JPH04350509A - 尖鋭な金属針を持つ原子間力顕微鏡のカンチレバー製造法 - Google Patents

尖鋭な金属針を持つ原子間力顕微鏡のカンチレバー製造法

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JPH04350509A
JPH04350509A JP3123962A JP12396291A JPH04350509A JP H04350509 A JPH04350509 A JP H04350509A JP 3123962 A JP3123962 A JP 3123962A JP 12396291 A JP12396291 A JP 12396291A JP H04350509 A JPH04350509 A JP H04350509A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、原子間力顕微鏡にお
いて試料表面の原子との原子間力を測定するカンチレバ
ーの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図7に示すように、例えば、窒化
シリコンやタングステンなどのピラミッド状の針(底辺
6マイクロメートル(μm)、高さ7μm)を持つ長さ
100μm、幅10μmのカンチレバーや針を持たない
カンチレバーの構造、及びその製造法が、例えば、米国
特許4912822号、4916002号に開示されて
いる。すなわち、シリコン基板上にピラミッド状の穴を
開け、その上にカンチレバーを構成する薄膜を形成し、
フォトリソグラフィの手法を用いてカンチレバーの形状
を形成し、ガラスを保持体として前記薄膜層と接合させ
るカンチレバーの製造法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のカンチ
レバーにおいては針を持たないか、あるいはカンチレバ
ーの先端に構成された針の形状がピラミッド状であり、
その先端角は72度と鈍角である。このため図7に示す
ように、測定部26が試料27表面の深い穴、溝や高い
突起などである場合、針の先端以外の場所が試料表面の
原子との原子間力を受けてしまう。すなわち、図8(B
),(C)に示すように針の先端が試料表面の形状に追
従できず、図9(B),(C)に示すように出力波形が
試料表面の形状を再現できなくなり、分解能が低くなる
という課題があった。
【0004】そこでこの発明の目的は、従来のこのよう
な課題を解決するため尖鋭な形状と先端角を持つ針を持
ったカンチレバーを得ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明はカンチレバーの製造法において、シリコ
ンウエハー上に多数作られたカンチレバーのバネ要素上
の金属針を、電極層及び電気絶縁層を設け、電解研磨プ
ロセスを用いることにより1度に尖鋭な形状と先端角を
持つ針とすることが図れるようにした。
【0006】
【作用】上記のように構成されたカンチレバーにおいて
は、ピラミッド状の針では追従できないような試料表面
状態であっても、電解研磨プロセスにより形成された金
属針はその先端が充分に尖鋭なため、金属針の先端が試
料表面を追従する事が可能となる。このため試料表面の
原子と金属針の先端の原子との原子間力によりカンチレ
バー全体が変位し、その変位量により試料表面の原子像
が得られることとなる。すなわち、本発明のカンチレバ
ーを使用する原子間力顕微鏡においては、装置の出力波
形は試料表面の形状を忠実に再現し、高分解能の測定が
可能となる。
【0007】
【実施例】 (実施例1)以下に、この発明の実施例を図に基づいて
説明する。図1に電解研磨プロセスによる金属針1の尖
鋭化の概略手順を示す。まず、図1(A)のようにバネ
要素2の任意の位置に電解研磨を行う金属立体構造体3
とカンチレバーの全面あるいはその一部に前記金属立体
構造体3と電気的に導通した電極層4と電極層4の腐食
を防ぐ電気絶縁層5と外部リード線6(図1(B)参照
)に電極層4を接続するためのコンタクトホール7を構
成する。電極層4は電解研磨を行う金属より、酸あるい
はアルカリに弱く除去の可能な金属であれば材質は限定
されない(例えば銅やアルミニウムなど)。また、電気
絶縁層5は電極層4を保護するため絶縁性が高く、緻密
な膜ほど良いが、電解研磨後のプロセスで除去の可能な
材質が望ましい(例えば、シリコン酸化膜やシリコン窒
化膜など)。次に、図1(B)のように電極層4の一部
から電気絶縁層5に設けられたコンタクトホール7を介
してリード線6を接続し、電解研磨液8(電解研磨する
金属により組成は異なる。例えばタングステンの場合1
0%  NaOH溶液など)中に置かれた電極系9に電
位制御装置10を介して結線する。カンチレバー全体を
電解研磨液8中につけ、電解研磨に必要な電位をかけ、
所定の電流を一定時間流し、電解研磨を行う(電解研磨
を行う金属針1(図1(C)参照)の大きさや材質によ
り、電解研磨の条件は異なる。例えばタングステンの場
合6V、3〜6A/dm2、15分)。この時、電極層
4は電気絶縁層5により保護され、電解研磨を受けない
。そして図1(C)、(D)のように電解研磨終了後、
電極層4及び、電気絶縁層5はそれぞれ除去を行う。
【0008】図1では電解研磨プロセスの行い方を示す
一例として、カンチレバーの形状を形成後、電解研磨の
プロセスを行う例を提示したが、電解研磨プロセスをカ
ンチレバーの製造プロセス中において行う順番を限定す
るものではない。 (実施例2)図2において、本発明の電解研磨プロセス
により尖鋭化された金属の針1を持つカンチレバーの製
造法の一例の工程図を詳細に示す。
【0009】(A)シリコンの単結晶基板(1、0、0
)11の上面に電極層4を形成する。電極層4の材質は
銅やアルミニウム、タングステンなどを蒸着やスパッタ
により厚さ0.2μm程度成膜する。この電極層4は後
の工程で除去の可能な導電性の高いものであれば、材質
は限定されない。 (B)前記電極層4の上面に薄膜層12を形成する。こ
の薄膜層12は後の工程で原子間力を検出するバネ要素
2を形成する層であり、緻密で電気的に絶縁性の膜を使
用する。(例えばシリコンの酸化膜<厚さ:0.8〜1
.6μm>やシリコンの窒化膜<厚さ:0.2〜0.6
μm>など) (C)前記薄膜層12をフォトリソグラフィを用いてバ
ネ要素2の形状とともに、電極層4と電気的導通をとる
直径1〜20μmの微小穴13およびコンタクトホール
7を形成する。このときのバネ要素2の形状はバネ定数
0.0001〜2.00N/m、共振周波数が0.1〜
300kHzである物理的特性を有し、大きさが10〜
500μm、幅1〜50μmである。
【0010】(D)上記のバネ要素2の上面に厚さ1〜
60μmの間隔保持層14を形成する。この間隔保持層
14は後に完全に除去する必要があるため、酸やアルカ
リにより簡単に腐食する銅のような金属を用いる。 (E)前記間隔保持層14の上面にマスク層15を形成
する。このマスク層15には間隔保持層14よりも酸や
アルカリに腐食しにくい金属の薄膜やシリコンの酸化膜
、窒化膜を厚さ1μm以下で用いる。
【0011】(F)前記マスク層15に微小なマスク穴
16を前記薄膜層12にあけた微小穴13の上方に位置
し、マスク穴16の直径は薄膜層の微小穴13の1/5
〜1/2程度となるように開ける。 (G)前記マスク穴16を開けたエッチング液は同時に
マスク層15の下面に位置する間隔保持層14を大きく
エッチングする。このときのエッチング条件と選択比は
温度及びマスク層15と間隔保持層14の材質の選択に
より大きく異なる。
【0012】(H)金属立体構造体3を前記マスク穴1
6の上面よりスパッタで形成する。このとき、間隔保持
層14によりバネ要素2中の定められた場所以外には金
属立体構造体3は形成されない。形成される金属立体構
造体3は底面の大きさが0.1〜500μm2、高さが
0.5〜50μmである。材質は例えば、タングステン
やチタン・タングステンの合金、アルミニウム、ステン
レス鋼などその他電解研磨の可能な金属であればその材
質は限定されない。
【0013】(I)不要になった間隔保持層14及びマ
スク層15の除去を行う。金属立体構造体3が腐食され
ない弱い酸やアルカリにつけることによってこれらは容
易に除去できる。このとき電極層4はバネ要素2に覆わ
れた部分のみが残りバネ要素2以外の不要な部分は間隔
保持層14と同時に除去される。 (J)コンタクトホール7より外部リード線6を電極層
4に接続し、カンチレバー全体を電解研磨液8(図1(
B))につけ、実施例1で示した電解研磨プロセスを行
うことで前記金属立体構造体3を尖鋭な金属針1とする
。このとき、シリコンウエハー上に多数形成された前記
バネ要素2上の金属立体構造体3は一度に研磨する事が
可能である。すなわち、電解研磨条件を金属立体構造体
3の種類と大きさにより最初に設定を行うと、同じ条件
で次回から電解研磨が可能になるため、短時間に多数の
カンチレバーの金属針1を尖鋭化することが可能となる
【0014】(K)シリコン基板11の下面にシリコン
基板11のエッチングを行うためのマスク層17を厚さ
0.1〜3μm程度形成する。マスク層17に開けるマ
スク穴18は正方形で前記バネ要素2の形状の形成時に
開けた正方形の穴の真下に位置する。このマスク層17
の材質はシリコン基板11のエッチング液によりエッチ
ングされにくい材質であれば良い(例えばシリコンの酸
化膜や窒化膜など)。
【0015】(L)シリコン基板11の一部の除去を行
う。前記マスク層17によって覆われた部分のシリコン
基板11はエッチングされず前記薄膜層12とバネ要素
2の保持体19として使用する。このエッチングプロセ
スはシリコンの異方性エッチングを用いる。用いるエッ
チング液はマスク層17とシリコン基板11の選択比が
高いほど良い(水酸化カリウム溶液やヒドラジン、エチ
レンジアミン・ピロカテコール・水の混合液など)。カ
ンチレバーの保持体19はバネ要素2を形成する薄膜層
12を原子間力顕微鏡装置に取り付けるために必要であ
り、大きさ2mm×5mm程度、厚さ0.5〜1mmで
物理的に強度が高く薄膜層12の材質と接合可能な材質
(例えばシリコン単結晶やガラス、光硬化性樹脂など)
であれば素材は限定されない。
【0016】(M)ダイシングソーによってシリコンウ
エハー上に形成された多数のカンチレバーを個々のカン
チレバーに切り離し完成する。このときバネ要素2下面
に残った電極層4はバネ要素2の変位を光を用いて検出
する場合の反射膜20となる。 (実施例3)図3において、本発明の電解研磨プロセス
により尖鋭化された金属針1を持つカンチレバーの他の
製造法の一例の工程図を詳細に示す。
【0017】(A)シリコン基板11に直径1〜20μ
m、深さ1〜50μm程度の金属針形成穴21を開ける
。金属針形成穴21の形状は円柱状、円錐状、多角柱状
、多角錘状などである。円錐状や多角錘状の方が電解研
磨プロセス時には時間がかからない。この金属針形成穴
21はシリコンの異方性エッチングや放電加工により容
易に開けることができる。
【0018】(B)前記シリコン基板11上に薄膜層1
2を形成する。この薄膜層12は後の工程で原子間力を
検出するバネ要素2を形成する層であり、緻密で電気的
に絶縁性の膜を使用する(例えばシリコンの酸化膜<厚
さ:0.8〜1.6μm>やシリコンの窒化膜<厚さ:
0.2〜0.6μm>など)。 (C)前記薄膜層12をフォトリソグラフィを用いてバ
ネ要素2の形状とともに、金属針形成穴21の上部に位
置し金属針形成穴21よりも小さい直径1〜20μmの
微小穴22を形成する。このときのバネ要素2の形状は
バネ定数0.0001〜2.00N/m、共振周波数が
0.1〜300kHzである物理的特性を有し、大きさ
が10〜500μm、幅1〜50μmである。
【0019】(D)金属立体構造体3を前記微小穴22
の中にスパッタで形成する。形成される金属立体構造体
3は大きさは前記金属針形成穴21の大きさとなる。材
質は例えば、タングステンやチタン・タングステンの合
金、アルミニウム、ステンレス鋼などその他電解研磨の
可能な金属であればその材質は限定されない。 (E)前記薄膜層12の上面に前記金属立体構造体3を
覆うように電極層4を形成する。電極層4の材質は銅や
アルミニウム、タングステンなどを蒸着やスパッタによ
り厚さ0.2μm程度成膜する。この電極層4は後の工
程で除去の可能な導電性の高いものであれば、材質は限
定されない。
【0020】(F)前記電極層4の上面に電極層4の保
護をする厚さ1μm以下の電気絶縁層5を形成する。こ
の電気絶縁層5はシリコン酸化膜や窒化膜などの電気絶
縁性が高く緻密な膜を形成できれば材質は限定されない
。 (G)前記電気絶縁層5に外部リード線6を電極層4に
接続するためのコンタクトホール7を設ける。コンタク
トホール7の大きさは被覆された外部リード線6(図3
(I)参照)が半田付けなどにより接続可能な大きさで
あれば良い。
【0021】(H)シリコン基板11中の金属針形成穴
21に埋め込まれた前記金属立体構造体3を電解研磨が
できるように露出させる。シリコンの異方性エッチング
により行う。 (I)前記コンタクトホール7より外部リード線6を電
極層4に接続し、カンチレバー全体を電解研磨液8(図
1(B)参照)につけ、実施例1で示した電解研磨プロ
セスを行うことで前記金属立体構造体3を尖鋭な金属針
1とする。このとき、シリコンウエハー上に多数形成さ
れた前記バネ要素2上の金属立体構造体3は一度に研磨
する事が可能である。すなわち、電解研磨条件を金属立
体構造体3の種類と大きさにより最初に設定を行うと、
同じ条件で次回から電解研磨が可能になるため、短時間
に多数のカンチレバーの金属針1を尖鋭化することが可
能となる。
【0022】(J)電解研磨が終了した後は電極層4と
電気絶縁層5は不要となるために除去を行う。例えば電
気絶縁層5がシリコン酸化膜の場合は1/10のフッ化
水素酸溶液のウエットトエッチングを行い、窒化膜の場
合はドライエッチングにより除去を行う。
【0023】(K)電極層4の除去により露出した前記
薄膜層12の上面に薄膜層12及びバネ要素2を保持す
る保持体19を形成する。この保持体19はバネ要素2
を形成する薄膜層12を原子間力顕微鏡装置に取り付け
るために必要であり、大きさ2mm×5mm程度、厚さ
0.5〜1mmで物理的に強度が高く薄膜層12の材質
と接合可能な材質(例えばシリコン単結晶やガラス、光
硬化性樹脂など)であれば素材は限定されない。
【0024】(L)前記薄膜層12の下面にあるシリコ
ン基板11を完全に除去する。 (M)ダイシングソーによってシリコンウエハー上に形
成された多数のカンチレバーを個々のカンチレバーに切
り離して完成する。 (実施例4)図4(A),(B)は、本発明の電解研磨
プロセスにより尖鋭化された金属の針1と金属針1の保
護膜23を持つカンチレバーの構造の一例の平面図及び
断面図である。
【0025】実施例2及び実施例3記載のカンチレバー
の製造工程おいてダイシングを行いカンチレバーを切り
離す前に、金属針1の露出している面に緻密な保護膜2
3を形成する。この保護膜23は試料表面の測定におけ
る金属針1の劣化を防ぐものである。電気的絶縁性を有
する厚さ5〜1000nmの薄膜で前記薄膜層12及び
金属針1と接合性の高い材質であれば良い。
【0026】(実施例5)図5(A),(B)はバネ要
素2の上面に光の反射膜20を形成したカンチレバーの
構造を示す断面図であり、図5(B)のカンチレバーは
反射膜20とともに保護膜23が形成されている。実施
例2及び実施例3記載のカンチレバーの製造工程おいて
ダイシングを行いカンチレバーを切り離す前に、バネ要
素2上に金属を蒸着やスパッタで成膜し、反射膜20と
する。この反射膜20はバネ要素2の変位を光で検出す
る場合にのみ必要となる膜で厚さは1um以下の薄く均
一な膜であれば良い。
【0027】(実施例6)図6において、本発明の光C
VDプロセスを応用したカンチレバーの製造法の一例の
工程図を詳細に示す。光CVDプロセスはCVDプロセ
ス時に光照射による光エネルギーのアシストを行う。こ
のため低温プロセスで空間選択性が高い、成膜が可能な
ためカンチレバーの製造において多方面で応用が可能で
ある。
【0028】例えば、実施例2及び実施例3記載のカン
チレバーの製造工程おいて金属立体構造体3を形成する
プロセス、すなわち実施例2におけるプロセス(H)及
び実施例3におけるプロセス(D)を光CVDプロセス
に置き換えることにより、間隔保持層14や金属針形成
穴21などの形成プロセスはすべて不要となる。つまり
、プロセス(A)〜(C)までは実施例2のプロセス(
A)〜(C)と同じであり、プロセス(D)において光
CVDプロセスにより金属立体構造体3を選択的に形成
する。そして、プロセス(E)〜(H)は実施例2のプ
ロセス(J)〜(M)と同様な工程となる。また、高い
空間選択性により6フッ化タングステンを原料ガスに用
い、タングステンの針状の構造体が形成できるため、電
解研磨に要する時間の短縮が可能である。さらに、マス
ク層の形成時にはフォトリソグラフィのプロセスを省略
し、直接必要な形状を持つマスク層の形成が可能となる
。すなわち、光CVDプロセスの導入により、本発明の
提供する尖鋭な金属針1を持つカンチレバーの製造工程
が大幅に短縮可能となる。
【0029】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように電極層
4及び電気絶縁層5を設け、電解研磨プロセスによりバ
ネ要素2上の任意の位置に尖鋭な金属針1を一度に多数
形成できる構成としたので、測定試料表面の状態によら
ず高分解能な試料表面の測定が可能であるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電解研磨プロセスの説明図である
【図2】本発明によるカンチレバーの製造法の工程図で
ある。
【図3】本発明によるカンチレバーの製造法の工程図で
ある。
【図4】本発明の製造法による保護膜を有したカンチレ
バーの平面図及び断面図である。
【図5】本発明の製造法による反射膜を有したカンチレ
バーの断面図である。
【図6】本発明による光CVDプロセスを応用したカン
チレバーの製造法の工程図である。
【図7】従来の鈍角な針を持つカンチレバーによる分解
能の問題の説明図である。
【図8】従来のカンチレバーによる測定部の拡大図であ
る。
【図9】従来のカンチレバーによる出力波形の説明図で
ある。
【符号の説明】
1  金属針 2  バネ要素 3  金属立体構造体 4  電極層 5  電気絶縁層 6  外部リード線 7  コンタクトホール 8  電解研磨液 9  電極系 10  電位制御装置 11  シリコン基板 12  薄膜層 13  微小穴 14  間隔保持層 15  マスク層 16  マスク穴 17  マスク層 18  マスク穴 19  保持体 20  反射膜 21  金属針形成穴 22  微小穴 23  保護膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  シリコンプロセスを応用したカンチレ
    バーの製造法において、シリコン基板上に、電解研磨時
    に電気回路を構成するための電極層を形成するプロセス
    と、前記電極層の上に電気的に絶縁性を持つ薄膜層を形
    成するプロセスと、前記薄膜層に片持ちの梁状のバネ要
    素の形状とともに前記電極層と外部リード線を接続する
    ためのコンタクトホール及びバネ要素の形状中の任意の
    位置に電極層との電気的導通を取る微小な穴を前記薄膜
    上に形成するプロセスと、前記微小な穴の位置に電解研
    磨可能な金属の立体構造体を形成するプロセスと、前記
    立体構造体を電解研磨液中において電解研磨を行い尖鋭
    な金属針とするプロセスと、電解研磨プロセス後に余分
    なシリコン基板を除去し、残りのシリコン基板で前記バ
    ネ要素の保持体を形成するプロセスを含むことを特徴と
    したカンチレバーの製造法。
  2. 【請求項2】  シリコンプロセスを応用したカンチレ
    バーの製造法において、シリコン基板上に金属針形成穴
    をあけるプロセスと、前記シリコン基板上に電気的に絶
    縁性を持つ薄膜層を形成するプロセスと、前記薄膜層に
    片持ちの梁状のバネ要素の形状とともに前記金属針形成
    穴と同じ位置に金属針形成穴より小さい穴を形成するプ
    ロセスと、前記金属針形成穴の中に電解研磨可能な材質
    の金属の立体構造体を形成するプロセスと、電解研磨時
    に電気回路を構成するための前記金属の立体構造体と電
    気的に導通を持つ電極層を形成するプロセスと、前記電
    極層の上に電極層を腐食から保護する電気絶縁膜を形成
    するプロセスと、前記電気絶縁膜に電極層とリード線を
    接続するためのコンタクトホールを形成するプロセスと
    、シリコン基板の下面から前記金属の立体構造体が露出
    するようにエッチングを行うプロセスと、前記立体構造
    体を電解研磨液中において電解研磨を行い尖鋭な金属針
    とするプロセスと、電解研磨プロセス後に余分な電気絶
    縁層及び電極層を除去するプロセスと、前記バネ要素を
    保持するための保持体を前記薄膜層上に接合するプロセ
    スと、残りのシリコン基板をすべて除去するプロセスを
    含むことを特徴としたカンチレバーの製造法。
  3. 【請求項3】  請求項1または請求項2記載のカンチ
    レバーの製造法におい、てさらに、電解研磨により尖鋭
    化した前記金属針を保護するために金属針の全面あるい
    は金属針を含む前記バネ要素の全面に保護膜を形成する
    プロセスを含むことを特徴としたカンチレバーの製造法
  4. 【請求項4】  請求項1または請求項2記載のカンチ
    レバーの製造法において、電解研磨可能な前記金属の立
    体構造体の形成を行うプロセスが光CVDプロセスであ
    ることを特徴としたカンチレバーの製造法。
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