JPH04353628A - 追記可能な光ディスクの高速記録方法およびその装置 - Google Patents
追記可能な光ディスクの高速記録方法およびその装置Info
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- JPH04353628A JPH04353628A JP15381791A JP15381791A JPH04353628A JP H04353628 A JPH04353628 A JP H04353628A JP 15381791 A JP15381791 A JP 15381791A JP 15381791 A JP15381791 A JP 15381791A JP H04353628 A JPH04353628 A JP H04353628A
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- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、追記可能な光ディスク
の高速記録方法、とくに、たとえばコンパクトディスク
に画像データを高速で記録する方法とその装置に関する
ものである。
の高速記録方法、とくに、たとえばコンパクトディスク
に画像データを高速で記録する方法とその装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、市場にて入手可能ないわゆるコン
パクトディスクは、情報を記録した原盤から直接、また
はマザーディスクを介してプレスにより複製されたもの
が大部分である。これに対して本発明は、個々のディス
クに個別にレーザビームで情報を書き込むことのできる
コンパクトディスクを対象としている。このような状況
において本明細書では、用語「追記可能」または「記録
可能」を個別に情報の書込みが可能の意に使用する。
パクトディスクは、情報を記録した原盤から直接、また
はマザーディスクを介してプレスにより複製されたもの
が大部分である。これに対して本発明は、個々のディス
クに個別にレーザビームで情報を書き込むことのできる
コンパクトディスクを対象としている。このような状況
において本明細書では、用語「追記可能」または「記録
可能」を個別に情報の書込みが可能の意に使用する。
【0003】周知のように、ソニー・フィリップス社規
格のいわゆるコンパクトディスクは、既存の機器との両
立性を尊重しなければならない。従来、音楽用またはデ
ータファイル用に使用されているコンパクトディスクの
再生装置は、トラッキングについて3ビーム方式を採用
しているものが多い。したがって、記録可能なコンパク
トディスクにデータを記録する際に要求される最も重要
な性能は、既存機器との両立性から3ビーム方式におけ
るトラッキングサーボ利得である。
格のいわゆるコンパクトディスクは、既存の機器との両
立性を尊重しなければならない。従来、音楽用またはデ
ータファイル用に使用されているコンパクトディスクの
再生装置は、トラッキングについて3ビーム方式を採用
しているものが多い。したがって、記録可能なコンパク
トディスクにデータを記録する際に要求される最も重要
な性能は、既存機器との両立性から3ビーム方式におけ
るトラッキングサーボ利得である。
【0004】参考のため、3ビームトラッキング方式の
原理を図4を参照して簡単に説明する。半導体レーザ(
図示せず)から対物レンズ100 に至るレーザビーム
102の中に回折格子 104を配置し、0次回折光
106および±1次回折光108 を作成する。それ
らの回折光 106および 108は、対物レンズ 1
00によってコンパクトディスクのトラック 110上
でスポットG0、G+およびG−として集光される。そ
れぞれの反射光は、3分割光検知器 112によって受
光される。ディスクの回転などでトラック110がその
走行方向に対して垂直な方向に相対的にずれると、それ
に応じてスポットG0、G+およびG−のトラック 1
10にかかる部分が変化する。そこで、3分割光検出器
112の出力I+およびI−の差Itの低周波成分で
トラック 112のそのようなずれを検出することがで
きる。
原理を図4を参照して簡単に説明する。半導体レーザ(
図示せず)から対物レンズ100 に至るレーザビーム
102の中に回折格子 104を配置し、0次回折光
106および±1次回折光108 を作成する。それ
らの回折光 106および 108は、対物レンズ 1
00によってコンパクトディスクのトラック 110上
でスポットG0、G+およびG−として集光される。そ
れぞれの反射光は、3分割光検知器 112によって受
光される。ディスクの回転などでトラック110がその
走行方向に対して垂直な方向に相対的にずれると、それ
に応じてスポットG0、G+およびG−のトラック 1
10にかかる部分が変化する。そこで、3分割光検出器
112の出力I+およびI−の差Itの低周波成分で
トラック 112のそのようなずれを検出することがで
きる。
【0005】一方、コンパクトディスクの再生における
標準線速度は、同規格によれば1.2〜1.4 m/s
に定められている。そこで、標準速度用ストラテジ(
nTなど)を用い、標準線速度にてレーザビームで記録
を行なう場合は、たとえば3ビームトラッキング利得に
ついて十分な性能を得ることができる。
標準線速度は、同規格によれば1.2〜1.4 m/s
に定められている。そこで、標準速度用ストラテジ(
nTなど)を用い、標準線速度にてレーザビームで記録
を行なう場合は、たとえば3ビームトラッキング利得に
ついて十分な性能を得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、たとえば業務
用途などにて、多数のコンパクトディスクに様々なデー
タを個別に記録する適用例では、この標準線速度を超え
る速度で効率的に記録を行なうことが要求される。こう
した高速で記録を行なうと、ディスクの記録媒体材料に
レーザビームによる生成熱の蓄積が十分でなく、横方向
すなわちトラック方向への広がりが不十分なピットが形
成される。このような高速記録を行なったコンパクトデ
ィスクを3ビーム方式の再生装置にかけても、標準速度
での再生に必要なトラッキングサーボ利得が達成されな
かった。
用途などにて、多数のコンパクトディスクに様々なデー
タを個別に記録する適用例では、この標準線速度を超え
る速度で効率的に記録を行なうことが要求される。こう
した高速で記録を行なうと、ディスクの記録媒体材料に
レーザビームによる生成熱の蓄積が十分でなく、横方向
すなわちトラック方向への広がりが不十分なピットが形
成される。このような高速記録を行なったコンパクトデ
ィスクを3ビーム方式の再生装置にかけても、標準速度
での再生に必要なトラッキングサーボ利得が達成されな
かった。
【0007】本発明はこのような従来技術の欠点を解消
し、3ビーム方式の再生装置における標準速度での再生
に必要なトラッキングサーボ利得が得られる追記可能な
光ディスクの高速記録方法を提供することを目的とする
。
し、3ビーム方式の再生装置における標準速度での再生
に必要なトラッキングサーボ利得が得られる追記可能な
光ディスクの高速記録方法を提供することを目的とする
。
【0008】本発明の目的はまた、このようなトラッキ
ングサーボ利得が得られる追記可能な光ディスクの高速
記録装置を提供することにある。
ングサーボ利得が得られる追記可能な光ディスクの高速
記録装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による追記可能な
光ディスクに信号を記録する追記可能な光ディスクの高
速記録方法は、コンパクトディスク規格の追記可能な光
ディスクを用意する工程と、コンパクトディスク規格の
EFM 変調された入力信号を入力する工程と、光ディ
スクを2.4 m/s 以上の線速度で定常回転させる
工程と、レーザ光を所定の値のバイアスを付加して発生
する工程と、レーザ光を入力信号で変調して光ディスク
に照射する工程とを含む。
光ディスクに信号を記録する追記可能な光ディスクの高
速記録方法は、コンパクトディスク規格の追記可能な光
ディスクを用意する工程と、コンパクトディスク規格の
EFM 変調された入力信号を入力する工程と、光ディ
スクを2.4 m/s 以上の線速度で定常回転させる
工程と、レーザ光を所定の値のバイアスを付加して発生
する工程と、レーザ光を入力信号で変調して光ディスク
に照射する工程とを含む。
【0010】本発明の特定の実施態様によれば、前記所
定の値は、線速度の1/2 に等しい値の平方根と線速
度の値の平方根との間のいずれかの値を、両端の値を含
めてとる。
定の値は、線速度の1/2 に等しい値の平方根と線速
度の値の平方根との間のいずれかの値を、両端の値を含
めてとる。
【0011】本発明によればまた、追記可能な光ディス
クに信号を記録する追記可能な光ディスクの高速記録装
置は、コンパクトディスク規格のEFM (eight
−to−fourteen modulation)変
調された入力信号を入力する入力手段と、コンパクトデ
ィスク規格の追記可能な光ディスクが装着され、光ディ
スクを2.4 m/s 以上の線速度で定常回転させる
ディスク駆動手段と、レーザ光を発生し、レーザ光を入
力信号で変調して光ディスクにレーザ光を照射する記録
手段と、記録手段に接続され、レーザ光に所定の値のバ
イアスを付加するバイアス手段とを含む。
クに信号を記録する追記可能な光ディスクの高速記録装
置は、コンパクトディスク規格のEFM (eight
−to−fourteen modulation)変
調された入力信号を入力する入力手段と、コンパクトデ
ィスク規格の追記可能な光ディスクが装着され、光ディ
スクを2.4 m/s 以上の線速度で定常回転させる
ディスク駆動手段と、レーザ光を発生し、レーザ光を入
力信号で変調して光ディスクにレーザ光を照射する記録
手段と、記録手段に接続され、レーザ光に所定の値のバ
イアスを付加するバイアス手段とを含む。
【0012】
【作用】本発明によれば、コンパクトディスク規格の追
記可能な光ディスクに、やはりコンパクトディスク規格
のEFM 変調された入力信号を記録する際、光ディス
クを2.4 m/s 以上の線速度で定常回転させ、こ
のレーザ光に所定の値のバイアスを付加する。このバイ
アスの付加されたレーザ光を入力信号で変調して光ディ
スクに照射する。これによって、ディスクの記録媒体材
料にレーザビームによる生成熱が十分に蓄積され、トラ
ック方向へ十分な広がりを有するピットが形成される。 したがって、高速記録を行なったコンパクトディスクを
3ビーム方式の再生装置にかけても、標準速度での再生
に必要なトラッキングサーボ利得が得られる。
記可能な光ディスクに、やはりコンパクトディスク規格
のEFM 変調された入力信号を記録する際、光ディス
クを2.4 m/s 以上の線速度で定常回転させ、こ
のレーザ光に所定の値のバイアスを付加する。このバイ
アスの付加されたレーザ光を入力信号で変調して光ディ
スクに照射する。これによって、ディスクの記録媒体材
料にレーザビームによる生成熱が十分に蓄積され、トラ
ック方向へ十分な広がりを有するピットが形成される。 したがって、高速記録を行なったコンパクトディスクを
3ビーム方式の再生装置にかけても、標準速度での再生
に必要なトラッキングサーボ利得が得られる。
【0013】
【実施例】次に添付図面を参照して本発明による追記可
能な光ディスクの高速記録装置の実施例を詳細に説明す
る。図1を参照すると、本実施例の記録装置は、入力ポ
ート10を有し、入力ポート10には画像を表わす映像
信号が入力される。この画像信号は、たとえば35mm
のネガフィルムに記録されている画像をスキャナで読み
取り、これをソニー・フィリップス社規格の、いわゆる
コンパクトディスク規格を満足するEFM 変調したデ
ィジタルデータであってよい。この画像データのほかに
信号入力部14には、画像データの再生に必要な、たと
えばテーブルオブコンテンツ(TOC) などの様々な
制御信号が後述のシステム制御部38からディジタルデ
ータとして与えられる。 この記録装置には、光ディスクとして、たとえばコンパ
クトディスク12が着脱可能に装着され、入力ポート1
0に入力された画像信号を最終的にはディスク12に記
録する装置である。コンパクトディスク12は、本実施
例では、追記可能なタイプであり、記録の際のトラッキ
ングのためのプリグルーブがあらかじめ形成されたもの
が有利に適用される。
能な光ディスクの高速記録装置の実施例を詳細に説明す
る。図1を参照すると、本実施例の記録装置は、入力ポ
ート10を有し、入力ポート10には画像を表わす映像
信号が入力される。この画像信号は、たとえば35mm
のネガフィルムに記録されている画像をスキャナで読み
取り、これをソニー・フィリップス社規格の、いわゆる
コンパクトディスク規格を満足するEFM 変調したデ
ィジタルデータであってよい。この画像データのほかに
信号入力部14には、画像データの再生に必要な、たと
えばテーブルオブコンテンツ(TOC) などの様々な
制御信号が後述のシステム制御部38からディジタルデ
ータとして与えられる。 この記録装置には、光ディスクとして、たとえばコンパ
クトディスク12が着脱可能に装着され、入力ポート1
0に入力された画像信号を最終的にはディスク12に記
録する装置である。コンパクトディスク12は、本実施
例では、追記可能なタイプであり、記録の際のトラッキ
ングのためのプリグルーブがあらかじめ形成されたもの
が有利に適用される。
【0014】入力ポート10は信号入力部14に接続さ
れ、信号入力部14は入力ポート10に入力された画像
信号を増幅して波形整形し、これをその出力16に出力
する回路である。出力16はレーザ変調部18に接続さ
れている。レーザ変調部18は、その出力20にピック
アップ22が接続され、入力16の画像信号に応じてピ
ックアップ22を駆動する回路である。ピックアップ2
2は、本実施例では半導体レーザおよびフォトダイオー
ドと、これをディスク12の半径方向およびこれに垂直
な方向に移動可能に支持する給送機構(これらは図示せ
ず)とを含む。これは、その入力20に与えられる画像
信号に応じてレーザを駆動し、画像信号を担持したレー
ザ光をコンパクトディスク12に照射することによって
ディスク12に画像信号を記録する機能を有する。
れ、信号入力部14は入力ポート10に入力された画像
信号を増幅して波形整形し、これをその出力16に出力
する回路である。出力16はレーザ変調部18に接続さ
れている。レーザ変調部18は、その出力20にピック
アップ22が接続され、入力16の画像信号に応じてピ
ックアップ22を駆動する回路である。ピックアップ2
2は、本実施例では半導体レーザおよびフォトダイオー
ドと、これをディスク12の半径方向およびこれに垂直
な方向に移動可能に支持する給送機構(これらは図示せ
ず)とを含む。これは、その入力20に与えられる画像
信号に応じてレーザを駆動し、画像信号を担持したレー
ザ光をコンパクトディスク12に照射することによって
ディスク12に画像信号を記録する機能を有する。
【0015】ピックアップ22はまた、コンパクトディ
スク12から戻ったレーザ光の一部をフォトダイオード
にて受光し、これをサーボ制御のためにその出力24か
らRF増幅回路26へ出力する。本実施例では、ピック
アップ22は1対のフォトダイオード(図示せず)を有
し、後述するサーボ処理部32にてプッシュプル方式で
トラッキング制御を行なう。RF増幅回路26はピック
アップ22の出力信号を増幅し、これをその出力28お
よび30に出力する増幅回路である。これらの出力のう
ちの一方28はサーボ処理部32に接続され、他方30
はディジタル信号処理部34に接続されている。ピック
アップ22にてディスク12から読み出された信号は、
ディジタル信号処理部34に与えられ、それに含まれる
制御信号が分離されて一方の出力36からシステム制御
部38に入力される。また、ディスク12から読み出さ
れた信号のうちトラック位置に相当する信号は、信号処
理部34の他方の出力58から後述のモータサーボ56
に入力される。ピックアップ22の1対のフォトダイオ
ードで受光された戻り光に応じた信号はまた、増幅回路
26の出力28からサーボ処理部32にも与えられ、サ
ーボ処理部32にてフォーカスサーボ、トラッキングサ
ーボおよびフィードサーボの3種類のサーボ制御が行な
われる。
スク12から戻ったレーザ光の一部をフォトダイオード
にて受光し、これをサーボ制御のためにその出力24か
らRF増幅回路26へ出力する。本実施例では、ピック
アップ22は1対のフォトダイオード(図示せず)を有
し、後述するサーボ処理部32にてプッシュプル方式で
トラッキング制御を行なう。RF増幅回路26はピック
アップ22の出力信号を増幅し、これをその出力28お
よび30に出力する増幅回路である。これらの出力のう
ちの一方28はサーボ処理部32に接続され、他方30
はディジタル信号処理部34に接続されている。ピック
アップ22にてディスク12から読み出された信号は、
ディジタル信号処理部34に与えられ、それに含まれる
制御信号が分離されて一方の出力36からシステム制御
部38に入力される。また、ディスク12から読み出さ
れた信号のうちトラック位置に相当する信号は、信号処
理部34の他方の出力58から後述のモータサーボ56
に入力される。ピックアップ22の1対のフォトダイオ
ードで受光された戻り光に応じた信号はまた、増幅回路
26の出力28からサーボ処理部32にも与えられ、サ
ーボ処理部32にてフォーカスサーボ、トラッキングサ
ーボおよびフィードサーボの3種類のサーボ制御が行な
われる。
【0016】サーボ処理部32は、記録の際、ピックア
ップ22の1対のフォトダイオードで受光された戻り光
に応じた信号に応動してプリグルーブに従ったピックア
ップ22のフォーカスサーボ、トラッキングサーボおよ
びフィードサーボをそれぞれ行なう3つのサーボ制御部
42、44および46を有する。その出力46は、ピッ
クアップ22の給送機構に接続されている。フォーカス
サーボ制御部42は、ピックアップ22の給送機構を駆
動してこれをその記録面に垂直な方向に移動し、レーザ
の発生するレーザ光をディスク12の記録面に合焦させ
る制御回路である。トラッキングサーボ制御部42は、
本実施例では、G.W. Hrbek ”An Exp
erimental Optical Videodi
scPlayback System”, J. SM
PTE, Vol. 83, p.580 (1974
) およびR. Adler ”An Optical
Video Disc Player for NT
SC Receivers” IEEE Trans.
Broadcast Telev.Receiver
s, Vol. 20, p.230 (1974)に
記載のプッシュプル方式でピックアップ22のトラッキ
ング制御を行ない、ピックアップ22の給送機構を駆動
してこれをその半径方向に移動し、レーザ光をディスク
12のプリグルーブに追随させる制御回路である。また
、フィード制御部46は、システム制御部38の制御の
下にピックアップ22の給送機構を制御してピックアッ
プ22を所望のトラック位置に給送する制御回路である
。
ップ22の1対のフォトダイオードで受光された戻り光
に応じた信号に応動してプリグルーブに従ったピックア
ップ22のフォーカスサーボ、トラッキングサーボおよ
びフィードサーボをそれぞれ行なう3つのサーボ制御部
42、44および46を有する。その出力46は、ピッ
クアップ22の給送機構に接続されている。フォーカス
サーボ制御部42は、ピックアップ22の給送機構を駆
動してこれをその記録面に垂直な方向に移動し、レーザ
の発生するレーザ光をディスク12の記録面に合焦させ
る制御回路である。トラッキングサーボ制御部42は、
本実施例では、G.W. Hrbek ”An Exp
erimental Optical Videodi
scPlayback System”, J. SM
PTE, Vol. 83, p.580 (1974
) およびR. Adler ”An Optical
Video Disc Player for NT
SC Receivers” IEEE Trans.
Broadcast Telev.Receiver
s, Vol. 20, p.230 (1974)に
記載のプッシュプル方式でピックアップ22のトラッキ
ング制御を行ない、ピックアップ22の給送機構を駆動
してこれをその半径方向に移動し、レーザ光をディスク
12のプリグルーブに追随させる制御回路である。また
、フィード制御部46は、システム制御部38の制御の
下にピックアップ22の給送機構を制御してピックアッ
プ22を所望のトラック位置に給送する制御回路である
。
【0017】本装置はスピンドルモータ48を有し、そ
の出力軸50にコンパクトディスク12が着脱可能に装
着される。スピンドルモータ48は、本実施例ではコン
パクトディスク12の標準の再生線速度(CLV) よ
り速い所定の線速度vに相当する回転速度で回転可能に
構成されている。 この線速度vは、たとえば標準線速度の2倍すなわち2
.4 m/s 以上、好ましくは2.8 m/s 以上
の値に設定されている。なお、標準の再生線速度は1.
2 〜1.4 m/s の範囲である。勿論、本装置は
さらに、この標準線速度の範囲のいずれかの値に相当す
る回転速度でもモータ48を回転できるように構成され
ていてもよい。モータ48の出力軸50にはエンコーダ
52が連結され、エンコーダ52は、モータ52の回転
に伴って回転速度に応じたパルスをその出力54に出力
するタコジェネレータを含む。出力54はモータサーボ
56に接続されている。モータサーボ56は、その入力
54に到来するタコジェネレータパルスとディジタル信
号処理部34の出力58から得られるトラック位置に対
応する信号とに応動して、モータ48を所定の線速度に
対応する回転速度で回転するようにサーボ制御する回路
である。
の出力軸50にコンパクトディスク12が着脱可能に装
着される。スピンドルモータ48は、本実施例ではコン
パクトディスク12の標準の再生線速度(CLV) よ
り速い所定の線速度vに相当する回転速度で回転可能に
構成されている。 この線速度vは、たとえば標準線速度の2倍すなわち2
.4 m/s 以上、好ましくは2.8 m/s 以上
の値に設定されている。なお、標準の再生線速度は1.
2 〜1.4 m/s の範囲である。勿論、本装置は
さらに、この標準線速度の範囲のいずれかの値に相当す
る回転速度でもモータ48を回転できるように構成され
ていてもよい。モータ48の出力軸50にはエンコーダ
52が連結され、エンコーダ52は、モータ52の回転
に伴って回転速度に応じたパルスをその出力54に出力
するタコジェネレータを含む。出力54はモータサーボ
56に接続されている。モータサーボ56は、その入力
54に到来するタコジェネレータパルスとディジタル信
号処理部34の出力58から得られるトラック位置に対
応する信号とに応動して、モータ48を所定の線速度に
対応する回転速度で回転するようにサーボ制御する回路
である。
【0018】システム制御部38は、本装置の各部を制
御して、入力ポート10に入力される画像信号をディス
ク12に記録する制御回路である。そうした書込みモー
ドにあるとき、システム制御部38は、制御線60によ
り信号入力部14を制御して入力ポート10から画像信
号を取り込み、ディジタル信号処理部34で分離された
制御信号に応動して制御線62によりサーボ処理部32
を制御してピックアップ22をサーボ制御する。
御して、入力ポート10に入力される画像信号をディス
ク12に記録する制御回路である。そうした書込みモー
ドにあるとき、システム制御部38は、制御線60によ
り信号入力部14を制御して入力ポート10から画像信
号を取り込み、ディジタル信号処理部34で分離された
制御信号に応動して制御線62によりサーボ処理部32
を制御してピックアップ22をサーボ制御する。
【0019】システム制御部38にはまた、制御線66
によりバイアス発生部64も接続されている。バイアス
発生部64は、制御線66によりシステム制御部38に
応動して、本装置が記録モードにあるとき所定のバイア
ス電力を発生し、これをその出力66からレーザ変調部
18に与える回路である。本実施例では、上述のように
ディスク12への記録線速度vが標準の再生線速度より
速い値、たとえば2.4 m/s 以上の所定の値に設
定されている。これに対応してディスク12へ記録する
際のレーザ光の出力は、標準の再生出力より実質的に高
いレベルに設定されている。この目的のため、バイアス
発生部64の出力66がレーザ変調部18に接続され、
レーザ変調部18の出力する出力レベルに所定のバイア
スを付加するように構成されている。具体的には、ディ
スク12に記録された信号の再生出力が図2(A) に
示すようなレベルPRをとる場合、ディスク12への書
込み信号は、これより実質的に高いレベルPWをとるよ
うにバイアスP0が与えられる。本実施例では、このバ
イアスレベルP0はたとえば1.5 mWである。
によりバイアス発生部64も接続されている。バイアス
発生部64は、制御線66によりシステム制御部38に
応動して、本装置が記録モードにあるとき所定のバイア
ス電力を発生し、これをその出力66からレーザ変調部
18に与える回路である。本実施例では、上述のように
ディスク12への記録線速度vが標準の再生線速度より
速い値、たとえば2.4 m/s 以上の所定の値に設
定されている。これに対応してディスク12へ記録する
際のレーザ光の出力は、標準の再生出力より実質的に高
いレベルに設定されている。この目的のため、バイアス
発生部64の出力66がレーザ変調部18に接続され、
レーザ変調部18の出力する出力レベルに所定のバイア
スを付加するように構成されている。具体的には、ディ
スク12に記録された信号の再生出力が図2(A) に
示すようなレベルPRをとる場合、ディスク12への書
込み信号は、これより実質的に高いレベルPWをとるよ
うにバイアスP0が与えられる。本実施例では、このバ
イアスレベルP0はたとえば1.5 mWである。
【0020】本実施例の追記可能な光ディスクの高速記
録装置は、コンパクトディスク12の標準の再生線速度
より速い所定の線速度v、たとえば2.8m/s 、の
線速度で画像信号をディスク12に記録し、その際、記
録に使用するレーザ出力には標準の再生出力より実質的
に高いレベルのバイアスP0、たとえば1.5 mW、
を与えるように構成されている。このようにバイアスP
0を付加したレーザ出力をディスク12の記録層(図示
せず)に照射することにより、この記録層において十分
な熱が発生し、これによってディスク12の半径方向に
十分な広がりのあるピットが形成される。したがって、
このようにして画像信号の記録されたディスク12を再
生装置にかけると、3ビームトラッキング方式の再生装
置であっても十分なトラッキングサーボ利得を得ること
ができる。
録装置は、コンパクトディスク12の標準の再生線速度
より速い所定の線速度v、たとえば2.8m/s 、の
線速度で画像信号をディスク12に記録し、その際、記
録に使用するレーザ出力には標準の再生出力より実質的
に高いレベルのバイアスP0、たとえば1.5 mW、
を与えるように構成されている。このようにバイアスP
0を付加したレーザ出力をディスク12の記録層(図示
せず)に照射することにより、この記録層において十分
な熱が発生し、これによってディスク12の半径方向に
十分な広がりのあるピットが形成される。したがって、
このようにして画像信号の記録されたディスク12を再
生装置にかけると、3ビームトラッキング方式の再生装
置であっても十分なトラッキングサーボ利得を得ること
ができる。
【0021】このバイアス電力P0は、本実施例では、
記録線速度vに関連して決められる。好ましくは、バイ
アス電力P0は、記録線速度vの1/2 に等しい値の
平方根と記録線速度vの値の平方根との間のいずれかの
値をとる。より好ましくはバイアス電力P0は、記録線
速度vの1/1.4 に等しい値の平方根と記録線速度
vの1/1.2 に等しい値の平方根との間のいずれか
の値をとる。いずれも、両端の値を含んでよい。
記録線速度vに関連して決められる。好ましくは、バイ
アス電力P0は、記録線速度vの1/2 に等しい値の
平方根と記録線速度vの値の平方根との間のいずれかの
値をとる。より好ましくはバイアス電力P0は、記録線
速度vの1/1.4 に等しい値の平方根と記録線速度
vの1/1.2 に等しい値の平方根との間のいずれか
の値をとる。いずれも、両端の値を含んでよい。
【0022】動作状態において、スピンドルモータ48
はコンパクトディスク12を所定の線速度にほぼ対応す
る回転速度で回転させる。ピックアップ22は、ディス
ク12にレーザ光を照射し、そのプリグルーブ付近から
の戻り光を受ける。この戻り光に応じた信号がピックア
ップ24の出力からRF増幅器26に得られ、これはデ
ィジタル信号処理部34に入力される。システム制御部
38は、画像信号を記録すべきトラックの位置を制御線
62を介してサーボ処理部32に指示する。後者の処理
部32は、そのフィード制御部44によりピックアップ
22をそのトラック位置に給送させる。ディジタル信号
処理部34は、ディスク12の戻り光に応じた信号から
制御信号を分離し、これをモータサーボ56に入力させ
る。モータサーボは、この信号とエンコーダ52からの
タコジェネレータ信号とからその出力68の駆動電流を
調整し、これによってモータ48を所定の線速度、すな
わちこの例では2.8 m/s に対応する回転速度で
駆動する。
はコンパクトディスク12を所定の線速度にほぼ対応す
る回転速度で回転させる。ピックアップ22は、ディス
ク12にレーザ光を照射し、そのプリグルーブ付近から
の戻り光を受ける。この戻り光に応じた信号がピックア
ップ24の出力からRF増幅器26に得られ、これはデ
ィジタル信号処理部34に入力される。システム制御部
38は、画像信号を記録すべきトラックの位置を制御線
62を介してサーボ処理部32に指示する。後者の処理
部32は、そのフィード制御部44によりピックアップ
22をそのトラック位置に給送させる。ディジタル信号
処理部34は、ディスク12の戻り光に応じた信号から
制御信号を分離し、これをモータサーボ56に入力させ
る。モータサーボは、この信号とエンコーダ52からの
タコジェネレータ信号とからその出力68の駆動電流を
調整し、これによってモータ48を所定の線速度、すな
わちこの例では2.8 m/s に対応する回転速度で
駆動する。
【0023】これとともにRF増幅器26からサーボ処
理部32にもディスク12からの戻り光に応じた信号が
入力される。サーボ処理部32はこれに応動して、ピッ
クアップ22の給送機構を駆動してこれをその記録面に
垂直な方向に移動し、ピックアップ22の発生するレー
ザ光をディスク12の記録面に合焦させる。また、プッ
シュプル方式でピックアップ22の給送機構を駆動して
これをその半径方向に移動し、レーザ光をディスク12
のプリグルーブに追随させる。
理部32にもディスク12からの戻り光に応じた信号が
入力される。サーボ処理部32はこれに応動して、ピッ
クアップ22の給送機構を駆動してこれをその記録面に
垂直な方向に移動し、ピックアップ22の発生するレー
ザ光をディスク12の記録面に合焦させる。また、プッ
シュプル方式でピックアップ22の給送機構を駆動して
これをその半径方向に移動し、レーザ光をディスク12
のプリグルーブに追随させる。
【0024】入力ポート10には画像信号が入力される
。 システム制御部14は信号入力部14を制御してこの画
像信号を取り込ませる。画像信号は信号入力部14から
レーザ変調部18に入力され、同変調部18はこの信号
でピックアップ22の生成するレーザ光を変調する。そ
の際、システム制御部38は、バイアス発生部64を制
御して所定のバイアスをレーザ変調部18に印加させる
。これに応動してレーザ変調部18は、その入力16に
得られる入力信号の無意ビットについてはバイアスレベ
ルP0(図2)を生成し、入力信号16の有意ビットに
ついては有意レベルPWを生成する。これに応動してピ
ックアップ22は、この画像信号で変調されたレーザ光
を発生し、これがディスク12の記録面に照射され、こ
うして画像信号のディスク12への記録が行なわれる。
。 システム制御部14は信号入力部14を制御してこの画
像信号を取り込ませる。画像信号は信号入力部14から
レーザ変調部18に入力され、同変調部18はこの信号
でピックアップ22の生成するレーザ光を変調する。そ
の際、システム制御部38は、バイアス発生部64を制
御して所定のバイアスをレーザ変調部18に印加させる
。これに応動してレーザ変調部18は、その入力16に
得られる入力信号の無意ビットについてはバイアスレベ
ルP0(図2)を生成し、入力信号16の有意ビットに
ついては有意レベルPWを生成する。これに応動してピ
ックアップ22は、この画像信号で変調されたレーザ光
を発生し、これがディスク12の記録面に照射され、こ
うして画像信号のディスク12への記録が行なわれる。
【0025】本実施例では、コンパクトディスク12は
ヒートモードにて追記可能な型のものが有利に適用され
る。このディスク12は、たとえばプラスチック基板の
上に光吸収層が形成され、その上に金属の光反射層が形
成された断面構造を有する。光吸収層は、後述する特定
の色素を含む。
ヒートモードにて追記可能な型のものが有利に適用され
る。このディスク12は、たとえばプラスチック基板の
上に光吸収層が形成され、その上に金属の光反射層が形
成された断面構造を有する。光吸収層は、後述する特定
の色素を含む。
【0026】ある具体例では、ほぼその全面にトラック
に対応してプリグルーブが形成された、外形120 m
m、内径15 mm 、厚さ1.2 mmのポリカーボ
ネートの円盤からなる基板を用意した。プリグルーブの
ピッチは 1.6μm 、半値幅は0.55μm 、深
さは50μm であった。光吸収層すなわち記録層の色
素は、本願の出願人と同じ出願人による特許出願、特願
平2−191257に記載の材料を使用した。 この材料は、次の構造式:
に対応してプリグルーブが形成された、外形120 m
m、内径15 mm 、厚さ1.2 mmのポリカーボ
ネートの円盤からなる基板を用意した。プリグルーブの
ピッチは 1.6μm 、半値幅は0.55μm 、深
さは50μm であった。光吸収層すなわち記録層の色
素は、本願の出願人と同じ出願人による特許出願、特願
平2−191257に記載の材料を使用した。 この材料は、次の構造式:
【0027】
【化1】
【0028】を有する色素(A) をプロピレングリコ
ールモノエチルエーテルに溶解して色素(A) を2.
4 重量%含有する色素溶液を調製した。この色素溶液
の23°C における限界濃度は70% であった。
ールモノエチルエーテルに溶解して色素(A) を2.
4 重量%含有する色素溶液を調製した。この色素溶液
の23°C における限界濃度は70% であった。
【0029】この色素溶液を23°C に維持し、同じ
くこの温度に維持して回転速度200 rpmで定速回
転させた基板の上にこの色素溶液をスピンコート法によ
り4秒間塗布した。この後、回転速度700 rpm
で30秒間、乾燥させ、こうして光吸収層を形成した。
くこの温度に維持して回転速度200 rpmで定速回
転させた基板の上にこの色素溶液をスピンコート法によ
り4秒間塗布した。この後、回転速度700 rpm
で30秒間、乾燥させ、こうして光吸収層を形成した。
【0030】こうして形成された光吸収層の上に、出力
が480 W 、ターゲット−基板間の距離が95 m
m 、ガス圧が2 Pa、 速度(レート)が2 nm
/sでAuを直流スパッタリングし、これによって膜厚
が100 nmの反射層を形成した。
が480 W 、ターゲット−基板間の距離が95 m
m 、ガス圧が2 Pa、 速度(レート)が2 nm
/sでAuを直流スパッタリングし、これによって膜厚
が100 nmの反射層を形成した。
【0031】この反射層の上に保護膜として紫外線硬化
性樹脂(スリーボンド社製、商品名「3070」)をス
ピンコート法により回転速度1,500 rpm で塗
布し、その後、高圧水銀灯にて紫外線を照射してこれを
硬化させ、層厚 2μm の保護層を形成した。こうし
て、基板、その上に色素記録層、その上に反射層、そし
てその上に保護層からなる記録媒体をディスク12とし
て作製した。
性樹脂(スリーボンド社製、商品名「3070」)をス
ピンコート法により回転速度1,500 rpm で塗
布し、その後、高圧水銀灯にて紫外線を照射してこれを
硬化させ、層厚 2μm の保護層を形成した。こうし
て、基板、その上に色素記録層、その上に反射層、そし
てその上に保護層からなる記録媒体をディスク12とし
て作製した。
【0032】こうして作製した媒体を上述の実施例の高
速記録方法にて記録を行なった。その結果を図3に示す
。比較例として、図3には比較例1、2および3が示さ
れている。これらはいずれも、パルステック社製DDU
1 を使用し、ピックアップ22は、レンズ開口率N
Aが0.5 、波長が781 nm、記録出力が5.5
mWであった。
速記録方法にて記録を行なった。その結果を図3に示す
。比較例として、図3には比較例1、2および3が示さ
れている。これらはいずれも、パルステック社製DDU
1 を使用し、ピックアップ22は、レンズ開口率N
Aが0.5 、波長が781 nm、記録出力が5.5
mWであった。
【0033】さらに、こうして記録した媒体から再生評
価を行なった。使用した装置は、同じくパルステック社
製O−pas 1000であり、そのピックアップは、
レンズ開口率NAが0.45、波長が783 nm、再
生出力が0.2 mWであった。図3に示すラジアルコ
ントラストは、媒体のピットおよびランドからの戻り光
量の平均値に対する両光量の差の割合である。これは、
3ビームトラッキングサーボ利得に対応する代用特性で
ある。
価を行なった。使用した装置は、同じくパルステック社
製O−pas 1000であり、そのピックアップは、
レンズ開口率NAが0.45、波長が783 nm、再
生出力が0.2 mWであった。図3に示すラジアルコ
ントラストは、媒体のピットおよびランドからの戻り光
量の平均値に対する両光量の差の割合である。これは、
3ビームトラッキングサーボ利得に対応する代用特性で
ある。
【0034】図3を参照すると、バイアス電力を付加し
ない比較例1に対して本発明の実施例を比べれば、実施
例では、ジッタの上昇がほとんどなく、ラジアルコント
ラストが改善されているのがわかる。また、クロストー
ク値が若干悪化しているように見えるが、コンパクトデ
ィスクの規格値である50 %を考慮すれば、これは許
容できる値である。
ない比較例1に対して本発明の実施例を比べれば、実施
例では、ジッタの上昇がほとんどなく、ラジアルコント
ラストが改善されているのがわかる。また、クロストー
ク値が若干悪化しているように見えるが、コンパクトデ
ィスクの規格値である50 %を考慮すれば、これは許
容できる値である。
【0035】比較例3はコンパクトディスクの標準再生
線速度1.2 〜1.4 m/s を採用した例である
。本実施例は、すべての性能において比較例3に対して
遜色がない。また比較例2は、過剰なバイアス電力で記
録を行なった例である。これからわかるように、バイア
ス電力が高すぎると、ジッタが上昇し、記録媒体として
の信頼性が損なわれる。
線速度1.2 〜1.4 m/s を採用した例である
。本実施例は、すべての性能において比較例3に対して
遜色がない。また比較例2は、過剰なバイアス電力で記
録を行なった例である。これからわかるように、バイア
ス電力が高すぎると、ジッタが上昇し、記録媒体として
の信頼性が損なわれる。
【0036】なお、これらの実施例と比較例を検討した
が、バイアス電力を与えたことによって媒体の未記録部
分、すなわちピット間の部分に劣化や損傷は認められな
かった。
が、バイアス電力を与えたことによって媒体の未記録部
分、すなわちピット間の部分に劣化や損傷は認められな
かった。
【0037】他の具体例では、色素(A) に代って、
次の構造式:
次の構造式:
【0038】
【化2】
【0039】を有する色素(B) を2、2、3、3−
テトラフロロプロパノールとプロピレングリコールモノ
エチルエーテルとの92:8の体積比の混合溶剤に溶解
して色素(B) を2.3 重量%含有する色素溶液を
調製した。この色素溶液の23°C における限界濃度
は90% であった。他は、上述の工程例と同様にして
光吸収層、次いで反射層および保護層を同様に形成した
。
テトラフロロプロパノールとプロピレングリコールモノ
エチルエーテルとの92:8の体積比の混合溶剤に溶解
して色素(B) を2.3 重量%含有する色素溶液を
調製した。この色素溶液の23°C における限界濃度
は90% であった。他は、上述の工程例と同様にして
光吸収層、次いで反射層および保護層を同様に形成した
。
【0040】さらに別の例では、色素(A) に代って
、次の構造式:
、次の構造式:
【0041】
【化3】
【0042】を有する色素(C) を上述の具体例と同
様にして使用し、色素溶液を調製した。この色素溶液の
23°C における限界濃度は90% であった。他は
、上述の工程例と同様にして光吸収層、次いで反射層お
よび保護層を同様に形成した。
様にして使用し、色素溶液を調製した。この色素溶液の
23°C における限界濃度は90% であった。他は
、上述の工程例と同様にして光吸収層、次いで反射層お
よび保護層を同様に形成した。
【0043】本発明をその特定の実施例について説明し
たが、勿論、本発明はこれのみに限定されるものではな
い。たとえば、EFM 変調などのコンパクトディスク
フォーマットの変調方式において効果を奏するだけでな
く、他の変調方式においても本発明によれば3ビームト
ラッキング方式のピックアップによる再生の性能を満足
することができる。
たが、勿論、本発明はこれのみに限定されるものではな
い。たとえば、EFM 変調などのコンパクトディスク
フォーマットの変調方式において効果を奏するだけでな
く、他の変調方式においても本発明によれば3ビームト
ラッキング方式のピックアップによる再生の性能を満足
することができる。
【0044】
【発明の効果】このように本発明によれば、3ビームト
ラッキングサーボ利得を含むコンパクトディスクの性能
を維持しながら高速で信号をディスクに記録することが
できる。したがって、既存のコンパクトディスク再生機
器と十分に両立し得る追記可能な光ディスクの高速記録
方法とその装置が提供される。
ラッキングサーボ利得を含むコンパクトディスクの性能
を維持しながら高速で信号をディスクに記録することが
できる。したがって、既存のコンパクトディスク再生機
器と十分に両立し得る追記可能な光ディスクの高速記録
方法とその装置が提供される。
【図1】本発明による追記可能な光ディスクの高速記録
装置の実施例の全体構成を示す機能ブロック図である。
装置の実施例の全体構成を示す機能ブロック図である。
【図2】図1に示す実施例における光ディスクの再生お
よび記録波形を概念的に例示する波形図である。
よび記録波形を概念的に例示する波形図である。
【図3】同実施例における光ディスクの記録特性の例を
他の比較例とともに示す図である。
他の比較例とともに示す図である。
【図4】3ビーム方式によるトラッキングサーボの原理
を説明するための図である。
を説明するための図である。
12 コンパクトディスク
18 レーザ変調部
22 ピックアップ
32 サーボ処理部
38 システム制御部
48 スピンドルモータ
56 モータサーボ
64 バイアス発生部
Claims (4)
- 【請求項1】 追記可能な光ディスクに信号を記録す
る記録方法において、該方法は、コンパクトディスク規
格の追記可能な光ディスクを用意する工程と、コンパク
トディスク規格のEFM 変調された入力信号を入力す
る工程と、前記光ディスクを2.4 m/s 以上の線
速度で定常回転させる工程と、レーザ光を所定の値のバ
イアスを付加して発生する工程と、該レーザ光を前記入
力信号で変調して前記光ディスクに照射する工程とを含
むことを特徴とする追記可能な光ディスクの高速記録方
法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、前記
所定の値は、前記線速度の1/2 に等しい値の平方根
と該線速度の値の平方根との間のいずれかの値を、両端
の値を含めてとることを特徴とする高速記録方法。 - 【請求項3】 追記可能な光ディスクに信号を記録す
る記録装置において、該装置は、コンパクトディスク規
格のEFM 変調された入力信号を入力する入力手段と
、コンパクトディスク規格の追記可能な光ディスクが装
着され、該光ディスクを2.4 m/s 以上の線速度
で定常回転させるディスク駆動手段と、レーザ光を発生
し、該レーザ光を前記入力信号で変調して前記光ディス
クに該レーザ光を照射する記録手段と、該記録手段に接
続され、前記レーザ光に所定の値のバイアスを付加する
バイアス手段とを含むことを特徴とする追記可能な光デ
ィスクの高速記録装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の装置において、前記
ディスク駆動手段は、前記所定の値として、前記線速度
の1/2 に等しい値の平方根と該線速度の値の平方根
との間のいずれかの値が、両端の値を含めて設定されて
いることを特徴とする高速記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15381791A JPH04353628A (ja) | 1991-05-30 | 1991-05-30 | 追記可能な光ディスクの高速記録方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15381791A JPH04353628A (ja) | 1991-05-30 | 1991-05-30 | 追記可能な光ディスクの高速記録方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04353628A true JPH04353628A (ja) | 1992-12-08 |
Family
ID=15570742
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15381791A Withdrawn JPH04353628A (ja) | 1991-05-30 | 1991-05-30 | 追記可能な光ディスクの高速記録方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04353628A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06274888A (ja) * | 1993-03-19 | 1994-09-30 | Yamaha Corp | 光ディスク記録装置 |
US5590099A (en) * | 1994-12-19 | 1996-12-31 | Tdk Corporation | Magneto-optical recording method and method for making information-carrying magneto-optical recording medium |
US5713022A (en) * | 1991-11-22 | 1998-01-27 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Image data supply system for selectively supplying a number of image data |
-
1991
- 1991-05-30 JP JP15381791A patent/JPH04353628A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5713022A (en) * | 1991-11-22 | 1998-01-27 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Image data supply system for selectively supplying a number of image data |
JPH06274888A (ja) * | 1993-03-19 | 1994-09-30 | Yamaha Corp | 光ディスク記録装置 |
US5663941A (en) * | 1993-03-19 | 1997-09-02 | Yamaha Corporation | Optical disk recording device with laser power control capable of recording at various recording speeds |
US5590099A (en) * | 1994-12-19 | 1996-12-31 | Tdk Corporation | Magneto-optical recording method and method for making information-carrying magneto-optical recording medium |
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