JPH04361243A - カメラ用フォーカルプレンシャッタ装置 - Google Patents

カメラ用フォーカルプレンシャッタ装置

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Publication number
JPH04361243A
JPH04361243A JP3162452A JP16245291A JPH04361243A JP H04361243 A JPH04361243 A JP H04361243A JP 3162452 A JP3162452 A JP 3162452A JP 16245291 A JP16245291 A JP 16245291A JP H04361243 A JPH04361243 A JP H04361243A
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JP
Japan
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lever
balancer
light shielding
shielding member
spring
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Application number
JP3162452A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Tanabe
佳明 田辺
Akira Katayama
彰 片山
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Publication of JPH04361243A publication Critical patent/JPH04361243A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば分割羽根式シ
ャッタによって構成されるカメラ用フォーカルプレンシ
ャッタ装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のカメラ用フォーカルプレンシャ
ッタ装置としては、従来から種々の構造によるものが提
案されており、その一つに、たとえば特公昭54−19
175号公報等に示されるように、複数の分割羽根によ
る先、後羽根群シャッタを、アパーチャによる撮影画面
上を時間差を持たせて順次走行駆動させることで、両羽
根群間に形成される隙間を介してフィルム面に対しての
露光を行なうようにした、いわゆる縦走り型のフォーカ
ルプレンシャッタ装置が知られている。ところで、上述
したようなフォーカルプレンシャッタ装置では、先、後
羽根群等によるシャッタの走行駆動時において、該シャ
ッタ走行の際の反作用に起因するカメラ本体の振動を防
止することが、いわゆるカメラブレを防ぐうえで必要と
される。 すなわち、撮影時におけるカメラ本体側での振動の原因
としては、ミラーアップ動作に伴なうものや、上述した
シャッタの走行停止時に生じる衝撃によるもの等がある
が、特に後者のシャッタ動作に伴なう衝撃は、露光中の
出来事であるために、撮影される写真にカメラブレとし
て悪影響を及ぼすものであり、このシャッタ衝撃を可能
な限り緩和、抑制することが望まれている。
【0003】このため、従来から種々の防振対策が講じ
られており、たとえば特開昭58−66922号公報や
特開昭59−62837号公報等に示すような構造のも
のが知られている。すなわち、これら従来のフォーカル
プレンシャッタ装置にあっては、シャッタ幕あるいはシ
ャッタ羽根による先、後二種類の遮光部材のうち、少な
くともその一方の駆動系の一部に、該遮光部材の動きと
逆の方向に動いてその慣性の影響を打ち消す、釣合い重
りとしてバランサを可動可能に設け、これを遮光部材の
動きに連動させて逆に動作させ、前述した衝撃部材の走
行停止時等での衝撃を緩衝しようとするものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来構造において、衝撃を打ち消すためのバランサを
、先、後二種類の遮光部材の駆動系のそれぞれに別々に
設けた場合には、シャッタ装置としての構成部品点数の
増加という問題を招き、しかもこれらのバランサを、限
られたカメラ内スペースに組込むことが難しく、結局そ
の内蔵スペースの必要性からカメラ全体の大型化を避け
られないといった問題があった。このため、上述した従
来装置のうち、後者のものには、カメラブレに大きな影
響を与える先走行側の遮光部材にのみ連動させて、バラ
ンサを設けるといった対策を講じているが、前述したカ
メラブレの発生を完全に防止できるとは言えないもので
あった。これを詳述すると、上述したシャッタ装置にあ
っては、先、後走行側の遮光部材の両方で撮影画面を遮
光している状態から、撮影前に後走行側遮光部材を画面
外の走行スタート位置に復帰させ、その後先走行側遮光
部材を走行させることによって露光を行なう形式のもの
もあり、このようなシャッタ装置に前述した先走行側の
みへのバランサ付設構造を適用した場合、次のような問
題を生じてしまうものであった。すなわち、後走行側の
遮光部材の走行スタート位置への復帰動作時の衝撃に起
因するカメラブレが先走行側遮光部材の走行開始まで残
っていると、これによるカメラブレが発生するという問
題を避けられないもので、このような問題点をも一掃し
得るような何らかの対策を講じることが必要とされてい
る。本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであ
り、先走行側遮光部材に連動して作動するバランサと、
後走行側遮光部材の復帰動作に連動するバランサとを兼
用し得るように構成することによって、上述した後走行
側遮光部材の復帰動作に起因するカメラブレの発生をも
、構成部品点数の増加やカメラの大型化等を招くことな
く、防止することが可能となるカメラ用フォーカルプレ
ンシャッタ装置を得ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係るカメラ用フォーカルプレンシャッタ
装置は、先走行側遮光部材に連動して該遮光部材とは逆
の方向に動作されるバランサ付きのバランサレバーおよ
びバランサ駆動レバーを、バランサ手段として設けると
ともに、これらを後走行側遮光部材のスタート位置への
復帰動作を行なうリターン機構側に連動して該遮光部材
とは逆の方向に動作可能に構成することで、バランサレ
バーを、後走行側遮光部材の復帰動作時におけるバラン
サ手段としても兼用して使用可能に構成したものである
【0006】
【作用】本発明によれば、後走行側遮光部材の復帰動作
に連動してバランサ手段を逆の方向に作動させ、さらに
先走行側遮光部材の走行動作にも連動して、該バランサ
手段を、該遮光部材とは逆の方向に、もう一度作動させ
ているために、先走行側遮光部材の走行動作時は勿論、
後走行側遮光部材のスタート位置への復帰動作に起因す
るカメラブレという問題をも、適切かつ確実に防止する
ことが可能となる。また、本発明によれば、一個のバラ
ンサ手段を後走行側遮光部材の復帰用と先走行側遮光手
段の走行用とに兼用して用いているために、装置全体で
の構成部品点数を節約でき、カメラの大型化も防止し得
るものである。
【0007】
【実施例】図1は本発明に係るカメラ用フォーカルプレ
ンシャッタ装置の一実施例を示すものであり、本実施例
では、具体的な図示は省略したが、複数のシャッタ羽根
による先羽根群と後羽根群とが、撮影画面(アパーチャ
)に相当するシャッタ開口の長手方向に対して直交する
方向に順次時間差をもって走行することで、フィルム面
に対しての露光を行なう、いわゆる縦走り型と呼ばれる
周知の分割羽根式フォーカルプレンシャッタ装置に適用
した場合を説明する。図において、全体を符号1で示す
ものはフォーカルプレンシャッタ装置で、図示を省略し
たシャッタ基板上の適宜の位置に立設されている複数の
支軸2〜19上に軸支される複数の駆動レバー機構など
によって構成され、公知の分割羽根式シャッタを作動さ
せることで、シャッタチャージ、シャッタの所定位置へ
の復帰動作、さらに各シャッタ羽根のシャッタ走行動作
等を適宜行えるようになっている。
【0008】まず、本発明に係るカメラ用フォーカルプ
レンシャッタ装置1における駆動レバー機構の詳細は、
以下の通りである。すなわち、20はチャージレバーで
、図示しないシャッタ基板上の支軸2に対し回動自在に
支持され、かつばね21によって図中時計方向への付勢
力が与えられ、この付勢力に抗して図中22で示すカメ
ラ本体内レバーによって図中反時計方向にチャージ動作
されるように構成されている。23はチャージカムで、
該チャージレバー20が前記カメラ本体内レバー22に
よってチャージ方向に回動されることにより支軸3上で
図中時計方向に回動されるように支持され、かつばね2
4によって図中反時計方向への付勢力が与えられている
。25は先駆動レバーで、支軸4上で回動可能に支持さ
れかつばね26によって図中時計方向への付勢力が与え
られており、その回動に伴って公知の先羽根群を走行駆
動させ得るように構成されている。27は先ブレーキレ
バーで、支軸5上で回動可能に支持されている。28は
後駆動レバーで、支軸6上で回動可能に支持されかつば
ね29によって図中時計方向に付勢されている。また、
30はリターンレバーで、該後駆動レバー28と同じ支
軸6上に回動可能に支持されるとともに、後駆動レバー
28との間に掛け渡されたばね31によって図中反時計
方向への付勢力が与えられ、該後駆動レバー28とダブ
ルレバー構造とされるとともに、その一部が公知の後羽
根群を復帰、走行駆動し得るように構成されている。3
2は後ブレーキレバーで、支軸7上に回動可能に支持さ
れている。33は先カギで、支軸8上に回動可能に支持
されかつばね34によって図中時計方向に付勢され、前
記先駆動レバー25を所定の位置で係止可能に構成され
ている。35はバランサカギで、支軸9上で回動自在に
支持されかつばね36によって図中時計方向への付勢力
が与えられ、前記先カギ33および後述するバランサへ
の伝達レバー系の動きを制御可能に構成されている。3
7はバランサ係止レバーで、支軸10上で回動自在に支
持され、また38は伝達レバーで、支軸11上に回動自
在に支持され、バランサへの伝達レバー系を構成してい
る。
【0009】一方、40はバランサ駆動レバーで、支軸
12上に回動自在に支持されるとともに、ばね41によ
って図中時計方向への付勢力が与えられている。42は
バランサレバーで、該バランサ駆動レバー40と同じ支
軸12上で回動自在に支持されるとともに、バランサ駆
動レバー40との間に掛け渡されているばね43によっ
て図中反時計方向への付勢力が与えられ、前記バランサ
駆動レバー40とダブルレバー構造とされるとともに、
その一部にバランサ44が付設されている。45は揺動
レバーで、支軸13上で回動可能に支持され、かつ前記
バランサレバー42の動きに伴って揺動して前記リター
ンレバー30の動きを制御可能に構成されている。
【0010】46はマグネットリセットレバーで、支軸
14上で回動可能に支持されるとともにばね47により
図中時計方向に付勢されている。48はリターン係止レ
バーで、支軸15上で回動可能に支持されかつばね49
によって図中反時計方向への付勢力が与えられ、前記バ
ランサレバー42、リターンレバー30の動きを制御可
能に構成されている。50はリセットレバーカギで、支
軸16上で回動可能に支持されるとともにばね51によ
って図中時計方向に付勢され、かつカメラ本体側のリセ
ット用レバー52が図中矢印方向に動かされることによ
って、前記マグネットリセットレバー46との係止状態
を解除してリセット状態とし得るような構成とされてい
る。
【0011】53は先アーマチュアレバーで、支軸17
上で回動可能に支持されかつばね54によって図中時計
方向への付勢力が与えられるとともに、先マグネット(
図中M1で示す)55によって該付勢力に抗して吸着さ
れることで、図示の状態に保たれるような構成となって
おり、かつ前記先カギ33に係合可能に構成されている
。56は前記先アーマチュアレバー53と同じ支軸17
上に回動可能に支持されてダブルレバー構造とされてい
る先オーバチャージレバーで、該先アーマチュアレバー
53との間に掛け渡されているばね57により図中時計
方向への付勢力が与えられ、前述したマグネットリセッ
トレバー46に係合可能に構成されている。
【0012】60は後カギで、支軸18上で回動可能に
支持されるとともにばね61により図中時計方向に付勢
され、後駆動レバー28と係合可能に構成されている。 62は後アーマチュアレバーで、支軸19上で回動可能
に支持されるとともにばね63によって図中反時計方向
に付勢されており、かつ後マグネット(図中M2で示す
)64により該付勢力に抗して吸着保持されるような構
成とされ、前記後カギ60に係合可能に位置付けられて
いる。65は後オーバチャージレバーで、該アーマチュ
アレバー62と同じ支軸19上で回動可能に支持されか
つアーマチュアレバー62との間に掛け渡されたばね6
6によって図中反時計方向に付勢力が与えられてダブル
レバー構造とされており、その一部が前記マグネットリ
セットレバー46に係合可能に構成されている。
【0013】以上のようなレバー機構によるフォーカル
プレンシャッタ装置1において、シャッタチャージは、
次のようにして行われる。すなわち、図示を省略したカ
メラ本体側の駆動系によってカメラ本体内レバー22が
図中矢印A方向に動かされると、該レバー22がチャー
ジレバー20の一方の腕部20aに当接してばね21の
付勢力に抗して図中反時計方向に回動される。すると、
このチャージレバー20における他方の腕部20bが、
チャージカム23の腕部23aと当接し、これを押圧し
て該カム23を図中時計方向に回動させる。
【0014】そして、このチャージカム23の時計方向
への回動によって、マグネットレバー系のリセットが次
のようにして行われる。すなわち、このチャージカム2
3の時計方向への回動によって、該カム23の一部に立
設されているピン23bが、マグネットリセットレバー
46の腕部46aに当接し、該レバー46をばね47の
付勢力に抗して反時計方向に回動させる。この反時計方
向への回転によって該レバー46に固設されたピン46
bが、先オーバチャージレバー56の腕部56aに当接
し、これを押圧して回動させる。そして、この先オーバ
チャージレバー56は、反時計方向に回動するが、ばね
57によって先アーマチュアレバー53と連結されてい
るため、この先アーマチュアレバー53もばね54に抗
して反時計方向に回動する。ここで、ばね57は、ばね
54よりも強い付勢力を有している。そして、この先ア
ーマチュアレバー53が反時計方向に回転してその吸着
面53aが、先マグネット55に当接すると、該レバー
53は、その状態で停止することになる。一方、前記マ
グネットリセットレバー46の別の端部に固設されてい
る他方のピン46cが、後オーバチャージレバー65の
腕部65aに当接しこれを押圧する。これにより後オー
バチャージレバー65は、時計方向に回動するが、ばね
66によって後アーマチュアレバー62と連結されてい
るため、後アーマチュアレバー62もばね63の付勢力
に抗して時計方向に回動する。ここで、このばね66は
、ばね63よりも強い付勢力を有している。そして、こ
の後アーマチュアレバー62は、時計方向に回動し、そ
の吸着面62aが後マグネット64に当接すると、該レ
バー62は停止されてその状態を維持するようになって
いる。さらに、これら先、後アーマチュアレバー53,
62が停止した後も、上述したマグネットリセットレバ
ー46は、ばね57,66に抗して、さらに反時計方向
に回転する。そして、このマグネットリセットレバー4
6は、その別の腕部46dが、リセットレバーカギ50
の折曲げ部50aに係止される位置まで回動される。一
方、リターン係止レバー48は、上述したマグネットリ
セットレバー46の反時計方向への回動によって、ピン
46cに当接していた腕部48aがばね49の付勢力で
反時計方向に回転し、折曲げ部48b,48cが、それ
ぞれリターンレバー30の腕部30a、バランサレバー
42の腕部42aを係止可能な位置まで回動されて停止
される。
【0015】以上のマグネット系のリセット状態におい
て、先羽根駆動レバー系は、次のようにしてチャージ動
作される。すなわち、前記チャージカム23の時計方向
への回転によって、別の腕部23cが、先駆動レバー2
5上に固設されたピン25aを押していく。これによっ
て、先駆動レバー25は、ばね26に抗して反時計方向
に回転し、先カギ33の折曲げ部33aに、その係止部
25bが係止される位置まで動く。このとき、先駆動レ
バー25に固設されているピン25cは、先ブレーキ2
7を反時計方向に回動させ、先ブレーキ27のリセット
を行なう。なお、この先ブレーキ27には、支軸5回り
で回転する際に抵抗となる摩擦力が公知の方法で負荷さ
れている。さらに、上述した先駆動レバー25のピン2
5cには、公知の先羽根群が連結されていて、前記先駆
動レバー25の反時計方向の回動動作によって、先羽根
群は展開して図示を省略しているアパーチャを閉じるよ
うに動作させるようになっている。
【0016】また、後羽根駆動レバー系は、次のように
してチャージ動作される。すなわち、チャージカム23
の時計方向の回転によって、その一部に形成されている
カム面23dが後駆動レバー28のピン28aに当接し
、これを押圧することにより、後駆動レバー28が、ば
ね29に抗して反時計方向に回動して行く。このとき、
ばね31の作用によって、リターンレバー30も反時計
方向に回動される。しかし、このリターンレバー30は
、前述したようにリターン係止レバー48の折曲げ部4
3bが、その腕部30aを係止可能な位置にあるために
、これに係止されると回動が停止されるようになってい
る。そして、それ以後は、後駆動レバー28のみが反時
計方向に回転することになる。この後駆動レバー28の
回転は、ばね29,31に抗して回動されてその腕部2
8bが、後カギ60の折曲げ部60aに係止されるまで
続けられる。ここで、リターンレバー30に固設されて
いるピン30bには、公知の後羽根群が連結されており
、該リターンレバー30の反時計方向への回転によって
、後羽根群は少しだけ折り畳まれた状態で停止するよう
になっている。すなわち、このリターンレバー30等に
よる後羽根群のリターン機構によって、撮影待機状態と
してスタート位置に復帰してその状態を維持するように
なっている。また、後ブレーキ32は、チャージカム2
3に固設されているピン23eに、その腕部32aが当
接し、これによって時計方向に回動復帰させられる。な
お、後ブレーキ32には、支軸7回りに回転する際に抵
抗となる摩擦力が公知の方法で負荷されている。 そして、この後ブレーキ32の前述した時計方向への回
転は、リターンレバー30がリターン係止レバー48の
折曲げ部48aに係止されて停止するまで行われる。
【0017】また、バランサレバー系のチャージ動作は
、次のようにして行われる。すなわち、前記チャージカ
ム23の時計方向への回転によって、その腕部23fが
、バランサ係止レバー37に固設されたピン37aに当
接しこれを押圧することにより、該バランサ係止レバー
37を、反時計方向に回転させるようになっている。 また、伝達レバー38は、そのフォーク部38aがバラ
ンサ係止レバー37に固設されたピン37bと連結され
ているため、時計方向に回転する。さらに、バランサ駆
動レバー40は、そのフォーク部40bが伝達レバー3
8に固設されているピン38bと連結されているため、
ばね41に抗して反時計方向に回動される。さらに、バ
ランサレバー42は、ばね43によってバランサ駆動レ
バー40と連結されているため、反時計方向に回転する
が、前述したようにリターン係止レバー48の折曲げ部
48cが、腕部42aに係合可能な位置にあるためにこ
れに係止されて停止する。そして、その後はバランサ駆
動レバー40のみが、ばね41,43の付勢力に抗して
反時計方向に回動し、かつ前記バランサ係止レバー37
の腕部37cが、バランサカギ35の折曲げ部35aに
係止される位置までくると、その回動が停止されること
になる。
【0018】以上の4つのチャージ動作が完了すると、
前記カメラ本体内レバー22が矢印Aとは逆の方向に復
帰動作し、これによりチャージレバー20は、ばね21
の作用によって時計方向に回転し、さらにチャージカム
23もばね24の作用により反時計方向に回転復帰する
。このようなチャージ動作完了時点での各部のレバー系
の状態が、図1に示している状態である。なお、上述し
た各部での動きを、図中実線による矢印で示している。
【0019】以下に上述したチャージ完了時からのシャ
ッタ動作を説明する。すなわち、図示しないカメラ本体
側に設けられているレリーズシャッタ釦が押圧操作され
ると、先マグネット55、後マグネット64に通電が開
始される。これによって、各レバー53,62の吸着面
53a,62aが吸着保持されることになる。次に、カ
メラ本体に内蔵されているリセット用レバー52が図中
矢印B方向に動かされる。そして、このリセット用レバ
ー52は、ばね51に抗してリセットレバーカギ50を
反時計方向に回動させる。すると、折曲げ部50aと腕
部46dとの係合が解除される。これにより、マグネッ
トリセットレバー46は、ばね47の作用を受けて図中
破線による矢印からも明らかなように、時計方向に回転
する。そして、先オーバチャージレバー56に固設され
たピン56bが先アーマチュアレバー53の側面53b
に当接すると停止する。また、同様にして、後オーバチ
ャージレバー65はばね66の作用を受け、該マグネッ
トリセットレバー46のピン46cに追従して反時計方
向に回転するが、後オーバチャージレバー65に固設さ
れたピン65bが後アーマチュアレバー62の側面62
bに当接すると停止される。一方、マグネットリセット
レバー46は、さらに時計方向に回転し続け、ピン46
cが腕部48aに当接し、これを押圧することになる。 これにより、リターン係止レバー48は、ばね49に抗
して時計方向に回転する。すると、該レバー48の折曲
げ部48bの腕部30aへの係合、さらに折曲げ部48
cの腕部42aへの係合が、略同時に解除されることに
なる。そして、リターンレバー30は、ばね31の作用
を受けて反時計方向に回転し始め、一方バランサレバー
42も、ばね43の作用により反時計方向に回転する。 このとき、ピン30bに連結されている図示を省略した
後羽根群は折り畳まれて画面外に退避するが、この運動
方向とバランサレバー42の運動方向が逆の方向となる
ため、後羽根群の復帰動作に起因するカメラブレは防止
されることになる。なお、上述した動作後において、リ
ターンレバー30の側面30cが、後駆動レバー28に
固設されているピン28cに当接すると、該リターンレ
バー30は停止する。また、バランサレバー42の側面
42bがバランサ駆動レバー40に固設されているピン
40aに当接すると、バランサレバー42は停止するこ
とになる。
【0020】一方、バランサレバー42のフォーク部4
2cは、揺動レバー45に固設されたピン45aに連結
されていることから、揺動レバー45は前記バランサレ
バー42の反時計方向への回転に連動して時計方向に回
転する。そして、その腕部45bは、リターンレバー3
0のピン30bに係合可能になっており、前述したリタ
ーンレバー30の回転に伴なうピン30bの動きに追従
して回転することになる。ここで、仮にこのリターンレ
バー30の復帰動作が悪くなったときには、腕部45b
がピン30bを押してスタート位置への復帰動作を補助
するように機能する。換言すると、この揺動レバー45
は、後羽根群の復帰動作をより確実に行わせるという機
能を備えている。
【0021】以上の動作が完了すると、先マグネット5
5への通電が断たれ、先アーマチュアレバー53は、ば
ね54の作用を受けて図中一点鎖線による矢印から明ら
かなように、時計方向に回転する。そして、その腕部5
3cが、ばね34に抗して先カギ33の折曲げ部33b
を押すことになる。これにより、この先カギ33は、反
時計方向に回転し、前述した折曲げ部33aの係止部2
5bへの係合が解除され、その結果先駆動レバー25は
ばね26の付勢力によって時計方向に回転する。このと
き、この先駆動レバー25のピン25cに連結されてい
る図示を省略した先羽根群は撮影画面を開くように動き
、図示しないフィルム面への露光が開始される。また、
折曲げ部33aと係止部25bとの係合が解除されるの
と略同時に、腕部33cが、バランサカギ35に固設さ
れているピン35bを押し、ばね36に抗して折曲げ部
35aとバランサ係止レバー37側の腕部37cとの係
合を解除する。これによって、このバランサ係止レバー
37に伝達レバー38を介して連結されている該バラン
サ駆動レバー40は、ばね41の付勢力によって時計方
向に回転することになる。このとき、バランサレバー4
2は、前記ピン40aに押されてバランサ駆動レバー4
0と同じく時計方向に回転する。そして、このバランサ
駆動レバー40の運動方向は、ピン25cに連結されて
いる先羽根群の運動方向とは逆の方向であるために、先
羽根群の走行に起因するカメラブレを防止できるもので
ある。ここで、バランサ駆動レバー40の時計方向への
回転に連動して伝達レバー38は、ピン38bがバラン
サ駆動レバー40のフォーク部40bと連結されている
ために反時計方向に回転するとともに、この伝達レバー
38のフォーク部38aがピン37bと連結されている
ために、バランサ係止レバー37は時計方向に回転する
ものである。他方、揺動レバー45は、バランサレバー
42の時計方向への回転によって、反時計方向に回転す
ることになる。
【0022】また、先マグネット55への通電が断たれ
てから所定時間が経過すると、後マグネット64への通
電が断たれる。すると、後アーマチュアレバー62は、
ばね63の付勢力によって反時計方向に回転する。これ
により、腕部62cは、後カギ60に固設されたピン6
0bを押すことになり、その結果後カギ60はばね61
の付勢力に抗して反時計方向に回転し、その折曲げ部6
0aの腕部28bへの係合を解除する。したがって、後
駆動レバー28は、ばね29の付勢力を受けて時計回り
に回転し、またリターンレバー30も、ピン28cに押
されて、やはり同じように時計方向に回転する。そして
、このとき、ピン30bに結合されている後羽根群は撮
影画面を覆うように展開して露光を終了させる。このと
き、既に先羽根群が移動しているために、腕部45bは
ピン30bよりも先行して動いていることから、仮にカ
メラの使用中、後カギ60の係止解除が速くなったり、
後マグネット64が吸着不良となったときに未露光撮影
が行われようとしても、この腕部45bが障害となって
、この未露光撮影を防止できるものである。
【0023】そして、先駆動レバー25の時計方向への
回転終了付近でピン25cは、先ブレーキ27の腕部2
7aに当接し、これを時計方向に押すことによって制動
されて停止される。また、同様にして、後駆動レバー2
8の時計方向への回転も、その終了付近でピン30bが
後ブレーキ32の側面32bに当接しこれを反時計方向
に押すことによって制動されて停止される。以上の動作
によって、一回当たりの一連の撮影動作が完了すること
は、容易に理解されよう。
【0024】そして、以上の説明から明らかなように、
一個のバランサレバー42が、後羽根群の撮影直前のス
タート位置への復帰動作時と先羽根群の走行動作時にお
いてのバランサ手段としての機能を兼ね備えており、部
品点数の増加等を要することなく、それぞれの場合での
衝撃、振動等に起因するカメラブレを防止し得るという
優れた効果を奏するものである。
【0025】なお、本発明に係るカメラ用フォーカルプ
レンシャッタ装置1は、上述した実施例構造には限定さ
れず、各部の形状、構造等を、必要に応じて適宜変形、
変更し得ることは言うまでもない。さらに、上述した実
施例では、縦走り型の分割羽根式シャッタに本発明を適
用した場合を説明したが、これに限定されず、たとえば
シャッタ幕としての先幕と後幕とを順次走行させて露光
を行なう、横走り型のフォーカルプレンシャッタ装置に
適用してもよいことは勿論である。この場合には、各シ
ャッタ幕の駆動系の位置関係等に応じて、レバー伝達系
やレバー形状等を適宜変形することが必要となるが、要
はバランサ44を有するバランサレバー42、バランサ
駆動レバー40、さらにこれらと各シャッタ幕側の駆動
系との関係を、所要の状態に構成すればよいものである
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るカメラ
用フォーカルプレンシャッタ装置によれば、先走行側遮
光部材に連動して作動されるバランサを有するバランサ
レバーおよびバランサ駆動レバーを、後走行側遮光部材
の復帰動作を行なうリターン係止レバーやリターンレバ
ーによるリターン機構に介して連動しても動作可能に構
成し、該後走行側遮光部材の復帰動作時におけるバラン
サ手段としても兼用して使用可能に構成したので、簡単
な構成にもかかわらず、先走行側遮光部材の走行動作に
起因して発生するカメラブレを防止し得るばかりでなく
、後走行側遮光部材のシャッタ動作前のスタート位置へ
の復帰動作に起因するカメラブレをも適切かつ確実に防
止でき、しかもこれらを一個のバランサ手段にて兼用し
て行なっているため、装置全体の構成部品点数を節約で
き、スペース等によるカメラの大型化等の問題もない等
の種々優れた効果がある。また、本発明によれば、適切
なシャッタ動作が得られることから、未露光撮影等とい
った問題を防止し得るものであり、さらに後走行側遮光
部材の適正なシャッタ位置への復帰動作を所要の状態で
確実に行える等の利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラ用フォーカルプレンシャッ
タ装置の一実施例を示す全体の概略斜視図である。
【符号の説明】
1    フォーカルプレンシャッタ装置20    
チャージレバー 22    カメラ本体内レバー 23    チャージカム 25    先駆動レバー 27    先ブレーキレバー 28    後駆動レバー 30    リターンレバー 32    後ブレーキレバー 33    先カギ 35    バランサカギ 37    バランサ係止レバー 38    伝達レバー 40    バランサ駆動レバー 42    バランサレバー 44    バランサ 45    揺動レバー 46    マグネットリセットレバー48    リ
ターン係止レバー 50    リセットレバーカギ 52    カメラ本体側のリセット用レバー53  
  先アーマチュアレバー 55    先マグネット 56    先オーバチャージレバー 60    後カギ 62    後アーマチュアレバー 64    後マグネット 65    後オーバチャージレバー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  撮影画面を二重に遮光した状態から後
    走行側遮光部材が露光のためのスタート位置に復帰動作
    し、その後に先走行側遮光部材が走行し始め、かつ所定
    時間経過後に前記後走行側遮光部材が走行することによ
    り、露光が完了する後走行側遮光部材のリターン機構を
    備えてなるカメラ用フォーカルプレンシャッタ装置にお
    いて、前記先走行側遮光部材に連動して該遮光部材とは
    逆の方向に動作されるバランサ付きのバランサレバーお
    よびバランサ駆動レバーを、バランサ手段として設ける
    とともに、これらを、前記後走行側遮光部材のスタート
    位置への復帰動作を行なうリターン機構側に連動して該
    遮光部材とは逆の方向に動作可能に構成することにより
    、前記バランサレバーを、該後走行側遮光部材の復帰動
    作時におけるバランサ手段としても兼用して使用可能に
    構成したことを特徴とするカメラ用フォーカルプレンシ
    ャッタ装置。
JP3162452A 1990-11-09 1991-06-07 カメラ用フォーカルプレンシャッタ装置 Pending JPH04361243A (ja)

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JP3162452A JPH04361243A (ja) 1991-06-07 1991-06-07 カメラ用フォーカルプレンシャッタ装置
US08/438,072 US5489960A (en) 1990-11-09 1995-05-08 Focal plane shutter device for a camera

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5392085A (en) * 1992-06-02 1995-02-21 Nikon Corporation Focal-plane shutter apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5392085A (en) * 1992-06-02 1995-02-21 Nikon Corporation Focal-plane shutter apparatus

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