JPH0436026B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 針及び少なくとも第１の翼を有する翼状針ハ
ブを含んでなるスライドするアセンブリをスライ
ド自在に囲い込むガードであつて、前記第１の翼
が前記針に本質的に平行な平面を実質的に占める
少なくとも一の部分を有しており、前記ガード
が、 長軸に沿つて分離された第１のすなわち末梢側
の末端及び第２のすなわち根元側の末端と少なく
とも第１のスロツトを形作る一の側壁とを有する
中空部材であつて、該第１のスロツトが該第１の
翼部分を受けるものである部材、及び、 該スライドするアセンブリが長軸に沿つて該中
空部材の中へと動かされた後、該スライドするア
センブリを針が該中空部材に囲い込まれるところ
の引き込み位置にて係止する手段、 を含んでなるものであるガード。

２ 針と第１の翼及び第２の翼を有する翼状針ハ
ブとを含んでなるスライドするアセンブリをスラ
イド自在に囲い込むガードであつて、前記第１及
び第２の翼の各々が前記針に本質的に平行な平面
を実質的に占める部分を少なくとも有しており、
前記ガードが、 長軸に沿つて分離された第１のすなわち末梢側
の末端及び第２のすなわち根元側の末端と第１の
スロツト及び第２のスロツトを形作る一の側壁と
を有する中空部材であつて、該第１のスロツトが
該第１の翼部分を受けそして該第２のスロツトが
該第２の翼部分を受けるものである部材、及び、 該スライドするアセンブリが長軸に沿つて該中
空部材の中へと動かされた後、該スライドするア
センブリを針が該中空部材に囲い込まれるところ
の引き込み位置にて係止する手段、 を含んでなるものであるガード。

３ 前記翼状針ハブを長軸に沿つた並進運動によ
り伸長位置から引き込み位置へと手で動かすのを
容易にするために、該中空部材の第１のすなわち
末梢側の末端と一体成形されてそこから前方に伸
びている引き伸ばされたアンカーを更に含むもの
である、請求項１又は２に記載のガード。

４ 前記第１及び第２のスロツトが前記第１及び
第２のスロツトの各側に位置する該中空部材各部
分により形成されており、前記第１及び第２のス
ロツトが前記中空部材の一端を通つて延び、そし
て前記向かい合う壁部分を前記一端の付近で互い
に係止する手段を有するものである、請求項２又
は３に記載のガード。

５ 該アンカーが、平らなアンカー板及び該アン
カー板を該中空部材の末梢側の末端に連結してい
るアンカー幹よりなるものである、請求項３又は
４に記載のガード。

６ 該アンカーに取りつけられたアンカー栓を更
に含み、該アンカー栓が前記末梢側の末端にて体
液シールを提供するために該中空部材の末梢側の
末端にスナツプ止めされる寸法のものである、請
求項３乃至５のいずれかに記載のガード。

７ 該中空部材が、第１の半円筒形部分及び該第
１の半円筒形部分にヒンジ式に担持された第２の
半円筒形部分よりなるものである、請求項１乃至
６のいずれかに記載のガード。

８ 前記第１及び第２のスロツトの少なくとも一
部が前記中空部材の長軸に対して鋭角に配向して
いるものである、請求項２乃至７のいずれかに記
載のガード。

９ 第１及び第２のスロツトが前記中空部材の上
側及び下側部分の間に形成され、前記スロツトが
前記中空部材の一端を通つて延び、且つ、保持リ
ングが前記中空部材を囲んで、その向かい合つた
部分の運動を抑止するような位置に取り付けられ
ているものである、請求項２乃至８のいずれかに
記載のガード。

１０ 前記第１及び第２の翼が可撓性であり且つ
実質上完全に平面形状のものである、請求項２乃
至９のいずれかに記載のガード。

１１ 針及び針ハブを含んでなるスライドするア
センブリをスライド自在に囲い込むガードであつ
て、該ガードが、 長軸に沿つて分離された第１のすなわち末梢側
の末端及び第２のすなわち根元側の末端を有する
中空部材、及び、該スライドするアセンブリが長
軸に沿つて該中空部材の中へと動かされた後、該
スライドするアセンブリを針が該中空部材に囲い
込まれるところの引き込み位置にて係止する手
段、を含んでなり、且つ、 前記針ハブを長軸に沿つて伸長位置から引き込
み位置へと手で動かすのを容易にするために、該
中空部材の第１の、末梢側末端と一体成形されて
そこから前方に伸びている引き伸ばされたアンカ
ーを更に含むことを特徴とするものであるガー
ド。

本発明の分野 本発明は、針を遮蔽するためのスロツトつき係
止ガードと、そして針、翼状針ハブ及びスロツト
つき係止ガードを含んでいる翼状針アセンブリに
関する。更に詳しくは、本発明は針を患者から除
去する際に針を遮蔽位置に係止するためのスロツ
トつきガードと、そしてそのようなスライドつき
ガード及び翼状針ハブ、ガード内にスライド自在
に取りつけた針を含んでいるガードされた翼状針
アセンブリに関する。

本発明の背景 合衆国において毎月1500万本以上の翼つき注入
針、瘻管形成針及びフエレーシス針が末梢血管へ
無菌流体を放出するため、又は血液透析又は血漿
フエレーシスのような種々の生体外処理のため静
脈血源へアクセスするために使用されている。慣
用の翼状針アセンブリは可撓性の翼状付加物
（翼）及びハブの一端へ取りつけた針を含む細長
いハブを含んでいる。慣用の針は薬剤若しくは静
脈内液を投与するため18G乃至30Gの範囲のゲー
ジを有する「蝶形針」と、血液を患者と生体外回
路の間を輸送するために12G乃至17Gの範囲のゲ
ージを有する瘻管形成針を含んでいる。ハブの反
対端にはチユービングが取りつけられる。チユー
ビングはハブの内側へ取りつけることができ（高
流量用途に対し）、又はチユービングはハブの外
側へ取りつけることもできる（このタイプの接続
は典型的には実現するのに安価であるため）。

今やエイズは、事故的な針刺入によつて誘発さ
れる感染から医療労働者を保護する方法へと医療
産業の関心を集中させている。1987年における国
立衛生試験所の調査は、合衆国において毎年
800000件の事故的な針刺入が発生すると見積もつ
ており、これは毎年看護婦１人り当り約１回の事
故的針刺入の割合である。翼状針は皮下及び他の
針と同じ位針刺し事故を発生させる機会がある。

注射後翼状針先端を鞘に収めるかガードするこ
とを探究した抗刺入器具が提案されている。例え
ば、1987年６月30日Jagger等に発行された米国
特許第4676783号は引込み得る翼状針アセンブリ
を開示する。その針は特別な形状の翼状内側チユ
ーブ（普通の翼状針ハブではない）上に取りつけ
られ、そして内側のチユーブ／針アセンブリは特
別な形状の翼状外側チユーブ内にスライド自在に
取りつけられる。内側チユーブは第１の翼対を有
し、外側チユーブは第２の翼対を有する。内側チ
ユーブにも外側チユーブにもスロツトは設けられ
ない。外側チユーブの翼は針を患者の皮膚中へ押
し込むために把持され、内側チユーブの翼は注射
後針を外側チユーブ内に引込めるめに把持され
る。

米国特許第4676783号のこの装置は、内側及び
外側チユーブの両方が特別形状に設計されるとい
う欠点を有する。このためこの装置は慣用の翼状
ハブ上に取りつけた針を含むタイプの慣用の翼状
針アセンブリと共に使用できない。更にこの翼状
針アセンブリ自体慣用の態様で使用できない。例
えば、第１の翼対は針先が患者内にある間針を安
定させる（テーピングにより）ために使用できな
い。

本発明まで、慣用の態様における慣用の翼状針
の使用をも許容する一方で翼状針注射による事故
的な医療労働者刺入を防止するという方法は知ら
れていなかつた。

本発明の概要 好ましい一具体例において、本発明は針を患者
から除去する時に針を遮蔽位置に係止するため
の、スロツトつきガードに関する。他の好ましい
具体例において、本発明は、そのようなスロツト
つき係止ガードばかりでなく、該ガード内にスラ
イド自在に取り付けられた針（それに取り付けら
れた慣用の翼状ハブを有する）をも含むガードさ
れた翼状針アセンブリに関する。スライドするハ
ブ／針アセンブリをガード内に完全に引込めた
時、スライドするアセンブリを該引込み位置に係
止するための機構が針先端をスロツトから遠方へ
向けるよう、好ましくは、ガードのスロツトは角
度を持つた部分を有する（又はハブが角度を持つ
た係止表面を有する）。

また好ましくは、注射後針がガード内のその引
込み位置に係止された後に針から滴下するいかな
る液体をも吸収するため、吸収性材料片がガード
内に配置される。好ましくは、チユービングは慣
用の態様で翼状ハブに取り付けられる。細長いア
ンカー部材が好ましくはガードの末端から外側へ
突出し（針軸に対して実質上平行に）、そのため
針使用者は同時にガードを固定支持するためアン
カー部材を患者に対して押しつけながら、針を患
者から引込めるための慣用の態様においてチユー
ビングを（それに固着したハブ及びハブに固着し
た針と共に）引つ張ることができる。使用者は後
退する針がガード内のその遮蔽位置に係止される
までアンカー部材を押す（ガードを固定支持する
ため）であろう。このようにして、本発明は針が
患者の皮膚を刺通した後の事故的な針刺入の危険
をなくす。好ましくは、アンカー部材は、針を患
者内に導入する間該アンカー部材が針を妨害しな
いような、しかし針を患者から除去する間該アン
カー部材を患者に対して好都合に押し付けること
ができるような態様で、ガードに取り付けられ
る。例えば、アンカー部材は針の軸に対し鋭角で
延びるように付勢された、しかし針後退時に針軸
に対し実質上平行な方向に捻ることができるよう
な細長い可撓性部材とすることができる。

スロツトつきガードはヒンジ部分を持つた単一
片として成形することができる。そのような単一
片ガードをスライドするハブ／針アセンブリの周
りへ装着するには、ガードはそのヒンジ部分の周
りで折り畳まれ、そして一般に円筒形の折り畳ま
れた形状に係止される（例えば係止タブによつ
て）。代わりに、ガードは二片に成形し、それら
を、該二片間に配置されたスライドするハブ／針
アセンブリを包囲するようにヒートシール（又は
他の方法で固着）することができる。

【図面の簡単な説明】

図１は、針、翼状針ハブ及びスロツト付き針ガ
ードを含んだ本発明の装置の好ましい具体例の平
面図である。針は針ガードに対して伸長した位置
にある。

図２は、図１の平面に対し90°回転した平面上
における、そして伸長した針を取り囲むプロテク
ターを有する図１の装置の、部分的に立面図及び
部分的に断面図より成る側面図である。

図３は、図１の装置のスロツト付き針ガードの
側面断面図である。

図４は、図３の針ガードの端面図である。

図５は、針ガードに対し引込み位置において係
止された針を有する図２の装置の側面立面図であ
る。

図６は、針、翼状針ハブ及びスロツト付き針ガ
ードを含む本発明の装置の別の具体例の平面図で
ある。針は針ガードに対し引込まれた位置にあ
る。

図７は、図６の平面に対し90°回転した平面に
おける図６の装置の断面図を有する側面図であ
る。

図８は、本発明の針ガードのもう一つ別の具体
例の側面断面図である。

図９は、本発明の別の具体例における本発明の
針ガードの側立面図である。

図１０は、図９の本発明の針ガードの側面断面
図である。

図１１は、図９の針ガードの側面図である。

図１２は、針ガード内の引込み位置に翼状ハ
ブ／針アセンブリを有する図１０の針ガードの部
分的に断面図、部分的に立面図よりなる側面図で
ある。

図１３は、本発明の針ガードに有用なタイプの
別の翼状ハブ／針アセンブリの部分的に断面図、
部分的に立面図よりなる側面図である。

図１４は、患者から引き抜かれんとする針を有
する本発明の翼状針ガードアセンブリの部分的に
断面図、部分的に立面図よりなる側面図である。

図１５は、組立て前の展開した状態で示した、
本発明のシステムに使用するための好ましいスロ
ツト付き針ガードの平面図である。

図１６は、図１５のガードの端面図である。

図１７は、図１５のガードの側面立面図であ
る。

図１８は、スロツト付き、ヒンジ付きガード及
び該ガード内の係止引込み位置にあるスライドす
る針／ハブアセンブリを含む、本発明の装置の別
の好ましい具体例の平面図である。

図１９は、第１８図の装置の側面断面図であ
る。

図２０は、末端キヤツプが取り付けられたスロ
ツト付きガード、及びガードに対して伸長した位
置にあるスライドする針／ハブアセンブリを含
む、本発明の他の装置の好ましい具体例の平面図
である。

図２１は、図２０の装置の側面断面図である。

図２２は、ガード内の引込み位置にあるスライド
する針／ハブアセンブリとガードの右端に取り付
けられた末端キヤツプとを有する、図２０の装置
の側面断面図である。

図２３は、スロツト付きガード及びガードに対
し伸長した位置にあるスライドする針／ハブアセ
ンブリを含む、本発明の装置の他の好ましい具体
例の平面図である。

図２４は、第２３図の直線Ｙ−Ｙに沿つてとら
れた、図２３の装置の断面図である。

図２５は、ガード内の引込み位置にスライドす
る針／ハブアセンブリを有する、図２３の装置の
側面断面図である。

好ましい具体例についての詳細な記述 本発明の最初の具体例は、図１乃至５を参照し
て記述される。図１において、通常円筒形の、翼
のない針ガード１が、針ハブの一部（部分的に仮
想図で示す）及びチユーブ７（部分的に仮想図で
示す）を含んだ中心容積を取り囲んでいる。チユ
ーブ７の一部（ここでは「チユービング」ともい
う）はハブ３の第１の端３ｂの周囲に固着されて
いる。中空針５はハブ３の第２の端３ｃに固着さ
れている。ハブ３、針５及びチユーブ７、はガー
ド１に対し一体となつてスライド自在である。針
５は、図１においてはガード１の外部に伸長した
位置にある。

中空針５は中空ハブ３に、液体がハブ３を通つ
て針５とチユーブ７との間を（すなわち、チユー
ブ７の内部からハブ３を通つて針５へ、そして針
５の先端部分５ａを通つて外部へ、又は針５の内
部からハブ３を通り、及びチユーブ７を通つて外
部へ）流れ得るような態様にて固着されている。
本発明は針５が注入針である場合に特に有用であ
る。

ハブ３は可撓性の翼３ａを含むが、これは使用
者により典型的には（図１の平面から出て）上方
に折り畳まれて、患者の皮膚に針５を刺入するた
めに、そのような折り畳まれた位置にて把持され
る。患者への針の刺入に続いて、翼３ａは典型的
には広げられ、患者の皮膚にテーピングされる。

翼状ハブ３、針５及びチユーブ７は、好ましく
は、慣用の商業的に入手可能な部材より選択され
る。好ましくは、翼３ａは多くの慣用の商業的に
入手可能な翼状ハブアセンブリにおけると同様、
ハブ３の主要な円筒体にそれを連結している薄い
可撓性の部分を有するであろう。

ガード１の側壁は、１対の狭いスロツト１ｃ
（図２及び５にはスロツト１ｃの一方のみが示さ
れている）を形作るために切り取られている。一
の翼３ａは一のスロツト１ｃを通つて伸展し、そ
れによりスロツト１ｃは翼３ａを該翼がガード１
に対して軸方向に移動するよう案内する。ハブ
３、針５及びチユーブ７は好ましくは慣用の態様
にて組み立てられ、次いで針５は慣用の無菌性防
護材９（図２に示す）によつて覆われる。

次いでガード１が、完成した針アセンブリを囲
んで装着され、これによりガード１のアンカー部
分１ａを超えて針５の先端５ａが突き出る。この
組立順序は針５又はその先端５ａが組立の間に損
傷する危険をなくす。

図１乃至５の具体例では、翼３ａ及びスロツト
１ｃは対称であるが、他の具体例においては、翼
（及びそれらを受けるスロツト）は大きさ及び形
状において常に対称とは限らない。翼が同一であ
ろうとなかろうと、一のスロツトが他のスロツト
より大きい（又は形状を異にする）ものであつて
もよい。例えばヒンジ付きガードの具体例（図１
８及び１９を参照して以下に更に詳細に論ずる）
においては、ガードのヒンジ部分２０１ａの間の
スロツト２１０は、スロツト２１１と形状を異に
していてもよく、そしてここにスロツト２１１は
ガードの部分２０１ｃが部分２０１ｄに対してひ
んじ部分２０１ａの回りに折り畳まれた後、縁同
士が出会つたときガードの縁によつて形作られ
る。代わりに、一の翼（及び対応するスロツト）
を本発明の装置から完全に省いてもよい。

プロテクター９はハブ３を覆つて押しつけるこ
とにより設置され、それとハブとの間の摩擦によ
つて定位置に保持される。プロテクター９は、注
射の前まで針５の無菌性を保つ。もしガード１が
針アセンブリを取り囲んで設置される前にプロテ
クターが９が針５を覆うために設置されれば、プ
ロテクター９はまた針アセンブリを取り囲んでガ
ード１を設置する過程の間に針５及び先端５ａを
も保護するであろう。プロテクター９は注射の直
前に医療労働者により（慣用の態様で）除去され
るであろう。好ましくは、プロテクター９をガー
ド１との間には摩擦が殆ど又は全くなく、そのた
め、ハブ３に対するプロテクターの移動（プロテ
クターの除去の間）がガード１の運動を生ずるこ
とがないであろう。従つて、（図２に示したよう
に）プロテクター９の左端はハブ３と接触してい
るであろうが、ガード１の末端部分１ｅは、プロ
テクター９が末端部分１ｅの内壁に接触すること
なくガード１内に収まるように、十分大きな内径
を有することが望ましい。代わりに、プロテクタ
ー９はハブ３ではなくガード１に取り付けられそ
れとガード１との間の摩擦によつて定位置に保持
されていてもよい。

プロテクター９は、プロテクター９とガード１
の残りの部分とを連結するもぎ取り部を有してガ
ード１と一体成形してもよい。この場合には、注
射手順のこの箇所の間折り畳まれた位置にて慣用
的に把持される折り畳まれた翼３ａによつて与え
られる摩擦のために、プロテクター９の除去の間
ガード１はその位置を保つであろう。

針を患者から除去せんとするときには、ハブ
３、針５及びチユーブ７を含んでなるアセンブリ
は、ガード１に対し左方向に（ハブ３、針５、チ
ユーブ７及びガード１の共通の長軸に沿つて）引
込み係止位置へと引かれるであろう。

図１及び２においては、ハブ３、針５及びチユ
ーブ７（以下「スライドするアセンブリ」とい
う）は、ガード１にたいして伸長した位置に示さ
れており、針５はガード１の末端部１ｅを超えて
伸びており、ガード１のアンカー部１ａは針先端
５ａから離れるよう角度を持つて伸び、そして翼
３ａの各々は一のスロツト１ｃの最右端に接して
いる。スライドするアセンブリはガード１（これ
は図７に示されるような内側保持ノツチ１ｂ又は
図２若しくは３に示すようなタブ頂上１ｐを含ん
でいてもよい）とチユーブ７の間の摩擦により、
又は翼３ａに対しスロツト１ｃの壁によつて与え
られる摩擦によつて、かかる伸長した位置に保持
される。そのような摩擦は、フランジ１ｆの付近
でガード１の外表面の周囲に保持リング若しくは
弾性バンドを設けるか、又はスロツト１ｃの形状
をスライドするアセンブリが伸長した位置にある
ときに翼３ａに対して固く密着するような形状と
することにより、増加させることができる。

図５においては、スライドするアセンブリはガ
ード１に対して引込まれた位置に係止されて示さ
れており、針先端５ａはガード１内に引込まれて
おり、各翼３ａはスロツトの左端において一のス
ロツト１ｃの肩１ｈ各々１ｉの間に保持されてい
る。図５に示す係止位置に達するためには、ハブ
３、針５及びチユーブ７を含んでなるスライドす
るアセンブリは、アンカー部１ａを把持しそして
ガード１に対して左方向に、翼３ａがスロツト１
ｃの肩１ｉに達するまでチユーブ７を引くことに
よつて、移動させた。該係止位置においては、肩
１ｉはハブ３がガード１に対して更に左方向に動
くのを防止する。スライドするサブアセンブリ
は、その伸びた位置から引き込まれた位置までた
だ１回限り移動できるという意味においては「非
可逆的に」スライド自在である。一旦引込まれた
位置に入ると、それは翼３ａに対する肩１ｉ及び
１ｈの作用により、そこに保持される。

「垂直」、「上側」、「下側」等の語は、ここにお
いては翼３ａの平面に垂直な変位に言及するのに
用いられる（このため図１は垂直面内にあり、図
２の上又は下へ向かう変位は垂直の変位である）。
スロツト１ｃはガード１の側壁の実質的部分を通
つて軸方向に延び、かくしてガード１を上側部分
１ｍ（図２及び３においてスロツト１ｃの上にあ
る部分）及び下側部分１ｋ（図２及び３において
スロツト１ｃの下に有る部分）に分割している。
下側部分１ｋは突出したタブ頂上１ｐを含んでよ
い。ガード１のスロツト１ｃを形成する簡単な技
術の一つは、図３に示すように、ガード１の一端
を通つてスロツト１ｃが延びるようにガード１を
形成することである。代わりに、ガード１は、ガ
ード１のいずれの端をも通つて延びることのない
スロツト１ｃ（図１５乃至１９を参照して以下に
詳細に記述されるように）を有して成形されても
よく、又はガード１はスロツトを有することなく
成形され、そして次いでスロツトがガード１の両
端のいずれか一方を通るようにカツテイングする
ことにより、形成されてもよい。しかしながら、
もしスロツト１ｃがガード１の両端のいずれか一
方を通つて延びているならば、ガード１はその下
側部分１ｋに対する上側部分１ｍの曲げ運動によ
り、望ましくない程に可撓性となるであろう。そ
のような望ましくない曲げ運動は、ガード１の下
側部分１ｋとガード１の上側部分１ｍの末端部１
ｊの間の距離を変化させることにより、各スロツ
ト１ｃの幅を変化させるであろう。このような望
ましくない曲げを回避するためには、図２に示す
ように上側部分と下側部分１ｋとが内部係止する
よう、ガード１は、好ましくは上側部分末端部１
ｊが、その中に下側部分左末端部１ｋがスナツプ
止めされるよう受け器を形成するような形状とす
る。代わりに、スロツト１ｃの望ましい形状を保
持し、そしてスライドするアセンブリがガード内
に引込まれたとき、ガード内におけるスライドす
るアセンブリの係止保持を確実にするために、ガ
ード１の上側及び下側部分を一緒に保持するた
め、ガード１を囲んで締めつけリング（図９及び
１０を参照して以下に論ずるリング１０ｈのよう
なもの、又は弾性バンド）を配してもよい。

本発明の各具体例において、針が通常皮膚表面
に平行に刺入されるときには、針は好ましくは患
者の皮膚に対して低い断面を有する。ハブ翼及び
対応するガードスロツト（翼３ａ及びスロツト１
ｃのような）は、一方のスロツトから他方へと翼
を通つて伸びる水平な直線が本発明の装置の中心
長軸１４を通る水平面に対し上方、下方又は同一
平面内に位置するように配置されてよい。例え
ば、図２及び３の翼３ａ及びスロツト１ｃはこれ
らの図の下縁に実際上可能な限り近接して（すな
わち、例えばガード１の側壁の厚さ等、システム
の部材の大きさ及び形状に課せられる他の実際上
の制約のもとで可能な限り近接して）配置されて
いる。代わりに、翼３ａとスロツト１ｃは中心長
軸１４と同一平面内に又は中心長軸１４の平面の
上方に位置してもよい。

各翼３ａの内側部分（スロツト１ｃの一を通つ
て伸びる部分）の垂直方向の厚さは、翼３ａが針
使用者によつて垂直方向に容易に折り畳まれるよ
う、好ましくは最小とする。翼がスロツト１ｃに
沿つて通常水平にスライドいてタブ頂上１ｐとか
み合うときに、タブ頂上１ｐが翌を垂直方向に曲
げることができるように、翼３ａは薄い内側部分
を有することもまた望ましい。内側の翼部分の垂
直方向の厚さを最小にすることは、各スロツト１
ｃの対応する垂直方向の厚さを最小にすることを
許し、それが今度はガード１の剛性を高めるであ
ろう。

ガード１の末端部１ｑ（図２及び３における）
は、翼が末端部１ｑにおいてスロツト部分１ｃ内
に位置するときき翼３ａの曲げを容易にするよう
に、ガード１の残りの部分よりも小さい外径を有
している。

医療労働者が、患者の皮膚内への針の刺入を遮
るものなく視野に捉えることを保障するため、ガ
ード１のアンカー１ａ（図１乃至５の具体例にお
いて）は針５の軸から離れる角度に向けられてい
る。このような向きをもつことで、アンカー１ａ
は患者皮膚への針５の刺入を妨げることも、使用
者が針の刺入を見るのを妨害することもなく、そ
して患者から針を除去（以下に記述する態様で）
するに際して針をガード１内に引込ませるため
に、患者の皮膚に対しアンカー１ａを平に押しつ
けることができる。アンカー部１ａは棒状（円形
又は四角形の断面を有する）又は管状でよい。し
かし、好ましくはそれは図１，３，６及び７に示
すように、実質上水平な平面内に平らな表面を向
けた平らな断面を有するであろう。針の引込み段
階の間、アンカーを患者皮膚の慣用の部分（好ま
しくは患者皮膚の針の刺入点の辺りを覆つて）に
対し平に配向させるためには、アンカー１ａは可
撓性で且つ十分な長さを有することが望ましい。

図１及び３における角度をもつたアンカー１ａ
の向きは、針を患者に挿入したままでガード１内
に取りつけられた針を（水平に配向しスロツト１
ｃを通して伸びた針ハブの翼と共に）ガードの軸
の回りに180°（針５の先端５ａが観察者から離れ
た方に向くという観点から図１においては時計方
向に）まで回転するという操作をするのをアンカ
ー１ａが妨げない、という追加の利点を有する。
かかる180°の針回転は、高流速体液取込み操作に
はしばしば望ましい（特に血液透析において）。

別の具体例（図６及び７を参照して以下に記述
される）においては、アンカー１ａは、針５が乗
る水平面からは垂直に隔たつている実質上水平な
平面内に配向した平らな表面を有し、そのためア
ンカー１ａは、アンカー１ａと患者皮膚との間で
針が患者に接近するとき患者皮膚への針５の刺入
を妨げないであろう。図６及び７の具体例におい
ては、アンカー１ａは、先端５ａが患者内に可能
な限り深く刺入されたとき、針先端５ａを超えて
アンカーが伸長するよう、十分に長いことが好ま
しいであろう。図６及び７に示す具体例において
は、アンカー部１ａは、図１及び５のアンカー部
分１ａより広い平らな表面を有している。

本発明の装置の針を患者から除去する操作は、
次に図１４を参照して記述されよう。患者から針
（図１４において針５５）を除去するためには、
医療労働者は、患者内から針先端を除去するため
に、他方の手で本発明の装置のスロツト付きガー
ド５６の内部のスライドするアセンブリのチユー
ブ５７（又は翼状ハブ５３の翼５３ａ）を引きな
がら、針の刺入点８１にて患者の皮膚８０の第１
の領域にガーゼ６０を当て、次いでガーゼを第１
の手の指７０（及び／又は拇指）でそのような第
１の皮膚領域に対して押しつける、という慣用の
操作手順に従う。

本発明から利益を受けるには、医療労働者は、
慣用の態様でガーゼ６０を押しつけながら、且つ
チユーブ（又はハブ翼）を右方に引きながら、ス
ロツト付きガード５０（図１４には示さず）の可
撓性アンカー部分を、第１の手の異なつた指（又
は拇指）で患者皮膚８０の第２の領域に平に押し
つけるであろう。アンカー部分（図１４には示さ
ず）は好ましくは、第１の領域から離れた皮膚８
０の第２の領域に対して押しつけられるような大
きさ及び向きとする。そうすれば、医療労働者
は、第１の手でアンカー部を第２の皮膚領域に押
しつけることによつて、ガード５０（アンカー部
を含む）を静止保持し、一方別の手が、同時に患
者皮膚から針５５を抜きつつ、スライドするアセ
ンブリを右方に引いてガード５０内の引込み位置
に入れるであろう。このようにして、労働者は、
針先が患者内から出現した後にその針先で彼自身
（又は彼女自身）を事故的に刺入する危険に決し
て曝されることがない。

図１乃至５の具体例に基づく変形においては、
アンカー１ａが非常に短いため、それが針５の先
端５ａを超えて延びていないか、又はアンカー１
ａが全く省略されていることも考えられる。この
ような変形のいずれにおいても医療労働者は、ス
ライドするアセンブリをガード１内に引込み、そ
して同時に労働者がガーゼを患者に対して押しつ
けているのと同じ手（及び同じ指又は拇指）で患
者にたいしてガード１（又は短縮されたアンカー
１ａ）を押しつけることによつてガード１を静止
保持するであろう。これらの両変形においては、
ガード１又はアンカー１ａへの手による加圧が、
針が延びているところの患者の血管の上側部分に
対してガーゼ６０を押しつけ、この血管上側部分
を引込みつつある針に対して下向きに押し、引込
みつつある針が血管を引つ掻く（そして傷つけ
る）ということを生じ得るという危険がより大き
い。

図１乃至５の具体例に基づく更に別の変形にお
いては、アンカー１ａは可撓性材料で形成されて
おり、患者への針の刺入を妨害しないように針先
端５ａから後方に離して折り畳まれ（又は曲げら
れ）ている折り畳んだ配置にて製造業者から供給
される。アンカー１ａは除去し得る粘着テープの
ようないかなる慣用の手段によつてそのような折
り畳まれた配置に保持されていてもよい。この変
形においては、医療労働者は針を患者から除去す
るに先立ちアンカーを広げ上述の態様で針を引込
める間患者の皮膚に対してアンカーを押しつける
であろう。

図６及び７の別の具体例においては、ガード１
はハブ３、針５及びチユーブ７よりなるサブアセ
ンブリ（「スライドする」アセンブリ）を引込み
位置に係止するための異なつた機構を含む。この
係止機構は、フランジ１ｆの付近のガード１の側
壁から半径方向内向きに伸びた一の保持ノツチ１
ｂを含む。ノツチ１ｂはチユーブ７の端面７ｂに
対し左方向の力を作用させ、それにより、スライ
ドするアセンブリがその伸長した位置へと戻るの
を防止してスライドするアセンブリをその引込み
位置に保持する。図６及び７の具体例において
は、ガード１の側壁にあるスロツト１ｃは直線的
である。すなわち、図１乃至５、図９乃至１２に
おけるように左端において角度を有していない。

本発明のいずれの具体例においても、チユーブ
７は慣用の通り可撓性プラスチツク（ポリビニル
クロライドプラスチツクのような）により形成さ
れ、そのため、可撓性チユーブ７はスライドする
アセンブリの伸長した配置から引込まれた配置へ
の移動の間、硬いノツチを越えるために、一時的
に変形し得る（すなわち、硬いノツチ１ｂのよう
な硬いノツチのチユーブ７に対する作用によつて
一時的にへこむ）。

図８のガード３０は、本発明の針ガードの別の
具体例の側面断面図である。ガード３０は平らな
アンカー部３０ａ（平らな、水平に配向した表面
を有する）、及び側壁にある１対のスロツト３０
ｃ（図８ではスロツト３０ｃの一方のみが見える）
を含む。各スロツト３０ｃは実質上直線的であり
（図６乃至７の具体例におけるスロツト１ｃのよ
うに）、図２及び３のスロツト１ｃや図９乃至１
２（後述する）のスロツト１０ｃとは対照的であ
る。スポンジ３２は、乾燥し圧縮した状態でガー
ド内に取り付けられているところを示している
が、これは注射後針がガード３０内に引込まれた
後に針から滴下し得る体液を受けるために設けら
れている。このような滴下する体液を吸収するこ
とにより、スプンジ３２は針の使用者が体液によ
り感染する機会を減ずる。リング３４−ノツチ３
５及び整列したタブ３７を含む−はアンカー３０
ａの反対側のガード３０の末端に固着されてい
る。各ノツチ３５は、ガード３０内のハブ／針サ
ブアセンブリを引込み位置に係止するために、図
７におけるノツチ１ｂがするのと同じ態様でチユ
ーブ端面７ｂとかみ合う（図６乃至７のチユーブ
７のように）ためのスナツプ用隆起３６を含む。
整列した各々のタブ３７は、リング３４をガード
３０に取り付ける操作の間ガード３０に対してリ
ング３４を正しく揃えるよう、スロツト３０ｃの
一つの内側をスライドするように、向き及び大き
さが定められる。

図９，１０，１１及び１２は直線的スロツトで
なく角度つき（又は彎曲した）スロツトを側壁に
有しかつスポンジ１２を含む本発明の翼状針ガー
ドのもう一つ別の具体例を示す。ガード１０のス
ロツトは、ガード１０の長軸１４と実質的に平行
に配向された第１の部分１０ｃ及び軸１４に対し
て鋭角Ｚ（図１０に示す）にて配向された第２の
部分１０ｄを含む。図９及び１０に示す具体例に
おいては、角Ｚは、好ましくは約3°乃至4°の範囲
内にある。図９及び１０においては、尖つた角１
６が部分１０ｃ及び１０ｄの交点を形作るが、別
の具体例においては、交点は代わりに彎曲したス
ロツト部分によつて形作られてもよい。図９の端
面を示す図１１は、ガード１０を囲んで締めつけ
リング１０ｈを取り付けるに先立ち１対の逆に配
向したハブ翼を受けるために、２つのスロツト部
分１０ｄがガード１０の相対する側面に対称的に
配置されていることを示している。

角度を付けたスロツト部分１０ｄを含む目的
は、図１２を参照して理解されるであろう。図１
２は、針ガード１０内の引込み位置にあるスライ
ドするアセンブリ（ハブ３、ハブ翼３ａ、針５及
びチユーブ７を含んでなる）を有する図９乃至１
１のガード１０を示す。ハブ３の各翼３ａは図１
２の配置におけるスロツト部１０ｄの一つを通つ
て伸び、それにより針先端５ａがガード１０の側
壁に隣接するように針５の長軸をガード１０の長
軸１４に対してある角度に配向させている。この
引込まれた針の配向はスロツト１０ｃと先端５ａ
との間の距離を最大にするためには望ましく、そ
してこれにより、注射に引続いてガード１０を取
り扱う間に先端５ａがスロツト１０ｃから突き出
るという危険を減らす。図１２の具体例において
は、スライドするアセンブリは、チユーブ７の端
面７ｂに対してノツチ１０ｂによつて与えられる
左方向の力によりその引込み位置に保持されてい
る。図１２においては、針先端５ａがガードの上
側側壁に近接するようガードの中心軸より下方に
スロツト１０ｃは配置されている。代わりに、も
しスロツト１０ｃがガードの中心軸よりも上方に
配置されるなら、スロツトは、針先端５ａをガー
ドの下側側壁に近接させる（ガードと針先端との
距離を最大にする）ように角度を付けられるであ
ろう。

スポンジ１２は、注射後針５から滴下し得る体
液を吸収するためにガード１０の内部に取り付け
られており、それにより、そのような体液（血液
のような）がガード内から滴下して感染を引き起
こす危険を減らす。スポンジ１２は、乾燥した、
圧縮された状態で図１０に示されている。乾燥
し、圧縮された状態のスポンジ１２の小さな体積
は、スライドする針／ハブアセンブリを（該スラ
イドするアセンブリの伸長位置に）取り付けるた
めにガード１０の内部に余裕を与える。図１２
は、濡れ、膨張した状態のスポンジ１２を示す。
図１２において、針／ハブサブアセンブリは注射
後ガード１０内に引込まれており、そしてスポン
ジ１２は針から滴下する体液を吸収したため膨張
している。ここに、「スポンジ」なる語は、天然
スポンジ材料、合成スポンジ材料及び他の吸収性
材料を含む、いかなるタイプの高度に吸収性の材
料片をも表すために用いているものであることは
認識されなければならない。

フランジ１０ｆは、ガード１０の外側に固着さ
れている（又はガード１０と一体成形されてい
る）が、ガード１０の上側部分と下側部分とが半
径方向に分離するのを防ぐための弾性締めつけリ
ング１０ｈを所定位置に保持する役割を果たす。
締めつけリング１０ｈはゴムバンド又は他のタイ
プの弾性バンドでよい。代わりに、締めつけリン
グ１０ｈは、ガード１０に固着（ヒートシール等
によつて）されたＣ字形又はＯ字形の剛性リング
製閉じ具（金属であつてよい）に置き換えてもよ
い。

瘻管針を付けて使用するためには、好ましく
は、ガード１０は薄いポリプロピレンプラスチツ
ク（すなわち、内径5.5mm台、及び側壁厚0.75mm
台）にて形成され、そして64mm台の全長（フラン
ジ１０ｆからアンカー１０ａの先端まで）を有す
る。アンカー１０ａは、好ましくは、ガード１０
の縁１０ｅからアンカー１０ａの先端まで19mm台
の長さを有する。フランジ１０ｆは約0.75mmの厚
さを有する。約１インチ乃至1.25インチの長さを
有する針を付けて使用するためには、斜角を付け
た縁１０ｅからスロツト１０ｃの右端までの距離
Ａは、好ましくは約３mmであり、保持ノツチ１０
ｂと軸１４との間の角Ｙは好ましくは15°である。
ガード１０の側壁とノツチ１０ｂの先端との間の
距離Ｄは0.75mm台である。より小さい針（注入針
等の）を付けて使用するためには、好ましい大き
さは縮小されるであろう。

一般的に、皮膚の表面に通常平行に針５が皮膚
に刺入するときに、患者の皮膚に対して針が低い
断面を有するように針５は取り付けられる。この
ような低い針断面は、本発明で使用される典型的
な針の狭い内径が体液の流れに大きな抵抗を与え
ることから、好ましい。このため、典型的な翼状
針アセンブリにおいては、針の長さは（深部の血
管にとどくよう十分長くすべきである一方）でき
る限り短くすべきである。針の断面を高めること
は一層長い針の使用を必要とし、こうして上述の
流れ抵抗の問題を悪化させる。

ガード１０の縁１０ｅの角度は無駄になる針の
長さを減少させるのに役立つ。

スロツト部１０ｃの右端と縁１０ｅの右端との
間の距離Ａは、引込み位置に係止されたとき針先
端５ａがスロツト部１０ｃの右端と縁１０ｅの右
端との間に収まるように、理想的には十分に長い
ものであろう。もし先端５ａが縁１０ｅに近すぎ
ると、外れた指を事故的に刺すことがあり得る。
引込み位置に係止されているとき（図１２に示す
ように）もし先端５ａがスロツト部１０ｃに近接
していると、ガード１０の湾曲により先端５ａを
スロツト部分１０ｃを通つて突き出し得るという
僅かな機会がある。このような距離Ａは、患者の
皮膚に刺入するに使用できる針の長さを不必要に
限定することを避けるためには十分に短いことが
望ましい。

典型的な翼３ａを使用するためには、翼スロツ
ト（１０ｃ及び１０ｄ部分を含む）は、典型的に
は、実質的に0.75mmに等しい厚さＢを有し、そし
てリム１０ｆにおける軸１４とスロツト部分１０
ｄの上端縁との間の距離Ｃは典型的には実質的に
1.75mmに等しい（ガード１０の外形が７mmの場合
には）であろう。

ここに記載されたいずれの好ましい具体例の大
きさも、例えば12G乃至30Gの範囲のゲージを有
するいずれの針にも合わせるように、拡大又は縮
小することが個々に考慮される。

図１３は、スロツト突き針ガード９０内の引込
み位置にある別の翼状ハブ／針サブアセンブリを
示す。図１３の翼状ハブ／針サブアセンブリは、
針２５、ハブ２３及びチユーブ２７を含む。ハブ
２３は翼２３ａを含む。針２５は、図１乃至５の
ハブ３（及び図６乃至７のハブ３）に針５が取り
付けられているのと同じ態様でハブ２３に固着さ
れている。しかしながら、図１乃至５及び図６乃
至７と異なり、チユーブ２７は、ハブの半径方向
外表面の代わりにハブ２３の半径方向内表面２３
ｂに取り付けられている。図１３のハブ／針サブ
アセンブリは、針５又は２５の先端とチユーブ７
又は２７との間に高速の体液流が望まれる用途の
ためには、図１乃至７のものより好ましい。ハブ
２３の外径より僅かに大きい内径を有する針ガー
ド９０は、ハブ２３及び針２５を囲んで取り付け
られている。

ハブ２３がチユーブ２７を囲んで取り付けられ
ていることから、チユーブ２７にはチユーブ７の
表面７ｂに対応する肩又は縁はない。その代わ
り、リング２８のようなリング形の部材が、図７
のノツチ１ｂ（又は図８のノツチ３５）のような
係止ノツチとかみ合うためにチユーブ２７の周囲
に固着されている。従つて、チユーブ２７と翼状
ハブ２３とが係止ノツチを有するスロツト付きガ
ード内に取り付けられるとき（図７におけるチユ
ーブ７及びハブ３をチユーブ２７及びハブ２３に
置き替えたときのように）、係止ノツチ（すなわ
ち図７のノツチ１ｂ）はリング２８とかみ合うこ
とによつて、針２５及びハブ２３の右方への運動
を抑制するであろう（針２５及びハブ２３をガー
ド内の引込み係止位置に保持するために）。リン
グ２８はハブ２３と一体成形してもよく、又はハ
ブ２３に接着若しくは他の方法で固着してもよ
い。

図１３のリング２８は、上側部分２８ａが相対
的に厚く下側部分２８ｂが相対的に薄いという、
不均一な厚みを有している。リング２８の前面２
８ｃは、リング２８の実質上垂直な背面２８ｄに
対して鋭角に配向している。このため、より厚い
上側部分２８ａが係止ノツチ（図７の係止ノツチ
１ｂのような）とかみ合うとき、ノツチによりリ
ングに対して加えられる力は図１３のスライドす
るアセンブリを反時計方向に回転し、それにより
引込まれた針２５の針先端２５ａが上方に、すな
わち引込まれた針２５を取り囲むガードの上側側
壁の方向に向く。このような不均一リング２８を
含むことによつて、図１３のスライドするアセン
ブリが引込み位置に係止されているとき針先端２
５ａが係るスロツトから離れた位置をとることを
確保するための角度を有するスロツトの使用は、
不要なものになる。従つて、角の無いスロツトを
有するスロツトガード（図８のガード３０、又は
図１３に示すような角のないスロツト９０ｃを有
するガード９０のような）が、図１３のハブ／針
アセンブリと共に使用されよう。

ガードスロツトから離れて位置する係止ノツチ
（ノツチ１ｂのような）ではなく、図１３のアセ
ンブリを囲い込むために使用されるスロツト付き
ガードは、図１３のアセンブリをガード内の引込
み位置に係止するために、ノツチ付きスロツト係
止機構（肩又は「ノツチ」１ｈ及び１ｉを有する
図１乃至５のスロツト１ｃ）を含んでよい。

代わりに、ガードとスロツトは、１３図のガー
ド９０及びスロツト９０ｃのような「ノツチのな
い」ものでもよい。ガード９０及びリング２８
は、スライドするハブ／針アセンブリが次の態様
でガード９０内の引込み位置に係止されるような
大きさとされる。ハブ／針アセンブリが伸長した
位置にあるとき、リング２８はガード９０内に囲
まれている（リング２８及び、ガード９０によつ
てそれらに加えられる半径方向の内向きの力によ
つて僅かに圧縮され又は捻られた、リング２８に
近接するチユービング２７の部分とともに）。次
いでハブ／針アセンブリが、リング２８がガード
９０の左端部９１ａを通過してガード９０内から
現れるまで、左方向に引かれる。この点におい
て、「弛緩した」リング２８がリング２８に対す
る末端部９１ａの作用によりガード９０に再度入
ることを妨げられるように、リング２８及び近接
するチユービング２７の部分とが締めつけられて
いた配置から弛緩する（すなわち、それらが拡張
し又は捻りが戻る）。ハブ／針アセンブリは、ガ
ード９０の左端９０ｄによつてハブ２３の翼２３
ａに加えられる力のためにこの「引込み」位置に
係止されて留まる（リング２８を外部、しかしガ
ードの近くに出して）。

図１３の末端キヤツプ９３は本発明の他の選択
しうる態様であり、それは本発明の具体例のいず
れにも取り付ける（又はこれと一体成形する）こ
とができる。図１３においては、可撓性アンカー
９２がガード９０に取り付けられており、末端キ
ヤツプ９３がアンカー９２に取り付けられてい
る。末端キヤツプ９３はデイスク（外側部分９５
及び内側部分９６を有する）、及び各部９５及び
９６を分離している縁９４よりなる。スライドす
るハブ／針アセンブリが図１３に示すようにガー
ド９０内の引込み位置に係止された後、可撓性ア
ンカー９２が図１３の平面から外に曲がつて、末
端キヤツプをガード９０の右端部９１ｂに近接す
る位置にし、それによつて縁９４が末端部９１ｂ
とスナツプ止めされる（縁９４がガード９０の側
壁内表面の内側に固くはまるように）。このよう
にして末端キヤツプ９３をガード９０と結合する
ことにより、体液シールが形成され、針２５から
滴下し得る体液がガード９０の右端９１ｂから流
出することを防止する。

本発明のスロツト付き針ガードの好ましい具体
例（参照数字１００により特定される）は、図１
５乃至１７を参照して記述されよう。ガード１０
０はヒンジ部分１０２（通常半円筒形部分１４０
及び１４１を連結する）を含む。係止タブ１１
０，１１２及び１１４は、部分１４０の縁から突
き出ている。係止タブ１１６，１１８及び１２０
は部分１４１の縁から突き出ている。アンカー幹
１２２、平らなアンカー板１２４及び平らな末端
キヤツプ１５０よりなるアンカーは、ガード１０
０の末端部１０１に取り付けられている。末端キ
ヤツプ１５０は内側及び外側デイスク部分１５２
及び１５３、及び部分１５２及び１５３を分離し
ている円形の縁１５１を含む。ノツチ部分１０７
及び１０８をそれぞれ有するハブ翼スロツト１０
５及び１０６は、ガード１００を通つて延びる。
スロツト１０５及び１０６は、平らな、組み立て
前のガード１００を成形する過程の間に形成され
る。

ガード１００は、図１５乃至１７に示すよう
に、通常平たい開いた配置に成形される。ガード
１００を翼状ハブ／針アセンブリ（上記のいかな
るタイプのものでも）を囲んで装着するために
は、そのようなアセンブリから突き出ているハブ
翼はスロツト１０５及び１０６を通して伸展さ
れ、ガード１００の部分１４０及び１４１は次い
でハブ／針アセンブリを取り囲むようにヒンジ部
１０２の周りに折り畳まれ、そうすることによ
り、タブ１１６はタブ１１２と１１４との間に係
止され、タブ１１８はタブ１１０と１１２との間
に係止され、そしてタブ１１０はタブ１１８とタ
ブ１２０との間に係止される。タブ１１０，１１
２，１１４，１１６，１１８及び１２０はこうし
て共に係止し、ガード１１０を組み立てられた配
置に保持する。

組み立てられた配置に係止されると、ガード１
００は通常、アンカー幹１２２に平行な円筒長軸
を有する円筒形である。もしアンカー板１２４の
平面が水平面として定義されるなら、ガード１０
０が折り畳まれ円筒状の組み立てられた配置に係
止されるとき、ヒンジ１０２及び係止されたタブ
１１０，１１２，１１４，１１６，１１８及び１
２０と交わる平面は実質上垂直に配向し、ヒンジ
１０２は組み立てられたガード１００の底に沿つ
て水平に伸展する。

タブ１３０及び１３２は、ガード１００の末端
部１０３より伸び（図１５の平面から垂直に出
て）、スロツト１３１及び１３３は、ガード１０
０の末端部１００を通つて延びる。タブ１３０及
び１３２は、ガード１００がその円筒状の組立ら
れた配置に折り畳まれたとき、それぞれスロツト
１３１及び１３３と固く密着するように大きさ及
び配置が定められる。タブ１３０と１３２及びス
ロツト１３１と１３３の壁の間の摩擦が、ガード
を円筒状の組み立てられた配置に維持するのを助
けている。

アンカー板１２４の平らな表面は、針が組み立
てられたガード１００内の係止引込み位置へと移
動できるように、患者からの針の引抜き操作の間
患者の皮膚に対して押しつけられよう。アンカー
幹１２２は、板１２４の簡便な位置決めと末端キ
ヤツプ１５０がガード１００の右端と（ガード１
００の側壁の円筒状内側表面の内部に係止される
縁１５１とで）スナツプ止めされるよう、望まし
くは可撓性である。

図１８及び１９は本発明の装置の更に他の好ま
しい具体例を示している。ハブ２０３は２つの翼
２０３ａを有し、一方はガード２０１の側壁にあ
るスロツト２１０を通つて伸展し、他方はガード
２０１の側壁にあるスロツト２１１を通つて伸展
する。チユービング２０７はハブ２０３の一の末
端の周囲に取り付けられており、針２０５はハブ
２０３の他端に取り付けられている。ハブ２０
３、針２０５及びチユービング２０７を含んでな
る全アセンブリはガード２０１内にスライド自在
に取り付けられている。もしチユービング２０７
又は翼２０３ａが伸長した位置（ガード２０１の
外部に針２０５の先端が出ている）から左に引か
れると、ハブ２０３及び針２０５はガード２０１
内に引込むまで左に移動する。ハブ２０３が図１
８及び１９に示す位置を占めているとき、チユー
ビング２０７の最右端面２０７ａは係止ノツチ２
０９と近接し、こうしてノツチ２０９によりチユ
ービング２０７に加えられる左向きの力（及びス
ロツトを通つて伸展している翼２０３ａに対して
各スロツトの左縁によつて加えられる右向きの
力）が、スライドするハブ／針アセンブリを完全
に引き込まれた位置に係止するであろう。

ガード２０１は、最も普通に使用される種々の
慣用の針に適合するように、上述のような大きさ
であることが好ましい。こうして、針２０５が１
インチの長さを有する慣用の針の場合には、針２
０５の先端は位置２０５ａを占め、針２０５が１
インチ1/4の長さを有する慣用の針である場合に
は、針２０５の先端は位置２０５ｂを占める。針
先端位置２０５ａ及び２０５ｂのいずれも、針が
引込み位置に係止されているとき完全にガード２
０１内にある。

ガード２０１のアンカー部２０２は、図１８の
平面内にある平らな表面を有する。

ガード２０１は、好ましくは通常平らな、一体
の、組み立て前の配置に成形される。ガード２０
１は、ガード２０１の通常半円筒形の部分２０１
ｃ及び２０１ｄが側面ヒンジ部２０１ａの周りに
折り畳まれ、そして部分２０１ｃ及び２０１ｄが
シール領域２０１ｂにて共にシールされた後に初
めて、通常円筒形の形状（図１８及び１９に示
す）をとる。

ガード２０１を、スライドするハブ／針アセン
ブリを囲んで取り付けるためには、ハブ翼２０３
ａのうち上側の一が側面ヒンジ部２０１ａの間に
おいてスロツト２０１を通つて伸展させ、そして
ガード２０１の最初の部分２０１ｃが次いでヒン
ジ部２０１ａの周りにガード２０１の第２の部分
２０１ｄに向けて折り畳み、そうすることで縁部
２０１ｃ及び２０１ｄがシール領域２０１ｂで出
合う。部分２０１ｃ及び２０１ｄの縁が出合う
と、それらは第２のスロツト２１１を形作る。ス
ロツト２１１はこうして、ヒンジ部分２０１ａの
周りに部分２０１ｃを折り畳む操作の間に翼２０
３ａの下側の一を囲んで形成され、そのため、か
かる下側翼が新たに形成されたスロツト２１１を
通つて伸展する。部分２０１ｃ及び２０１ｄの縁
は、スロツト２１１がスロツト２１０と同一とな
るように形成することができる。代わりに、部分
２０１ｃ及び２０１ｄの縁は、スロツト２１０と
異なつた形状のスロツト２１１を形作るような形
状とすることができる（例えば、スロツト２１０
を通して上側翼２０３ａを挿入するのを容易にす
るためにスロツト２１０が広い中心部分を有して
いる場合には、スロツト２１１の中心部分がスロ
ツト２１０のそれより狭くなるようにすることが
できる）。

領域２０１ｂの各々において、部分２０１ｃ
は、図１８及び１９に示す円筒形の組立配置にガ
ード２０１を維持するために、部分２０１ｄにヒ
ートシール（又は接着層若しくはスナツプ止め）
によつて固着される。代わりに、１又はそれより
多くの係止タブが、部分２０１ｃ及び２０１ｄを
領域２０１ｂにおいて一緒にスナツプ止め（及び
摩擦により一緒にスナツプ止めされた状態を維
持）することができるように、部分２０１ｃ及び
２０１ｄの一方又は両方の縁から突き出ていても
よい。部分２０１ｃ及び２０１ｄは係止タブを含
む必要はない、しかし領域２０１ｂにおいて一緒
にスナツプ止めされる（そして摩擦により一緒に
保持し続けられる）ような形状としてもよい。

図１８乃至１９の具体例に基づく変形におい
て、ヒンジ部２０１ａはガード２０１から省かれ
ており、そのためガード２０１は分離した２つの
部分、通常半円筒形の部分２０１ｃ及び２０１ｄ
よりなる。そのような２片よりなるガード２０１
をスライドするハブ／針アセンブリを囲んで取り
付ける（図１８乃至１９の具体例のこの変形にお
いて）ためには、該半円筒形の部分は４つの領域
２０１ａ及び２０１ｂのすべてにおいて一緒に連
結される（ヒートシールにより、接着層により、
又は一緒にスナツプ止めすることにより）。

組み立てられた一体型の図１８及び１９のガー
ドにおいては、スロツト２１０は、ヒンジ部２０
１ａの間において、一体となつたガード２０１の
ヒンジ領域を通る開口部として成形過程において
（図１５に示す一体ガード１００においてスロツ
ト１０５及び１０６が形成されるのと同じ態様
で）形成される。スロツト２１１（図１９には示
されていないが、図１８に示すと同様にガード２
０１のスロツト２１０に向かい合う側面に対称的
に配置されている）は、領域２０１ｂによつて端
部で結合されている部分２０１ｃ及び２０１ｄの
連結した縁の間にある切れ目である。これと対称
的に、上の段落にて記載された２片よりなるガー
ドの両スロツトは、シール領域２０１ａ及び２０
１ｂの間にてガードの半円筒形部材の連結された
縁部分によつて形作られる（換言すれば、一のス
ロツトは領域２０１ａの間の連結された縁の間の
隙間であり、他のスロツトは領域２０１ｂの間の
連結された縁の間の隙間である）。こうして、こ
の後者の２片よりなるガードの具体例において
は、半円筒形のガード部分を成形する操作の間い
ずれのガード部分を貫通してスロツト開口部を形
成する必要もない。

図２０乃至２２は本発明の他の好ましい具体例
を示す。図２０乃至２２において、図１８のスラ
イドするアセンブリ（翼状ハブ２０３、針２０５
及びチユービング２０７よりなる）はスロツト付
きガード３０１内に取り付けられている。可撓性
アンカー幹３０２は末端キヤツプ３０３をガード
３０１と連結している。末端キヤツプ３０３は図
１５のアンカー１２４と同じ態様でアンカーとし
て使用される。部材３０３もまた末端キヤツプと
して機能するが、これは図２２に示すようにガー
ド３０１の右端上にスナツプ止めされる。

末端キヤツプ３０３はデイスク部分３０５及び
通常円筒形の壁部分３０５を含む。アンカー幹３
０２が図２２に示すように曲げられるとき、壁部
分３０５は、ガード３０１の右端を通つて針２０
５から体液が流れるのを末端キヤツプ３０３が防
ぐよう、ガード３０１の側壁の外側上にスナツプ
止めされる。

図２３乃至２５は本発明の他の好ましい具体例
を示す。図２３乃至２５において、図１８のスラ
イドするアセンブリ（翼状ハブ２０３、針２０５
及びチユービング２０７よりなる）は、スロツト
付きガード４０１の内部に取り付けられている。
ガード４０２のアンカー部分４０２はハブ２０３
の翼２０３ａの平面内に配向している。１対のス
ロツト４０１ｃは翼２０３ａを受けるためにガー
ド４０１の側壁を通つて延びている。体液がガー
ド４０１の内側から周囲の環境へと流れる（注射
の後ガード４０１内部に針が引込まれた後）のを
減少させるために、ガード４０１の側壁はカーテ
ン部４０３を有するように成形されている。カー
テン部４０３は、図２５に示すように、通常はガ
ード４０１の下側側壁４０１ａ（スロツト４０１
ｃの下側縁を構成する）に固く密着している。各
カーテン４０３は一のスロツト４０１ｃの中心部
分の上側縁を形成し、それによりカーテン４０３
は、翼２０３ａによりガードの下側部分４０１ａ
から押し退けられ、そのような中心スロツト部分
（図２３及び２４に示すような）を翼２０３ａが
通過するのを許す。図２４においては、翼２０３
ａはカーテン４０３を下側ガード部分４０１ａに
対して半径方向外向きに（そしてこうして、部分
４０１ａにより形作られた下側スロツト縁に対し
て半径方向外側に）押し退けている。代わりに、
カーテン４０３は、下側ガード部分４０１ａに対
して半径方向内側に翼２０３ａがカーテン４０３
を押し退けるように成形することができる。図２
３乃至２５の具体例に基づく他の変形において
は、カーテン４０３の一を形成するように各スロ
ツト４０１ｃの上側全縁（このような縁の中心部
分のみでなく）の形状を定められる。この場合に
は、上側スロツト縁（カーテン４０３）を押して
下側ガード部分４０１ａ（下側スロツト縁を構成
する）に対して係止配置に入れることによりスロ
ツトはシールされる。この具体例の上側及び下側
スロツト縁は好ましくは慣用の圧迫シール自在プ
ラスチツクサンドイツチバツクの縁と同じ形状を
有する。翼２０３ａは、ハブ２０３の伸長位置か
らハブ２０３の引込み位置までの移動の間、スロ
ツトを通過するに際して翼がスロツトを一時的に
押し分ける（脱シールする）であろう。ハブ２０
３及び翼２０３ａが最大引込み位置に達した後、
下側ガード部分４０１ａに対してカーテン４０３
を圧迫することによりスロツトは再シールされる
であろう。

本発明は慣用の翼状針アセンブリ技術を用いて
製造することができ、患者からの針の抜き取りの
間本発明のガードを固定支持する（同じ手の別の
指で、慣用の態様で、患者に対して同時にガーゼ
を押しつけながら一本の指でガードのアンカーを
患者に対して押しつけることによつて）という簡
単な操作を付加した慣用の態様で医療要員により
操作することができる。

以上は本発明の単なる具体例及び説明にすぎな
い。要素の大きさ及び形状、及びここに記載した
具体例の他の細かな点における、種々の変形は添
付の請求項の範囲に含まれよう。