JPH04349168A - セラミック誘電体材料、積層セラミックコンデンサおよび積層セラミックコンデンサの経時劣化防止方法 - Google Patents

セラミック誘電体材料、積層セラミックコンデンサおよび積層セラミックコンデンサの経時劣化防止方法

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JPH04349168A
JPH04349168A JP3151127A JP15112791A JPH04349168A JP H04349168 A JPH04349168 A JP H04349168A JP 3151127 A JP3151127 A JP 3151127A JP 15112791 A JP15112791 A JP 15112791A JP H04349168 A JPH04349168 A JP H04349168A
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mol
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ceramic capacitor
multilayer ceramic
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Masaaki Ikeda
雅昭 池田
Mayumi Yoshida
吉田 真弓
Akira Sato
陽 佐藤
Kousuke Nishiyama
西山 貢佑
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミック誘電体材料
と、それを用いた積層セラミックコンデンサと、その積
層セラミックコンデンサの直流電圧印加時の経時劣化防
止方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】積層セラミックコンデンサは、小型、大
容量、高信頼性の電子部品として広く利用されており、
1台の電子機器の中で使用される個数も、多数にのぼる
。近年、機器の小型・高性能化にともない、積層セラミ
ックコンデンサに対する更なる小型、大容量、低価格、
高信頼性化への要求はますます厳しくなっている。
【0003】このような小型、大容量化のために、誘電
体層の厚みを薄くする試みがなされている。しかしなが
ら、誘電体層が薄くなることにより、直流電圧を印加し
たときの誘電体層にかかる電界が強くなる。
【0004】ところで、JIS規格による種類IIに属
するコンデンサでは、誘電体材料として、強誘電体、特
にチタン酸バリウムがその高誘電率の故に使用されてい
る。そのうち、EIA規格に定められたX7R特性と呼
ばれる規格では、容量の変化率が、−55℃から125
℃の間で、15%以内と定められている。この規格内に
誘電率の変化を抑えるために、キュリー点は純粋のBa
TiO3 におけるのと同じ125℃のままとし、各種
添加物によってキュリー点の山をぼかし、温度特性を改
善する手法がとられる。
【0005】ところで、BaTiO3 は、キュリー点
以下の強誘電体領域でテトラゴナル相をとり、X線回折
(XRD)では、2θ=45°弱に(002)ピーク、
2θ=45°強に(200)ピークを示し、c軸とa軸
との格子定数の比c/a=1.01程度であることが知
られている。
【0006】従って、耐湿条件下等での負荷試験におい
ては、直流電界は、この強誘電体領域で印加され、この
電場に沿って、自発分極による双極子モーメントが配列
し、c軸への配向が生じる。そして、特に、誘電体層に
0.2V/μm 以上の電界が印加されるような薄層化
を行ない、電界強度が増大すると、このc軸への配向は
さらに助長される。そして、電場を取り去ってもこの配
向が戻らないと、c軸方向の誘電率は低いため、誘電率
は低下する。c軸への配向は、結晶軸の伸びによる機械
的変形をともなっているため、初期の状態に戻ることは
困難であると推定される。
【0007】これに加えて、格子欠陥がある場合には、
格子欠陥の移動による分極の安定化が、この傾向を助長
する。従って、耐湿条件下等での直流電圧負荷試験にお
ける容量変化は、強誘電体である限りは、多かれ少なか
れ避けられない現象であると考えられる。
【0008】このような欠点を改善するために、粒界に
低誘電率の層を作って電場を集中させ、強誘電体部分に
かかる電界を減らして、格子欠陥の移動とc軸の配向を
減らそうという考えがある。
【0009】誘電率ε1 の結晶の周りが、誘電率ε2
 の物質に結晶粒径のα倍の厚みで覆われるとき、α 
 1とすると、結晶にかかる電圧と合成された誘電率は
、ともに元のε2 /(αε1 +ε2 )倍になる。 すなわち、粒界に低誘電率の層を作って電場を集中させ
、強誘電体部分にかかる電場を減らせば、その分だけ誘
電率は低下してしまう。従って、この手法を使う限り、
誘電率と直流電界印加時の容量の経時変化の二率背反は
避けられない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
ような直流電界の印加により誘電率が経時劣化するとい
う問題と、経時劣化を小さくしようとすると誘電率が小
さくなってしまうという問題とをともに解消したセラミ
ック誘電体材料と、それを用いた積層セラミックコンデ
ンサと、積層セラミックの経時劣化防止方法とを提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(15)の本発明により達成される。 (1)チタン酸バリウムを主成分とし、85℃以上のキ
ュリー点を有し、キュリー点より低い温度において、c
軸とa軸との格子定数の比c/aが1.005以下であ
る強誘電性結晶を体積比で40%以上含むことを特徴と
するセラミック誘電体材料。
【0012】(2)チタン酸バリウム100モル%に対
し、Tiを置換する5価のドナーイオンおよび/または
Baを置換する3価のドナーイオンを原子数で1〜10
%含有する上記(1)に記載のセラミック誘電体材料。
【0013】(3)さらにTiを置換する2価のアクセ
プターイオンを、原子数で、前記ドナーイオンの1倍未
満含有する上記(1)に記載のセラミック誘電体材料。
【0014】(4)チタン酸バリウム100モル%に対
し、それぞれ、Nb2 O5 およびTa2 O5 換
算の合計で0.6〜2モル%の酸化ニオブおよび/また
は酸化タンタルと、CoOおよび/またはZnO換算の
合計のモル比で、Nb2 O5 の0.5〜1倍の酸化
コバルトおよび/または酸化亜鉛とを含有する上記(1
)ないし(3)のいずれかに記載のセラミック誘電体材
料。
【0015】(5)チタン酸バリウム100モル%に対
し、それぞれR2O3 (Rは、Yおよびランタノイド
元素)に換算して、合計で0.6〜4モル%の酸化イッ
トリウムおよびランタノイド酸化物の1種以上と、それ
ぞれM2 O(M2 は、Mg、CaおよびCo)に換
算して、モル比で、酸化イットリウムおよびランタノイ
ド酸化物の合計の0.5〜1倍の酸化マグネシウム、酸
化カルシウムおよび酸化コバルトの1種以上と、酸化チ
タンとを含有する上記(1)ないし(3)のいずれかに
記載のセラミック誘電体材料。
【0016】(6)チタン酸バリウム100モル%に対
し、AM2 1/3 M52/3O3 (AはBa、C
a、Srの1種以上、M2 はMg、CoおよびZnの
1種以上、M5 はNbおよび/またはTa)換算で1
.5〜6モル%のA(M21/3 M52/3)複合酸
化物と、MnO換算で0.1〜2モル%の酸化マンガン
と、BaO換算で1モル%以下の酸化バリウムとを含有
する上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のセラミ
ック誘電体材料。
【0017】(7)中性または還元性雰囲気中で焼成さ
れた上記(5)または(6)に記載のセラミック誘電体
材料。
【0018】(8)平均グレインサイズが0.3〜1.
5μm であり、1300〜1400℃で焼成された上
記(1)ないし(7)のいずれかに記載のセラミック誘
電体材料。
【0019】(9)上記(1)ないし(8)のいずれか
に記載のセラミック誘電体材料の誘電体層を、内部導体
層と一体化成形したことを特徴とする積層セラミックコ
ンデンサ。
【0020】(10)前記内部導体層間の誘電体層の厚
さが100μm 以下である上記(9)に記載の積層セ
ラミックコンデンサ。
【0021】(11)積層セラミックコンデンサに直流
電圧を印加して使用するに際し、上記(9)または(1
0)に記載の積層セラミックコンデンサを使用して、直
流電圧印加時の容量の経時劣化を防止することを特徴と
する積層セラミックコンデンサの経時劣化防止方法。
【0022】(12)前記直流電圧による電界は、0.
02V/μm 以上である上記(8)に記載の積層セラ
ミックスコンデンサの経時劣化防止方法。
【0023】(13)チタン酸バリウム100モル%に
対し、それぞれR2 O3 (Rは、Yおよびランタノ
イド元素)に換算して、合計で0.6〜4モル%の酸化
イットリウムおよびランタノイド酸化物の1種以上と、
それぞれM2 O(M2 は、MgCaおよびCo)に
換算して、モル比で、酸化イットリウムおよびランタノ
イド酸化物合計の0.5〜1倍の酸化マグネシウム、酸
化カルシウムおよび酸化コバルトの1種以上と、酸化チ
タンとを含有するセラミック誘電体材料の誘電体層を、
内部導体層と一体化成形したことを特徴とする積層セラ
ミックコンデンサ。
【0024】(14)チタン酸バリウム100モル%に
対し、AM2 1/3 M52/3O3 (AはBa、
Ca、Srの1種以上、M2 はMg、CoおよびZn
の1種以上、M5 はNbおよび/またはTa)換算で
1.5〜6モル%のA(M2 1/3 M52/3)複
合酸化物と、MnO換算で0.1〜2モル%の酸化マン
ガンと、BaO換算で1モル%以下の酸化バリウムとを
含有する誘電体セラミック材料の誘電体層を、内部導体
層と一体化成形したことを特徴とする積層セラミックコ
ンデンサ。
【0025】(15)前記内部導体層が卑金属であり、
中性または還元性雰囲気中で一体焼成された上記(13
)または(14)に記載の積層セラミックコンデンサ。
【0026】
【具体的構成】以下、本発明の具体的構成について詳細
に説明する。本発明のセラミック誘電体材料は、チタン
酸バリウムを主体とする。すなわち、チタン酸バリウム
単独のペロブスカイト化合物であっても、また、そのA
サイト(Ba)およびBサイト(Ti)を公知の種々の
元素で置換したペロブスカイト化合物であってもよい。 この明細書では、このように、AおよびBサイトを置換
したものも「チタン酸バリウム」に包含させるものとす
る。
【0027】Aサイト置換元素としては、Sr、Ca等
のAサイト置換2価イオンが可能であり、その置換量は
一般に20at% 以下である。また、Bサイト置換元
素としては、Zr、Sn等のBサイト置換4価イオンが
可能であり、その置換量は一般に、20at% 以下で
ある。この他、SiO2 や、各種ガラス成分、例えば
Ba0.583 Ca0.417 SiO2 等が6モ
ル%以下含有されていてもよい。
【0028】このようなセラミック誘電体材料は、コン
デンサ特性から、85℃以上、一般に120〜130℃
のキュリー点をもつ。
【0029】さらに、このようなセラミック誘電体材料
は、キュリー点より低い温度、すなわち強誘電体状態に
おいて、c軸とa軸との格子定数の比c/a≦1.00
5の強誘電性結晶を、体積比で40%以上含むものであ
る。そして、これにより、臨界的に、直流電界印加時の
容量の経時劣化が減少するものである。
【0030】このようなミクロな結晶構造は、X線回折
(XRD)や中性子線回折によって確認できる。すなわ
ち、例えばCuKαを用いたXRDでは、テトラゴナル
相のBaTiO3 では、c軸(002)ピークは2θ
=44.95°、a軸(200)ピークは2θ=45.
41°に生じ、格子定数a=3.9947、b=4.0
336、c/a=1.0097、原子座標Ba  z=
0、Ti  z=0.512であり、この結果は、中性
子線回折でも同様である。
【0031】これに対し、本発明では、これらよりaが
大きく、cが小さくc/a≦1.005、通常c/a=
0.995〜1.005で、Tiの原子座標z>0.5
の擬似キュービック相とでも称される別相が、テトラゴ
ナル相に加え、あるいはテトラゴナル相に変えて生じる
ものである。この結果、XRDや、中性子線回折では、
(002)ピークと(200)ピークとの間に新たな単
一のピークが生じたり、このピークの肩に(002)ピ
ークや(200)ピークが乗ったりするものである。
【0032】そして、RIETANプログラムを用いて
、これらの試料のリートベルト(Rietveld)解
析をすると、c/a≦1.005のピークをもつ結晶は
、体積比で40%以上、特に50%以上、さらには60
〜100%存在すると算出されるものである。なお、R
IETANプログラムを用いたリートベルト解析は、泉
富士夫、浅野肇ら、J. Appl. Crystal
logr. 20 1987 P411の記載の方法で
行なえばよい。
【0033】このようなc/a≦1.005の擬似キュ
ービック相を生成させるには、例えば後述のNb等の各
種ドナーの所定量の添加を行なったり、グレインサイズ
や、焼結温度や、焼結雰囲気等を制御したりすることに
よればよく、その生成条件は、実験から容易に求めるこ
とができる。
【0034】このような前提において、本発明のc/a
≦1.005の擬似キュービック相の生成に有効な組成
としては、チタン酸バリウム100モル%に対し、Ti
サイトを置換する5価のドナーイオンおよび/またはB
aサイトを置換する3価のドナーイオンを原子数で1〜
10%含有するものが好ましい。ドナーの含有により、
擬似キュービック相が生成しやすくなるが、ドナー量が
大すぎると、焼結が困難となったり、異相を生じて誘電
率が低下したりする。
【0035】このような場合、5価のドナーイオンとし
ては、Nb5+、Ta5+、V5+の1種以上、特にN
b5+および/またはTa5+が挙げられる。また、3
価のドナーとしては、Y3+およびR3+(Rはランタ
ノイド元素)の1種以上が挙げられ、R3+としては、
Ce3+、La3+、Pr3+、Sm3+、Gd3+、
Nd3+が好ましい。なお、ドナーイオンのチタン酸バ
リウム100モル%当りの原子数は1〜8%が特に好ま
しい。
【0036】このようにドナーイオンを含有する場合、
温度特性の改善と焼結性の向上や、比抵抗の向上等のた
め、さらにTiを置換する2価のアクセプターイオンを
含有することが好ましい。ただし、アクセプターイオン
が増加すると、ドナー添加効果を減じるので、その原子
数は、ドナーの合計の1倍未満、特に0.1〜0.5倍
であることが好ましい。なお、2価のアクセプターとし
ては、Mg2+、Zn2+、Mn2+、Co2+が好適
である。
【0037】これらドナーやアクセプターは、原料チタ
ン酸バリウム系化合物に、酸化物や焼成により酸化物と
なる前駆体の形で添加しても、複合ペロブスカイト化合
物の形で添加してもよい。また、ドナーやアクセプター
添加に際し、Aサイトにある原子の数とBサイトにある
原子の数の比A/Bを1前後、好ましくは1.010〜
0.998に保つ目的で、原料チタン酸バリウムには、
チタンや、バリウムや、Aサイト置換2価イオン元素な
いしBサイト置換4価イオン元素等の酸化物等を添加し
てもよい。
【0038】このような場合、特に好ましい第1の組成
系としては、Nb5+および/またはTa5+、特にN
b5+をドナーとし、酸化ニオブおよび/または酸化タ
ンタルを添加する系がある。酸化ニオブおよび/または
酸化タンタルの含有量は、BaTiO3 100モル%
に対し、Nb2 O5 、Ta2 O5 換算で、0.
6〜2モル%、特に0.8〜1.5モル%とすることが
好ましい。このような範囲で擬似キュービック相が有効
に生成する。このような場合、Nbドナー単独であるか
、その一部を、Taで置換したものが好ましい。
【0039】このような組成には、特に温度特性を改良
し、焼結性を改良する目的で、アクセプターとして、酸
化コバルトおよび/または酸化亜鉛が含有されているこ
とが好ましい。これらの含有量は、CoO、ZnO換算
の合計のモル比で、Nb2 O5 やTa2 O5 合
計の0.5〜1倍であることが好ましい。
【0040】このような組成系のセラミック誘電体は、
チタン酸バリウム粉末に、所定量のNb2 O5 等の
粉末とともに、CoOおよび/またはZnOの粉末を混
合し、これに公知の有機バインダや、溶媒等を含むビヒ
クルを加え、成形可能な状態とした後、これを単独、あ
るいは導体材料と一体化して焼成して製造される。焼成
は、大気中で、1300℃〜1400℃程度、特に13
50〜1400℃程度で行なえばよい。導体材料として
は、パラジウム、銀パラジウム、白金等の貴金属材質が
好ましい。
【0041】また、好ましい第2の組成系は、同じくN
b5+やTa5+をドナーとするものであって、チタン
酸バリウム100モル%に対し、MnO換算で0.1〜
2モル%の酸化マンガンと、BaO換算で1モル%以下
、特に0.1〜1モル%の酸化バリウムと、例えばBa
Mg1/2 Nb2/3 O 3換算で1.5〜6.0
モル%のBa−Mg−Nb系等の複合ペロブスカイト化
合物とを含有するものである。
【0042】このような複合ペロブスカイト化合物とし
ては、Ba−Mg−Nb系の他、AM21/3M52/
3O3 のものであってもよい。ここに、Aは、Ba、
Ca、Srの1種〜3種であるが、このうち、Baを必
須成分として、これらの1〜3種を含むことが好ましい
。M2 は、Mg、Co、Znの1種〜3種であるが、
Mgを必須成分として、これらの1種〜3種を含むこと
が好ましい。 M5 は、Nbおよび/またはTaであるが、Nbを含
むものであることが好ましい。
【0043】複合ペロブスカイトにより、所定量のドナ
ーが添加されて、擬似キュービック相が生成が容易とな
り、また、複合ペロブスカイトと酸化マンガンにより、
所定量のアクセプターが添加される。そして、酸化マン
ガンの添加により、焼結性の向上と、セラミックの還元
防止が可能となり、酸化バリウムの添加により、セラミ
ックの還元防止が可能となる。
【0044】このような組成系のセラミック誘電体は、
チタン酸バリウムの粉末に、所定量のMnCO3 粉末
、BaCO3 粉末および複合ペロブスカイト化合物粉
末を混合し、ビヒクルを加えて成形可能な状態とした後
、これを単独、あるいは導体材料と一体化して焼成して
製造される。焼成は、大気中であってもよいが、酸素分
圧10−6〜10−12 気圧の中性雰囲気あるいは還
元性雰囲気(例えばN2 +H2 +H2 O)とする
ことが好ましい。 焼成温度は1300〜1400℃、特に1350〜14
00℃が好ましい。これにより、特にニッケル、ニッケ
ル合金等の卑金属の内部導体の使用が可能となる。
【0045】さらに、好ましい第3の組成系は、Yまた
はライタノイド元素の3価イオンをドナーとするもので
ある。酸化イットリウムおよびランタノイド酸化物の1
種以上の総含有量は、チタン酸バリウム100モル%に
対し、R2O3 (Rは、Yおよびランタノイド元素)
に換算して、0.6〜4モル%、特に1.0〜3.0モ
ル%であり、これにアクセプターとして、M2 O(M
はMg、CaおよびCo)換算で、R2 O3の合計量
の0.5〜1モル倍の量の酸化マグネシウム、酸化コバ
ルトおよび酸化カルシウムの1種以上を含有する。この
アクセプターは、還元防止の点でも好適である。
【0046】さらに、これらには、好ましくはAサイト
の原子の数とBサイトの原子の数の比A/Bを1.00
前後、好ましくは0.998〜1.010なるようにT
iO2 を加えることが好ましい。
【0047】このような組成系を得るには、チタン酸バ
リウムの粉末に、所定量のTiO2粉末、R2 O3 
粉末、M2 O粉末を混合し、上記第2の組成系と同様
、成形可能な状態とした後、大気中、より好ましくは中
性あるいは還元性雰囲気で1300〜1400°で焼成
することが好ましい。そして、Ni等の卑金属内部導体
の使用が可能となる。
【0048】なお、これらセラミック誘電体材料中の平
均グレインサイズは、一般に、0.3〜1.5μm 程
度とすることが好ましい。そして、良好な誘電率をもつ
【0049】このようなセラミック誘電体材料は、内部
導体と積層されて多層セラミックコンデンサとされる。 焼成後のセラミック誘電体材料の誘電体層の一層あたり
の厚さは、100μm 以下、特に50μm 以下、さ
らには5〜30μm 程度とする。本発明は、このよう
な薄層化した誘電体層を有する多層セラミックコンデン
サの容量の経時変化防止に有効である。なお、誘電体層
の積層数は、通常2〜200程度とする。
【0050】セラミック誘電体材料と内部導体材料との
積層一体化は、グリーンシート法によっても、印刷法に
よってもよく、これらを積層後、焼成を行なう。焼成は
、貴金属材料を内部導体として大気中で行なうことがで
きる。また、上記の好ましい第2および第3の組成系で
は、酸素分圧10−6気圧以下の中性または還元性雰囲
気で行なうことができ、卑金属材料を内部導体として使
用できるという利点を生じる。そして、いずれの場合も
、十分な容量と、1010Ω以上の高抵抗を得ることが
でき、デラミネーション等の欠陥がなく、機械的強度の
十分な積層セラミックコンデンサを得ることができる。 なお、積層セラミックコンデンサには、内部導体と導通
する一対の外部電極を設ける。外部電極材料としては公
知の種々の材質が適用可能である。
【0051】このような多層セラミックコンデンサは、
使用時に、誘電体層1μm あたり、0.02V/μm
 以上、 特に0.2V/μm 以上、さらには0.5
V/μm 以上、一般に5V/μm 程度以下の直流電
界と、通常、これに重畳する交流成分とが印加される。 そして、本発明による擬似キュービック相の生成により
、このような直流電界を負荷しても、容量の経時変化は
きわめて少ないものである。
【0052】
【実施例】以下、実施例により、本発明をさらに詳細に
説明する。 実施例1 BaCO3 とTiO2 を1:1のモル比になるよう
に評量し、水中でめのう石とともに混合し、空気中で1
100℃で2時間仮焼きした。仮焼き物を粉砕したもの
に、Nb2 O5 (0.2〜1.0モル%)、Co3
 O4 (0.25モル%)を加えて同様に混合し、脱
水、乾燥して原料粉末を得た。
【0053】この粉体にポリビニルアルコール(PVA
)水溶液を加え、造粒して円盤形状に加圧成形した。 焼成は、空気中1360℃で行なった。焼成後の試料の
1部をめのう乳鉢で粉砕して、XRD、中性子線回折用
の試料とした。図1に、CuKαを用いたXRDの結果
を示す。
【0054】図1に示されるように、Nb2 O5 の
添加量が0.4モル%をこえると、(200)ピークと
(002)ピークが接近し、c軸とa軸の長さの比が、
ほとんど1となり、立方晶に近い構造となった。ただし
、容量の温度特性から、キュリー点は125℃のままで
あった。125℃で誘電率の急激な変化があることから
、強誘電体であることはまちがいない。結晶粒径は、0
.4モル%の場合を除きNb2 O5 量にはよらず、
0.8μm 程度であった。
【0055】2θ=20度から120度の範囲でのXR
Dデーターを用いてリートベルト解析を行ない、c軸と
a軸との比c/aが1.005以下である強誘電性結晶
の体積比を決定した。その結果を表1に示す。
【0056】
【表1】
【0057】また、サンプルNo. 5の中性子線回折
の結果を表2に示す。このように、サンプルNo. 5
およびNo. 4では、c/a=0.9962の擬似キ
ュービック相がそれぞれ82%および73%生成してい
た。なお、サンプルNo. 4、5の室温での誘電率は
4200程度であった。
【0058】
【表2】
【0059】次に、サンプルNo. 1〜5のグリーン
10枚に、Pdペーストを印刷し、これを積層して、前
記の条件で大気中焼成した。その後、さらにAg外部電
極を形成し、5種の積層セラミックコンデンサを作製し
た。 焼成後の誘電体層一層あたりの厚さは25μm とした
【0060】このように得られた各コンデンサを、15
0℃で1時間熱処理し、室温に24時間設置し、LCR
メータにより、1kHz 、1Vrmsの条件で容量を
測定し、初期値とした。その後、各コンデンサに、40
℃にて、25Vの電圧を印加して、1V/μm の直流
電界を一定時間印加し、その後無負荷の状態で室温にて
24時間放置して、上記と同一の条件で容量を測定し、
初期の容量からの変化率を算出した。100時間後およ
び1000時間後の結果を表1に示す。
【0061】表1に示される結果から、c/a≦1.0
05相が40体積%以上生成することにより、容量の経
時変化が臨界的に減少することがわかる。なお、サンプ
ルNo. 4、5を用いたコンデンサの抵抗は1010
Ω以上であり、十分な抵抗を示し、デラミネーション等
の欠陥のないコンデンサが得られた。
【0062】実施例2 炭酸塩と酸化物より、複合ペロブスカイト化合物BaM
g1/3 Nb2/3 O3 を合成した。BaTiO
3 100モル%に対してMnCO3   0.5モル
%、BaCO3   0.5モル%、および複合ペロブ
スカイト化合物  0.5モル%または2.0モル%を
混合し、これに有機バインダを加えて、成形し、O2 
分圧10−10 気圧のN2 −H2 −H2 O雰囲
気で焼成した。
【0063】図2に、複合ペロブスカイトの添加量  
0.5モル%および2.0モル%のXRDを示す。図2
から、2.0モル%添加のときには、c/a=1.00
3の擬似キュービック相が生成していることがわかる。 この場合、BaMg1/3 Nb2 /3O3 が1.
5モル%以上になると、c軸とa軸との比c/aが1.
003である強誘電性結晶の体積比が60%以上となっ
た。また、複合ペロブスカイト化合物2.0モル%の添
加の場合、キュリー点は125℃、室温での誘電率は2
800であった。
【0064】次いで、このような複合ペロブスカイト 
 2.0モル%添加のセラミック誘電体を用いて、その
グリーンシート上にNiペーストを印刷して積層し、上
記の雰囲気で焼結を行ない、実施例1と同一サイズの積
層セラミックコンデンサを作製した。得られたコンデン
サの抵抗は1010Ω以上であり、デラミネーション等
の欠陥はなかった。また、容量の1000時間後の変化
率も0であり、c/a≦1.005相の生成により臨界
的に直流電圧印加時の容量変化が減少することが確認さ
れた。
【0065】実施例3 BaTiO3 100モル%に対してMgO  1.0
モル%と、TiO2   0.5モル%と、La2 O
3 、Pr2 O3 またはY2 O3   2.0モ
ル%とを混合し、これに有機バインダを加えて成形し、
O2 分圧10−10 気圧のN2 −H2 −H2 
O雰囲気で焼成した。これらのキュリー点は125℃で
あった。
【0066】図3に、XRDを示す。図3から、c/a
≦1.005の擬似キュービック相が生成していること
がわかる。そして、これらではc軸とa軸との比c/a
が1.005以下である強誘電性結晶の体積比が60%
以上生成していた。
【0067】さらに、このようなセラミック誘電体のグ
リーンシートを用い、これにNiペーストを印刷して積
層し、上記の雰囲気で焼結を行ない、実施例1と同一サ
イズの積層セラミックコンデンサを作製した。この結果
、1000時間後の容量変化率は0であり、c/a≦1
.005相の生成により、臨界的に直流電圧印加時の容
量変化が減少した。なお、各コンデンサの抵抗は101
0Ω以上であり、デラミネーション等の欠陥は生じなか
った。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、直流電圧を印加して使
用される積層セラミックスコンデンサの容量の経時劣化
が臨界的に減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセラミック誘電体材料のX線回折(X
RD)チャートである。
【図2】本発明のセラミック誘電体材料のXRDチャー
トである。
【図3】本発明のセラミック誘電体材料のXRDチャー
トである。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  チタン酸バリウムを主成分とし、85
    ℃以上のキュリー点を有し、キュリー点より低い温度に
    おいて、c軸とa軸との格子定数の比c/aが1.00
    5以下である強誘電性結晶を体積比で40%以上含むこ
    とを特徴とするセラミック誘電体材料。
  2. 【請求項2】  チタン酸バリウム100モル%に対し
    、Tiを置換する5価のドナーイオンおよび/またはB
    aを置換する3価のドナーイオンを原子数で1〜10%
    含有する請求項1に記載のセラミック誘電体材料。
  3. 【請求項3】  さらにTiを置換する2価のアクセプ
    ターイオンを、原子数で、前記ドナーイオンの1倍未満
    含有する請求項1に記載のセラミック誘電体材料。
  4. 【請求項4】  チタン酸バリウム100モル%に対し
    、それぞれ、Nb2O5 およびTa2 O5 換算の
    合計で0.6〜2モル%の酸化ニオブおよび/または酸
    化タンタルと、CoOおよび/またはZnO換算の合計
    のモル比で、Nb2 O5 の0.5〜1倍の酸化コバ
    ルトおよび/または酸化亜鉛とを含有する請求項1ない
    し3のいずれかに記載のセラミック誘電体材料。
  5. 【請求項5】  チタン酸バリウム100モル%に対し
    、それぞれR2 O3 (Rは、Yおよびランタノイド
    元素)に換算して、合計で0.6〜4モル%の酸化イッ
    トリウムおよびランタノイド酸化物の1種以上と、それ
    ぞれM2 O(M2 は、Mg、CaおよびCo)に換
    算して、モル比で、酸化イットリウムおよびランタノイ
    ド酸化物の合計の0.5〜1倍の酸化マグネシウム、酸
    化カルシウムおよび酸化コバルトの1種以上と、酸化チ
    タンとを含有する請求項1ないし3のいずれかに記載の
    セラミック誘電体材料。
  6. 【請求項6】  チタン酸バリウム100モル%に対し
    、AM2 1/3 M52/3O3 (AはBa、Ca
    、Srの1種以上、M2 はMg、CoおよびZnの1
    種以上、M5 はNbおよび/またはTa)換算で1.
    5〜6モル%のA(M2 1/3 M52/3)複合酸
    化物と、MnO換算で0.1〜2モル%の酸化マンガン
    と、BaO換算で1モル%以下の酸化バリウムとを含有
    する請求項1ないし3のいずれかに記載のセラミック誘
    電体材料。
  7. 【請求項7】  中性または還元性雰囲気中で焼成され
    た請求項5または6に記載のセラミック誘電体材料。
  8. 【請求項8】  平均グレインサイズが0.3〜1.5
    μm であり、1300〜1400℃で焼成された請求
    項1ないし7のいずれかに記載のセラミック誘電体材料
  9. 【請求項9】  請求項1ないし8のいずれかに記載の
    セラミック誘電体材料の誘電体層を、内部導体層と一体
    化成形したことを特徴とする積層セラミックコンデンサ
  10. 【請求項10】  前記内部導体層間の誘電体層の厚さ
    が100μm 以下である請求項9に記載の積層セラミ
    ックコンデンサ。
  11. 【請求項11】  積層セラミックコンデンサに直流電
    圧を印加して使用するに際し、請求項9または10に記
    載の積層セラミックコンデンサを使用して、直流電圧印
    加時の容量の経時劣化を防止することを特徴とする積層
    セラミックコンデンサの経時劣化防止方法。
  12. 【請求項12】  前記直流電圧による電界は、0.0
    2V/μm 以上である請求項8に記載の積層セラミッ
    クスコンデンサの経時劣化防止方法。
  13. 【請求項13】  チタン酸バリウム100モル%に対
    し、それぞれR2 O3(Rは、Yおよびランタノイド
    元素)に換算して、合計で0.6〜4モル%の酸化イッ
    トリウムおよびランタノイド酸化物の1種以上と、それ
    ぞれM2 O(M2は、MgCaおよびCo)に換算し
    て、モル比で、酸化イットリウムおよびランタノイド酸
    化物合計の0.5〜1倍の酸化マグネシウム、酸化カル
    シウムおよび酸化コバルトの1種以上と、酸化チタンと
    を含有するセラミック誘電体材料の誘電体層を、内部導
    体層と一体化成形したことを特徴とする積層セラミック
    コンデンサ。
  14. 【請求項14】  チタン酸バリウム100モル%に対
    し、AM2 1/3 M52/3O3 (AはBa、C
    a、Srの1種以上、M2 はMg、CoおよびZnの
    1種以上、M5 はNbおよび/またはTa)換算で1
    .5〜6モル%のA(M2 1/3 M52/3)複合
    酸化物と、MnO換算で0.1〜2モル%の酸化マンガ
    ンと、BaO換算で1モル%以下の酸化バリウムとを含
    有する誘電体セラミック材料の誘電体層を、内部導体層
    と一体化成形したことを特徴とする積層セラミックコン
    デンサ。
  15. 【請求項15】  前記内部導体層が卑金属であり、中
    性または還元性雰囲気中で一体焼成された請求項13ま
    たは14に記載の積層セラミックコンデンサ。
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