JPH04348376A - 電子写真装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、たとえばレーザを用
いた、プリンタ・複写機・ファクシミリなど、帯電・書
き込み・現像・転写・クリーニング等の電子写真プロセ
スを繰り返して用紙・封筒などのシートに記録を行う電
子写真装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、たとえばレーザプリンタでは、図
７に示すように、感光体１表面に形成した画像を転写器
２でシート上に転写して後、そのシートを剛体のガイド
部材３で案内して定着器４へと導き、その定着器４でシ
ートを搬送しながら熱と圧力を加えてそのシート上の転
写画像を定着する構成としている。そして、画像定着中
にシートを定着器４の加熱ロ−ラ４ａと加圧ローラ４ｂ
とで引っ張ることにより、転写器２での転写画像にずれ
を生じないように、感光体１の周速Ｖｐを両ロ−ラ４ａ
・４ｂの周速Ｖｈより僅かに速くしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、その
ように感光体１と両ロ−ラ４ａ・４ｂに微妙な周速差を
もたせて調整することは困難であるため、たとえば感光
体１の周速Ｖｐが両ロ−ラ４ａ・４ｂの周速Ｖｈより速
すぎてしまう場合がある。そして、この場合には、定着
が進むにつれてこの周速差に基づき両ロ−ラ４ａ・４ｂ
の定着ニップ部と感光体１上の転写位置との間でシート
が大きく撓むが、その撓みは前記剛体のガイド部材３で
規制されることになる。そうすると、シートは、逃げ場
がなくなり、その搬送方向後端側が転写器２側へ逃げ、
感光体１上を滑ってその転写位置でずれを生じたり、あ
るいは、反対に搬送方向先端側が両ローラ４ａ・４ｂ間
に逃げ、それらローラ４ａ・４ｂ間に入り込んでミミズ
シワを生じたりしてしまう。そして、シートにこれら転
写ずれやミミズシワが発生することによって記録品質が
低下してしまう問題があった。

【０００４】そこで、この発明の目的は、シートに転写
ずれやミミズシワが発生することを防いで記録品質の低
下を防止することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】そのため、請求項１に記
載のこの発明は、たとえば以下の図示実施例に示すとお
り、転写後のシートＳをガイド部材２３で案内して定着
器１７へと導き、その定着器１７で前記シートＳ上の転
写画像を定着する電子写真装置において、前記ガイド部
材２３を弾性変形可能な部材で形成してなることを特徴
とする。

【０００６】請求項２に記載のこの発明は、たとえば以
下の図示実施例に示すとおり、請求項１に記載の電子写
真装置において、前記ガイド部材２３の一定以上の弾性
変形を検知するマイクロスイッチ３０のような検知手段
を設けてなることを特徴とする。

【０００７】請求項３に記載のこの発明は、たとえば以
下の図示実施例に示すとおり、転写後のシートＳを定着
入口上ガイド板４１のようなガイド部材で案内して定着
器１７へと導き、その定着器１７で前記シートＳ上の転
写画像を定着する電子写真装置において、前記ガイド部
材を、撓んだシートＳによって押されて揺動可能に支持
してなることを特徴とする。

【０００８】請求項４に記載のこの発明は、たとえば以
下の図示実施例に示すとおり、請求項１または請求項３
に記載の電子写真装置において、前記ガイド部材を前記
定着器１７で支持してなることを特徴とする。

【０００９】

【作用】そして、請求項１に記載のこの発明では、転写
後のシートＳの撓みが大きくなるにつれその撓んだシー
トＳによってガイド部材２３が押されて弾性変形し、シ
ートＳの撓みを吸収する。

【００１０】請求項２に記載のこの発明では、ガイド部
材２３が一定以上の弾性変形を生じると、それを検知手
段が検知する。

【００１１】請求項３に記載のこの発明では、転写後の
シートＳの撓みが大きくなるにつれその撓んだシートＳ
によってガイド部材が押されて揺動し、シートＳの撓み
を吸収する。

【００１２】請求項４に記載のこの発明では、ガイド部
材でシートＳを確実に定着器１７へと導く。

【００１３】

【実施例】以下、図面を参照しつつ、この発明の実施例
について説明する。図１には、この発明の一実施例であ
るレーザプリンタの内部機構の全体概略構成を示す。図
中符号１０で示すものは、プリンタ本体である。そのプ
リンタ本体１０は、上構造体１０ａと下構造体１０ｂと
で構成し、その上構造体１０ａを下構造体１０ｂに軸１
１によって開閉自在に取り付ける。プリンタ本体１０内
には、ほぼ中央にドラム状の感光体１２を設ける。その
感光体１２のまわりには、矢印で示す駆動方向に順に、
帯電器１３、現像器１４、転写器１５、クリーニング器
１６を配置する。帯電器１３およびクリーニング器１６
の下側には光書込み器１８を配置し、さらに、その光書
込み器１８の下側には、給紙カセット１９を配置する。

【００１４】しかして、その給紙カセット１９から給紙
ローラ２０によってシートＳを給送し、そのシートＳを
レジストローラ対２１でタイミングをとりながら感光体
１２の上側に搬送する。感光体１２は、矢示するように
反時計方向に回転駆動し、その際、帯電器１３によって
表面を一様に帯電し、光書込み器１８からのレーザ光Ｌ
を照射して感光体１２上に静電潜像を形成する。この潜
像は、現像器１４を通るときトナーによって可視像化す
る。そして、この可視像は、感光体１２の上側に搬送さ
れてきたシートＳの下面に転写器１５により転写する。 その転写後のシートＳはガイド部材２３で案内して定着
器１７の加熱ローラ１７ａ・加圧ローラ１７ｂ間の定着
ニップ部へと導く。そして、感光体１２の周速より僅か
に遅い周速で回転する加熱ローラ１７ａと加圧ローラ１
７ｂによってシートＳを搬送しながら熱と圧力を加え、
そのシートＳ上の転写画像を定着する。そうして、画像
定着後、定着器１７を出たシートＳは、さらに排紙ロー
ラ２４によって排紙部２５へ搬送し、排紙ガイド２６で
案内して排紙トレイ２７上にスタックする。

【００１５】ところで、図示レーザプリンタは、上述し
たガイド部材２３を板バネ等の弾性変形可能な部材で形
成し、そのガイド部材２３の基端を定着器カバー１７ｃ
に固定する。ガイド部材２３の図１中上側には、このガ
イド部材２３の一定以上の弾性変形を検知するマイクロ
スイッチ（検知手段）３０を設け、定着器カバー１７ｃ
に固定してなる。マイクロスイッチ３０は、プリンタ本
体１０の駆動を制御する制御手段（図示省略）に接続し
ている。なお、図１中符号３１は、シートＳの規制部材
である。その規制部材３１は、ガイド部材２３の図中下
側に配置し、そのガイド部材２３との間で転写後のシー
トＳを定着器１７へと案内するシート搬送路３２を形成
する。

【００１６】しかして、図２（１）ないし（３）に示す
ように、感光体１２上の画像をシートＳに転写器１５で
転写して後、そのシートＳを搬送して搬送方向先端をガ
イド部材２３に突き当てる。そして、そのガイド部材２
３で案内して加熱ロ−ラ１７ａ・加圧ローラ１７ｂ間の
定着ニップ部に導く。そうして、感光体１２の周速より
僅かに遅い周速で両ロ−ラ１７ａ・１７ｂを回転してシ
ートＳを搬送しながら熱と圧力を加え、そのシートＳ上
の転写画像を定着する。定着が進むにつれ、前記周速差
に基づき定着器１７と転写器１５との間でシートＳに撓
みを生じると、その撓んだシートＳによって押されてガ
イド部材２３が弾性変形し、そのガイド部材２３でシー
トＳをその撓みを吸収しながら搬送していく。

【００１７】一方、図３に示すように、シートＳの撓み
が大きくなり過ぎると、それに伴ってガイド部材２３が
異常に撓んでマイクロスイッチ３０を押す。その結果、
マイクロスイッチ３０が働いてシートＳの撓みが大きく
なり過ぎたことを検知し、前記制御手段で制御してこの
レーザプリンタの駆動を停止する。

【００１８】また、画像転写後、図４に示すように、シ
ートＳの搬送方向先端が定着器カバー１７ｃに突き当た
って定着前ジャムを生じると、シートＳの撓みが大きく
なってガイド部材２３を押し上げる。その結果、上述し
たと同様にマイクロスイッチ３０が働いてシートＳの撓
みが大きくなり過ぎたことを検知し、前記制御手段で制
御してこのレーザプリンタの駆動を停止する。これによ
って、早めにジャム処理ができる。

【００１９】なお、上述した図示実施例では、ガイド部
材２３の一定以上の弾性変形を検知する検知手段をマイ
クロスイッチ３０で形成した。しかし、たとえば図５に
示すように、プリンタ本体の適宜位置にフォトセンサー
３５を配置する一方、ガイド部材２３上にインタラプタ
３６を設け、ガイド部材２３に一定以上の弾性変形を生
じると、インタラプタ３６がフォトセンサー３５内に入
って光を遮り、シートＳの撓みが大きくなり過ぎたこと
を検知する構成とすることも可能である。

【００２０】さて、上述した図示実施例におけるレーザ
プリンタでは、ガイド部材２３を弾性変形可能な部材で
形成し、そのガイド部材２３がシートＳの撓みによって
押されると、弾性変形してその撓みを吸収する構成とす
る。しかし、以下に示す他の実施例のごとく、ガイド部
材を揺動可能に支持し、そのガイド部材がシートＳの撓
みによって押されると、揺動してその撓みを吸収する構
成とすることも可能である。

【００２１】この他の実施例におけるレーザプリンタで
は、詳しくは図６に示すごとく、定着器上カバー４０の
シート進入側（図中右側）下端に定着入口上ガイド板（
ガイド部材）４１を設け、軸４１ａを支点として揺動可
能に支持する。また、転写器１５側にも転写出口ガイド
板４２を設け、軸４２ａを支点として揺動可能に支持し
てなる。他方、これらガイド部材のうち転写出口ガイド
板４２の下側、すなわちベルト状の感光体４５側に感光
体出口ガイド板４６を軸４６ａを支点として揺動可能に
設ける。感光体出口ガイド板４６は、その先端にマイラ
４７を接着し、そのマイラ４７の先端を拍車４８に押し
当てて支持する。拍車４８は、定着器下カバー５０のシ
ート進入側上端に軸４８ａを支点として回転自在に設け
る。また、その定着器下カバー５０の上端には、定着入
口下ガイド板５１を設ける。この定着入口下ガイド板５
１は、先端を定着ニップ部Ｎに近接して配置し、加熱ロ
ーラ１７ａのシート進入側外周を被っている。なお、こ
の他の実施例においても、同様に、感光体４５の周速よ
り加熱ローラ１７ａ・加圧ローラ１７ｂの周速を僅かに
遅くしてある。

【００２２】そして、このレーザプリンタでは、図６に
示すとおり、画像転写後のシートＳを感光体４５で転写
出口ガイド板４２に沿って搬送し、そのシートＳの搬送
方向先端が定着入口上ガイド板４１に当たると、その定
着入口上ガイド板４１が重力に逆らって図中反時計方向
に揺動してシートＳを定着ニップ部Ｎに向けて導く。そ
うして、シートＳの搬送方向先端が両ロ−ラ１７ａ・１
７ｂ間に進入すると、前記周速差に基づき定着器１７と
転写器１５との間でシートＳに撓みを生じ、その撓んだ
シートＳによって定着入口上ガイド板４１と転写出口ガ
イド板４２が押されてそれぞれ実線で示すように揺動し
、シートＳをその撓みを吸収しながら搬送する。そして
、そのシートＳの搬送方向後端が転写器１５と感光体４
５間を抜け出ると、各ガイド板４１・４２は、点線で示
す状態に戻る。

【００２３】また、このレーザプリンタにおいて、画像
転写後搬送するシートＳが腰の弱い場合や搬送方向先端
がカールしている場合には、図６中鎖線で示すとおり、
転写器１５と感光体４５間を出たシートＳ先端が感光体
出口ガイド板４６に当たり、さらにマイラ４７上を通っ
て拍車４８を回転しながら定着入口下ガイド板５１で案
内して定着ニップ部Ｎへと導かれる。そして、このシー
トＳの搬送方向先端が両ロ−ラ１７ａ・１７ｂ間に進入
すると、前記周速差に基づき定着器１７と転写器１５と
の間で撓みながら搬送されていく。

【００２４】なお、上述した他の実施例では、定着入口
下ガイド板５１で加熱ローラ１７ａのシート進入側外周
を被っているから、シートＳが定着ニップ部Ｎに進入す
るとき、加熱ローラ１７ａからの熱でシートＳの搬送方
向先端が加熱されてその先端側に波打ちを生じることを
防ぐ。したがって、この波打ちが原因となってシートＳ
先端にミミズシワが発生することを防止することができ
る。

【００２５】

【発明の効果】よって、請求項１および３に記載のこの
発明によれば、転写後のシートの撓みが大きくなるにつ
れガイド部材が弾性変形したり、揺動したりして撓みを
吸収しながらシートを搬送する構成とするから、この撓
みが転写位置に影響してシートの搬送方向後端に転写ず
れを生じたり、先端にミミズシワが発生したりすること
を防ぎ、記録品質が低下することを防止することができ
る。

【００２６】また、請求項２に記載のこの発明によれば
、ガイド部材が一定以上の弾性変形を生じると、それを
検知手段で検知するので、転写後のシートの撓みが大き
くなり過ぎたことを把握でき、たとえば制御手段で制御
して事前に転写ずれを防止できるし、また早めにジャム
処理ができる。

【００２７】さらに、請求項４に記載のこの発明によれ
ば、ガイド部材を定着器で支持するから、シートを定着
器へと確実に導くことができるとともに、たとえばガイ
ド部材を支持する特別のブラケット等の支持部材が不要
となるので、部品点数を削減してコストダウンを図るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例であるレーザプリンタの内
部機構を示す全体概略構成図である。

【図２】（１）から（３）はそのレーザプリンタにおい
て転写後のシートをガイド部材で案内して定着器へと導
いて定着する作動説明図である。

【図３】そのレーザプリンタにおいて転写後のシートが
撓み過ぎたことを検知する作動説明図である。

【図４】そのレーザプリンタにおいて転写後のシートが
定着前ジャムを生じたことを検知する作動説明図である
。

【図５】そのレーザプリンタにおける検知手段の他の例
を示す説明図である。

【図６】この発明の他の実施例であって転写後のシート
をガイド部材で案内して定着器へと導く状態を示す構成
図である。

【図７】従来例のレーザプリンタの内部機構を示す全体
概略構成図である。

【符号の説明】

１７　　定着器 ２３　　ガイド部材 ３０　　マイクロスイッチ（検知手段）３５　　フォト
センサ（検知手段） ４１　　定着入口上ガイド板（ガイド部材）Ｓ　　　　
シート

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　転写後のシートをガイド部材で案内し
   て定着器へと導き、その定着器で前記シート上の転写画
   像を定着する電子写真装置において、前記ガイド部材を
   弾性変形可能な部材で形成してなる、電子写真装置。
2. 【請求項２】　　前記ガイド部材の一定以上の弾性変形
   を検知する検知手段を設けてなる、請求項１に記載の電
   子写真装置。
3. 【請求項３】　　転写後のシートをガイド部材で案内し
   て定着器へと導き、その定着器で前記シート上の転写画
   像を定着する電子写真装置において、前記ガイド部材を
   、撓んだシートによって押されて揺動可能に支持してな
   る、電子写真装置。
4. 【請求項４】　　前記ガイド部材を前記定着器で支持し
   てなる、請求項１または請求項３に記載の電子写真装置
   。