JPH04346708A - 田植機の摺動レール構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、乗用型や歩行型の田植
機の植付装置における苗の取り量調節に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】田植機の苗取り量調節は、実開平１−９
８５１９号公報で示されるもののように、植付装置に備
えた調節レバーの揺動操作によって、苗載せ台の搭載苗
下端を受止め支持する摺動レール上下移動させて行うよ
うに構成されており、搭載苗全条の取り量を一括に調節
するものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、各
条毎の搭載苗の植付作動による減り具合が一様になると
前提してある全体調節手段、すなわち、圃場の違い等に
よって植付対象苗数を全体として調節するものである。 しかしながら、実際には各条毎の搭載苗の植付作動によ
る減り具合はなかなか揃わないものであり、搭載苗各条
毎に苗補給タイミングが異なってその補給作業が煩雑で
煩わしい不具合があった。本発明は、搭載苗の取り量が
極力各条で等しくなるようにして、上記補給作業の容易
化を図ることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的のために本発明
は、苗載せ台に搭載される苗の下端を受止め支持する摺
動レールを、苗載せ台１条分幅の整数倍となる長さを有
した複数の分割レール部分を左右方向に並列配置して構
成し、各分割レール部分を、各別に苗縦送り方向に移動
調節自在に構成するとともに、隣合う分割レール部分ど
うしを、各別の前記移動調節が可能としながらそれら分
割レール部分を滑らかに接続する連結部材で連結してあ
ることを特徴構成とする。

【０００５】

【作用】つまり、摺動レールを一条分やニ条分、あるい
は三条分といった複数に分割してあり、それら各分割レ
ール部分が各別に苗縦送り方向に移動調節自在であるか
ら、苗の減り具合の早い条の分割レール部分を上方に移
動するとか苗の減り具合の遅い条の分割レール部分を下
方に移動する等して、搭載苗の減り具合を等しくするこ
とができ、各分割レール部分毎の苗条の補給タイミング
を合わせる制御が可能になる。また、分割レール部分の
移動調節を、その受持ち苗条の減り具合と他の分割レー
ル部分が受け持つ苗条の減り具合とを相対比較して、そ
れら減り具合が等しくなるように制御すれば、圃場に植
付られる苗量を揃えることも可能である。これらの制御
を行う場合、分割レール部分の受け持つ苗条の数が少な
い程（例えば一条毎）、その制御精度を向上させること
ができる。

【０００６】そして、隣合う分割レール部分どうしを、
各別の移動調節が可能としながらそれら分割レール部分
を滑らかに接続する連結部材で連結してあるので、それ
ら隣合う分割レール部分に段差が生じても植付作動に伴
う苗載せ台の横送り移動による搭載苗の分割レール部分
に跨がる横移動が可能である。

【０００７】

【発明の効果】従って、苗の補給タイミングや圃場への
植付苗量を高レベルで合わせ易い実用上の利点大な田植
機の摺動レール構造を提供できた。本発明では、植付装
置での固定側となる摺動レールの移動によって苗取り量
を調節するものであるから、可動側となる植付機構のケ
ースに植付爪の移動軌跡を変更する操作具を設けての苗
取り量調節手段に比べて、植付作業中に機体の操縦部か
ら容易に制御できる利点がある。

【０００８】

【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図４に示すように、植付ミッション１の後部で
往復回転駆動される苗植付機構としての植付アーム２を
配置するとともに、植付ミッション１の摺動レール３上
で往復横送り駆動される苗載せ台４を備えて４条用の乗
用型田植機の植付装置Ａが構成されている。植付ミッシ
ョン１左右から一本の横送り軸５が突出するとともに、
この横送り軸５左右には苗載せ台４用の支持部材６が連
結されている。そして、支持部材６の両上端部に亘って
補強用の部材７が架設連結されるとともに、支持部材６
下端には揺動式の連結アーム８が取り付けられ、この連
結アーム８が横向き連結ロッド２４を介して苗載せ台４
の背面に取付られている。以上の構造により、横送り軸
５全体を左右に横送り駆動することによって苗載せ台４
を摺動レール３上でスライドさせるのである。

【０００９】図１、図２に示すように、摺動レール３の
下面複数箇所から下方にポスト９が延出され、植付ミッ
ション１のボス部１０に上下摺動自在に係入されている
。これに対し、植付ミッション１の横軸心Ｐ１　周りに
揺動自在に取付られた支持アーム１１の一端が摺動レー
ル３下面部に係入されるとともに、植付ミッション１の
横軸心Ｐ２　周りに揺動操作自在に軸支されたレバー１
２と支持アーム１１の他端がワイヤ１３を介して連結さ
れている。レバー１２をロックすることで、摺動レール
３及び苗載せ台４全体の位置を上下方向（苗の縦送り方
向）に変更し、もって植付アーム２が摺動レール３の凹
部を通過する際の取り出し量を変更調節できるのである
。

【００１０】図１乃至図３に示すように、摺動レール３
は各条毎に、すなわち４個の分割レール部分１４を左右
に並列配置し、かつ、隣合う分割レール部分１４，１４
どうしを可撓性を有した連結部材（ゴム、軟質プラスチ
ックス等）１５で連結してあり、横送り時の搭載苗の隣
合う分割レール部分１４，１４に亘る横移動を、後述す
る各別調節機構Ｂによって、段差が付いた状態でも円滑
に行えるように構成してある。また、摺動レール３の受
け止め面３ａにおける連結部材１５をボルト止めする部
分には段差をつけてあり、受け止め面３ａと連結部材１
５との上面どうしを同一の高さレベルにして前記横移動
がより滑らかに作動できるようにしてある。

【００１１】植付ミッション１の横軸心Ｐ１　を有した
支軸１６には、各分割レール部分１４を各別に上下調節
可能とする各別調節機構Ｂが装備されている。すなわち
、分割レール部分１を受止めるアーム部材１７を支軸１
６に回動自在に遊外嵌し、その突片１７ａと支軸１６に
固定取付された操作アーム１８とを操作ワイヤ１９で連
係して構成してある。操作ワイヤ１９は、突片１７ａを
枢支する先端部２０を備えたインナー１９ａ、緊張バネ
２１、アウター１９ｂ等を備えて構成してあり、インナ
ー１９ａの基端側に各別レバー２２を連結してある。各
別レバー２２を押し引き操作すると、先端部２０とアウ
ター１９ｂのワイヤ受け部１８ａとの対向距離が変化し
、もって、操作アーム１８に対するアーム部材１７の支
軸１６周りの回動位置を変更することにより、分割レー
ル部分１４を各別に上下移動できる。それによって、苗
の取り量を各条毎に調節することも可能としてある。

【００１２】尚、同図に示すように、各別レバー２２を
係止する支持板２３を設け、その軸心Ｘまわりの揺動角
度の調節や複数の係止溝２５への嵌め変えによって、各
別調節機構Ｂの調節操作を行うことが考えられる。さら
に、図示しないが、各別レバー２２を機体の操縦部に配
置すればより便利である。レバー１２による取り量の全
体調節は、各操作ワイヤ１９の撓みによって可能となる
。

【００１３】〔別実施例〕分割レール部分１４を２条分
を一体に構成して、計２個の分割レール部分１４で摺動
レール３を構成してもよい。また、各条の搭載苗の減り
具合を検出するセンサ、及び各条の搭載苗上端が一致し
ているかどうかを検出するセンサを設け、これら両セン
サの検出信号に基づいて分割レール部分１４を各別に駆
動調節する駆動機構（電気モータ、油圧アクチュエータ
等）から成るフィードバック制御式の自動各別調節機構
Ｂを構成しても良い。

【００１４】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】苗載せ台の背面図

【図２】各別調節機構を示す要部の斜視図

【図３】分割
レールどうしの接合状態を示す分解斜視図

【図４】植付
装置の側面図

【符号の説明】

３　　　　摺動レール ４　　　　苗載せ台 １４　　分割レール １５　　連結部材

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　苗載せ台（４）に搭載される苗の下端
   を受止め支持する摺動レール（３）を、苗載せ台１条分
   幅の整数倍となる長さを有した複数の分割レール部分（
   １４）を左右方向に並列配置して構成し、各分割レール
   部分（１４）を、各別に苗縦送り方向に移動調節自在に
   構成するとともに、隣合う分割レール部分（１４），（
   １４）どうしを、各別の前記移動調節が可能としながら
   それら分割レール部分（１４），（１４）を滑らかに接
   続する連結部材（１５）で連結してある田植機の摺動レ
   ール構造。