JPH04356011A - 乱視用眼鏡レンズ - Google Patents

乱視用眼鏡レンズ

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Publication number
JPH04356011A
JPH04356011A JP20934191A JP20934191A JPH04356011A JP H04356011 A JPH04356011 A JP H04356011A JP 20934191 A JP20934191 A JP 20934191A JP 20934191 A JP20934191 A JP 20934191A JP H04356011 A JPH04356011 A JP H04356011A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
astigmatism
lens
curvature
radius
spectacle lens
Prior art date
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Pending
Application number
JP20934191A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhisa Kato
一寿 加藤
Toshiharu Katada
寿治 片田
Akira Komatsu
朗 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP20934191A priority Critical patent/JPH04356011A/ja
Publication of JPH04356011A publication Critical patent/JPH04356011A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は乱視の矯正のために用い
る眼鏡レンズ(以下、乱視用眼鏡レンズという。)の屈
折面の形状に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の乱視用眼鏡レンズは、トーリック
面と呼ばれる非球面を、後方屈折面(レンズ装用時に眼
球に近い方の面)として用いていた。トーリック面は、
図10に示すように、最大曲率半径を持つ経線AOB(
4)と最小曲率半径を持つ経線COD(5)の2つの経
線により表わせる。2つの経線はいずれも曲率半径が一
定の円形曲線である。トーリック面が一般的に用いられ
ている理由としては、製造が容易なことが挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光学性
能的に見た場合、従来使用されていたトーリック面は必
ずしも最適な屈折面とは言えない。一般的に、円形断面
形状を持つ屈折面でレンズを製造した場合、光学中心付
近では問題ないとしても、レンズの外周部では、収差と
呼ばれる光学的欠陥が発生することが知られている。特
に眼鏡レンズの場合では、像のボケに関与する非点収差
および像の歪みの原因である歪曲収差が問題にされる。 最近では、これらの収差を改良するための手段として、
レンズの前方屈折面(レンズ装用時に眼球から遠い方の
面)を軸対称非球面化したレンズが発売されているが、
乱視レンズの収差を完全に除去したものはなかった。
【0004】なぜなら、前方屈折面で乱視レンズの収差
を改良するには、球面度数と乱視度数の非常に多くの組
合せに対して、個々に前方屈折面の形状を決める必要が
あり、前方屈折面の型を多数用意しなければならず、非
常に製造効率が悪く、価格の高いレンズになってしまう
からである。
【0005】したがって、屈折面に従来のトーリック面
を使用する場合には、収差を完全に除去することは事実
上不可能であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の光学的問題点を解
決するため、本発明の乱視用眼鏡レンズは、前方屈折面
又は後方屈折面のうち少なくとも一方の屈折面の曲率半
径が、レンズの光学中心から外周にかけて連続的に変化
することを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明では、乱視面を非球面化する(乱視面の
断面形状を非円形にする)ことにより、乱視用眼鏡レン
ズの非点収差を効果的に除去することができる。
【0008】
【実施例】
(実施例1)図1に本発明の第1の実施例である乱視用
眼鏡レンズの概略図を示す。
【0009】本実施例では、球面度数S+2.00ディ
オプトリー(以下、Dと記す。)、乱視度数C+1.0
0D、レンズ径75mm、中心厚4.0mm、屈折率n
=1.5素材の場合を示す。
【0010】前方屈折面は表面屈折力が5.00D、す
なわち曲率半径100.00mmの球面である。
【0011】後方屈折面は、レンズ光学中心に対応する
点Oにおいて、経線AOB上の曲率半径が241.83
mmであり、経線COD上の曲率半径が163.00m
mである。点Oからレンズの外周部に向かうにつれ、そ
れぞれの経線上での曲率半径は変化する。
【0012】図2(a)にOA上の曲率半径の変化を示
し、図2(b)にOC上の曲率半径の変化を示す。
【0013】図3(a)はOA上の非点収差をグラフ化
したものであり、図3(b)はOC上での非点収差をグ
ラフ化したものである。図3で、点線で示しているのは
従来のトーリック面による同処方の乱視用眼鏡レンズの
非点収差である。
【0014】図3で明らかなように、本実施例の乱視用
眼鏡レンズによると、非点収差を大きく改善することが
できた。
【0015】(実施例2)本実施例では、球面度数S+
3.00D、乱視度数C+2.00D、中心厚10.0
mm、屈折率1.5素材の場合を示す。
【0016】この実施例では、前方屈折面を乱視面とし
、後方屈折面を屈折力2.00D、すなわち曲率半径2
50.00mmの球面とした。
【0017】前方屈折面は、点Oに於て、経線AOB上
の曲率半径が72.381mmであり、経線COD上の
曲率半径が101.333mmである。
【0018】図4(a)はOA上の非点収差をグラフ化
したものであり、図4(b)はOC上をグラフ化したも
のである。図4中、実線で示したものは実施例の非点収
差であり、点線で示したものは、従来例の非点収差であ
る。図4で明らかなように、本実施例の乱視用眼鏡レン
ズによると、非点収差を大きく改善することができた。
【0019】(実施例3)本実施例では、球面度数S−
6.00D(ディオプトリー)、乱視度数C−2.00
D、レンズ径75mm、中心厚1.0mm、屈折率n=
1.6素材の場合を示す。
【0020】前方屈折面は表面屈折力が1.00D、す
なわち曲率半径600.00mmの球面である。
【0021】後方屈折面は、レンズの光学中心に対応す
る点Oにおいて、経線AOB上の曲率半径が85.71
mmであり、経線COD上の曲率半径が66.66mm
である。点Oからレンズの外周部に向かうにつれ、それ
ぞれの経線上での曲率半径は変化する。
【0022】図5(a)にOA上の曲率半径の変化を示
し、図5(b)にOC上の曲率半径の変化を示す。
【0023】図6(a)はOA上の非点収差をグラフ化
したものであり、図6(b)はOC上での非点収差をグ
ラフ化したものである。図6中、点線で示しているのは
、従来のトーリック面による同処方の乱視レンズの非点
収差である。
【0024】図6で明らかなように、本実施例の乱視用
眼鏡レンズによると、非点収差を大きく改善することが
できた。
【0025】(実施例4)本実施例では、球面度数S−
6.00D、乱視度数C−2.00D、中心厚1.5m
m、屈折率1.5素材の場合を示す。
【0026】この実施例では、前方屈折面を乱視面とし
、後方屈折面を屈折力8.00D、すなわち曲率半径6
2.50mmの球面とした。
【0027】前方屈折面は、点Oに於て、経線AOB上
の曲率半径が、252mm、経線COD上の曲率半径が
無限大である。
【0028】図7(a)はOA上の非点収差をグラフ化
したものであり、図7(b)はOC上の非点収差をグラ
フ化したものである。図7中、実線で示したものは本実
施例の非点収差であり、点線で示したものは従来例の非
点収差である。
【0029】図7で明らかなように、本実施例の乱視用
眼鏡レンズによると、非点収差を大きく改善することが
できた。
【0030】(実施例5)本実施例では、球面度数S+
2.50D、乱視度数C+1.00D、中心厚6.0m
m、屈折率1.5素材の場合を示す。
【0031】この実施例では、前方屈折面は、中心に於
ける曲率半径が90.909mmの軸対称非球面である
【0032】後方屈折面は乱視面であり、点Oに於て、
経線AOB上の曲率半径が、163.00mm、経線C
OD上の曲率半径が244.500mmである。
【0033】図8(a)はOA上の非点収差をグラフ化
したものであり、図8(b)はOC上の非点収差をグラ
フ化したものである。図8中、実線で示したものは本実
施例の非点収差であり、点線で示したものは従来例の非
点収差である。
【0034】図8で明らかなように、本実施例の乱視用
眼鏡レンズによると、非点収差を大きく改善することが
できた。
【0035】(実施例6)本実施例では、球面度数S−
1.00D、乱視度数C−2.00D、中心厚1.0m
m、屈折率1.5素材の場合を示す。
【0036】この実施例では、後方屈折面は、中心に於
ける曲率半径が100.00mmの軸対称非球面であり
、周辺になるほど曲率半径が大きくなる。
【0037】前方屈折面は乱視面であり、点Oに於て、
経線AOB上の曲率半径が125.42mm、経線CO
D上の曲率半径が250.82mmである。
【0038】図9(a)はOA上の非点収差をグラフ化
したものであり、図9(b)はOC上の非点収差をグラ
フ化したものである。図9中、実線で示したものは本実
施例の非点収差であり、点線で示したものは従来例の非
点収差である。
【0039】図9で明らかなように、本実施例の乱視用
眼鏡レンズによると、非点収差を大きく改善することが
できた。
【0040】(実施例7)本実施例では、本発明の乱視
用眼鏡レンズが、従来のトーリック面による乱視用眼鏡
レンズより、レンズを薄くすることができるという効果
を示す。
【0041】前記の実施例1では、レンズの中心厚が従
来より0.6mm薄くなり、また実施例3では縁厚が従
来より1.1mm薄くなった。
【0042】したがって、本発明の乱視用眼鏡レンズは
、実施例1〜6で説明した「非点収差を改善する効果」
の他にも、「レンズの薄型化を図ることができ、軽量化
を図ることができるという効果」もあることがわかった
【0043】
【発明の効果】本発明の乱視用眼鏡レンズは、2つの屈
折面を有する乱視用眼鏡レンズに於て、前記乱視用眼鏡
レンズの前方屈折面又は後方屈折面のうち少なくとも一
方の屈折面の曲率半径が、レンズの光学中心から外周に
かけて連続的に変化することを特徴とするから、乱視用
眼鏡レンズの光学性能を効率的に改善できるという効果
がある。
【0044】また、乱視面以外の屈折面が球面の場合(
実施例1〜実施例4)であっても非球面の場合(実施例
5、実施例6)であっても、本発明の効果になんら変わ
るところはなく、本発明は乱視用眼鏡レンズとして幅広
く適用することが可能である。特に、累進レンズのよう
な上下左右が決まっている屈折面を持つ眼鏡レンズでは
、乱視度数および乱視軸の方向によってこの屈折面の形
状を変えることが実際上不可能であるので、特に効果が
大きい。
【0045】さらに、本発明によれば、乱視面が乱視度
数に対する光学性能を改善しているから、この屈折面を
患者の処方に合わせた乱視軸方向で用いればよく、非常
に効率的に製造が可能であり、レンズの価格も低くでき
るという効果もある。
【0046】さらに、本発明の乱視用眼鏡レンズは、従
来のトーリック面による乱視用眼鏡レンズよりレンズを
薄くすることができ、併せて軽量化を図ることができる
という効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明の乱視用眼鏡レンズの概略図。
【図2】  第1の実施例の曲率半径変化図。 (a)OA上の曲率半径変化図。 (b)OB上の曲率半径変化図。
【図3】  第1の実施例の非点収差変化図。 (a)OA上の非点収差変化図。 (b)OB上の非点収差変化図。
【図4】  第2の実施例の非点収差変化図。 (a)OA上の非点収差変化図。 (b)OB上の非点収差変化図。
【図5】  第3の実施例の曲率半径変化図。 (a)OA上の曲率半径変化図。 (b)OB上の曲率半径変化図。
【図6】  第3の実施例の非点収差変化図。 (a)OA上の非点収差変化図。 (b)OB上の非点収差変化図。
【図7】  第4の実施例の非点収差変化図。 (a)OA上の非点収差変化図。 (b)OB上の非点収差変化図。
【図8】  第5の実施例の非点収差変化図。 (a)OA上の非点収差変化図。 (b)OB上の非点収差変化図。
【図9】  第6の実施例の非点収差変化図。 (a)OA上の非点収差変化図。 (b)OB上の非点収差変化図。
【図10】  従来のトーリック面を用いた乱視用眼鏡
レンズの概略図。
【符号の説明】
O  ・・・・  レンズの光学中心または光学中心に
対応する屈折面上の点 A,B  ・・  最大曲率半径の経線とレンズ外周の
交点C,D  ・・  最小曲率半径の経線とレンズ外
周の交点1  ・・・・  レンズ本体 2  ・・・・  本発明の例 3  ・・・・  従来例 4  ・・・・  経線AOB 5  ・・・・  経線COD

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  2つの屈折面を有する乱視用眼鏡レン
    ズに於て、前記乱視用眼鏡レンズの前方屈折面又は後方
    屈折面のうち少なくとも一方の屈折面の曲率半径が、レ
    ンズの光学中心から外周にかけて連続的に変化すること
    を特徴とする乱視用眼鏡レンズ。
  2. 【請求項2】  前記乱視用眼鏡レンズの球面度数が正
    であって、後方屈折面の曲率半径が、レンズの光学中心
    から外周にかけて連続的に減少することを特徴とする請
    求項1記載の乱視用眼鏡レンズ。
  3. 【請求項3】  前記乱視用眼鏡レンズの球面度数が正
    であって、前方屈折面の曲率半径が、レンズの光学中心
    から外周にかけて連続的に増加することを特徴とする請
    求項1記載の乱視用眼鏡レンズ。
  4. 【請求項4】  前記乱視用眼鏡レンズの球面度数が負
    であって、後方屈折面の曲率半径が、レンズの光学中心
    から外周にかけて連続的に増加することを特徴とする請
    求項1記載の乱視用眼鏡レンズ。
  5. 【請求項5】  前記乱視用眼鏡レンズの球面度数が負
    であって、前方屈折面の曲率半径が、レンズの光学中心
    から外周にかけて連続的に減少することを特徴とする請
    求項1記載の乱視用眼鏡レンズ。
  6. 【請求項6】  前方屈折面が軸対称非球面又は累進屈
    折面であり、後方屈折面が、レンズの光学中心から外周
    にかけて曲率半径の変化する乱視面であることを特徴と
    する請求項1、請求項2、及び請求項4記載の乱視用眼
    鏡レンズ。
  7. 【請求項7】  後方屈折面が軸対称非球面又は累進屈
    折面であり、前方屈折面が、レンズの光学中心から外周
    にかけて曲率半径の変化する乱視面であることを特徴と
    する請求項1、請求項3、及び請求項5記載の乱視用眼
    鏡レンズ。
JP20934191A 1990-08-22 1991-08-21 乱視用眼鏡レンズ Pending JPH04356011A (ja)

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JP20934191A JPH04356011A (ja) 1990-08-22 1991-08-21 乱視用眼鏡レンズ

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JP2-220592 1990-08-22
JP22059290 1990-08-22
JP20934191A JPH04356011A (ja) 1990-08-22 1991-08-21 乱視用眼鏡レンズ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021042691A1 (zh) * 2019-09-06 2021-03-11 广州豪赋医学科技有限公司 一种矫正近视的框架镜镜片

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