JPH04259914A - 光学式情報記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、記録可能な光学式情報
記録媒体により情報を記録・再生する光学式情報記録再
生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】最近、再生専用のコンパクトディスク（
ＣＤ）の他に、情報の記録が可能で、かつ、記録完了後
は通常のＣＤと同様に通常のＣＤプレーヤにより再生可
能なＲ−ＣＤ（Ｒｅｃｏｒｄａｂｌｅ−Ｃｏｍｐａｃｔ
　Ｄｉｓｋ　）が提案されている。図７にこのＲ−ＣＤ
の概要を示す。Ｒ−ＣＤは、そのディスク表面に、情報
をピットの形で記録可能なグルーブＧが予めスパイラル
状に形成されている。グルーブＧとグルーブＧとの中間
の溝状の部分Ｌはランドと呼ばれる。図８にグルーブの
概要を示す。Ｒ−ＣＤでは、グルーブは図示のように蛇
行されて形成されており、このことをウォブリングとい
う。このウォブリングの周波数をＦＭ変調することによ
りディスク上の絶対時間アドレス情報としてＡＴＩＰ（
Ａｂｓｏｌｕｔｅ　Ｔｉｍｅ　Ｉｎ　Ｐｒｅｇｒｏｏｖ
ｅ）情報が得られる。また、このウォブリングの中心周
波数を抽出してこれを一定とするようにスピンドルモー
タをサーボ制御することができる。図８において、Ｍ１
　は透過層、Ｍ２　は色素膜、Ｍ３　は反射膜、Ｍ４　
は保護層を示している。このＲ−ＣＤでは、レーザビー
ムにより色素膜Ｍ２　の色素を溶解させるなどして情報
ピットを形成させるものである。

【０００３】図９にＡＴＩＰデータＤＡＴをウォブリン
グ信号ＳＷＢに変調するＡＴＩＰエンコーダの構成例を
示す。このＡＴＩＰエンコーダはＦＳＫ（Ｆｒｅｑｕｅ
ｎｃｙ　Ｓｈｉｆｔ　Ｋｅｙｉｎｇ）変調器２３とバイ
フェーズマーク変調器２４とを備えている。ＣＲは搬送
信号（キャリア）である。 ＡＴＩＰデータＤＡＴはバイフェーズマーク変調器２４
によりバイフェーズ信号とされ、ＦＳＫ変調器２３によ
りキャリアに重畳されたウォブリング信号ＳＷＢとして
出力される。ウォブリング信号ＳＷＢからＡＴＩＰデー
タを抽出するＡＴＩＰデコーダは上記の逆の動作をさせ
るように信号を与えればよい。

【０００４】図５に、上記のＲ−ＣＤから情報を再生す
る従来のＲ−ＣＤレコーダ／プレーヤ２０１の構成を示
す。まず情報を書込むための書込信号Ｓ１　がレーザ制
御回路１４に与えられ光ピックアップ内のレーザダイオ
ード１５が駆動されて書込みが行われる。この場合、光
ピックアップのトラッキング又はフォーカシングの制御
を行うために、同時に４分割フォトディテクタ１から反
射光が取込まれ、各受光面１ａ〜１ｄからの読取信号は
出力ヘッドアンプ２ａ〜２ｄを経て加算器５Ｇ〜５Ｌ及
び減算器６Ｄ、６Ｅによりトラッキング又はフォーカス
制御用の信号が演算される。すなわち、トラッキング制
御用のトラッキングエラー信号はトラッキング方向の２
分割線で分割される２組の受光面の出力どうしの差であ
り、フォーカス制御用のフォーカスエラー信号は対角方
向の受光面の和出力どうしの差である。

【０００５】４分割フォトディテクタ１には、情報ピッ
トを形成するときの高エネルギのレーザ光と、ピットと
ピットの中間の低エネルギのレーザ光との反射光が連続
的に入射する。このため、ピット書込時とそうでないと
きの光量が不均衡になり、サーボ制御に大きな変動が生
じる。このことを解決するため、従来では、加算器５Ｋ
、５Ｌ、ゲイン制御回路２０、２１を挿入し、反射光量
の総量で各々の信号を除する演算を行い、信号レベルの
一定化を図っていた。

【０００６】また、上述したウォブリング周波数を用い
てスピンドルモータの速度制御を行う場合や、ＡＴＩＰ
情報を抽出する場合にも、レーザ書込み時とそうでない
場合のレベルを均一化するため、図６に示すように加算
器５Ｐ、ゲイン制御回路２２を挿入し、反射光量の総量
で制御用の信号を除する演算を行っていた。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の図５の
従来例の場合には、レーザの記録パワーの変化に対する
ゲイン制御回路の追従特性の誤差によってサーボループ
が不安定になるという問題があり、又、トラッキングや
フォーカシングの各エラー信号に対して反射光量が大き
くずれたディスクを使用するとサーボループのゲインが
適正な値に調整できなくなるという問題もあった。さら
にゲイン制御用の除算回路は直流安定性を保つ必要など
によって回路が複雑、高価になるという問題があり、ゲ
イン制御回路までのアンプは記録時の大きな信号でもリ
ニアリティよく動作する必要がある為、アンプに大きな
ダイナミックレンジが必要になるという問題もあった。

【０００８】一方、上記の図６の従来例の場合には、Ａ
ＴＩＰ情報は、微小な蛇行（ウォブル）のわずかな周波
数変化（キャリア：２２．０５ＫＨＺ　、デビエーショ
ン１ＫＨＺ　）をＦＭ検波によって取出し情報を得てお
り、１〜２ＫＨＺ　であるフォーカスサーボ帯域やトラ
ッキングサーボ帯域に比べ約１０倍のキャリアを用いて
いるためノイズに対して弱い。しかるに、記録時はピッ
トの形成によるグルーブ形状の変形や、ピットそのもの
形状非対称性等により、ウォブル信号にノイズが混入し
、ＡＴＩＰ情報を安定に読みとることが困難になってい
た。

【０００９】そこで、本発明は、上記問題点を解決する
ため、情報ピット記録時においても支障なく各サーボ用
信号等を抽出しうる光学式情報記録再生装置を提供する
ことを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は図１に示すように構成される。図１にお
いて、請求項１記載の光学式情報記録再生装置１００は
、情報の記録が可能な光学式情報記録媒体ＤＫにより情
報の記録・再生を行う光学式情報記録再生装置１００で
あって、高信号レベルの書込み期間と低信号レベルの非
書込み期間との組合せによりで構成され光学式情報記録
媒体ＤＫに情報を記録するための書込信号Ｗに基づき、
前記非書込期間中にのみ信号サンプリングを行うように
サンプリングパルスＰＳ　を発生するパルス発生手段１
０１と、サンプリングパルスＰＳ　が発せられた場合に
は、光学式情報記録媒体ＤＫから読取られた読取信号Ｒ
から信号サンプリングを行い次の信号サンプリングの開
始時点まで保持して出力するサンプルホールド手段１０
２と、を備えて構成される。

【００１１】

【作用】上記構成を有する請求項１記載の発明によれば
、信号レベルは高いがノイズも含まれる書込み期間の読
取信号からは各サーボ用信号等を読取らず、信号レベル
は低いがノイズの少ない安定状態である非書込期間中で
のみ信号サンプリングを行うようにしたため、ノイズの
混入が避けられるほか、信号レベルの変動も防止でき安
定な信号が得られるなどの効果がある。

【００１２】

【実施例】次に、本発明の好適な実施例について図面に
基いて説明を行う。 第１実施例 図２に本発明の第１実施例を示す。図２に示すように、
このＲ−ＣＤレコーダ／プレーヤ１００Ａは、トラッキ
ング制御及びフォーカス制御の部分を中心に示している
が、図５に示す従来例におけるゲイン制御回路２０、２
１、加算器５Ｋ、５Ｌを除くかわりに、サンプルホール
ド回路３、パルス発生回路１３を出力ヘッドアンプ２ａ
〜２ｄの出力側に設けた点で従来例と異なっている。

【００１３】図４に、この第２実施例の動作に図するタ
イミングチャートを示す。すなわち、レーザ制御回路１
４には書込信号として図４（Ａ）に示すような信号Ｓ１
　が入力される。図上高レベルの部分がピット形成のた
めの書込期間を示し、低レベルの部分が非書込期間を示
している。この信号Ｓ１　を読取った信号Ｓ２　は図４
（Ｂ）に示されるようになり、書込期間ではノイズやレ
ベル変動などが生じており安定な信号ではないことがわ
かる。 一方、非書込期間では、信号レベルの立下がり直後では
、やや変動はあるもののそれ以後次の書込期間の開始ま
での間は低レベルながら安定した信号であることがわか
る。従って、図２のように、信号Ｓ７　をパルス発生回
路１３にも入力し、非書込期間中で、かつ、信号の安定
している期間（例えば、信号立下がり後所定の微小時間
経過後から次の書込期間の開始までなど）でサンプリン
グするようなサンプリングパルスとして信号Ｓ３　（図
４（Ｃ））を生成すれば、図４（Ｄ）に示すような安定
した信号Ｓ４　が得られる。このパルス発生回路１３は
再生時には一定電圧を出力し、サンプルホールド回路３
が信号Ｓ２　を常時出力するに構成しておけばよい。

【００１４】この第１実施例により、書込時のレーザパ
ワーの変化とは関係なく一定で安定なトラッキング制御
用及びフォーカス制御用のサーボゲインが得られる。ま
た、本実施例はエラー信号と反射光量の関係が違う（エ
ラー信号の大きさに対して反射光量が大きいか又は小さ
い）ディスクを使用しても安定に動作する。そして、除
算回路等の高価なゲインコントール回路が不要になるた
め、コストが下がるというメリットがある。さらに、使
用するアンプは初段アンプを含めて非書込時のレーザパ
ワーの時のリニアリティーを確保すればよく、書込時の
レーザパワーでのリニアリティー特性を下げられるので
、従来の例の様な大きなダイナミックレンジは不要とな
り、アンプの電源電圧も下げられるという利点もある。

【００１５】第２実施例 図３に本発明の第２実施例の構成を示す。図３において
、このＲ−ＣＤレコーダ／プレーヤ１００Ｂは、図６に
おける従来例のＲ−ＣＤレコーダ／プレーヤ２０２の加
算器５Ｐ、ゲイン制御回路２２を除くかわりに、バッフ
ァアンプ４の出力側にサンプルホールド回路３ａ〜３ｄ
及びパルス発生回路１３を設けた点で従来例と異なって
いる。この場合にも第１実施例と同様の動作により非書
込期間の安定した信号をサンプリングしＦＳＫ復調回路
１７やスピンドル制御回路１８に入力し、ウォブル信号
、ＡＴＩＰ情報を読出すことができる。

【００１６】したがって、書込期間中における光量の変
化やピット形成によるノイズ等を取り除くことができる
ので、安定なＡＴＩＰ情報及びスピンドル回転情報を得
ることができる。この方式は、追記型ディスクの他、光
磁気（ＭＯ）方式のＲ−ＣＤにも適用できる。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
情報ピット記録時においても支障なく各サーボ用信号等
を抽出でき、回路構成上、動作上も多くの利点を有する
。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の原理説明図である。

【図２】本発明の第１実施例の構成を示す図である。

【図３】本発明の第２実施例の構成を示す図である。

【図４】本発明の第１、２実施例の動作を説明する図で
ある。

【図５】従来例の構成を示す図（１）である。

【図６】従来例の構成を示す図（２）である。

【図７】光ディスクの概要を示す図である。

【図８】ウォブルされたグルーブを説明する図である。

【図９】ＡＴＩＰエンコーダの構成を示す図である。

【符号の説明】

１…４分割フォトディテクタ １ａ〜１ｄ…受光面 ２ａ〜２ｄ…出力ヘッドアンプ ３…サンプルホールド回路 ３ａ〜３ｄ…サンプルホールド回路 ４ａ〜４ｄ…バッファアンプ ５Ａ〜５Ｐ…加算器 ６Ａ〜６Ｆ…減算器 ７…イコライザ ８…ドライバ ９…トラッキングアクチュエータ １０…イコライザ １１…ドライバ １２…フォーカスアクチュエータ １３…パルス発生回路 １４…レーザ制御回路 １５…レーザダイオード １６…バンドパスフィルタ １７…ＦＳＫ復調回路 １８…スピンドル制御回路 １９…発振器 ２０、２１、２２…ゲイン制御回路 ２３…ＦＳＫ変調器 ２４…バイフェーズマーク変調器 １００…光学式情報記録再生装置 １００Ａ、１００Ｂ…Ｒ−ＣＤレコーダ／プレーヤ１０
１…パルス発生手段 １０２…サンプルホールド手段 ２０１、２０２…Ｒ−ＣＤレコーダ／プレーヤＤＫ…光
学式情報記録媒体 Ｇ…グルーブ Ｌ…ランド Ｍ１　…透過層 Ｍ２　…色素膜 Ｍ３　…反射膜 Ｍ４　…保護層 ＰＳ　…サンプリングパルス Ｒ…読取信号 Ｓ１　〜Ｓ４　…信号 Ｗ…書込信号

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　情報の記録が可能な光学式情報記録媒
   体により情報の記録・再生を行う光学式情報記録再生装
   置であって、高信号レベルの書込み期間と低信号レベル
   の非書込み期間との組合せにより構成され前記光学式情
   報記録媒体に情報を記録するための書込信号に基づき、
   前記非書込期間中にのみ信号サンプリングを行うように
   サンプリングパルスを発生するパルス発生手段と、前記
   サンプリングパルスが発せられた場合には、前記光学式
   情報記録媒体から読取られた読取信号から信号サンプリ
   ングを行い次の信号サンプリングの開始時点まで保持し
   て出力するサンプルホールド手段と、を備えたことを特
   徴とする光学式情報記録再生装置。