JPH04361238A - 単結晶性薄膜素子及びその製造方法 - Google Patents

単結晶性薄膜素子及びその製造方法

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JPH04361238A
JPH04361238A JP16401391A JP16401391A JPH04361238A JP H04361238 A JPH04361238 A JP H04361238A JP 16401391 A JP16401391 A JP 16401391A JP 16401391 A JP16401391 A JP 16401391A JP H04361238 A JPH04361238 A JP H04361238A
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film
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laser
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JP16401391A
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Koji Mori
孝二 森
Koji Ujiie
氏家 孝二
Yoshihiko Iijima
喜彦 飯島
Yasumitsu Miyazaki
宮崎 保光
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、第2高調波発生素子(
SHG素子)等の波長変換素子などに利用される単結晶
性薄膜素子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、非線形光学効果を有するLiNb
O3,LiTaO3などの酸化物を所定基板上に単結晶
性薄膜として形成するのに、例えば、RFスパッタリン
グによる方法、CVD法による方法、あるいは1975
年に発行の文献「Journal of Crysta
l Growth 29, 289〜295頁」に開示
されているようなLPE法(液相エピタキシャル法)に
よる方法などが知られており、これらの方法により基板
上に単結晶性薄膜を形成し、これを単結晶性薄膜素子と
して完成させて例えばSHG素子に利用することができ
る。なお、この場合、基板上の単結晶性薄膜はSHG素
子の光導波路として機能させることができる。
【0003】上記各方法のうち、LPE法による方法で
は、LiTaO3基板上にLPE法により膜厚1〜10
μmの範囲でLiNbO3の薄膜を結晶性良くエピタキ
シャル成長させることができ、光の伝搬損失を1〜5d
B/cm程度に抑え、また、電気光学定数r33を(2
8.5/1012)m/Vとバルクの場合とほぼ同じレ
ベルのものにすることができた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、基
板上に形成された例えばLiNbO3の単結晶性薄膜を
導波路型のSHG素子の光導波路として機能させる場合
、これにSHG素子の駆動用光源としての半導体レーザ
から波長830nmの基本波光を入射させると、LiN
bO3単結晶薄膜における基本波光の常光屈折率n0(
ω),第2高調波光の異常光屈折率ne(2ω)は各々
、“2.253”,“2.282”と異なっており、第
2高調波を効率良く発生させるのに必要な条件n0(ω
)=ne(2ω)は満たされていない。
【0005】基本波光と第2高調波光との位相整合を可
能とし第2高調波光を効率良く発生させるためには、L
iTaO3の基板上に例えばMgOがドープされた単結
晶性薄膜LiNbO3:Mgドープをエピタキシャル成
長させて、上記双方の屈折率n0(ω),ne(2ω)
をほぼ同程度のものにさせれば良い。
【0006】しかしながら、上述したLPE法による単
結晶性薄膜の製造方法では、MgOドープの単結晶性薄
膜LiNbO3:Mgドープを液相エピタキシャル成長
により形成する際に、MgOのドーパント量が5%まで
に限られていた。また、LPE法では、Mg以外に使用
可能なドーパント,すなわち金属元素は、Fe,Zn,
V等の数種類に限られていた。このため、SHG素子へ
の適用において、ある種の半導体レーザが光源として用
いられ、このレーザからの所定波長の基本波光に対して
は、n0(ω)及びne(2ω)の屈折率を同程度のも
のにするように単結晶性薄膜を作成することができたと
しても、他の半導体レーザが光源として用いられ、その
基本波光の波長が上記と異なっており、例えばMgOの
ドーパント量を10%以上にしなければn0(ω)及び
ne(2ω)の屈折率を同程度にできないような場合に
は、ドーパント組成,ドーパント種類の制限によって双
方の屈折率を同程度にするような単結晶性薄膜を作成す
ることができないという問題があった。
【0007】このように、LPE法による製造方法では
、ドーパント組成,ドーパント種類が限定され、さらに
は、精密な膜厚制御を行なうことができないので、LP
E法により作成された強誘電体の単結晶性薄膜あるいは
上述した他の方法により作成された単結晶性薄膜を用い
て高性能SHG素子を実現するのは困難であった。
【0008】また、RFスパッタリングやLPE法等の
方法によって基板上に形成された強誘電体の単結晶性薄
膜をSHG素子の光導波路に利用する場合、従来では、
図4のような構造の単結晶性薄膜素子として作成するこ
とが提案されている。すなわち、基板50上に上記のよ
うな方法によって強誘電体の単結晶性薄膜を形成後、こ
の単結晶性薄膜に対してRIE,スパッタエッチングに
よる所謂ドライエッチングを施したり、ウェットエッチ
ング(但し、強誘電体薄膜についてはまだプロセスが確
立していない)を施し、これを符号51で示すようにリ
ッジ状に加工することが提案されている。このように単
結晶性薄膜51の外形をリッジ形状に加工することによ
り、これをSHG素子の光導波路として機能させるとき
に、基本波光のエネルギー集中度を高め、第2高調波光
を効率良く発生させることが期待できる。
【0009】しかしながら、図4のような構造の単結晶
性薄膜素子では、強誘電体の単結晶性薄膜の外形をエッ
チングによってリッジ状に加工する際、強誘電体薄膜の
エッチングされる面の損傷が大きく、光導波部としての
伝搬損失が大きくなり、SHG素子を実現する上で大き
な支障となっていた。
【0010】本発明は、高性能SHG素子の実現に適し
た単結晶性薄膜素子及びその製造方法を提供することを
目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の単結晶性薄膜素
子は、図1に示すように、所定基板1上に基本的にはL
iTayNb1−yO3からなる単結晶性薄膜2が形成
されており、この単結晶性薄膜2の一部分に任意の金属
元素Mが任意所望量ドープされて、この部分がLiTa
yNb1−yO3:Mドープ(0≦y≦1)の単結晶性
薄膜3となっていることを特徴としている。
【0012】また、上記のような単結晶性薄膜素子は、
図2(a)乃至(d)に示すように、所定基板1上にL
iTayNb1−yO3(0≦y≦1)の単結晶性薄膜
2を形成する工程(図2(a)参照)と、単結晶性薄膜
2の上層に金属元素Mの金属膜または金属酸化膜4を形
成する工程(図2(b)参照)と、金属膜または金属酸
化膜4の一部を除去する工程(図2(c)参照)と、除
去されずに残っている金属膜または金属酸化膜4の金属
または金属酸化物を単結晶性薄膜2内に拡散させ、単結
晶性薄膜2の一部を金属元素MがドープされたLiTa
yNb1−yO3:Mドープ(0≦y≦1)の単結晶性
薄膜3とする工程(図2(d)参照)とにより、作成さ
れるようになっている。
【0013】これらの各工程の少なくとも1つの工程は
、レーザによるプロセス,例えばレーザアブレーション
法やレーザによる光分解法によって行なわれる。
【0014】より具体的には、図3に示すようにレーザ
のアブレーション用ターゲットTG1,TG2,TG3
,TG4として、金属酸化物Li2O,Nb2O5,T
a2O5およびMOz(zは任意)の各々を予め用意し
ておく。しかる後、例えばエキシマレーザ20からのレ
ーザビームBMを各ターゲットTG1,TG2,TG3
に所定の順序に順次に入射させてアブレーションを起こ
させ、各ターゲットの表面からアブレートされた金属酸
化物を基板1としての単結晶性のLiTaxNb1−x
O3(0≦x≦1)上に順次にエピタキシャル成長させ
て、LiTayNb1−yO3の単結晶性薄膜2を先づ
形成する。
【0015】すなわち、例えば、ArF(193nm)
エキシマレーザ20からのレーザビームBMをターゲッ
トTG1に入射させターゲットTG1からのLi2Oを
基板2上に積層させて第1層を形成し、次いでレーザビ
ームBMをターゲットTG2(またはTG3)に入射さ
せターゲットTG2(またはTG3)からのTa2O5
(またはNb2O5)を第1層の上に積層させて第2層
を形成し、次いでレーザビームBMをターゲットTG1
に入射させLi2Oを第2層の上に積層させて第3層(
実質的に第1層)を形成し、次いでレーザビームBMを
ターゲットTG3(またはTG2)に入射させターゲッ
トTG3(またはTG2)からのNb2O5(またはT
a2O5)を第3層の上に積層させ、このような各層を
厚さ方向に規則正しく繰り返し積層することによって、
所定の膜厚のLiTayNb1−yO3の単結晶性薄膜
2を形成することができる。
【0016】しかる後、レーザビームBMをターゲット
TG4に入射させターゲットTG4からのアブレーショ
ンによりMOzを放出させることにより、上記単結晶性
薄膜2上にMOzの金属膜または金属酸化膜4を形成す
ることができる。なお、有機金属化合物または金属カル
ボニル化合物を用いたレーザによる光分解の方法によっ
ても金属膜または金属酸化膜4を形成することができる
【0017】このようにして、基板1上に単結晶性薄膜
2を形成し、さらにその上に金属膜または金属酸化膜4
を形成した後、この金属膜または金属酸化膜4を所定形
状(例えばリッジ状)に加工する。この加工は、NF3
,Cl2,CCl4等のフッ素系あるいは塩素系ガス雰
囲気で、例えばKrF(248nm)エキシマレーザか
らのレーザビームBM1を図2(c)に示すように金属
膜または金属酸化膜4の除去したい部分に照射し、この
部分を光エッチングにより除去することによって行なう
ことができる。あるいは、除去したい部分にレーザを照
射し、レーザアブレーションによって直接除去すること
によって、加工することもできる。なお、レーザによる
光分解の方法によって金属膜または金属酸化膜4を形成
する場合には、レーザビームの照射部位を単結晶性薄膜
2上に所定部分に限定することによって、所定形状(リ
ッジ形)の金属膜または金属酸化膜4を直接形成するこ
とができ、このときには上述した除去処理を行なわずと
も良い。
【0018】金属膜または金属酸化膜4を所定形状に加
工した後、レーザによる加熱によって全体をアニールし
、所定形状に加工された金属膜または金属酸化膜4から
の金属元素をその直下の単結晶性薄膜2に拡散させて、
図1に示す構造の単結晶性薄膜素子を得ることができる
。図1に示す本発明の構造を図4に示した従来の構造と
比較すればわかるように、従来の構造では、単結晶性薄
膜の外形自体がリッジ形状にエッチング加工されている
のに対し、本発明の構造では、単結晶性薄膜2の外形自
体にはエッチング加工等が施されず、金属元素の拡散に
よって所定形状(リッジ形状)の単結晶性薄膜3が単結
晶性薄膜に埋込まれた形で形成されている。
【0019】ところで、一般に、不純物としての金属元
素Mがドープされていない状態での混晶LiTayNb
1−yO3で単結晶性薄膜を構成し、これにより導波路
型SHG素子を実現し、単結晶性薄膜をSHG素子の導
波路として機能させるときには、前述したように、この
単結晶性薄膜における基本波光の常光屈折率n0(ω)
と第2高調波光の異常光屈折率ne(2ω)とが異なっ
て基本波光と第2高調波光との位相整合がとれず、第2
高調波光を効率良く発生させることができない。
【0020】これに対し、本発明のように単結晶性薄膜
2の一部を金属元素Mが所定量ドープされた混晶LiT
ayNb1−yO3:Mの単結晶性薄膜3として構成し
、これをSHG素子の光導波路として機能させるときに
は、基本波光の常光屈折率n0(ω),第2高調波光の
異常光屈折率ne(2ω)をほぼ同程度のものにするこ
とができる。この場合には、基本波光と第2高調波光と
の位相整合がとれて、第2高調波光を効率良く発生させ
ることができる。
【0021】この際、本発明では、レーザアブレーショ
ン法により単結晶性薄膜2を形成しているので、各ター
ゲットTG1乃至TG3へのレーザビームBMのパワー
,ショット数,あるいは照射時間制御により、各層Li
2O,Ta2O5,Nb2O5の数と成膜スピードを制
御して、単結晶性薄膜2の厚さをÅのオーダで精度良く
制御できる。
【0022】また、金属膜または金属酸化膜4について
も、これをレーザアブレーション法あるいはレーザによ
る光分解の方法によって形成するので、同様にして、金
属膜または金属酸化膜4の厚さをÅのオーダで精度良く
制御でき、また、ドーパントの種類,すなわち金属元素
Mの種類の制限をもなくすことができる。さらに、金属
膜または金属酸化膜4の加工についても光エッチングや
レーザアブレーションによって行なっているので、金属
膜または金属酸化膜4の所定部分の除去についても、こ
れをÅのオーダで精度良く制御することができる。従っ
て、任意所望量の任意の金属膜または金属酸化膜4を所
定形状に精密に加工することができて、以後の拡散工程
において、任意所望量の任意の金属元素を単結晶性薄膜
2中に精密に拡散させることができる。これにより、本
発明では、SHG素子への適用において、任意の半導体
レーザが光源として用いられ、基本波光の波長が任意の
ものとなっていても、その波長に応じて屈折率n0(ω
),ne(2ω)を同程度のものにさせるように任意量
,任意の種類の金属元素を単結晶性薄膜2中にドープす
ることができる。
【0023】また、従来では一般に、拡散工程を100
0℃近い高い温度の熱アニールにより行なっていたが、
本発明ではこれをレーザアニールにより行なうことによ
って、金属元素が拡散される部分だけの局部的な加熱で
済むので、全体として低温化プロセスが可能となり、素
子全体に与える損傷を少なくすることができる。
【0024】なお、上述した説明では、単結晶性薄膜2
を基板1上に形成する際、3つのターゲットTG1,T
G2,TG3からのアブレーションによって金属酸化物
Li2O,Ta2O5,Nb2O5の各層を所定順序に
形成するとしたが、単結晶性薄膜2を基板1上に形成す
るためのターゲットとしては金属酸化物LiTayNb
1−yO3からなる1つのターゲットだけを用意し、同
様のレーザアブレーション法によって、基板1上にLi
TayNb1−yO3の単結晶性薄膜2を形成するよう
にしても良い。但し、この場合には、yの値を任意に設
定することはできない。
【0025】以上のようにして作成された単結晶性薄膜
素子は、図4に示した従来の素子と比べて、任意所望量
の任意の金属元素Mが精密にドープされた単結晶性薄膜
3が単結晶性薄膜2中に形成されており、この単結晶性
薄膜3は、拡散により単結晶性薄膜2の一部としてこれ
に埋込まれた形でリッジ状に形成されているので、図4
に示した素子のように外形がリッジ状とはなっておらず
、面がエッチング等による損傷を受けていない。従って
、これをSHG素子の光導波路として機能させるときに
光の伝搬損失を従来に比べ少なくし、かつその形状によ
ってエネルギー集中を図ることができ、また基本波光,
第2高調波光の屈折率n0(ω),ne(2ω)を同程
度のものにすることができるので、第2高調波光を極め
て効率良く発生させることができて、高性能のSHG素
子として動作させることができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いてより詳細に説
明する。
【0027】実施例1   この実施例1では、基板1にLiTaO3の単結晶
を用い、この基板1上にyの比率が“0”の単結晶性薄
膜LiNbO3を作成した。次いで、MgOのターゲッ
トTG4にArFエキシマレーザからの波長193nm
のレーザビームBMを0.2J/cm2の強度で5ショ
ット入射させ、ターゲットTG4からのアブレーション
によってMgまたはMgOの層を金属膜または金属酸化
膜4として100Å形成した。しかる後、金属膜または
金属酸化膜4を所定形状(リッジ状)に加工するため、
金属膜または金属酸化膜4の除去されるべき部分にAr
Fレーザからのレーザビームを2J/cm2の強度で走
査照射し、所定形状に仕上げる部分以外の部分をレーザ
アブレーションによって除去した。
【0028】次いで、所定形状(リッジ状)にレーザ加
工された金属膜または金属酸化膜4に対し0.1〜0.
5J/cm2の強度のレーザビームを照射しアニールを
施した。このアニールによって、所定形状に加工された
金属膜または金属酸化膜4から金属元素Mgをその直下
の単結晶性薄膜2の部分へ約1μm拡散させた。このよ
うにして、単結晶性薄膜2中にリッジ状に埋込まれた形
のMgドープの単結晶性薄膜3を完成させた。ここで、
レ−ザアニ−ル時に保護層としてSiO2,Si3Nx
等を被着させても問題ない。
【0029】実施例2   実施例2では、金属元素Mとして、実施例1で用い
られたMgのかわりに、Alを用いた。すなわち、金属
膜または金属酸化膜4としてAlの層を形成するため、
Al(CH3)3トリエチルアルミニウムガス雰囲気中
においてKrFエキシマレーザからの波長193nmの
レーザビームを1/Jcm2の強度で単結晶性薄膜2の
表面の所定部分に入射させた。これにより、Al(CH
3)3トリエチルアルミニウムをレーザビームによって
光分解させ、単結晶性薄膜2上に所定形状(リッジ状)
のAlの層を約100Å形成させることができた。この
ようにして直接所定形状のものに成膜されたAlの金属
膜または金属酸化膜4にレーザアニールを施し、その直
下の単結晶性薄膜2の部分へ金属元素Alを拡散させ、
単結晶性薄膜2中にリッジ状に埋込まれた形のAlドー
プの単結晶性薄膜3を完成させた。
【0030】
【発明の効果】以上に説明したように本発明の単結晶性
薄膜素子は、これをSHG素子に用いる場合、各種の半
導体レーザからの基本波光の各種の波長に応じて、基本
波光と第2高調波光との屈折率を同程度のものとさせる
よう金属元素Mのドープ量,金属元素Mの種類を自由に
設定可能となっており、また、光導波路として機能する
金属元素Mドープの単結晶性薄膜部分が基となる単結晶
性薄膜に埋込まれた形で形成されており単結晶性薄膜の
外面はエッチング等による加工処理が施されていないの
で、極めて高性能のSHG素子を容易に実現することが
できる。
【0031】このような単結晶性薄膜素子を作成する場
合に、そのうちの少なくとも1つの工程をレーザによる
プロセスにより行なうようにしているので、精密な膜厚
制御等が可能となり、また、作成時の素子の損傷を抑え
ることができて、高性能のSHG素子を実現可能な単結
晶性薄膜素子を得ることができる。
【0032】すなわち、基板上にレーザアブレーション
法を用いて単結晶性薄膜を形成することにより、単結晶
性薄膜の膜厚を精密に制御することができる。また、レ
ーザアブレーション法あるいはレーザによる光分解法に
より金属膜または金属酸化膜を形成することにより、金
属膜または金属酸化膜の形状および膜厚を精密に制御す
ることができる。またレーザアニールによる局部加熱で
アニールを施すことにより、素子全体への損傷を少なく
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る単結晶性薄膜素子の構成図である
【図2】(a)乃至(d)は図1に示す単結晶性薄膜素
子の製造工程の一例を示す図である。
【図3】レーザアブレーション法による薄膜形成を説明
するための図である。
【図4】従来の単結晶性薄膜素子の構成図である。
【符号の説明】
1                  基板2   
               LiTayNb1−y
O3の単結晶性薄膜 3                  LiTayN
b1−yO3:Mドープの単結晶性薄膜 4                  金属膜または
金属酸化膜20                エキ
シマレーザTG1乃至TG4    ターゲット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  所定基板上に基本的にはLiTayN
    b1−yO3(0≦y≦1)からなる単結晶性薄膜が形
    成されており、該単結晶性薄膜の一部分には任意の金属
    元素Mが任意所望量ドープされて、この部分がLiTa
    yNb1−yO3:Mドープ(0≦y≦1)の単結晶性
    薄膜となっていることを特徴とする単結晶性薄膜素子。
  2. 【請求項2】  所定基板上にLiTayNb1−yO
    3(0≦y≦1)の単結晶性薄膜を形成する第1の工程
    と、単結晶性薄膜の上層に任意の金属元素Mの金属膜ま
    たは金属酸化膜を所定形状に形成する第2の工程と、所
    定形状の金属膜または金属酸化膜をアニールし、該金属
    膜または金属酸化膜からの金属元素Mをその直下に位置
    する単結晶性薄膜の部分に拡散させて、その部分をLi
    TayNb1−yO3:Mドープ(0≦y≦1)の単結
    晶性薄膜として形成する第3の工程とを有していること
    を特徴とする単結晶性薄膜素子の製造方法。
  3. 【請求項3】  前記第1,第2,第3の工程のうち少
    なくとも1つの工程は、レーザによるプロセスによって
    なされることを特徴とする請求項2記載の単結晶性薄膜
    素子の製造方法。
  4. 【請求項4】  前記レーザによるプロセスによって前
    記各工程がなされるとした場合、前記第1の工程におい
    ては、レーザアブレーション法を用いて単結晶性薄膜が
    形成され、前記第2の工程においては、レーザアブレー
    ション法を用いて、あるいは、有機金属化合物または金
    属カルボニル化合物を用いたレーザによる光分解法を用
    いて金属膜または金属酸化膜が形成され、前記第3の工
    程においては、レーザアニールによって金属膜または金
    属酸化膜がアニールされることを特徴とする請求項3記
    載の単結晶性薄膜素子の製造方法。
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