JPH04350456A

JPH04350456A - 湯循環式暖房装置

Info

Publication number: JPH04350456A
Application number: JP3125806A
Authority: JP
Inventors: Masanori Kuboya; 賢謙久保谷
Original assignee: Noritz Corp
Current assignee: Noritz Corp
Priority date: 1991-05-29
Filing date: 1991-05-29
Publication date: 1992-12-04
Anticipated expiration: 2011-06-05
Also published as: JP2503803B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、湯循環式暖房装置に係
り、特には着火燃焼技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の湯循環式暖房装置では、熱交換器
、放熱器、湯循環用ポンプを順次配置してなる湯循環路
を備え、この湯循環路の熱交換器と放熱器との間に湯温
検出用の温度センサを配置する一方、熱交換器に対して
ガスバーナを設け、このガスバーナに対して、ガス供給
管をガス比例弁およびガス元栓を経由して接続するとと
もに、点火プラグを近接配置する一方、予め所望の温度
を設定する設定器と、この設定器による設定温度と温度
センサからの検出出力とに基づいてガスバーナの着火あ
るいは消火を制御する制御手段とを備えたものがある。

【０００３】そして、湯循環路を流れる湯温を常時温度
センサで検出し、この検出出力を制御手段に入力し、こ
の検出温度Ｔｄと予め設定器で設定された設定温度Ｔｓ
との差ΔＴ（＝Ｔｄ−Ｔｓ）を求め、この温度差ΔＴが
各設定温度Ｔｓに応じて決められた消火用偏差値ｋ´を
越えた場合にはガスバーナを消火し、着火用偏差値ｋ０
を越えた場合にはガスバーナを着火して、実際の暖房温
度が設定温度を越えて極端にオーバシュートするのを防
止している。

【０００４】この場合のガスバーナの消火および着火を
決める各偏差値ｋ´，ｋ０は、従来、設定温度Ｔｓの高
低によらず、常に一定に決められていた。

【０００５】すなわち、図３に示すように、設定温度が
Ｔｓ１の場合（温度レベルがＬ１の場合）も、これより
も設定温度が高いＴｓ２の場合（温度レベルがＬ２の場
合）も、いずれも、その着火の目安となる偏差値ｋ０は
同じ値に設定されていた。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、ガスバーナ
を着火燃焼する際に、熱交換器のフィンの温度が低い場
合には、結露が生じて煤がフィンにつまり、ひいては不
完全燃焼のもとになるなどの不具合を生じる。したがっ
て、着火燃焼は、熱交換器のフィンに結露が生じない程
度の温度で開始する必要がある。

【０００７】一方、従来の湯循環式暖房装置では、上述
したように、設定温度が低いとき（Ｔｓ１）と高いとき
（Ｔｓ２）のいずれの場合にも、着火用の偏差値として
同じ値ｋ０を用いている。このため、設定温度が低いＴ
ｓ１ときには、それよりもさらにｋ０だけ低い温度にな
ってから、すなわち温度（Ｔｓ１−ｋ０）で着火燃焼が
開始されることになる。そのため、設定温度Ｔｓ１に近
い温度では結露が生じなくても、温度（Ｔｓ１−ｋ０）
では結露が生じてしまうといった問題があった。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するためになされたもので、設定温度の高低に応
じてその着火燃焼の開始の目安となる偏差値が適宜変更
されるようにして、特に設定温度が低い場合の熱交換器
のフィンの結露発生等が生じないようにするものである
。

【０００９】そのため、本発明では、熱交換器、放熱器
、湯循環用ポンプが順次配置されてなる湯循環路を備え
、この湯循環路の前記熱交換器と放熱器との間に湯温検
出用の温度センサが取り付けられ、前記熱交換器に対し
てガスバーナが設けられる一方、予め所望の温度を設定
する設定器と、この設定器による設定温度と前記温度セ
ンサからの検出出力とに基づいて前記ガスバーナの着火
あるいは消火を制御する制御手段とを備えた湯循環式暖
房装置において、次の構成を採る。

【００１０】すなわち、本発明の湯循環式暖房装置では
、制御手段は、ガスバーナの着火、消火の目安となる設
定温度からの偏差値が各設定温度に応じて予め記憶され
たメモリと、温度センサからの検出出力と設定器による
設定温度との温度差とを比較して、この温度差がメモリ
に記憶された偏差値を越えた場合にガスバーナの着火、
消火の指令信号を出力する比較部とを有し、かつ、メモ
リに記憶された着火用の偏差値は設定温度が低くなるほ
ど小さな値となるように設定されている。

【００１１】

【作用】上記構成において、設定器により所望の温度を
設定すると、比較部は、この設定器による設定温度と温
度センサの検出出力との温度差を求め、この温度差とメ
モリに予め記憶された各設定温度に応じた着火用および
消火用の各偏差値とを比較して温度差が偏差値を越えた
場合にガスバーナの着火あるいは消火の指令信号を出力
する。

【００１２】ここで、メモリに予め記憶されているガス
バーナの着火用の偏差値は、設定温度が低くなるほど小
さな値となるように設定されるから、設定温度が低い場
合には、湯循環路の湯温が設定温度からあまり低下しな
いうちにガスバーナが着火されることになる。このため
、熱交換器のフィンに結露が生じるのが回避される。

【００１３】

【実施例】図１は本発明の実施例に係る湯循環式暖房装
置の構成図である。

【００１４】この実施例の湯循環式暖房装置１は、熱交
換器２、放熱器４、膨張タンク６および湯循環用ポンプ
８を順次配管１０で接続してなる湯循環路１２を備える
。そして、この湯循環路１２の熱交換器２と放熱器４と
の間に湯温検出用の温度センサ１４が配置されている。

【００１５】一方、熱交換器２に対してガスバーナ１６
が設けられ、このガスバーナ１６には、ガス元栓１８お
よびガス比例弁２０を経由してガス配管２２が接続され
るとともに、点火プラグ２４およびファン２６がそれぞ
れ近接配置されている。

【００１６】さらに、この湯循環式暖房装置１は、予め
所望の温度を設定する設定器２８と、この設定器２８に
よる設定温度Ｔｓと温度センサ１４からの検出出力Ｔｄ
とに基づいてガスバーナ１６の着火あるいは消火を制御
する制御手段としてのＣＰＵを備える。

【００１７】このＣＰＵ３０は、メモリ３２、比較部３
４およびコントローラ部３６を含む。

【００１８】メモリ３２は、ガスバーナ１６の着火およ
び消火の目安となる設定温度Ｔｄからの偏差値ｋ，ｋ´
が各設定温度Ｔｓに応じて予め記憶されており、この着
火用の偏差値ｋは設定温度Ｔｓが低くなるほど小さな値
となるように設定されている。

【００１９】すなわち、図２に示すように、着火用の偏
差値ｋについては、設定温度Ｔｓ１の場合（温度レベル
でＬ１の場合）をｋ１、これよりも高い設定温度Ｔｓ２
の場合（温度レベルでＬ２の場合）をｋ２とすると、ｋ
１＜ｋ２となっている。また、消火用の偏差値ｋ´につ
いては、設定温度Ｔｓ１の場合（温度レベルでＬ１の場
合）をｋ１´、設定温度Ｔｓ２の場合（温度レベルでＬ
２の場合）をｋ２´とすると、ｋ１´＞ｋ２´となるよ
うに設定されており、これによって、着火と消火のハン
チング現象が頻繁に起こらないように配慮されている。

【００２０】比較部３４は、設定器２８による設定温度
Ｔｓと温度センサ１４の検出出力Ｔｄとの温度差ΔＴを
求め、この温度差ΔＴとメモリ３２からの各設定温度Ｔ
ｓに応じた着火用および消火用の各偏差値ｋ，ｋ´とを
比較して温度差ΔＴが偏差値ｋ，ｋ´を越えた場合にガ
スバーナ１６の着火あるいは消火の指令信号を出力する
。

【００２１】コントローラ部３６は、設定器２８による
設定温度Ｔｓに応じて、メモリ３２からこれに対応する
着火用と消火用の各偏差値ｋ，ｋ´を比較部３４に与え
るとともに、比較部３４からの指令信号に応じてガス元
栓１８のオン・オフ、ガス比例弁２０、点火プラグ２４
、およびファン２６をそれぞれ制御する。

【００２２】なお、３８は膨張タンク６に水を補給する
場合に使用される水電磁弁である。

【００２３】上記構成の湯循環式暖房装置１において、
設定器２８により所望の温度Ｔｓを設定すると、コント
ローラ部３６は、その設定温度Ｔｓに対応する着火用と
消火用の各偏差値ｋ，ｋ´をメモリ３２から読み出し、
これらの値ｋ，ｋ´を比較部３４に与える。

【００２４】比較部３４は、設定器２８による設定温度
Ｔｓと温度センサ１４からの検出出力Ｔｄとの温度差Δ
Ｔ（＝Ｔｄ−Ｔｓ）を求め、この温度差ΔＴとメモリ３
２からの設定温度Ｔｓに応じた着火用および消火用の各
偏差値ｋ，ｋ´とを比較して温度差ΔＴが偏差値ｋ，ｋ
´を越えた場合にガスバーナ１６の着火あるいは消火の
指令信号を出力する。

【００２５】たとえば、図２に示すように、設定温度が
Ｔｓ１（温度レベルでＬ１）の場合には、着火用の偏差
値としてｋ１、消火用の偏差値としてｋ１´が、また、
設定温度がＴｓ２（温度レベルでＬ２）の場合には着火
用の偏差値としてｋ２、消火用の偏差値としてｋ２´が
それぞれ選ばれる。

【００２６】ここで、着火用の偏差値については、ｋ１
＜ｋ２であるから、設定温度が低いＴｓ１の場合には、
湯循環路１２の湯温が設定温度Ｔｓ１からあまり低下し
ないうちにガスバーナ１６が着火されることになる。こ
のため、熱交換器２のフィンに結露が生じるのが回避さ
れる。また、消火用の偏差値については、ｋ１´＞ｋ２
´であるから、設定温度がＴｓ１の場合の温度制御幅ｋ
１＋ｋ１´と、Ｔｓ２の場合の温度制御幅ｋ２＋ｋ２´
とは大差なく、これによって着火と消火のハンチング現
象が頻繁に起こるのが回避される。

【００２７】

【発明の効果】本発明によれば、設定温度の高低に応じ
てその着火燃焼の開始の目安となる偏差値が変更され、
特に設定温度が低い場合には偏差値の値が小さくなるの
で、結果的にガスバーナの着火開始温度は設定温度から
極端に低下することがなく、したがって、熱交換器のフ
ィンの結露発生等が生じないようになる等の効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係る湯循環式暖房装置の構成
図である。

【図２】本発明の湯循環式暖房装置の設定温度と着火お
よび消火の偏差値との関係を示す特性図である。

【図３】従来の湯循環式暖房装置の設定温度と着火およ
び消火の偏差値との関係を示す特性図である。

【符号の説明】

１…湯循環式暖房装置、２…熱交換器、４…放熱器、８
…ポンプ、１２…湯循環路、１４…温度センサ、１６…
ガスバーナ、２８…設定器、３０…制御手段（ＣＰＵ）
、３２…メモリ、３４…比較部、３６…コントローラ部
。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　熱交換器（２）、放熱器（４）、湯循
環用ポンプ（８）が順次配置されてなる湯循環路（１２
）を備え、この湯循環路（１２）の前記熱交換器（２）
と放熱器（４）との間に湯温検出用の温度センサ（１４
）が取り付けられ、前記熱交換器（２）に対してガスバ
ーナ（１６）が設けられる一方、予め所望の温度を設定
する設定器（２８）と、この設定器（２８）による設定
温度と前記温度センサ（１４）からの検出出力とに基づ
いて前記ガスバーナ（１６）の着火あるいは消火を制御
する制御手段（３０）とを備えた湯循環式暖房装置にお
いて、前記制御手段（３０）は、ガスバーナ（１６）の
着火、消火の目安となる設定温度からの偏差値が各設定
温度に応じて予め記憶されたメモリ（３２）と、温度セ
ンサ（１４）からの検出出力と設定器（２８）による設
定温度との温度差とを比較して、この温度差がメモリ（
３２）に記憶された偏差値を越えた場合にガスバーナ（
１６）の着火、消火の指令信号を出力する比較部（３４
）とを有し、かつ、前記メモリ（３２）に記憶された着
火用の偏差値は、設定温度が低くなるほど小さな値とな
るように設定されている、ことを特徴とする湯循環式暖
房装置。