JPH1075406A - ワイド画面/標準画面テレビジョン信号受信装置 - Google Patents

ワイド画面/標準画面テレビジョン信号受信装置

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JPH1075406A
JPH1075406A JP9199049A JP19904997A JPH1075406A JP H1075406 A JPH1075406 A JP H1075406A JP 9199049 A JP9199049 A JP 9199049A JP 19904997 A JP19904997 A JP 19904997A JP H1075406 A JPH1075406 A JP H1075406A
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signal
aspect ratio
screen
wide
display
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JP9199049A
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Kenji Katsumata
賢治 勝又
Shigeru Hirahata
茂 平畠
Masahito Sugiyama
雅人 杉山
Himio Nakagawa
一三夫 中川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 4:3の標準ア比のTV信号と16:9のワ
イドなア比のTV信号を受信しワイドなア比で画面表示
するTV信号受信装置を提供する。 【解決手段】 入力する標準画面TV信号に対して走査
線補間を行って倍速走査のTV信号を出力する第1手段
105と、該手段からのTV信号を入力しそのア比を標
準からワイドへ変換するア比変換手段108と、ワイド
な入力EDTV信号を処理してワイドなア比で倍速走査
のTV信号を出力する第2の手段106と、ア比変換手
段からの出力と第2の手段からの出力の一方を選択して
出力する選択手段109と、該選択手段からの出力を入
力されて表示するワイドなア比の表示手段110と、第
2の手段においてEDTV信号の処理が行われるときそ
のことを検出して選択手段を切り換えるEDTV検出手
段107とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示時にほぼ4:3の
アスペクト比となる標準画面をもつNTSC方式による
標準画面テレビジョン信号と、表示時にほぼ16:9の
アスペクト比となるワイド画面をもつEDTV信号やM
USE信号の如き、本来的にワイドな画面アスペクト比
をもつテレビジョン信号を選択的に受信することが可能
であり、何れのテレビジョン信号を受信した場合でも、
画面表示はワイドなアスペクト比(ほぼ16:9のアス
ペクト比)で行うことのできるワイド画面/標準画面テ
レビジョン信号受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の大型テレビジョンの普及に伴い、
高精細な映像の提供が必須のものとなりつつある。この
ような動きの中、特開昭61−123295号公報に見
られるようにテレビジョン受信装置においてフレームメ
モリを用い3次元処理をするIDTV(Improved De
finition Television )が登場した。IDTVでは、
静止画が送られてきたときに垂直解像度が大幅に向上す
る上、標準テレビジョン特有の妨害成分を全く取り除く
ことができる。
【0003】また、送信側と受信側の双方において高画
質処理をするEDTV(EnhancedDefinition Telev
ision )の研究も盛んに行なわれている。例えば、特開
昭63−78685号や特開昭63−36693号の公
報にその具体的例を見ることができる。
【0004】EDTVでは前記IDTVによる高画質化
を達成した上、さらに水平解像度の向上と画面のアスペ
クト比のワイド化を狙う。第一世代のEDTV方式では
送信側でゴースト除去のための基準信号を挿入するこ
と、受信側でフレームメモリを用いた3次元の信号処理
すること、また倍速走査を行なうことが主である。
【0005】第二世代のEDTV方式では、これに加え
て画面のワイド化と高精細情報の挿入が主になると予測
される。この水平解像度の向上と画面のワイド化の方法
については、まだ研究段階であるが走査線数525本、
フレーム周波数60Hzのノンインターレース画像が、
EDTV受信機では、ワイドアスペクトのディスプレイ
で表示されることとなる。
【0006】一方、NHKの開発した高品位テレビジョ
ンの伝送方式であるMUSE(Multiple Sub−Nyqu
ist Sampling Encoding )方式も、注目をあびてい
る。MUSE方式は、いわゆるハイビジョンと呼ばれる
もので、高品位テレビジョンの映像信号を帯域圧縮して
伝送する方式の一種である。この伝送方式は、既に実験
放送も行なわれており、1989年の春から定期的な試
験放送が開始される予定となっている。
【0007】MUSE方式は、資料「NHK技術研究誌
昭62 第39巻 第2号 通巻第172号 p18
〜p53」にあるように、輝度信号と色差信号を時間軸
で多重し、さらに2フレームで1巡するように画素を間
引くことによって、帯域圧縮する方式である。走査線数
は1125本、フレーム周波数は30Hzのインターレ
ース信号で、さらに画面のアスペクト比は16:9と定
められており、現行放送方式であるNTSCとは大幅に
規格が異なっている。
【0008】また、これを受信するためには、フレーム
メモリを用いた回路規模の大きな受信機が必要となる。
現在、上記EDTV、ハイビジョンともそれぞれ独立の
受信機としての開発が進められているが、今後これら複
数のテレビジョン放送を同一の受信機で選択的に受信す
ることのできる受信機が、必要になると予想される。
【0009】しかし、こうした複数のテレビジョン放送
方式の存在を考慮した受信機はまだ存在しない。わずか
に、ハイビジョン放送を現行の受信機で見るための信号
変換装置が最近発表されたのみである。この信号変換装
置は、ダウンコンバータと呼ばれるもので、NHKによ
って開発された。
【0010】現行放送方式であるNTSC方式は、走査
線数が525本、フレーム周波数が30Hzのインター
レース信号で、画面のアスペクト比は4:3である。す
なわち、ダウンコンバータでは走査線数を1125本か
ら525本とすることと、画面のアスペクト比を16:
9から4:3とすることを必要とする。現在、ダウンコ
ンバータには、2つの表示形態がある。この様子を図2
に示す。
【0011】図2はダウンコンバータの表示範囲を示し
たもので、太枠はアスペクト比4:3のディスプレイを
示している。第1の方式は、図2(a)に示すように、
ワイド画面の両端を切り取って16:9から4:3に変
換するもの、第2の方式は、図2(b)に示すように、
現行のディスプレイの上下を切り取って、4:3のディ
スプレイに16:9の画面を映しだすものである。上記
2つの方式は、ワイドアスペクト比(16:9のアスペ
クト比)の画面を現行の4:3のディスプレイに表示す
るのに有効な手段となっている。
【0012】しかしながら、上記2つの表示形態のダウ
ンコンバータは、以下の問題点をもつ。第1の方式、す
なわちハイビジョンの信号の両端を切り取る方式では、
(1)表示画面の左右の情報が欠落する、(2)垂直解
像度が低下する、という問題をもち、第2の方式、すな
わち現行のディスプレイの上下を切り取る方式では、
(3)垂直解像度がさらに低下する、(4)ディスプレ
イにブランキング期間が見える、という問題をもつ。
【0013】上記(1)の問題は、MUSE信号のアス
ペクト比をNTSC信号のアスペクト比に合わせるため
に起きるもので、ハイビジョンでは見える両サイドがダ
ウンコンバータでは見えなくなる。この問題は、例えば
文字などの映像信号の場合に読むことができなくなるの
で、大きな問題となる可能性がある。
【0014】上記(2)の問題は、1125本の走査線
を525本の走査線数に間引くために生ずる。(3)の
問題は、1125本の走査線を約390本に間引くため
に生ずる。(4)の問題は、現行のディスプレイの上下
に映像の無い期間を挿入し、16:9の画像を全て表示
するために生ずる。
【0015】以上のようにダウンコンバータは、それを
使用すれば現行の受像機でもハイビジョンを見ることが
できるとはいえ、十分なものではない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、将
来EDTV方式やハイビジョン受信機が普及した時点で
は、テレビジョンの画面表示装置として、アスペクト比
が16:9のワイドのもの、4:3の現行標準のもの、
走査線数が1125本のもの、525本のもの、走査線
速度が標準速のもの、倍速のものと多くの形態をとる多
種類のものが存在する可能性がある。したがって、テレ
ビジョン受信機個々の画面表示形態に合わせた信号処理
が必要となる。
【0017】本発明の目的は、表示時にほぼ4:3のア
スペクト比となる標準画面をもつNTSC方式標準画面
テレビジョン信号と、表示時にほぼ16:9のアスペク
ト比となるワイド画面をもつEDTV信号やMUSE信
号の如き、本来的にワイドな画面アスペクト比をもつテ
レビジョン信号を選択的に受信することが可能であり、
何れのテレビジョン信号を受信した場合でも、画面表示
はワイドなアスペクト比で行うことのできるワイド画面
/標準画面テレビジョン信号受信装置を提供することに
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的は、表示時にほ
ぼ16:9のアスペクト比となるワイド画面をもつED
TV信号と、表示時にほぼ4:3のアスペクト比となる
標準画面をもつNTSC方式標準画面テレビジョン信号
と、を選択的に受信可能とするワイド画面/標準画面テ
レビジョン信号受信装置において、
【0019】入力する標準画面テレビジョン信号に対し
ては少なくとも走査線補間処理を行って倍速走査のテレ
ビジョン信号を出力する第1の信号処理手段と、該第1
の信号処理手段からの倍速走査のテレビジョン信号を入
力されその表示アスペクト比をほぼ4:3からほぼ1
6:9へ変換して出力するアスペクト比変換手段と、入
力するEDTV信号を処理してほぼ16:9のアスペク
ト比で倍速走査のテレビジョン信号を出力する第2の信
号処理手段と、前記アスペクト比変換手段からの出力信
号と前記第2の信号処理手段からの出力信号の何れか一
方を選択して出力する第1の信号選択手段と、該第1の
信号選択手段からの選択出力信号を入力されて表示する
ほぼ16:9のアスペクト比の表示手段と、前記第2の
信号処理手段においてEDTV信号の処理が行われると
きそのことを検出して前記第1の信号選択手段を第2の
信号処理手段の側へ切り換えるEDTV信号検出手段
と、を具備することにより達成できる。
【0020】さらに上記目的は、表示時にほぼ4:3の
アスペクト比となる標準画面をもつ入力テレビジョン信
号に対して少なくとも倍速化を行うテレビジョン信号倍
速化手段を含む第1の信号処理手段と、表示時にほぼ1
6:9のアスペクト比となるワイド画面をもつ入力高品
位テレビジョン信号を処理して出力する第2の信号処理
手段と、前記入力高品位テレビジョン信号を検出する高
品位テレビジョン信号検出手段と、標準画面テレビジョ
ン信号の倍速信号とワイド画面高品位テレビジョン信号
とに同期してほぼ16:9のアスペクト比の画面表示を
行う表示手段と、前記第1の信号処理手段の出力信号と
前記第2の信号処理手段の出力信号とを前記高品位テレ
ビジョン信号検出手段の検出出力に依存して切り換えて
前記表示手段に向けて出力する信号選択手段と、から成
るワイド画面/標準画面テレビジョン信号受信装置によ
り達成できる。
【0021】
【作用】NTSC方式による標準画面テレビジョン信号
は、走査線数は525本、フィールド周波数60Hzの
インターレース表示を行う信号である。また、ワイド画
面テレビジョン信号であると予想される第二世代のED
TV方式は、走査線数が525本、フレーム周波数が6
0Hzのノンインターレース表示である。さらに、もう
一つのワイド画面テレビジョンであるMUSE方式で
は、前述したように走査線数は1125本、フィールド
周波数は60Hzのインターレース信号で、画面のアス
ペクト比は16:9のワイドアスペクト比である。
【0022】このように、テレビジョンの信号源として
NTSC方式、EDTV方式、MUSE方式が存在する
場合にも、表示装置は16:9のワイド画面のディスプ
レイに表示する。さらに、NTSC信号にたいしては、
映像信号を時間軸で圧縮し、空いた期間にブランキング
等の他の信号を乗せるアスペクト比変換手段を用いて、
アスペクト比変換を行なう。この結果、4:3の標準ア
スペクト比をもつNTSC信号を16:9のワイドなア
スペクト比をもつディスプレイに出力しても表示内容が
つぶれることなく正常に表示することができる。
【0023】EDTV方式やMUSE方式の様なワイド
アスペクト比の信号が入力された場合には、EDTVプ
ロセッサやMUSEデコーダで信号処理を行なった後、
ワイドアスペクト比のディスプレイにそのまま表示す
る。この時、EDTV方式やMUSE方式を判別する手
段を用いて、表示する信号を切り換える。
【0024】このように、ワイドアスペクト比のワイド
画面テレビジョン信号と通常の標準アスペクト比の標準
画面テレビジョン信号をともにワイドアスペクト比のデ
ィスプレイに表示可能にしている為、三つの異なるテレ
ビジョン方式の信号を一つの受信機で選択的に受信する
ことが可能となり、問題は発生しない。
【0025】
【実施例】本発明の一実施例を図1に示す。図1におい
て、101はアンテナ等からの地上放送の信号入力端
子、102は衛星放送(BS)の信号入力端子、103
はチューナ、104はBSチューナ、105はNTSC
方式による標準画面テレビジョン信号を処理して高画質
の信号とするIDTVプロセッサ、106はEDTVプ
ロセッサ、107はEDTV信号検出回路、108はア
スペクト比変換回路、109は標準信号とEDTV信号
を切り換えて出力するスイッチ回路、110は16:9
のワイドなアスペクト比をもつディスプレイである。
【0026】図1において、地上放送も衛星放送も、チ
ューナ103,104によって選局された後、IDTV
プロセッサ105、EDTVプロッセサ106に入力さ
れて処理され、それぞれ倍速走査の信号として出力され
る。
【0027】IDTVプロセッサ105で処理されて出
力された信号は4:3の標準的なアスペクト比をもち、
走査線を倍に増やした倍速信号であるが、アスペクト比
が4:3であるから16:9のワイドなアスペクト比を
もつディスプレイ110にそのまま表示すると、たとえ
ば円が横長の楕円になるように歪んでしまう。そのた
め、16:9のワイドアスペクト比のディスプレイに表
示する場合は、アスペクト比変換回路108においてア
スペクト比変換を行い、水平方向に信号を時間圧縮し、
両端をブランキングで隠して中央に4:3の画面を表示
することになる。このアスペクト比変換回路108の簡
単な構成例を図3に示す。
【0028】図3(a)は、実際に4:3のアスペクト
比をもつ信号を16:9のアスペクト比をもつディスプ
レイに表示した様子である。
【0029】また、図3(b)は、アスペクト比変換回
路108の一例を示すブロック図である。図3(b)に
おいて、301はIDTVプロセッサ105からの倍速
化されたNTSC信号の入力端子、302はアスペクト
比変換後の信号出力端子、303,304は第1,第2
のラインメモリ、305はブランキング信号を挿入する
ための第1のスイッチ回路、306はブランキング期間
の信号レベルを決めるための固定レベル発生回路であ
る。
【0030】また、図3(c)にアスペト比変換回路1
08の動作タイミング図を示す。図3(c)において、
(ア)は入力端子301へ供給される、すなわち第1、
第2のラインメモリ303,304の入力信号の一例を
示し、(イ)は第1のラインメモリ303の書き込みク
ロック(WCK1)、(ウ)は第1のラインメモリ30
3の読みだしクロック(RCK1)、(エ)は第1のラ
インメモリ303の書き込み制御信号(WE1)、
(オ)は第1のラインメモリ303の読みだし制御信号
(OE1)、(カ)は出力端子302へ出力される出力
信号である。
【0031】この時、メモリの読みだしクロックを書き
込みクロック周波数の約4/3倍にして、画像の圧縮を
図る。第2のラインメモリ304については、(イ)〜
(オ)の信号タイミングを1ライン分シフトした形とな
る。したがって、第1,第2のラインメモリ303,3
04は1ラインごとに交互に動作し、さらに画像の縮ま
ったことにより空いた画面に、固定レベルの信号を挿入
することで、NTSC信号を図3(a)のように表示す
ることが可能となる。
【0032】この時ブランキング期間に挿入する信号の
レベルは図3(b)の306のように、固定レベルとす
る必要はなく、他の映像信号を挿入するようにすること
も可能である。また、図3(a)の様に、ブランキング
は画面の両端とは限らず、左右のどちらか一方とするこ
とも、非対称な幅とすることも可能である。
【0033】図1に戻り、EDTV信号はEDTVプロ
セッサ106から出力された時点で、16:9のアスペ
クト比をもっているため、アスペクト比を変換する必要
はない。EDTV信号と標準信号の切り換えを行なうス
イッチ回路109の制御は、EDTV信号検出回路10
7でEDTV信号を検出したときその検出出力信号で行
なう。
【0034】EDTV信号の検出は、例えば、垂直帰線
期間に挿入されたEDTV信号とその他の信号を区別す
るための識別信号を用いて行う。この信号を検出する回
路がEDTV信号検出回路107である。したがって、
EDTV信号検出回路107の出力信号を制御信号に用
いれば、スイッチ回路109の切り換えを自動的に行な
うことが可能となる。
【0035】なお、16:9のワイドアスペクト比をも
つディスプレイ110は倍速化されたNTSC信号に同
期するものである。
【0036】本実施例は、標準画面信号とワイドアスペ
クトのEDTV信号の双方を選択的に、ワイドアスペク
トのディスプレイに自動的に切り換えて表示できるとい
う新しい効果がある。利用者は、到来した信号がEDT
V信号かそうでないかを判断し操作する必要がないため
使い勝手のよいシステムとなる。
【0037】図4に、本発明の他の一実施例を示す。図
4において、700はテレビジョン信号倍速化処理回
路、701はMUSEデコーダ、702はMUSE信号
検出回路、703はスイッチ回路、704は標準画面信
号であるNTSC信号の倍速走査周波数とワイド画面信
号であるMUSE信号の走査周波数に同期可能な16:
9のアスペクト比をもつディスプレイ、その他は図1の
実施例の場合と同じである。
【0038】本実施例においては、前記16:9のアス
ペクト比をもつディスプレイが、MUSE信号にも対応
可能にした点が図1の実施例と異なる。MUSEデコー
ダ701では、前述したように走査線数1125本、フ
レーム周波数30Hzのインターレース信号を再生す
る。MUSE信号検出回路702は、たとえばMUSE
デコーダの再生同期が到来信号にロックしているかどう
かによって、MUSE信号の有無を検出して、スイッチ
回路703を制御する。
【0039】したがって、MUSE信号到来時には、ス
イッチ回路703は下側に接続されており、MUSE信
号がディスプレイ704に表示される。MUSE信号が
到来していないときは、スイッチ回路703は上側に接
続されていて、NTSC信号あるいはEDTV信号がデ
ィスプレイ704に表示される。
【0040】なお、実際の回路では切り換え回路10
9,703には、このEDTV信号検出回路107やM
USE信号検出回路702からの出力信号のほかに、利
用者によるチューナ103,104の選択やチャンネル
の選択を優先して切り換え制御する切り換え制御回路が
付加され、これによって切り換えられることになるが本
質的には図4の回路となる。
【0041】また、700は本実施例ではNTSC信号
とEDTV信号の両方を処理できる形態で説明したが、
どちらか一方のみが存在する形態でも本発明は有効であ
る。
【0042】この様に、本実施例においては、NTSC
に準拠した標準画面信号とワイド画面信号であるMUS
E信号の到来を自動的に検出して、同一のディスプレイ
に表示できる効果がある。
【0043】以上述べてきた実施例は、NTSC信号、
EDTV信号さらにMUSE信号に対応可能なシステム
であることを一つの特徴としている。ここに発生する一
つの問題点は、単体であってもかなりの高価格が予想さ
れるMUSE受信機が、一つのシステムに内蔵されるこ
とである。したがって、システム全体としては、かなり
の高価格になることが確実であり、システムとしてのコ
ストダウンが、重要なポイントとなる。前記の実施例に
おいて、大きなコストダウンが見込まれる箇所は、MU
SEデコーダ内部の処理方式である。以下、このMUS
Eデコーダ内部の簡易化について説明する。
【0044】MUSEデコーダのコストダウンに関する
一つの答えは、従来の技術にも示したように、ダウンコ
ンバータである。しかしながらダウンコンバータは、E
DTV等のNTSCに準拠した信号の高画質化が図られ
ている中、垂直解像度の大幅な劣化というハイビジョン
の表示装置として許容できない問題を抱えている。そこ
で、解像度の劣化や、妨害成分の発生を最小限に抑え、
しかもコストの大幅な低減を図った構成のMUSEデコ
ーダが、図5に示す簡易型MUSEデコーダである。
【0045】図5において、1301はMUSE信号の
入力端子、1302はMUSE信号をディジタル化する
A/Dコンバータ、1303は簡易MUSEデコーダの
ディジタル信号処理部、1304はディエンファシス処
理部、1305はフィールド内の内挿フィルタ、130
6は色信号の時間軸伸長処理部(以下、TCIデコーダ
と記す。)、1307は線順次デコーダ、1308は同
期信号発生回路、1309から1311はそれぞれ輝度
信号と色差信号をアナログ信号に戻すD/Aコンバー
タ、1312は16:9のアスペクト比をもつディスプ
レイである。
【0046】図5に示す簡易MUSEデコーダでは、通
常静止画処理部分で行なうフレーム間やフィールド間の
内挿フィルタ処理を行なわずに、静止画部分も動画部分
もすべてフィールド内の内挿フィルタ1305をもって
行なう。この処理方式によって、通常のMUSEデコー
ダに必要となるフレームメモリやフレーム間の内挿フィ
ルタ、あるいは動き検出回路等の複雑な信号処理回路が
不要となり、図5に示すような非常に簡単な信号処理で
すむ。
【0047】ただし、図5の簡易MUSEデコーダは、
従来例で述べたダウンコンバータのように走査線数の変
換を行なっていない。すなわち、この簡易デコーダは、
走査線数が1125本で16:9のディスプレイに表示
することを念頭においている。したがって、通常のMU
SEデコーダには及ばないものの、ダウンコンバータと
比較すると、垂直解像度の大幅に向上した画像が比較的
簡単な回路構成をもって得られる。
【0048】この様な簡易MUSEデコーダ1303
を、前述した実施例の中のMUSEデコーダ701の代
わりに用いることは可能である。この場合にもEDTV
やMUSE方式の信号の様なワイド画面をもった信号と
標準画面の信号をともに受信し、またこれを比較的低価
格で実現できる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果が期待でき
る。即ち、NTSC方式、EDTV方式、MUSE方式
の信号を共にワイドアスペクト比をもつディスプレイに
表示できる。しかも入力信号の種類を自動的に判別し
て、それぞれの入力信号に対応した処理を自動的に行な
える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】ダウンコンバータを用いた場合のディスプレイ
における表示範囲を示した説明図である。
【図3】アスペクト比変換画面、変換回路及びその動作
波形を示した説明図である。
【図4】本発明の別の実施例を示すブロック図である。
【図5】本発明の更に別の実施例の要部を示すブロック
図である。
【符号の説明】
101,102…入力端子、103…チューナ、104
…BSチューナ、105…IDTVプロセッサ、106
…EDTVプロセッサ、107…EDTV信号検出回
路、108…アスペクト比変換回路、109…スイッチ
回路、110…ディスプレイ回路、700…テレビジョ
ン信号倍速化処理回路、701…MUSEデコーダ、7
02…MUSE信号検出回路、703…スイッチ回路、
704…ディスプレイ回路、1303…簡易型MUSE
デコーダ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 一三夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所家電研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示時にほぼ16:9のアスペクト比と
    なるワイド画面をもつEDTV信号と、表示時にほぼ
    4:3のアスペクト比となる標準画面をもつNTSC方
    式標準画面テレビジョン信号と、を選択的に受信可能と
    するワイド画面/標準画面テレビジョン信号受信装置に
    おいて、 入力する標準画面テレビジョン信号に対しては少なくと
    も走査線補間処理を行って倍速走査のテレビジョン信号
    を出力する第1の信号処理手段(105) と、該第1の
    信号処理手段 (105) からの倍速走査のテレビジョン
    信号を入力されその表示アスペクト比をほぼ4:3から
    ほぼ16:9へ変換して出力するアスペクト比変換手段
    (108)と、入力するEDTV信号を処理してほぼ1
    6:9のアスペクト比で倍速走査のテレビジョン信号を
    出力する第2の信号処理手段(106)と、前記アスペ
    クト比変換手段(108)からの出力信号と前記第2の
    信号処理手段(106)からの出力信号の何れか一方を
    選択して出力する第1の信号選択手段(109)と、該
    第1の信号選択手段(109)からの選択出力信号を入
    力されて表示するほぼ16:9のアスペクト比の表示手
    段(110)と、前記第2の信号処理手段(106)に
    おいてEDTV信号の処理が行われるときそのことを検
    出して前記第1の信号選択手段(109)を第2の信号
    処理手段(106)の側へ切り換えるEDTV信号検出
    手段(107)と、を具備して成ることを特徴とするワ
    イド画面/標準画面テレビジョン信号受信装置。
  2. 【請求項2】 表示時にほぼ4:3のアスペクト比とな
    る標準画面をもつ入力テレビジョン信号に対して少なく
    とも倍速化を行うテレビジョン信号倍速化手段を含む第
    1の信号処理手段(700)と、表示時にほぼ16:9
    のアスペクト比となるワイド画面をもつ入力高品位テレ
    ビジョン信号を処理して出力する第2の信号処理手段
    (701)と、前記入力高品位テレビジョン信号を検出
    する高品位テレビジョン信号検出手段(702)と、標
    準画面テレビジョン信号の倍速信号とワイド画面高品位
    テレビジョン信号とに同期してほぼ16:9のアスペク
    ト比の画面表示を行う表示手段(704)と、前記第1
    の信号処理手段(700)の出力信号と前記第2の信号
    処理手段(701)の出力信号とを前記高品位テレビジ
    ョン信号検出手段(702)の検出出力に依存して切り
    換えて前記表示手段(704)に向けて出力する信号選
    択手段(703)と、から成ることを特徴とするワイド
    画面/標準画面テレビジョン信号受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001078384A1 (fr) * 2000-04-07 2001-10-18 Kabushiki Kaisha Yamashita Denshi Sekkei Dispositif de traitement de l'image

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