JPH04362414A - 自動車のフロントウインドゥのモールディング取付け構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自動車のフロントウイ
ンドゥのモールディング取付け構造に関し、特に、所定
位置に置かれたウインドゥガラスの横方向の２つの側部
のそれぞれをフロントピラーの縦壁に間隔をおいて対面
させ、ウインドゥガラスの横方向の２つの側部周縁およ
び上部周縁にフラッシュマウントモールを装着するモー
ルディング取付け構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】自動車のフロントウインドゥでは、ウイ
ンドゥガラスの横方向の２つの側部周縁および上部周縁
に、装飾のための軟質合成樹脂製のフラッシュマウント
モールを配置する（たとえば、特公昭５９−４８１７３
号公報）。フラッシュマウントモールは、ウインドゥガ
ラスおよびボデーとの係合性を高めるため、それぞれと
対面する部分に上下に間隔をおいた複数のリップを備え
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】複数のリップによる十
分な係合力を得るには、すべてのリップの尖端が上向き
となるようにフラッシュマウントモールを装着するか、
または上下に間隔をおいたリップによってたとえばウイ
ンドゥガラスの周縁をはさみ込み、ボデーに接する側の
リップを、その尖端が上向きとなるように装着する必要
がある。そのため、フラッシュマウントモールの取付け
順序がおのずと定まり、前記公報に記載されたものでは
、ウインドゥガラスとボデー側のフレームとを先に固定
し、その後、ウインドゥガラスとフレームとの間の間隔
にフラッシュマウントモールを押し込み、装着しなけれ
ばならない。

【０００４】ところで、自動車の走行時、ウインドゥガ
ラスの表面に沿う空気流れを整流して、いわゆる風切音
の発生を抑えるため、ウインドゥガラスの横方向の２つ
の側部のそれぞれにおいて、ウインドゥガラスから上方
へ間隔をおいて部材を配置し、この部材とウインドゥガ
ラスとの共同によって断面がコの字状を呈する通路を形
成し、整流作用をさせることが好ましい、とされている
。

【０００５】前記公報の特に第１６図に記載されたもの
では、リブがウインドゥガラスの表面にほぼ直交する方
向へ伸びているところ、前記リブに前記整流作用をさせ
るには、前記リブにウインドゥガラスの表面にほぼ平行
な伸長部分を設けなければならない。しかし、このよう
な伸長部分をリブに設けると、ウインドゥガラスの側部
周縁が伸長部分と干渉するため、ウインドゥガラスの接
着作業が困難となる上、フラッシュマウントモールの取
付けが伸長部分によって邪魔されるため、フラッシュマ
ウントモールの取付けの作業性が悪くなる。

【０００６】本発明の目的は、ウインドゥガラスの接着
作業性を良好に保つと共に、フラッシュマウントモール
の取付けに支障を及ぼすことなく、ウインドゥガラスの
表面に沿う空気流れを整流できる、自動車のフロントウ
インドゥのモールディング取付け構造を提供することに
ある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、所定位置に置
かれるウインドゥガラスの横方向の２つの側部のそれぞ
れをフロントピラーの縦壁から横方向へ間隔をおいて位
置させ、前記ウインドゥガラスの横方向の２つの側部周
縁および上部周縁にフラッシュマウントモールを装着す
るフロントウインドゥのモールディング取付け構造であ
る。第１の支持部材が、前記フロントピラーの前記縦壁
との間に間隔をおき、かつ前記ウインドゥガラスの前記
側部との間に前記フラッシュマウントモールを装着する
間隔をおくように前記フロントピラーの縦壁に取り付け
られる。脚部および該脚部から伸びる装飾部を有し、断
面形状が実質的にＬ字状を呈する第２の支持部材が、前
記装飾部が前記ウインドゥガラスから上方へ間隔をおい
て位置するように、前記フロントピラーの前記縦壁と前
記第１の支持部材との間の前記間隔内に前記脚部を差し
込んで固定される。

【０００８】

【作用および効果】第１の支持部材をフロントピラーの
縦壁に取り付けた後、ウインドゥガラスをボデーに接着
する。そして、フラッシュマウントモールをウインドゥ
ガラスと第１の支持部材との間の間隔内に押し込み、装
着する。その後、第１の支持部材とフロントピラーの縦
壁との間の間隔内に第２の支持部材の脚部を差し込み、
第２の支持部材を固定する。

【０００９】第１の支持部材をフロントピラーの縦壁に
取り付けた状態では、横方向へ伸びる障害物がないため
、ウインドゥガラスの接着作業が容易であり、また、フ
ラッシュマウントモールを支障なく組み付けることがで
き、その作業性は良好である。そして、フラッシュマウ
ントモールがリップを備えていても、リップの尖端を上
向きとすることができることから、十分な外観品質を得
ることができ、水切りが良い。

【００１０】第２の支持部材の断面形状が実質的にＬ字
状を呈することから、第２の支持部材を固定した状態で
は、第２の支持部材の装飾部と脚部、およびウインドゥ
ガラスによって断面がコの字状を呈する通路が、ウイン
ドゥガラスの横方向の２つの側部に形成される。これに
より、ウインドゥガラスの表面に沿う空気流れを整流し
、風切音の発生を抑えることができる。

【００１１】第２の支持部材の断面形状が実質的にＬ字
状を呈することから、ウインドゥガラスのウオッシャ液
がフロントピラーの方へ回り込むのを防止できる。

【００１２】第２の支持部材の装飾部の横方向の幅、ウ
インドゥガラスからの高さなどを選定する自由度が極め
て高いため、意匠的な美感を高める一方で風切音に対す
る最適値を容易に得ることができる。

【００１３】

【実施例】モールディング取付け構造は、図１ないし図
３に示すように、ボデー１０の所定位置に置かれるウイ
ンドゥガラス１２の横方向の２つの側部１３（図１には
１つの側部のみを示す。）のそれぞれをフロントピラー
１４の縦壁１５から横方向へ間隔をおいて位置させ、ウ
インドゥガラス１２の横方向の２つの側部１３の周縁お
よび上部１１の周縁にフラッシュマウントモール１６を
装着するものであって、第１の支持部材１８と、第２の
支持部材２０とを備える。

【００１４】フロントピラー１４の縦壁１５は、図示の
実施例では、ルーフ部から下方へ向けて次第に高くなる
ように形成されており、所定位置に置かれるウインドゥ
ガラス１２の表面から縦壁１５の上端までの距離Ｈが、
図２および図３から明らかであるように、異なっている
。

【００１５】フラッシュマウントモール１６は、軟質合
成樹脂によって平面形状が逆Ｕ字状を呈するように形成
され、その断面において、それぞれ上下方向に間隔をお
いた、内側のリップ１７ａ、１７ｂと、外側のリップ１
７ｃ、１７ｄとを有する。リップ１７ａ、１７ｂは、ウ
インドゥガラス１２の周縁に接し、リップ１７ｃ、１７
ｄは、ウインドゥガラス１２の２つの側部１３では、第
１の支持部材１８に、またウインドゥガラス１２の上部
１１では、ボデー１０のルーフの縦壁に接する。

【００１６】第１の支持部材１８は、ステンレス鋼板を
ロール成形したもので、表面に塩化ビニールのコーティ
ング１９を施してある。第１の支持部材１８は、図４に
示すように、複数の嵌合用の孔２２と、複数のねじ孔２
４とを有する。他方、フロントピラー１４の縦壁１５の
、複数のねじ孔２４に対応する部分に孔２６が開けられ
ている。

【００１７】フロントピラーの縦壁１５の孔２６にグロ
メット２８を差し込み、第１の支持部材のねじ孔２４に
通したねじ３０をグロメット２８にねじ込んで、第１の
支持部材１８は、フロントピラー１４の縦壁１５に取り
付けられる。この取付け状態で、第１の支持部材１８は
、図２および図３に示すように、フロントピラーの縦壁
１５との間に間隔３２をおき、かつウインドゥガラス１
２の側部１３との間にフラッシュマウントモール１６を
装着する間隔３４をおくように、形成されている。

【００１８】第２の支持部材２０は、脚部２１ａと、脚
部２１ａから伸びる装飾部２１ｂとを有し、断面形状が
実質的にＬ字状を呈している。図示の実施例では、ステ
ンレス鋼板をプレス成形して、Ｌ字形状の脚部２１ａと
保持部２１ｃとを作り、その後、保持部２１ｃに塩化ビ
ニールのインジェクションを施し、このインジェクショ
ンを装飾部２１ｂとしている。第２の支持部材２０は、
第１の支持部材１８の孔２２に対応する脚部２１ａの部
分に、切り起して形成したつめ３８を、また縦壁１５の
孔２６に対応する脚部２１ａの部分に切欠き３９を有す
る。

【００１９】第２の支持部材２０は、装飾部２１ｂがウ
インドゥガラス１２から上方へ間隔をおいて位置するよ
うに、フロントピラー１４の縦壁１５と第１の支持部材
１８との間の間隔３２内に脚部２１ａを差し込み、切欠
き３９によってグロメット２８を逃がし、つめ３８を第
１の支持部材１８の孔２２に掛止して固定される。図２
に示すように、第２の支持部材２０に設けたインジェク
ションの張出し部分２１ｄ、２１ｅによって横方向の位
置決めをし、図示しない第２の支持部材の端面を第１の
支持部材に突き当てて上下方向の位置決めをし、第２の
支持部材２０を堅固に固定する。リップ４０によって上
下方向の位置決めをすることもできる。

【００２０】図５および図６に示した実施例では、フラ
ッシュマウントモール１６、第１の支持部材１８および
第２の支持部材２０の基本的な構成は、前記した実施例
と実質的に同じであり、第１の支持部材１８は、前記実
施例と同じく、グロメット２８およびねじ３０によって
フロントピラー１４の縦壁１５に固定されている。

【００２１】この実施例では、第１の支持部材１８を取
り付けるための隣り合うねじ間に、ファスナ５０が配置
され、第２の支持部材２０はファスナ５０によって固定
される。

【００２２】ファスナ５０は、図５に示すように、保持
部５１ａと、掛止部５１ｂとを有する、プラスチックに
よって一体成形されたもので、掛止部５１ｂにつめ５１
ｃが設けられている。掛止部５１ｂは、図示の状態、す
なわちつめ５１ｃの尖端が保持部５１ａに接触した状態
から、第２の支持部材２０の脚部２１ａが通過できる範
囲で広げること、広げた後また図示の状態に復帰するこ
とができる。ファスナ５０は、熱硬化型の両面テープ５
２に接着され、両面テープ５２がフロントピラーの縦壁
１５に接着される。

【００２３】第２の支持部材の脚部２１ａには、切り起
したつめに代えて孔５４が設けられており、脚部２１ａ
の先端が、ファスナ５０の保持部５１ａから掛止部５１
ｂへ連なる遷移部分に突き当ったとき、掛止部５１ｂの
つめ５１ｃが孔５４に進出し、孔壁に引っ掛かる。これ
によって、第２の支持部材２０の上下方向の位置決めが
される。横方向の位置決めは、両面テープ５２によって
行う。

【００２４】各部品をボデー１０に取り付けるには、次
のようにする。まず、グロメット２８をフロントピラー
の縦壁１５に差し込み、第１の支持部材１８をねじ３０
によって縦壁１５に取り付ける。その後、ウインドゥガ
ラス１２を所定の位置に置き、接着剤５４によってフラ
ンジ５５に固定する。ウインドゥガラス１２を固定した
後、フラッシュマウントモール１６を第１の支持部材１
８とウインドゥガラス１２との間の間隔３４に押し込む
。

【００２５】フラッシュマウントモール１６を押し込む
と、内側のリップ１７ｂが変形し、さらに押し込むこと
により、リップ１７ｂがウインドゥガラス１２の下側面
に達して、弾性によって復元し、下側面に係合する。こ
のとき、リップ１７ａがウインドゥガラス１２の上側面
に接するように、両リップ１７ａ、１７ｂの寸法を定め
ておく。他方、フラッシュマウントモール１６の押し込
みによって、外側のリップ１７ｃ、１７ｄの端部が、第
１の支持部材１８に接触した状態でリップ１７ｃ、１７
ｄが相対移動するため、リップ１７ｃ、１７ｄの尖端が
上向きの状態となり、フラッシュマウントモール１６の
装着が完了する。

【００２６】フラッシュマウントモール１６を装着した
後、第２の支持部材２０の装飾部２１ｂがウインドゥガ
ラス１２の上方に位置するように、第１の支持部材１８
とフロントピラーの縦壁１５との間の間隔３２に第２の
支持部材の脚部２１ａを差し込み、つめ３８を孔２２に
嵌合させ、第２の支持部材２０を固定する。

【００２７】前記実施例に代えて、第１の支持部材１８
を取り付けた後、フラッシュマウントモール１６を結合
した状態のウインドゥガラス１２を所定の位置に接着し
、これによってフラッシュマウントモールを装着するこ
ともできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るフロントウインドゥのモールディ
ング取付け構造の一部を示す斜視図である。

【図２】本発明に係るフロントウインドゥのモールディ
ング取付け構造の要部の断面図である。

【図３】図２とは異なる部分における要部の断面図であ
る。

【図４】第１の支持部材と第２の支持部材との分解斜視
図で、一部を破断して示してある。

【図５】本発明に係るフロントウインドゥのモールディ
ング取付け構造の別の実施例の要部の断面図である。

【図６】図５とは異なる部分における要部の断面図であ
る。

【符号の説明】

１２　　ウインドゥガラス １４　　フロントピラー １６　　フラッシュマウントモール １８　　第１の支持部材 ２０　　第２の支持部材

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　所定位置に置かれるウインドゥガラス
   の横方向の２つの側部のそれぞれをフロントピラーの縦
   壁から横方向へ間隔をおいて位置させ、前記ウインドゥ
   ガラスの横方向の２つの側部周縁および上部周縁にフラ
   ッシュマウントモールを装着するフロントウインドゥの
   モールディング取付け構造であって、前記フロントピラ
   ーの前記縦壁との間に間隔をおき、かつ前記ウインドゥ
   ガラスの前記側部との間に前記フラッシュマウントモー
   ルを装着する間隔をおくように前記フロントピラーの前
   記縦壁に取り付けられた第１の支持部材と、脚部および
   該脚部から伸びる装飾部を有し、断面形状が実質的にＬ
   字状を呈する第２の支持部材であって前記装飾部が前記
   ウインドゥガラスから上方へ間隔をおいて位置するよう
   に、前記フロントピラーの前記縦壁と前記第１の支持部
   材との間の前記間隔内に前記脚部を差し込んで固定され
   る第２の支持部材とを備える、自動車のフロントウイン
   ドゥのモールディング取付け構造。