JPH04356231A - 増速切換機構を具備する前輪舵取り車両 - Google Patents

増速切換機構を具備する前輪舵取り車両

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JPH04356231A
JPH04356231A JP24209391A JP24209391A JPH04356231A JP H04356231 A JPH04356231 A JP H04356231A JP 24209391 A JP24209391 A JP 24209391A JP 24209391 A JP24209391 A JP 24209391A JP H04356231 A JPH04356231 A JP H04356231A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、増速切換機構を具備す
る前輪舵取り車両に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、トラクター等の圃場内での作
業性の向上、特に旋回時の旋回半径を小さくすることを
目的として、増速切換機構を作動するための操作機構を
前部デフ軸の中央部に位置するナックルアーム部に設け
、ハンドルの舵取り操作に連動してナックルアーム部が
一定回転角度以上になった場合に、操作機構を介して増
速切換機構を作動させ、所望の増速を前輪に与えること
ができる前輪舵取り車両が開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】ところが、かかる従
来の前輪舵取り車両では、車両の走行速度に関係なく、
ハンドルの舵取り操作に連動してナックルアーム部が一
定回転角度以上になった場合に前輪に増速を与えるため
に、車両が高速で走行している場合に旋回操作を行うと
、車両がオペレーターの予期しない高速度で急旋回して
、オペレーターに恐怖感を与えたり、転倒事故を起こす
おそれがあった。
【0004】本発明は、上記問題点を解決することがで
きる増速切換機構を具備する前輪舵取り車両を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明は、前輪と後輪
とを駆動可能に構成し、かつ等速・増速の切換が自在な
増速切換機構を具備する前輪舵取り車両において、増速
切換機構と高低速切換レバーとの間に操作機構を介設し
、同操作機構を高低速切換レバーの低速切換操作時のみ
増速切換機構を増速切換動作させて、前輪を増速可能と
したことを特徴とする増速切換機構を具備する前輪舵取
り車両に係るものである。
【0006】
【作用】上記した構成により、本発明は、以下の作用及
び効果を奏する。
【0007】すなわち、増速切換機構と高低速操作レバ
ーとの間に操作機構を介設し、同操作機構を高低速操作
レバーの低速切換操作時のみ増速切換機構を増速切換さ
せて、前輪を増速させることができるために、オペレー
ターに恐怖感を与えることなく、小さい旋回半径で車両
をスムーズに旋回させることができて、転倒等の事故も
確実に防止でき、安全な走行を確伴できる。
【0008】
【実施例】以下、添付図に示す実施例に基づいて、本発
明を具体的に説明する。
【0009】図1において、Aはトラクターであり、同
トラクターAは、その前後部に、それぞれ、前輪と後輪
2とを取付けており、かかる前輪1及び後輪2は、とも
に、以下に説明する駆動機構によって駆動される。
【0010】即ち、図2に示す駆動機構の駆動系統図に
おいて、3はエンジン、4は主クラッチ、5は主変速装
置、6は副変速装置、7は後輪デフ装置であり、同デフ
装置7のデフヨーク軸8は最終減速装置9を介して各後
輪2に連動連結される。なお、10は各デフヨーク軸8
の外端部に設けられた後輪ブレーキである。
【0011】なお、上記構成において、主変速装置5、
副変速装置6は、ミッションケース内に内蔵されている
【0012】また、11は前輪駆動系を示し、同前輪駆
動系11は、副変速装置6に歯車列12及び自在継手1
3を介して連結した前輪駆動軸14と、同前輪駆動軸1
4と連結した前輪デフ装置15とからなり、同前輪デフ
装置15の各デフヨーク軸16は、歯車列17を介して
前輪1に連結され、また、前輪1は、キングピン廻りに
操向動作可能となっている。
【0013】上記前輪駆動系11において、前輪駆動軸
14と前輪デフ装置15との間には、増速切換機構Bが
設けられている。
【0014】図3及び図4を参照して、かかる増速切換
機構Bの構成を詳細に説明する。
【0015】図中、21は前輪デフ装置15を内蔵し、
かつケース揺動支持部21a によって左右に揺動自在
に支持されたフロントアクスルケースであり、同フロン
トアクスルケース21は、その後部に、後方に向けて延
出した筒状ケーシング20の基端を突設しており、同筒
状ケーシング20は、その中途部を、上端を機枠22に
固定した軸受24によって支持されている。
【0016】なお、機枠22の底部には、クラッチハウ
ジング49 (図7参照) と図示しないオイルパンと
が設けられており、筒状ケーシング20は、これらに接
触しないように配設される。
【0017】また、かかる筒状ケーシング20は、その
内部に、前輪デフ装置15から前輪駆動軸14に向けて
、前輪デフ装置15の歯車列を噛合するベベルギヤ27
を前端に具備するピニオン軸29と、後端を自在継手1
3によって前輪駆動軸14と連動連結した増速切換機構
入力軸30とを直列に配設している。
【0018】また、31はピニオン軸29の略全長にわ
たって同心円的にかつ相対回転自在に取付けた中間回転
筒であり、同中間回転筒31は、その後端側に、軸線方
向に摺動自在だがスプラインによって中間回転筒31と
一体回転する摺動カム体32を取付けており、同摺動カ
ム体32は、ドッグクラッチ33を介して、増速切換機
構入力軸30の後端側にスプラインを介して連結したフ
ランジ34と着脱自在に係合している。
【0019】なお、摺動カム体32はヨーク支持軸35
によって揺動自在に枢支した揺動ホーク36によって軸
線方向に移動されるものであり、かかる揺動ホーク36
は、後述する操舵機構Dと、操作機構Cによって連動連
結されており、その揺動によって、ドッグクラッチ33
の係合離脱を行うことができるとともに、以下に述べる
多板クラッチ37を作動することができる。
【0020】即ち、多板クラッチ37は、図4に示すよ
うに、中間回動筒31の中途であって、摺動カム体32
に隣接した位置に取付けており、同多板クラッチ37は
、揺動ヨーク36の揺動に起因する摺動カム体32の軸
線方向移動によってスプリング38を圧縮し、中間回動
筒31を筒状ケーシング20に固定してその回転を停止
することができる。
【0021】また、40はピニオン軸29の前端に設け
た増速用デフ機構であり、同デフ機構40は、ピニオン
軸29の後端廻りに同心円的にかつ回転ハウジング41
を取付け、同回転ハウジング41の内面にピニオン軸2
9の軸線と直交する方向に軸線を有するベベルギヤ42
を取付け、同ベベルギヤ42の前面と後面とをそれぞれ
ピニオン軸29の後端に固着したベベルギヤ43と中間
回動筒31の後端に一体的に形成したベベルギヤ44と
噛合させている。
【0022】ついで、上記構成を有する増速切換機構B
の作用について説明する。
【0023】エンジン3を始動し、主クラッチ4を接続
すると、エンジン3の動力は、主クラッチ4、主変速装
置5、副変速装置6、後輪デフ装置7及び最終減速装置
9を介して各後輪2へ伝達される。
【0024】一方、副変速装置6から前輪駆動軸14,
 増速切換機構B、前輪デフ装置15を介して各前輪1
へ伝達されるので、トラクターAは、この前輪1及び後
輪2の四輪を駆動輪として走行することになる。しかし
て、直進走行時には、前輪1と後輪2とを同じ速度で駆
動されることになるが、これを第2図に示す駆動系統説
明図を参照して説明すると、以下の如くなる。
【0025】即ち、後述する操舵機構Dが揺動ホーク3
6を作動する程度には操舵されていない場合、多板クラ
ッチ37は作動しておらず、従って、中間回転筒31は
筒状ケーシング20に固定されていない。一方、ドッグ
クラッチ33によって増速切換機構入力軸30は中間回
転筒31と一体的に連結された状態にある。
【0026】そのため、前輪駆動軸14の回転は、増速
切換機構入力軸30から回転ハウジング41及び中間回
転筒31に伝達され、そして、ベベルギヤ42, ベベ
ルギヤ43, ピニオン軸29, ベベルギヤ44, 
中間回転筒31を、前輪駆動軸14と同一速度で回転し
、その後、前輪デフ装置15及び前輪ヨーク軸16を介
して前輪1に伝達されることになる。
【0027】一方、操舵機構Dが揺動ホーク36を作動
する程度に操舵されると、揺動ホーク36は摺動体カム
体32を介して多板クラッチ37を押圧し、これによっ
て、中間回転筒31を筒状ケーシング20に固定すると
ともに、ドッグクラッチ33の離脱によって、増速切換
機構入力軸30と中間回転筒31との連結を解除する。
【0028】そのため、前輪駆動軸14の回転は、増速
切換機構入力軸30から回転ハウジング41に伝達され
るが、ベベルギヤ42からベベルギヤ43、ピニオン軸
29、及びフロントアクスルケース21への動力伝達経
路のみが活きており、これと、回転ハウジング41との
相対回転によって、差動歯車機構を形成し、ピニオン軸
29とベベルギヤ27とは、前輪駆動軸14の2倍の速
度で回転し、その後、前輪デフ装置15及び前輪ヨーク
軸16を介して前輪1に伝達されることになる。従って
、トラクターAは小旋回半径でスリップを生じることな
く、旋回することができる。
【0029】なお、上記増速作用において、本実施例に
係る増速切換機構Bは、多板クラッチ37と作動歯車装
置からなる増速用デフ機構40を具備するものであるた
め、漸次に無段階的に増速することができ、かつ多板ク
ラッチ37が負荷を吸収するので、圃場を傷めることが
ない。
【0030】次いで、図5から図7を参照して、後述す
る操舵機構Dの操舵に連動して増速切換機構Bを操作す
るために設けた操作機構Cの構成について説明する。
【0031】図5〜図7において、50はクラッチケー
シング49に回動自在に横架したピットマンアーム支点
軸であり、同ピットマンアーム支点軸50は、後述する
操舵機構Dの略直下に配設されている。
【0032】そして、かかるピットマンアーム支点軸5
0は、以下に説明する経路を介して前述の揺動ホーク3
5を固着したヨーク支持軸35と連動連結されている。   即ち、ピットマンアーム支点軸50は、図6及び図
7に示すように、軸線方向に移動自在だが同支点軸50
と一体的に回転する移動スリーブ51を取付けており、
同移動スリーブ51は、その一端側に、頂点を前方に向
けた2等辺三角形状の押圧ローラー取付板52を固着し
ている。
【0033】そして、同押圧ローラー取付板52の後部
上下端の側面には、上下押圧ローラー53が回動自在に
枢支されている。
【0034】また、図6及び図7において、54は、上
記押圧ローラー53と対応する位置において、その後部
に設けた矩形切欠開口55内に摺動自在にピットマンア
ーム支点軸50を嵌入した増速切換操作板である。また
、かかる増速切換操作板54は、押圧ローラー取付板5
2と同様に、頂点を前方に向けた2等辺三角形状を有し
ている。
【0035】そして、上記押圧ローラと増速切換操作板
54とによりカム機構Fを構成しており、同カム機構F
は、移動スリーブ51の移動とともに押圧ローラー53
が実線で示す位置に移動した状態で、後述する操舵機構
Dによってピットマンアーム支点軸50を回転すると、
押圧ローラー53,53 が押圧ローラー取付板52と
ともに揺動して、増速切換操作板54に当接かつ押圧す
ると、増速切換操作板54は前方向に移動するようにし
ている。
【0036】また、56は、基端を増速切換操作板54
の前部に固着し、先端を増速切換機構Bに向けて延出し
た連結ロッドであり、同連結ロッド56の先端は、基端
を前述したヨーク支持軸35に固着した揺動レバー57
の先端に連結されている。
【0037】かかる構成によって、増速切換操作板54
の前進移動は揺動レバー57及びそれと一体をなすヨー
ク支持軸35及び揺動ヨーク36を揺動させることにな
り、この揺動によって、多板クラッチ37が入り、増速
切換機構Bは、増速モードに切り換えられることになる
【0038】なお、連結ロッド56には、増速切換操作
板54側が故障した場合等に、増速切換機構Bを損壊す
るのを防止するための衝撃吸収機構Eが取付けられてい
る。
【0039】かかる衝撃吸収機構Eは、本実施例では、
図6及び図7に示すように、揺動レバー57の先端に連
結ロッド56の先端を摺動自在に挿入する貫通孔を有す
る駒片60を設け、連結ロッド56の中途にストッパー
ナット61を固着し、同ストッパーナット61と駒片6
0との間において、連結ロッド56に同心円的にスリー
ブ62を軸線方向に移動自在に装着し、同スリーブ62
の先端にスリーブ62内に配設したスプリング63によ
って前方向に付勢された当接筒64を設け、同当接筒6
4の先端によって駒片60を押圧し、揺動レバー57を
揺動可能ととすることによって構成している。
【0040】次に、上記操作機構Cを操作するための操
舵機構Dの構成について、図8〜図10を参照して説明
する。
【0041】図中、70は運転席において傾斜状態に設
けた操舵ロッドであり、同操舵ロッド70は、その上端
に操舵ハンドル71を取りつけるとともに、その基端を
ギアボックスステイ72に取付けたギアボックス73の
入力軸に連結している。
【0042】そして、同ギアボックス73の出力軸には
、操舵ハンドル71の回転に連動して上下揺動する揺動
レバー74の基端が連結されており、この揺動レバー7
4の先端は、操舵ハンドル71の略直下に配設したピッ
トマンアーム支持軸50に固着した揺動レバー75とド
ラッグロッド76によって連結されている。
【0043】さらに、ピットマンアーム支持軸50には
、ピットマンアーム77の基端が固着されており、同ピ
ットマンアーム77の先端は、左側前輪1に取付けた舵
取りアーム78とドラッグロッド79によって連結され
ている。
【0044】また、左右前輪1に取付けた舵取りアーム
78, 78は、タイロッド80によって連結されてい
る。
【0045】かかる構成によって、操舵ハンドル71を
回転すると、ドラッグロッド76, ピットマンアーム
77, ドラッグロッド79, 舵取りアーム78, 
タイロッド80を介して左右車輪1, 1を旋回操作す
ることができる。
【0046】そして、上記操舵作用において、ピットマ
ンアーム支持軸50も必然的に回転することになり、同
回転によって、上記した如く、操作機構Cが作動して、
増速切換機構Bを作動させることになる。
【0047】上記のような構成において、本発明は、高
速切換時に増速切換機構Bを作動させないようにした構
成に特徴を有するものであり、以下、図6及び図7を参
照して、かかる構成について説明する。
【0048】即ち、図6及び図7において、90,90
 は移動スリーブ51上に軸線方向に間隔を開けて取付
けた規制プレートである。
【0049】そして、この規制プレート90,90 間
には、中央部を支軸91によって揺動自在に枢支された
揺動レバー92の前端が挿入されており、一方、同揺動
レバー92の後端には、一端を前記した操舵機構Dと同
じ位置に配置した高低速切換レバーLに結着したプッシ
ュプル式のインナーワイヤ93の他端が結着されている
【0050】そして、高低速切換レバーL (図1参照
) の高速側への切換動作に連動して、インナーワイヤ
93を介して揺動レバー92を揺動し、同揺動によって
、移動スリーブ51を実線位置から仮想線位置まで移動
し、同移動にともなって、押圧ローラー53も増速切換
操作板54との係合位置 (実線位置) から非係合位
置( 仮想線位置)に移動することになる。
【0051】従って、高速時には、ピットマンアーム支
持軸50が回動しても、押圧ローラー53は、増速切換
操作板54に対して非係合位置にあるので、同操作板5
4を押圧して前方へ移動させることはできず、従って、
増速切換機構Bは働かず、前輪1は、道路上での旋回に
おいて誤って倍速旋回することがなく、安全な走行を確
保できる。
【0052】また、耕耘作業時等のように、高低速切換
レバーLが低速側にあるときは、移動スリーブ51及び
押圧ローラー53はともに実線で示す位置に移動し、押
圧ローラー53は増速切換操作板54と対応する位置に
あるので、操舵ハンドル71を切ると、これに連動して
押圧ローラー53も揺動し、操作板54を押圧して移動
することができ、増速切換機構Bを作動させることがで
きる。従って、前輪1を倍速によって旋回することがで
き、急旋回させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る増速切換機構を具備する前輪舵取
り車両(トラクター)の側面図である。
【図2】同駆動系統図である。
【図3】増速切換機構の配置説明図である。
【図4】増速切換機構の拡大構造説明図である。
【図5】操作機構の構造説明図である。
【図6】同要部拡大説明図である。
【図7】同要部拡大説明図である。
【図8】操舵機構の側面図である。
【図9】同背面図である。
【図10】要部平面図である。
【符号の説明】
A  トラクター B  増速切換機構 C  操作機構 D  操舵機構 1  前輪 2  後輪 14  前輪駆動軸 21  フロントアクスルケース 50  ピットマンアーム支持軸 73  ハンドルギヤボックス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  前輪(1) と後輪(2) とを駆動
    可能に構成し、かつ等速・増速の切換が自在な増速切換
    機構を具備する前輪舵取り車両において、増速切換機構
    (B) と高低速切換レバー(L) との間に操作機構
    (C) を介設し、同操作機構(C) を高低速切換レ
    バー(L) の低速切換操作時のみ増速切換機構(B)
    を増速切換動作させて、前輪(1) を増速可能とした
    ことを特徴とする増速切換機構を具備する前輪舵取り車
    両。
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JPS6394830U (ja) * 1986-12-11 1988-06-18

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