JPH04357081A - 記録材料及びそれを用いた画像形成方法 - Google Patents

記録材料及びそれを用いた画像形成方法

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JPH04357081A
JPH04357081A JP3033504A JP3350491A JPH04357081A JP H04357081 A JPH04357081 A JP H04357081A JP 3033504 A JP3033504 A JP 3033504A JP 3350491 A JP3350491 A JP 3350491A JP H04357081 A JPH04357081 A JP H04357081A
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JP
Japan
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image
light
recording material
laser beam
polymer
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Application number
JP3033504A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Hosoi
憲行 細井
Kotaro Nakamura
中村 孝太郎
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録材料及び画像形成方
法に関し、特に感熱転写記録材料及び該記録材料にレー
ザービームを照射して、レーザーのエネルギーを熱エネ
ルギーとして利用する非接触の感熱記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】支持体上に感熱発色層を設けた感熱記録
材料の表面にサーマルヘッドを密着走査させ、熱エネル
ギーを感熱発色層に直接若しくは保護層を通して伝える
ことによって発色画像を記録する感熱記録方式は広範囲
に知られており、ファクシミリやプリンターなどに適用
されている。しかしながら、このような感熱記録方法に
おいては、サーマルヘッドを感熱記録材料に密着させて
走査させるために、サーマルヘッドが摩耗したり、サー
マルヘッド表面へ感熱記録材料の成分がカスとなって付
着することにより記録画像が正しく得られない場合が生
じ、又、サーマルヘッドが破壊されるという問題が生じ
易い。
【0003】又、このようなサーマルヘッドを用いた感
熱記録方式には、サーマルヘッドの構造上の特質から発
熱素子の加熱冷却の高速制御や発熱素子密度を大きくす
る上で限界があるために、高速記録や高密度、高画質記
録には限度があるという欠点があった。
【0004】サーマルヘッドを用いる感熱記録方式の上
記の如き問題点を解決するために、レーザービームを用
い、感熱記録材料に対して非接触でかつ高速、高密度で
熱記録を行うことが提案されている(例えば、特開昭5
0−23617号、特開昭54−121140号、特開
昭57−11090号、特開昭58−56890号、特
開昭58−94494号、特開昭58−134791号
、特開昭58−145493号、特開昭59−8919
2号、特開昭60−205182号、特開昭62−56
195号公報)。
【0005】しかしながら、このようなレーザービーム
を用いた記録方式においては、感熱発色層が、一般に、
可視及び近赤外領域の光を吸収しにくいために、必要な
熱エネルギーを得るためにレーザーの出力を相当大きく
する必要があるので小型で安価な装置をつくることが極
めて困難であるという欠点があった。
【0006】又、感熱発色層に効率良くレーザー光を吸
収させるための提案も多くなされており、一般的には感
熱発色層の中にレーザービームの波長に合った光吸収性
物質を添加することが行われている。この場合、添加す
る光吸収性物質が白色でないと、記録材料の地肌が着色
してコントラストが低く品位のない記録となってしまい
好ましくない。一般に白色の光吸収性物質は無機化合物
に多いが、その殆どのものは光吸収効率が低い。一方、
光吸収効率の良い有機化合物で着色の少ない化合物は未
だ開発されていない。
【0007】又、特公昭50−774号にはインクを封
入したマイクロカプセルを原紙に塗布し、強力な光を照
射してカプセル中のインクを噴出させ原紙に記録する方
法が提案されているが、感度が非常に低く未だ実現され
るに至っていない。
【0008】即ち、一般にポリマー薄膜を通して拡散す
る物質の拡散係数は、温度上昇に対して緩やかにしか増
加しないので、レーザービームによる短時間の加熱によ
って十分な染料をしみ出させることができるようなポリ
マー壁から成るマイクロカプセルを用いた場合には、常
温における保存時からじわじわと染料がしみ出るために
実用に耐えず、逆に常温でしみ出しが起こらないような
緻密なマイクロカプセルを採用した場合には、レーザー
ビームによる短時間の加熱では、殆ど染料がしみ出さず
、記録自体が不可能であった。
【0009】一方、本発明者等は、先に「油溶性染料を
含有する色材及び無機若しくは有機微粒子の充填材を含
む転写層を、下塗を施した支持体上に設けてなる感熱記
録材料において、該色材が油溶性染料を水に難溶若しく
は不溶の油状物質及び有機溶剤に溶解した後乳化分散し
た乳化分散物により形成されることを特徴とする感熱転
写記録材料。」(特開平2─98491号)を提案した
が、記録材料中の有機溶剤等が消失するために記録前の
記録材料の性能に経時変化が生じるという保存性におけ
る欠点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】係る欠点は、使用する
有機溶媒として沸点の高いものを使用したり、光吸収性
物質とそれを溶解又は分散する溶媒をマイクロカプセル
化することにより改善されるが、感度を十分に維持する
ためには、マイクロカプセル中に内包される溶媒の量を
増加させると共に、マイクロカプセル壁もできるだけ薄
くする必要が生じるので、やはり保存性の観点で十分な
性能を有するというものには成らない上、上記感度を優
先して、溶媒の使用量を更に増大させた場合には、保存
時にブロッキングを起こすという新たな欠点を生じる。
【0011】更に、光吸収性物質とそれを溶解又は分散
する溶媒をマイクロカプセル化したのみでは、光吸収性
物質と受像シートとの固着性が悪い場合には印字後の印
字の定着性が十分でないという欠点があった。
【0012】本発明者等は、上記欠点を解決すべく鋭意
検討した結果、溶媒をそのままの状態で使用する代わり
に、その溶媒に可溶又は膨潤し得るポリマーと共に使用
することにより、ブロッキングを引き起こすことなく記
録材料の感度及び保存性を十分維持できるように溶媒の
使用量を増加さ得ること及び印字後の印字の定着性を改
善することができることを見出し本発明に到達した。
【0013】従って本発明の第1の目的は、レーザービ
ームによって非接触で高速且つ高解像度の感熱記録を行
うことができると共に保存性及び印字定着性にも優れる
記録材料を提供することにある。本発明の第2の目的は
、レーザービームによって高速且つ高解像度の熱記録を
行う画像形成方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の諸目的は
、支持体上に、少なくとも光吸収性物質及びポリマー、
並びに沸点が180℃以上であって前記ポリマーを溶解
若しくは膨潤し得る溶媒との混合物からなる芯物質を内
包するマイクロカプセルを含有する光吸収性層を支持体
上に設けてなる記録材料、及び該記録材料とレーザービ
ームを用いる画像記録方法であって、前記記録材料の光
吸収性層に画像様にレーザービームを照射した後受像シ
ートを前記光吸収性層に密着せしめ、次いで加圧するこ
とにより、レーザービームの照射量に応じて光吸収性層
に形成された潜像を前記受像シート上に転写せしめて可
視画像を得ることを特徴とする画像形成方法によって達
成された。
【0015】本発明で用いることのできる光吸収性物質
は公知の光吸収性物質の中から適宜選択して使用するこ
とができる。又、レーザービームの吸収効率を高めるた
めにこれらの光吸収性物質を併用して使用することもで
きる。
【0016】これらの光吸収性物質としては、例えば硫
酸銅(特開昭58─94495号)、シアニン色素類(
特開昭58─94494号)、ベンゼンジチオール系ニ
ッケル錯体類(特開昭57─11090号及び特開昭5
4─121140号)、無機金属塩類(特開昭58─1
45493)、金属酸化物、金属水酸化物、珪酸塩、硫
酸塩、炭酸塩、硝酸塩、錯化合物、シアニン類、ポリエ
ン類及びカーボンブラック等が挙げられる他、堀口博著
「綜説合成染料」(三共出版)に記載されている有色の
染料や顔料、更には紙、繊維、塗料工業等で用いられて
いる染料や顔料も使用することができる。
【0017】有色顔料の具体例としては、無機顔料では
、クロムイエロー、酸化鉄顔料、モリブデン酸オレンジ
、カドミウムレッド、プルシアンブルー、硫化亜鉛化合
物、硫化カドミウム化合物、珪酸塩化合物等が挙げられ
る。有機顔料の例としては、アゾ顔料では、パーマネン
トイエローR(Permanent  Yellow 
 R)、ハンザイエローR(Hansa  Yello
wR)、メタニトロアニリンオレンジ(Methani
troaniline  Orange ) 、レッド
トナー( Red  Toner)、アウトールオレン
ジ(Autol  Orange)、ピグメントオレン
ジR(Pigment  Orange R)、ベンジ
ジンイエロー(Benzidine  Yellow 
)、バルカンファーストイエローG(Vulcan F
ast Yellow G)、レイクレッドP(Lak
e Red  P)、ピラゾロンレッド(Prazol
one  Red)及びリソールレッド(Lithol
 Red)等が挙げられる。アントラキノン顔料では、
インダンスレンブルー(Indanthrene  B
lue )及びイソジベンザトロンバイオレット等が挙
げられる。
【0018】有色染料の具体例としては、サフラニン(
Safranine)、ローダミンマゼンタ(Rhod
amine  Magenta)、アリザリンレッド(
Alizarine  Red)、ロードゥリンレッド
  B(Rhoduline  Red  B)、クリ
ソイジン(Chrysoidine)、アセタミンオレ
ンジ(Acetamine  Orange )、オー
ラミン(Auramine )、キノリン(Quino
line  )、オイクリシンイエロー(Eychry
sine Yellow )、ファーストライトイエロ
ー(Fast Light Yellow )、スチル
ベンイエロー(Stilbene Yellow )、
アゾイエロー(Azo  Yellow )、メタニル
イエロー(Methanil Yellow )、ビク
トリアグリーン(Victoria Green  )
、アントラキノングリーン(Anthraquinon
e  Green)、ナフトールグリーン(Napht
hol Green)、メチレンブルー、ジアゾブルー
(Diazo  Blue )、ナフトールブルー(N
aphthol Blue )、ファーストブルー(F
ast Blue )、キシレンブルー(Xylene
   Blue )、メチストバイオレット(Meth
yst  Violet )、ビスマルクブラウン(B
ismark  Brown  )及びクロームブラウ
ン(Chrome Brown)等が挙げられる。
【0019】本発明の光吸収性層で用いることのできる
光吸収性物質としてはカーボンブラックが特に好ましい
。本発明で用いることのできるカーボンブラックは特に
限定されるものではないが、チャンネルブラック、サー
マルブラック又はファーネスブラック等の中から適宜選
択して使用できる。カーボンブラックの平均粒子径は1
00μm以下のものが好ましい。
【0020】本発明においては、これらの光吸収性物質
を分散する有機溶媒として、リン酸エステル、フタル酸
エステル、その他のカルボン酸エステル、炭酸エステル
、脂肪酸アミド、アルキル化ビフェニル、アルキル化タ
ーフェニル、塩素化パラフィン、アルキル化ナフタレン
、ジアリールエタン等が用いられる。これらの具体例と
してはリン酸トリクレジル、リン酸トリオクチル、リン
酸オクチルジフェニル、リン酸トリシクロヘキシル、フ
タル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジラウ
リル、フタル酸ジシクロヘキシル、オレイン酸ブチル、
ジエチレングリコールジベンゾエート、セバシン酸ジオ
クチル、セバシン酸ジブチル、アジピン酸ジオクチル、
トリメリット酸トリオクチル、クエン酸アセチルトリエ
チル、マレイン酸オクチル、マレイン酸ジブチル、炭酸
プロピレン、ジフェニル炭酸、イソプロピルビフェニル
、イソアミルビフェニル、塩素化パラフィン、ジイソプ
ロピルナフタレン、1,1’−ジトリルエタン、2,4
−ジタ−シャリアミノフェノール、N,N’−ジブチル
−2−ブトキシ−5−ターシャリオクチルアニリン等が
挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0021】本発明においては、これらの有機溶媒に更
にオレイン酸、ステアリン酸、リノール酸、リノレン酸
等の高級脂肪酸を混合して用いても、上記有機溶媒に代
えて高級脂肪酸を単独で用いても良いが、特に、マイク
ロカプセルに内包させるポリマーを溶解又は膨潤させる
後記の沸点180℃以上の溶媒を使用することが、製造
上のみならず、記録材料の保存性を良好なものとする上
からも好ましい。
【0022】本発明で使用する光吸収性物質には上記光
吸収性物質の他に公知の顔料を併用することができる。 使用することのできる顔料の具体例としては、例えば、
コバルト、鉄、ニッケル等の金属粒子、Ti O2 、
Ba O、Ni O、Sb2 O3 、Cr2 O3 
、Fe2 O4 、Fe2 O3 、Zn O、Co 
O、Al2 O3 、Cu O、MnO等の金属酸化物
及びこれらの複合酸化物又はこれらの混合物を挙げるこ
とができる。
【0023】本発明においてマイクロカプセルに内包さ
せるポリマーは、特に制限されるものではないが、例え
ば、ポリオレフィン、オレフィンコポリマー、スチレン
・ブタジエンコポリマー、エポキシ樹脂、ポリエステル
、ゴム類、ポリビニルピロリドン、ポリアミド、クマロ
ン・インデンコポリマー、メチルビニルエーテル、無水
マレイン酸コポリマー、マレイン酸変性フェノールポリ
マー、フェノール変性テルペンポリマー、シリコンポリ
マー、エポキシ変性フェノールポリマー、天然樹脂変性
フェノールポリマー、ポリアミド、ポリウレタン、ポリ
ウレア、アクリル酸エステル系ポリマー、メタアクリル
酸エステル系ポリマー、アクリル酸・長鎖アルキルメタ
クリレートコポリマー、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニ
ル及びこれらの混合物ル等が挙げられるが、中でもアク
リル酸エステル系のホモポリマー若しくはコポリマー、
メタクリル酸エステル系のホモポリマー若しくはコポリ
マー、又はスチレン・ブタジエンコポリマーが特に好ま
しい。ポリマーは2種以上併用することもできる。
【0024】本発明においては、上記ポリマーを溶解又
は膨潤させる沸点180℃以上の溶媒を使用する。前記
溶媒の沸点を180℃以上としたのは、該沸点以下の溶
媒ではマイクロカプセル内から揮散するために記録材料
の特性が経時によって変化し、保存性が悪くなるからで
ある。
【0025】前記溶媒の具体例としては、フタル酸エス
テル類(ジエチルフタレート、ジブチルフタレート等)
、脂肪族ジカルボン酸エステル類(マロン酸ジエチル、
シュウ酸ジメチル等)、リン酸エステル類(トリクレジ
ルホスフェート、トリキシレリルホスフェート等)、ク
エン酸エステル類(o−アセチルトリエチルシトレート
、トリブチルシトレート等)、安息香酸エステル類(ブ
チルベンゾエート、ヘキシルベンゾエート等)、脂肪酸
エステル類(ヘキサデシルミリステート、ジオクチルア
ジペート等)、アルキルナフタレン類(メチルナフタレ
ン、ジメチルナフタレン、モノイソプロピルナフタレン
、ジイソプロピルナフタレン等)、アルキルジフェニル
エーテル類(o−、m−、p−メチルジフェニルエーテ
ル等)、高級脂肪酸又は芳香族スルホン酸のアミド化合
物(N,N−ジメチルラウロアミド、N−ブチルベンゼ
ンスルホンアミド等)、トリメリット酸エステル類(ト
リオクチルトリメリテート等)、ジアリールアルカン類
(ジメチルフェニルフェニルメタン、1─フェニル─1
─メチルフェニルエタン、1─ジメチルフェニル─1─
フェニルエタン、1─エチルフェニル─1─フェニルエ
タン、1─イソプロピルフェニル─2─フェニルエタン
等)及び炭素原子数8〜30且つ塩素化度10〜40重
量%の塩素化パラフィン類等が挙げられる。
【0026】これらのうち特にフタル酸エステル、りん
酸エステル、クエン酸エステル、安息香エステル、脂肪
酸エステル、アルキルナフタレン、アルキルジフェニー
ルエーテル、高級脂肪酸又は芳香族スルホン酸のアミド
化合物、及びトリメリット酸エステルが好ましい。
【0027】又、上記溶媒には、前記ポリマーを実質的
に溶解又は膨潤させることがなく沸点が100〜250
℃の範囲にある有機溶媒を併用することもできる。この
ような有機溶媒の具体例としては、脂肪族飽和炭化水素
又はこれを主成分とする混合物を挙げることができる。
【0028】本発明においてマイクロカプセル中に内包
せしめる芯物質の組成としては、少なくとも光吸収性物
質、ポリマー及び沸点180℃以上の溶媒を含有する油
性組成物とすることが特に好ましい。
【0029】本発明のマイクロカプセルの製造には界面
重合法、内部重合法、外部重合法の何れの方法をも採用
することができるが、特に、光吸収性物質及びポリマー
等を含有した芯物質を水溶性高分子を含有する水溶液中
で乳化した後、その油滴の周囲に高分子物質の壁を形成
させる乳化重合法を採用することが好ましい。
【0030】高分子物質を形成するリアクタントは油滴
の内部及び/又は油滴の外部に添加される。高分子物質
の具体例としては、ポリウレタン、ポリウレア、ポリア
ミド、ポリエステル、ポリカーボネート、尿素−ホルム
アルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ポリスチレン、スチレ
ンメタクリレート共重合体、スチレン−アクリレート共
重合体等が挙げられる。好ましい高分子物質はポリウレ
タン、ポリウレア、ポリアミド、ポリエステル、ポリカ
ーボネートであり、特に好ましくはポリウレタン及びポ
リウレアである。
【0031】高分子物質は2種以上併用することもでき
る。マイクロカプセル壁がポリウレア樹脂とポリアミド
樹脂からなる2重壁、若しくはポリウレタン樹脂とポリ
アミド樹脂からなる2重壁である場合は本発明の好まし
い実施態様である。前記水溶性高分子の具体例としては
、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコ
ール等が挙げられる。
【0032】例えばポリウレアをカプセル壁材として用
いる場合には、ジイソシアナート、トリイソシアナート
、テトライソシアナート、ポリイソシアナートプレポリ
マー等のポリイソシアナートと、ジアミン、トリアミン
、テトラアミン等のポリアミン、アミノ基を2個以上含
むプレポリマー、ピペラジン及びその誘導体、ポリオー
ル等とを水系溶媒中で界面重合法によって反応させるこ
とにより、容易にマイクロカプセル壁を形成することが
知られている。
【0033】又、例えばポリウレアとポリアミドからな
る複合壁又はポリウレタンとポリアミドからなる複合壁
は、例えばポリイソシアナートと酸クロライド又はポリ
アミンとポリオールを用い、反応液となる乳化媒体のp
Hを調整した後加温を行うことにより調製することがで
きる。これらのポリウレアとポリアミドとからなる複合
壁の製造方法の詳細については、特開昭58─6694
8号公報に記載されている。
【0034】上記のようにして調製したマイクロカプセ
ルを透明又は不透明な支持体上に塗布するに際しては、
公知の水系又は有機溶剤系の塗液を用いる塗布手段が用
いられる。この場合、光吸収性層を安全且つ均一に塗布
すると共に塗膜の強度を保持するために、本発明におい
ては、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース
、ヒドロキシエチルセルロース、デンプン類、ゼラチン
、ポリビニアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアル
コール、ポリアクリルアミド、ポリスチレン及びその共
重合体、ポリエステル及びその共重合体、ポリエチレン
及びその共重合体、エポキシ樹脂、アクリレート及びメ
タアクリレート系樹脂及びその共重合体、ポリウレタン
樹脂並びにポリアミド樹脂等をマイクロカプセルと共に
併用することもできる。
【0035】本発明で用いる透明な支持体は、透明性が
高く且つ照射レーザービーム波長に吸収を示さないこと
、レーザー照射時の発熱に対しても変形せず寸度安定性
を有することが好ましい。支持体の厚みとしては、10
μm〜200μmのものが用いられる。
【0036】このような透明な支持体としては例えば、
ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレ
ート等のポリエステルフィルム、三酢酸セルロースフィ
ルム等のセルロース誘導体フィルム、ポリスチレンフィ
ルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム
等のポリオレフィンフィルム、ポリイミドフィルム、ポ
リ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、
ポリアクリルフィルム、ポリカーボネートフィルム等が
挙げられ、これらを単独或いは貼り合わせて用いること
ができる。この場合には、後記の記録に際しては、記録
材料のどちら側からレーザービームを照射しても良い。
【0037】一方、記録材料の不透明な支持体としては
紙、合成紙、アルミ蒸着ベース、前記透明な支持体に顔
料等をコートしたもの等が挙げられる。レーザービーム
が照射されて効率良く光吸収性層に吸収されるようにす
る為に、記録材料の不透明な支持体としては、レーザー
ビームの反射性が高いものが好ましい。本発明に用いる
支持体には、特にポリエステルフィルムに耐熱処理、帯
電防止処理を施したものが好ましい。
【0038】本発明においては、支持体から光吸収性層
全体が剥がれることを防ぐ目的でマイクロカプセルなど
を含有する光吸収性層を支持体上に塗布する前に、支持
体上に下塗り層を設けることが望ましい。
【0039】下塗り層としては、アクリル酸エステル共
重合体、ポリ塩化ビニリデン、SBR、水性ポリエステ
ル等を用いることができ、膜厚としては、0.1〜0.
5μmが望ましい。
【0040】又、光吸収性層には、必要に応じ、顔料、
ワックス、硬膜剤等を添加しても良い。光吸収性層は光
吸収性物質が0.1〜10gになるように塗布されるこ
と及び該層の厚みが、1〜10μmとなるように塗布さ
れることが望ましい。
【0041】本発明において使用する受像シートは何ら
限定されるものではなく、レーザービームによる加熱さ
れた光吸収性層部分の潜像を加圧・密着して現像する場
合の受像性を高めてより高濃度、高画質の記録を行うた
めに、高平滑な紙、合成紙、プラスチックフイルム等の
支持体表面上に吸油性顔料と結着剤とを主体とする下塗
り層を設けた受容シートとすることが好ましい。この場
合の支持体の厚さは30〜500μm、好ましくは10
0〜300μmである。
【0042】支持体上に設けられる吸油性顔料は、吸油
度がJIS  K5101に定める測定法において50
ml/100g以上であれば良いが、70ml/100
g以上が好ましく、特に100ml/100g以上が好
ましい。又、顔料の体積平均粒径は、平滑性の高い支持
体を得る上から10μm以下とすることが好ましく、特
に5μm以下とすることが好ましい。
【0043】具体的には、カオリン、焼成カオリン、タ
ルク、ろう石、ケイソウ土、炭酸カルシウム、水酸化ア
ルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、
酸化チタン、炭酸バリウム、結晶シリカ、無定形シリカ
、等の無機吸油性顔料、及び、尿素ホルマリン樹脂、ス
チレン樹脂、アクリル樹脂、等からなる有機吸油性顔料
を挙げることができるが、上記吸油性顔料の中でも特に
、焼成カオリン、無定形シリカ及び尿素ホルマリン樹脂
が好ましい。
【0044】これらの吸油性顔料を支持体上に固定させ
るために用いる結着剤としては、SBR,MBR,NB
R,SMBR,スチレン/アクリル酸エステル、MMA
/アクリル酸エステル、等のラッテクス及び/又はスタ
ーチ、カルボキシメチルセルローズ、ヒドロキシエチル
セルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミ
ド、等の水溶性高分子が用いられる。
【0045】又、必要に応じてポリアクリル酸ソーダ、
ヘキサメタリン酸ソーダ、カルボキシメチルセルロース
、メチルセルロース、等の分散剤、メラミン/ホルマリ
ン、尿素/ホルマリン、ポリアミドポリアミンエピクロ
ルヒドリン、ワックス、等の耐水化剤を添加することが
できる。
【0046】これらの組成物からなる下塗層は、公知の
塗布方法、すなわち、ブレード塗布法、エアナイフ塗布
法、グラビア塗布法、ロールコーテイング塗布法、スプ
レー塗布法、デイップ塗布法、バー塗布法等により塗布
される。塗布量は1〜20g/m2 が好ましく、特に
3〜10g/m2 とすることが好ましい。又、光吸収
性層との接着により物理的に光吸収性物質が転写するの
を防ぐ為ワックス等のすべり剤を塗工する事もできる。
【0047】本発明の画像形成方法は、後記する如く、
上記の如くして製造される本発明の記録材料の記録層に
レーザービームを照射して該光吸収性層に潜像を形成さ
せ、この潜像形成の後に又は潜像形成と同時に該潜像部
分の画像を受像シートに転写させることによって受像シ
ート上に画像を形成させるものである。
【0048】本発明で用いられるレーザービームは、可
視、近赤外及び赤外領域にその波長領域をもつものが使
用される。その具体例としては、ヘリウム−ネオンレー
ザー、アルゴンレーザー、炭酸ガスレーザー、YAGレ
ーザー、半導体レーザー等が挙げられる。
【0049】本発明のマイクロカプセルは、光吸収性物
質を分散した溶媒を内包しているのでレーザービームの
吸収効率が良好であると共に、ポリマー及び該ポリマー
を溶解又は膨潤しうる沸点が180℃以上の溶媒を内包
しているのでマイクロカプセル自体の機械的強度を増す
ことができる。従って、マイクロカプセルの壁を薄くで
きると共にマイクロカプセルを大きくすることができる
ため溶媒の内包量を増加させることができる。
【0050】又、上記のマイクロカプセル壁は、常温で
は、内包した液体を実質的に放出させない緻密なポリマ
ーからなっており、レーザービーム照射によって加熱さ
れた時に物質透過性となって光吸収性物質、ポリマーを
高沸点溶媒と共にマイクロカプセル外に放出して光吸収
性層に潜像を形成する。次いで受像シートを潜像を有す
る光吸収性層に密着・加圧させることによって受像シー
トに画像を転写する。この場合、特に加熱・加圧密着さ
せることが、良好な画像と定着性を良くする上で好まし
い。
【0051】
【発明の効果】本発明の記録材料は、色材としてカーボ
ンブラック等の光吸収性物質を使用しているのみならず
、マイクロカプセル内にポリマーとこのポリマーを溶解
又は膨潤しうる沸点180℃以上の溶媒を内包している
ため感度を十分維持できると共に保存性が良好である。 更に光吸収性物質と伴にポリマーもマイクロカプセルか
ら放出されるため光吸収性物質を受像シート上にポリマ
ーによって固着するので画像の定着性が良い。
【0052】又、本発明は、光吸収性物質の透過拡散現
象を利用しているために、発色は温度変化に対して急激
に進行することなく徐々に現れるので階調性のある記録
が可能である。更に、本発明の記録方法は、レーザービ
ームを用いて非接触で行うために、サーマルヘッドを使
用する従来方法の場合に生ずるスティッキングのような
トラブルが発生しない上、記録方法は感熱記録方法であ
るので記録装置の小型軽量化が容易である。
【0053】
【実施例】以下に実施例を示すが、本発明はこれによっ
て限定されるものではない。尚、添加量を示す「部」は
「重量部」を表す。
【実施例1】
【0054】ポリイソブチルメタクリレートのジブチル
フタレート10重量%溶液13gにカーボンブラック1
gを分散した分散液に、トルイレンジイソシアナートと
ヘキサントリオールの3:1の付加物1gを溶解して一
次液体を調整した。
【0055】一方、ポリビニルアルコール(重合度:5
00、ケンカ度:98%)1gを水100gに溶解させ
て二次液体を調整し、10℃に冷却した。得られた二次
液体に、前記一次液体を滴下しながら高速回転のホモジ
ナイザーを用いて攪拌することにより油滴粒子径の平均
サイズが10μmの水中油滴型エマルジョン混合溶液を
得た。得られたエマルジョン混合液を更に攪拌してカプ
セル化した。
【0056】得られたカプセル混合液を、厚さ75μm
のポリエチレンテレフタレートシートの支持体上に固形
分で1g/m2 になる様に塗布して本発明の記録材料
(以下光吸収シートという)を得た。
【0057】この光吸収シートを80℃に加熱したヒー
トローラーに巻きつかせながら100mJ/cm2 の
エネルギーで1msレーザービームを画像様に照射した
。 次いで上記ヒートローラーに巻きつかせた光吸収シート
の光吸収性層側に受像シートである75μmのポリエチ
レンテレフタレートフィルムを重ね合わせて密着し、更
にその上から150kg/cm2 の圧力を加えた後(
以下圧力転写という)、受像シートを光吸収シートから
剥離して転写画像を得た。
【0058】同様にして0.5msのレーザービームを
画像様に照射した他は上記と全く同様にして転写画像を
得た。得られた転写画像の画像部をマクベス濃度計で測
定したところ、画像濃度は、1msのレーザービーム照
射の場合には1.20、0.5msのレーザービーム照
射の場合には0.40であった。
【0059】得られた各々の画像部を圧力転写後15分
後に指で擦ったが、画像部に変化は見られず、指に汚れ
も付着しなかった。この結果から、本実施例の場合には
、印字後の定着性が良好であることが実証された。
【0060】
【比較例1】ジブチルフタレートの代わりにトルエンを
用いた他は実施例1と全く同様にして転写画像を得た。 得られた各々の画像部を、圧力転写後15分後に指で擦
ったところ、指に汚れが付着すると共にトルエンの不快
な臭気が認められた。この結果より、本比較例のように
、低沸点溶媒を使用した場合は実用に耐えないことが実
証された。
【0061】
【実施例2】ポリイソブチルメタクリレートの代わりに
ポリエチルメタクリレートを、又ジブチルフタレートの
代わりにトリイソプロピルナフタレンを用いた他は実施
例1と全く同様にして転写画像を得た。
【0062】得られた転写画像の画像部をマクベス濃度
計で測定すると、画像の濃度は1msのレーザービーム
照射では1.22、0.5msのレーザービーム照射で
は0.41であった。得られた各々の画像部を圧力転写
後15分後に指で擦ったが、画像部に変化は見られず、
指に汚れも付着しなかった。この結果から、本実施例の
場合にも、印字後の定着性が良好であることが実証され
た。
【0063】
【比較例2】トリイソプロピルナフタレンの代わりにキ
シレンを用いた他は実施例2と全く同様にして転写画像
を得た。得られた各々の画像部を、圧力転写後15分後
に指で擦ったところ、指に汚れが付着すると共にキシレ
ンの不快な臭気が認められた。この結果から、本比較例
のような低沸点溶媒を使用した場合は実用に耐えないこ
とが実証された。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  少なくとも光吸収性物質及びポリマー
    、並びに沸点が180℃以上であって前記ポリマーを溶
    解若しくは膨潤し得る溶媒との混合物からなる芯物質を
    内包するマイクロカプセルとを含有する光吸収性層を支
    持体上に設けてなる記録材料。
  2. 【請求項2】  芯物質中に含有されるポリマーが、ア
    クリル酸エステルのホモポリマー若しくはコポリマー、
    メタクリル酸エステルのホモポリマー若しくはコポリマ
    ー、又はスチレン・ブタジエン・コポリマーであること
    を特徴とする請求項1に記載の記録材料。
  3. 【請求項3】  請求項1に記載の記録材料とレーザー
    ビームを用いる画像記録方法であって、前記記録材料の
    光吸収性層に画像様にレーザービームを照射した後受像
    シートを前記光吸収性層に密着せしめ、次いで加圧する
    ことにより、レーザービームの照射量に応じて光吸収性
    層に形成された潜像を前記受像シート上に転写せしめて
    、可視画像を得ることを特徴とする画像形成方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20160145421A1 (en) * 2013-06-27 2016-05-26 Merck Patent Gmbh Microspheres

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US20160145421A1 (en) * 2013-06-27 2016-05-26 Merck Patent Gmbh Microspheres

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