】以下、本発明を更に詳細に説明する。本発
明に用いられるo−ナフトキノンジアジドスルホン酸ハ
ライドとオキシム基を有する化合物(以下、オキシム化
合物と称す)との縮合物(以下、本発明のo−ナフトキ
ノンジアジド化合物と略称する)は、下記一般式[I]
で表わされる。
【0009】
【化1】一般式[I]   式中、Qはo−ナフトキノンジアジド基を表わし、
R1及びR2はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換
若しくは無置換のアルキル基、アリール基、アラルキル
基、カルバモイル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、
−COOR3,−COR3,−SO2R3又は−SO3
R3を表わし、R3は水素原子、アルキル基、アリール
基又はアラルキル基を表わす。また、R1,R2は互い
に結合して環を形成してもよい。
【0010】本発明に係わるo−ナフトキノンジアジド
スルホン酸ハライドはo−ナフトキノンジアジドの4位
、5位、6位にスルホン酸ハライドがあるものが好まし
い。またハロゲンとしては塩素、臭素、ヨウ素が好まし
いが、特に塩素が好ましい。さらに、本発明に係わるオ
キシム化合物の具体例を以下に示す。
【0011】
【化2】
【0012】
【化3】
【0013】
【化4】
【0014】
【化5】
【0015】
【化6】
【0016】本発明のo−ナフトキノンジアジド化合物
は、添加量としては、全組成物に対して0.01〜10
重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜3重量%で
ある。
【0017】本発明のo−ナフトキノンジアジド化合物
は、従来公知のo−ナフトキノンジアジドスルホン酸ハ
ライドと、ヒドロキシ基を有する化合物との縮合と同様
の合成法に準じて合成することができる。
【0018】次に、本発明のo−ナフトキノンジアジド
化合物の合成例を示す。
【0019】合成例1 o−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸クロライド
1.6g、q−フルオレノンオキシム1.0g(モル比
1:1)をジオキサン36mlに45℃にて溶解し、さ
らに撹拌下で12wt%炭酸カリウム水溶液3mlを3
0分かけて滴下した。滴下後10分間放置し、この溶液
を3wt%塩酸100mlに注ぎ、生じた沈澱物を濾過
し、メタノールで洗浄後乾燥して、生成物0.97g得
た。得られた生成物を本発明のo−ナフトキノンジアジ
ド化合物(P−1)とする。この生成物のIRスペクト
ルを測定したところ、q−フルオレノンオキシムのスペ
クトルに対し、3170cm−1の吸収が消失し、15
90cm−1,1630cm−1,2130cm−1の
吸収が認められ、q−フルオレノンオキシムのヒドロキ
シ基が消失し、かわってo−ナフトキノンジアジドスル
ホン酸エステル基が導入されたことがわかった。
【0020】合成例2 合成例1のq−フルオレノンオキシム(X−1)に代え
て第1表の構造式(X−2)で表わされるオキシム化合
物0.82gを添加すること以外は、合成例1と同様の
方法を用いて、本発明のo−ナフトキノンジアジド化合
物(P−2)を得た。
【0021】合成例3 合成例1のq−フルオレノンオキシム(X−1)に代え
て第1表の構造式(X−3)で表わされるオキシム化合
物0.69gを添加すること以外は、合成例1と同様の
方法を用いて、本発明のo−ナフトキノンジアジド化合
物(P−3)を得た。
【0022】
【化7】
【0023】本発明の酸発生化合物が発生する酸により
分解し得る結合を、少なくとも1つ有する化合物(以下
、本発明の酸分解化合物という。)について説明する。
【0024】本発明の酸分解化合物としては、具体的に
は、特開昭48−89003号、同51−120714
号、同53−133429号、同55−12995号、
同55−126236号、同56−17345号の明細
書中に記載されているC−O−C結合を有する化合物、
特開昭60−37549号、同60−121446号の
明細書中に記載されているSi−O−C結合を有する化
合物、特開昭60−3625号、同60−10247号
の明細書中に記載されているその他の酸分解化合物。さ
らにまた特願昭61−16687号の明細書中に記載さ
れているSi−N結合を有する化合物、特願昭61−9
4603号の明細書中に記載されている炭酸エステル、
特願昭60−251744号の明細書中に記載されてい
るオルト炭酸エステル、特願昭61−125473号の
明細書中に記載されているオルトチタン酸エステル、特
願昭61−125474号の明細書中に記載されている
オルトケイ酸エステル、特願昭61−155481号の
明細書中に記載されているアセタールおよびケタール、
特願昭61−87769号の明細書中に記載されている
C−S結合を有する化合物などを挙げることができる。
【0025】これらの酸分解化合物のうち、本発明にお
いては、特開昭48−89003号、同51−1207
14号、同53−133429号、同55−12995
号、同55−126236号、同56−17345号お
よび特願昭60−251744号および同61−155
481号の各明細書中に記載されている化合物が好まし
く、特開昭53−133429号、同56−17345
号、特願昭60−251744号、同61−15548
1号に記載されている化合物が更に好ましい。
【0026】また本発明の酸分解化合物の具体的例示化
合物および合成方法については、前記各明細書中に記載
されている。
【0027】本発明の酸分解化合物の含有量は、本発明
の感光性組成物の全固形分に対し、5〜70重量%が好
ましく、特に好ましくは10〜50重量%である。
【0028】又、本発明の酸分解化合物は単独で用いて
も良いし、2種以上を混合して用いても良い。
【0029】以下に、本発明の酸分解化合物の合成例を
示す。
【0030】<合成例1>1,1−ジメトキシシクロヘ
キサン(東京化成工業(株)製)72.1g(0.5モ
ル)、トリエチレングリコール(関東化学(株)製)7
5.1g(0.5モル)及びp−トルエンスルホン酸8
0mgを撹拌しながら100℃で1時間反応させ、その
後150℃まで徐々に温度を上げ、更に150℃で4時
間反応させた。
【0031】反応により生成するメタノールはこの間に
留去した。冷却後テトラヒドロフラン500ml及び無
水炭酸カリウム2.5gを加えて撹拌し濾過した。濾液
から溶媒を減圧留去し、更に150℃、高真空下で低沸
点成分を留去し、粘調な油状生成物D−1を得た。
【0032】
【化8】
【0033】<合成例2>ベンズアルデヒド(関東化学
(株)製)53.1g(0.5モル)、トリエチレング
リコール75.1g(0.5モル)のベンゼン500m
l溶液に硫酸2.5gを加え、還流下に20時間反応さ
せた。反応により生成する反応水を共沸混合物として分
離した。反応終了後無水炭酸カリウム25gを加えて室
温で2時間撹拌し、その後濾過した。濾液からベンゼン
を減圧留去し、更に約150℃、高真空下で低沸点成分
を留去し、粘調な油状生成物D−2を得た。
【0034】
【化9】
【0035】<合成例3>オルトギ酸メチル53.1g
及び1,2,6−ヘキサントリオール55.8gを合成
例1と同様に反応させ下記構造単位を有するポリマーオ
ルトカルボン酸エステルD−3を得た。
【0036】
【化10】
【0037】<合成例4>チオグリセロール10.9g
(0.1モル)、オルトギ酸メチル10.6g(0.1
モル)及び酸触媒としてのp−トルエンスルホン酸0.
16g(0.001モル)を5時間撹拌しながら徐々に
加熱し、副生するメタノールを留去しながら130℃ま
で昇温した。留去されたメタノール量は8.6gであっ
た。
【0038】その後、冷却して反応を停止し、無水炭酸
カリウム1.1gを加え、濾過して無色透明の粘稠な液
体を得た。
【0039】次いで、この液体を真空(約1mmHg)
下、約80℃で10時間乾燥して、下記構造単位を有す
るオルトチオギ酸エステルD−4を約16g得た。
【0040】
【化11】
【0041】<合成例5>p−キシリレングリコール3
4.5g、テトラエチレングリコール48.6g、ピリ
ジン87g、酢酸エチル600mlの混合物に、ジクロ
ロジメチルシラン64.5gの酢酸エチル150ml溶
液を室温下、撹拌しながら滴下した後、50℃で3時間
撹拌を続けた。生成したピリジン塩酸塩を濾別し5%N
aHCO3水溶液ついで飽和食塩水で洗浄した。溶液を
無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し、
生成物のシリルエーテルポリマーD−5を得た。
【0042】
【化12】
【0043】<合成例6>オルト炭酸メチル68.1g
、1,2,6−ヘキサントリオール89g及びp−トル
エンスルホン酸0.1gを撹拌しながら90℃まで徐々
に加熱する。90℃で3時間撹拌した後、更に徐々に加
熱し、3時間かけて150℃まで昇温する。この間に反
応によりメタノールを留去する。冷却後反応生成物に、
テトラヒドロフラン500mlを加え、更に無水炭酸カ
リウム3gを加えて撹拌し、その後濾過した。濾液から
溶媒を減圧留去し、下記構造単位を有するポリマーオル
ト炭酸エステルD−6を得た。
【0044】
【化13】
【0045】<合成例7>1,1−ジメトキシシクロペ
ンタン13.0g(0.5モル)、トリエチレングリコ
ールモノメチルエーテル164.2g(1.0モル)及
びp−トルエンスルホン酸80mgを撹拌しながら10
0℃で1時間反応させ、その後150℃まで徐々に温度
を上げ、更に150℃で4時間反応させた。
【0046】反応により生成するメタノールはこの間に
留去した。冷却後テトラヒドロフラン500ml及び無
水炭酸カリウム2.5gを加えて撹拌し濾過した。濾液
から溶媒を減圧留去し、更に150℃、高真空下で低沸
点成分を留去し、粘調な油状生成物D−7を得た。
【0047】
【化14】
【0048】<合成例8>1,1−ジメトキシシクロヘ
キサン及びフェニルセロソルブを合成例7と同様に反応
させ粘調な油状生成物D−8を得た。
【0049】
【化15】
【0050】本発明においては、前記本発明の酸発生化
合物、本発明の酸分解化合物の他に、さらにアルカリ性
水溶液に可溶である高分子量結合剤としてノボラック樹
脂を用いることが必要である。
【0051】該ノボラック樹脂としては、例えばフェノ
ール・ホルムアルデヒド樹脂、クレゾール・ホルムアル
デヒド樹脂、特開昭55−57841号公報に記載され
ているようなフェノール・クレゾール・ホルムアルデヒ
ド共重縮合体樹脂、特開昭55−127553号公報に
記載されているような、p−置換フェノールとフェノー
ルもしくは、クレゾールとホルムアルデヒドとの共重縮
合体樹脂等が挙げられる。
【0052】前記ノボラック樹脂の分子量(ポリスチレ
ン標準)は、好ましくは数平均分子量Mnが3.00×
102〜7.50×103、重量平均分子量Mwが1.
00×103〜3.00×104、より好ましくはMn
が5.00×102〜4.00×103、Mwが3.0
0×103〜2.00×104である。
【0053】更に、本発明の感光性組成物には、該感光
性組成物の感脂性を向上するために親油性の樹脂を添加
することができる。
【0054】前記親油性の樹脂(以下、感脂化剤という
。)としては、例えば、特開昭50−125806号公
報に記載されているような、炭素数3〜15のアルキル
基で置換されたフェノール類とアルデヒドとの縮合物、
具体的にはt−ブチルフェノールホルムアルデヒド樹脂
などを添加することができる。又、親油性の置換フェノ
ールホルムアルデヒド樹脂とo−キノンジアジドのスル
ホン酸クロライドを縮合させて得られる感光性樹脂を添
加することもできる。これらの感脂化剤は本発明の感光
性組成物の0.1〜5重量%含まれることが好ましい。
【0055】本発明の感光性組成物においては、前記各
成分を溶解する下記の溶媒に溶解させて、これらを適当
な支持体の表面に塗布乾燥させることにより、感光性層
を設けて、本発明の感光性組成物による感光性平版印刷
版を形成することができる。
【0056】本発明の感光性組成物の各成分を溶解する
際に使用し得る溶媒としては、メチルセロソルブ、メチ
ルセロソルブアセテート、エチルセロソルブ、エチルセ
ロソルブアセテート等のセロソルブ類、1,2−プロパ
ンジオールモノメチルエーテル又はそのアセテート、1
,2−プロパンジオールモノエチルエーテル又はそのア
セテート、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ジオキサン、アセトン、シクロヘキサノン、トリク
ロロエチレン、メチルエチルケトン等が挙げられる。
【0057】又、特開昭60−208750号公報に記
載の方法、すなわち感光性組成物を有機溶剤に溶解し、
該有機溶剤溶液を水中で乳化分散後、有機溶剤を実質的
に除去し、感光性塗布液を製造する方法も使用できる。
【0058】塗布方法は、従来公知の方法を用いること
ができる。
【0059】本発明の感光性組成物を用いた感光性層を
設ける支持体は、アルミニウム、亜鉛、鋼、銅等の金属
板、並びにクロム、亜鉛、銅、ニッケル、アルミニウム
、鉄等がメッキ又は蒸着された金属板、紙、プラスチッ
クフィルム及びガラス板、樹脂が塗布された紙、アルミ
ニウム等の金属箔が張られた紙、親水化処理したプラス
チックフィルム等が挙げられる。このうち好ましいのは
親水化処理したアルミニウム板である。感光性平版印刷
版の支持体として砂目立て処理、陽極酸化処理および必
要に応じて封孔処理等の表面処理が施されているアルミ
ニウム板を用いることがより好ましい。
【0060】本発明において、活性光線とは、本発明の
感光性組成物の酸発生化合物が酸形成するに充分な光線
であればいずれの光線でもよく、上記の活性光線を得る
ことのできる露光手段としては、従来慣用の露光焼付装
置を用いることができ、例えば、超高圧水銀灯、メタル
ハライドランプ、キセノンランプ、タングステンランプ
等の光源により露光する装置、あるいはレーザービーム
により走査露光する装置等が適宜用いられてよい。露光
量は0.1mJ〜2000mJの範囲で適宜選ぶことが
できる。
【0061】感光性平版印刷版は、前記した露光焼付け
装置を用いて露光焼付し、次いで現像液にて現像され、
未露光部分のみが支持体表面に残り、ポジ−ポジ型レリ
ーフ像ができる。
【0062】感光性平版印刷版の現像には水系アルカリ
現像液を好適に用いることができ、例えば、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム、第二
リン酸ナトリウム、第三リン酸ナトリウム等のアルカリ
金属塩の水溶液が挙げられる。
【0063】
【発明の効果】本発明により、露光後の感度の安定性が
高く、かつアンダー現像性に優れた感光性平版印刷版用
感光性組成物を得ることができた。
【0064】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を示すが、本発
明の態様はこれらに限定されない。
【0065】実施例1 [感光性平版印刷版試料の作成]厚さ0.24mmのア
ルミニウム板(材質1050、調質H16)を5%苛性
ソーダ水溶液中で60℃で1分間脱脂処理を行った後、
0.5モル1リットルの塩酸水溶液中で温度;25℃、
電流密度;60A/dm2、処理時間;30秒間の条件
で電解エッチング処理を行った。次いで、5%苛性ソー
ダ水溶液中で60℃、10秒間のデスマット処理を施し
た後、20%硫酸溶液中で温度;20℃、電流密度;3
A/dm2、処理時間;1分間の条件で陽極酸化処理を
行った。更に又、30℃の熱水で20秒間、熱水封孔処
理を行い、平版印刷版材料用支持体のアルミニウム板を
作製した。
【0066】次にこのアルミニウム板に下記組成の感光
性組成物塗布液を回転塗布機を用いて塗布し、90℃で
4分間乾燥し、ポジ型感光性平版印刷版試料を得た。
【0067】   (感光性組成物塗布液組成) ・酸分解化合物  *1              
                         
 2.2 g・ノボラック樹脂  *2       
                         
      6.0 g・光酸発生剤(本発明の化合物
)*3                      
    0.5 g・ビクトリアピュアブルーBOH(
保土ヶ谷化学(株)製)    0.05g・メチルセ
ロソルブ                     
                   100ml*
1  酸分解化合物 合成例1により得た化合物(D−1) *2  ノボラック樹脂 m−クレゾールとp−クレゾールとホルムアルデヒドと
の共重縮合樹脂(m−クレゾール及びp−クレゾールの
モル比が6:4,Mw=8,000,Mw/Mn=5.
2)*3  光酸発生剤 本発明のo−ナフトキノンジアジド化合物  P−1(
合成例1)
【0068】実施例2〜4および比較例1〜2感光性組
成物塗布液中の酸分解化合物及び光酸発生剤を表1に示
すように変えた他は、実施例1と同様に感光性平版印刷
版試料を作成した。
【0069】かくして得られた感光性平版印刷版材料上
に感度測定用ステップタブレット(イーストマン・コダ
ック社製No.2、濃度差0.15ずつで21段階のグ
レースケール)を密着して、2KW超高圧水銀灯を光源
として50cmの距離から30秒間露光した。
【0070】次に、露光後1分および120分経過した
試料について、それぞれSDP−1(コニカ(株)製)
を水で8倍に希釈した現像液で25℃にて40秒間現像
した後、クリア感度を評価し、露光後1分および120
分経過試料のクリア段数差をもって感度の安定性の評価
とした。
【0071】また、上記SDR−1現像液を水で10倍
に希釈した現像液、11倍に希釈した現像液及び12倍
に希釈した現像液を用いて、それぞれ27℃にて20秒
間現像して得られた平版印刷版試料について、ハイデル
GTOにてマークファイブ紅インキ(東洋インキ(株)
製)を用いて印刷テストを行い、シャドー部の網点のカ
ラミの程度を目視で評価し、現像能力の低下した現像液
に対する現像性(アンダー現像性)の評価とした。
【0072】クリア段数差及びアンダー現像性の評価の
結果を表1に示す。
【0073】
【表1】
【0074】
【化16】
【0075】*   比較例2はアセトアニリド0.0
5gを添加。
【0076】**  アンダー現像性 シャドー部の網点のカラミがまったくない状態を◎、カ
ラミが著しい場合を××としてその間を5段階に分けて
評価した。すなわち、 カラミ無し←◎,○,△,×,××→カラミが著しい

0077】表1に示した結果から明らかなように、本発
明の実施例1〜4は比較例1及び2よりも感度の安定性
が高く、かつアンダー現像性に優れた感光性組成物であ
ることが判る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  活性光線の照射により酸を発生する化
    合物及び酸により分解し得る結合を有する化合物よりな
    る感光性組成物において、活性光線の照射により酸を発
    生する化合物が、o−ナフトキノンジアジドスルホン酸
    ハライドとオキシム基を有する化合物との縮合物である
    ことを特徴とする感光性組成物。
JP16499291A 1991-06-10 1991-06-10 感光性組成物 Pending JPH04362647A (ja)

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