JPH04349960A - 作業ブースの仕切装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、塗装ブース等の作業ブ
ースを仕切る装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、自動車用車体等を塗装する塗
装ブースにおいては、塗料ミストやそのゾーン内の雰囲
気が外部に漏出しないため、あるいは他のゾーンで吹き
付けられた塗料や外部の雰囲気がそのゾーン内に侵入す
るのを防止するため、仕切装置が適用されている。

【０００３】図４は、この種の仕切装置を適用した塗装
ブースを示したものである。この仕切装置は、塗装ブー
ス１の内部にエア噴出口２を備えた、いわゆるエアカー
テン方式のものであり、このエア噴出口２から塗装ブー
ス１を仕切る方向（図中の矢印Ａ方向）にエアを噴射す
ることによって、該塗装ブース１における特定ゾーン３
と他のゾーン４との間の雰囲気の流通を防止するように
している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
仕切装置では、上記塗装ブース１内においてワークＷが
搬送され、図４中の２点鎖線で示す位置に占位した場合
、上記エア噴出口２から噴射されたエアがワークＷの形
状に沿って流れることになり（矢印Ｂ）、このエアの流
れに乗って上記ゾーン３と他のゾーン４との間で雰囲気
が流通される虞れがある。

【０００５】本発明の目的は、上記実情に鑑みて、雰囲
気の流通を可及的に防止することのできる作業ブースの
仕切装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る作業ブース
の仕切装置は、作業ブースを仕切る方向に沿って配設さ
れ、該作業ブース内に向けて気体を噴射する噴出口と、
この噴出口に沿う態様で配設され、上記作業ブース内の
気体を吸引する吸入口とを備えている。

【０００７】

【作用】上記構成によれば、噴出口から噴射される気体
によって作業ブースが仕切られ、かつ流通しようとする
気体は吸入口から吸引される。

【０００８】

【実施例】以下、実施例を示す図面に基づいて本発明を
詳細に説明する。図１は、本発明に係る仕切装置を適用
した作業ブースを概念的に示したもので、四輪自動車用
車体Ｗに塗装を施す塗装ブース（作業ブース）１０を例
示している。

【０００９】この塗装ブース１０は、矩形のトンネル状
を成しており、その上部に換気用給気室１１が構成され
、かつその下部に換気用排気室１２が構成され、さらに
これら給気室１１および排気室１２間に、上記車体Ｗに
塗装を施す塗装ゾーン１３が構成されている。

【００１０】給気室１１は、上記塗装ブース１０の全長
に亘って配設されており、フィルタプレート１４を介し
て上記塗装ゾーン１３に連通されている。この給気室１
１には、換気用給気ブロア１５が接続されており、該ブ
ロア１５の作動によって塗装ブース１０の外部から換気
用エアが供給される。

【００１１】排気室１２は、上記給気室１１に対向する
部位に配設されており、ドレンプレート１６を介して上
記塗装ゾーン１３に連通され、また換気用排気ブロア１
７およびフィルタ１８を介して塗装ブース１０の外部に
接続されている。

【００１２】一方、上記塗装ブース１０は、上記塗装ゾ
ーン１３の内部にエア噴出口２１と、このエア噴出口２
１の両側に並設された一対のエア吸入口２２，２２とを
備えている。

【００１３】これらエア噴出口２１および一対のエア吸
入口２２，２２は、図２に示すように、それぞれ上記塗
装ゾーン１３の長手方向に直交する態様で、その上面か
ら左右両側面に亘って連続的に内方に向けて配設されて
おり、上記ドレンプレート１６との間に上記車体Ｗの投
影面積よりもわずかに大きな車体通過域Ｐを構成してい
る。

【００１４】図１に示すように、上記エア噴出口２１は
、仕切用給気ブロア２３を介して上記換気用給気ブロア
１５に接続され、また、上記一対のエア吸入口２２，２
２は、仕切用排気ブロア２４を介して上記排気室１２の
フィルタ１８に接続されている。

【００１５】上記のように構成された塗装ブース１０に
おいては、車体Ｗの塗装中、常時換気用給気ブロア１５
および換気用排気ブロア１７を作動させ、フィルタプレ
ート１４を介して塗装ゾーン１３に供給された換気用エ
アをドレンプレート１６を介して排気室１２へ排出させ
ることにより、該塗装ゾーン１３内の塗料ミストの浮遊
が減少される。

【００１６】一方、上記換気用給気ブロア１５および換
気用排気ブロア１７とともに、仕切用給気ブロア２３お
よび仕切用排気ブロア２４を作動させると、上記エア噴
出口２１から噴射されるエア（図中の矢印Ｃ）によって
塗装ゾーン１３が仕切られ、これを挟んだふたつの塗装
ゾーン１３ａ，１３ｂ間における雰囲気の流通が阻止さ
れる。

【００１７】ところで、図３に示すように、塗装ゾーン
１３内において車体Ｗが搬送され、この車体Ｗが上記エ
ア噴出口２１に対向する位置に占位された場合には、噴
射されたエアが該車体Ｗの形状に沿って流れることにな
り（矢印Ｄ）、このエアの流れに乗って上記仕切られた
一方の塗装ゾーン１３ａと他方の塗装ゾーン１３ｂとの
間で塗料ミスト等を含んだ雰囲気が流通される虞れがあ
る。

【００１８】しかしながら、上記塗装ゾーン１３ａ，１
３ｂ間で流通しようとする雰囲気は、エア噴出口２１の
両側に配設されたエア吸入口２２，２２から吸引される
ため（図中の矢印Ｅ）、それぞれが他方の塗装ゾーンへ
達することはない。

【００１９】なお、上記実施例では、四輪自動車用車体
Ｗに塗装を施す塗装ブース１０に適用した仕切装置を例
示しているが、本発明はこれに限定されず、その他のワ
ークに塗装を施す塗装ブースやその他の作業を行う作業
ブースにももちろん適用することができる。この場合作
業ブースは必ずしも矩形状である必要はない。また作業
ブース１０を複数のゾーン１３ａ，１３ｂに仕切るため
の仕切装置を例示しているが、該作業ブースの出入口部
に配設して外部との雰囲気の流通を防止する際にも適用
することができる。さらに、作業ブース１０を左右方向
に仕切る仕切装置を例示しているが、上下方向等、その
他の方向に仕切ることも可能である。

【００２０】また、上記実施例では、唯一の噴出口２１
と、この噴出口２１の両側に配設された一対の吸入口２
２とを備える仕切装置を例示しているが、噴出口および
吸入口が互いに並設されていればその他の態様であって
も構わない。この場合、噴出口と吸入口とは、それぞれ
少なくともひとつずつあればよい。さらに、これら噴出
口２１および吸入口２２を配設する場合、実施例におい
ては作業ブース１０の上面および左右両側面に配設して
いるが、本発明ではこれに限定されず、少なくとの一側
面に配設すればよい。

【００２１】さらに、上記実施例では、換気用ブロア１
５，１７を利用して噴出口２１から気体を噴射させると
ともに、吸入口２２から気体を吸引させるようにしてい
るが、吸入口から吸引した気体を浄化した後、再び噴出
口から作業ブース内に噴射させるようにしてもよいし、
また独立したブロア等により、作業ブースの外部と直接
流通させるようにしても構わない。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る作業
ブースの仕切装置によれば、噴出口から噴射される気体
によって作業ブースが仕切られ、かつ流通しようとする
気体は吸入口から吸引されるため、雰囲気の流通を可及
的に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明に係る仕切装置を適用した塗装
ブースを概念的に示した断面側面図である。

【図２】図２は、本発明に係る作業ブースの仕切装置を
概念的に示した透視斜視図である。

【図３】図３は、本発明に係る作業ブースの仕切装置の
要部を概念的に示した拡大側面図である。

【図４】図４は、従来の仕切装置を適用した塗装ブース
を概念的に示した断面側面図である。

【符号の説明】

１０…作業ブース、２１…噴出口、２２…吸入口。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　作業ブースを仕切る方向に沿って配設
   され、該作業ブース内に向けて気体を噴射する噴出口と
   、この噴出口に沿う態様で配設され、上記作業ブース内
   の気体を吸引する吸入口とを備えたことを特徴とする作
   業ブースの仕切装置。