JPH04359811A - 磁器コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents

磁器コンデンサ及びその製造方法

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JPH04359811A
JPH04359811A JP3161034A JP16103491A JPH04359811A JP H04359811 A JPH04359811 A JP H04359811A JP 3161034 A JP3161034 A JP 3161034A JP 16103491 A JP16103491 A JP 16103491A JP H04359811 A JPH04359811 A JP H04359811A
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弘志 岸
Hisamitsu Shizuno
寿光 静野
Shinya Kusumi
真也 久住
Hiroshi Saito
博 斎藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1又は2以上の誘電体
磁器層を少なくとも2以上の内部電極によって各々挟持
させてなる単層または積層構造の磁器コンデンサ及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、積層磁器コンデンサを製造する場
合は、誘電体磁器原料粉末から成る未焼結磁器シート(
グリーンシート)に白金又はパラジウム等の貴金属を主
成分とする導電性ペーストを所望パターンで印刷し、こ
の未焼結磁器シートを複数枚積み重ねて圧着し、酸化性
雰囲気中において1300℃〜1600℃で焼成させて
いた。この焼成により、未焼結磁器シートは誘電体磁器
層となり、導電性ペーストは内部電極となるものである
【0003】そして、このように、導電性ペーストとし
て白金またはパラジウム等の貴金属を主成分とするもの
を使用すれば、酸化性雰囲気中において1300℃〜1
600℃という高温で焼成させても、この導電性ペース
トを酸化させることなく目的とする内部電極を得ること
ができるものである。しかし、白金やパラジウム等の貴
金属は高価であるため、このような積層磁器コンデンサ
を製造すると必然的にコスト高になるという問題があっ
た。
【0004】そこで、上述の問題を解決することができ
るものとして、本件出願人は特公昭60−20851号
公報、特開昭61−147404号公報、特開昭61−
147405号公報、特開昭61−147406号公報
等に開示されている発明を提案した。
【0005】ここで、特公昭60−20851号公報に
は、     {(Bax Cay Srz )O}k (T
in Zr1−n )O2 からなる基本成分と、Li
2 OとSiO2 とMO(但し、MOはBaO,Ca
O及びSrOから選択された1種または2種以上の酸化
物)からなる添加成分とを含む誘電体磁器組成物が開示
されている。
【0006】また、特開昭61−147404号公報に
は、     {(Ba1−x−y Cax Sry )O}
k (Ti1−z Zrz )O2 からなる基本成分
と、B2 O3 とSiO2 とLi2 Oからなる添
加成分とを含む誘電体磁器組成物が開示されている。
【0007】また、特開昭61−147405号公報に
は、     {(Ba1−x−y Cax Sry )O}
k (Ti1−z Zrz )O2 からなる基本成分
と、B2 O3 とSiO2 からなる添加成分とを含
む誘電体磁器組成物が開示されている。
【0008】また、特開昭61−147406号公報に
は、     {(Ba1−x−y Cax Sry )O}
k (Ti1−z Zrz )O2 からなる基本成分
と、B2 O3 とSiO2 とMO(但し、MOはB
aO,CaO及びSrOから選択された1種または2種
以上の酸化物)からなる添加成分とを含む誘電体磁器組
成物が開示されている。
【0009】これらの公報に開示されている誘電体磁器
組成物は、比誘電率εが5000以上、抵抗率ρが1×
106 MΩ・cm以上であり、これらの誘電体磁器組
成物を誘電体層として使用すれば、Ni等の卑金属を主
成分とする導電性ペーストを内部電極の材料として用い
、還元性雰囲気中における1200℃以下の温度の焼成
で、電気的特性の優れた磁器コンデンサを低コストで得
ることができるものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におけ
る電子回路の高密度化に伴ない、磁器コンデンサ、特に
積層磁器コンデンサの小型化の要求は非常に強いので、
積層磁器コンデンサの誘電体層を構成する誘電体磁器組
成物の比誘電率εを、他の電気的特性を悪化させること
なく、上記各公報に開示されている誘電体磁器組成物の
比誘電率εよりも更に増大させることが望まれていた。
【0011】そこで、本発明の目的は、非酸化性雰囲気
中における1200℃以下の温度の焼成で得られるもの
であるにもかかわらず、誘電体層を構成している誘電体
磁器組成物の比誘電率εが7000以上、誘電体損失t
anδが2.5%以下、抵抗率ρが1×106 MΩ・
cm以上と、その電気的特性が従来のものより更に優れ
た磁器コンデンサ及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁器コンデ
ンサは、誘電体磁器組成物からなる1又は2以上の誘電
体磁器層と、この誘電体磁器層を挟持している少なくと
も2以上の内部電極とを備えた磁器コンデンサにおいて
、前記誘電体磁器組成物が、100.0重量部の基本成
分と、0.2〜5.0重量部の添加成分との混合物を焼
成したものからなり、前記基本成分が、{(Ba1−w
−x Caw Mgx )O}k (Ti1−y−z 
Zry Rz )O2−z/2 (但し、Rは、Sc,
Y,Gd,Dy,Ho,Er,Yb,Tb,Tm及びL
uから選択された1種または2種以上の元素、w,x,
y,z,kは、 0.00≦w≦0.27 0.001≦x≦0.03 0.05≦y≦0.26 0.002≦z≦0.04 1.00≦k≦1.04 を満足する数値)で表わされる物質からなり、前記添加
成分がB2 O3 とSiO2 とMO(但し、MOは
BaO,SrO,CaO,MgO及びZnOから選択さ
れた1種または2種以上の酸化物)とからなり、前記B
2 O3 と前記SiO2 と前記MOとの組成範囲が
、これらの組成をモル%で示す三角図において、前記B
2 O3 が1モル%、前記SiO2 が80モル%、
前記MOが19モル%の組成を示す第1の点Aと、前記
B2 O3 が1モル%、前記SiO2 が39モル%
、前記MOが60モル%の組成を示す第2の点Bと、前
記B2 O3 が30モル%、前記SiO2 が0モル
%、前記MOが70モル%の組成を示す第3の点Cと、
前記B2 O3 が90モル%、前記SiO2 が0モ
ル%、前記MOが10モル%の組成を示す第4の点Dと
、前記B2 O3 が90モル%、前記SiO2 が1
0モル%、前記MOが0モル%の組成を示す第5の点E
と、前記B2 O3 が20モル%、前記SiO2 が
80モル%、前記MOが0モル%の組成を示す第6の点
Fとをこの順に結ぶ6本の直線で囲まれた領域内にある
ものである。
【0013】ここで、基本成分の組成式中におけるCa
の原子数の割合、すなわちwの値の範囲を0.00≦w
≦0.27としたのは、wの値がこの範囲の場合には、
所望の電気的特性を有し、温度特性が平坦で、抵抗率ρ
の高い誘電体磁器組成物を得ることができるが、wの値
が0.27を越えた場合には、焼成温度が1250℃と
高くなり、比誘電率εs も7000未満となるからで
ある。
【0014】なお、このCaは、上述したように磁器コ
ンデンサの温度特性を平坦にし、また抵抗率ρの向上を
図るために添加する元素であるため、あえて含有させな
くても、すなわちwの値を零としても所望の電気的特性
を有する焼結体を得ることができる。従って、wの値の
下限として零の場合を含めた。
【0015】次に、基本成分の組成式中におけるMgの
原子数の割合、すなわちxの値の範囲を0.001≦x
≦0.03としたのは、xの値がこの範囲の場合には所
望の電気的特性を有する誘電体磁器組成物を得ることが
できるが、xの値が0.03を越えた場合には、誘電体
磁器組成物の比誘電率εs が急激に低下して7000
未満となるからである。
【0016】なお、Mgはキュリー点を低温側にシフト
させるとともに、温度特性を平坦にする作用及び抵抗率
ρを向上させる作用を有するが、xの値が0.03以下
の範囲において極微量であってもそれなりの効果を有す
る。しかし、量産する時の電気的特性のバラツキを考慮
してxの値は0.001以上とすることが望ましい。
【0017】次に、基本成分の組成式中におけるZrの
原子数の割合、すなわちyの値の範囲を0.05≦y≦
0.26としたのは、yの値がこの範囲の場合には所望
の電気的特性を有する誘電体磁器組成物を得ることがで
きるが、yの値が0.05未満及び0.26を越えた場
合には、誘電体磁器組成物の比誘電率εs が7000
未満となるからである。
【0018】また、基本成分の組成式中におけるRの原
子数の割合、すなわちzの値の範囲を0.002≦z≦
0.04としたのは、zの値がこの範囲の場合には所望
の電気的特性を有する誘電体磁器組成物を得ることがで
きるが、0.002未満の場合には、誘電体磁器組成物
の誘電体損失tanδが大幅に悪化し、抵抗率ρも1×
104 MΩ・cm未満となり、また、0.04を越え
た場合には、焼成温度が1250℃であっても緻密な焼
結体を得ることができないからである。
【0019】なお、R成分のSc,Y,Gd,Dy,H
o,Er,Yb,Tb,Tm及びLuはほゞ同様に働き
、これ等から選択された1つを使用しても、または複数
を使用しても同様な結果が得られる。また、基本成分の
組成式中におけるR成分のうちで、Tb,Tm及びLu
は後記する表3中に記載しなかったが、これらも他のR
成分と同様の作用効果を有するものである。
【0020】基本成分の組成式中における{(Ba1−
w−x Caw Mgx )O}の割合、すなわちkの
値の範囲を1.00≦k≦1.04としたのは、kの値
がこの範囲の場合には所望の電気的特性を有する誘電体
磁器組成物を得ることができるが、1.00未満になっ
た場合には、誘電体磁器組成物の抵抗率ρが1×106
 MΩ・cm未満と大幅に低くなり、またtanδが悪
化し、1.04を越えた場合には、焼成温度が1250
℃であっても緻密な焼結体を得ることができなくなるか
らである。
【0021】なお、基本成分の中には、本発明の目的を
阻害しない範囲で微量のMnO2 (好ましくは0.0
5〜0.1重量%)等の鉱化剤を添加し、焼結性を向上
させてもよい。また、その他の物質を必要に応じて添加
してもよい。また、基本成分を得るための出発原料とし
ては、後述する実施例で示した以外の酸化物を使用して
もよいし、水酸化物またはその他の化合物を使用しても
よい。
【0022】次に、添加成分の添加量を、100重量部
の基本成分に対して0.2〜5.0重量部としたのは、
添加成分の添加量がこの範囲の場合には1190〜12
00℃の焼成で所望の電気的特性を有する焼結体を得る
ことができるが、添加成分の添加量が0.2重量部未満
になった場合は焼成温度が1250℃であっても緻密な
焼結体を得ることができないし、また、添加成分の添加
量が5.0重量部を越えた場合は比誘電率εs が70
00未満となるからである。
【0023】添加成分の組成を、B2 O3 とSiO
2 とMOとの組成をモル%で示す三角図において、前
記した点A〜Fをこの順に結ぶ6本の直線で囲まれた範
囲内としたのは、添加成分の組成をこの範囲の場合には
所望の電気的特性を有する焼結体を得ることができるが
、添加成分の組成がこの範囲を外れた場合は緻密な焼結
体を得ることができないからである。なお、MO成分は
、BaO,SrO,CaO,MgO,ZnOのいずれか
1つであってもよいし、または適当な比率としてもよい
【0024】次に、本発明に係る磁器コンデンサの製造
方法は、前記の基本成分と添加成分とからなる未焼結の
磁器粉末からなる混合物を調製する工程と、前記混合物
からなる未焼結磁器シートを形成する工程と、前記未焼
結磁器シートを少なくとも2以上の導電性ペースト膜で
挟持させた積層物を形成する工程と、前記積層物を非酸
化性雰囲気中において焼成する工程と、前記焼成を受け
た積層物を酸化性雰囲気中において熱処理する工程とを
備えたものである。
【0025】ここで、非酸化性雰囲気としては、H2 
やCOなどの還元性雰囲気のみならず、N2 やArな
どの中性雰囲気であってもよい。また、非酸化性雰囲気
中における焼成温度は、電極材料を考慮して種々変更す
ることができる。ニッケルを内部電極とする場合には、
1050℃〜1200℃の範囲でニッケル粒子の凝集を
ほとんど生じさせることなく熱処理することができる。
【0026】また、酸化性雰囲気中における熱処理の温
度は、非酸化性雰囲気中における焼成温度より低い温度
であればよく、500〜1000℃の範囲が好ましい。 酸化性雰囲気としては、大気雰囲気に限定することなく
、例えば、N2 に数ppmのO2 を混合したような
低酸素濃度の雰囲気から任意の酸素濃度の雰囲気を使用
することができる。どのような温度あるいはどのような
酸素濃度の雰囲気にするかは、電極材料(ニッケル等)
の酸化と誘電体磁器層の酸化とを考慮して種々変更する
必要がある。後述する実施例ではこの熱処理の温度を6
00℃としたが、この温度に限定されるものではない。
【0027】また、実施例では非酸化性雰囲気中におけ
る熱処理と、酸化性雰囲気中における熱処理を1つの連
続した焼成プロファイルの中で行なっているが、もちろ
ん非酸化性雰囲気中における焼成工程と、酸化性雰囲気
における熱処理工程とを独立した工程に分けて行なうこ
とも可能である。
【0028】また、実施例では外部電極としてZn電極
を使用しているが、電極の焼付け条件を選択することに
よりNi,Ag,Cu等の電極を用いることができるの
はもちろんであるし、Ni外部電極を未焼成積層体の端
面に塗布して積層体の焼成と外部電極の焼付けを同時に
行なうこともできる。
【0029】なお、本発明は積層磁器コンデンサ以外の
一般的な単層の磁器コンデンサにも勿論適用可能である
【0030】
【実施例】まず、表3■の試料No.1の場合について
説明する。 基本成分の調製 表1に示す化合物を各々秤量し、これらの化合物をポッ
トミルに、複数個のアルミナボール及び2.5リットル
の水とともに入れ、15時間攪拌混合して、混合物を得
た。
【0031】
【表1】
【0032】ここで、表1の各化合物の重量(g)は、
前記基本成分の組成式{(Ba1−w−x Caw M
gx )O}k (Ti1−y−z Zry Rz )
O2−z/2 が   {(Ba0.925Ca0.0
7Mg0.005)O}1.01(Ti0.83Zr0
.15Er0.02)O1.99 …(1) となるよ
うに計算して求めた値である。
【0033】次に、前記混合物をステンレスポットに入
れ、熱風式乾燥器を用い、150℃で4時間乾燥し、こ
の乾燥した混合物を粗粉砕し、この粗粉砕した混合物を
トンネル炉を用い、大気中において約1200℃で2時
間仮焼し、上記組成式(1) で表わされる組成の基本
成分の粉末を得た。
【0034】添加成分の調製 また、表2に示す化合物を各々秤量し、これらの化合物
をポリエチレンポットに、複数個のアルミナボール及び
300ミリリットルのアルコールとともに加え、10時
間攪拌混合して、混合物を得た。
【0035】
【表2】
【0036】ここで、表2の各化合物の重量(g)は、
B2 O3 が1モル%、SiO2 が80モル%、M
Oが19モル%{BaO(3.8モル%)+CaO(9
.5モル%)+MgO(5.7モル%)}の組成となる
ように計算して求めた値である。また、MOのうちでB
aO,CaO及びMgOの占める割合は、BaOが20
モル%、CaOが50モル%、MgOが30モル%であ
る。
【0037】次に、前記混合物を大気中において約10
00℃の温度で2時間仮焼し、これをアルミナポットに
複数個のアルミナボール及び300ミリリットルの水と
ともに入れ、15時間粉砕し、その後、150℃で4時
間乾燥させ、前記組成の添加成分の粉末を得た。
【0038】スラリーの調製 次に、100重量部(1000g)の前記基本成分と、
2重量部(20g)の前記添加成分とをボールミルに入
れ、更に、これらの基本成分と添加成分との合計重量に
対して15重量%の有機バインダーと50重量%の水を
入れ、これらを混合及び粉砕して誘電体磁器組成物の原
料となるスラリーを得た。ここで、有機バインダーとし
ては、アクリル酸エステルポリマー、グリセリン及び縮
合リン酸塩の水溶液からなるものを使用した。
【0039】未焼結磁器シートの形成 次に、上記スラリーを真空脱泡機に入れて脱泡処理し、
この脱泡処理したスラリーをポリエステルフィルム上に
リバースコータを用いて所定の厚さで塗布し、この塗布
されたスラリーをこのポリエステルフィルムとともに1
00℃で加熱して乾燥させ、厚さ約25μmの長尺な未
焼結磁器シートを得た。そして、この長尺な未焼結磁器
シートを裁断して10cm角の未焼結磁器シートを得た
【0040】導電性ペーストの調製と印刷また、粒径平
均1.5μmのニッケル粉末10gと、エチルセルロー
ス0.9gをブチルカルビトール9.1gに溶解させた
ものとを攪拌機に入れて10時間攪拌し、内部電極用の
導電性ペーストを得た。そして、前記未焼結磁器シート
の片面にこの導電性ペーストからなるパターン(長さ1
4mm、幅7mm)を50個、スクリーン印刷法によっ
て形成させ、乾燥させた。
【0041】未焼結磁器シートの積層 次に、この未焼結磁器シートを、導電性ペーストからな
るパターンが形成されている側を上にして2枚積層した
。この積層の際、隣接する上下の未焼結磁器シート間に
おいて、導電性ペーストからなるパターンが長手方向に
半分程ずれるようにした。そして、更に上記のようにし
て積層したものの上下両面に厚さ60μmの未焼結磁器
シートを各々4枚ずつ積層して積層物を得た。
【0042】積層物の圧着と裁断 次に、約50℃の温度下において、この積層物に厚さ方
向から約40トンの荷重を加えて、この積層物を構成し
ている未焼結磁器シート相互を圧着させた。そして、こ
の積層物を格子状に裁断して、50個の積層体チップを
得た。
【0043】積層体チップの焼成 次に、この積層体チップを雰囲気焼成が可能な炉に入れ
、この炉内を大気雰囲気にし、100℃/hの速度で6
00℃まで昇温させ、未焼結磁器シート中の有機バイン
ダーを燃焼除去させた。
【0044】その後、炉内の雰囲気を大気雰囲気から還
元雰囲気{H2(2体積%)+N2(98体積%)}に
変え、炉内の温度を600℃から1170℃まで、10
0℃/hの速度で昇温させ、1170℃の温度を3時間
保持し、その後、100℃/hの速度で降温させ、炉内
の雰囲気を大気雰囲気(酸化性雰囲気)に変え、600
℃の温度を30分間保持して酸化処理を行い、その後、
室温まで冷却して積層焼結体チップを得た。
【0045】外部電極の形成 次に、この積層焼結体チップの対向する側面のうちで、
内部電極の端部が露出している側面に一対の外部電極を
形成し、図1に示すような、3層の誘電体磁器層12,
12,12と2層の内部電極14,14とからなる積層
焼結体チップ15の端部に一対の外部電極16,16が
形成された積層磁器コンデンサ10が得られた。
【0046】ここで、外部電極16は、前記側面に亜鉛
とガラスフリット(glass frit)とビヒクル
(vehicle) とからなる導電性ペーストを塗布
し、この導電性ペーストを、乾燥後、大気中において5
50℃の温度で15分間焼き付けて亜鉛電極層18とし
、更にこの亜鉛電極層18の上に無電解メッキ法で銅層
20を形成し、更にこの銅層20の上に電気メッキ法で
Pb−Sn半田層22を設けることによって形成した。
【0047】なお、この積層磁器コンデンサ10の誘電
体磁器層12の厚さは0.02mm、一対の内部電極1
4,14の対向面積は5mm×5mm=25mm2 で
ある。また、焼結後の誘電体磁器層12の組成は、焼結
前の基本成分及び添加成分の混合物の組成と実質的に同
じである。
【0048】電気的特性の測定 次に、積層磁器コンデンサ10の電気的特性を測定し、
その平均値を求めたところ、表4■に示すように、比誘
電率εs が14300、tanδが1.3%、抵抗率
ρが3.99×106 MΩ・cmであった。
【0049】なお、電気的特性は次の要領で測定した。 (A) 比誘電率εs は、温度20℃、周波数1kH
z、電圧(実効値)1.0Vの条件で静電容量を測定し
、この測定値と、一対の内部電極14,14の対向面積
(25mm2 )と一対の内部電極14,14間の誘電
体磁器層12の厚さ(0.02mm)から計算で求めた
。 (B) 誘電体損失tanδ(%)は、上記した比誘電
率εs の測定の場合と同一の条件で測定した。 (C) 抵抗率ρ(MΩ・cm)は、温度20℃におい
てDC100Vを1分間印加した後に、一対の外部電極
16,16間の抵抗値を測定し、この測定値と寸法とに
基づいて計算で求めた。
【0050】以上、No.1の試料について述べたが、
No.2〜96の試料についても、基本成分の組成を表
3■〜表3■に示すように変え、添加成分の組成及び焼
成温度を表4■〜表4■に示すように変えた他は、No
.1の試料と全く同一の方法で積層磁器コンデンサを作
成し、同一の方法で電気的特性を測定した。No.1〜
96の試料の焼成温度及び電気的特性は表4■〜表4■
に示す通りとなった。
【0051】
【表3■】
【0052】
【表3■】
【0053】
【表3■】
【0054】
【表3■】
【0055】
【表3■】
【0056】
【表3■】
【0057】
【表4■】
【0058】
【表4■】
【0059】
【表4■】
【0060】
【表4■】
【0061】
【表4■】
【0062】
【表4■】
【0063】表3■〜表3■において、1−w−xの欄
には基本成分の組成式におけるBaの原子数の割合が、
wの欄には基本成分の組成式におけるCaの原子数の割
合が、xの欄には基本成分の組成式におけるMgの原子
数の割合が、1−y−zの欄には基本成分の組成式にお
けるTiの原子数の割合が、yの欄には基本成分の組成
式におけるZrの原子数の割合が示されている。
【0064】また、zの欄には基本成分の組成式におけ
るRの原子数の割合が、kの欄には基本成分の組成式に
おける{(Ba1−w−x Caw Mgx )O}の
割合が示されている。zの欄のSc,Y,Gd,Dy,
Ho,Er,Ybは基本成分の組成式中におけるRの内
容を示し、これ等の元素の各欄にはこれ等の元素の原子
数の割合が示され、合計の欄にはこれ等の元素の原子数
の割合の合計値(z値)が示されている。
【0065】また、表4■〜表4■において、添加成分
の添加量は基本成分100重量部に対する重量部で示さ
れ、MOの内容の欄にはBaO,SrO,CaO,Mg
O,ZnOの割合がモル%で示されている。
【0066】また、No.1〜19の試料による実験は
添加成分であるガラスの適正範囲を明らかにし、No.
20〜31の試料による実験は添加成分であるガラスの
添加量の適正範囲を明らかにし、No.32〜43の試
料による実験はCaの原子数の割合であるw値の適正範
囲を明らかにし、No.44〜55の試料による実験は
Mgの原子数の割合であるx値の適正範囲を明らかにし
、No.56〜65の試料による実験はZrの原子数の
割合であるy値の適正範囲を明らかにし、No.66〜
74の試料による実験はRの種類の違いによる影響を明
らかにし、No.75〜86の試料による実験はRの原
子数の割合であるz値の適正範囲を明らかにし、No.
87〜96の試料による実験は{(Ba1−w−x C
aw Mgx )O}の割合であるk値の適正範囲を明
らかにするものである。
【0067】表3■〜表3■及び表4■〜表4■から明
らかなように、本発明に従う試料によれば、非酸化性雰
囲気中における1200℃以下の焼成で、比誘電率εs
 が7000以上、誘電体損失tanδが2.5%以下
、抵抗率ρが1×106 MΩ・cm以上の電気的特性
を有する誘電体磁器組成物を備えた磁器コンデンサを得
ることができるものである。
【0068】これに対し、No.11〜13,20,2
5,26,31,37,43,49,55,56,60
,61,65,75,80,81,86,87,91,
92及び96の試料によれば、所望の電気的特性を有す
る磁器コンデンサを得ることができない。従って、これ
らのNo.の試料は本発明の範囲外のものである。
【0069】次に、本発明に係る磁器コンデンサに用い
られている誘電体磁器組成物の組成の適正範囲について
、表3■〜表3■及び表4■〜表4■に示す実験結果を
参照しながら検討する。
【0070】まず、基本成分の組成式中におけるCaの
原子数の割合、すなわちwの値の適正範囲について検討
する。wの値が、試料No.36及び42に示すように
、0.27の場合には、所望の電気的特性を有する誘電
体磁器組成物焼結体を得ることができるが、試料No.
37及び43に示すように、0.30の場合には、焼成
温度が1250℃と高くなり、比誘電率εs も700
0未満となる。従って、wの上限値は0.27である。
【0071】また、Caは温度特性を平坦にする作用及
び抵抗率ρを向上させる作用を有するが、wの値が零で
あっても所望の電気的特性の誘電体磁器組成物を得るこ
とができる。従って、wの下限値は零である。
【0072】次に、基本成分の組成式中におけるMgの
原子数の割合、すなわちxの値の適正範囲について検討
する。xの値が、試料No.48及び54に示すように
0.03の場合には、所望の電気的特性を有する誘電体
磁器組成物を得ることができるが、試料No.49及び
55に示すように、0.04の場合には比誘電率εs 
が急激に低下して7000未満となる。従ってxの上限
値は0.03である。
【0073】また、Mgはキュリー点を低温側にシフト
させるとともに、温度特性を平坦にする作用及び抵抗率
ρを向上させる作用を有するが、xの値が0.03以下
の範囲において極微量であってもそれなりの効果を有す
る。しかし、量産する時の電気的特性のバラツキを考慮
してxの値は0.001以上とすることが望ましい。
【0074】次に、基本成分の組成式中におけるZrの
原子数の割合、すなわちyの値の適正範囲について検討
する。yの値が、試料No.57及び62に示すように
、0.05の場合には、所望の電気的特性を有する誘電
体磁器組成物を得ることができるが、試料No.56及
び61に示すように、0.03の場合には、比誘電率ε
s が7000未満となる。従って、yの値の下限は0
.05である。
【0075】一方、yの値が、試料No.59及び64
に示すように、0.26の場合には所望の電気的特性の
誘電体磁器組成物を得ることができるが、試料No.6
0及び65に示すように、0.29の場合には比誘電率
εs が7000未満となる。従って、yの値の上限は
0.26である。
【0076】次に、基本成分の組成式中におけるRの原
子数の割合、すなわちzの値の適正範囲について検討す
る。zの値が、試料No.76及び82に示すように、
0.002の場合には所望の電気的特性を有する誘電体
磁器組成物を得ることができるが、試料No.75及び
81に示すように、0.001の場合には、誘電体損失
tanδが大幅に悪化し、抵抗率ρも1×104 MΩ
・cm未満となる。従って、zの下限値は0.002で
ある。
【0077】一方、zの値が、試料No.79及び85
に示すように、0.04の場合には所望の電気的特性を
有する誘電体磁器組成物を得ることができるが、試料N
o.80及び86に示すように、0.06の場合には、
焼成温度が1250℃であっても緻密な焼結体を得るこ
とができない。従って、zの値の上限は0.04である
【0078】なお、R成分のSc,Y,Dy,Ho,E
r,Ybはほゞ同様に働き、これ等から選択された1つ
を使用しても、または複数を使用しても同様な結果が得
られる。また、R成分のうちで、Tb,Tm及びLuは
表3■〜表3■中に記載しなかったが、これらも他のR
成分と同様の作用効果を有するものである。
【0079】次に、基本成分の組成式中における{(B
a1−w−x Caw Mgx )O}の割合、すなわ
ちkの値の適正範囲について検討する。kの値が、試料
No.88及び93に示すように、1.00の場合には
、所望の電気的特性を有する誘電体磁器組成物を得るこ
とができるが、試料No.87及び92に示すように、
0.99の場合には、抵抗率ρが1×106 MΩ・c
m未満と、大幅に低くなり、tanδが悪化する。従っ
て、kの下限値は1.00である。
【0080】一方、kの値が、試料No.90及び95
に示すように、1.04の場合には所望の電気的特性の
誘電体磁器組成物を得ることができるが、試料No.9
1及び96に示すように、1.05の場合には、緻密な
焼結体を得ることができない。従って、kの上限値は1
.04である。
【0081】次に、添加成分の添加量の適正範囲につい
て検討する。添加成分の添加量が、試料No.21及び
27に示すように、100重量部の基本成分に対して0
.2重量部の場合には、1190〜1200℃の焼成で
所望の電気的特性を有する誘電体磁器組成物を得ること
ができるが、添加成分の添加量が零の場合には、試料N
o.20及び26に示すように、焼成温度が1250℃
であっても緻密な焼結体を得ることができない。従って
、添加成分の添加量の下限値は、100重量部の基本成
分に対して0.2重量部である。
【0082】一方、添加成分の添加量が、試料No.2
4及び30に示すように、100重量部の基本成分に対
して5重量部の場合には、所望の電気的特性を有する誘
電体磁器組成物を得ることができるが、添加成分の添加
量が、試料No.25及び31に示すように、100重
量部の基本成分に対して7重量部の場合には、比誘電率
εs が7000未満となる。従って、添加成分の添加
量の上限値は、100重量部の基本成分に対して5重量
部である。
【0083】次に添加成分の好ましい組成範囲について
検討する。添加成分の好ましい組成範囲は、図2に示し
たB2 O3 −SiO2 −MOの組成比を示す三角
図に基づいて決定することができる。
【0084】三角図の第1の点Aは、試料No.1のB
2 O3が1モル%、SiO2 が80モル%、MOが
19モル%の組成を示し、第2の点Bは、試料No.2
のB2 O3 が1モル%、SiO2 が39モル%、
MOが60モル%の組成を示し、第3の点Cは、試料N
o.3のB2 O3 が30モル%、SiO2 が0モ
ル%、MOが70モル%の組成を示し、第4の点Dは、
試料No.4のB2 O3 が90モル%、SiO2 
が0モル%、MOが10モル%の組成を示し、第5の点
Eは、試料No.5のB2 O3 が90モル%、Si
O2 が10モル%、MOが0モル%の組成を示し、第
6の点Fは、試料No.6のB2 O3が20モル%、
SiO2 が80モル%、MOが0モル%の組成を示す
【0085】本発明の組成範囲に属する試料の添加成分
は、図2に示す三角図の第1〜6の点A〜Fをこの順に
結ぶ6本の直線で囲まれた範囲内となっている。添加成
分の組成をこの範囲内のものとすれば、所望の電気的特
性を有する誘電体磁器組成物を得ることができる。一方
、試料No.11〜13のように、添加成分の組成を本
発明で特定した範囲外とすれば、緻密な焼結体を得るこ
とができない。
【0086】なお、MO成分は、例えば試料No.14
〜18に示すように、BaO,SrO,CaO,MgO
,ZnOのいずれか1つであってもよいし、または他の
試料に示すように適当な比率としてもよい。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、磁器コンデンサの誘電
体層を構成している誘電体磁器組成物の組成を前述した
ように構成したので、非酸化性雰囲気中における120
0℃以下の焼成であるにもかかわらず、その比誘電率ε
s を7000〜18800と飛躍的に向上させること
ができ、従って、磁器コンデンサの小型大容量化を図る
ことが可能になった。
【0088】そして、磁器コンデンサの小型大容量化を
図ることができるようになったので、ニッケル等の卑金
属の導電性ペーストを内部電極の形成に用いることと相
まって、磁器コンデンサの低コスト化を図ることが可能
になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る積層磁器コンデンサの断
面図である。
【図2】添加成分の適正範囲を示す三角図である。
【符号の説明】
12  誘電体磁器層 14  内部電極 15  積層焼結体チップ 16  外部電極 18  亜鉛電極層 20  銅層 22  Pb−Sn半田層
【表3○1】
【表3○2】
【表3○3】
【表3○4】
【表3○5】
【表3○6】
【表4○1】
【表4○2】
【表4○3】
【表4○4】
【表4○5】
【表4○6】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  誘電体磁器組成物からなる1又は2以
    上の誘電体磁器層と、この誘電体磁器層を挟持している
    少なくとも2以上の内部電極とを備えた磁器コンデンサ
    において、前記誘電体磁器組成物が、100.0重量部
    の基本成分と、0.2〜5.0重量部の添加成分との混
    合物を焼成したものからなり、前記基本成分が、{(B
    a1−w−x Caw Mgx )O}k (Ti1−
    y−z Zry Rz )O2−z/2 (但し、Rは
    、Sc,Y,Gd,Dy,Ho,Er,Yb,Tb,T
    m及びLuから選択された1種または2種以上の元素、
    w,x,y,z,kは、 0.00≦w≦0.27 0.001≦x≦0.03 0.05≦y≦0.26 0.002≦z≦0.04 1.00≦k≦1.04 を満足する数値)で表わされる物質からなり、前記添加
    成分がB2 O3 とSiO2 とMO(但し、MOは
    BaO,SrO,CaO,MgO及びZnOから選択さ
    れた1種または2種以上の酸化物)とからなり、前記B
    2 O3 と前記SiO2 と前記MOとの組成範囲が
    、これらの組成をモル%で示す三角図において、前記B
    2 O3 が1モル%、前記SiO2 が80モル%、
    前記MOが19モル%の組成を示す第1の点Aと、前記
    B2 O3 が1モル%、前記SiO2 が39モル%
    、前記MOが60モル%の組成を示す第2の点Bと、前
    記B2 O3 が30モル%、前記SiO2 が0モル
    %、前記MOが70モル%の組成を示す第3の点Cと、
    前記B2 O3 が90モル%、前記SiO2 が0モ
    ル%、前記MOが10モル%の組成を示す第4の点Dと
    、前記B2 O3 が90モル%、前記SiO2 が1
    0モル%、前記MOが0モル%の組成を示す第5の点E
    と、前記B2 O3 が20モル%、前記SiO2 が
    80モル%、前記MOが0モル%の組成を示す第6の点
    Fとをこの順に結ぶ6本の直線で囲まれた領域内にある
    ことを特徴とする磁器コンデンサ。
  2. 【請求項2】  未焼結の磁器粉末からなる混合物を調
    製する工程と、前記混合物からなる未焼結磁器シートを
    形成する工程と、前記未焼結磁器シートを少なくとも2
    以上の導電性ペースト膜で挟持させた積層物を形成する
    工程と、前記積層物を非酸化性雰囲気中において焼成す
    る工程と、前記焼成を受けた積層物を酸化性雰囲気中に
    おいて熱処理する工程とを備え、前記未焼結の磁器粉末
    からなる混合物が、100.0重量部の基本成分と、0
    .2〜5.0重量部の添加成分とからなり、前記基本成
    分が、 {(Ba1−w−x Caw Mgx )O}k (T
    i1−y−z Zry Rz )O2−z/2 (但し
    、Rは、Sc,Y,Gd,Dy,Ho,Er,Yb,T
    b,Tm及びLuから選択された1種または2種以上の
    元素、w,x,y,z,kは、 0.00≦w≦0.27 0.001≦x≦0.03 0.05≦y≦0.26 0.002≦z≦0.04 1.00≦k≦1.04 を満足する数値)で表わされる物質からなり、前記添加
    成分がB2 O3 とSiO2 とMO(但し、MOは
    BaO,SrO,CaO,MgO及びZnOから選択さ
    れた1種または2種以上の酸化物)とからなり、前記B
    2 O3 と前記SiO2 と前記MOとの組成範囲が
    、これらの組成をモル%で示す三角図において、前記B
    2 O3 が1モル%、前記SiO2 が80モル%、
    前記MOが19モル%の組成を示す第1の点Aと、前記
    B2 O3 が1モル%、前記SiO2 が39モル%
    、前記MOが60モル%の組成を示す第2の点Bと、前
    記B2 O3 が30モル%、前記SiO2 が0モル
    %、前記MOが70モル%の組成を示す第3の点Cと、
    前記B2 O3 が90モル%、前記SiO2 が0モ
    ル%、前記MOが10モル%の組成を示す第4の点Dと
    、前記B2 O3 が90モル%、前記SiO2 が1
    0モル%、前記MOが0モル%の組成を示す第5の点E
    と、前記B2 O3 が20モル%、前記SiO2 が
    80モル%、前記MOが0モル%の組成を示す第6の点
    Fとをこの順に結ぶ6本の直線で囲まれた領域内にある
    ことを特徴とする磁器コンデンサの製造方法。
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