JPH0435539B2 - - Google Patents

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JPH0435539B2
JPH0435539B2 JP59077196A JP7719684A JPH0435539B2 JP H0435539 B2 JPH0435539 B2 JP H0435539B2 JP 59077196 A JP59077196 A JP 59077196A JP 7719684 A JP7719684 A JP 7719684A JP H0435539 B2 JPH0435539 B2 JP H0435539B2
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JP
Japan
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powder
weight
titanium
sintered
sintering
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP59077196A
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English (en)
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JPS60221539A (ja
Inventor
Shigeya Sakaguchi
Yasuro Mihashi
Akira Tanaka
Kazunori Tanaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Tungsten Co Ltd
Original Assignee
Nippon Tungsten Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、低温における焼結による製造が可能
なチタン系焼結合金の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
チタン及びチタン合金は高い比強度を有し耐食
性も優れていることから、メカニカルシール用リ
テナー、各種電解用電解槽及び電極、熱交換器用
部材、構造用部材、航空機用部材等に広く用いら
れている。
従来から、チタン製部材の製造方法としては、
インゴツト溶製、圧延、鍛造、切削等による方法
が主流であつた。しかしながら、この溶製法では
チタンの加工性の悪さ、および歩留の低さに起因
するコスト高、更に合金の場合は偏折を生じやす
く組織が不均一である等の欠点も有している。
これらの溶製チタン材の欠点は、粉末冶金によ
り解消されることは知られており、例えば、特公
昭55−451号公報には、チタン粉末とパラジウム
粉末との混合粉末を用いて、焼結することによつ
て均質にして耐食性の優れたチタン−パラジウム
焼結合金が得られることが開示されている。
このチタンの焼結法の適用に際しては、チタン
の融点が1680℃と高いために、その焼結温度は
1400℃以上が適用され、その上、固相焼結である
ために空孔が多いという欠点も有する。
さらには、パラジウムを添加したチタン粉末か
ら緻密質の焼結体を得るためには、予め共晶範囲
にパラジウムを添加混合して一旦焼結したのち、
再度粉砕して粒度調整を行つた後、実際上は従来
のチタンの焼結温度である1400℃近い焼結温度を
適用する必要がある。
また、予め混合したチタンとパラジウムとの混
合粉末の予備焼結、粉砕処理は単体混合粉末の焼
結よりも、その粉末の処理に手間を要するばかり
ではなく、予備焼結体の粉砕工程で処理粉末が粉
砕容器で汚染されるという問題がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明において解決すべき課題は、混合粉末の
予備焼結、粉砕等の予備処理工程を必要とせず、
1300℃程度の温度で焼結しても、上記パラジウム
を添加したチタン合金焼結体と同等の緻密さを有
し、しかも、抗折力において格段に優れたチタン
焼結体の製造方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、鉄単体粉末を2〜8重量%添加配合
したチタン単体粉末の混合粉末を潤滑剤を用いて
混合したのち、成形後、真空中もしくは不活性雰
囲気中で予備焼結したのち、真空中もしくは不活
性雰囲気中で、略1300℃以下で焼結することによ
つて上記課題を解決した。
本発明によつて焼結部材を製造するに当たつて
は、混合粉末を所要の形状に1〜2ton/cm2の圧力
下で圧縮成形後真空中もしくは不活性雰囲気中に
て1100℃〜1300℃で焼結を行ない。必要により仕
上げ加工を行ない製品とする。
〔作用〕
チタン単味粉末と鉄単味粉末との混合粉末中の
鉄単味粉末の配合量が2〜8重量%である場合に
は、母合金を予め調製することなく、略1300℃以
下の温度での焼結過程において、配合鉄単体粉末
がチタンとの共晶反応を生じ、焼結を促進し、96
%以上の相対密度と、190Kg/mm2(1.9GPa)以上
の抗折強度を有する均一組織の焼結体を得ること
ができる。
〔実施例〕
実施例 1 純チタン粉末(粒度:−350#)に平均粒子径
8μmの鉄粉末を1.0重量%,2.5重量%,5.0重量
%,10.0重量%添加した混合粉末にそれぞれ潤滑
剤としてパラフインを2.0重量%添加し、10×30
×5(mm)の形状に2.0ton/cm2の圧力下にて圧縮
成形した後、500℃10分間の予備焼結を行ない、
1000℃,1100℃,1200℃,1300℃,1400℃の各温
度で1.0時間の焼結を行なつた。焼結後研削し、
8×25×4(mm)の試験片を製作し、焼結密度,
抗折力を測定した。
第1図に各添加量における焼結温度と相対密度
との関係を示す。また、同じく、第2図は抗折強
度を示す。図中曲線A,B,C,Dはそれぞれ添
加量1.0重量,2.5重量,5.0重量,10.0重量%であ
る。
同図に示すように、1300℃以下の焼結温度にお
いて、2.5重量%と5重量%添加した混合粉末を
用いたものは、相対密度が96%以上が達成でき、
抗折力は190Kg/mm2(1.9GPa)以上であつた。し
かし、添加量が1.0重量%のものは緻密化せず、
また、添加量が10.0重量%のものは緻密化はする
が抗折力は激減した。
同試験結果から、チタン粉末に鉄粉を略2.0〜
8.0重量%を含む粉末成形体は、略1300℃以下の
焼結温度において、無配合のものと比較して、高
密度でしかも高強度であることがわかつた。しか
し、この範囲外のものは抗折力の向上は認められ
なかつた。
なお、曲線Eは無添加のチタン単体粉末の試料
であり、同じ焼結条件(1300℃,1.0時間)で焼
結した試料は相対密度94.9%,抗折力140.0Kg/
mm2(1.4GPa)であつた。
比較例 1 実施例1で用いた純チタン粉末に平均粒子径
1.2μmのコバルト粉末を、1.0重量%,2.5重量%,
5.0重量%,10.0重量%添加した混合粉末を用い
実施例1と同じ要領で、1100℃,1200℃,1300
℃,1400℃の各温度で焼結を行ない、焼結密度と
抗折力を測定し、さらに耐食試験を行つた。
第3図および第4図はそれぞれ焼結温度に対す
る密度と抗折力をを示す図である。
比較例 2 実施例1と同様の方法によつて、粒子径2.6〜
3.3μmのニツケル粉末を1.0重量,2.5重量,5.0重
量,10.0重量%添加した各混合粉末について各温
度で焼結し、焼結密度と抗折力を測定した。第5
図および第6図はそれぞれ焼結温度に対する密度
と抗折力を示す。
比較例 3 実施例1と同様の方法によつて粒度−300#の
パラジウム粉末を0.25重量,0.5重量,1.0重量,
2.5重量%添加した各混合粉末について各温度で
焼結し、焼結密度、抗折力を測定し、耐食試験を
行つた。
第7図および第8図は焼結温度に対する密度と
抗折力を示す。
図中A,B,C,D,はそれぞれ添加量0.25重
量,0.5重量,1.0重量,2.5重量%の場合であり、
Eは無添加の場合である。
この場合、抗折力の向上は認められるが、パラ
ジウムの分散性が悪く安定した特性が得られなか
つた。
以上、本発明の実施例と各比較例とを比較する
と、Feを2〜8重量%含有する単体粉末混合体
の場合、比較的低い焼結温度において焼結しても
優れた抗折力を示すことがわかる。
〔効果〕 本発明によつ以下の効果を奏する。
(1) 溶製チタンを用いる方法に比し、高歩留によ
つて偏折のない均一な組織のチタン系合金を、
1200℃程度の低い焼結温度で得ることができ
る。
(2) その機械的な特性は、抗折力において190
Kg/mm2以上の強度のものが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本発明の密度と抗折力
の試験結果を示す。第3図〜第8図は、それぞれ
コバルト,ニツケル,パラジウムをチタン粉末に
単味添加した場合の比較例を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 鉄単体粉末を2〜8重量%添加配合したチタ
    ン単体粉末の混合粉末を潤滑剤を用いて混合した
    のち、成形後、真空中もしくは不活性雰囲気中で
    予備焼結したのち、真空中もしくは不活性雰囲気
    中で、略1300℃以下で焼結するチタン系焼結合金
    の製造方法。
JP7719684A 1984-04-16 1984-04-16 チタン系焼結合金の製造方法 Granted JPS60221539A (ja)

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JPS60221539A JPS60221539A (ja) 1985-11-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0784632B2 (ja) * 1986-10-31 1995-09-13 住友金属工業株式会社 油井環境用チタン合金の耐食性改善方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55451A (en) * 1977-10-07 1980-01-05 Foss Electric As N Method of measuring nitrogen in sample by kjeldahl principle and catalyst therefor

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