JPH04352580A - テレビジョン受像機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ＭＵＳＥ／ＮＴＳＣ
コンバータから得られる倍速信号と現行ＮＴＳＣ方式で
ある標準信号のいずれも入力できるテレビジョン受信機
に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、次世代のテレビジョン方式として
、高品位テレビの開発が行われている。高品位テレビを
放送する場合、伝送情報量が膨大であるため帯域圧縮を
行わなければならない。帯域圧縮の方式として、我が国
では、ＭＵＳＥ（Ｍｕｌｔｉｐｌｅ　Ｓｕｂ−Ｎｙｑｕ
ｉｓｔ　Ｓａｍｐｌｉｎｇ　Ｅｎｃｏｄｉｎｇ）方式が
採用されている。

【０００３】しかし、ＭＵＳＥ方式により放送した場合
、従来のテレビジョン受信機では、そのまま受信するこ
とはできない。このため、ＭＵＳＥ方式で伝送されてき
た高品位テレビジョン信号（以下ＭＵＳＥ信号と記す）
を現行ＮＴＳＣ方式の標準信号に変換するためのＭＵＳ
Ｅ／ＮＴＳＣコンバータが開発されている。

【０００４】ＭＵＳＥ／ＮＴＳＣコンバータは、走査線
数１１２５本、フィールド周波数６０Ｈｚ、２：１イン
ターレース（以下１１２５／６０　　２：１と記す）の
ＭＵＳＥ信号を入力し、５２５／６０　　２：１の標準
信号と、ＥＤＴＶ（Ｅｘｔｅｎｄｅｄ　Ｄｅｆｉｎｉｔ
ｉｏｎ　ＴＶ）に対応した５２５／６０　　１：１の倍
速信号を出力するものである。

【０００５】図５はＭＵＳＥ／ＮＴＳＣコンバータの構
成を示している。入力端子３１を放送衛星（以下ＢＳと
記す）チューナの検波出力端子に接続し、入力端子４１
をＢＳチューナのビデオ出力端子に接続する。また、出
力端子４４をテレビジョン受信機（ＥＤＴＶを含む）の
ビデオ入力端子に接続し、出力端子３７，４０をそれそ
れぞれＥＤＴＶの倍速信号入力端子（ＭＵＳＥ／ＮＴＳ
Ｃコンバータ専用入力端子）に接続する。

【０００６】なお、ＭＵＳＥ／ＮＴＳＣコンバータは、
ＥＤＴＶ専用の入力信号として、５２５／６０　　１：
１の倍速信号を出力している。ＭＵＳＥ信号の走査線数
は１１２５本であり、ＮＴＳＣ方式の走査線数５２５本
に対して倍以上の走査線数を有している。このため、一
旦、ＭＵＳＥ信号を５２５／６０　　２：１の標準信号
に変換し、この信号をＥＤＴＶ側で５２５／６０　　１
：１の倍速信号に変換するより、直接、ＭＵＳＥ信号か
ら５２５／６０　　１：１の倍速信号に変換した方が、
より高品位な信号を得ることができるからである。

【０００７】入力端子３１に入力されたＭＵＳＥ信号は
、アナログ／ディジタル（以下Ａ／Ｄと記す）変換器３
２に入力されディジタル信号に変換される。Ａ／Ｄ変換
器３２の出力は、同期再生回路３３及び簡易ＭＵＳＥデ
コーダ３４に入力される。

【０００８】同期再生回路３３は、システムクロックを
発生すると共に、倍速信号の同期信号（以下倍速同期信
号と記す）（５２５／６０　　１：１）を出力端子４０
に導出する。更にまた、標準信号の同期信号（以下標準
同期信号と記す）（５２５／６０　　２：１）をＮＴＳ
Ｃエンコーダ４２に導出する。簡易ＭＵＳＥデコーダ３
４は、ディジタル化されたＭＵＳＥ信号を簡易的に復調
して１１２５／６０　　２：１の信号を得、走査線変換
回路３５に入力する。

【０００９】走査線変換回路３５は、１１２５／６０　
　２：１の信号を５２５／６０　　１：１の倍速映像信
号に変換する。走査線変換回路３５の出力は、ディジタ
ル／アナログ（以下Ｄ／Ａと記す）変換器３６に入力さ
れてアナログ信号に変換され、出力端子３７に導出され
る。 これにより、出力端子３７，４０から、それぞれ倍速映
像信号及び倍速同期信号が出力される。また、走査線変
換回路３５の出力（５２５／６０　　１：１）は、走査
線変換回路３８に入力される。

【００１０】走査線変換回路３８は、５２５／６０　　
１：１の倍速映像信号を５２５／６０２：１の標準映像
信号に変換する。走査線変換回路３８に出力は、Ｄ／Ａ
変換器３９に入力されてアナログ信号に変換される。Ｄ
／Ａ変換器３９の出力はＮＴＳＣエンコーダ４２に入力
される。

【００１１】ＮＴＳＣエンコーダ４２は、Ｄ／Ａ変換器
３９から出力される５２５／６０２：１の標準映像信号
に同期再生回路３３から出力される標準同期信号を合成
し、標準信号を得る。標準信号は、切替回路４３の一方
端に入力される。切替回路４３の他方端には、入力端子
４１に供給されるＢＳチューナのビデオ出力が入力され
る。

【００１２】切替回路４３は、同期再生回路３３から得
られる切替信号により、ＭＵＳＥ信号から変換された標
準信号と、ＢＳチューナのビデオ出力とを切り替えて出
力端子４４に導出している。切替信号は、入力端子３１
に供給される入力信号の同期信号が、ＭＵＳＥ信号の同
期信号であるか否かを判定したものである。

【００１３】これにより、ＢＳチューナの入力信号がＭ
ＵＳＥ信号である場合は、この信号が標準信号に変換さ
れて出力端子４４に導出され、ＭＵＳＥ信号でない場合
は、ＢＳチューナのビデオ出力（標準信号）が出力端子
４４に導出される。

【００１４】従って、ＭＵＳＥ放送が行われている場合
でも、ＮＴＳＣ方式の放送が行われている場合でも、常
に出力端子４４には標準信号が出力され、視聴者が、放
送形態に応じて切り換える必要がない。

【００１５】

【発明が解決しようとする課題】以上説明したＭＵＳＥ
／ＮＴＳＣコンバータは、ＮＴＳＣ方式の放送が行われ
ている場合、入力端子３１に供給される標準信号を倍速
信号に変換する回路を備えていない。従って、ＮＴＳＣ
方式の放送が行われている場合、倍速映像出力端子３７
には、映像信号が出力されないことになる。従って、Ｅ
ＤＴＶ側の入力信号を、倍速映像入力端子の入力からビ
デオ入力端子の入力へ手動で切り換えなければならない
という問題があった。

【００１６】そこでこの発明は上記問題点を解決するた
めになされたもので、ＥＤＴＶ側でＭＵＳＥ方式による
放送かＮＴＳＣ方式による放送であるかを判別し、ＭＵ
ＳＥ／ＮＴＳＣコンバータからの入力を自動的に切り換
えることができるテレビジョン受像機を提供することを
目的とする。

【００１７】

【課題を解決するための手段】この発明は、少なくとも
現行方式の標準信号と現行方式と同数の走査線の倍速信
号とが入力される２つの入力部を有するテレビジョン受
像機において、

【００１８】前記２つの入力部のいずれかを前記テレビ
ジョン受像機の入力部とする場合、前記標準信号より得
られる第１の同期信号に基づき前記入力部が選択される
制御手段を備えたものである。

【００１９】

【作用】上記手段によれば、ＥＤＴＶ側で衛星放送がＭ
ＵＳＥ放送であるかＮＴＳＣ方式の放送であるかを判定
する。そして、ＥＤＴＶの入力をビデオ入力端子、倍速
映像信号入力端子のいずれより得るかを自動的に切り換
えることができる。

【００２０】

【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図１はこの発明に係わるテレビジョン受像機の
一実施例を示している。

【００２１】ＭＵＳＥ／ＮＴＳＣコンバータから出力さ
れた標準信号は、入力端子１１に入力される。標準信号
は、同期分離回路１２に入力され、標準映像信号１３と
標準同期信号１４とに分離される。標準映像信号１３は
、ＥＤＴＶ処理回路１６に入力され、同期分離回路１２
は、同期位相比較回路１５及びＣＲＴ（陰極線管）駆動
回路２１のそれぞれ一方端に入力される。

【００２２】ＥＤＴＶ処理回路１６は、標準映像信号１
３を走査線５２５本、ノンインターレースの倍速映像信
号１７に変換する。倍速映像信号１７は、選択回路２０
の一方端に入力される。

【００２３】一方、ＭＵＳＥ／ＮＴＳＣコンバータから
出力された倍速映像信号と、倍速同期信号はそれぞれ入
力端子１８，１９に入力される。倍速映像信号は、選択
回路２０の他方端に入力され、倍速同期信号は、位相比
較回路１５及びＣＲＴ駆動回路２１のそれぞれ他方端に
入力される。位相比較回路１５は、２つの同期信号の位
相関係が一定であるか変化しているかを判定し、その結
果を出力する。

【００２４】ＭＵＳＥ信号の垂直同期周波数は、６０．
００Ｈｚであるのに対し、標準信号の垂直同期周波数は
、５９．９４Ｈｚである。このため、ＭＵＳＥ方式の放
送を行っている場合、ＭＵＳＥ／ＮＴＳＣコンバータか
ら出力される標準同期信号と倍速同期信号との位相関係
は、一定となる。ところが、ＮＴＳＣ方式の放送を行っ
ている場合、倍速同期信号は、ＭＵＳＥ／ＮＴＳＣコン
バータの内部で生成され、その垂直同期周波数は、６０
．００Ｈｚ（水平同期周波数３１．５００ｋＨｚ）とな
る。これに対し、標準信号の垂直同期周波数は、５９．
９４Ｈｚ（水平同期周波数１５．７３４ｋＨｚ）である
ため、両同期信号の位相関係は変化していく。これによ
り、位相比較回路１５は、衛星放送がＭＵＳＥ方式であ
るかＮＴＳＣ方式であるかを判別することができる。図
２は上記位相比較回路１５の構成を示している。

【００２５】入力端子１５１に入力された倍速同期信号
は、水平同期分離回路１５２に入力され、周波数３１．
５００ｋＨｚの倍速水平同期信号が分離される。倍速水
平同期信号は、２分周回路１５３に入力されて分周され
、周波数１５．７５０ｋＨｚの信号になる。この信号は
、Ｄタイプフリップフロップ（以下Ｄ−ＦＦと記す）１
５４のＤ端子に入力される。

【００２６】入力端子１５５に入力された標準同期信号
は、水平同期分離回路１５６に入力され、周波数１５．
７３４ｋＨｚの標準水平同期信号が分離される。この同
期信号は、Ｄ−ＦＦ１５４のクロック端子に入力される
。

【００２７】Ｄ−ＦＦ１５４のＱ出力は、２つの同期信
号の位相関係が一定の場合は、ローレベル又はハイレベ
ルで一定となる。ところが、位相関係が変化した場合は
、ローレベルからハイレベル又はハイレベルからローレ
ベルへと変化する。Ｄ−ＦＦ１５４のＱ出力は、微分回
路１５７に入力される。微分回路１５７は、入力が変化
したときに、ハイレベルを出力する。微分回路１５７の
出力は、単安定マルチバイブレータ１５８に入力される
。

【００２８】単安定マルチバイブレータ１５８は、入力
信号のハイレベル期間を引き伸す。これにより、入力端
子１５１，１５５に入力される２つの同期信号の位相関
係が一定でないときは、常にハイレベルが出力端子１５
９に出力される。

【００２９】このように同期位相比較回路１５の出力は
、衛星放送がＭＵＳＥ方式であるかＮＴＳＣ方式である
かを示すもので、選択回路２０及びＣＲＴ駆動回路２１
の各制御端に入力される。

【００３０】選択回路２０は、ＭＵＳＥ方式の放送の場
合は、入力端子１８から入力される倍速映像信号を選択
し、ＮＴＳＣ方式の放送の場合は、ＥＤＴＶ処理回路１
６の信号を選択する。選択回路２０の出力は、ＣＲＴ２
２に供給される。

【００３１】ＣＲＴ駆動回路２１は、ＭＵＳＥ方式の放
送の場合は、入力端子１９から入力される倍速同期信号
に基づきＣＲＴ２２を駆動し、ＮＴＳＣ方式の放送の場
合は、同期分離回路１２で分離された標準同期信号で駆
動する。なお、本実施例では同期信号の位相比較を水平
同期信号により行っているが、垂直同期信号により行っ
ても可能であることは言うまでもない。図３はこの発明
に係わるテレビジョン受像機の他の実施例を示している
。

【００３２】この実施例は、ＭＵＳＥ／ＮＴＳＣコンバ
ータから入力されるＮＴＳＣ信号の同期周期又は同期周
波数を調べることにより、衛星放送がＭＵＳＥ方式であ
るかＮＴＳＣ方式であるかを判定するものである。

【００３３】すなわち、ＭＵＳＥ信号の同期信号周波数
は、水平周波数１５．７５０ｋＨｚ垂直周波数６０．０
０Ｈｚである。これに対し、標準同期信号の周波数は、
水平周波数１５．７３４ｋＨｚ、垂直周波数５９．９４
Ｈｚである。このため、ＭＵＳＥ／ＮＴＳＣコンバータ
の出力である標準信号の同期周波数においても、ＭＵＳ
Ｅ信号が標準信号に変換されて出力される場合と、直接
、標準信号が出力される場合とでは、同期周波数が異な
る。このような同期周波数の違いを、同期周期判定回路
２５を用いて判定し、ＭＵＳＥ／ＮＴＳＣコンバータか
らの入力を切り換えようとするものである。以下、図１
に示した回路と同一部には同一符号を付してその説明を
省略する。

【００３４】入力端子１１に入力される標準信号は、同
期分離回路１２に入力され標準映像信号１３と標準同期
信号１４とに分離される。標準同期信号１４は、同期周
期判定回路２５に入力される。

【００３５】図４は同期周期判定回路２５の構成を示し
ている。入力端子２５１に入力された標準同期信号１４
は、水平同期分離回路２５２に入力されて標準水平同期
信号が分離される。標準水平同期信号は、カウンタ２５
３のクリア端子に入力される。

【００３６】発振回路２５４は、標準水平同期信号の周
期に比べ十分に短く安定した周期の信号を、カウンタ２
５３のクロック端子に入力する。カウンタ２５３の出力
は、判定回路２５５に入力される。

【００３７】判定回路２５５は、カウンタ２５３のカウ
ント値が一定値より大きいか否かを調べる。そして、入
力同期信号の周波数が、水平周波数１５．７５０ｋＨｚ
（垂直周波数６０．００Ｈｚ時）であるか、水平周波数
１５．７３４ｋＨｚ（垂直周波数５９．９４Ｈｚ時）で
あるかを判定する。この判定結果は、出力端子２５６に
出力される。なお、この実施例は、水平同期信号の周期
を調べて周波数を判定しているが、周波数を調べて判定
しても良いし、また垂直同期信号を用いて判定しても良
い。

【００３８】同期周期判定回路２５の出力は、衛星放送
がＭＵＳＥ方式であるかＮＴＳＣ方式であるかを示すも
ので、選択回路２０及びＣＲＴ駆動回路２１の各制御端
に入力される。

【００３９】選択回路２０は、入力端子１１のＮＴＳＣ
信号の水平周波数が１５．７５０ｋＨｚ（垂直周波数６
０．００Ｈｚ時）、すなわちＭＵＳＥ方式の放送の場合
は、入力端子１８から入力される倍速映像信号を選択す
る。また、水平周波数１５．７３４ｋＨｚ（垂直周波数
５９．９４Ｈｚ時）、すなわちＮＴＳＣ方式の放送の場
合は、ＥＤＴＶ処理回路１６の信号を選択する。選択回
路２０の出力は、ＣＲＴ２２に供給される。

【００４０】ＣＲＴ駆動回路２１においても、ＭＵＳＥ
方式の放送の場合は、入力端子１９から入力される倍速
同期信号に基づきＣＲＴ２２を駆動し、ＮＴＳＣ方式の
放送の場合は、同期分離回路１２で分離された標準同期
信号で駆動する。

【００４１】

【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
、標準信号及び倍速信号入力端子を備えたテレビジョン
受像機において、衛星放送がＭＵＳＥ方式であるかＮＴ
ＳＣ方式であるかを判別して、ＭＵＳＥ／ＮＴＳＣコン
バータからの入力を自動的に切り換えて受像することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　この発明に係わるテレビジョン受像機を示
す構成図。

【図２】　　図１に示した同期位相比較回路１５を示す
構成図。

【図３】　　この発明に係わるテレビジョン受像機を示
す他の構成図。

【図４】　　図３に示した同期周期判定回路２５を示す
構成図。

【図５】　　ＭＵＳＥ／ＮＴＳＣコンバータを示す構成
図。

【符号の説明】

１１，３１，１５１，１５５，２５１…入力端子、１２
…同期分離回路、１５…同期位相比較回路、１６…ＥＤ
ＴＶ処理回路、２０…選択回路、２１…ＣＲＴ駆動回路
、２２…ＣＲＴ、２５…同期周期判定回路、３２…Ａ／
Ｄ変換器、３３…同期再生回路、３４…簡易ＭＵＳＥデ
コーダ、３５，３８…走査線変換回路、３６，３９…Ｄ
／Ａ変換器、３７，４４，１５９，２５６…出力端子、
４２…ＮＴＳＣエンコーダ、４３…切り換え回路、１５
２，２５２…水平同期分離回路、１５３…２分周回路、
１５４…Ｄ−ＦＦ、１５６…水平同期分離回路、１５７
…微分回路、１５８…単安定マルチバイブレータ、２５
３…カウンタ、２５４…発振回路、２５５…判定回路。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　少なくとも現行方式の標準信号と現行
   方式と同数の走査線の倍速信号とが入力される２つの入
   力部を有するテレビジョン受像機において、前記２つの
   入力部のいずれかを選択して前記テレビジョン受像機の
   入力部とする場合、前記標準信号より得られる第１の同
   期信号に基づき前記入力部が選択される制御手段を具備
   したことを特徴とするテレビジョン受像機。
2. 【請求項２】　　前記制御手段は、前記第１の同期信号
   と前記倍速信号より得られる第２の同期信号との位相を
   比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果に基づき
   、前記第１、第２の同期信号の位相関係が一定である場
   合は、前記倍速信号が入力される入力部を選択し、前記
   第１、第２の同期信号の位相関係が変化する場合は、前
   記標準信号が入力される入力部を選択して前記テレビジ
   ョン受像機の入力部とする選択手段とから成ることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載のテレビジョン受像
   機。
3. 【請求項３】　　前記制御手段は、前記第１の同期信号
   の周期若しくは周波数を測定する測定手段と、前記測定
   手段の測定結果に基づき、前記第１の同期信号がＭＵＳ
   Ｅ（ＭｕｌｔｉｐｌｅＳｕｂ−Ｎｙｑｕｉｓｔ　Ｓａｍ
   ｐｌｉｎｇ　Ｅｎｃｏｄｉｎｇ）信号の同期信号に対応
   する場合は、前記倍速信号が入力される入力部を選択し
   、そうでない場合は、前記標準信号が入力される入力部
   を選択して前記テレビジョン受像機の入力部とする選択
   手段とから成ることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載のテレビジョン受像機。