JPH0435184B2 - - Google Patents

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JPH0435184B2
JPH0435184B2 JP60025207A JP2520785A JPH0435184B2 JP H0435184 B2 JPH0435184 B2 JP H0435184B2 JP 60025207 A JP60025207 A JP 60025207A JP 2520785 A JP2520785 A JP 2520785A JP H0435184 B2 JPH0435184 B2 JP H0435184B2
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JP
Japan
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fragrance
gel
weight
sodium
water
Prior art date
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JP60025207A
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English (en)
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JPS61185269A (ja
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Yasuo Taniguchi
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TAIYO KORYO KK
Original Assignee
TAIYO KORYO KK
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はゲル状芳香剤組成物に関する。
更に詳細には、本発明はゲル化剤としてベヘニ
ン酸ソーダを含有するゲル状芳香剤組成物、更に
詳細にはベヘニン酸ソーダゲル化剤の他にグリコ
ールモノアルキルエーテル類を溶剤として含有す
るゲル状芳香剤組成物に関する。
<従来の技術> 従来、ゲル状芳香剤組成物中で溶剤として使用
されているグリコールモノアルキルエーテル類の
ゲル化にはステアリン酸ソーダ、パルミチン酸ソ
ーダ等が使用されていた(例えば米国特許第
3945950号、特開昭56−89261号)。
<発明が解決しようとする問題点> しかし、ゲル化剤としてステアリン酸ソーダ又
はパルミチン酸ソーダ等を水に溶解して使用する
と、得られるゲル状芳香剤製品は周辺の水と作用
して溶解するという欠点があつた。例えば、ステ
アリン酸ソーダ又はパルミチン酸ソーダを含有す
るゲル状芳香剤を水中に投入するとゲル表面が白
濁し、そのままの状態で長時間放置すると分離し
て溶解してしまつた。従つて、台所、洗面所、浴
室等の芳香剤としては、利用できなかつた。この
原因は芳香剤の成分であるステアリン酸ソーダや
パルミチン酸ソーダが水溶性であるため、外部か
らの水の添加によつて徐々に溶解することによ
る。
<発明の目的> 本発明の目的は、グリコールモノアルキルエー
テル類及び水を多量に配合するにもかかわらず、
疎水性の強いゲル状芳香剤組成物を提供すること
である。
<発明の構成> 本発明によれば、ベヘニン酸ソーダ3〜15重量
%、グリコールモノアルキルエーテル類40重量%
以上、水6〜40重量%、及び香料0.5〜40重量%
を含有することを特徴とするゲル状芳香剤組成物
が提供される。
本発明においては、従来、ゲル化剤として使用
されていたステアリン酸ソーダやパルミチン酸ソ
ーダの代わりにベヘニン酸ソーダを芳香剤成分の
全重量に対して3〜15重量%、好ましくは5〜15
重量%使用する。ベヘニン酸ソーダはステアリン
酸ソーダよりも炭素数が4、パルミチン酸ソーダ
よりも6多く、炭素鎖が長いために疎水性が強
い。従つて、ゲル化剤としてベヘニン酸ソーダを
使用して製造したゲル状芳香剤組成物は、水中に
投入しても、完全に水を弾き、また長時間水中に
投入しても全く変化は生じない。しかし、ベヘニ
ン酸の量が3重量%より少ないと、ゲルの強度
(固さ)が不十分で疎水性が悪くなる。また15重
量%より多いとゲルが生成しにくくなり、更に蒸
発残量が多くなるので好ましくない。
本発明において使用するベヘニン酸ソーダは純
度が40%以上のものが好ましく、特に純度60%以
上が好ましい。不純物としてパルミチン酸ソー
ダ、ステアリン酸ソーダ、オレイン酸ソーダ、ア
ラキン酸ソーダ等の脂肪酸ソーダ及び水を含有し
ていてもよい。例えば、ステアリン酸ソーダ又は
パルミチン酸ソーダを不純物として含有するベヘ
ニン酸ソーダを使用すると、その組成比により、
水中における溶解速度の異なるゲル状芳香剤組成
物を製造することができる。しかし、いずれの場
合においても、ベヘニン酸の純度は40%以上が好
ましい。ベヘニン酸の純度が40%より少いと、所
望の耐久性ゲル状芳香剤組成物は得られない場合
がある。このようなベヘニン酸ソーダとしては、
ナタネ油、クランベ油、魚油等又は天然油脂中に
存在するエルカ酸等を水素添加、ケン化分解及び
精製して得られたベヘニン酸ソーダが使用でき
る。
本発明において使用するグリコールモノアルキ
ルエーテル類としては、たとえばエチレングリコ
ールモノエチルエーテル(UCC株式会社の商品
名エチルセロソルブ)、ジエチングリコールモノ
エチルエーテル(UCC株式会社の商品名エチル
カルビトール)及び3−メチル−3−メトキシブ
タノール(クラレイソプレンケミカル株式会社
製、商品名ソルフイツト)、又はこれらの混合物
がある。エチレングリコールモノエチルエーテル
は芳香剤として適切な揮発性を有しており、特有
の臭気を有するが、香料の配合により、マスキン
グが可能である。ジエチレングリコールモノエチ
ルエーテルは、ほとんど臭気がなく、また無毒で
ある。ジエチレングリコールモノエチルエーテル
は、エチレングリコールモノエチルエーテルと比
較して、揮発性が低い。従つて、芳香剤と使用し
た場合の、芳香は弱いが、長期間安定した芳香が
得られる。3−メチル−3−メトキシブタノール
は、ナフサ分解生成物中のC4留分に含まれるイ
ソブテンを原料として製造されたグリコールモノ
アルキルエーテルであり、沸点174℃、引火点71
℃及び発火点395℃と高く、毒性もないので安定
性が高い。軽い臭気があるが、後には残らず、し
かも揮発性を有し、安価である。従つて、室内芳
香剤の溶剤として非常に好ましい。
グリコールモノアルキルエーテル類は40重量%
以上使用しなければならず、40重量%より低い
と、ベヘニン酸ソーダが溶解しにくくなり、ゲル
が生成しにくくなるので、好ましくない。
水は6〜40重量%の範囲で含有される。6重量
%未満ではベヘニン酸ソーダが溶解しにくくな
り、40重量%を越えるとゲルが分離し易くなり、
疎水性を失う。水の量はベヘニン酸量の2〜6倍
(重量)が好ましい。
本発明のゲル状芳香剤組成物においては、香料
はグリコールモノアルキルエーテル類に可溶であ
ればいかなる香料を用いることもできる。香料は
0.5〜40重量%の範囲で用いる。0.5重量%未満で
は適度の芳香が得られなくなり、一方40重量%を
越えるとゲルが分離することがあるので、好まし
くない。
なお、本発明のゲル状芳香剤組成物にににおい
ては、必要に応じて他の添加剤、例えば酸化防止
剤(例えばBHT等)や増粘安定剤としての脂肪
酸金属塩(例えばステアリン酸アルミニウム,ス
テアリン酸マグネシウム等)及びその他の添加剤
を適宜使用できる。
本発明のゲル場芳香剤組成物の製造にあたつて
は、ベヘニン酸ソーダをグリコールモノアルキル
エーテル類及び水に混合し、必要に応じて所望の
添加剤を添加して、温度70℃〜90℃にて、ベヘニ
ン酸ソーダが完全に溶解するまで加熱撹拌する。
この際にベヘニン酸ソーダの代わりに、ベヘニン
酸と苛性ソーダ水溶液を用いてベヘニン酸ソーダ
を調整してもよい。次いで、放置して温度60〜70
℃まで冷却した後に、所望の香料を添加し、十分
に撹拌してから放冷すると固い安定なゲル状の芳
香剤が得られる。
<発明の効果> このようにして製造した本発明によるゲル状芳
香剤組成物は、水分の多い場所、例えば浴室、台
所、洗面所等に放置して、水がかかつても全く溶
解や白濁が生ぜず、持続して芳香を放ちながら、
数カ月間かかつて揮発する。
<実施例> 以下、実施例を用いて本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例に記載の範囲に限
定されない。
実施例 1 以下の重量割合の各成分を使用して、本発明に
よるゲル状芳香剤組成物を製造した。
成 分 (g) (1) ベヘニン酸ソーダ(純度65%) 7.0 (2) 3−メチル−3−メトキシブタノール(クラ
レイソプレンケミカル(株)製の商品名ソルフイツ
ト) 49.7 (3) 水 23.0 (4) BHT(酸化防止剤) 0.3 (5) 香料(フローラル系調合香料) 20.0 100.0 上記の(1),(2),(3)及び(4)を200ml三角フラスコ
に入れ、湯浴上で80〜85℃にて5〜10分間、ベヘ
ニン酸ソーダが溶解するまで撹拌した後、(5)を添
加し、次いで冷却充填して、ゲル状芳香剤を調整
した。
この芳香剤を浴室に2ケ月間放置してその減少
量を測定した結果、2ケ月間で約90重量%が揮発
し、その間、香りは持続していた。また、このゲ
ル状芳香剤を水中に投入して1日放置したがゲル
の外観は全く変化しなかつた。
実施例 2 成 分 (g) (1) ベヘニン酸ソーダ(純度80%) 6.0 (2) ジエチレングリコールモノエチルエーテル
(UCC(株)製の商品名エチルカルビトール) 43.7 (3) 水 20.0 (4) BHT 0.3 (5) 香料(レモン系調合香料) 30.0 100.0 実施例1と同様の方法で本発明のゲル状芳香剤
組成物を製造した この芳香剤を電池式フアン付き芳香発散器に入
れ、洗面所内に1ケ付間放置した結果、約60%が
揮発し、その間、香りはほとんど変化しなかつ
た。この芳香剤も疎水性が強く、水中に投入して
も全く変化はなかつた。
実施例 3 成 分 (g) (1) ベヘニン酸ソーダ(純度85%) 7.0 (2) エチレングリコールモノエチルエーテル
(UCC(株)製の商品名エチルセロソルブ) 41.7 (3) 水 21.0 (4) BHT 0.3 (5) 香料(ジヤスミン系調合香料) 30.0 100.0 実施例1と同様の方法で本発明のゲル状芳香剤
組成物を製造した。
この芳香剤を室温で1ケ月放置したところ、約
90重量%が揮発し、その間、香りはほとんど変化
しなかつた。この芳香剤も疎水性が強く、水中に
投入しても全く変化しなかつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ベヘニン酸ソーダ3〜15重量%、グリコール
    モノアルキルエーテル類40重量%以上、水6〜40
    重量%、及び香料0.5〜40重量%を含有すること
    を特徴とするゲル状芳香剤組成物。
JP60025207A 1985-02-14 1985-02-14 ゲル状芳香剤組成物 Granted JPS61185269A (ja)

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JP60025207A JPS61185269A (ja) 1985-02-14 1985-02-14 ゲル状芳香剤組成物

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JPS61185269A JPS61185269A (ja) 1986-08-18
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US5081104A (en) * 1990-06-20 1992-01-14 Kurary Co., Ltd. Fragrance dispensing composition with controlled evaporation rate and air fragrance dispenser for dispensing same
FR2675814B1 (fr) * 1991-04-29 1994-02-04 Johnson Son Inc Sc Composition solide coulee, notamment utile comme produit de nettoyage et/ou desodorisant; son procede de fabrication.

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