JPH04346777A - 乾燥葉たばこの保存用シートおよび乾燥葉たばこの保存用ケース - Google Patents

乾燥葉たばこの保存用シートおよび乾燥葉たばこの保存用ケース

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JPH04346777A
JPH04346777A JP11587691A JP11587691A JPH04346777A JP H04346777 A JPH04346777 A JP H04346777A JP 11587691 A JP11587691 A JP 11587691A JP 11587691 A JP11587691 A JP 11587691A JP H04346777 A JPH04346777 A JP H04346777A
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Yasuhiko Fujisaki
藤崎 康彦
Takao Kumagai
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乾燥された葉たばこを
湿度や日光の影響を受けないように保存すると共に、緩
やかな醗酵を行なう乾燥葉たばこの保存用シートに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】収穫された葉たばこは、乾燥終了後に保
存(貯蔵)されるが、この保存期間は平均的にみると2
〜3カ月で、長い場合には5〜6カ月になることもある
ので、この間に乾燥葉たばこ(以下乾葉と言う)を変色
、変質させないように保存することが大切である。
【0003】乾葉は外気の湿度が高くなると吸湿しやす
い性質がある。従って、保存中に変質させないためには
保存開始時の葉中水分を葉たばこ現物重量あたり水分1
2〜13%とし、保存場所の湿度はこの水分含量に保つ
ために、黄色種では相対湿度60%以下、在来種とバー
レー種は70%以下にする必要性がある。
【0004】また、保存中の発ばいを防止するためには
、相対湿度を常に70%以下に保つ必要性がある。その
ため、保存場所としては、外気の影響を受けずに冷涼で
温湿度の変化が少なく、よく乾燥している場所が適当で
ある。
【0005】保存方法としては、湿気の多い空気の流通
を遮断し、乾葉の吸湿を防ぐ目的で、トタン張りの貯蔵
庫、木箱、合成樹脂製の袋を使用又はその内部にこも、
むしろ等を使用する。さらに保存中の管理としては、乾
葉の水分管理を主体とし、保存中に吸湿しやすい底や周
辺部の吸湿防止に努める。具体的には保存開始後、1〜
2週間おきに乾葉の間に手を入れて点検し、湿りすぎた
り発熱していた場合には葉さばきをして積替えを実施す
る。発ばいを発見した場合は、半日程度日光に当ててか
びを殺す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来技
術にはつぎのような解決すべき課題が存在している。第
1に、たばこ栽培農家の栽培面積の拡大によって、多量
の乾葉を保存する適当な場所が少なくなった。そのため
、直射或いは散乱日射及び湿気の侵入が頻繁に起こって
いる。従って、湿気の透湿が少ない被覆資材が望まれて
いた。
【0007】第2に、現在どのような保存方法を行なっ
ても、現行の乾葉を被覆する資材では完全に空気の流通
を遮断できないため、特に長雨等の不順天候時に乾葉は
吸湿し、変質、水分過多、かびが発生している。従って
、被覆資材の内部に隙間から侵入した湿気を吸収する被
覆資材が望まれていた。
【0008】第3に、可視光線透過率が高い合成樹脂袋
を使用している場合には、日光中の主に紫外線によって
乾葉が脱色されたり、バーレー種においては白ボケ葉と
いわれる品質低下葉が発生する。さらには、日射の熱量
によって乾葉の温度が上昇し、異常醗酵し、変質、品質
低下が生じている。従って、透光率が低い被覆資材が望
まれていた。
【0009】第4に、すべての乾葉を上記の管理方法に
よって、保存管理することは、多大の労力を要し、農家
の労力不足と相まって、たばこ栽培農家において大きな
負担となっている。また、発ばい時における日光殺菌は
上記理由により乾葉の脱色、白ボケ葉の生出を伴う。従
って、保存管理が省力化される手段が望まれていた。
【0010】第5に、在来種とバーレー種の乾燥は自然
乾燥であるために、乾燥終了時に長雨が続いた場合には
、乾葉の水分がやや過水分になることが多い。従って、
乾葉の余分な水分を吸収する被覆資材が望まれていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の乾燥葉たばこの保存用シートは、透光率6
0%以下,透湿度10g/m2 ・day 以下の合成
樹脂フィルムの内面に吸湿性部材を着設した。
【0012】
【作用】上記のように構成された乾燥葉たばこの保存用
シートの使用方法について説明すれば、一般的に、乾葉
の周囲を囲むように被覆して保存する。保存場所に侵入
した直射又は散乱日射を透光率が60%以下であるため
に内部に日射熱量があまり透過せず、内部の乾葉の温度
が上昇せず、異常醗酵が起こらないため変質、品質低下
が生じない。さらには日光、主に紫外線によって生じる
乾葉の脱色、白ボケ葉の生出を防止することができる。
【0013】また、透湿度が10g/m2 ・day 
以下であるために長雨などで保存場所に侵入した湿気を
内部にほとんど透過せず、さらには、乾葉の周囲を囲む
ように被覆した本発明の保存用シートの隙間から侵入し
た湿気はシートの吸湿性部材が吸収する。そのため、乾
葉はほとんど吸湿しないために、変質、水分過多、かび
の発生を防止することができる。さらには、吸湿性部材
に使用する透湿性フィルムの透湿度は100g/m2 
・day 以上と高く乾葉から放湿された水分を透過し
、吸湿性部材の吸水性樹脂等でこの水分を吸収すること
ができる。そのため、保存中の管理をほとんどする必要
がなく、極めて省力的である。
【0014】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
すると、図1は乾燥葉たばこの保存用シートAの断面図
を示し、ポリエチレン製の合成樹脂フィルム1は日光及
び日射熱量の透過、水分の透過を抑制するシートであり
、透光率60%以下,透湿度10g/m2 ・day 
以下の合成樹脂フィルム1の内面に吸湿性部材を着設す
る。 この吸湿性部材は、吸水性樹脂4、或いは吸水性樹脂4
と吸湿剤5を保持した透湿性フィルム2(不織布,合成
樹脂フィルム,布,紙など)をポリエチレン3により合
成樹脂フィルム1に付着して構成される。九州や沖縄等
のように気温が高く、特に保存期間中に乾葉の品温が上
昇し、異常醗酵による変質が起こる場所で使用するため
には、透光率が60%以下,透湿度が10g/m2 ・
day 以下である以外に日射吸収率が60%以下であ
ることが必要である。
【0015】又、透湿度10g/m2 ・day 以上
である場合には、長期間例えば3カ月の不順天候時に合
成樹脂フィルム1を通して900g/m2 (10g/
m2 ・day ×90日)の水分が浸透し、合成樹脂
フィルム1の内側に吸水性樹脂4、或いは吸水性樹脂4
と吸湿剤5があるにしても、その能力にはるかに及ばな
い。又、吸水性樹脂4、或いは吸水性樹脂4と吸湿剤5
が浸透した水分の吸収にその能力の大半を費やし、肝心
な乾葉及び内部の湿気を吸収することができない。よし
んば、吸水性樹脂4、或いは吸水性樹脂4と吸湿剤5の
量を著しく増大しても、その保存用シートAの重量はか
なり重い物になり、取扱い或いは保存用シートAの再乾
燥に長時間を要するので実用的でない。
【0016】透湿度が10g/m2 ・day 以下で
ある合成樹脂フィルム1としては、フィルムの厚さにも
よるが、ポリエチレン、ポリプロピレン、可塑剤を含ま
ないポリ塩化ビニル等の合成樹脂の単独重合体又はこれ
らの重合体を構成する単重体を成分とする共重合体があ
げられる。そして、これら合成樹脂の1種を用いて製造
した単一フィルムや、又は2種以上の合成樹脂により製
造された複合フィルムを使用することができる。セルロ
ース系樹脂、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、可
塑剤を含むポリ塩化ビニルなどは透湿度が大きいため使
用できない。
【0017】保存期間中に乾葉の品温が上昇し、異常醗
酵による変質を防ぎ、日光の脱色、白ボケ葉の生出を防
止するために、本発明に係わる乾燥葉たばこの保存用シ
ートAの合成樹脂フィルム1の透光率は60%以下であ
るが、透光率を60%以下にするために本発明の合成樹
脂フィルム1に練込、塗布、蒸着してカーボンブラック
、チタン・ホワイト、アルミ箔粉末その他の着色剤を用
いることができる。例えば、合成樹脂フィルム1を、ポ
リエチレンにカーボンブラック3.5%(容積比)を練
り込んだ厚さ0.1mmのフィルムに成形し、透光率は
10%で、透湿度は2g/m2 ・day にして使用
する。
【0018】さらに、紫外線の透過をほぼ完全に阻止す
るために、サリチル酸エステル系、ベンゾトリアゾール
系、ニッケル錯塩系等の紫外線吸収剤或いは紫外線領域
に吸収体を有する顔料、染料等を1種又は2種以上用い
ることが望ましい。これによって、本発明の乾燥葉たば
こ保存用シートAは乾葉の脱色、白ボケ葉の生出を完全
に防止することができる。なお、本発明の乾燥葉たばこ
保存用シートAには、必要に応じて他の添加剤、例えば
酸化防止剤、耐光安定剤、滑剤を用いて良いことは当然
である。
【0019】然しながら、九州、沖縄等の気温が高い場
所で使用する場合には、合成樹脂フィルム1の透光率を
60%以下にする以外に乾葉の品温上昇を防ぐために、
日射吸収率を60%以下にする必要性がある。そのため
には、合成樹脂フィルム1に練込、塗布、蒸着する着色
剤の明度を7以下にする必要性がある。できれば、合成
樹脂フィルム1にアルミ箔を蒸着又は練り込んで、日射
を反射して日射吸収率を60%以下にすることがよい。
【0020】合成樹脂フィルム1の内面にポリエチレン
3で付着されるセルロースパルプ乾式不織布2は、押出
しラミネート法によってポリエチレン製の合成樹脂フィ
ルム1に接着される。本発明に使用される吸水性樹脂4
とは、分子内に多量の親水性基を持ち、自身の重量の3
0〜1000倍もの水分を吸収し、それを保持し、且つ
、条件によってはその水分を放出する性質を持つ高分子
物質を言う。その吸水性樹脂4には澱粉系、セルロース
系、合成ポリマー系があるが、吸湿、放湿の可逆性が優
れている合成ポリマー系が好ましい。吸湿剤5としては
塩化カルシウム或いはシリカゲル等の無機物を用いる。 さらに好ましくは、防かび剤や親水性繊維も混合して保
持する。
【0021】合成樹脂フィルム1と透湿性フィルム2(
不織布,合成樹脂フィルム,布、紙等の素材より成る)
との間に吸水性樹脂4、或いは吸水性樹脂4と吸湿剤5
を挟み、合成樹脂フィルム1と透湿性フィルム2とを接
着することもできる。透湿性フィルム2の透湿度は、湿
気の透過を妨げないように100g/m2 ・day 
以上である必要があり、不織布,布,紙においては、そ
の製造工程において透湿度を調整することができる。
【0022】製造工程において調整された透湿度が大き
過ぎる場合には、塩化ビニル・アクリル共重合体系ラッ
カー等のコート或いはポリビニルアルコール(PVA)
フィルム等のラミネートなどの表面加工を全面或いは一
部に施すことによって、透湿度を小さくすることができ
る。透湿度の小さい合成樹脂フィルム製の透湿性フィル
ム2においては、フィルム製造後、フィルムにピンホー
ルを穿って透湿度を調整することができる。
【0023】合成樹脂フィルム1と透湿性フィルム2と
は、通常、接着剤を用いて接着される。また、熱接着性
繊維であるSWP、EA、メルティ(商品名)などを吸
湿性樹脂、吸湿剤、親水性繊維、防かび剤などと混合し
て合成樹脂フィルム1と透湿性フィルム2の間に挟み、
オーブンで加熱し、さらにプレスすることによって、両
フィルム1、2を接着するこができる。
【0024】さらには、合成樹脂フィルム1の内面に吸
水性樹脂4、或いは吸水性樹脂4と吸湿剤5の代わりに
吸水性繊維を各種ラミネート方法によって貼着した構造
でもよい。吸水性繊維は粉末状の吸水性樹脂4とは異な
り、吸水性樹脂4の持つ機能を有した繊維で、超吸水加
工した外層とアクリル繊維の内層を持つランシール(商
品名)などがある。
【0025】合成樹脂フィルム1の代わりに2枚の透湿
性フィルムの間に吸水性樹脂4、或いは吸水性樹脂4と
吸湿剤5を保持し、透光率が60%以下である乾燥葉た
ばこの保存用シートを構成するこができる。然し、この
場合においては、そのフィルムの外面に透湿度が10g
/m2 ・day  以下である合成樹脂フィルムを被
覆する必要がある。  透湿性フィルム2は不織布、合
成樹脂フィルム、布、紙等の素材より成り、透湿性フィ
ルムの透湿度は湿気の透過を妨げないように100g/
m2 ・day 以上である必要がある。
【0026】図2は他の実施例を示す乾燥葉たばこの保
存用シートA1 の断面図であり、ポリエチレン製の合
成樹脂フィルム1は、アルミ箔粉末3%(容積比)を煉
込んだ厚さ0.1mmのフィルムであり、透光率は10
%で、透湿度は2g/m2 ・day で、日射吸収率
は45%である。
【0027】ポリプロピレン製スパンボンド不織布2a
及び2bの間に吸水性樹脂4、或いは吸水性樹脂4と吸
湿剤5が保持されたものである。吸水性樹脂4はスミカ
ゲル(商品名)S−50であり、70g/m2 含有さ
れ、吸湿剤5は塩化カルシウムであり、30g/m2 
含有されている。
【0028】不織布2a及び2bの間に吸水性樹脂4、
或いは吸水性樹脂4と吸湿剤5を挟みながら、エンボス
ロールによる熱接着で不織布2a及び2bを一部溶かす
ことにより吸水性樹脂4、或いは吸水性樹脂4と吸湿剤
5を保持する。不織布2a及び2bは押出しラミネート
法によりポリエチレン3により合成樹脂フィルム1に接
着される。
【0029】図3は更に他の実施例を示す乾燥葉たばこ
の保存用シートA2の断面図を示し、ポリエチレンフィ
ルム製の合成樹脂フィルム1は、アルミ箔粉末2.25
%(容積比)を煉込んだ厚さ0.1mmのフィルムであ
り、透光率は25%で、透湿度は3g/m2 ・day
 で、日射吸収率は48%である。
【0030】符号2はポリエチレンを延伸し、繊維とし
、それを織ってシートとし、透湿度は1000g/m2
 ・day としている。透湿性フィルム2の上に吸水
性樹脂4であるアクアキープ(商品名)を90g/m2
 、熱接着性繊維6であるSWP(商品名)、乾式解繊
したセルロースパルプ7、パウダー状接着剤8であるフ
ローパック(商品名)、防かび剤9であるサイブイゾー
ル400(商品名)を混合して載せ、さらにその上に合
成樹脂フィルム1を積層し、内部の空気を吸引した後に
オーブンで加熱し、プレスして両フィルム1,2を接着
し、吸水性樹脂4、熱接着性繊維6、セルロースパルプ
7、パウダー状接着剤8、防かび剤9を保持している。
【0031】図4は、本発明の他の実施例の乾燥葉たば
この保存用シートA3 の断面図を示し、ポリエチレン
製の合成樹脂フィルム1はカーボンブラック3.5%(
容積比)を煉込んだ厚さ0.1mmのフィルムであり、
透光率は10%で、透湿度は2g/m2 ・day で
ある。符号10は吸水性繊維で、ランシールF(商品名
)である。符号3はポリエチレンであり、押出しラミネ
ート法により合成樹脂フィルム1と吸水性繊維10を接
着している。
【0032】合成樹脂フィルム1の内面に着設された吸
湿性部材により上記のように構成された乾燥葉たばこの
保存用シートA〜A3 により袋或いは箱Bを作成し(
図5参照)、袋或いは箱Bにより乾葉Tの周囲を囲むよ
うに被覆して保存すると、保存場所に侵入した直射又は
散乱日射を透光率が60%以下であるために内部に日射
熱量があまり透過せず、内部の乾葉の温度が上昇せず、
異常醗酵が起こらないため変質、品質低下が生じない。 さらには日光、主に紫外線によって生じる乾葉の脱色、
白ボケ葉の生出を防止することができる。
【0033】また、透湿度が10g/m2 ・day 
以下であるために長雨などで保存場所に侵入した湿気を
内部にほとんど透過せず、さらには、乾葉の周囲を囲む
ように被覆した本発明の保存用シートの隙間から侵入し
た湿気は保存用シート内面の吸湿性部材が吸収する。そ
のため、乾葉はほとんど吸湿しないために、変質、水分
過多、かびの発生を防止することがきる。さらには、吸
湿性部材の透湿度が高く吸水性樹脂等があるために保存
開始時にやや湿った乾葉の水分を吸収することができる
。 そのため、保存中の管理をほとんどする必要がなく、極
めて省力的である。
【0034】次に、乾燥葉たばこの保存用シートA1 
によりタバコ植物の品種みちのく1号(中葉着位)の乾
葉の保存試験結果について述べる。乾燥葉たばこの保存
用シートA1 によりタバコ植物の品種みちのく1号(
中葉着位)の乾葉全体を被覆した。なお、試験に使用し
た乾燥葉たばこの保存シートA1 の最大吸湿量は35
0g/m2 ・day (20℃、相対湿度90%)で
あった。慣行区として乾葉の周囲をこもで被覆し、さら
に厚さ0.1mmの農業用ポリ塩化ビニル(透光率80
%、透湿度35g/m2 ・day )で被覆した。
【0035】慣行区、試験区ともに1ケ月間、木造保存
室の中に保存し、保存室内の温湿度環境は自然条件の成
り行きとし、保存期間中の保存管理は一切行なわなかっ
た。保存開始前の乾葉の含水分はやや過水分(葉たばこ
現物重量あたり水分16%)と過水分(葉たばこ現物重
量あたり水分18%)の2区分とした(図6においてや
や過水分をC,過水分をDで示す)。
【0036】保存期間中の本発明の乾燥葉たばこの保存
シートA1 の吸湿量の推移は、図6に示すように、保
存開始後8日目まで、急速に湿度を吸湿し、保存終了時
の30日目でも約70g/m2 の吸湿で、最大吸湿量
の約5分の1で、このことは後4ケ月以上保存しても吸
湿出来ることを示している。保存試験終了時の乾葉の外
観性状コメント及び乾葉の含水分を図7(慣行区)、図
8(試験区)に示した。
【0037】図7から明らかなように、慣行区はやや過
水分区、過水分区ともにかびの発生が多く、過水分区が
際立った特徴を示していた。又、貯蔵設備内に侵入した
散乱光によって白ボケ葉、乾葉の脱色がみられた。さら
に湿気が主にポリ塩化ビニルより内部に透過したことに
より、乾葉の水分が約2%(葉たばこ現物重量あたり)
増加し、過水分となっていた。
【0038】これに対して、図8から明らかなように、
試験区はかびの発生がほとんど無く、白ボケ葉、乾葉の
脱色もみられなかった。さらに外気の湿気を本発明の保
存シートが遮断し、乾葉の水分を吸収したことにより、
乾葉の水分が約4%(葉たばこ現物重量あたり)減少し
、適正水分となっていた。
【0039】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、本発明の乾燥葉たばこの保存用シートを用いること
により、シート内部に日射を透過することがないために
、異常醗酵が起こることなく、日光により白ボケ葉、乾
葉の脱色も発生しない。また、外部の湿気を内部にほと
んど透過せず、また、内部の余分な水分及びシートの隙
間から侵入した湿気も吸収するので、保存中の乾葉の変
質、水分過多、発ばいを防止することができる。そのた
め、保存管理を一切行う必要がなく、極めて省力的であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乾燥葉たばこの保存用シートAの断面
図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す乾燥葉たばこの保存
用シートA1 の断面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す乾燥葉たばこの保存
用シートA2 の断面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す乾燥葉たばこの保存
用シートA3 の断面図である。
【図5】本発明の乾燥葉たばこの保存用シートにより構
成された袋或いは箱の斜視図である。
【図6】保存試験時の試験区に用いた保存用シートの吸
湿量の推移を示す図である。
【図7】保存試験終了時の慣行区の乾葉の外観性状コメ
ント及び含水分を示す図である。
【図8】保存試験終了時の試験区の乾葉の外観性状コメ
ント及び含水分を示す図である。
【符号の説明】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  透光率60%以下,透湿度10g/m
    2 ・day以下の合成樹脂フィルムの内面に吸湿性部
    材を着設したことを特徴とする乾燥葉たばこの保存用シ
    ート。
JP3115876A 1991-05-21 1991-05-21 乾燥葉たばこの保存用シートおよび乾燥葉たばこの保存用ケース Expired - Lifetime JPH0757173B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113892678A (zh) * 2021-11-02 2022-01-07 江苏中烟工业有限责任公司 一种用于烟叶贮藏醇化过程的养护剂及其使用方法

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JPH01191671A (ja) * 1988-01-25 1989-08-01 Japan Tobacco Inc 褐色種葉たばこ乾燥用被覆材

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