JP3029062B2 - 単結晶性薄膜及びその製造方法 - Google Patents

単結晶性薄膜及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクに利用され
る第2高調波発生素子(SHG素子)等の波長変換素子
などを実現するため、所定基板上に形成される非線形光
学効果を有する単結晶性薄膜及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、非線形光学効果を有するLiNb
3,LiTaO3などの酸化物を所定基板上に単結晶性
薄膜として形成するのに、例えば、RFスパッタリング
による方法、CVD法による方法、あるいは1975年
に発行の文献「Journal of Crystal Growth 29, 289〜2
95頁」に開示されているようなLPE法(液相エピタキ
シャル法)による方法などが知られており、これらの方
法により作成された基板上の単結晶性薄膜を光導波路と
して機能させることができる。
【0003】このうち、LPE法による方法では、Li
TaO3基板上にLPE法により膜厚1〜10μmの範
囲でLiNbO3の薄膜を結晶性良くエピタキシャル成
長させることができ、光の伝搬損失を1〜5dB/cm程
度に抑え、また、電気光学定数r33を(28.5/10
12)m/Vとバルクの場合とほぼ同じレベルのものにす
ることができた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、基
板上に形成された例えばLiNbO3の単結晶性薄膜を
導波路型のSHG素子の光導波路として機能させる場
合、これにSHG素子の駆動用光源としての半導体レー
ザから波長830nmの基本波光を入射させると、Li
NbO3単結晶性薄膜における基本波光の常光屈折率n0
(ω),第2高調波光の異常光屈折率ne(2ω)は各
々、“2.253”,“2.282”と異なっており、
第2高調波を効率良く発生させるのに必要な条件n
0(ω)=ne(2ω)は満たされていない。
【0005】基本波光と第2高調波光との位相整合を可
能とし第2高調波光を効率良く発生させるためには、L
iTaO3の基板上に例えばMgOがドープされた単結
晶性薄膜LiNbO3:Mgドープをエピタキシャル成
長させて、上記双方の屈折率n0(ω),ne(2ω)を
ほぼ同程度のものにさせれば良い。
【0006】しかしながら、上述したLPE法による単
結晶性薄膜の製造方法では、MgOドープの単結晶性薄
膜LiNbO3:Mgドープを液相エピタキシャル成長
により形成する際に、MgOのドーパント量が5%まで
に限られていた。また、LPE法では、Mg以外に使用
可能なドーパント,すなわち金属元素は、Fe,Zn,
V等の数種類に限られていた。このため、SHG素子へ
の適用において、ある種の半導体レーザが光源として用
いられ、このレーザからの所定波長の基本波光に対して
は、n0(ω)及びne(2ω)の屈折率を同程度のもの
にするように単結晶性薄膜を作成することができたとし
ても、他の半導体レーザが光源として用いられ、その基
本波光の波長が上記と異なっており、例えばMgOのド
ーパント量を10%以上にしなければn0(ω)及びne
(2ω)の屈折率を同程度にできないような場合には、
ドーパント組成,ドーパント種類の制限によって双方の
屈折率を同程度にするような単結晶性薄膜を作成するこ
とができないという問題があった。
【0007】このように、LPE法による製造方法で
は、ドーパント組成,ドーパント種類が限定され、さら
には、精密な膜厚制御を行なうことができないので、L
PE法により作成された単結晶性薄膜あるいは上述した
他の方法により作成された単結晶性薄膜を用いて高性能
SHG素子を実現するのは極めて困難であった。
【0008】本発明は、高性能SHG素子の実現に適し
た単結晶性薄膜及びその製造方法を提供することを目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、単結晶性薄膜
を任意の金属元素Mが所望量ドープされた混晶LiTa
yNb1-y3:Mドープ(0≦y≦1)の単結晶性薄膜
とし、これをレーザアブレーション法により形成するこ
とを特徴としている。
【0010】より具体的には、図1に示すようにレーザ
のアブレーション用ターゲットTG1,TG2,TG
3,TG4として、金属酸化物Li2O,Nb25,T
25およびMOz(zは任意)の各々を予め用意して
おく。しかる後、例えばエキシマレーザ1からのレーザ
ビームBMを各ターゲットTG1,TG2,TG3,T
G4に所定の順序に順次に入射させてアブレーションを
起こさせ、各ターゲットの表面からアブレートされた金
属酸化物を単結晶性基板2としてのLiTaxNb1-x
3(0≦x≦1)上に順次にエピタキシャル成長させ
て、例えば図2に示すような構造をもつ単結晶性薄膜
3,すなわちLiTayNb1-y3:Mを形成するよう
にしている。但し、図2は説明の都合上、簡略化したも
のとなっている。
【0011】なお、上記構造がイルミナイト構造の場
合、イルミナイト構造の特徴は、第1層L1が元素Aを
含む層,第2層L2が元素Bを含む層,第3層L3が第
1層L1と同様の元素Aを含む層からなっている。従っ
て、LiTayNb1-y3の混晶を作成しようとする場
合には、元素AをLiにし、また元素BをTaまたはN
bにして、第1層L1にLi2Oの層を形成し、次いで
第2層L2にTa25の層,またはNb25の層を形成
し、次いで第3層L3にLi2Oの層を形成する。
【0012】このような混晶を所定の膜厚に形成しよう
とする場合には、上記各層を厚さ方向に規則正しく繰り
返し積層するが、このとき第3層L3は第1層L1とし
て機能し、実質的に第1層L1と第2層L2との2つの
層を組み合せた層状構造を厚さ方向に繰り返し形成する
ものとみることができる。また、上記混晶を作成する
際、yを例えば“0.5”にし、TaとNbとの組成比
率を1:1にしようとするときには、第1層L1と第2
層L2との層状構造の厚さ方向への繰り返しにおいて、
第2層L2にTa25の層とNb25の層とを交互に形
成すれば良い。
【0013】また、上記混晶中への金属元素Mのドープ
は、第1層L1,あるいは第2層L2にLi2Oの層,
あるいはTa25またはNb25の層を形成するかわり
に、MOzの層を形成することによってなされる。この
とき金属元素Mのドーピング量は、厚さ方向にMOz
層を何層含ませるかによって自ずと決められる。
【0014】従って、レーザアブレーション法によっ
て、任意の金属元素Mがドープされたイルミナイト構造
の単結晶性薄膜LiTayNb1-y3:M(例えばyを
“0.5”にする)を実際に形成しようとする場合、基
本的には、エキシマレーザ1からのレーザビームBMを
ターゲットTG1に入射させターゲットTG1からのL
2Oを基板2上に積層させて第1層L1を形成し、次
いでレーザビームBMをターゲットTG2(またはTG
3)に入射させターゲットTG2(またはTG3)から
のTa25(またはNb25)を第1層L1の上に積層
させて第2層L2を形成し、次いでレーザビームBMを
ターゲットTG1に入射させLi2Oを第2層L2の上
に積層させて第3層L3(実質的に第1層L1)を形成
し、次いでレーザビームBMをターゲットTG3(また
はTG2)に入射させターゲットTG3(またはTG
2)からのNb25(またはTa25)を第3層L3の
上に積層させる。
【0015】このようなレーザアブレーション法による
層形成工程を繰り返し行なうことにより、基板2上に混
晶LiTayNb1-y3(y=“0.5”)を作成する
ことができるが、この繰り返し工程において、第1層L
1(第3層L3)あるいは第2層L2を形成する際、基
本的にはターゲットTG1あるいはターゲットTG2,
TG3に入射するレーザビームBMを選択的にターゲッ
トTG4に入射させターゲットTG4からMOzを放出
させるようにすることにより、厚さ方向に積層される第
1層L1(第3層L3),第2層L2のうちの何層かを
MOzの層にすることができて、金属元素Mがドープさ
れた混晶を単結晶性薄膜として作成することが可能とな
る。
【0016】不純物としての金属元素Mがドープされて
いない状態での混晶LiTayNb1-y3で単結晶性薄
膜を構成し、これにより導波路型SHG素子を実現し、
単結晶性薄膜をSHG素子の導波路として機能させると
きには、前述したように、一般に、この単結晶性薄膜に
おける基本波光の常光屈折率n0(ω)と第2高調波光
の異常光屈折率ne(2ω)とが異なって基本波光と第
2高調波光との位相整合がとれず、第2高調波光を効率
良く発生させることができない。
【0017】これに対し、金属元素Mが所定量ドープさ
れた混晶LiTayNb1-y3:Mで単結晶性薄膜を構
成するときには、基本波光の常光屈折率n0(ω),第
2高調波光の異常光屈折率ne(2ω)をほぼ同程度の
ものにすることができる。この場合には、基本波光と第
2高調波光との位相整合がとれて、第2高調波光を効率
良く発生させることができる。
【0018】ところで、本発明では、レーザビームBM
を各ターゲットTG1乃至TG4のうちのいずれか1つ
に入射させるよう選択制御することにより、例えばイル
ミナイト構造をもつ単結晶性薄膜を1層ごとに順次に形
成するようになっているので、各ターゲットTG1乃至
TG4へのレーザビームBMのパワー,ショット数,あ
るいは照射時間制御により、各層Li2O,Ta25
Nb25,MOzの数と成膜スピードを制御して、各層
の組成を任意にかつ精密に制御することが可能となる。
すなわち、ターゲットTG3に対するターゲットTG2
へのレーザビームBMのパワー,ショット数,あるいは
照射時間を変えることにより、yの比率を任意にかつ精
密に変化させることができる。また、ターゲットTG1
乃至TG3に対するターゲットTG4へのレーザビーム
BMのパワー,ショット数,あるいは照射時間を変化さ
せることにより、任意所望量の金属元素Mを精密にドー
プすることができ、これにより、基本波光の常光屈折率
0(ω)と第2高調波光の異常光屈折率ne(2ω)と
をほぼ同程度にさせるに必要な量の金属元素Mがドープ
された単結晶性薄膜を容易に作成することが可能とな
る。
【0019】さらに、単結晶性薄膜を1層ごとに順次に
形成するようにすることによって、従来LPE法等では
達成することのできなかった精密な膜厚制御が可能とな
り、また、ドーパントの種類,すなわち金属元素Mの種
類の制限をもなくすことができる。
【0020】なお、上述の説明では、イルミナイト構造
の単結晶性薄膜を作成する場合を例にとったが、ペロブ
スカイト構造をもつ単結晶性薄膜を作成するときにも、
同様のレーザアブレーション法による製造工程でこれを
作成することができる。
【0021】また、上述の説明では、4つのターゲット
TG1,TG2,TG3,TG4を用意し、4種の金属
酸化物Li2O,Ta25,Nb25,MOzの各層を所
定順序に形成するとしたが、ターゲットとして、2種の
金属酸化物LiTayNb1-y3,MOzからなる2つの
ターゲットだけを用意し、同様のレーザアブレーション
法によって、基板上に金属酸化物LiTayNb1-y3
の層と金属酸化物MOzの層とを所定比率で形成し、こ
れにより金属元素Mのドープされた単結晶性薄膜LiT
yNb1-y3:Mドープを作成するようにしても良
い。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いてより詳細に説
明する。
【0023】実施例1 この実施例1では、基板2にLiTaO3を用い、この
基板2上にyの比率が“0”で、金属元素Mとしてマグ
ネシウムMgがドープされた単結晶性薄膜LiNb
3:Mgを作成した。すなわち、先づ、LiTaO3
基板2を基板ホルダにセットし、基板温度を300℃に
しておく。次いで、いまの場合3種類のターゲットTG
1,TG3,TG4(各々Li2O,Nb25,Mg
O)をコンピュータコントロールして、ArFエキシマ
レーザからの波長193nmのレーザビームBMをター
ゲットTG1,TG3にそれぞれ100パルスづつ順次
に入射させ、ターゲットTG1,TG3からのアブレー
ションによってLi2O,Nb25の層を10Åづつ形
成した。しかる後、このレーザビームBMをターゲット
TG4に入射させ、ターゲットTG4からのアブレーシ
ョンによって20ÅのMgOの層を形成した。ターゲッ
トTG1,TG3,TG4へのこのような照射を繰り返
すことによって、MgOがLiNbO3中に10%ドー
プされた単結晶性薄膜を3μmの膜厚に形成することが
できた。なお、各ターゲットTG1,TG3,TG4へ
ArFエキシマレーザからのレーザビームBMを入射さ
せる際、このレーザビームBMを56μmに絞り、0.
2J/cm2のエネルギーで入射させた。このときアブレ
ーションのレートは、ターゲットTG1,TG3ともに
10パルスで1Åであった。
【0024】このようにして、3μmの膜厚の単結晶性
薄膜LiNbO3:MgO10%ドープを作成後、これ
を酸素ガスO2雰囲気中において温度600℃で1時間
のアニールを施して、結晶性の改善を行なった。
【0025】この単結晶性薄膜を導波路型SHG素子の
導波路として用い、これに駆動用光源としての半導体レ
ーザから830nm程度の波長の基本波光を入射させる
とき、基本波光の常光屈折率n0(ω)は“2.26
6”、第2高調波光の異常光屈折率ne(2ω)は
“2.263”となり、n0(ω)とne(2ω)とをほ
ぼ同程度にすることができ、位相整合が可能となって、
415nmの波長の第2高調波光を効率良く発生させる
ことができた。
【0026】この実施例1からわかるように、本発明で
は単結晶性薄膜の作成時に、その各層の膜厚,換言すれ
ば薄膜の膜厚をÅのオーダで精密に制御でき、また金属
元素Mのドープ量を任意所望量(上記例では10%)に
精度良く制御することができて、これにより、高性能の
SHG素子を実現することが可能となった。また、半導
体レーザとして830nmの波長以外の波長の基本波光
を出射するものを用いる場合にも、その波長に応じ、基
本波光と第2高調波光との屈折率を同程度のものとさせ
るよう金属元素Mのドープ量およびその種類を何らの制
限もなく自由に設定できるので、高性能のSHG素子を
容易に実現することが可能となる。
【0027】なお、この実施例1では、金属元素Mをマ
グネシウムMgとしたが、他の任意の金属を用いること
もできる。また、成膜時に基板2の温度を300℃にし
たが、基板の温度を0℃〜1100℃の範囲で適宜制御
すれば、結晶性の良い単結晶性薄膜を作成することがで
きる。さらに、この実施例1では、レーザアブレーショ
ンによって単結晶性薄膜を形成後、これを酸素ガスO2
雰囲気中でアニールしたが、酸素ガスO2雰囲気に限ら
ず、O3,NO,NO2,N2O等の酸化性ガス雰囲気中
であれば良い。
【0028】この場合、O2をも含めて酸化性ガス雰囲
気に各層をさらすことにより、各層の形成時に発生した
O(酸素)−空き格子点を減少させることができ、より
結晶性に優れた単結晶性薄膜LiTayNb1-y3:M
ドープを作成することができる。
【0029】
【発明の効果】以上に説明したように本発明の単結晶性
薄膜は、任意の金属元素Mが任意所望量ドープされた単
結晶性薄膜LiTayNb1-y3:Mドープ(0<y<
)であるので、各種の半導体レーザからの基本波光の
各種の波長に応じて金属元素Mのドープ量あるいは金属
元素の種類を自由に設定することにより、高性能SHG
素子を容易に実現することができる。
【0030】また、本発明では、このような単結晶性薄
膜を、レーザアブレーション法により作成するようにし
ているので、これにより任意のドーパントMを任意の量
添加することができ、さらには精密な膜厚制御が可能と
なって、高性能のSHG素子を実現可能な単結晶性薄膜
を得ることができた。
【0031】また、基板にLiTaxNb1-x3(0≦
x≦1)を用い、この基板の温度を0℃〜1100℃の
範囲で適宜制御することにより、結晶性の良い単結晶性
薄膜を作成することができる。
【0032】また、ターゲットとして、4種の金属酸化
物Li2O,Ta25,Nb25,MOzをそれぞれ基本
母材とする4つのターゲットを用い、基板上に、金属酸
化物Li2O,Ta25,Nb25,MOzの各層をレー
ザアブレーションで形成して単結晶性薄膜を作成するこ
とによって、各層をそれぞれ所望通りの膜厚等に精密に
形成でき、また、ドーパントMを任意所望の量だけ精密
にドープすることができるとともに、yの比率,すなわ
ちTaとNbとの組成比率を任意所望の値に精密に設定
することができた。
【0033】また、ターゲットとして、2種の金属酸化
物LiTayNb1-y3,MOzをそれぞれ基本母材とす
る2つのターゲットを用い、基板上に金属酸化物LiT
yNb1-y3,MOzの各層を形成して単結晶性薄膜を
形成することによって、簡単な製造工程でドーパントM
を任意所望の量だけ精密にドープすることができた。
【0034】また、レーザアブレーション法によって作
成されたLiTayNb1-y3:Mドープの単結晶性薄
膜をさらに酸化性ガス雰囲気においてアニールすること
により、上記単結晶性薄膜の結晶性をより一層良好なも
のにすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の単結晶性薄膜の製造方法の一例を説明
するための図である。
【図2】イルミナイト構造あるいはペロブスカイト構造
を説明するための図である。
【符号の説明】
1 エキシマレーザ 2 基板 3 単結晶性薄膜 TG1乃至TG4 ターゲット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 保光 愛知県名古屋市南区粕畠町2−1 粕畠 住宅3−503 (56)参考文献 特開 平3−61931(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/37 G02F 1/35

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の金属元素Mが所定量ドープされた
    LiTayNb1-y3:Mドープ(0<y<1)の単結
    晶性薄膜であって、前記金属元素Mのドープ量は、該単
    結晶性薄膜を第2高調波素子の光導波路として使用する
    場合に、基本波光と第2高調波光との光導波路における
    屈折率を同程度にさせる量となっていることを特徴とす
    る単結晶性薄膜。
  2. 【請求項2】 レーザからのレーザビームを所定ターゲ
    ットに選択照射し、前記ターゲットからのアブレーショ
    ンにより、所定基板上に任意の金属元素をMとしてLi
    TayNb1-y3:Mドープ(0≦y≦1)の単結晶性
    薄膜を作成するようになっていることを特徴とする単結
    晶性薄膜の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記基板には、LiTaxNb1-x
    3(0≦x≦1)からなる単結晶性基板が用いられ、該
    基板上への前記単結晶性薄膜の作成時には、前記基板の
    温度は、0℃〜1100℃の範囲で適宜、制御されるよ
    うになっていることを特徴とする請求項2記載の単結晶
    性薄膜の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ターゲットには、4種の金属酸化物
    Li2O,Ta25,Nb25,MOz(Mは金属元素,
    zの値は任意)をそれぞれ基本母材とした4つのターゲ
    ットが用いられ、該4つのターゲットにレーザビームを
    選択照射し、アブレーションを生じさせることによっ
    て、基板上に金属酸化物Li2O,Ta25,Nb
    25,MOzの各層を形成し、LiTayNb1-y3:M
    ドープ(0≦y≦1)の単結晶性薄膜を作成するように
    なっていることを特徴とする請求項2記載の単結晶性薄
    膜の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ターゲットには、2種の金属酸化物
    LiTayNb1-y3(0≦y≦1),MOz(Mは金属
    元素,zの値は任意)をそれぞれ基本母材とした2つの
    ターゲットが用いられ、該2つのターゲットにレーザビ
    ームを選択照射し、アブレーションを生じさせることに
    よって、基板上に、金属酸化物LiTayNb1-y3
    層と金属酸化物MOzの層とを所定比率で形成し、Li
    TayNb1-y3:Mドープ(0≦y≦1)の単結晶性
    薄膜を作成するようになっていることを特徴とする請求
    項2記載の単結晶性薄膜の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の製造方法によって作成さ
    れたLiTayNb1-y3:Mドープ(0≦y≦1)の
    単結晶性薄膜を、さらに、酸化性ガス雰囲気においてア
    ニールするようになっていることを特徴とする単結晶性
    薄膜の製造方法。
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