JPH0435398Y2 - - Google Patents

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JPH0435398Y2
JPH0435398Y2 JP6282589U JP6282589U JPH0435398Y2 JP H0435398 Y2 JPH0435398 Y2 JP H0435398Y2 JP 6282589 U JP6282589 U JP 6282589U JP 6282589 U JP6282589 U JP 6282589U JP H0435398 Y2 JPH0435398 Y2 JP H0435398Y2
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JP
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molten metal
bath
carbon
glass
barrier
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JP6282589U
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  • Coating With Molten Metal (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、溶融金属浴を用いて溶融ガラス素地
を帯状ガラスに成形するフロートバスに用いるカ
ーボンバリヤーに関する。 (従来の技術) 板ガラスの製造方法として、溶融したガラス素
地を溶融金属浴の上面に接触させて流し、進行せ
しめることにより一定厚の帯状ガラスを成形し、
このガラスを除冷せしめて得るフロート法の製板
方法がある。 しかして、かかるフロート法製板においては、
例えば特開昭61−26529号公報にみられるように、
フロートバスの底面上に平面から見て少なくとも
その上流側面の中央部が両側部よりも上流側に突
出すると共に、上流側から下流側に向かつて末広
がり形状とし、カーボンを構成材料とするフロー
トバス用バリヤーが開示されている。 (考案が解決しようとする問題点) 上記カーボンバリヤーは、溶融金属液中に設置
されるため、高温度の雰囲気により気孔内の空気
が膨張し、さらに生成形体時に使用された結合材
の未揮発分が気化ガスを発生することにより、バ
リヤー中の気体がカーボンバリヤーの表面より拡
散して溶融金属浴中に微細な気泡として浮上し、
浴面に接している帯状ガラスの下面にぶつかり、
その下面には破れ泡に似た欠陥を残してガラス板
の品質悪化につながり、さらに気泡はガラスの下
面以外の場所で発生すると、溶融金属浴上に浮上
して消泡時に溶融金属の飛沫が飛散し、帯状ガラ
スの上面に付着して汚染させる欠点を生じる。 (問題点を解決するための手段) 本考案は、従来のかかる問題点に鑑みてなした
もので、溶融ガラスを溶融金属浴上に供給して帯
状ガラスに成形する該浴液中に該浴を横切つて立
設するフロートバス用カーボンバリヤーにおい
て、該バリヤーの本体部上面を前記浴の両側壁に
向かつて上り勾配に構成するとともに、該本体部
の両端に前記浴面より露出するサイド部を一体に
設けてなるフロートバス用カーボンバリヤーを提
供する。 本考案のカーボンバリヤーの使用箇所は、特に
限定するものでなく、高温域全般において使用で
き、また溶融金属浴幅方向の全域を仕切るのでな
く両壁側に部分的に設ける場合にも、その構成形
状を用いることにより気泡の問題は解決できるも
のである。 (実施例) 以下、図面を参照しながら本考案を詳しく説明
する。 第1図は本考案の1実施例で一部を省略し第2
図のA−A断面斜視図を示し、第2図は本考案の
1実施例の配置を示す縦断面図である。 側壁1、底部2を耐火物で構成し、その内部に
溶融金属を保持する溶融金属浴3は、上流の上部
にリツプタイル4を配設し、該リツプタイルより
流入し溶融金属浴3面上の溶融ガラス5を、該浴
を横切つて設けた堰部材6により帯状ガラス7に
形成し、該堰部材の下流側で該浴内に、かつ幅方
向に横切つて両壁面1,1および底部2と接触し
て構成材質がカーボンからなるカーボンバリヤー
8を配置するが、その固定手段は、例えばカーボ
ンバリヤー本体部9の両側下部を長手側面から見
てハの字状に構成し、底部2をこれに対応してハ
字状の凹溝に構成して該凹溝に嵌合挿入する方法
もあり、またカーボンバリヤーの本体にタング
ステン等を埋め込み、バリヤーの重量を溶融金属
より大きくし、底部2上に設置することもでき
る。 溶融金属浴3内に設置するカーボンバリヤー
は、本体部9とサイド部10よりなり、該本体部
の上面形状は、第1図で示すように溶融金属浴3
内のほぼ中央より、両側壁1,1に向かつてわず
かな上り勾配に構成してなるもので、その本体部
9の両側には該部と一体で立ち上がり、溶融金属
浴3上面より露出するサイド部10から構成する
ものである。 カーボンバリヤーを配設する使用箇所は、溶
融金属浴3高温域の全般で使用するものであり、
その構造は一体で構成した物でもよく、または本
体部9の上面中央低部で左右に縁切りし振り分け
てもよく、さらに溶融金属浴3内の全幅を横切つ
て仕切る構造ではなく、中央の箇所は仕切らず両
側部分のみに配設してもよい。 本体部9上面の勾配は、緩やかにして中央部と
側部側の溶融金属の流れ差を少なくし、バリヤー
としての目的を損なわないようにすることが必要
である。 以下、本考案の作用を説明する。 高温な溶融金属浴3中のカーボンバリヤー
は、その内部において気孔中の空気の膨張、カー
ボン成形用結合材から発生する気体がカーボンの
気孔を通過して上昇し、溶融金属と接触する上面
に近づくと、溶融金属浴3の液中ヘツド圧により
表面よりの拡散を阻止され、本体部9で抵抗の少
ない両側壁1,1方向に通気し、サイド部10に
到達するとその上方に上昇し、溶融金属浴3面よ
り露出するサイド部10の表面より拡散する。 カーボンバリヤーの本体部9上面にわずかな勾
配を構成することにより、気体の上昇力、溶融金
属によるヘツド圧、中央部と側部側との温度勾
配、さらに勾配に沿つて断面積の増加に伴う通気
抵抗の低下等の相乗により、カーボンバリヤー
内の気体はサイド部10方向に通気し易く、本体
部9と一体に設けたサイド部10の露出表面から
拡散し、溶融金属浴3中を浮上する発泡物は皆無
となり、その結果帯状ガラス7の下面に破れ泡に
似た欠点を残すことや、溶融金属の飛沫を飛散し
て帯状ガラス7の上面に付着する汚染等は解消さ
れる。 カーボンの気孔の大きさは、μm単位よりなる
もので、気体を通過しても液体は浸透することは
なく、ヘツド圧による溶融金属のカーボンへの浸
透は当然ない。 実施例に用いたカーボンは、東洋カーボン
(株)製造、製品名ISEM3、気孔率15.3%、比重
1.85のものである。 (考案の効果) 本考案は、上記構成によりカーボンバリヤーよ
り発生し、溶融金属浴中を浮上する発泡物はなく
なり、その結果帯状ガラスの下面に発生する破れ
泡状の欠陥を解消して、製品歩留の向上に大きく
寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案の1実施例を示し、第1図は本
考案の1実施例で一部を省略し第2図A−A断面
斜視図を示し、第2図は本考案の1実施例の配置
を示す縦断面図である。 1……側壁、3……溶融金属浴、5……溶融ガ
ラス、7……帯状ガラス、8……カーボンバリヤ
ー、9……本体部、10……サイド部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 溶融ガラスを溶融金属浴上に供給して帯状ガラ
    スに成形する該浴液中に該浴を横切つて立設せし
    めるフロートバス用カーボンバリヤーにおいて、
    該バリヤーの本体部上面を前記浴の両側壁に向か
    つて上り勾配に構成するとともに、該本体部の両
    端に前記浴面より露出するサイド部を一体に設け
    てなることを特徴とするフロートバス用カーボン
    バリヤー。
JP6282589U 1989-05-30 1989-05-30 Expired JPH0435398Y2 (ja)

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JPH031936U JPH031936U (ja) 1991-01-10
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KR101377539B1 (ko) * 2010-04-20 2014-03-26 주식회사 엘지화학 유리판 제조용 플로트 배스, 플로트 유리 성형 방법, 및 플로트 배스에 배리어를 시공하는 방법

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