JPH04348342A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JPH04348342A
JPH04348342A JP17338391A JP17338391A JPH04348342A JP H04348342 A JPH04348342 A JP H04348342A JP 17338391 A JP17338391 A JP 17338391A JP 17338391 A JP17338391 A JP 17338391A JP H04348342 A JPH04348342 A JP H04348342A
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JP
Japan
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group
silver halide
hydrogen atom
nucleus
alkyl
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Pending
Application number
JP17338391A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Watanabe
敏幸 渡辺
Yoshihiro Jinbo
良弘 神保
Norihiko Sakata
坂田 憲彦
Hiroyuki Yamagami
博之 山上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー写真感光材料に
関し、特に、昼光下撮影用でありながら螢光灯下で撮影
しても優れた色再現性を有し、かつ、高感度で粒状性に
優れたカラー写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー写真感光材料の色再現性の改良を
するためにこれまで多くの努力がなされてきた。例えば
カラーネガフィルムを例にとると、カプラーの発色色素
の不要な吸収を除去するカラードカプラーの発明。特開
昭50−2537に開示されたパラフェニレンジアミン
系のカラー現像液中で現像主薬の酸化生成物を反応して
現像抑制剤を放出するカプラーを添加することにより層
間抑制効果を高め色彩度の向上を達成してきたことなど
があげられる。しかしながら現在のカラー写真感光材料
の色再現性にも重大な欠点、不満がある。そのうちの一
つは、螢光灯下の撮影で緑色になってしまうことである
【0003】色再現性を忠実にする目的及び種々の光源
での撮影下で色再現性が大きく変化しない撮影感材を提
供する目的で青、緑、赤感性ハロゲン化銀乳剤層の分光
感度分布をある範囲に限定する方法が米国特許第3,6
72,898 号に開示されている。しかし、この特許
で規定されている分光感度では、赤感性乳剤層の分光感
度が短波になりすぎて緑色の色再現が極めて劣化する傾
向にある。
【0004】色再現性を忠実にする目的及び種々の光源
での撮影で色再現性が大きく変化しない撮影感材を提供
する目的で特開昭62−160448号に提案された色
再現性改良技術を検討した結果、カラー感光材料の色再
現性を大幅に高めることが可能となったが、種々の光源
下、特に蛍光灯下の撮影では昼光下での撮影に比べて色
味が微妙に変化してしまいいまだ不満な点が残っていた
【0005】本発明者らは蛍光灯下の撮影で緑がかった
仕上がりになることから緑感性層と赤感性層の分光感度
分布に着目し、種々検討を行なった結果、580nm 
でのSG 580 −SR 580 を一定の範囲にす
ることが重要であることが明らかになった。しかしなが
らこの分光感度を採用した場合には、緑感性層および赤
感性層の感度が低下する問題が生じた。この感度低下を
補なうためハロゲン化銀粒子のサイズを大きくして対応
する場合が多いが、このとき粒状性が悪化してしまい、
特に高感度の写真感光材料にとっては大きな問題となる
【0006】一方カラーネガで用いられるシアン発色カ
プラーの発色色素は主吸収のほかに400 〜500n
m の領域にも不要吸収を有しておりこれにより特に赤
色の色再現性が悪化することが知られている。これをお
ぎないさらに赤色の彩度を向上させるために前記の現像
抑制剤放出カプラーを用いた層間効果を利用する方法が
ある。しかし、ハロゲン化銀カラー写真感光材料の層配
列は、一般的に青感性層と赤感性層の間に緑感性層が設
けられており、前記の現像抑制剤放出カプラーを用いて
赤感性層から青感性層への層間効果を利用して赤色の彩
度を向上させようとすると間にある緑感性層および赤感
性層の感度が現像抑制剤により低下する。それを補う為
には緑感性ハロゲン化銀乳剤層および赤感性ハロゲン化
銀乳剤層の感度を高めてやる必要があった。しかし前述
の様に蛍光灯下での撮影の問題を改良する分光感度を採
用した場合にはさらに感度が低下する為著しい粒状悪化
を伴なわずにこの感度低下を補うことが困難であった。
【0007】またピラゾロアゾール型カプラーは副吸収
が少なく色再現改良に有用であることが知られている。 更に、副吸収補正用のイエローカラードマゼンタカプラ
ーの使用量を減らせるため緑感性層の感度ロスを軽減で
きる。これらのカプラーは例えば、米国特許3,725
,067 号、特開昭59−171956号、同61−
53644 号、同61−65243 号、同62−1
86262号、同63−307453号等に記載されて
いる。しかしながらこれらの特許では分光感度の規定は
なく、このことだけでは、螢光灯下での色再現性の改良
は不可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、昼光下で用いても螢光灯下で用いても色味の変化
が少なく、かつ、高感度で粒状性、色再現性の優れたカ
ラー写真感光材料を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記により達成できる。 (1) 支持体上に各々1層以上の赤感性ハロゲン化銀
乳剤層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層および青感性ハロゲ
ン化銀乳剤層を有し、ISO感度がSであるハロゲン化
銀カラー写真感光材料において、該感光材料を2/Sl
ux・sec の白色光で均一露光を与えた後測定した
580nm の単色光に対する緑感性ハロゲン化銀乳剤
層の感度(SG 580)と赤感性ハロゲン化銀乳剤層
の感度(SR 580)が、−0.3≦SG 580 
−SR 580 ≦0.3であり、下記一般式(I)〜
(V)で示される化合物群から選ばれる化合物を少なく
とも1種含有する層を有することを特徴とするハロゲン
化銀カラー写真感光材料。
【0010】
【化7】
【0011】式中、X、Yは互いに同じでも異っていて
もよく、シアノ基、カルボキシ基、アルキルカルボニル
基、アリールカルボニル基、アルコキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、スルホ
ニル基、スルファモイル基を表わす。ただし、X、Yの
組み合わせが、〔シアノ基、置換または無置換のアリー
ルカルボニル基〕、〔シアノ基、置換または無置換のア
ルキルカルボニル基〕、〔シアノ基、スルホニル基〕で
ある場合を除く。R1 、R2 は各々同じでも異って
いてもよく、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ア
ルコキシ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、置換アミノ
基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコキシカ
ルボニル基を表わす。R3 、R4 は同じでも異って
いてもよく、水素原子、アルキル基、アリール基を表わ
し、R3 、R4 で5〜6員環を形成してもよい。ま
た、  R1 とR3 、R2 とR4 がそれぞれ連
結されて5〜6員環を形成してもよい。Lはメチン基を
表わす。
【0012】
【化8】
【0013】式中R11は水素原子、アルキル基、アリ
ール基、−COOR16、−CONR16R17を表し
、R12、R13、R14は水素原子、アルキル基、ア
リール基を表し、R15は水素原子、アルキル基、アリ
ール基、アミノ基を表す。R13とR14で結合し6員
環を形成してもよい。R16、R17は水素原子、アル
キル基、アリール基を表す。
【0014】
【化9】
【0015】式中R21は水素原子、アルキル基、アリ
ール基、−COOR23、−COR23、−CONR2
3R24、−CN、−OR23、−NR23R24、−
N(R23)COR24を表し、R22は水素原子、ア
ルキル基、アリール基、複素環基を表し、R12、R1
3、R14、R15は前記と同様のものを表し、R23
、R24は水素原子、アルキル基、アリール基を表す。
【0016】
【化10】
【0017】式中R11は前記と同様のものを表し、R
31、R32は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、
−OR35、−COOR35を表わし、R33、R34
は水素原子、アルキル基、アリール基を表わし、R33
、R34で5ないし6員環を形成してもよい。またR3
2とR33、R31とR34がそれぞれ連結されて5な
いし6員環を形成してもよい。R35は水素原子、アル
キル基、アリール基を表わす。
【0018】
【化11】
【0019】式中Xは窒素原子またはメチン基を表わし
、R41は水素原子、アルキル基、アリール基、複素環
基を表わし、R42、R43、R44、R45、R46
はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリ
ール基、−OR47、−COOR47、−COR47、
−CONR47R48、−SO2 NR47R48、−
NR47R48、−SO2 NHCOR47、−SO2
 NHSO2 R47、−CONHCOR47、−CO
NHSO2 R47、−N(R47) SO2 R48
、−N(R47) COR48を表わす。R47、R4
8はそれぞれ水素原子、アルキル基、アリール基、複素
環基を表わす。 (2) 一般式(I)〜(V)で示される化合物群から
選ばれる化合物を少なくとも1種含有する層が緑感性ハ
ロゲン化銀乳剤層よりも支持体から遠い側の層である請
求項(1) に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料
。 (3) 上記赤感性ハロゲン化銀乳剤層にイエローカラ
ードシアンカプラーを含有することを特徴とする請求項
(1) に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。 (4) 上記緑感性ハロゲン化銀乳剤層に下記一般式〔
M〕で表わされるカプラーを含有することを特徴とする
請求項(1) に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材
料。
【0020】
【化12】
【0021】ここでR1 は水素原子または置換基を表
わす。Zは窒素原子を2〜3個含む5員のアゾール環を
形成するのに必要な非金属原子群を表わし、該アゾール
環は置換基(縮合環を含む)を有してもよい。Xは水素
原子または現像主薬の酸化体とのカップリング反応時に
離脱可能な基を表わす。以下、本発明を詳細に説明する
。 まずここで言うSG 580 とSR 580 の求め
方について以下に詳細に説明かつ定義する。カラー写真
感光材料のISO 感度の測定方法はISO5800 
−1979(E) により定められた方法により求める
。ISO 感度がSであるカラー写真感光材料にISO
 感度を求めるのに用いた物と同一の相対分光エネルギ
ー分布の光源により、ISO 感度を求めた時と同一の
露出時間により2×1/S lux ・sec の露光
量で試験する感光材料に均一露光を与える。この際試験
は温度20±5 ℃、相対湿度60±10% の室内で
行い、試験する感光材料はこの状態に1時間以上放置し
た後使用する。均一露光後一時間以内に580nm の
単色光を用いて照度変化させた露光を与える。露光装置
はISO 感度の測定時と同様に、非間欠露光・照度ス
チール形式のものを用い、照度変化は光学くさびなどの
ライト・モジュレーターによる。露光時間は1/10秒
とする。ここでいう580nm の単色光とは、相対分
光エネルギーのピーク波長が580 ±2nm であり
、半値巾が20nm以下の物を言う。この単色光を得る
には、通常の露光用の光源、例えばタングステンランプ
と市販されている干渉フィルターを組み合わせれば良い
【0022】単色光露光を与えた後現像処理までの間は
試験する感光材料を温度20±5 ℃、相対湿度60±
10% の状態に保ち、現像処理は露光後30分以上6
時間以内に完了させることとし、処理方法はフィルム製
造業者の推薦する方法によるものとする。濃度測定は第
1図に示された分光特性を持つ青、緑、赤のフィルター
によりそれぞれの濃度を測定する。測定方法の細かい条
件はISO の方法に準ずる。写真感度SG 580 
、SR 580 は各々最小濃度(均一露光を与えた後
の)+0.6の濃度を持つ点の露光量をHG 580l
ux・sec 、HR 580lux・secとした時
に下記式に従って計算したものとする。
【0023】
【数1】
【0024】本発明者らは、螢光灯下での撮影でも昼光
下の撮影に対して色味の変化が少ないカラー写真感光材
料の設計指針を得るべく、特開昭62−160448号
の技術を検討したが、色彩度・忠実性を保ちつつ、この
目的を達成することはできなかった。すなわち、我々は
螢光灯下で緑がかった仕上がりになってしまうことから
、緑感性層の分光感度分布に着目して、様々の検討を行
なったが、忠実性、螢光灯下での色味の変化を満足しよ
うとすると色彩度を保つことができず、色彩度、螢光灯
下での色味の変化を満足しようとすると忠実な色再現性
を実現することができなかった。鋭意検討の結果、前記
したような均一露光を与えた後測定した各種波長での単
色光センシトメトリーで特に580nm でのSG 5
80 −SR 580 を一定の範囲にすることが重要
であることがわかった。この理由は明らかではないが撮
影用カラー感光材料がある程度色の濁った反射物体を被
写体とすることが多いこと、一般の螢光灯のエネルギー
分布との何らかの相関により一定の白色光の混じった単
色光センシトメトリーをすることにより螢光灯下での色
味の変化を小さくするような感材設計が可能になったの
かもしれない。
【0025】本発明のSG 580 −SR 580 
を達成するためには公知の技術例えば適当な増感色素の
選択や各種の染料を用いたフィルター層の導入を用いる
ことができる。本発明においてSG 580 −SR 
580 は−0.3≦SG 580 −SR 580 
≦0.3でなければならない。好ましくは−0.2≦S
G 580−SR 580 ≦0.3であり、さらに好
ましくは、−0.2≦SG 580 −SR 580 
≦0.2である。
【0026】しかしながらこの分光感度を採用した場合
には、緑感性層、および赤感性層の感度低下を伴い、か
つ、色再現性、例えば、自然の木の緑色の彩度を損う。 鋭意研究の末、下記によりこれらの問題を解決するに至
った。従来からいわゆるイエローフィルター層には、コ
ロイド銀が用いられてきたが、本発明に係わるイエロー
色素を用いることにより、その吸収特性が優れているこ
とから即ち、分光吸収の長波端の切れが良いことから、
緑感性層、赤感性層の感度ロスを補うことができる。
【0027】また、シアンカプラーの発色色素の副吸収
を補正し、色再現性を改良するために一般に赤感性層に
現像抑制剤放出カプラーを使用するが、これは、各感色
性層の感度低下を伴う。このカプラーの代わりに本発明
に係わるイエローカラードシアンカプラーを用いること
により感度低下を軽減し、かつ色再現性を悪化させない
設計が可能となる。
【0028】更に、マゼンタカプラーとして本発明に係
わるピラゾロトリアゾール系カプラーを用いると5−ピ
ラゾロン系カプラーに比べその発色色素のイエロー副吸
収が少ないことから、副吸収補正のために一般に用いら
れるイエローカラードマゼンタカプラーの使用量を減ら
せる。その結果、イエローカラードマゼンタカプラーの
長波側の吸収による緑感性層の感度ロスを軽減できる。 更に、ピラゾロ−トリアゾール系カプラーの発色色素は
長波側のシアン成分が少ないので特に自然の木の緑色の
彩度低下を起こさずに上記分光感度分布を実現できる。
【0029】本発明において、緑感性層、赤感性層の分
光感度分布は、例えば以下に示される構造式を持つ分光
増感色素を適宜組み合わせて用いることにより得られる
。本発明の緑感性ハロゲン化銀乳剤層には下記の一般式
(S−I)〜(S−VI)で表わされる増感色素を用い
ることが特に好ましい。これらの増感色素は単独で用い
ても2種以上を併用して用いても良い。
【0030】
【化13】
【0031】式中、Z1 ,Z2 はテルラゾール核、
ベンゾテルラゾール核、ナフトテルラゾール核、キノリ
ン核、イソキノリン核、ベンゾオキサゾール核、ナフト
オキサゾール核、ベンゾチアゾール核、ナフトチアゾー
ル核、ベンゾセレナゾール核、ナフトセレナゾール核に
由来する核を形成するに必要な原子群を表わす。R1 
,R2 はアルキル基を表わし、少なくとも一方はスル
ホ基またはカルボキシ基で置換されていることが好まし
い。L1 はメチン基を表わす。X1 はアニオンを表
わす。n1 は0または1を表わし、分子内塩を形成す
る場合は0である。
【0032】
【化14】
【0033】式中、Z3 ,Z4 はテルラゾール核、
ベンゾテルラゾール核、ナフトテルラゾール核、ベンゾ
オキサゾール核、ナフトオキサゾール核、ベンゾイミダ
ゾール核、ベンゾチアゾール核、ナフトイミダゾール核
、、オキサゾリン核、オキサゾール核、チアゾリン核、
セレナゾリン核に由来する核を形成するに必要な原子群
を表わす。R3 ,R4 はR1 ,R2 と同義であ
る。R11は水素原子、アルキル基、アリール基を表わ
す。L2 ,L3 ,L4 はL1 と同義である。X
2 はX1 と同義である。n2 はn1 と同義であ
る。
【0034】
【化15】
【0035】式中、Z5 はテルラゾール核、ベンゾテ
ルラゾール核、ナフトテルラゾール核、ベンゾチアゾー
ル核、ナフトチアゾール核、ベンゾセレナゾール核、ナ
フトセレナゾール核、ベンゾオキサゾール核、ナフトオ
キサゾール核、キノリン核、イソキノリン核、ピリジン
核、チアゾール核、ピロリジン核に由来する核を形成す
るに必要な原子群を表わす。Z6 はロダニン核、2−
チオキソオキサゾリン核、チオヒダントイン核に由来す
る核を形成するに必要な原子群を表わす。R6 はアル
キル基を表わす。
【0036】
【化16】
【0037】式中、Z7 はテルラゾール核、ベンゾテ
ルラゾール核、ナフトテルラゾール核、オキサゾール核
、オキサゾリジン核、イソオキサゾール核、ベンゾオキ
サゾール核、ナフトオキサゾール核、チアゾリン核、セ
レナゾリン核、ベンゾチアゾール核、ナフトチアゾール
核、ベンゾイミダゾール核、ナフトイミダゾール核、ピ
ロリジン核、テトラゾール核に由来する核を形成するに
必要な原子群を表わす。Z8 はロダニン核、チオヒダ
ントイン核、ピラゾロン核、チオバルビツール核、ピラ
ゾロン核、2−チオキソオキサゾリジノン核、バルビツ
ール核に由来する核を形成するに必要な原子群を表わす
。 L5 ,L6 はL1 と同義である。R7はR6 と
同義である。
【0038】
【化17】
【0039】式中、Z9 はテルラゾール核、ベンゾテ
ルラゾール核、ナフトテルラゾール核チアゾリン核、セ
レナゾリン核に由来する核を形成するに必要な原子群を
表わす。Z10,Z11はロダニン核に由来する核を形
成するに必要な原子群を表わす。R8 はR6と同義で
ある。
【0040】
【化18】
【0041】式中、Z12,Z13はオキサゾリン核、
オキサゾール核、ベンゾオキサゾール核、ナフトオキサ
ゾール核、チアゾリン核、チアゾール核、ベンゾチアゾ
ール核、ナフトチアゾール核、セレナゾリジン核、セレ
ナゾール核、ベンゾセレナゾール核、ナフトセレナゾー
ル核、テルラゾリン核、テルラゾール核、ベンゾテルラ
ゾール核、ナフトテルラゾール核に由来する核を形成す
るに必要な原子群を表わす。R9 ,R10はR1 ,
R2 と同義である。L7 ,L8 ,L9 ,L10
はL1 と同義である。X3 ,X4 はX1 と同義
である。n3 ,n4 はn1 と同義である。Wは水
素原子、カルボキシ基またはスルホ基を表わす。pは1
から4の整数を表わす。
【0042】以下に一般式(S−I)〜(S−VI)に
ついて詳述する。R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R
6 ,R7 ,R8 ,R9 ,R10として好ましく
は、炭素数18以下の無置換アルキル基(例えばメチル
、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、オクチル、デ
シル、ドデシル、オクタデシル)または置換アルキル基
{置換基としては例えば、カルボキシ基、スルホ基、シ
アノ基、ハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、
臭素原子である。)、ヒドロキシ基、炭素数8以下のア
ルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル、エ
トキシカルボニル、フェノキシカルボニル、ベンジルオ
キシカルボニル)、炭素数8以下のアルコキシ基(例え
ばメトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、フェネチルオ
キシ)、炭素数10以下の単環式のアリールオキシ基(
例えばフェノキシ、p−トリルオキシ)、炭素数3以下
のアシルオキシ基(例えばアセチルオキシ、プロピオニ
ルオキシ)、炭素数8以下のアシル基(例えばアセチル
、プロピル、ベンゾイル、メシル)、カルバモイル基(
例えばカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、
モルホリノカルボニル、ピペリジノカルボニル)、スル
ファモイル基(例えばスルファモイル、N,N−ジメチ
ルスルファモイル、モルホリノスルホニル、ピペリジノ
スルホニル)、炭素数10以下のアリール基(例えばフ
ェニル、4−クロルフェニル、4−メチルフェニル、α
−ナフチル)で置換された炭素数18以下のアルキル基
}が挙げられる。
【0043】特に好ましくは無置換アルキル基(例えば
メチル、エチル)、スルホアルキル基(例えば2−スル
ホエチル、3−スルホプロピル、4−スルホブチル)で
ある。また、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R6 
,R7 ,R8 ,R9 ,R10と塩を形成できる金
属原子としては、特にアルカリ金属が好ましく、また、
有機化合物としては、ピリジン類、アミン類などが好ま
しい。
【0044】Z5 ,Z12,Z13によって形成され
るチアゾール核としては(例えばチアゾール、4−メチ
ルチアゾール、4−フェニルチアゾール、4,5−ジメ
チルチアゾール、4,5−ジフェニルチアゾール)、Z
1 ,Z2 ,Z3 ,Z4 ,Z5 ,Z7 によっ
て形成されるベンゾチアゾール核としては、(例えばベ
ンゾチアゾール、4−クロロベンゾチアゾール、5−ク
ロロベンゾチアゾール、6−クロロベンゾチアゾール、
5−ニトロベンゾチアゾール、4−メチルベンゾチアゾ
ール、5−メチルベンゾチアゾール、6−メチルベンゾ
チアゾール、5−ブロモベンゾチアゾール、6−ブロモ
ベンゾチアゾール、5−ヨードベンゾチアゾール、5−
フェニルベンゾチアゾール、5−メトキシベンゾチアゾ
ール、6−メトキシベンゾチアゾール、5−エトキシベ
ンゾチアゾール、5−エトキシカルボニルベンゾチアゾ
ール、5−カルボキシベンゾチアゾール、5−フェネチ
ルベンゾチアゾール、5−フルオロベンゾチアゾール、
5−クロロ−6−メチルベンゾチアゾール、5,6−ジ
メチルベンゾチアゾール、5,6−ジメトキシベンゾチ
アゾール、5−ヒドロキシ−6−メチルベンゾチアゾー
ル、テトラヒドロベンゾチアゾール、4−フェニルベン
ゾチアゾール)、Z1 ,Z2 ,Z5 ,Z12,Z
13によって形成されるナフトチアゾール核としては、
(例えば、ナフト〔2,1−d〕チアゾール、ナフト〔
1,2−d〕チアゾール、ナフト〔2,3−d〕チアゾ
ール、5−メトキシナフト〔1,2−d〕チアゾール、
6−メトキシナフト〔1,2−d〕チアゾール、7−エ
トキシナフト〔2,1−d〕チアゾール、8−メトキシ
ナフト〔2,1−d〕チアゾール、5−メトキシナフト
〔2,3−d〕チアゾール)}、Z3 ,Z4 ,Z7
 ,Z9 ,Z12,Z13によって形成されるチアゾ
リン核としては(例えば、チアゾリン、4−メチルチア
ゾリン、4−ニトロチアゾリン)、オキサゾール核とし
ては(例えば、オキサゾール、4−メチルオキサゾール
、4−ニトロオキサゾール、5−メチルオキサゾール、
4−フェニルオキサゾール、4,5−ジフェニルオキサ
ゾール、4−エチルオキサゾール)、Z1 ,Z2 ,
Z3 ,Z4 ,Z5 ,Z7 ,Z12,Z13によ
って形成されるベンゾオキサゾール核としては(例えば
、ベンゾオキサゾール、5−クロロベンゾオキサゾール
、5−メチルベンゾオキサゾール、5−ブロモベンゾオ
キサゾール、5−フルオロベンゾオキサゾール、5−フ
ェニルベンゾオキサゾール、5−メトキシベンゾオキサ
ゾール、5−ニトロベンゾオキサゾール、5−トリフル
オロメチルベンゾオキサゾール、5−ヒドロキシベンゾ
オキサゾール、5−カルボキシベンゾオキサゾール、6
−メチルベンゾオキサゾール、6−クロロベンゾオキサ
ゾール、6−ニトロベンゾオキサゾール、6−メトキシ
ベンゾオキサゾール、6−ヒドロキシベンゾオキサゾー
ル、5,6−ジメチルベンゾオキサゾール、4,6−ジ
メチルベンゾオキサゾール、5−エトキシベンゾオキサ
ゾール)、ナフトオキサゾール核としては(例えば、ナ
フト〔2,1−d〕オキサゾール、ナフト〔1,2−d
〕オキサゾール、ナフト〔2,3−d〕オキサゾール、
5−ニトロナフト〔2,1−d〕オキサゾール)}、Z
3 ,Z4 ,Z7 ,Z12,Z13によって形成さ
れるオキサゾリン核としては、(例えば、4,4−ジメ
チルオキサゾリン)、Z12,Z13によって形成され
るセレナゾール核としては(例えば、4−メチルセレナ
ゾール、4−ニトロセレナゾール、4−フェニルセレナ
ゾール)、Z1 ,Z2 ,Z5 ,Z12,Z13に
よって形成されるベンゾセレナゾール核としては、(例
えば、ベンゾセレナゾール、5−クロロベンゾセレナゾ
ール、5−ニトロベンゾセレナゾール、5−メトキシベ
ンゾセレナゾール、5−ヒドロキシベンゾセレナゾール
、6−ニトロベンゾセレナゾール、5−クロロ−6−ニ
トロベンゾセレナゾール、5,6−ジメチルベンゾセレ
ナゾール)、ナフトセレナゾール核としては(例えば、
ナフト〔2,1−d〕セレナゾール、ナフト〔1,2−
d〕セレナゾール)}、Z3 ,Z4 ,Z7 ,Z1
2,Z13によって形成されるセレナゾリン核としては
、(例えば、セレナゾリン、4−メチルセレナゾリン)
、Z1 ,Z2 ,Z3 ,Z4 ,Z5 ,Z7 ,
Z9 ,Z12,Z13によって形成されるテルラゾー
ル核としては(例えば、テルラゾール、4−メチルテル
ラゾール、4−フェニルテルラゾール)、ベンゾテルラ
ゾール核としては(例えば、、ベンゾテルラゾール、5
−クロロベンゾテルラゾール、5−メチルベンゾテルラ
ゾール、5,6−ジメチルベンゾテルラゾール、6−メ
トキシベンゾテルラゾール)、ナフトテルラゾール核と
しては(例えば、ナフト〔2,1−d〕テルラゾール、
ナフト〔1,2−d〕テルラゾール)、Z12,Z13
によって形成されるテルラゾリン核としては(例えば、
テルラゾリン、4−メチルテルラゾリン)、Z3 ,Z
4 ,Z7 によって形成されるベンゾイミダゾール核
(例えば、1−アルキルベンゾイミダゾール、1−アル
キル−5−クロロベンゾイミダゾール、1−アルキル−
5,6−ジクロロベンゾイミダゾール、1−アルキル−
5−メトキシベンゾイミダゾール、1−アルキル−5−
シアノベンゾイミダゾール、1−アルキル−5−フルオ
ロベンゾイミダゾール、1−アルキル−5−トリフルオ
ロメチルベンゾイミダゾール、1−アルキル−6−クロ
ロ−5−シアノベンゾイミダゾール、1−アルキル−6
−クロロ−5−トリフルオロメチルベンゾイミダゾール
、1−アリル−5,6−ジクロロベンゾイミダゾール、
1−アリル−5−クロロベンゾイミダゾール、1−アリ
ールベンゾイミダゾール、1−アリール−5−クロロベ
ンゾイミダゾール、1−アリール−5,6−ジクロロベ
ンゾイミダゾール、1−アリール−5−メトキシベンゾ
イミダゾール、1−アリール−5−シアノベンゾイミダ
ゾール)、ナフトイミダゾール核としては(例えば、2
−アルキルナフト〔1,2−d〕イミダゾール、1−ア
リールナフト〔1,2−d〕イミダゾール)、前述のア
ルキル基は炭素原子1〜8個のもの、たとえば、メチル
、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル等の無置換
アルキル基やヒドロキシアルキル基(例えば、2−ヒド
ロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル)が好ましい。 特に好ましくはメチル基、エチル基である。前述のアリ
ール基は、フェニル、ハロゲン(例えばクロロ)置換フ
ェニル、アルキル(例えばメチル)置換フェニル、アル
コキシ(例えばメトキシ)置換フェニルを表わす。、Z
5 によって形成されるピリジン核としては(例えば、
2−ピリジン、4−ピリジン、5−メチル−2−ピリジ
ン、3−メチル−4−ピリジン)、Z1 ,Z2,Z5
 によって形成されるキノリン核としては(例えば、2
−キノリン、3−メチル−2−キノリン、5−エチル−
2−キノリン、6−メチル−2−キノリン、6−ニトロ
−2−キノリン、8−フルオロ−2−キノリン、6−メ
トキシ−2−キノリン、6−ヒドロキシ−2−キノリン
、8−クロロ−2−キノリン、4−キノリン、6−エト
キシ−4−キノリン、6−ニトロ−4−キノリン、8−
クロロ−4−キノリン、8−フルオロ−4−キノリン、
8−メチル−4−キノリン、8−メトキシ−4−キノリ
ン、6−メチル−4−キノリン、6−メトキシ−4−キ
ノリン、6−クロロ−4−キノリン)、イソキノリン核
としては(例えば、6−ニトロ−1−イソキノリン、3
,4−ジヒドロ−1−イソキノリン、6−ニトロ−3−
イソキノリン)、などの中から選ぶことができる。Z8
 によって形成される核としては、2−ピラゾリン−5
−オン、ピラゾリジン−3,5−ジオン、ヒダントイン
、Z6 ,Z8 によって形成される核としては2また
は4−チオヒダントイン、2−チオキソオキサゾリン−
2,4−ジオン、Z6 ,Z8 ,Z10,Z11によ
って形成される核としてはローダニン、Z10,Z11
によって形成される核としてはバルビツール酸、2−チ
オバルビツール酸などの中から選ぶことができる。
【0045】核に含まれる窒素原子に結合している置換
基は水素原子、炭素数1〜18、好ましくは1〜7、特
に好ましくは1〜4のアルキル基(例えば、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
ヘキシル、オクチル、ドデシル、オクタデシル)、置換
アルキル基{例えばアラルキル基(例えばベンジル、2
−フェニルエチル)、ヒドロキシアルキル基(例えば、
2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル)、カ
ルボキシアルキル基(例えば、2−カルボキシエチル、
3−カルボキシプロピル、4−カルボキシブチル、カル
ボキシメチル基)、アルコキシアルキル基(例えば、2
−メトキシエチル、2−(2−メトキシエトキシ)エチ
ル)、スルホアルキル基(例えば、2−スルホエチル、
3−スルホプロピル、3−スルホブチル、4−スルホブ
チル、2−〔3−スルホプロポキシ〕エチル、2−ヒド
ロキシ−3−スルホプロピル、3−スルホプロポキシエ
トキシエチル)、スルファトアルキル基(例えば、3−
スルファトプロピル、4−スルファトブチル)、複素環
置換アルキル基(例えば、2−(ピロリジン−2−オン
−1−イル)エチル、テトラヒドロフルフリル、2−モ
ルホリノエチル)、2−アセトキシエチル、カルボメト
キシメチル、2−メタンスルホニルアミノエチル}、ア
リル、アリール基(例えば、フェニル、2−ナフチル)
、置換アリール基(例えば、4−カルボキシフェニル、
4−スルホフェニル、3−クロロフェニル、3−メチル
フェニル)、複素環基(例えば、2−ピリジル、2−チ
アゾリル)が好ましい。
【0046】L1 ,L2 ,L3 ,L4 ,L5 
,L6 ,L7 ,L8 ,L9 ,L10はメチン基
{置換もしくは無置換のアルキル基(例えばメチル、エ
チル)、置換もしくは無置換のアリール基(例えば、フ
ェニル)またはハロゲン原子(例えば塩素原子、臭素原
子)で置換されていてもよい。}を表わし、また、他の
メチン基と環を形成してもよく、あるいは助色団と環を
形成することもできる。
【0047】X1 ,X2 ,X3 ,X4 で表わさ
れるアニオンは具体的に無機陰イオンあるいは有機陰イ
オンのいずれであってもよく、例えばハロゲン陰イオン
(例えば弗素イオン、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素
イオン)、置換アリールスルホン酸イオン(例えばp−
トルエンスルホン酸イオン、p−クロルベンゼンスルホ
ン酸イオン)、アリールジスルホン酸イオン(例えば1
,3−ベンゼンジスルホン酸イオン、1,5−ナフタレ
ンジスルホン酸イオン、2,6−ナフタレンジスルホン
酸イオン)、アルキル硫酸イオン(例えばメチル硫酸イ
オン)、硫酸イオン、チオシアン酸イオン、過塩素酸イ
オン、テトラフルオロホウ酸イオン、ピクリン酸イオン
、酢酸イオン、トリフルオロメタンスルホン酸イオンが
挙げられる。以下に特に好ましい色素の具体例を挙げる
【0048】
【化19】
【0049】
【化20】
【0050】
【化21】
【0051】
【化22】
【0052】
【化23】
【0053】
【化24】
【0054】
【化25】
【0055】
【化26】
【0056】
【化27】
【0057】
【化28】
【0058】
【化29】
【0059】
【化30】
【0060】
【化31】
【0061】
【化32】
【0062】
【化33】
【0063】
【化34】
【0064】
【化35】
【0065】
【化36】
【0066】
【化37】
【0067】
【化38】
【0068】
【化39】
【0069】
【化40】
【0070】
【化41】
【0071】
【化42】
【0072】
【化43】
【0073】
【化44】
【0074】
【化45】
【0075】
【化46】
【0076】
【化47】
【0077】
【化48】
【0078】
【化49】
【0079】
【化50】
【0080】
【化51】
【0081】
【化52】
【0082】
【化53】
【0083】
【化54】
【0084】
【化55】
【0085】本発明の赤感性ハロゲン化銀乳剤層には、
下記一般式(P−I)〜(P−V)で表わされる増感色
素を用いることが特に好ましい。
【0086】
【化56】
【0087】式中Z1 およびZ2 はオキサゾール核
、ベンゾオキサゾール核、ナフトオキサゾール核、イミ
ダゾール核、ベンゾイミダゾール核、ナフトイミダゾー
ル核、チアゾール核、ベンゾチアゾール核、ナフトチア
ゾール核、セレナゾール核、ベンゾセレナゾール核、ナ
フトセレナゾール核に由来する核を形成するに必要な原
子群を表わす。L1 ,L2 およびL3 はメチン基
を表わす。R1 およびR2 はアルキル基を表わし、
少なくとも一方はスルホ基またはカルボキシ基で置換さ
れたアルキル基であることが好ましい。X1 はアニオ
ンを表わし、n1 は荷電を中和するに必要な数を表わ
す。
【0088】
【化57】
【0089】式中Z3 はピリジン核又はキノリン核に
由来する核を形成するに必要な原子群を表わす。Q1 
はオキソ基を有する5ないし6員環を形成するに必要な
原子群を表わす。L4 およびL5 はL1 ,L2 
,L3 と同義である。R3 はR1 あるいはR2 
と同義である。なお、R3 およびQ1 に含まれる置
換基の少くともいずれか一方はスルホ基またはカルボキ
シ基を有していることが好ましい。
【0090】
【化58】
【0091】式中Z4 はオキサゾール核、ベンゾオキ
サゾール核、チアゾリン核、セレナゾリン核に由来する
核を形成するに必要な原子群を表わす。Q2 はQ1 
と同義である。L6 ,L7 ,L8 およびL9 は
L1 ,L2 ,L3 と同義である。R4 はR1 
あるいはR2 と同義である。なお、R4 およびQ2
 に含まれる置換基の少くとも一方はスルホ基またはカ
ルボキシ基を有していることが好ましい。
【0092】
【化59】
【0093】式中Z5 はオキサゾール核、ベンゾオキ
サゾール核に由来する核を形成するに必要な原子群を表
わす。W1 は5ないし6員複素環を形成するに必要な
原子群を表わす。Q3 はQ1 と同義である。L10
およびL11はL1 ,L2 ,L3 と同義である。 R5 はR1 あるいはR2 と同義である。R6 は
水素原子、アルキル基、アリール基、複素環基を表わす
。なお、R5 ,R6 およびQ3 に含まれる置換基
の少くとも一つはスルホ基またはカルボキシ基を有して
いることが好ましい。これらの中で好ましいものは、い
わゆるJ−会合体を形成し得るシアニン色素であり、中
でも下記の一般式(P−V)で表わされる色素が好まし
い。
【0094】
【化60】
【0095】式中Z6 ,Z7 はベンゾオキサゾール
核、ナフトオキサゾール核、ベンゾイミダゾール核、ナ
フトイミダゾール核、ベンゾチアゾール核、ナフトチア
ゾール核、ベンゾセレナゾール核、ナフトセレナゾール
核を形成するに必要な原子群を表わす。但しZ6 ,Z
7共にベンゾオキサゾール核になることはない。R7 
およびR8 はR1 およびR2 と同義であり、少く
とも一方はスルホ基またはカルボキシ基を有しているこ
とが好ましい。 R9は水素原子、エチル基、フェニル基を表わす。X2
 はX1 と同義であり、n2 はn1 と同義である
【0096】前述の複素環核としては、チアゾール核{
(例えばチアゾール、4−メチルチアゾール、4−フェ
ニルチアゾール、4,5−ジメチルチアゾール、4,5
−ジフェニルチアゾール)、ベンゾチアゾール核(例え
ば、ベンゾチアゾール、4−クロロベンゾチアゾール、
5−クロロベンゾチアゾール、6−クロロベンゾチアゾ
ール、5−ニトロベンゾチアゾール、4−メチルベンゾ
チアゾール、5−メチルベンゾチアゾール、6−メチル
ベンゾチアゾール、5−ブロモベンゾチアゾール、6−
ブロモベンゾチアゾール、5−ヨードベンゾチアゾール
、5−フェニルベンゾチアゾール、5−メトキシベンゾ
チアゾール、6−メトキシベンゾチアゾール、5−エト
キシベンゾチアゾール、5−エトキシカルボニルベンゾ
チアゾール、5−カルボキシベンゾチアゾール、5−フ
ェネチルベンゾチアゾール、5−フルオロベンゾチアゾ
ール、5−クロロ−6−メチルベンゾチアゾール、5,
6−ジメチルベンゾチアゾール、5,6−ジメトキシベ
ンゾチアゾール、5−ヒドロキシ−6−メチルベンゾチ
アゾール、テトラヒドロベンゾチアゾール、4−フェニ
ルベンゾチアゾール)、ナフトチアゾール核(例えば、
ナフト〔2,1−d〕チアゾール、ナフト〔1,2−d
〕チアゾール、ナフト〔2,3−d〕チアゾール、5−
メトキシナフト〔1,2−d〕チアゾール、6−メトキ
シナフト〔1,2−d〕チアゾール、7−エトキシナフ
ト〔2,1−d〕チアゾール、8−メトキシナフト〔2
,1−d〕チアゾール、5−メトキシナフト〔2,3−
d〕チアゾールなど)}、チアゾリン核(例えば、チア
ゾリン、4−メチルチアゾリン、4−ニトロチアゾリン
)、オキサゾール核{オキサゾール核(例えば、オキサ
ゾール、4−メチルオキサゾール、4−ニトロオキサゾ
ール、5−メチルオキサゾール、4−フェニルオキサゾ
ール、4,5−ジフェニルオキサゾール、4−エチルオ
キサゾール)、ベンゾオキサゾール核(例えば、ベンゾ
オキサゾール、5−クロロベンゾオキサゾール、5−メ
チルベンゾオキサゾール、5−ブロモベンゾオキサゾー
ル、5−フルオロベンゾオキサゾール、5−フェニルベ
ンゾオキサゾール、5−メトキシベンゾオキサゾール、
5−ニトロベンゾオキサゾール、5−トリフルオロメチ
ルベンゾオキサゾール、5−ヒドロキシベンゾオキサゾ
ール、5−カルボキシベンゾオキサゾール、6−メチル
ベンゾオキサゾール、6−クロロベンゾオキサゾール、
6−ニトロベンゾオキサゾール、6−メトキシベンゾオ
キサゾール、6−ヒドロキシベンゾオキサゾール、5,
6−ジメチルベンゾオキサゾール、4,6−ジメチルベ
ンゾオキサゾール、5−エトキシベンゾオキサゾール)
、ナフトオキサゾール核(例えば、ナフト〔2,1−d
〕オキサゾール、ナフト〔1,2−d〕オキサゾール、
5−メトキシナフト〔1,2−d〕オキサゾール、ナフ
ト〔2,3−d〕オキサゾール、5−ニトロナフト〔2
,1−d〕オキサゾールなど)}、セレナゾール核{セ
レナゾール核(例えば、4−メチルセレナゾール、4−
ニトロセレナゾール、4−フェニルセレナゾール)、ベ
ンゾセレナゾール核(例えば、ベンゾセレナゾール、5
−クロロベンゾセレナゾール、5−ニトロベンゾセレナ
ゾール、5−メチルベンゾセレナゾール、5−メトキシ
ベンゾセレナゾール、5−ヒドロキシベンゾセレナゾー
ル、6−ニトロベンゾセレナゾール、5−クロロ−6−
ニトロベンゾセレナゾール、5,6−ジメチルベンゾセ
レナゾール)、ナフトセレナゾール核(例えば、ナフト
〔2,1−d〕セレナゾール、ナフト〔1,2−d〕セ
レナゾール)}、セレナゾリン核(例えば、セレナゾリ
ン、4−メチルセレナゾリン)、イミダゾール核{イミ
ダゾール核(例えば、1−アルキルイミダゾール、1−
アルキル−4−フェニルイミダゾール)、ベンゾイミダ
ゾール核(例えば、1−アルキルベンゾイミダゾール、
1−アルキル−5−クロロベンゾイミダゾール、1−ア
ルキル−5,6−ジクロロベンゾイミダゾール、1−ア
ルキル−5−メトキシベンゾイミダゾール、1−アルキ
ル−5−シアノベンゾイミダゾール、1−アルキル−5
−フルオロベンゾイミダゾール、1−アルキル−5−ト
リフルオロメチルベンゾイミダゾール、1−アルキル−
6−クロロ−5−シアノベンゾイミダゾール、1−アル
キル−6−クロロ−5−トリフルオロメチルベンゾイミ
ダゾール、1−アリル−5,6−ジクロロベンゾイミダ
ゾール、1−アリル−5−クロロベンゾイミダゾール、
1−アリールベンゾイミダゾール、1−アリール−5−
クロロベンゾイミダゾール、1−アリール−5,6−ジ
クロロベンゾイミダゾール、1−アリール−5−メトキ
シベンゾイミダゾール、1−アリール−5−シアノベン
ゾイミダゾール)、ナフトイミダゾール核(例えば、2
−アルキルナフト〔1,2−d〕イミダゾール、1−ア
リールナフト〔1,2−d〕イミダゾール)、前述のア
ルキル基は炭素原子1〜8個のもの、たとえば、メチル
、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル等の無置換
アルキル基やヒドロキシアルキル基(例えば、2−ヒド
ロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル)が好ましい。 特に好ましくはメチル基、エチル基である。前述のアリ
ール基は、フェニル、ハロゲン(例えばクロロ)置換フ
ェニル、アルキル(例えばメチル)置換フェニル、アル
コキシ(例えばメトキシ)置換フェニルを表わす。}、
ピリジン核(例えば、2−ピリジン、4−ピリジン、5
−メチル−2−ピリジン、3−メチル−4−ピリジン)
、キノリン核{キノリン核(例えば、2−キノリン、3
−メチル−2−キノリン、5−エチル−2−キノリン、
6−メチル−2−キノリン、6−ニトロ−2−キノリン
、8−フルオロ−2−キノリン、6−メトキシ−2−キ
ノリン、6−ヒドロキシ−2−キノリン、8−クロロ−
2−キノリン、4−キノリン、6−エトキシ−4−キノ
リン、6−ニトロ−4−キノリン、8−クロロ−4−キ
ノリン、8−フルオロ−4−キノリン、8−メチル−4
−キノリン、8−メトキシ−4−キノリン、6−メチル
−4−キノリン、6−メトキシ−4−キノリン、6−ク
ロロ−4−キノリン)}、
【0097】R1 ,R2 
,R3 ,R4 ,R5 ,R7 およびR8 で表わ
されるアルキル基は、例えば、好ましくは、炭素数18
以下の無置換アルキル基(例えばメチル、エチル、プロ
ピル、ブチル、ペンチル、オクチル、デシル、ドデシル
、オクタデシル)または置換アルキル基{置換基として
例えば、カルボキシ基、スルホ基、シアノ基、ハロゲン
原子(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子である。 )、ヒドロキシ基、炭素数8以下のアルコキシカルボニ
ル基(例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル
、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル)
、炭素数8以下のアルコキシ基、(例えばメトキシ、エ
トキシ、ベンジルオキシ、フェネチルオキシ)、炭素数
10以下の単環式のアリールオキシ基(例えばフェノキ
シ、p−トリルオキシ)、炭素数3以下のアシルオキシ
基(例えばアセチルオキシ、プロピオニルオキシ)、炭
素数8以下のアシル基(例えばアセチル、プロピオニル
、ベンゾイル、メシル)、カルバモイル基(例えばカル
バモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、モルホリノ
カルボニル、ピペリジノカルボニル)、スルファモイル
基(例えばスルファモイル、N,N−ジメチルスルファ
モイル、モルホリノスルホニル、ピペリジノスルホニル
基)、炭素数10以下のアリール基(例えばフェニル、
4−クロルフェニル、4−メチルフェニル、α−ナフチ
ル)で置換された炭素数18以下のアルキル基が好まし
い。}を挙げることができる。
【0098】Q1 ,Q2 およびQ3 によって形成
される核を例示する。2−ピラゾリン−5−オン、ピラ
ゾリジン−3,5−ジオン、イミダゾリン−5−オン、
ヒダントイン、2または4−チオヒダントイン、2−イ
ミノオキサゾリジン−4−オン、2−オキサゾリン−5
−オン、2−チオオキサゾリジン−2,4−ジオン、イ
ソオキサゾリン−5−オン、2−チアゾリン−4−オン
、チアゾリジン−4−オン、チアゾリジン−2,4−ジ
オン、ローダニン、チアゾリジン−2,4−ジチオン、
イソローダニン、インダン−1,3−ジオン、チオフェ
ン−3−オン、チオフェン−3−オン−1,1−ジオキ
シド、インドリン−2−オン、インドリン−3−オン、
インダゾリン−3−オン、2−オキソインダゾリニウム
、3−オキソインダゾリニウム、5,7−ジオキソ−6
,7−ジヒドロチアゾロ〔3,2−a〕ピリミジン、シ
クロヘキサン−1,3−ジオン、3,4−ジヒドロイソ
キノリン−4−オン、1,3−ジオキサン−4,6−ジ
オン、バルビツール酸、2−チオバルビツール酸、クロ
マン−2,4−ジオン、インダゾリン−2−オン、また
はピリド〔1,2−a〕ピリミジン−1,3−ジオンの
核。
【0099】W1 によって形成される複素環は上記の
うち、複素環の構造が合致するものから適切な位置にあ
る、オキソ基またはチオキソ基を除いたものである。
【0100】Q1 ,Q2 ,Q3 に含まれる窒素原
子に結合している置換基およびR6 は水素原子、炭素
数1〜18、好ましくは1〜7、特に好ましくは1〜4
のアルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチル、ヘキシル、オクチル
、ドデシル、オクタデシル)、置換アルキル基{例えば
アラルキル基(例えばベンジル、2−フェニルエチル)
、ヒドロキシアルキル基(例えば、2−ヒドロキシエチ
ル、3−ヒドロキシプロピル)、カルボキシアルキル基
(例えば、2−カルボキシエチル、3−カルボキシプロ
ピル、4−カルボキシブチル、カルボキシメチル)、ア
ルコキシアルキル基(例えば、2−メトキシエチル、2
−(2−メトキシエトキシ)エチル)、スルホアルキル
基(例えば、2−スルホエチル、3−スルホプロピル、
3−スルホブチル、4−スルホブチル、2−〔3−スル
ホプロポキシ〕エチル、2−ヒドロキシ−3−スルホプ
ロピル、3−スルホプロポキシエトキシエチル)、スル
ファトアルキル基(例えば、3−スルファトプロピル、
4−スルファトブチル)、複素環置換アルキル基(例え
ば2−(ピロリジン−2−オン−1−イル)エチル、テ
トラヒドロフルフリル、2−モルホリノエチル)、2−
アセトキシエチル、カルボメトキシメチル、2−メタン
スルホニルアミノエチル}、アリル基、アリール基(例
えばフェニル、2−ナフチル)、置換アリール基(例え
ば、4−カルボキシフェニル、4−スルホフェニル、3
−クロロフェニル、3−メチルフェニル)、複素環基(
例えば2−ピリジル、2−チアゾリル)が好ましい。
【0101】L1 ,L2 ,L3 ,L4 ,L5 
,L6 ,L7 ,L8 ,L9 ,L10およびL1
1はメチン基{置換もしくは無置換のアルキル基(例え
ばメチル、エチル)、置換もしくは無置換のアリール基
(例えば、フェニル)またはハロゲン原子(例えば塩素
原子、臭素原子)で置換されていてもよい。}を表わし
また、他のメチン基と環を形成してもよく、あるいは助
色団と環を形成することもできる。
【0102】X1 およびX2 で表わされるアニオン
を例示する。例えばハロゲン陰イオン(例えば弗素イオ
ン、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン)、置換ア
リールスルホン酸イオン(例えばp−トルエンスルホン
酸イオン、p−クロルベンゼンスルホン酸イオン)、ア
リールジスルホン酸イオン(例えば1,3−ベンゼンジ
スルホン酸イオン、1,5−ナフタレンジスルホン酸イ
オン、2,6−ナフタレンジスルホン酸イオン)、アル
キル硫酸イオン(例えばメチル硫酸イオン)、硫酸イオ
ン、チオシアン酸イオン、過塩素酸イオン、テトラフル
オロホウ酸イオン、ピクリン酸イオン、酢酸イオン、ト
リフルオロメタンスルホン酸イオンが挙げられる。好ま
しくはヨウ素イオンである。以下に特に好ましい色素の
具体例を挙げる。
【0103】
【化61】
【0104】
【化62】
【0105】
【化63】
【0106】
【化64】
【0107】
【化65】
【0108】
【化66】
【0109】
【化67】
【0110】
【化68】
【0111】
【化69】
【0112】
【化70】
【0113】
【化71】
【0114】
【化72】
【0115】
【化73】
【0116】
【化74】
【0117】次に本発明に用いられる下記一般式(I)
で示される化合物について説明する。
【0118】
【化75】
【0119】式中、X、Yは同じでも異っていてもよく
、シアノ基、カルボキシル基、アルキルカルボニル基、
(置換されてよいアルキルカルボニル基であり、例えば
、アセチル、プロピオニル、ヘプタノイル、ドデカノイ
ル、ヘキサデカノイル、1−オキソ−7−クロロヘプチ
ル基など)、アリールカルボニル基(置換されてよいア
リールカルボニル基であり、例えば、ベンゾイル、4−
エトキシカルボニルベンゾイル、3−クロロベンゾイル
基など)、アルコキシカルボニル基(置換されてよいア
ルコキシカルボニル基であり、例えば、メトキシカルボ
ニル、エトキシカルボニル、ブトキシカルボニル、t−
アミルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル、
2−エチルヘキシルオキシカルボニル、オクチルオキシ
カルボニル、デシルオキシカルボニル、ドデシルオキシ
カルボニル、ヘキサデシルオキシカルボニル、オクタデ
シルオキシカルボニル、2−ブトキシエトキシカルボニ
ル、2−メチルスルホニルエトキシカルボニル、2−シ
アノエトキシカルボニル、2−(2−クロロエトキシ)
エトキシカルボニル、2−〔2−(2−クロロエトキシ
)エトキシ〕エトキシカルボニル基など)、アリールオ
キシカルボニル基(置換されてよいアリールオキシカル
ボニル基であり、例えば、フェノキシカルボニル、3−
エチルフェノキシカルボニル、4−エチルフェノキシカ
ルボニル、4−フルオロフェノキシカルボニル、4−ニ
トロフェノキシカルボニル、4−メトキシフェノキシカ
ルボニル、2,4−ジ−(t−アミル)フェノキシカル
ボニル基など)、カルバモイル基(置換されてよいカル
バモイル基であり、例えば、カルバモイル基、エチルカ
ルバモイル、ドデシルカルバモイル、フェニルカルバモ
イル、4−メトキシフェニルカルバモイル、2−ブロモ
フェニルカルバモイル、4−クロロフェニルカルバモイ
ル、4−エトキシカルボニルフェニルカルバモイル、4
−プロピルスルホニルフェニルカルバモイル、4−シア
ノフェニルカルバモイル、3−メチルフェニルカルバモ
イル、4−ヘキシルオキシフェニルカルバモイル、2,
4−ジ−(t−アミル)フェニルカルバモイル、2−ク
ロロ−3−(ドデシルオキシカルボニル)フェニルカル
バモイル、3−(ヘキシルオキシカルボニル)フェニル
カルバモイル基など)、スルホニル基(例えば、メチル
スルホニル、フェニルスルホニル基など)、スルファモ
イル基(置換されてよいスルファモイル基であり、例え
ば、スルファモイル、メチルスルファモイル基など)を
表わす。ただし、X、Yの組み合わせが、〔シアノ基、
置換または無置換のアリールカルボニル基〕、〔シアノ
基、置換または無置換のアルキルカルボニル基〕、〔シ
アノ基、スルホニル基〕である場合を除く。
【0120】R1 、R2 は各々同じでも異っていて
もよく、水素原子、ハロゲン例えば(例えば、F、Cl
、Br、I)、アルキル基(置換されてよいアルキル基
であり例えば、メチル、エチル、2−クロロエチル、プ
ロピル、ヘキシル基など)、アルコキシ基、置換されて
よいアルコキシ基であり、例えばメトキシ、エトキシ、
2−クロロエトキシ、ブトキシ、ヘキシルオキシ、オク
チルオキシ基など)、ヒドロキシ基、カルボキシ基、置
換アミノ基〔脂肪族カルボン酸あるいはスルホン酸より
誘導されるアシル基で置換されたアミノ基(例えばアセ
チルアミノ、ヘキシルカルボニルアミノ、メタンスルホ
ニルアミノ、エタンスルホニルアミノ、ヘキサンスルホ
ニルアミノ基など)、アルキルアミノ基(例えばメチル
アミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ヘキシルアミ
ノ基など)、ジアルキルアミノ基(例えば、ジメチルア
ミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ基など)〕、
カルバモイル基(置換されてよいカルバモイル基であり
、例えば、カルバモイル、メチルカルバモイル、エチル
カルバモイル基など)、スルファモイル基(置換されて
よいスルファモイル基であり、例えばスルファモイル、
メチルスルファモイル、エチルスルファモイル基など)
、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニ
ル基、エトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル
、オクチルオキシカルボニル基など)を表わす。
【0121】R3 、R4 は同じでも異っていてもよ
く、水素原子、アルキル基(置換されてよいアルキル基
であり、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、
イソブチル、ペンチル、ヘキシル、2−エチルヘキシル
、オクチル、ドデシル、ヘキサデシル、2−クロロエチ
ル、3−クロロプロピル、2−ブロモエチル、2−ヒド
ロキシエチル、シアノメチル、2−シアノエチル、3−
シアノプロピル、2−メトキシエチル、3−メトキシプ
ロピル、2−エトキシエチル、2−オクチルオキシエチ
ル、3−エトキシペンチル、2−イソプロポキシエチル
、アセチルメチル、2−アセチルエチル、ベンゾイルメ
チル、アセチルオキシメチル、2−(エチルカルボニル
オキシ)エチル、2−(ヘプタノイルオキシ)エチル、
2−(イソプロピルカルボニルオキシ)エチル、ベンゾ
イルオキシメチル、4−クロルベンゾイルオキシメチル
、4−ニトロベンゾイルオキシエチル、アセチルアミノ
エチル、2−(エチルカルボニルアミノ)エチル、メチ
ルカルバモイルメチル、2−メチルアミノエチル、2−
(エチルアミノ)エチル、2−(ジメチルアミノ)エチ
ル、2−(ジエチルアミノ)エチル、2−メチルウレイ
ドエチル、カルボキシメチル、2−カルボキシエチル、
3−カルボキシプロピル、6−カルボキシヘキシル、メ
トキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、
2−(ブトキシカルボニル)エチル、3−(オクチルオ
キシカルボニル)プロピル、2,2,2−トリフルオロ
エトキシカルボニルメチル、イソプロピルオキシカルボ
ニルメチル、3−(t−アミルオキシカルボニル)プロ
ピル、(2−エチルヘキシル)オキシカルボニルメチル
、2−(エトキシカルボニル)エチル、エチルスルホニ
ルメチル、2−(メチルスルホニル)エチル、2−(ブ
チルスルホニル)エチル、メチルスルホニルアミノメチ
ル、2−(メチルスルホニルアミノ)エチル、2−(エ
チルスルホニルアミノ)エチル、3−(エチルスルホニ
ルアミノ)プロピル、メチルスルファモイルエチル、フ
ェニルメチル基など)、アリール基(置換されてよいア
リール基であり、例えば、フェニル、4−クロロフェニ
ル、4−シアノフェニル、4−ヒドロキシフェニル、4
−カルボキシフェニル、2−メトキシフェニル、4−メ
トキシフェニル、4−エトキシフェニル、4−オクチル
オキシフェニル、4−メチルフェニル、4−ニトロフェ
ニル基など)を表わし、R3 、R4 で5〜6員ヘテ
ロ環(例えばピペリジン環、モルホリン環など)を形成
してもよい。
【0122】また、R1 とR3 、R2 とR4 が
それぞれ連結されて5〜6員ヘテロ環を形成してもよい
。Lはメチン基(置換されてよいメチン基であり、置換
基としては、例えば、メチル、シアノ基など)を表わす
【0123】X、Y、R1 、R2 、R3 、R4 
のうち、少なくとも1つに炭素数4以上の有機残基を有
することが特に好ましい。
【0124】次に本発明に用いられる化合物の具体例を
あげるが、本発明はこれらに限定されるものではない。 前記一般式(I)において、X、Yの組み合わせが、〔
シアノ基、アルコキシカルボニル基〕、〔シアノ基、ア
リールオキシカルボニル基〕、〔シアノ基、カルバモイ
ル基〕、〔シアノ基、カルボキシ基〕、〔シアノ基、シ
アノ基〕である染料化合物の場合が好ましい。
【0125】
【化76】
【0126】
【化77】
【0127】
【化78】
【0128】
【化79】
【0129】
【化80】
【0130】
【化81】
【0131】
【化82】
【0132】
【化83】
【0133】
【化84】
【0134】
【化85】
【0135】
【化86】
【0136】
【化87】
【0137】
【化88】
【0138】本発明に用いられる一般式(I)の化合物
は、特開昭51−3623号等に記載の方法で容易に合
成することができる。縮合反応は、出発物質を溶解する
性質を有する溶媒を用いて行うのが有利であるが、出発
物質が溶解しなくても進行する反応も多い。適当な溶媒
としては、アルコール類(例えば、メタノール、エタノ
ール、イソプロパノールなど)、アセトニトリル、エチ
レングリコールモノアルキルエーテル類(例えば、エチ
レングリコールモノメチルエーテルなど)、アミド類(
例えば、アセトアミド、ジメチルホルムアミドなど)、
エーテル類(例えば、ジオキサンなど)、ジメチルスル
ホキシド、クロロホルムを挙げることができる。これら
は単独でも、また混合して使用してもよい。反応は室温
から使用する溶媒の沸点までの温度範囲で行うのがよい
が好ましくは50〜80℃で行うのがよい。反応を促進
するためにはピリジン、ピペリジン、ジエチルアミン、
トリエチルアミン、アンモニアガス、酢酸カリウム、酢
酸アンモニウム、酢酸などの酸、塩基を加えるのが有利
である。 反応時間は通常10分〜5時間程度である。以下にその
代表的な合成例を挙げるが、他の化合物も同様な方法で
容易に合成することができる。
【0139】(合成例)例示化合物Y−4の合成シアノ
酢酸ドデシルエステル30.4g(0.12 mol)
、4−ホルミル−N−エチル−N−(2−メチルスルホ
ニルアミノエチル)−3−メチルアニリン28.4g(
0.1 mol)をアセトニトリル120 ml中でか
く拌し、酢酸アンモニウム4.9 gを加え、約2時間
加熱還流した。ごみ取りろ過をした後、放冷すると、結
晶が析出した。結晶をろ取し、少量のアセトニトリルで
洗浄し乾燥した。収量50.8g(97.8%)これを
アセトニトリルより再結晶して例示化合物Y−4を得た
。収量46.4g(89.2 %)λmax(MeoH
) 432nm ,融点  82〜83℃
【0140】
例示化合物Y−8の合成 シアノ酢酸ブチルエステル7.8 g(0.055 m
ol)、4−ホルミル−N,N−ジヘキシルアニリン1
4.5g(0.05 mol) をアセトニトリル80
ml中でかく拌し、酢酸アンモニウム3.9 gを加え
、約3時間加熱還流した。ごみ取りろ過をした後、ろ液
を濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより、例示化合
物Y−8を得た。収量17.5g(85%)λmax(
MeoH) 430nm ,(oil)
【0141】本
発明で用いられる一般式(II)、(III) 、(I
V)、(V) で表される化合物においてR11、R2
1で表されるアルキル基は炭素数1から8のアルキル基
が好ましく、例えばメチル、エチル、第3ブチル、ノル
マルブチル、1−メチルシクロプロピル、クロロメチル
、トリフルオロメチル、エトキシカルボニルメチルなど
がある。R11、R21で表されるアリール基は炭素数
6から13のアリール基が好ましく、例えばフェニル、
4−メトキシフェニル、4−アセチルアミノフェニル、
4−メタンスルホンアミドフェニル、4−ベンゼンスル
ホンアミドフェニルがある。R12、R13、R14で
表されるアルキル基は炭素数1から6のアルキル基が好
ましく、例えばメチル、エチル、プロピルなどがある。 R12、R13、R14で表されるアリール基は炭素数
6から13のアリール基が好ましく、例えばフェニルな
どがある。
【0142】R15で表されるアルキル基は炭素数1か
ら18までのアルキル基が好ましく、例えばメチル、エ
チル、エトキシカルボニルメチル、1−エトキシカルボ
ニルエチル、2−N,N−ジエチルアミノエチルなどが
ある。R15で表されるアリール基は炭素数6から22
のアリール基が好ましく例えばフェニル、2−メトキシ
−5−エトキシカルボニルフェニル、4−{ジ(エトキ
シカルボニルメチル)アミノ}カルボニルフェニル、4
−ノルマルオクチルオキシカルボニルフェニル、4−ブ
タンスルホンアミドカルボニルフェニル、4−メタンス
ルホンアミドカルボニルフェニル、4−スルファモイル
フェニル、4−メタンスルホンアミドフェニルがある。
【0143】R15で表されるアミノ基はジアルキルア
ミノ基が好ましく例えばジメチルアミノ、ジエチルアミ
ノ、N−メチル−N−エトキシカルボニルメチルアミノ
、ジ(プロポキシカルボニルメチルアミノ)がある。 R13とR14が結合して形成する6員環としてはベン
ゼン環が好ましい。
【0144】R22で表されるアルキル基は炭素数1か
ら18のアルキル基が好ましく、例えばメチル、エチル
、ブチル、2−シアノエチル、2−エトキシカルボニル
エチル、2−カルバモイルエチル、2−オクチルオキシ
エチルなどがある。R22で表されるアリール基は炭素
数6から22のアリール基が好ましく、例えばフェニル
、2−メトキシ−5−エトキシカルボニルフェニル、3
,5−ジ(エトキシカルボニル)フェニル、4−{ジ(
エトキシカルボニルアミノ)}カルボニルフェニル、4
−ノルマルオクチルオキシカルボニルフェニル、4−ブ
タンスルホンアミドカルボニルフェニル、4−メタンス
ルホンアミドカルボニルフェニル、3−スルファモイル
フェニル、4−メタンスルホンアミドフェニル、4−メ
タンスルホンアミドスルホニルフェニルなどがある。
【0145】R22で表される複素環基はピリジル、ピ
リミジニル、スルホラニルなどがある。
【0146】R16、R17、R23、R24、R35
で表されるアルキル基は炭素数1から12のアルキル基
が好ましく、メチル、エチル、ドデシル、シクロヘキシ
ル、エトキシカルボニルメチル、ヒドロキシエチル、エ
トキシエチル、2−メタンスルホンアミドエチル、シア
ノエチル、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル、
クロロエチル、ブロモエチル、アセトキシエチル、ジメ
チルアミノメチルなどがある。
【0147】R16、R17、R23、R24、R35
で表されるアリール基は炭素数6から12のアリール基
が好ましく、例えばフェニル、4−メチルフェニル、4
−メトキシフェニルがある。
【0148】R31、R32は水素原子、ハロゲン原子
(例えばF、Cl、Br)を表す。R31、R32で表
されるアルキル基は炭素数1から6のアルキル基が好ま
しく例えばメチル、エチル、2−クロロエチル、プロピ
ル、ノルマルヘキシルがある。
【0149】R33、R34は同じでも異っていてもよ
く、水素原子、アルキル基(置換されてよいアルキル基
であり、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、
イソブチル、ペンチル、ヘキシル、2−エチルヘキシル
、オクチル、ドデシル、ヘキサデシル、2−クロロエチ
ル、3−クロロプロピル、2−ブロモエチル、2−ヒド
ロキシエチル、シアノメチル、2−シアノエチル、3−
シアノプロピル、2−メトキシエチル、3−メトキシプ
ロピル、2−エトキシエチル、2−オクチルオキシエチ
ル、3−エトキシペンチル、2−イソプロポキシエチル
、アセチルメチル、2−アセチルエチル、ベンゾイルメ
チル、アセチルオキシメチル、2−(エチルカルボニル
オキシ)エチル、2−(ヘプタノイルオキシ)エチル、
2−(イソプロピルカルボニルオキシ)エチル、ベンゾ
イルオキシメチル、4−クロルベンゾイルオキシメチル
、4−ニトロベンゾイルオキシエチル、アセチルアミノ
エチル、2−(エチルカルボニルアミノ)エチル、メチ
ルカルバモイルメチル、2−メチルアミノエチル、2−
(エチルアミノ)エチル、2−(ジメチルアミノ)エチ
ル、2−(ジエチルアミノ)エチル、2−メチルウレイ
ドエチル、カルボキシメチル、2−カルボキシエチル、
3−カルボキシプロピル、6−カルボキシヘキシル、メ
トキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、
2−(ブトキシカルボニル)エチル、3−(オクチルオ
キシカルボニル)プロピル、2,2,2−トリフルオロ
エトキシカルボニルメチル、イソプロピルオキシカルボ
ニルメチル、3−(t−アミルオキシカルボニル)プロ
ピル、(2−エチルヘキシル)オキシカルボニルメチル
、2−(エトキシカルボニル)エチル、エチルスルホニ
ルメチル、2−(メチルスルホニル)エチル、2−(ブ
チルスルホニル)エチル、メチルスルホニルアミノメチ
ル、2−(メチルスルホニルアミノ)エチル、2−(エ
チルスルホニルアミノ)エチル、3−(エチルスルホニ
ルアミノ)プロピル、メチルスルファモイルエチル、フ
ェニルメチル基など)、アリール基(置換されてよいア
リール基であり、例えば、フェニル、4−クロロフェニ
ル、4−シアノフェニル、4−ヒドロキシフェニル、4
−カルボキシフェニル、2−メトキシフェニル、4−メ
トキシフェニル、4−エトキシフェニル、4−オクチル
オキシフェニル、4−メチルフェニル、4−ニトロフェ
ニル基など)を表わし、R33、R34で5〜6員ヘテ
ロ環(例えばピペリジン環、モルホリン環など)を形成
してもよい。
【0150】また、R32とR33、R31とR34が
それぞれ連結されて5〜6員ヘテロ環を形成してもよい
【0151】Zは窒素原子またはメチン基を表わすが、
好ましくは窒素原子または−CH=である。R41で表
わされるアルキル基は炭素数1から7のアルキル基が好
ましく、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、シ
クロヘキシルなどが好ましく置換基を有していてもよい
。 R41で表わされるアリール基は炭素数6から10のア
リール基が好ましく、例えばフェニル、ナフチルが好ま
しい。これらは置換基を有していてもよく、置換基とし
ては塩素原子等のハロゲン原子、エトキシカルボニル基
、アセトキシ基等のエステル基、カルボキシ基、メタン
スルホンアミド、エタンスルホンアミド、ベンゼンスル
ホンアミド等のスルホンアミド基、スルファモイル基、
アセチルアミノスルホニル基、メチルスルホニルアミノ
スルホニル基、メチルスルホニルアミノカルボニル基、
水酸基、ジアルキルアミノ基、アルキル基が好ましい。
【0152】R42、R43、R44、R45、R46
で表わされるハロゲン原子は塩素原子が好ましい。
【0153】R42、R43、R44、R45、R46
で表わされるアルキル基は炭素数1から6のアルキル基
が好ましく、メチル、エチルがとくに好ましい。
【0154】R42、R43、R44、R45、R46
で表わされるアリール基は炭素数6から10のアリール
基が好ましく、フェニル、p−トリル、p−メトキシフ
ェニル等がとくに好ましい。
【0155】R47、R48で表わされるアルキル基は
炭素数1から12のアルキル基が好ましく、無置換のア
ルキル基(例えばメチル、エチル、プロピル)、置換ア
ルキル基(エトキシカルボニルメチル、2−エチルヘキ
シルオキシカルボニルエチル等のエステル基を有するア
ルキル基、N−プロピルカルバモイルメチル、アセトア
ミドエチル等のアミド基を有するアルキル基、トリフル
オロメチル、2,2,2−トリクロロエチル等のハロゲ
ン原子を有するアルキル基、2−ヒドロキシエチル等の
水酸基を有するアルキル基、2−メタンスルホンアミド
エチル、3−スルファモイルプロピル等のスルホンアミ
ド基を有するアルキル基、カルボキシメチル、2−カル
ボキシ−2−プロピル基等のカルボキシ基を有するアル
キル基など)が好ましい。
【0156】R47、R48で表わされるアリール基は
炭素数6から10のアリール基が好ましく無置換のアリ
ール基(例えばフェニル)、置換のアリール基(4−ヒ
ドロキシフェニル等のヒドロキシ基を有するアリール基
、4−ニトロフェニル等ニトロ基を有するアリール基、
ジメチルアミノフェニル等アミノ基を有するフェニル基
、2−カルボキシフェニル、2−メトキシ−5−カルボ
キシフェニル等カルボキシ基を有するフェニル基など)
が好ましい。
【0157】R47、R48で表わされる複素環基はフ
リル、ピリジル等が好ましい。
【0158】次に一般式(II)〜(V) で表わされ
る化合物の具体例を示すが本発明はこれらに限定される
ものではない。
【0159】
【化89】
【0160】
【化90】
【0161】
【化91】
【0162】
【化92】
【0163】
【化93】
【0164】
【化94】
【0165】
【化95】
【0166】
【化96】
【0167】
【化97】
【0168】
【化98】
【0169】
【化99】
【0170】
【化100】
【0171】
【化101】
【0172】
【化102】
【0173】
【化103】
【0174】
【化104】
【0175】
【化105】
【0176】
【化106】
【0177】
【化107】
【0178】
【化108】
【0179】
【化109】
【0180】
【化110】
【0181】
【化111】
【0182】
【化112】
【0183】
【化113】
【0184】
【化114】
【0185】
【化115】
【0186】
【化116】
【0187】
【化117】
【0188】
【化118】
【0189】
【化119】
【0190】
【化120】
【0191】
【化121】
【0192】
【化122】
【0193】
【化123】
【0194】一般式 II 、III 、IVで表わさ
れる化合物は以下のようにして合成することが可能であ
る。例えば酸性核としてイソオキサゾロンを用い、アル
デヒドとしてピロール−3−アルデヒドを用い有機溶媒
中(例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール
、DMF、アセトニトリル、酢酸、ピリジン)、触媒(
例えばピペリジン、グリシン、β−アラニン、p−トル
エンスルホン酸、カンファースルホン酸、酢酸アンモニ
ウム)の存在下に室温ないし還流の条件において合成で
きる。その他の酸性核としてピラゾロンがあり、アリデ
ヒドとしてはインドール−3−アルデヒド、ベンズアル
デヒドがある。
【0195】合成法は例えば特開平3−72340 、
72342 、米国特許3627532 などに記載さ
れた方法を参考にすることができる。一般式(V)で表
わされる化合物はジャーナル・オブ・ケミカル・アンド
・エンジニアリング・データ(J.Chem.Eng.
Data)第22巻、104 頁、1977年、ジャー
ナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサエティー
(J.Am.Chem.Soc.) 第79巻、195
5頁、1957年、カナディアン・ジャーナル・オブ・
ケミストリー(Can.J.Chem.) 第41巻、
1813頁、1963年などに記載の方法により合成す
ることが可能である。
【0196】Y−41の合成例 4−オクチルオキシカルボニルアニリン57.8g、ア
セトニルアセトン27.4g、濃硫酸1滴の混合物を1
50 ℃で1時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで
希釈し水で洗浄、乾燥、濃縮し1−(4−オクチルオキ
シカルボニルフェニル)−2,5−ジメチルピロールを
得た。DMF100 mlとオキシ塩化リン33.7g
より調製したVilsmeier 試薬溶液に上記ピロ
ールのDMF(100 ミリリットル)溶液を氷冷下滴
下した。室温で30分攪拌した後、反応溶液を炭酸カリ
ウム91.2g、水400 ミリリットルの溶液の中へ
加えた混合物を酢酸エチルで抽出し、塩水で洗浄後、乾
燥、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトにより精製し
、1−(4−オクチルオキシカルボニルフェニル)−2
,5−ジメチル−3−ホルミルピロールを得た。3−(
4−メタンスルホンアミドフェニル)−イソオキサゾリ
ン−5−オン2.5 g、上記で得たホルミルピロール
3.9 g、アセトニトリル30ミリリットル、ピペリ
ジン1滴の混合物を2時間加熱攪拌した。反応液を混縮
後カラムクロマトにより精製しガラス状のY−41を5
.1 g得た。λmax 401nm  (AcOEt
 ) 。
【0197】Y−60の合成 3−(4−メタンスルホンアミドフェニル)−イソオキ
サゾリン−5−オン2.6 g、1−ドデシル−3−ホ
ルミルインドール4.4 g、エタノール20mlの溶
液を1時間加熱還流した。反応混合物を濃縮しカラムク
ロマトにより精製した後イソプロパノールを用いて再結
晶しY−60を2.5g得た。λmax 428nm 
 (AcOEt ) 。
【0198】Y−94の合成 3−エトキシカルボニル−1−(4−スルホフェニル)
ピラゾロンナトリウム塩33.4g、トリエチルアミン
11.1g、DMF 200ミリリットルの混合物に氷
水冷下塩化ベンゾイル15.5gを滴下し2時間室温で
攪拌する。アセトンを加え析出した結晶を濾取し乾燥す
ることにより、5−ベンゾイルオキシ−3−エトキシカ
ルボニル−1−(4−スルホフェニル)−ピラゾールト
リエチルアミン塩36.5gを得た。上記で得た保護し
たピラゾロン36.5gとアセトニトリル108 ミリ
リットルの混合物に氷冷下オキシ塩化リン22.1gを
加えさらにN,N−ジメチルアセトアミド43ミリリッ
トルを加え室温で2時間攪拌した。 反応混合物を氷水300 gに注ぎ析出した結晶を濾集
、乾燥し5−ベンゾイルオキシ−3−エトキシカルボニ
ル−1−(4−クロロスルホニルフェニル)ピラゾール
18.5gを得た。
【0199】水素化ナトリウム(60%)0.6 g、
N,N−ジメチルアセトアミド5ミリリットルの混合物
に氷冷下アセトアミド0.4 gをゆっくり添加した。 上記混合物に氷冷下上記記載のスルホニルクロリド2.
2gとN,N−ジメチルアセトアミド5ミリリットルを
加え室温下1時間攪拌した。上記反応混合物にエタノー
ル10ミリリットルを加え2時間加熱還流した後希塩酸
に注いだ。酢酸エチルで抽出、乾燥、濃縮し3−エトキ
シカルボニル−1−(4−アセチルアミノスルホニルフ
ェニル)ピラゾロンを得た。
【0200】上記ピラゾロンと1−(4−エトキシカル
ボニルフェニル)−3−ホルミル−2,5−ジメチルピ
ロール4.1 gとエタノール30ミリリットルの混合
物を4時間加熱攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希
釈し食塩水で洗浄後、乾燥、濃縮した。粗生成物をカラ
ムクロマトにより精製しイソプロパノールで再結晶する
ことによりY−94を0.6 g得た。λmax 43
6nm  (AcOEt ) 。
【0201】Y−120の合成例 4−メタンスルホンアミドベンゾイル酢酸エチル23.
0g、ヒドロキシルアミン塩酸塩5.8 g、メタノー
ル35ミリリットルの混合物に酢酸カリウム8.2 g
を加え30分間加熱還流した。反応混合物を水210ミ
リリットルに注ぎ析出した結晶を濾集し乾燥することに
より3−(4−メタンスルホンアミドフェニル)イソオ
キサゾリン−5−オンを11.3g得た。上記で得たイ
ソオキサゾロン2.5 g、4−ジ(ノルマルブトキシ
カルボニルメチル)アミノベンズアルデヒド4.3 g
、ピペリジン1滴、アセトニトリル20ミリリットルの
混合物を3時間加熱還流した。 反応混合物を酢酸エチルで希釈し、食塩水で洗浄後、乾
燥、濃縮、イソプロパノールを用いた再結晶によりY−
120を3.3 g得た。λmax 442nm  (
AcOEt ) 。
【0202】Y−144の合成例 ベンゾイルプロピオン酸12.5g、無水酢酸50ミリ
リットルの溶液を100 ℃で1時間攪拌した。溶媒を
減圧下留去し残渣に水を15ミリリットル、エタノール
を45ミリリットル加え結晶化させた。結晶を濾取し、
乾燥することによりγ−フェニル−△β,γ−ブテノリ
ド7.2 gを得た。4−(N−エチル−N−β−メタ
ンスルホンアミドエチル)アミノ−2−メチルアニリン
硫酸塩4.4 g(10mmol) 、濃塩酸2.1ミ
リリットル、水10ミリリットルの溶液に亜硝酸ナトリ
ウム0.78g、水2.0 ミリリットルを加えジアゾ
ニウム塩溶液を調製した。γ−フェニル−△β,γ−ブ
テノリド1.6 g、トリエチルアミン4.5 g、メ
タノール10ミリリットルの溶液をジアゾニウム塩溶液
に加え室温で1時間攪拌した。酢酸エチルで抽出し硫酸
マグネシウムで乾燥し減圧下に溶媒を留去した。シリカ
ゲルクロマトにより精製しY−144の橙色結晶を0.
1g得た。λmax 505nm 、ε3.16×10
4 (酢酸エチル)
【0203】一般に一般式(I)〜
(V)の染料は感光材料の面積1m2当り1〜800 
mg程度用いられる。
【0204】一般式(I)〜(V)に示される染料をフ
ィルター染料又はアンチハレーション染料として使用す
るときは、効果のある任意の量を使用できるが、光学濃
度が0.05ないし、3.0 の範囲になるように使用
するのが好ましい。添加時期は塗布される前のいかなる
工程でもよい。
【0205】本発明による染料は、乳剤層その他の親水
性コロイド層(中間層、保護層、アンチハレーション層
、フィルター層など)中に種々の公知の方法で分散する
ことができる。
【0206】■  本発明の染料を直接に乳剤層や親水
性コロイド層に溶解もしくは分散させる方法または水性
溶液または溶媒に溶解もしくは分散させた後、乳剤層や
親水性コロイド層に用いる方法、適当な溶媒、例えば、
メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコ
ール、メチルセルソルブ、特開昭48−9715号、米
国特許3,756,830 号に記載のハロゲン化アル
コール、アセトン、水、ピリジンなどあるいは、これら
の混合溶媒などの中に溶解され溶液の形で、乳剤へ添加
することもできる。
【0207】■  化合物を実質的に水不溶で沸点が約
160 ℃以上の高沸点溶媒に溶解した液を親水性コロ
イド溶液に加えて分散する方法。この高沸点溶媒として
は、米国特許第2,322,027 号に記載されてい
るような、例えばフタール酸アルキルエステル(ジブチ
ルフタレート、ジオクチルフタレートなど)、リン酸エ
ステル(ジフェニルフォスフェート、トリフェニルフォ
スフェート、トリクレジルフォスフェート、ジオクチル
ブチルフォスフェート)、クエン酸エステル(例えばア
セチルクエン酸トリブチル)、安息香酸エステル(例え
ば安息香酸オクチル)、アルキルアミド(例えばジエチ
ルラウリルアミド)、脂肪酸エステル類(例えばジブト
キシエチルサクシネート、ジエチルアゼレート)、トリ
メシン酸エステル類(例えばトリメシン酸トリブチル)
などが使用できる。また、沸点約30℃ないし約150
 ℃の有機溶媒、例えば酢酸エチル、酢酸ブチルの如き
低級アルキルアセレート、プロピオン酸エチル、2級ブ
チルアルコール、メチルイソブチルケトン、β−エトキ
シエチルアセテート、メチルセロソルブアセテートや水
に溶解しやすい溶媒、例えばメタノールやエタノール等
のアルコールを用いることもできる。ここで染料と高沸
点溶媒との使用比率としては10〜1/10(重量比)
が好ましい。
【0208】■  本発明の染料およびその他の添加物
を写真乳剤層その他の親水性コロイド層充填ポリマーラ
テックス組成物として含ませる方法。前記ポリマーラテ
ックスとしては例えば、ポリウレタンポリマー、ビニル
モノマーから重合されるポリマー〔適当なビニルモノマ
ーとしてはアクリル酸エステル(メチルアクリレート、
エチルアクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシルア
クリレート、オクチルアクリレート、ドデシルアクリレ
ート、グリシジルアクリレート等)、α−置換アクリル
酸エステル(メチルメタクリレート、ブチルメタクリレ
ート、オクチルメタクリレート、グリシジルメタクリレ
ート等)、アクリルアミド(ブチルアクリルアミド、ヘ
キシルアクリルアミド等)、α−置換アクリルアミド(
ブチルメタクリルアミド、ジブチルメタクリルアミド等
)、ビニルエステル(酢酸ビニル、酪酸ビニル等)、ハ
ロゲン化ビニル、(塩化ビニル等)、ハロゲン化ビニリ
デン(塩化ビニリデン等)、ビニルエーテル(ビニルメ
チルエーテル、ビニルオクチルエーテル等)、スチレン
、X−置換スチレン(α−メチルスチレン等)、核置換
スチレン(ヒドロキシスチレン、クロロスチレン、メチ
ルスチレン等)、エチレン、プロピレン、ブチレン、ブ
タジエン、アクリロニトリル等を挙げることができる。 これらは単独でも2種以上を組合せてもよいし、他のビ
ニルモノマーをマイナー成分として混合してもよい。他
のビニルモノマーとしては、イタコン酸、アクリル酸、
メタアクリル酸、ヒドロキシアルキルアクリレート、ヒ
ドロキシアルキルメタクリレート、スルホアルキルアク
リレート、スルホアルキルメタクリレート、スチレンス
ルホン酸等が挙げられる。〕等を用いることができる。
【0209】これら充填ポリマーラテックスは、特公昭
51−39853号、特開昭51−59943 号、同
53−137131号、同54−32552 号、同5
4−107941号、同55−133465号、同56
−19043 号、同56−19047 号、同56−
126830号、同58−149038号に記載の方法
に準じて製造できる。ここで染料とポリマーラテックス
の使用比率としては10〜1/10(重量比)が好まし
い。
【0210】■  化合物を界面活性剤を用いて溶解す
る方法、有用な界面活性剤として、オリゴマーないしは
ポリマーであってもよい。この重合体の詳細については
、特開昭60−158437の明細書第19頁〜27頁
に記載されている。
【0211】■  上記■で高沸点溶媒に代えて、又は
高沸点溶媒と併用して親水性ポリマーを用いる方法。こ
の方法に関しては例えば米国特許3,619,195 
号、西独特許1,957,467 号に記載されている
【0212】■  特開昭29−113434号に記載
されているような側鎖にカルボキシル基、スルホン酸基
などを有するポリマーによるマイクロカプセル法。また
、上記で得た親水性コロイド分散中に、例えば特公昭5
1−39835 号記載の親油性ポリマーのヒドロゾル
を添加してもよい。 親水性コロイドとしては、ゼラチンが代表的なものであ
るが、その他写真用に使用しうるものとして従来知られ
ているものはいずれも使用できる。
【0213】本発明による染料は、乳剤層その他の親水
性コロイド層中に分散することができるが、緑感光性ハ
ロゲン化乳剤層よりも支持体から遠い側の層中に分散す
るのが好ましく、イエローフィルター層を設けた感光材
料においては、該イエローフィルター層中に分散するの
が特に好ましい。これは、本発明の染料が黄色コロイド
銀に比べて特定波長に対する光吸収がシャープで、イエ
ローフィルター層に用いるとコロイド銀を用いた場合よ
り緑感乳剤層において著しい感度上昇が達成されるため
である。
【0214】次に本発明のイエローカラードシアンカプ
ラーについて説明する。本発明において、イエローカラ
ードシアンカプラーとは、カプラーの可視吸収領域にお
ける吸収極大を400nm から500nm の間に有
し、かつ芳香族第1級アミン現像主薬酸化体とカップリ
ングして可視吸収領域における吸収極大が630nm 
から750nm の間のシアン色素を形成するシアンカ
プラーであるものをいう。 本発明のイエローカラードシアンカプラーのうち、芳香
族第1級アミン現像主薬酸化体とのカップリング反応に
より、水溶性の6−ヒドロキシ−2−ピリドン−5−イ
ルアゾ基、水溶性のピラゾロン−4−イルアゾ基、水溶
性の5−アミノ−ピラゾール−4−イルアゾ基、水溶性
の2−アシルアミノフェニルアゾ基または水溶性の2−
スルホンアミドフェニルアゾ基を含む化合物残基を放出
可能なシアンカプラーが好ましく用いられる。本発明の
イエローカラードシアンカプラーは好ましくは下記一般
式(CI) 〜(CIV )で表わされる。
【0215】
【化124】
【0216】
【化125】
【0217】一般式(CI) 〜(CIV )において
Cpはシアンカプラー残基(Tはそのカップリング位に
結合している)を、Tはタイミング基を、kは0または
1の整数を、XはN、O、またはSを含みそれらにより
、(T) k と結合しQとを連結する2価の連結基を
表わし、Qはアリーレン基または2価の複素環基を表わ
す。一般式(CI) において、R1 及びR2 は独
立に水素原子、カルボキシル基、スルホ基、シアノ基、
アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、複素環基
、カルバモイル基、スルフアモイル基、カルボンアミド
基、スルホンアミド基またはアルキルスルホニル基を、
R3 は水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、ア
リール基または複素環基をそれぞれ表わす。ただし、T
、X、Q、R1 、R2 またはR3 のうち少なくと
も一つは水溶性基(例えばヒドロキシル、カルボキシル
、スルホ、アミノ、アンモニウミル、ホスホノ、ホスフ
イノ、ヒドロキシスルホニルオキシ)を含むものとする
。尚、一般式(CI)における
【0218】
【化126】
【0219】が下記のような互変異性体構造をとり得る
ことはよく知られており、これら互変異性体構造も本発
明の一般式(CI) で規定された構造に含まれるもの
である。
【0220】
【化127】
【0221】
【化128】
【0222】一般式(CII)においてR4 はアシル
基またはスルホニル基を、R5 は置換可能な基を、j
は0ないし4の整数を表わす。jが2以上の整数のとき
R4 は同じであっても異なっていてもよい。但しT,
X,Q,R4 またはR5 のうち少なくとも一つは水
溶性基(例えばヒドロキシル、カルボキシル、スルホ、
ホスホノ、ホスフイノ、ヒドロキシスルホニルオキシ、
アミノ、アンモニウミル)を含むものとする。 一般式(CIII)および(CIV)において、R9 
は水素原子、カルボキシル基、スルホ基、シアノ基、ア
ルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アルコキシ
基、シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素
環基、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボンア
ミド基、スルホンアミド基、またはアルキルスルホニル
を、R10は水素原子、アルキル基、シクロアルキル基
、アリール基または複素環基をそれぞれ表わす。ただし
T,X,Q,R9 またはR10のうち少なくとも一つ
は水溶性基(例えばヒドロキシル、カルボキシル、スル
ホ、ホスホノ、ホスフイノ、ヒドロキシスルホニルオキ
シ、アミノ、アンモニウミル)を含むものとする。
【0223】
【化129】
【0224】以下に一般式(CI) 〜(CIV)で表
わされる化合物についてさらに詳しく説明する。Cpが
表わすカプラー残基としては公知のシアンカプラー残基
(例えばフェノール型、ナフトール型など)が挙げられ
る。Tで表わされるタイミング基はカプラーと芳香族第
1級アミン現像薬の酸化体とカップリング反応によりC
pとの結合が開裂した後、Xとの結合が開裂する基であ
り、カップリング反応性の調節、カプラーの安定化、X
以下の放出タイミングの調節等種々の目的に用いられる
。タイミング基として、以下の公知の基などが挙げられ
る。下記において*印はCp、**印はXと、または*
印はCp、**印はQと各々結合する。
【0225】
【化130】
【0226】
【化131】
【0227】
【化132】
【0228】式中、R10はベンゼン環に置換可能な基
を表わし、R11はR41について説明したものと同義
であり、R12は水素原子または置換基を表わす。tは
0ないし4の整数を表わす。R10およびR12の置換
基としてはR41、ハロゲン原子、R43O−、R43
S−、R43(R44)NCO−、R43OOC−、R
43SO2 −、R43(R44)NSO2 −、R4
3CON(R43)−、R41SO2 N(R43)−
、R43CO−、R41COO−、R41SO−、ニト
ロ、R43(R44)NCON(R45)−、シアノ、
R41OCON(R43)−、R43OSO2 −、R
43(R44)N−、R43(R44)NSO2 N(
R45)−、または
【0229】
【化133】
【0230】が挙げられる。kは0または1の整数であ
るが一般にkが0である場合、すなわちCpとXとが直
接結合する場合が好ましい。
【0231】XはN,OまたはSにより(T)k 以上
と結合する2価の連結基であり、−O−、−S−、−O
CO−、−OCOO−、−OCOS−、−OCONH−
、−OSO2 −、−OSO2 NH−もしくはNで(
T) k 以上と結合する複素環基(例えばピロリジン
、ピペリジン、モルホリン、ピペラジン、ピロール、ピ
ラゾール、イミダゾール、1,2,4−トリアゾール、
ベンゾトリアゾール、スクシンイミド、フタルイミド、
オキサゾリジン−2,4−ジオン、イミダゾリジン−2
,4−ジオン、1,2,4−トリアゾリジン−3,5−
ジオンなどから誘導される基)またはこれらの基とアル
キレン基(例えばメチレン、エチレン、プロピレン)、
シクロアルキレン基(例えば1,4−シクロヘキシレン
)、アリーレン基(例えばo−フェニレン、p−フェニ
レン)、2価の複素環基(例えばピリジン、チオフェン
などから誘導される基)、−CO−、−SO2 −、−
COO−、−CONH−、−SO2 NH−、−SO2
 O−、−NHCO−、−NHSO2 −、−NHCO
NH−、−NHSO2 NH−、−NHCOO−などを
複合した連結基が好ましい。Xはさらに好ましくは一般
式(II)で表わされる。
【0232】一般式(II) *−X1 −(L−X2)m − **一般式(II)
において*は(T)k 以上と結合する位置を、**は
Q以下と結合する位置を、X1 は−O−または−S−
を、Lはアルキレン基を、X2 は単結合、−O−、−
S−、−CO−、−SO2 −、−OCO−、−COO
−、−NHCO−、−CONH−、−SO2 NH−、
−NHSO2 −、−SO2 O−、−OSO2 −、
−OCOO−、−OCONH−、−NHCOO−、−N
HCONH−、−NHSO2 NH−、−OCOS−、
−SCOO−、−OSO2 NH−または−NHSO2
 O−をmは0〜3の整数を表わす。Xの総炭素原子数
(以下C数という)は好ましくは0〜12、より好まし
くは0〜8である。Xとして最も好ましいものは−OC
H2 CH2 O−である。
【0233】Qはアリーレン基または2価の複素環基を
表わす。Qがアリーレン基のときアリーレン基は縮合環
であっても置換基(例えばハロゲン原子、ヒドロキシル
、カルボキシル、スルホ、ニトロ、シアノ、アミノ、ア
ンモニウム、ホスホノ、ホスフイノ、アルキル、シクロ
アルキル、アリール、カルボンアミド、スルホンアミド
、アルコキシ、アリールオキシ、アシル、スルホニル、
カルボキシル、カルバモイル、スルファモイル)を有し
ていてもよく、C数は好ましくは6〜15、より好まし
くは6〜10である。Qが2価の複素環基のとき、複素
環基は少なくとも1個のN,O,S,P,SeまたはT
eから選ばれるヘテロ原子を環内に含む3〜8員、好ま
しくは5〜7員の単環もしくは縮合環の複素環基(例え
ばピリジン、チオフェン、フラン、ピロール、ピラゾー
ル、イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ベンゾ
チアゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾフラン、ベン
ゾチオフェン、1,3,4−チアジアゾール、インドー
ル、キノリンなどから誘導される基)であって、置換基
(Qがアリーレン基の場合の置換基に同じ)を有してい
てもよく、C数は好ましくは2〜15、より好ましくは
2〜10である。Qとして最も好ましいものは1,4−
フェニレンである。
【0234】従って本発明において最も好ましい−(T
) k −X−Q− は−OCH2CH2−O −(1
,4−フェニレン)−である。R1 、R2 またはR
3 がアルキル基であるとき、アルキル基は直鎖状、分
岐鎖状のいずれであっても、不飽和結合を含んでいても
よく、置換基(例えばハロゲン原子、ヒドロキシル、カ
ルボキシル、スルホ、ホスホノ、ホスフイノ、シアノ、
アルコキシ、アリール、アルコキシカルボニル、アミノ
、アンモニウミル、アシル、カルボンアミド、スルホン
アミド、カルバモイル、スルファモイル、スルホニル)
を有していてもよい。R1 、R2 またはR3 がシ
クロアルキル基であるとき、シクロアルキル基は3〜8
員環のシクロアルキル基であって架橋基を有していても
、不飽和結合を含んでいても、置換基(R1 、R2 
またはR3 がアルキル基の場合の置換基に同じ。)を
有していてもよい。
【0235】R1 、R2 またはR3 がアリール基
であるとき、アリール基は縮合環であっても、置換基(
R1 、R2 またはR3 がアルキル基の場合の置換
基の他、アルキル、シクロアルキルなどがある。)を有
していてもよい。R1 、R2 またはR3 が複素環
基であるとき、複素環基は少なくとも1個のN,S,O
,P,SeまたはTeから選ばれたヘテロ原子を環内に
含む3〜8員(好ましくは5〜7員)の単環もしくは縮
合環の複素環基(例えばイミダゾリル、チエニル、ピラ
ゾリル、チアゾリル、ピリジル、キノリニル)であって
、置換基(R1 、R2 またはR3 がアリール基の
場合の置換基に同じ)を有していてもよい。ここでカル
ボキシル基はカルボキシラート基を、スルホ基はスルホ
ナート基を、ホスフイノ基はホスフィナート基を、ホス
ホノ基はホスホナート基をそれぞれ含んでよく、この時
対イオンはLi+ 、Na+ 、K+ 、アンモニウム
等である。
【0236】R1 は好ましくは水素原子、カルボキシ
ル基、C数1〜10のアルキル基(例えばメチル、t−
ブチル、カルホメチル、2−スルホメチル、カルボキシ
メチル、2−カルボキシメチル、2−ヒドロキシメチル
、ベンジル、エチル、イソプロピル)またはC数6〜1
2のアリール基(例えばフェニル、4−メトキシフェニ
ル、4−スルホフェニル)であり、特に好ましくは水素
原子、メチル基またはカルボキシル基である。R2 は
好ましくはシアノ基、カルボキシル基、C数1〜10の
カルバモイル基、C数0〜10のスルファモイル基、ス
ルホ基、C数1〜10のアルキル基(例えばメチル、ス
ルホメチル)、C数1〜10のスルホニル基(例えばメ
チルスルホニル、フェニルスルホニル)、C数1〜10
のカルボンアミド基(例えばアセトアミド、ベンズアミ
ド)またはC数1〜10のスルホンアミド基(例えばメ
タンスルホンアミド、トルエンスルホンアミド)であり
、特に好ましくはシアノ基、カルバモイル基またはカル
ボキシル基である。
【0237】R3 は好ましくは水素原子、C数1〜1
2のアルキル基(例えばメチル、スルホメチル、カルボ
キシメチル、2−スルホメチル、2−カルボキシメチル
、エチル、n−ブチル、ベンジル、4−スルホベンジル
)またはC数6〜15のアリール基(例えばフェニル、
4−カルボキシフェニル、3−カルボキシフェニル、4
−メトキシフェニル、2,4−ジカルボキシフェニル、
2−スルホフェニル、3−スルホフェニル、4−スルホ
フェニル、2,4−ジスルホフェニル、2,5−ジスル
ホフェニル)であり、より好ましくはC数1〜7のアル
キル基またはC数6〜10のアリール基である。R4 
は具体的には一般式(III)で表わされるアシル基も
しくは一般式(IV)で表わされるスルホニル基である
【0238】一般式(III) R11CO− 一般式(IV) R11SO2 − R11がアルキル基であるときアルキル基は直鎖状、分
岐鎖状のいずれであっても、不飽和結合を含んでいても
よく、置換基(例えばハロゲン原子、ヒドロキシル、カ
ルボキシル、スルホ、ホスホノ、ホスフイノ、シアノ、
アルコキシ、アリール、アルコキシカルボニル、アミノ
、アンモニウミル、アシル、カルボンアミド、スルホン
アミド、カルバモイル、スルファモイル、スルホニル)
を有していてもよい。
【0239】R11がシクロアルキル基であるとき、シ
クロアルキル基は3〜8員環のシクロアルキル基であっ
て、架橋基を有していても、不飽和結合を有していても
、置換基(R11がアルキル基の場合の置換基に同じ)
を有していてもよい。R11がアリール基であるとき、
アリール基は縮合環であっても、置換基(R11がアル
キル基の場合の置換基のほか、アルキル、シクロアルキ
ルなどがある)を有していてもよい。R11が複素環基
であるとき、複素環基は少なくとも1個のN,S,O,
P,SeまたはTeから選ばれたヘテロ原子を環内に含
む3〜8員(好ましくは5〜7員)の単環もしくは縮合
環の複素環基(例えばイミダゾリル、チエニル、ピラゾ
リル、チアゾリル、ピリジル、キノリニル)であって、
置換基(R11がアリール基の場合の置換基に同じ)を
有していてもよい。
【0240】ここでカルボキシル基はカルボキシラート
基を、スルホ基はスルホナート基を、ホスフィノ基はホ
スフィナート基を、ホスホノ基はホスホナート基をそれ
ぞれ含んでよく、この時対イオンはLi+ ,Na+ 
,K+ ,アンモニウム等である。R11は好ましくは
C数1〜10のアルキル基、(例えばメチル、カルボキ
シメチル、スルホエチル、シアノエチル)、C数5〜8
のシクロアルキル基(例えばシクロヘキシル、2−カル
ボキシシクロヘキシル)、もしくはC数6〜10のアリ
ール基(フェニル、1−ナフチル、4−スルホフェニル
)であり、特に好ましくは、C数1〜3のアルキル基、
C数6のアリール基である。
【0241】R5 は置換可能な基であり、好ましくは
電子供与性基であり、特に好ましくは−NR12R13
もしくは−OR14である。置換位置としては4−位が
好ましい。R12、R13およびR14は水素原子、ア
ルキル基、シクロアルキル基、アリール基もしくはヘテ
ロ環基である。またR12とR13の間で環を形成して
もよく、形成される窒素ヘテロ環としては脂環式のもの
が好ましい。jは0ないし4の整数を表わし、好ましく
は1もしくは2であり、特に好ましくは1である。R9
 またはR10がアルキル基であるときアルキル基は直
鎖状、分岐鎖状のいずれであっても、不飽和結合を含ん
でいてもよく、置換基(例えばハロゲン原子、ヒドロキ
シル、カルボキシル、スルホ、ホスホノ、ホスフィノ、
シアノ、アルコキシ、アリール、アルコキシカルボニル
、アミノ、アンモニウミル、アシル、カルボンアミド、
スルホンアミド、カルバモイル、スルファモイル、スル
ホニル)を有していてもよい。
【0242】R9 またはR10がシクロアルキル基で
あるとき、シクロアルキル基は3〜8員環のシクロアル
キル基であって、架橋基を有していても、不飽和結合を
有していても、置換基(R9 またはR10がアルキル
基の場合の置換基に同じ)を有していてもよい。R9 
またはR10がアリール基であるとき、アリール基は縮
合環であっても、置換基(R9 またはR10がアルキ
ル基の場合の置換基のほか、アルキル、シクロアルキル
などがある)を有していてもよい。R9 またはR10
が複素環基であるとき、複素環基は少なくとも1個のN
,S,O,P,SeまたはTeから選ばれたヘテロ原子
を環内に含む3〜8員(好ましくは5〜7員)の単環も
しくは縮合環の複素環基(例えばイミダゾリル、チエニ
ル、ピラゾリル、チアゾリル、ピリジル、キノリニル)
、であって、置換基(R9 またはR10がアリール基
の場合の置換基に同じ)を有していてもよい。ここでカ
ルボキシル基はカルボキシラート基を、スルホ基はスル
ホナート基を、ホスフィノ基はホスフィナート基を、ホ
スホノ基はホスホナート基をそれぞれ含んでよく、この
時対イオンはLi+ ,Na+ ,K+ ,アンモニウ
ム等である。
【0243】R9 は好ましくはシアノ基、カルボキシ
ル基、C数1〜10のカルバモイル基、C数2〜10の
アルコキシカルボニル基、C数7〜11のアリールオキ
シカルボニル基、C数0〜10のスルファモイル基、ス
ルホ基、C数1〜10のアルキル基(例えばメチル、カ
ルボキシメチル、スルホメチル)、C数1〜10のスル
ホニル基(例えばメチルスルホニル、フェニルスルホニ
ル)、C数1〜10のカルボンアミド基(例えばアセト
アミド、ベンズアミド)、C数1〜10のスルホンアミ
ド基(例えばメタンスルホンアミド、トルエンスルホン
アミド)、アルキルオキシ基(例えばメトキシ、エトキ
シ)またはアリールオキシ基(例えばフェノキシ)であ
り、特に好ましくはシアノ基、カルバモイル基、アルコ
キシカルボニル基、カルボキシル基である。
【0244】R10は好ましくは水素原子、C数は1〜
12のアルキル基(例えばメチル、スルホメチル、カル
ボキシメチル、エチル、2−スルホエチル、2−カルボ
キシエチル、3−スルホプロピル、3−カルボキシプロ
ピル、5−スルホペンチル、5−カルボキシペンチル、
4−スルホベンジル)またはC数6〜15のアリール基
(例えばフェニル、4−カルボキシフェニル、3−カル
ボキシフェニル、2,4−ジカルボキシフェニル、4−
スルホフェニル、3−スルホフェニル、2,5−ジスル
ホフェニル、2,4−ジスルホフェニル)であり、より
好ましくはC数1〜7のアルキル基またはC数6〜10
のアリール基である。本発明のイエローカラードシアン
カプラーの具体例を示すが、これらに限定されるもので
はない。
【0245】
【化134】
【0246】
【化135】
【0247】
【化136】
【0248】
【化137】
【0249】
【化138】
【0250】
【化139】
【0251】
【化140】
【0252】
【化141】
【0253】
【化142】
【0254】
【化143】
【0255】
【化144】
【0256】
【化145】
【0257】
【化146】
【0258】
【化147】
【0259】
【化148】
【0260】本発明のイエローカラードシアンカプラー
は、感光材料中の感光性ハロゲン化銀乳剤層もしくは隣
接層に添加することが好ましく、赤感光性乳剤層に添加
することが特に好ましい。その感材中への総添加量は、
0.005 〜0.30g/m2であり、好ましくは0
.02〜0.20g/m2、より好ましくは0.03〜
0.15g/m2である。本発明のイエローカラードシ
アンカプラーは後述のように通常のカプラーと同様にし
て感材中へ添加することができる。
【0261】次に本発明に係わる一般式〔M〕の化合物
について詳細に説明する。本発明に用いられる一般式〔
I〕で表わされるカプラー骨格のうち好ましいものは、
1H−イミダゾ〔1,2−b〕ピラゾール、1H−ピラ
ゾロ〔1,5−b〕〔1,2,4〕トリアゾール、1H
−ピラゾロ〔5,1−c〕〔1,2,4〕トリアゾール
および1H−ピラゾロ〔1,5−d〕テトラゾールであ
り、それぞれ式〔M−1〕、〔M−II〕、〔M−II
I 〕および〔M−IV〕で表わされる。更に好ましく
は〔M−II〕で表わされる化合物である。
【0262】
【化149】
【0263】これらの式における置換基R11、R12
、R13およびXについて詳しく説明する。R11は水
素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ヘテ
ロ環基、シアノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、カルボキ
シ基、アミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ア
シルアミノ基、アルキルアミノ基、アニリノ基、ウレイ
ド基、スルファモイルアミノ基、アルキルチオ基、アリ
ールチオ基、アルコキシカルボニルアミノ基、スルホン
アミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホ
ニル基、アルコキシカルボニル基、ヘテロ環オキシ基、
アゾ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、シリ
ルオキシ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、イミ
ド基、ヘテロ環チオ基、スルフィニル基、ホスホニル基
、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アゾリル基
を表わし、R11は2価の基でビス体を形成していても
よい。
【0264】さらに詳しくは、R11は各々水素原子、
ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子)、アルキ
ル基(例えば、炭素数1〜32の直鎖、または分岐鎖ア
ルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基
、シクロアルキル基、シクロアルケニル基で、詳しくは
、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t
−ブチル、トリデシル、2−メタンスルホニルエチル、
3−(3−ペンタデシルフェノキシ)プロピル、3−{
4−{2−〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル
)フェノキシ〕ドデカンアミド}フェニル}プロピル、
2−エトキシトリデシル、トリフルオロメチル、シクロ
ペンチル、3−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)
プロピル)、アリール基(例えば、フェニル、4−t−
ブチルフェニル、2,4−ジ−t−アミルフェニル、4
−テトラデカンアミドフェニル)、ヘテロ環基(例えば
、2−フリル、2−チエニル、2−ピリミジニル、2−
ベンゾチアゾリル)、シアノ基、ヒドロキシ基、ニトロ
基、カルボキシ基、アミノ基、アルコキシ基(例えば、
メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−ドデ
シルエトキシ、2−メタンスルホニルエトキシ)、アリ
ールオキシ基(例えば、フェノキシ、2−メチルフェノ
キシ、4−t−ブチルフェノキシ、3−ニトロフェノキ
シ、3−t−ブチルオキシカルバモイルフェノキシ、3
−メトキシカルバモイル)、アシルアミノ基(例えば、
アセトアミド、ベンズアミド、テトラデカンアミド、2
−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブタンアミド
、4−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)
ブタンアミド、2−{4−(4−ヒドロキシフェニルス
ルホニル)フェノキシ}デカンアミド)、アルキルアミ
ノ基(例えば、メチルアミノ、ブチルアミノ、ドデシル
アミノ、ジエチルアミノ、メチルブチルアミノ)、アニ
リノ基(例えば、フェニルアミノ、2−クロロアニリノ
、2−クロロ−5−テトラデカンアミノアニリノ、2−
クロロ−5−ドデシルオキシカルボニルアニリノ、N−
アセチルアニリノ、2−クロロ−5−{α−(3−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)ドデカンアミド}
アニリノ)、ウレイド基(例えば、フェニルウレイド、
メチルウレイド、N,N−ジブチルウレイド)、スルフ
ァモイルアミノ基(例えば、N,N−ジプロピルスルフ
ァモイルアミノ、N−メチル−N−デシルスルファモイ
ルアミノ)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、オ
クチルチオ、テトラデシルチオ、2−フェノキシエチル
チオ、3−フェノキシプロピルチオ、3−(4−t−ブ
チルフェノキシ)プロピルチオ)、アリールチオ基(例
えば、フェニルチオ、2−ブトキシ−5−t−オクチル
フェニルチオ、3−ペンタデシルフェニルチオ、2−カ
ルボキシフェニルチオ、4−テトラデカンアミドフェニ
ルチオ)、アルコキシカルボニルアミノ基(例えば、メ
トキシカルボニルアミノ、テトラデシルオキシカルボニ
ルアミノ)、スルホンアミド基(例えば、メタンスルホ
ンアミド、ヘキサデカンスルホンアミド、ベンゼンスル
ホンアミド、p−トルエンスルホンアミド、オクタデカ
ンスルホンアミド、2−メチルオキシ−5−t−ブチル
ベンゼンスルホンアミド)、カルバモイル基(例えば、
N−エチルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイ
ル、N−(2−ドデシルオキシエチル)カルバモイル、
N−メチル−N−ドデシルカルバモイル、N−{3−(
2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)プロピル}カルバ
モイル)、スルファモイル基(例えば、N−エチルスル
ファモイル、N,N−ジプロピルスルファモイル、N−
(2−ドデシルオキシエチル)スルファモイル、N−エ
チル−N−ドデシルスルファモイル、N,N−ジエチル
スルファモイル)、スルホニル基(例えば、メタンスル
ホニル、オクタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、ト
ルエンスルホニル)、アルコキシカルボニル基(例えば
、メトキシカルボニル、ブチルオキシカルボニル、ドデ
シルオキシカルボニル、オクタデシルオキシカルボニル
)、ヘテロ環オキシ基(例えば、1−フェニルテトラゾ
ール−5−オキシ、2−テトラヒドロピラニルオキシ)
、アゾ基(例えば、フェニルアゾ、4−メトキシフェニ
ルアゾ、4−ピバロイルアミノフェニルアゾ、2−ヒド
ロキシ−4−プロパノイルフェニルアゾ)、アシルオキ
シ基(例えば、アセトキシ)、カルバモイルオキシ基(
例えば、N−メチルカルバモイルオキシ、N−フェニル
カルバモイルオキシ)、シリルオキシ基(例えば、トリ
メチルシリルオキシ、ジブチルメチルシリルオキシ)、
アリールオキシカルボニルアミノ基(例えば、フェノキ
シカルボニルアミノ)、イミド基(例えば、N−スクシ
ンイミド、N−フタルイミド、3−オクタデセニルスク
シンイミド)、ヘテロ環チオ基(例えば、2−ベンゾチ
アゾリルチオ、2,4−ジ−フェノキシ−1,3,5−
トリアゾール−6−チオ、2−ピリジルチオ)、スルフ
ィニル基(例えば、ドデカンスルフィニル、3−ペンタ
デシルフェニルスルフィニル、3−フェノキシプロピル
スルフィニル)、ホスホニル基(例えば、フェノキシホ
スホニル、オクチルオキシホスホニル、フェニルホスホ
ニル)、アリールオキシカルボニル基(例えば、フェノ
キシカルボニル)、アシル基(例えば、アセチル、3−
フェニルプロパノイル、ベンゾイル、4−ドデシルオキ
シベンゾイル)、アゾリル基(例えば、イミダゾリル、
ピラゾリル、3−クロロ−ピラゾール−1−イル、トリ
アゾリル)を表わす。
【0265】これらの置換基のうち、更に置換基を有す
ることが可能な基は炭素原子、酸素原子、窒素原子又は
イオウ原子で連結する有機置換基又はハロゲン原子を更
に有してもよい。これらの置換基のうち、好ましいR1
1としてはアルキル基、アリール基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アルキルチオ基、ウレイド基、ウレタ
ン基、アシルアミノ基を挙げることができる。R12は
、R11について例示した置換基と同様の基であり、好
ましくは水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環
基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、スルフ
ァモイル基、スルフィニル基、アシル基およびシアノ基
である。またR13は、R11について例示した置換基
と同様の基であり、好ましくは水素原子、アルキル基、
アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、アリールオキ
シ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカ
ルボニル基、カルバモイル基、アシル基であり、より好
ましくは、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アル
キルチオ基およびアリールチオ基である。
【0266】Xは水素原子または芳香族1級アミン発色
現像主薬の酸化体との反応において離脱可能な基を表わ
すが、離脱可能な基を詳しく述べればハロゲン原子、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、アル
キルもしくはアリールスルホニルオキシ基、アシルアミ
ノ基、アルキルもしくはアリールスルホンアミド基、ア
ルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニ
ルオキシ基、アルキル、アリールもしくはヘテロ環チオ
基、カルバモイルアミノ基、5員もしくは6員の含窒素
ヘテロ環基、イミド基、アリールアゾ基などがあり、こ
れらの基は更にR11の置換基として許容された基で置
換されていてもよい。
【0267】さらに詳しくはハロゲン原子(例えば、フ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子)、アルコキシ基(例え
ば、エトキシ、ドデシルオキシ、メトキシエチルカルバ
モイルメトキシ、カルボキシプロピルオキシ、メチルス
ルホニルエトキシ、エトキシカルボニルメトキシ)、ア
リールオキシ基(例えば、4−メチルフェノキシ、4−
クロロフェノキシ、4−メトキシフェノキシ、4−カル
ボキシフェノキシ、3−エトキシカルボキシフェノキシ
、3−アセチルアミノフェノキシ、2−カルボキシフェ
ノキシ)、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ、テト
ラデカノイルオキシ、ベンゾイルオキシ)、アルキルも
しくはアリールスルホニルオキシ基(例えば、メタンス
ルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシ)、アシル
アミノ基(例えば、ジクロルアセチルアミノ、ヘプタフ
ルオロブチリルアミノ)、アルキルもしくはアリールス
ルホンアミド基(例えば、メタンスルホンアミノ、トリ
フルオロメタンスルホンアミノ、p−トルエンスルホニ
ルアミノ)、アルコキシカルボニルオキシ基(例えば、
エトキシカルボニルオキシ、ベンジルオキシカルボニル
オキシ)、アリールオキシカルボニルオキシ基(例えば
、フェノキシカルボニルオキシ)、アルキル、アリール
もしくはヘテロ環チオ基(例えば、ドデシルチオ、1−
カルボキシドデシルチオ、フェニルチオ、2−ブトキシ
−5−t−オクチルフェニルチオ、テトラゾリルチオ)
、カルバモイルアミノ基(例えば、N−メチルカルバモ
イルアミノ、N−フェニルカルバモイルアミノ)、5員
もしくは6員の含窒素ヘテロ環基(例えば、イミダゾリ
ル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、1,2
−ジヒドロ−2−オキソ−1−ピリジル)、イミド基(
例えば、スクシンイミド、ヒダントイニル)、アリール
アゾ基(例えば、フェニルアゾ、4−メトキシフェニル
アゾ)などである。Xはこれら以外に炭素原子を介して
結合した離脱基としてアルデヒド類又はケトン類で4当
量カプラーを縮合して得られるビス型カプラーの形を取
る場合もある。又、Xは現像抑制剤、現像促進剤など写
真的有用基を含んでいてもよい。好ましいXは、ハロゲ
ン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルも
しくはアリールチオ基、カップリング活性位に窒素原子
で結合する5員もしくは6員の含窒素ヘテロ環基である
【0268】一般式〔M〕で表わされるマゼンタカプラ
ーの化合物例を以下に例示するが、これらに限定される
ものではない。
【0269】
【化150】
【0270】
【化151】
【0271】
【化152】
【0272】
【化153】
【0273】
【化154】
【0274】
【化155】
【0275】
【化156】
【0276】
【化157】
【0277】
【化158】
【0278】
【化159】
【0279】
【化160】
【0280】
【化161】
【0281】
【化162】
【0282】一般式〔M〕で表わされるカプラーの合成
法を記載した文献を以下に挙げる。式〔M−I〕の化合
物は米国特許第4,500,630 号など、式〔M−
II〕の化合物は米国特許第4,540,654 号、
同4,705,863 号、特開昭61−65245 
号、同62−209457号、同62−249155号
など、式〔M−III 〕の化合物は特公昭47−27
411 号、米国特許第3,725,067 号など、
式〔M−IV〕の化合物は特開昭60−33552 号
などに記載の方法により合成することができる。本発明
の一般式〔M〕で表わされるマゼンタカプラーは、緑感
性乳剤層および/またはその隣接層に添加されるが、そ
の総添加量は、0.01〜1.0 g/m2、好ましく
は0.05〜0.8 g/m2、より好ましくは0.1
 〜0.5 g/m2である。本発明のマゼンタカプラ
ーの感光材料中への添加方法は後述の他のカプラーの方
法に準ずるが、分散溶媒として用いる高沸点有機溶媒の
量は、該マゼンタカプラー含有層に添加される全カプラ
ーに対する重量比として0 〜4.0 であり、好まし
くは0 〜2.0 より、好ましくは0.1 〜1.5
 、さらに好ましくは0.3 〜1.0 である。
【0283】本発明は高感度な写真感光材料ほど効果が
高い。つまり、複数種の光源下にあるような被写体を撮
影する場合は暗い場所が多く、低感度な写真感光材料を
用いた場合はオートマチックストロボが装着されている
ようなカメラで撮影する時にはフラッシュが光る可能性
が高いので、フラッシュの光が到達している部分以外は
非常に写りにくい。このため異種光源に照射されている
ことを意識する必要はあまりない。しかし、高感度な写
真感光材料を用いた場合は、ある程度の明るさがある時
には、オートマチックストロボが装着されているような
カメラで撮影する場合にはフラッシュが光らない可能性
が高く、異種光源に照らされていることが特に問題にな
る。また、フラッシュが光った場合でも高感度なものの
ほうが背景描写力が大きいためフラッシュに照らされて
いる主要被写体の部分と異種光源に照らされている背景
の部分とのカラーバランス差が問題になりやすい。
【0284】また、本発明の効果のひとつに感度の低下
を引き起こさずに色再現性を向上させていることがあげ
られるが、従来技術を用いて色再現性を向上させた場合
感度の低下が不可避であり、この感度の低下を補うため
ハロゲン化銀粒子のサイズを大きくして対応する場合が
多いが、このとき粒状性が悪化する。ここで、ハロゲン
化銀粒子が持つ性質で『粒子サイズが大きければ大きい
ほど感度/体積比が低下する』という非効率のため、大
きな粒子つまり高感度な領域で粒子サイズを上げること
により感度を上げた際の粒状性の悪化は低感度の領域よ
りも大きい。したがって、感度の低下を起こさずに色再
現性を向上させることのできる本発明は高感度な写真感
光材料ほどその有用性が高い。
【0285】本発明の感光材料は、すべての写真感度で
改良効果が見られるが、前記の方法により決定した写真
感度が320 以上のものがより好ましい。320 未
満の感度では上記理由の他、通常の撮影時のピンボケや
、露光不足などの失敗の確率が増大する。
【0286】本発明の感光材料は、支持体上に青感色性
層、緑感色性層、赤感色性層のハロゲン化銀乳剤層の少
なくとも1層が設けられていればよく、ハロゲン化銀乳
剤層および非感光性層の層数および層順に特に制限はな
い。典型的な例としては、支持体上に、実質的に感色性
は同じであるが感光度の異なる複数のハロゲン化銀乳剤
層から成る感光性層を少なくとも1つ有するハロゲン化
銀写真感光材料であり、該感光性層は青色光、緑色光、
および赤色光の何れかに感色性を有する単位感光性層で
あり、多層ハロゲン化銀カラー写真感光材料においては
、一般に単位感光性層の配列が、支持体側から順に赤感
色性層、緑感色性層、青感色性の順に設置される。しか
し、目的に応じて上記設置順が逆であっても、また同一
感色性層中に異なる感光性層が挟まれたような設置順を
もとり得る。上記のハロゲン化銀感光性層の間および最
上層、最下層には各種の中間層等の非感光性層を設けて
もよい。該中間層には、特開昭61−43748号、同
59−113438 号、同59−113440 号、
同61−20037号、同61−20038号明細書に
記載されるようなカプラー、DIR化合物等が含まれて
いてもよく、通常用いられるように混色防止剤を含んで
いてもよい。各単位感光性層を構成する複数のハロゲン
化銀乳剤層は、西独特許第 1,121,470号ある
いは英国特許第923,045 号に記載されるように
高感度乳剤層、低感度乳剤層の2層構成を好ましく用い
ることができる。通常は、支持体に向かって順次感光度
が低くなる様に配列するのが好ましく、また各ハロゲン
乳剤層の間には非感光性層が設けられていてもよい。ま
た、特開昭57−112751 号、同62− 200
350号、同62−206541 号、62−2065
43 号等に記載されているように支持体より離れた側
に低感度乳剤層、支持体に近い側に高感度乳剤層を設置
してもよい。具体例として支持体から最も遠い側から、
低感度青感光性層(BL)/高感度青感光性層(BH)
/高感度緑感光性層(GH)/低感度緑感光性層(GL
) /高感度赤感光性層(RH)/低感度赤感光性層(
RL)の順、またはBH/BL/GL/GH/RH/R
Lの順、またはBH/BL/GH/GL/RL/RHの
順等に設置することができる。また特公昭 55−34
932 号公報に記載されているように、支持体から最
も遠い側から青感光性層/GH/RH/GL/RLの順
に配列することもできる。また特開昭56−25738
号、同62−63936号明細書に記載されているよう
に、支持体から最も遠い側から青感光性層/GL/RL
/GH/RHの順に配列することもできる。また特公昭
49−15495号公報に記載されているように上層を
最も感光度の高いハロゲン化銀乳剤層、中層をそれより
も低い感光度のハロゲン化銀乳剤層、下層を中層よりも
更に感光度の低いハロゲン化銀乳剤層を配置し、支持体
に向かって感光度が順次低められた感光度の異なる3層
から構成される配列が挙げられる。このような感光度の
異なる3層から構成される場合でも、特開昭59−20
2464 号明細書に記載されているように、同一感色
性層中において支持体より離れた側から中感度乳剤層/
高感度乳剤層/低感度乳剤層の順に配置されてもよい。 その他、高感度乳剤層/低感度乳剤層/中感度乳剤層、
あるいは低感度乳剤層/中感度乳剤層/高感度乳剤層な
どの順に配置されていてもよい。  また、4層以上の
場合にも、上記の如く配列を変えてよい。色再現性を改
良するために、米国特許第4,663,271号、同第
 4,705,744号,同第 4,707,436号
、特開昭62−160448 号、同63− 8985
0 号の明細書に記載の、BL,GL,RLなどの主感
光層と分光感度分布が異なる重層効果のドナー層(CL
) を主感光層に隣接もしくは近接して配置することが
好ましい。上記のように、それぞれの感光材料の目的に
応じて種々の層構成・配列を選択することができる。
【0287】本発明に用いられる写真感光材料の写真乳
剤層に含有される好ましいハロゲン化銀は約30モル%
以下のヨウ化銀を含む、ヨウ臭化銀、ヨウ塩化銀、もし
くはヨウ塩臭化銀である。特に好ましいのは約2モル%
から約10モル%までのヨウ化銀を含むヨウ臭化銀もし
くはヨウ塩臭化銀である。写真乳剤中のハロゲン化銀粒
子は、立方体、八面体、十四面体のような規則的な結晶
を有するもの、球状、板状のような変則的な結晶形を有
するもの、双晶面などの結晶欠陥を有するもの、あるい
はそれらの複合形でもよい。ハロゲン化銀の粒径は、約
 0.2μm以下の微粒子でも投影面積直径が約10μ
mに至るまでの大サイズ粒子でもよく、多分散乳剤でも
単分散乳剤でもよい。本発明に使用できるハロゲン化銀
写真乳剤は、例えばリサーチ・ディスクロージャー(R
D)No.17643 (1978年12月), 22
〜23頁,“I. 乳剤製造(Emulsion pr
eparation and types)”、および
同No.18716 (1979年11月), 648
 頁、同No.307105(1989年11月),8
63 〜865 頁、およびグラフキデ著「写真の物理
と化学」,ポールモンテル社刊(P.Glafkide
s, Chemie et Phisique Pho
tographique, PaulMontel, 
1967)、ダフィン著「写真乳剤化学」,フォーカル
プレス社刊(G.F. Duffin,Photogr
aphic Emulsion Chemistry 
(Focal Press, 1966))、ゼリクマ
ンら著「写真乳剤の製造と塗布」、フォーカルプレス社
刊(V. L. Zelikman et al.,M
aking and Coating Photogr
aphic Emulsion, Focal Pre
ss, 1964) などに記載された方法を用いて調
製することができる。
【0288】米国特許第 3,574,628号、同 
3,655,394号および英国特許第 1,413,
748号などに記載された単分散乳剤も好ましい。また
、アスペクト比が約3以上であるような平板状粒子も本
発明に使用できる。平板状粒子は、ガトフ著、フォトグ
ラフィック・サイエンス・アンド・エンジニアリング(
Gutoff, PhotographicScien
ce and Engineering )、第14巻
 248〜257頁(1970年);米国特許第 4,
434,226号、同 4,414,310号、同 4
,433,048号、同 4,439,520号および
英国特許第 2,112,157号などに記載の方法に
より簡単に調製することができる。結晶構造は一様なも
のでも、内部と外部とが異質なハロゲン組成からなるも
のでもよく、層状構造をなしていてもよい、また、エピ
タキシャル接合によって組成の異なるハロゲン化銀が接
合されていてもよく、また例えばロダン銀、酸化鉛など
のハロゲン化銀以外の化合物と接合されていてもよい。 また種々の結晶形の粒子の混合物を用いてもよい。上記
の乳剤は潜像を主として表面に形成する表面潜像型でも
、粒子内部に形成する内部潜像型でも表面と内部のいず
れにも潜像を有する型のいずれでもよいが、ネガ型の乳
剤であることが必要である。内部潜像型のうち、特開昭
 63−264740号に記載のコア/シェル型内部潜
像型乳剤であってもよい。このコア/シェル型内部潜像
型乳剤の調製方法は、特開昭 59−133542号に
記載されている。この乳剤のシェルの厚みは、現像処理
等によって異なるが、3〜40nmが好ましく、5〜2
0nmが特に好ましい。
【0289】ハロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成、化
学熟成および分光増感を行ったものを使用する。このよ
うな工程で使用される添加剤はリサーチ・ディスクロー
ジャーNo.17643、同No.18716および同
No.307105 に記載されており、その該当箇所
を後掲の表にまとめた。本発明の感光材料には、感光性
ハロゲン化銀乳剤の粒子サイズ、粒子サイズ分布、ハロ
ゲン組成、粒子の形状、感度の少なくとも1つの特性の
異なる2種類以上の乳剤を、同一層中に混合して使用す
ることができる。米国特許第 4,082,553号に
記載の粒子表面をかぶらせたハロゲン化銀粒子、米国特
許第 4,626,498号、特開昭 59−2148
52号に記載の粒子内部をかぶらせたハロゲン化銀粒子
、コロイド銀を感光性ハロゲン化銀乳剤層および/ ま
たは実質的に非感光性の親水性コロイド層に好ましく使
用できる。粒子内部または表面をかぶらせたハロゲン化
銀粒子とは、感光材料の未露光部および露光部を問わず
、一様に( 非像様に)現像が可能となるハロゲン化銀
粒子のことをいう。粒子内部または表面をかぶらせたハ
ロゲン化銀粒子の調製法は、米国特許第 4,626,
498号、特開昭 59−214852号に記載されて
いる。粒子内部がかぶらされたコア/シェル型ハロゲン
化銀粒子の内部核を形成するハロゲン化銀は、同一のハ
ロゲン組成をもつものでも異なるハロゲン組成をもつも
のでもよい。粒子内部または表面をかぶらせたハロゲン
化銀としては、塩化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化
銀のいずれをも用いることができる。これらのかぶらさ
れたハロゲン化銀粒子の粒子サイズには特別な限定はな
いが、平均粒子サイズとしては0.01〜0.75μm
、特に0.05〜0.6μmが好ましい。また、粒子形
状については特に限定はなく、規則的な粒子でもよく、
また、多分散乳剤でもよいが、単分散( ハロゲン化銀
粒子の重量または粒子数の少なくとも95%が平均粒子
径の±40%以内の粒子径を有するもの)であることが
好ましい。
【0290】本発明には、非感光性微粒子ハロゲン化銀
を使用することが好ましい。非感光性微粒子ハロゲン化
銀とは、色素画像を得るための像様露光時においては感
光せずに、その現像処理において実質的に現像されない
ハロゲン化銀微粒子であり、あらかじめカブラされてい
ないほうが好ましい。微粒子ハロゲン化銀は、臭化銀の
含有率が 0〜 100モル%であり、必要に応じて塩
化銀および/または沃化銀を含有してもよい。好ましく
は沃化銀を 0.5〜10モル%含有するものである。 微粒子ハロゲン化銀は、平均粒径(投影面積の円相当直
径の平均値)が0.01〜0.5μm が好ましく、0
.02〜 0.2μm がより好ましい。微粒子ハロゲ
ン化銀は、通常の感光性ハロゲン化銀と同様の方法で調
製できる。この場合、ハロゲン化銀粒子の表面は、光学
的に増感される必要はなく、また分光増感も不要である
。ただし、これを塗布液に添加するのに先立ち、あらか
じめトリアゾール系、アザインデン系、ベンゾチアゾリ
ウム系、もしくはメルカプト系化合物または亜鉛化合物
などの公知の安定剤を添加しておくことが好ましい。こ
の微粒子ハロゲン化銀粒子含有層に、コロイド銀を好ま
しく含有させることができる。本発明の感光材料の塗布
銀量は、6.0g/m2以下が好ましく、4.5g/m
2以下が最も好ましい。
【0291】本発明に使用できる公知の写真用添加剤も
上記の3つのリサーチ・ディスクロージャーに記載され
ており、下記の表に関連する記載箇所を示した。   添加剤の種類      RD17643    
     RD18716         RD30
7105 1. 化学増感剤        23頁 
         648頁右欄          
 866頁 2. 感度上昇剤           
            648 頁右欄 3. 分光
増感剤、    23〜24頁          6
48頁右欄        866〜868頁    
強色増感剤                    
    〜649頁右欄 4. 増  白  剤   
     24頁          647頁右欄 
          868頁 5. かぶり防止  
   24 〜25頁          649頁右
欄        868〜870頁    剤、安定
剤  6. 光吸収剤、     25 〜26頁    
      649頁右欄           87
3頁    フィルター              
          〜650頁左欄    染料、紫
外     線吸収剤  7. ステイン       25 頁右欄    
      650頁左欄           87
2頁      防止剤              
               〜右欄 8. 色素画
像          25頁          6
50頁左欄           872頁    安
定剤  9. 硬  膜  剤        26頁   
       651頁左欄        874〜
875頁10. バインダー        26頁 
         651頁左欄        87
3〜874頁11. 可塑剤、          2
7頁          650頁右欄       
    876頁    潤滑剤 12. 塗布助剤、     26 〜27頁    
      650頁右欄        875〜8
76頁    表面活性剤 13. スタチツク        27頁     
     650頁右欄        876〜87
7頁        防止剤 14. マツト剤                 
                         
 878〜879頁
【0292】また、ホルムアルデヒ
ドガスによる写真性能の劣化を防止するために、米国特
許 4,411,987号や同第 4,435,503
号に記載されたホルムアルデヒドと反応して、固定化で
きる化合物を感光材料に添加することが好ましい。本発
明の感光材料に、米国特許第 4,740,454号、
同第 4,788,132号、特開昭62−18539
号、特開平1−283551号に記載のメルカプト化合
物を含有させることが好ましい。本発明の感光材料に、
特開平1−106052号に記載の、現像処理によって
生成した現像銀量とは無関係にかぶらせ剤、現像促進剤
、ハロゲン化銀溶剤またはそれらの前駆体を放出する化
合物を含有させることが好ましい。本発明の感光材料に
、国際公開WO88/04794号、特表平1−502
912号に記載された方法で分散された染料またはEP
 317,308A 号、米国特許 4,420,55
5号、特開平1−259358号に記載の染料を含有さ
せることが好ましい。本発明には種々のカラーカプラー
を使用することができ、その具体例は前出のリサーチ・
ディスクロージャーNo.17643、VII −C〜
G、および同No.307105 、VII −C〜G
に記載された特許に記載されている。イエローカプラー
としては、例えば米国特許第3,933,501 号、
同第 4,022,620号、同第 4,326,02
4号、同第 4,401,752号、同第 4,248
,961号、特公昭 58−10739 号、英国特許
第 1,425,020号、同第 1,476,760
号、米国特許第 3,973,968号、同第 4,3
14,023号、同第4,511,649 号、欧州特
許第 249,473A 号、等に記載のものが好まし
い。
【0293】マゼンタカプラーとしては5−ピラゾロン
系及びピラゾロアゾール系の化合物が好ましく、前述の
一般式〔M〕で表わされるものをはじめ、米国特許第 
4,310,619号、同第 4,351,897号、
欧州特許第 73,636号、米国特許第 3,061
,432号、同第 3, 725,067 号、リサー
チ・ディスクロージャーNo.24220(1984年
6月)、特開昭60−33552号、リサーチ・ディス
クロージャーNo.24230(1984年6月)、特
開昭60−43659号、同61−72238号、同6
0−35730号、同55−118034 号、同60
−185951 号、米国特許第4,500,630 
号、同第4,540,654 号、同第 4,556,
630号、国際公開WO88/04795号等に記載の
ものが特に好ましい。シアンカプラーとしては、フェノ
ール系及びナフトール系カプラーが挙げられ、米国特許
第 4,052,212号、同第 4,146,396
号、同第 4,228,233号、同第 4,296,
200号、同第 2,369,929号、同第 2,8
01,171号、同第 2,772,162号、同第2
,895,826 号、同第 3,772,002号、
同第 3,758,308号、同第 4,334,01
1号、同第 4,327,173号、西独特許公開第3
,329,729号、欧州特許第 121,365A号
、同第 249, 453A号、米国特許第 3,44
6,622号、同第 4,333,999号、同第 4
,775,616号、同第 4,451,559号、同
第 4,427,767号、同第 4,690,889
号、同第 4,254,  212号、同第4,296
,199号、特開昭 61−42658 号等に記載の
ものが好ましい。さらに、特開昭64−553号、同6
4−554号、同64−555号、同64−556に記
載のピラゾロアゾール系カプラーや、米国特許第4,8
18,672 号に記載のイミダゾール系カプラーも使
用することができる。ポリマー化された色素形成カプラ
ーの典型例は、米国特許第 3,451,820号、同
第 4,080,211号、同第 4,367,282
号、同第 4,409,320号、同第 4,576,
 910 号、英国特許 2,102,137号、欧州
特許第341,188A号等に記載されている。
【0294】発色色素が適度な拡散性を有するカプラー
としては、米国特許第4,366,237号、英国特許
第 2,125,570号、欧州特許第 96,570
 号、西独特許(公開)第 3,234,533号に記
載のものが好ましい。発色色素の不要吸収を補正するた
めのカラード・カプラーは、前述のイエローカラードシ
アンカプラー以外に、リサーチ・ディスクロージャーN
o.17643のVII−G項、同No.307105
 のVII −G項、米国特許第4,163,670 
号、特公昭57−39413号、米国特許第4,004
,929 号、同第4,138,258号、英国特許第
1,146,368号に記載のものが好ましい。また、
米国特許第 4,774,181号に記載のカップリン
グ時に放出された蛍光色素により発色色素の不要吸収を
補正するカプラーや、米国特許第4,777,120号
に記載の現像主薬と反応して色素を形成しうる色素プレ
カーサー基を離脱基として有するカプラーを用いること
も好ましい。カップリングに伴って写真的に有用な残基
を放出する化合物もまた本発明で好ましく使用できる。 現像抑制剤を放出するDIRカプラーは、前述のRD 
17643、VII −F項及び同No.307105
 、VII −F項に記載された特許、特開昭57−1
51944号、同57−154234 号、同60−1
84248 号、同63−37346号、同63−37
350号、米国特許4,248,962号、同4,78
2,012 号に記載されたものが好ましい。R.D.
No.11449、同 24241、特開昭61−20
1247 号等に記載の漂白促進剤放出カプラーは、漂
白能を有する処理工程の時間を短縮するのに有効であり
、特に、前述の平板状ハロゲン化銀粒子を用いる感光材
料に添加する場合に、その効果が大である。現像時に画
像状に造核剤もしくは現像促進剤を放出するカプラーと
しては、英国特許第 2,097,140号、同第 2
,131,188号、特開昭59−157638 号、
同59−170840 号に記載のものが好ましい。ま
た、特開昭 60−107029号、同 60−252
340号、特開平1− 44940号、同 1−456
87号に記載の現像主薬の酸化体との酸化還元反応によ
り、かぶらせ剤、現像促進剤、ハロゲン化銀溶剤等を放
出する化合物も好ましい。
【0295】その他、本発明の感光材料に用いることの
できる化合物としては、米国特許第4,130,427
号等に記載の競争カプラー、米国特許第 4,283,
472号、同第 4,338,393号、同第 4,3
10,618号等に記載の多当量カプラー、特開昭60
−185950 号、特開昭62−24252号等に記
載のDIRレドックス化合物放出カプラー、DIRカプ
ラー放出カプラー、DIRカプラー放出レドックス化合
物もしくはDIRレドックス放出レドックス化合物、欧
州特許第173,302A号、同第313,308A号
に記載の離脱後復色する色素を放出するカプラー、米国
特許第 4,555,477号等に記載のリガンド放出
カプラー、特開昭63−75747号に記載のロイコ色
素を放出するカプラー、米国特許第4,774,181
 号に記載の蛍光色素を放出するカプラー等が挙げられ
る。
【0296】本発明に使用するカプラーは、種々の公知
分散方法により感光材料に導入できる。水中油滴分散法
に用いられる高沸点溶媒の例は米国特許第 2,322
,027号などに記載されている。水中油滴分散法に用
いられる常圧での沸点が175 ℃以上の高沸点有機溶
剤の具体例としては、フタル酸エステル類(ジブチルフ
タレート、ジシクロヘキシルフタレート、ジ−2− エ
チルヘキシルフタレート、デシルフタレート、ビス(2
,4−ジ−t− アミルフェニル)フタレート、ビス(
2,4−ジ−t− アミルフェニル)イソフタレート、
ビス(1,1−ジエチルプロピル)フタレートなど)、
リン酸またはホスホン酸のエステル類(トリフェニルホ
スフェート、トリクレジルホスフェート、2−エチルヘ
キシルジフェニルホスフェート、トリシクロヘキシルホ
スフェート、トリ−2− エチルヘキシルホスフェート
、トリドデシルホスフェート、トリブトキシエチルホス
フェート、トリクロロプロピルホスフェート、ジ−2−
エチルヘキシルフェニルホスホネートなど)、安息香酸
エステル類(2−エチルヘキシルベンゾエート、ドデシ
ルベンゾエート、2−エチルヘキシル−p−ヒドロキシ
ベンゾエートなど) 、アミド類(N,N−ジエチルド
デカンアミド、N,N−ジエチルラウリルアミド、N−
テトラデシルピロリドンなど) 、アルコール類または
フェノール類(イソステアリルアルコール、2,4−ジ
−tert−アミルフェノールなど)、脂肪族カルボン
酸エステル類(ビス(2−エチルヘキシル)セバケート
、ジオクチルアゼレート、グリセロールトリブチレート
、イソステアリルラクテート、トリオクチルシトレート
など)、アニリン誘導体(N,N−ジブチル−2− ブ
トキシ−5−tert−オクチルアニリンなど)、炭化
水素類(パラフィン、ドデシルベンゼン、ジイソプロピ
ルナフタレンなど)などが挙げられる。また補助溶剤と
しては、沸点が約30℃以上、好ましくは50℃以上約
 160℃以下の有機溶剤などが使用でき、典型例とし
ては酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、メ
チルエチルケトン、シクロヘキサノン、2−エトキシエ
チルアセテート、ジメチルホルムアミドなどが挙げられ
る。ラテックス分散法の工程、効果および含浸用のラテ
ックスの具体例は、米国特許第 4,199,363号
、西独特許出願(OLS)第 2,541,274号お
よび同第2,541,230号などに記載されている。
【0297】本発明のカラー感光材料中には、フェネチ
ルアルコールや特開昭63−257747号、同 62
−272248号、および特開平 1−80941号に
記載の1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、n−
ブチル  p−ヒドロキシベンゾエート、フェノール、
4−クロル −3,5−ジメチルフェノール、2−フェ
ノキシエタノール、2−(4−チアゾリル)ベンズイミ
ダゾール等の各種の防腐剤もしくは防黴剤を添加するこ
とが好ましい。本発明は種々のカラー感光材料に適用す
ることができる。一般用もしくは映画用のカラーネガフ
ィルム、スライド用もしくはテレビ用のカラー反転フィ
ルム、カラーペーパー、カラーポジフィルムおよびカラ
ー反転ペーパーなどを代表例として挙げることができる
。 本発明に使用できる適当な支持体は、例えば、前述のR
D.No.17643の28頁、同No.18716の
 647頁右欄から 648頁左欄、および同No.3
07105 の 879頁に記載されている。本発明の
感光材料は、乳剤層を有する側の全親水性コロイド層の
膜厚の総和が28μm 以下であることが好ましく、2
3μm 以下がより好ましく、18μm 以下が更に好
ましく、16μm 以下が特に好ましい。また膜膨潤速
度T1/2 は30秒以下が好ましく、20秒以下がよ
り好ましい。 膜厚は、25℃相対湿度55%調湿下(2日)で測定し
た膜厚を意味し、膜膨潤速度T1/2 は、当該技術分
野において公知の手法に従って測定することができる。 例えば、エー・グリーン(A.Green)らによりフ
ォトグラフィック・サイエンス・アンド・エンジニアリ
ング (Photogr.Sci.Eng.),19卷
、2号,124 〜129 頁に記載の型のスエロメー
ター(膨潤計)を使用することにより、測定でき、T1
/2 は発色現像液で30℃、3 分15秒処理した時
に到達する最大膨潤膜厚の90%を飽和膜厚とし、飽和
膜厚の1/2 に到達するまでの時間と定義する。膜膨
潤速度T1/2 は、バインダーとしてのゼラチンに硬
膜剤を加えること、あるいは塗布後の経時条件を変える
ことによって調整することができる。また、膨潤率は 
150〜400 %が好ましい。膨潤率とは、さきに述
べた条件下での最大膨潤膜厚から、式:(最大膨潤膜厚
−膜厚)/膜厚に従って計算できる。本発明の感光材料
は、乳剤層を有する側の反対側に、乾燥膜厚の総和が2
μm〜20μmの親水性コロイド層(バック層と称す)
を設けることが好ましい。 このバック層には、前述の光吸収剤、フィルター染料、
紫外線吸収剤、スタチック防止剤、硬膜剤、バインダー
、可塑剤、潤滑剤、塗布助剤、表面活性剤等を含有させ
ることが好ましい。このバック層の膨潤率は150〜5
00%が好ましい。
【0298】本発明に従ったカラー写真感光材料は、前
述のRD.No.17643の28〜29頁、同No.
18716の 651左欄〜右欄、および同No.30
7105 の880 〜881 頁に記載された通常の
方法によって現像処理することができる。本発明の感光
材料の現像処理に用いる発色現像液は、好ましくは芳香
族第一級アミン系発色現像主薬を主成分とするアルカリ
性水溶液である。この発色現像主薬としては、アミノフ
ェノール系化合物も有用であるが、p−フェニレンジア
ミン系化合物が好ましく使用され、その代表例としては
3−メチル−4− アミノ−N,Nジエチルアニリン、
3−メチル−4− アミノ−N− エチル−N− β−
 ヒドロキシエチルアニリン、3−メチル−4− アミ
ノ−N− エチル−N− β−メタンスルホンアミドエ
チルアニリン、3−メチル−4− アミノ−N− エチ
ル− β− メトキシエチルアニリン及びこれらの硫酸
塩、塩酸塩もしくはp−トルエンスルホン酸塩などが挙
げられる。これらの中で、特に、3−メチル−4− ア
ミノ−N− エチル−N −β− ヒドロキシエチルア
ニリン硫酸塩が好ましい。これらの化合物は目的に応じ
2種以上併用することもできる。発色現像液は、アルカ
リ金属の炭酸塩、ホウ酸塩もしくはリン酸塩のようなp
H緩衝剤、塩化物塩、臭化物塩、沃化物塩、ベンズイミ
ダゾール類、ベンゾチアゾール類もしくはメルカプト化
合物のような現像抑制剤またはカブリ防止剤などを含む
のが一般的である。また必要に応じて、ヒドロキシルア
ミン、ジエチルヒドロキシルアミン、亜硫酸塩、N,N
−ビスカルボキシメチルヒドラジンの如きヒドラジン類
、フェニルセミカルバジド類、トリエタノールアミン、
カテコールスルホン酸類の如き各種保恒剤、エチレング
リコール、ジエチレングリコールのような有機溶剤、ベ
ンジルアルコール、ポリエチレングリコール、四級アン
モニウム塩、アミン類のような現像促進剤、色素形成カ
プラー、競争カプラー、1−フェニル−3−ピラゾリド
ンのような補助現像主薬、粘性付与剤、アミノポリカル
ボン酸、アミノポリホスホン酸、アルキルホスホン酸、
ホスホノカルボン酸に代表されるような各種キレート剤
、例えば、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、
ジエチレントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン
四酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、1−ヒドロキ
シエチリデン−1,1− ジホスホン酸、ニトリロ−N
,N,N−トリメチレンホスホン酸、エチレンジアミン
−N,N,N,N− テトラメチレンホスホン酸、エチ
レンジアミン− ジ(o− ヒドロキシフェニル酢酸)
 及びそれらの塩を代表例として挙げることができる。
【0299】また反転処理を実施する場合は通常黒白現
像を行ってから発色現像する。この黒白現像液には、ハ
イドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、1−フェ
ニル−3− ピラゾリドンなどの3−ピラゾリドン類ま
たはN−メチル−p− アミノフェノールなどのアミノ
フェノール類など公知の黒白現像主薬を単独であるいは
組み合わせて用いることができる。これらの発色現像液
及び黒白現像液のpHは9〜12であることが一般的で
ある。またこれらの現像液の補充量は、処理するカラー
写真感光材料にもよるが、一般に感光材料1平方メート
ル当たり3l 以下であり、補充液中の臭化物イオン濃
度を低減させておくことにより 500ml  以下に
することもできる。補充量を低減する場合には処理槽の
空気との接触面積を小さくすることによって液の蒸発、
空気酸化を防止することが好ましい。処理槽での写真処
理液と空気との接触面積は、以下に定義する開口率で表
わすことができる。即ち、開口率=〔処理液と空気との
接触面積(cm2) 〕÷〔処理液の容量(cm3) 
〕 上記の開口率は、0.1 以下であることが好ましく、
より好ましくは 0.001〜0.05である。このよ
うに開口率を低減させる方法としては、処理槽の写真処
理液面に浮き蓋等の遮蔽物を設けるほかに、特開平 1
−82033号に記載された可動蓋を用いる方法、特開
昭 63−216050号に記載されたスリット現像処
理方法を挙げることができる。開口率を低減させること
は、発色現像及び黒白現像の両工程のみならず、後続の
諸工程、例えば、漂白、漂白定着、定着、水洗、安定化
などの全ての工程において適用することが好ましい。ま
た、現像液中の臭化物イオンの蓄積を抑える手段を用い
ることにより補充量を低減することもできる。発色現像
処理の時間は、通常2〜5分の間で設定されるが、高温
高pHとし、かつ発色現像主薬を高濃度に使用すること
により、更に処理時間の短縮を図ることもできる。
【0300】発色現像後の写真乳剤層は通常漂白処理さ
れる。漂白処理は定着処理と同時に行なわれてもよいし
(漂白定着処理)、個別に行なわれてもよい。更に処理
の迅速化を図るため、漂白処理後漂白定着処理する処理
方法でもよい。さらに二槽の連続した漂白定着浴で処理
すること、漂白定着処理の前に定着処理すること、又は
漂白定着処理後漂白処理することも目的に応じ任意に実
施できる。漂白剤としては、例えば鉄(III )など
の多価金属の化合物、過酸類、キノン類、ニトロ化合物
等が用いられる。代表的漂白剤としては鉄(III )
の有機錯塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、ジエチレ
ントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、
メチルイミノ二酢酸、1,3−ジアミノプロパン四酢酸
、グリコールエーテルジアミン四酢酸、などのアミノポ
リカルボン酸類もしくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸な
どの錯塩などを用いることができる。これらのうちエチ
レンジアミン四酢酸鉄(III )錯塩、及び1,3−
ジアミノプロパン四酢酸鉄(III )錯塩を始めとす
るアミノポリカルボン酸鉄(III )錯塩は迅速処理
と環境汚染防止の観点から好ましい。さらにアミノポリ
カルボン酸鉄(III )錯塩は漂白液においても、漂
白定着液においても特に有用である。これらのアミノポ
リカルボン酸鉄(III )錯塩を用いた漂白液又は漂
白定着液のpHは通常 4.0〜8であるが、処理の迅
速化のためにさらに低いpHで処理することもできる。
【0301】漂白液、漂白定着液及びそれらの前浴には
、必要に応じて漂白促進剤を使用することができる。 有用な漂白促進剤の具体例は、次の明細書に記載されて
いる:米国特許第 3,893,858号、西独特許第
1,290,812 号、同2,059,988 号、
特開昭53−32736号、同53−57831号、同
53−37418号、同53−72623号、同53−
95630号、同53−95631号、同53−104
232 号、同53−124424 号、同53−14
1623 号、同53−28426号、リサーチ・ディ
スクロージャーNo.17129号(1978年7月)
などに記載のメルカプト基またはジスルフィド基を有す
る化合物;特開昭50−140129 号に記載のチア
ゾリジン誘導体;特公昭45−8506 号、特開昭5
2−20832号、同53−32735号、米国特許第
3,706,561 号に記載のチオ尿素誘導体;西独
特許第1,127,715 号、特開昭58−16,2
35 号に記載の沃化物塩;西独特許第966,410
 号、同2,748,430 号に記載のポリオキシエ
チレン化合物類;特公昭45−8836 号記載のポリ
アミン化合物;その他特開昭49−40,943 号、
同49−59,644 号、同53−94,927 号
、同54−35,727 号、同55−26,506 
号、同58−163,940号記載の化合物;臭化物イ
オン等が使用できる。なかでもメルカプト基またはジス
ルフィド基を有する化合物が促進効果が大きい観点で好
ましく、特に米国特許第3,893,858 号、西独
特許第1,290,812 号、特開昭53−95,6
30 号に記載の化合物が好ましい。更に、米国特許第
4,552,834 号に記載の化合物も好ましい。こ
れらの漂白促進剤は感材中に添加してもよい。撮影用の
カラー感光材料を漂白定着するときにこれらの漂白促進
剤は特に有効である。漂白液や漂白定着液には上記の化
合物の他に、漂白ステインを防止する目的で有機酸を含
有させることが好ましい。特に好ましい有機酸は、酸解
離定数(pKa)が2〜5である化合物で、具体的には
酢酸、プロピオン酸、ヒドロキシ酢酸などが好ましい。 定着液や漂白定着液に用いられる定着剤としてはチオ硫
酸塩、チオシアン酸塩、チオエーテル系化合物、チオ尿
素類、多量の沃化物塩等をあげることができるが、チオ
硫酸塩の使用が一般的であり、特にチオ硫酸アンモニウ
ムが最も広範に使用できる。また、チオ硫酸塩とチオシ
アン酸塩、チオエーテル系化合物、チオ尿素などの併用
も好ましい。定着液や漂白定着液の保恒剤としては、亜
硫酸塩、重亜硫酸塩、カルボニル重亜硫酸付加物あるい
は欧州特許第 294769A号に記載のスルフィン酸
化合物が好ましい。更に、定着液や漂白定着液には液の
安定化の目的で、各種アミノポリカルボン酸類や有機ホ
スホン酸類の添加が好ましい。本発明において、定着液
または漂白定着液には、pH調整のために pKaが6
.0〜9.0の化合物、好ましくは、イミダゾール、1
−メチルイミダゾール、1−エチルイミダゾール、2−
メチルイミダゾールの如きイミダゾール類を0.1〜1
0モル/l 添加することが好ましい。
【0302】脱銀工程の時間の合計は、脱銀不良が生じ
ない範囲で短い方が好ましい。好ましい時間は1分〜3
分、更に好ましくは1分〜2分である。また、処理温度
は25℃〜50℃、好ましくは35℃〜45℃である。 好ましい温度範囲においては、脱銀速度が向上し、かつ
処理後のステイン発生が有効に防止される。脱銀工程に
おいては、攪拌ができるだけ強化されていることが好ま
しい。 攪拌強化の具体的な方法としては、特開昭 62−18
3460号に記載の感光材料の乳剤面に処理液の噴流を
衝突させる方法や、特開昭 62−183461号の回
転手段を用いて攪拌効果を上げる方法、更には液中に設
けられたワイパーブレードと乳剤面を接触させながら感
光材料を移動させ、乳剤表面を乱流化することによって
より攪拌効果を向上させる方法、処理液全体の循環流量
を増加させる方法が挙げられる。このような攪拌向上手
段は、漂白液、漂白定着液、定着液のいずれにおいても
有効である。攪拌の向上は乳剤膜中への漂白剤、定着剤
の供給を速め、結果として脱銀速度を高めるものと考え
られる。また、前記の攪拌向上手段は、漂白促進剤を使
用した場合により有効であり、促進効果を著しく増加さ
せたり漂白促進剤による定着阻害作用を解消させること
ができる。本発明の感光材料に用いられる自動現像機は
、特開昭 60−191257号、同 60−1912
58号、同 60−191259号に記載の感光材料搬
送手段を有していることが好ましい。前記の特開昭 6
0−191257号に記載のとおり、このような搬送手
段は前浴から後浴への処理液の持込みを著しく削減でき
、処理液の性能劣化を防止する効果が高い。このような
効果は各工程における処理時間の短縮や、処理液補充量
の低減に特に有効である。
【0303】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
は、脱銀処理後、水洗及び/又は安定工程を経るのが一
般的である。水洗工程での水洗水量は、感光材料の特性
(例えばカプラー等使用素材による)、用途、更には水
洗水温、水洗タンクの数(段数)、向流、順流等の補充
方式、その他種々の条件によって広範囲に設定し得る。 このうち、多段向流方式における水洗タンク数と水量の
関係は、Journ−al ofthe Societ
y of Motion Picture and T
ele− vision Engineers 第64
巻、P. 248〜253 (1955年5月号)に記
載の方法で、求めることができる。前記文献に記載の多
段向流方式によれば、水洗水量を大幅に減少し得るが、
タンク内における水の滞留時間の増加により、バクテリ
アが繁殖し、生成した浮遊物が感光材料に付着する等の
問題が生じる。本発明のカラー感光材料の処理において
、このような問題が解決策として、特開昭62−288
,838号に記載のカルシウムイオン、マグネシウムイ
オンを低減させる方法を極めて有効に用いることができ
る。また、特開昭57−8,542号に記載のイソチア
ゾロン化合物やサイアベンダゾール類、塩素化イソシア
ヌール酸ナトリウム等の塩素系殺菌剤、その他ベンゾト
リアゾール等、堀口博著「防菌防黴剤の化学」(198
6年)三共出版、衛生技術会編「微生物の滅菌、殺菌、
防黴技術」(1982年)工業技術会、日本防菌防黴学
会編「防菌防黴剤事典」(1986年)に記載の殺菌剤
を用いることもできる。本発明の感光材料の処理におけ
る水洗水のpHは、4〜9であり、好ましくは5〜8で
ある。水洗水温、水洗時間も、感光材料の特性、用途等
で種々設定し得るが、一般には、15〜45℃で20秒
〜10分、好ましくは25〜40℃で30秒〜5分の範
囲が選択される。更に、本発明の感光材料は、上記水洗
に代り、直接安定液によって処理することもできる。こ
のような安定化処理においては、特開昭57−8543
 号、同58−14834号、同60−220345 
号に記載の公知の方法はすべて用いることができる。ま
た、前記水洗処理に続いて、更に安定化処理する場合も
あり、その例として、撮影用カラー感光材料の最終浴と
して使用される、色素安定化剤と界面活性剤を含有する
安定浴を挙げることができる。色素安定化剤としては、
ホルマリンやグルタルアルデヒドなどのアルデヒド類、
N−メチロール化合物、ヘキサメチレンテトラミンある
いはアルデヒド亜硫酸付加物などを挙げることができる
。   この安定浴にも各種キレート剤や防黴剤を加えるこ
ともできる。
【0304】上記水洗及び/又は安定液の補充に伴うオ
ーバーフロー液は脱銀工程等他の工程において再利用す
ることもできる。自動現像機などを用いた処理において
、上記の各処理液が蒸発により濃縮化する場合には、水
を加えて濃縮補正することが好ましい。本発明のハロゲ
ン化銀カラー感光材料には処理の簡略化及び迅速化の目
的で発色現像主薬を内蔵しても良い。内蔵するためには
、発色現像主薬の各種プレカーサーを用いるのが好まし
い。例えば米国特許第 3,342,597号記載のイ
ンドアニリン系化合物、同第 3,342,599号、
リサーチ・ディスクロージャーNo.14,850 及
び同No.15,159 に記載のシッフ塩基型化合物
、同13,924号記載のアルドール化合物、米国特許
第 3,719,492号記載の金属塩錯体、特開昭5
3−135628 号記載のウレタン系化合物を挙げる
ことができる。 本発明のハロゲン化銀カラー感光材料は、必要に応じて
、発色現像を促進する目的で、各種の1−フェニル−3
−ピラゾリドン類を内蔵しても良い。典型的な化合物は
特開昭56−64339号、同57−144547号、
および同58−115438号等に記載されている。本
発明における各種処理液は10℃〜50℃において使用
される。通常は33℃〜38℃の温度が標準的であるが
、より高温にして処理を促進し処理時間を短縮したり、
逆により低温にして画質の向上や処理液の安定性の改良
を達成することができる。また、本発明のハロゲン化銀
感光材料は米国特許第 4,500,626号、特開昭
60−133449 号、同59−218443 号、
同61−238056 号、欧州特許210,660A
2 号などに記載されている熱現像感光材料にも適用で
きる。
【0305】
【実施例】以下に、本発明を実施例により、更に詳細に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない
【0306】実施例1 下塗りを施した三酢酸セルロースフィルム支持体上に、
下記に示すような組成の各層を重層塗布し、多層カラー
感光材料である試料101を作製した。 (感光層組成)各成分に対応する数字は、g/m2単位
で表した塗布量を示し、ハロゲン化銀については、銀換
算の塗布量を示す。ただし増感色素については、同一層
のハロゲン化銀1モルに対する塗布量をモル単位で示す
。 (試料101)
【0307】 第1層(ハレーション防止層)     黒色コロイド銀              
                         
 銀  0.18    ゼラチン         
                         
                1.40第2層(中
間層)     2,5−ジ−t−ペンタデシルハイドロキノン
                0.18    E
X−1                      
                         
   0.070    EX−3         
                         
                0.020    
EX−12                    
                        2
.0×10−3    U−1           
                         
                0.060    
U−2                      
                         
     0.080    U−3        
                         
                   0.10  
  HBS−1                  
                         
     0.10    HBS−2       
                         
                0.020    
ゼラチン                     
                         
    1.04
【0308】 第3層(第1赤感乳剤層)     乳剤  A                
                         
     銀  0.25    乳剤  B    
                         
                 銀  0.25 
   増感色素  P−24            
                        2
.8×10−4    増感色素  P−16    
                         
       1.2×10−5    増感色素  
P−3                      
                3.8×10−4 
   EX−2                  
                         
       0.34    EX−10     
                         
                  0.020  
  U−1                    
                         
       0.070    U−2      
                         
                     0.05
0    U−3                 
                         
          0.070    HBS−1 
                         
                      0.0
60    ゼラチン               
                         
          0.87第4層(第2赤感乳剤層
)     乳剤  G                
                         
     銀  1.00    増感色素P−24 
                         
            2.5×10−4    増
感色素P−16                  
                    1.0×1
0−5    増感色素P−3           
                         
    3.3×10−4    EX−2     
                         
                    0.40 
   EX−3                  
                         
       0.050    EX−10    
                         
                   0.015 
   U−1                   
                         
        0.070    U−2     
                         
                      0.0
50    U−3                
                         
           0.070    ゼラチン 
                         
                        1
.30第5層(第3赤感乳剤層)     乳剤  D                
                         
     銀  1.60    増感色素P−24 
                         
            1.1×10−4    増
感色素P−16                  
                    7.0×1
0−6    増感色素P−3           
                         
    2.4×10−4    EX−2     
                         
                    0.097
    EX−3                 
                         
        0.010    EX−4    
                         
                     0.08
0    HBS−1               
                         
        0.22    HBS−2    
                         
                   0.10  
  ゼラチン                   
                         
      1.63
【0309】 第6層(中間層)     EX−5                 
                         
        0.040    HBS−1   
                         
                    0.020
    ゼラチン                 
                         
        0.80
【0310】 第7層(第1緑感乳剤層)     乳剤  A                
                         
     銀  0.15    乳剤  B    
                         
                 銀  0.15 
   増感色素S−9               
                         
5.3×10−5    増感色素S−45     
                         
        1.7×10−4    増感色素S
−46                      
                6.4×10−4 
   EX−1                  
                         
       0.021    EX−6     
                         
                    0.26 
   EX−7                  
                         
       0.030    EX−8     
                         
                    0.025
    HBS−1                
                         
       0.10    HBS−3     
                         
                  0.010  
  ゼラチン                   
                         
      0.63第8層(第2緑感乳剤層)     乳剤  C                
                         
     銀  0.45    増感色素S−9  
                         
             2.7×10−5    
増感色素S−46                 
                     3.9×
10−4    増感色素S−10         
                         
    1.0×10−4    EX−6     
                         
                    0.094
    EX−7                 
                         
        0.026    EX−8    
                         
                     0.01
8    HBS−1               
                         
        0.16    HBS−3    
                         
               8.0×10−3  
  ゼラチン                   
                         
      0.50第9層(第3緑感乳剤層)     乳剤  E                
                         
     銀  1.20    増感色素S−9  
                         
             2.7×10−5    
増感色素S−45                 
                     8.0×
10−4    増感色素S−46         
                         
    2.9×10−4    EX−1     
                         
                    0.025
    EX−11                
                         
       0.10    EX−13     
                         
                  0.015  
  HBS−1                  
                         
     0.25    HBS−2       
                         
                0.10    ゼ
ラチン                      
                         
   1.54
【0311】 第10層(イエローフィルター層)     黄色コロイド銀              
                         
 銀  0.050    EX−5        
                         
                 0.080   
 HBS−1                   
                         
    0.030    ゼラチン        
                         
                 0.95
【031
2】 第11層(第1青感乳剤層)     乳剤  A                
                         
     銀  0.080    乳剤  B   
                         
                  銀  0.07
0    乳剤  F               
                         
      銀  0.070    増感色素  V
II                       
                  3.5×10−
4    EX−8                
                         
         0.042    EX−9   
                         
                      0.7
2    HBS−1               
                         
        0.28    ゼラチン     
                         
                    1.10第
12層(第2青感乳剤層)     乳剤  G                
                         
     銀  0.45    増感色素 VII 
                         
                2.1×10−4 
   EX−9                  
                         
       0.15    EX−10     
                         
              7.0×10−3   
 HBS−1                   
                         
    0.050    ゼラチン        
                         
                 0.78第13層
(第3青感乳剤層)     乳剤  H                
                         
     銀  0.77    増感色素 VII 
                         
                2.2×10−4 
   EX−9                  
                         
       0.20    HBS−1     
                         
                  0.070  
  ゼラチン                   
                         
      0.69
【0313】 第14層(第1保護層)     乳剤  I                
                         
      銀  0.20    U−4     
                         
                      0.1
1    U−5                 
                         
          0.17    HBS−1  
                         
                 5.0×10−2
    ゼラチン                 
                         
        1.00第15層(第2保護層)     H−1                  
                         
         0.40    B−1(直径  
1.7μm)                   
         5.0×10−2    B−2(
直径  1.7μm)               
                 0.10    
B−3                      
                         
     0.10    SC−1        
                         
                 0.20    
ゼラチン                     
                         
    1.20
【0314】更に、全層に保存性、処
理性、圧力耐性、防黴・防菌性、帯電防止性及び塗布性
をよくするために、W−1、W−2、W−3、B−4、
B−5、F−1、F−2、F−3、F−4、F−5、F
−6、F−7、F−8、F−9、F−10、F−11、
F−12、F−13及び、鉄塩、鉛塩、金塩、白金塩、
イリジウム塩、ロジウム塩が含有されている。
【0315】
【表1】
【0316】
【化163】
【0317】
【化164】
【0318】
【化165】
【0319】
【化166】
【0320】
【化167】
【0321】
【化168】
【0322】
【化169】
【0323】
【化170】
【0324】
【化171】
【0325】
【化172】
【0326】
【化173】
【0327】次いで試料101の第3層、第4層、第5
層、第7層、第8層、第9層の増感色素、および第10
層の黄色コロイド銀を各々表3に示すように変更した以
外は試料101と全く同様にして試料102〜107を
作成した。なお、第10層の黄色コロイド銀の代わりに
添加した場合は、酢酸エチルとトリクレジルフォスフェ
ートの混合溶媒に溶解し、コロイドミルを使ってゼラチ
ン水溶液中に分散したものを用い、添加量はすべて2.
0×10−4モル/m2である。得られた試料をカメラ
撮影用に加工した後、マクベス社製のカラーチャートを
太陽光(色温度は5850°Kであった)と、JISで
定める普通型の白色螢光灯で別々に照明し、撮影した。
【0328】これらについて、以下に示すカラー現像処
理を施した。                          
   (処理時間)        (処理温度)  
        カラー現像          3分
15秒            38℃       
   漂      白          6分30
秒            38℃         
 水      洗          2分10秒 
           24℃          定
      着          4分20秒   
         38℃          水  
    洗          3分15秒     
       24℃          安    
  定          1分05秒       
     38℃
【0329】各工程に用いた処理液組
成は下記の通りであった。 カラー現像液   ジエチレントリアミン五酢酸          
                         
 1.0g  1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジ
ホスホン酸                2.0g
  亜硫酸ナトリウム               
                         
      4.0g  炭酸カリウム       
                         
                30.0g  臭化
カリウム                     
                         
    1.4g  沃化カリウム         
                         
                1.3mg  ヒド
ロキシルアミン硫酸塩               
                       2.
4g  4−(N−エチル−N−β−ヒドロキシエチル
アミノ)    −2−メチルアニリン硫酸塩    
                         
     4.5g  水を加えて         
                         
            1.0リットル      
                         
                         
  pH10.0漂白液   エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム塩  
              100.0g  エチレ
ンジアミン四酢酸二ナトリウム塩          
              10.0g  臭化アン
モニウム                     
                     150.
0g  硝酸アンモニウム             
                         
      10.0g  水を加えて       
                         
              1.0リットル    
                         
                         
    pH  6.0定着液   エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩     
                     1.0g
  亜硫酸ナトリウム               
                         
      4.0g  チオ硫酸アンモニウム水溶液
(70%)                    
  175.0ml  重亜硫酸ナトリウム     
                         
              4.6g  水を加えて
                         
                     1.0リ
ットル                      
                         
           pH  6.6安定液   ホルマリン(40%)             
                         
    2.0ml  ポリオキシエチレン−p−モノ
ノニルフェニルエーテル            0.
3g    (平均重合度10)   水を加えて                  
                         
   1.0リットル
【0330】さらに処理済のネガ
フィルムをカラー印画紙に引伸し(引伸し率6.7倍)
、写真を得た。この写真を用いて色味変化の評価を行な
った。評価は、螢光灯下で撮影された光学濃度0.7の
グレー板の色味を視覚的に行なった。また、試料101
〜107を、白色光でウェッジ露光し、前述の処理を施
した後、濃度測定を行ない、相対感度を評価した。また
、これらの試料に対して、前記の方法によりISO感度
S、および均一露光後のSG 580 −SR 580
 を求めた。なおこの際580nm の単色光を得るに
はSHOTT GLASWERKE 社製のLine 
Double Filter DEPIL 0.5の干
渉フィルターを用いた。半値巾は10nmである。さら
に、試料101〜107のマゼンタ色像の粒状性を慣用
のRMS(RootMean Square)法で判定
したところ、試料101〜107は、ほぼ同等の粒状性
であった。得られた結果を表2、表3に示す。表2、表
3の結果から明らかなように、本発明の試料は、粒状性
を損うことなく高感で、かつ螢光灯下の撮影での色味の
変化を改良することが現実できた。
【0331】
【表2】
【0332】
【表3】
【0333】実施例2 実施例1で得られた試料101〜107を、以下に記載
した方法で処理し、実施例1と同様な評価を行なった。 その結果、本発明の試料はこの処理によっても実施例1
と同様に良好な結果であった。                          
     処  理  方  法      工程  
      処理時間      処理時間     
  *補充量    タンク容量    発色現像  
    3分15秒       37.8 ℃   
     25 ml     10リットル〃   
 漂    白          45秒     
   38℃         5 ml      
4    〃    漂白定着(1)       4
5秒        38℃          − 
      4    〃    漂白定着(2)  
     45秒        38℃      
  30 ml      4    〃    水 
   洗(1)       20秒        
38℃          −       2   
 〃    水    洗(2)       20秒
        38℃        30 ml 
     2    〃    安    定    
      20秒        38℃     
   20 ml      2    〃    乾
    燥      1分            
55℃*補充量は35mm巾1m長さ当たりの量漂白定
着及び水洗の各工程はそれぞれ(2) から(1) へ
の向流方式であり、また漂白液のオーバーフロー液は全
て漂白定着(2) へ導入した。尚、上記処理における
漂白定着液の水洗工程への持込量は35mm巾の感光材
料1m長さ当り2mlであった。
【0334】 (発色現像液)                  
              母液(g)    補充
液(g)  ジエチレントリアミン五酢酸      
              5.0        
6.0  亜硫酸ナトリウム            
                  4.0    
    5.0  炭酸カリウム          
                      30.
0      37.0  臭化カリウム      
                         
   1.3        0.5  沃化カリウム
                         
         1.2mg        −  
ヒドロキシルアミン硫酸塩             
         2.0        3.6  
4−〔N−エチル−N−β−ヒドロキシエチル    
4.7        6.2    アミノ〕−2−
メチルアニリン硫酸塩  水を加えて        
                         
  1.0リットル   1.0リットル  pH  
                         
               10.00     
     10.15  (漂白液)        
                         
   母液(g)    補充液(g)  1,3−ジ
アミノプロパン四酢酸第二鉄アンモ   144.0 
         206.0     ニウム−水塩   1,3−ジアミノプロパン四酢酸        
        2.8        4.0  臭
化アンモニウム                  
          84.0    120.0  
硝酸アンモニウム                 
           17.5      25.0
  アンモニア水(27%)            
          10.0        1.8
  酢酸(98%)                
              51.1      7
3.0  水を加えて               
                    1.0リッ
トル   1.0リットル  pH         
                         
        4.3        3.4(漂白
定着液)                     
           母液(g)    補充液(g
)  エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム  
  50.0          −    二水塩   エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩     
     5.0        25.0  亜硫酸
アンモニウム                   
       12.0        20.0  
チオ硫酸アンモニウム水溶液(700g/リットル) 
  290.0ml         320.0ml
   アンモニア水(27%)           
             6.0ml       
   15.0ml   水を加えて        
                         
  1.0リットル   1.0リットル  pH  
                         
               6.8       
 8.0(水洗水)母液、補充液共通 水道水をH型強酸性カチオン交換樹脂(ロームアンドハ
ース社製アンバーライトIR−120B)と、OH型強
塩基性アニオン交換樹脂(同アンバーライトIRA−4
00)を充填した混床式カラムに通水してカルシウム及
びマグネシウムイオン濃度を3mg/リットル以下に処
理し、続いて二塩化イソシアヌール酸ナトリウム20m
g/リットルと硫酸ナトリウム150mg/リットルを
添加した。この液のpHは6.5−7.5の範囲にあっ
た。 (安定液)母液、補充液共通            
      (単位  g)  ホルマリン(37%)
                        1
.2ml  界面活性剤              
                    0.4  
〔C10H21−O−(CH2CH2O)10−H〕 
 エチレングリコール               
           1.0  水を加えて    
                         
     1.0リットル  pH         
                         
  5.7−7.0
【0335】実施例3 試料103において第10層の化合物Y−4を、本発明
に係わる(Y−41)、(Y−47)、(Y−54)、
(Y−59)、(Y−60)、(Y−67)、(Y−7
5)、(Y−81)、(Y−84)、(Y−89)、(
Y−98)、(Y−106) 、(Y−120) 、(
Y−130) に等モルでおきかえた以外は同様にして
試料(301) 〜(314) を作製した。これらに
ついて実施例1および2と同様な評価を行なったところ
、感度、粒状性を損うことなく、螢光灯下での色味の変
化も少ないことが明らかになった。
【0336】実施例4 実施例3の試料(308) において第3層〜第5層の
カプラーを表4に示すように変更して試料401 〜4
04 を作成した。
【0337】
【表4】
【0338】これらについて実施例1と同様の評価をお
こなうほか、太陽光下で撮影されたマクベスカラーチャ
ートの赤の彩度を視覚的に評価した。またこれらの試料
308 、401 〜404 に赤色分解フィルターを
通してウェッジ露光を与え、さらに未露光部のイエロー
濃度が1.4 になるように青色光で均一露光を与え、
前記と同様の現像処理を行ない処理後濃度測定を行ない
特性曲線を得た。 赤色の色濁りの評価として、シアン色像の特性曲線上の
最小濃度+1.5 の濃度与える露光量でのイエロー濃
度と赤色光で露光されていない部分のイエロー濃度の差
( △DY ) を求めた。この差が小さい程、赤色の
色濁りが小さく彩度が上昇する。次にこれら作製した試
料308 、401 〜404 に白色光でセンシトメ
トリー用のウェッジ露光を与え前記と同じ現像処理を行
ない緑感層と赤感層の感度を求めた。そして試料308
 の感度を基準として各試料の感度差を比較した。その
結果を表3に示す。
【0339】
【表5】
【0340】表5から明らかなように、本発明に係わる
イエローカラードシアンカプラーを併用することにより
感度を損うことなく、螢光灯下での色再現、更に赤の彩
度を改良することができる。
【0341】実施例5 実施例3の試料306 の第7層、第8層、第9層のカ
プラーのうち、EX−6、EX−11、EX−13を各
々、表−4に示すように変更し、EX−1、EX−7に
ついては、それぞれ0.6倍モル量に減らした以外は、
試料306と全く同様にして試料501 〜504 を
作製した。なお、カプラーの変更は、EX−6、13に
対しては等モルで、EX−11に対しては0.4倍モル
で行なった。 得られた試料について実施例1と同様な評価を行なうほ
か、太陽光下で自然の木の緑を撮影し、マクベスチャー
トの緑色系の色と共に、その再現性を評価した。また実
施例4での方法に準じて、緑感性層の感度評価を行ない
、合わせて表6にその結果をまとめた。
【0342】
【表6】
【0343】表6から、本発明に係わるマゼンタカプラ
ーの併用により、更に高感度かつ色再現性のすぐれた感
材を提供できる。
【0344】実施例6 実施例4の試料402 において、その第7、8、9層
のカプラー構成を、実施例5の試料501 における第
7、8、9層のカプラー構成におきかえた試料を作成し
た。この試料を試料101 と共にカメラ撮影用に加工
した後、10名によるモニターテストを行なった。撮影
シーンは、螢光灯照明の室内および日中( 太陽光下)
 室外で、また人物撮影風景撮影である。撮影済フィル
ムは、実施例2記載の処理を施し、キャビネサイズにプ
リントした。官能評価を行なったところ、本発明の試料
は、螢光灯下での色再現、緑系統赤系統の色の再現性に
優れ、しかも、試料101に比べ、本発明に係わる試料
によるサンプルは、露光量不足のシーンでも相対的に色
再現性、粒状性が優れるという評価を得た。
【図面の簡単な説明】
【図1】濃度測定に用いた青、緑、赤色の光学フィルタ
ーの吸収スペクトルである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  支持体上に各々1層以上の赤感性ハロ
    ゲン化銀乳剤層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層および青感
    性ハロゲン化銀乳剤層を有し、ISO感度がSであるハ
    ロゲン化銀カラー写真感光材料において、該感光材料を
    2/Slux・secの白色光で均一露光を与えた後測
    定した580nm の単色光に対する緑感性ハロゲン化
    銀乳剤層の感度(SG 580)と赤感性ハロゲン化銀
    乳剤層の感度(SR 580)が、−0.3≦SG 5
    80 −SR 580 ≦0.3であり、下記一般式(
    I)〜(V)で示される化合物群から選ばれる化合物を
    含有する層を有することを特徴とするハロゲン化銀カラ
    ー写真感光材料。 【化1】 式中、X、Yは互いに同じでも異っていてもよく、シア
    ノ基、カルボキシ基、アルキルカルボニル基、アリール
    カルボニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキ
    シカルボニル基、カルバモイル基、スルホニル基、スル
    ファモイル基を表わす。ただし、X、Yの組み合わせが
    、〔シアノ基、置換または無置換のアリールカルボニル
    基〕、〔シアノ基、置換または無置換のアルキルカルボ
    ニル基〕、〔シアノ基、スルホニル基〕である場合を除
    く。R1 、R2 は各々同じでも異っていてもよく、
    水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、
    ヒドロキシ基、カルボキシル基、置換アミノ基、カルバ
    モイル基、スルファモイル基、アルコキシカルボニル基
    を表わす。R3 、R4 は同じでも異っていてもよく
    、水素原子、アルキル基、アリール基を表わし、R3 
    、R4 で5〜6員環を形成してもよい。また、  R
    1 とR3 、R2 とR4 がそれぞれ連結されて5
    〜6員環を形成してもよい。Lはメチン基を表わす。 【化2】 式中R11は水素原子、アルキル基、アリール基、−C
    OOR16、−CONR16R17を表し、R12、R
    13、R14は水素原子、アルキル基、アリール基を表
    し、R15は水素原子、アルキル基、アリール基、アミ
    ノ基を表す。R13とR14で結合し6員環を形成して
    もよい。R16、R17は水素原子、アルキル基、アリ
    ール基を表す。 【化3】 式中R21は水素原子、アルキル基、アリール基、−C
    OOR23、−COR23、−CONR23R24、−
    CN、−OR23、−NR23R24、−N(R23)
    COR24を表し、R22は水素原子、アルキル基、ア
    リール基、複素環基を表し、R12、R13、R14、
    R15は前記と同様のものを表し、R23、R24は水
    素原子、アルキル基、アリール基を表す。 【化4】 式中R11は前記と同様のものを表し、R31、R32
    は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、−OR35、
    −COOR35を表わし、R33、R34は水素原子、
    アルキル基、アリール基を表わし、R33、R34で5
    ないし6員環を形成してもよい。またR32とR33、
    R31とR34がそれぞれ連結されて5ないし6員環を
    形成してもよい。R35は水素原子、アルキル基、アリ
    ール基を表わす。 【化5】 式中Xは窒素原子またはメチン基を表わし、R41は水
    素原子、アルキル基、アリール基、複素環基を表わし、
    R42、R43、R44、R45、R46はそれぞれ水
    素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、−O
    R47、−COOR47、−COR47、−CONR4
    7R48、−SO2 NR47R48、−NR47R4
    8、−SO2 NHCOR47、−SO2 NHSO2
     R47、−CONHCOR47、−CONHSO2 
    R47、−N(R47) SO2 R48、−N(R4
    7) COR48を表わす。R47、R48はそれぞれ
    水素原子、アルキル基、アリール基、複素環基を表わす
  2. 【請求項2】  一般式(I)〜(V)で示される化合
    物群から選ばれる化合物を少なくとも1種含有する層が
    緑感性ハロゲン化銀乳剤層よりも支持体から遠い側の層
    である請求項1に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材
    料。ただし、一般式(I) 〜(V)は、請求項1に記
    載のものと同じ意味を表わす。
  3. 【請求項3】  上記赤感性ハロゲン化銀乳剤層にイエ
    ローカラードシアンカプラーを含有することを特徴とす
    る請求項1に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
  4. 【請求項4】  上記緑感性ハロゲン化銀乳剤層に下記
    一般式〔M〕で表わされるカプラーを含有することを特
    徴とする請求項1に記載のハロゲン化銀カラー写真感光
    材料。 【化6】 ここでR1 は水素原子または置換基を表わす。Zは窒
    素原子を2〜3個含む5員のアゾール環を形成するのに
    必要な非金属原子群を表わし、該アゾール環は置換基(
    縮合環を含む)を有してもよい。Xは水素原子または現
    像主薬の酸化体とのカップリング反応時に離脱可能な基
    を表わす。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04362634A (ja) * 1991-06-11 1992-12-15 Fuji Photo Film Co Ltd ハロゲン化銀写真感光材料

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