JPH04347150A - 超音波診断装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ディジタルスキャンコ
ンバータ（ＤＳＣ）を備えた超音波診断装置の改良に関
する。

【０００２】

【従来の技術】超音波診断装置において、ＤＳＣは、送
受信回路や超音波エコー信号が入力されるＡ／Ｄ変換回
路の動作タイミングを制御し、また、Ａ／Ｄ変換回路の
後段に設けられるラインメモリ（バッファメモリ）及び
画像メモリに対する画像データの書き込みアドレス、読
み出しアドレスの制御、並びに、画像メモリから読み出
した画像データを映像信号に変換してモニタテレビに表
示するまでの一連の制御を行い、また、画像フレームご
との相関をとるフレーム相関処理や隣接する走査線ごと
のデータの相関をとるライン相関処理等を行うものとし
て知られている。

【０００３】図２は、このＤＳＣを有する超音波診断装
置の主要部を示したブロック図である。図において、１
はコンベックスプローブやセクタプローブ等のプローブ
、２は送受信回路、３は受信した超音波エコー信号をＡ
／Ｄ変換するＡ／Ｄ変換回路、４はＡ／Ｄ変換された一
走査線分の画像データを一旦書き込むためのラインメモ
リ、５は表示画面と一対一に対応する二次元のＸ，Ｙア
ドレス（各々水平，垂直方向のアドレス）に従って画像
データの書き込み、読み出しが行われる画像メモリ、６
はＤ／Ａ変換回路、７はアナログビデオ信号に基づいて
超音波画像を表示するモニタテレビ、８は画像メモリ５
に対する書き込み、読み出しアドレスを発生するマッピ
ングアドレス発生回路である。なお、テレビ同期信号発
生回路や映像信号の増幅回路等については便宜上、図示
を省略してある。また、図２において、Ａ／Ｄ変換回路
２からＤ／Ａ変換回路６までの各要素がＤＳＣを構成し
ている。

【０００４】上記構成の従来例において、ラインメモリ
４から読み出された画像データは、マッピングアドレス
発生回路８により作られたＸ，ＹアドレスＡＸＹに従っ
て画像メモリ５に書き込まれる。また、この画像メモリ
５に書き込まれた画像データはテレビ同期信号に同期し
て読み出され、Ｄ／Ａ変換回路６によりアナログビデオ
信号に変換されてモニタテレビ７に画像が表示される。 ここで、ラインメモリ４への画像データの書き込み及び
読み出しは、通常、すべての走査線についてメモリ４の
始めのアドレス“０”から行われている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来の超音波診断装置
において、コンベックスプローブやセクタプローブ等の
扇形のマッピングないし視野を持つプローブを用いて画
像をスクロール表示する場合、あるいは、隣接する走査
線と一定の割合で相関をとった画像データを画像メモリ
５に書き込むライン相関処理を行った場合、次のような
問題を生じる。すなわち、これらの場合にラインメモリ
４から読み出した画像データは、上記プローブの視野形
状に起因して各走査線によりＹアドレスが異なることが
ある。このため、各走査線ごとにＹアドレスを考慮しな
がらライン相関処理やスクロール表示を行う必要があり
、その分、回路構成が複雑化して回路の規模が大きくな
ってしまうという問題がある。

【０００６】特に画像スクロール表示を行う場合の不都
合について、図３を参照しつつ説明する。この図はモニ
タテレビ７の表示画面の画素に対応する画像メモリ５の
マッピングアドレスを概念的に示したものである。図に
おいて、○は走査線Ｎによる画像メモリ５へのマッピン
グ位置、●は走査線Ｍによる画像メモリ５へのマッピン
グ位置をそれぞれ示している。ラインメモリ４には、各
走査線Ｎ，Ｍにおいて、メモリの先頭のアドレス“０”
から画像データ“ａ”，“ｂ”，“ｃ”，……、“ａ′
”，“ｂ′”，“ｃ′”，……が書き込まれ、一方、画
像メモリ５では、マッピングアドレス発生回路８からＸ
，Ｙアドレスが与えられて図３のように各データが書き
込まれる。

【０００７】いま、図３のように画像メモリ５上にマッ
ピングされた画像データについて、垂直方向の画像スク
ロールによりＹアドレス“５”に対応する画像データか
ら表示する場合を考えてみる。この場合、画像メモリ５
上では、走査線Ｎに関しては６番目のデータ“ｆ”以後
のデータをＹアドレス“０”から書き込み、５番目以前
のデータを書き込まないように処理すると共に、走査線
Ｍに関しては３番目のデータ“ｃ′”以後のデータをＹ
アドレス“０”から書き込み、１番目、２番目のデータ
を書き込まないように処理することになる。

【０００８】このため、スクロールする量（画素数）を
考慮したうえで、各走査線ごとにラインメモリ４のそれ
ぞれ何番目のアドレスからデータを読み出してくるかを
演算し、制御する回路が必要になる。また、このような
垂直方向のスクロールにより、画像メモリ５に書き込む
際のＸアドレスが変化する場合もあるため、その判定や
制御も必要になってくる。従って、従来の装置では画像
スクロール表示のために回路構成やソフトウェアが複雑
化し、コスト高になるという欠点があり、これはライン
相関処理を行う場合についても同様であった。本発明は
上記問題点を解決するためになされたもので、その目的
とするところは、ラインメモリにおけるアドレスのマッ
ピングを工夫することにより、煩雑な演算や制御等を要
することなく、簡単な回路構成にて画像スクロール表示
やライン相関処理が行えるようにした超音波診断装置を
提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、本発明は、ディジタルスキャンコンバータを用いて超
音波エコー信号に基づく画像データをラインメモリに一
旦書き込み、このラインメモリ内の画像データを読み出
して画像メモリの二次元アドレスに書き込むと共に、こ
の画像メモリから画像データを読み出してビデオ信号に
変換する超音波診断装置において、前記二次元アドレス
をマッピングアドレス発生回路により作成し、水平方向
アドレスを画像メモリに与えると共に、垂直方向アドレ
スの対応アドレスをラインメモリに与えてすべての走査
線につき前記対応アドレスに従って画像データをマッピ
ングするものである。

【００１０】

【作用】本発明によれば、画像メモリの垂直方向アドレ
ス（Ｙアドレス）に対応するアドレスをラインメモリに
与え、このアドレスに従ってすべての走査線につき画像
データをマッピングするため、例えば画像スクロール表
示する場合、ラインメモリに共通の対応アドレスを与え
るだけですべての走査線につき画像データが読み出され
、これらを画像メモリの所定アドレスに書き込むことが
できる。

【００１１】

【実施例】以下、図に沿って本発明の実施例を説明する
。図１はこの実施例の主要部の構成を示すもので、図２
と同一の構成要素には同一の符号を付して詳述を省略す
る。この実施例では、マッピングアドレス発生回路８に
よって作成される画像メモリ５のＸアドレスＡＸが画像
メモリ５へ、また、ＹアドレスＡＹに対応するアドレス
ＡＹ′がラインメモリ４にそれぞれ出力される。ここで
、ラインメモリ４に送られる対応アドレスＡＹ′は、画
像メモリ５のＹアドレスを“０”から使用するのであれ
ば、ＹアドレスＡＹに一致し、また、画像メモリ５のＹ
アドレスＡＹを“０”以外から使用するのであれば、そ
のアドレスＡＹをラインメモリ４の“０”以後のアドレ
スにそれぞれ対応させたものとなる。

【００１２】次に、この実施例の動作を説明する。まず
、送受信回路２により受信されてＡ／Ｄ変換回路３によ
りディジタル信号に変換された画像データは、マッピン
グアドレス発生回路８からの対応アドレスＡＹ′に従っ
てラインメモリ４に書き込まれる。ラインメモリ４から
読み出された画像データは、マッピングアドレス発生回
路８からのＸアドレスＡＸと別途与えられるＹアドレス
ＡＹとに従い、画像メモリ５に書き込まれる。こうして
画像メモリ５に書き込まれた画像データは、テレビ同期
信号に同期して読み出され、Ｄ／Ａ変換回路６によりア
ナログビデオ信号に変換された後、超音波画像としてモ
ニタテレビ７に表示される。

【００１３】ここで、ラインメモリ４への画像データの
書き込みは、すべての走査線において、マッピングアド
レス発生回路８からの対応アドレスＡＹ′に従って書き
込まれる。この点を、図３を用いて説明する。図におい
て、走査線Ｎ（画像データは○）ではＹアドレスＡＹが
“０”，“１”，“２”……である画像データ“ａ”，
“ｂ”，“ｃ”，……が各々ラインメモリ４のアドレス
“０”，“１”，“２”……に書き込まれ、走査線Ｍ（
画像データは●）ではＹアドレスＡＹが“３”，“４”
，“５”……である画像データ“ａ′”，“ｂ′”，“
ｃ′”，……が各々ラインメモリ４のアドレス“３”，
“４”，“５”……に書き込まれる。このとき、ライン
メモリ４のアドレス“０”，“１”，“２”にはデータ
として“０”が書き込まれる。ちなみに、この例は前述
したＹアドレスＡＹと対応アドレスＡＹ′とが一致して
いる場合である。

【００１４】このように、各走査線ごとに対応アドレス
ＡＹ′に従ってラインメモリ４に画像データを書き込み
、これを読み出して画像メモリ５に書き込んだ状態が図
３のとおりであるとし、この状態で画像をスクロール表
示する場合の動作を説明する。スクロール表示に当たっ
ては、例えばオペレータのキーボード操作によりスクロ
ール量に応じた回数だけスクロールキーが押されると、
このスクロール量に対応するラインメモリ４の共通した
対応アドレスＡＹ′（例えばアドレス“１０”）がマッ
ピングアドレス発生回路８内でセットされ、この対応ア
ドレスＡＹ′に従いすべての走査線につきラインメモリ
４から画像データが読み出される。なお、スクロール表
示しない場合にラインメモリ４の最初のアドレス“０”
から読み出すことは従来と同様である。

【００１５】こうして各走査線につきラインメモリ４か
ら読み出した画像データを、画像メモリ５のＹアドレス
“０”から順次書き込んでいき、その後、これを読み出
して表示すればスクロール表示が行われることになる。 従って、従来のようにスクロール量に応じて、各走査線
ごとにラインメモリ４の読み出しアドレスを演算する必
要がなくなり、スクロール量を入力するだけで共通の対
応アドレスＡＹ′に基づき所定の画像データがラインメ
モリ４から読み出されるものである。

【００１６】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、画像メモ
リの垂直方向アドレスに対応するアドレスをラインメモ
リに与えてマッピングすることにより画像データの書き
込み及び読み出しを行うため、スクロール表示を行う際
に走査線ごとの読み出しアドレスの演算や制御を行う必
要がなくなり、回路構成やソフトウェアの簡略化、低コ
スト化が可能になる。また、ライン相関処理を行う場合
にも、ラインメモリの同一の対応アドレス同志で画像デ
ータの相関をとればよいため、スクロール表示の場合と
同様の効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の主要部を示すブロック図で
ある。

【図２】従来の技術の主要部を示すブロック図である。

【図３】従来の技術において、画像スクロール表示する
際の問題点を説明するためのマッピングの説明図である
。

【符号の説明】

１　　プローブ ２　　送受信回路 ３　　Ａ／Ｄ変換回路 ４　　ラインメモリ ５　　画像メモリ ６　　Ｄ／Ａ変換回路 ７　　モニタテレビ ８　　マッピングアドレス発生回路 ＡＸ　　Ｘアドレス ＡＹ′　　Ｙアドレスの対応アドレス

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　ディジタルスキャンコンバータを用い
   て超音波エコー信号に基づく画像データをラインメモリ
   に一旦書き込み、このラインメモリ内の画像データを読
   み出して画像メモリの二次元アドレスに書き込むと共に
   、この画像メモリから画像データを読み出してビデオ信
   号に変換する超音波診断装置において、前記二次元アド
   レスをマッピングアドレス発生回路により作成し、水平
   方向アドレスを画像メモリに与えると共に、垂直方向ア
   ドレスの対応アドレスをラインメモリに与えてすべての
   走査線につき前記対応アドレスに従って画像データをマ
   ッピングすることを特徴とする超音波診断装置。