JPH04346615A - ステンレス鋼板の溶体化処理法および処理炉 - Google Patents

ステンレス鋼板の溶体化処理法および処理炉

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JPH04346615A
JPH04346615A JP3149449A JP14944991A JPH04346615A JP H04346615 A JPH04346615 A JP H04346615A JP 3149449 A JP3149449 A JP 3149449A JP 14944991 A JP14944991 A JP 14944991A JP H04346615 A JPH04346615 A JP H04346615A
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JP
Japan
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stainless steel
steel plate
cooling
chamber
steel sheet
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Pending
Application number
JP3149449A
Other languages
English (en)
Inventor
Kakumasa Toyoda
豊田 赫正
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04346615A publication Critical patent/JPH04346615A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はステンレス鋼板を所定温
度に加熱した後、急冷することにより溶体化処理し延性
,じん性,耐食性,耐熱性等に富むオーステナイト系ス
テンレス鋼板を得るための溶体化処理法およびその処理
をするための炉の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ステンレス鋼板の溶体化処理法は、加熱
・均熱室にてステンレス鋼板を均一固溶体(オーステナ
イト組織)となり得る950℃以上の温度に加熱・均熱
した後これを冷却室に移動させ900℃の温度から60
0℃の温度にその所要冷却時間が30秒以内であるよう
に急冷することにより常温でオーステナイト組織を有す
るオーステナイト系ステンレス鋼板を製造するための熱
処理法であり、これによりステンレス鋼板の種々の機械
的特性が改善されることは周知のとおりである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の急冷
過程では、ステンレス鋼板の部分によって冷却速度にば
らつきが出来るのが避けられないために、どうしても反
りが生じその変形防止に苦慮していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のステンレス鋼板
の溶体化処理法は、ステンレス鋼板を均一固溶体になる
ような温度に加熱した後、水冷ローラ等の挟着手段によ
って該ステンレス鋼板を変形不能なるように挟んだまま
で該ステンレス鋼板を急冷するようにしたことを第1の
特徴とするものである。また、本発明のステンレス鋼板
の溶体化処理方法は、ステンレス鋼板を均一固溶体にな
るような温度に加熱した後、水冷ローラにより該ステン
レス鋼板を上下より挟んで該水冷ローラを回転させるこ
とにより該ステンレス鋼板を炉内で往復動させつつ急冷
するようにしたことを第2の特徴とするものである。さ
らに本発明のステンレス鋼板の溶体化処理炉は、ステン
レス鋼板を均一固溶体になるような温度に無酸化性雰囲
気ガスの基で加熱し得る加熱・均熱室と、該加熱・均熱
室で加熱されたステンレス鋼板を冷却ガスの吹付により
急冷する冷却室を備え、該冷却室にはステンレス鋼板の
全体を水冷ローラにより上下より挟着し得る挟着手段を
設けてなることを特徴とするものである。
【0005】
【作用】ステンレス鋼板を水冷ローラにより挟着したま
ま、或いは挟着して該ステンレス鋼板を往復動させつつ
急冷することにより変形を伴なわない溶体化処理が可能
となる。
【0006】
【実施例】次に図に従い本発明の一実施例を説明する。 図1にステンレス鋼板を連続的に光輝焼鈍する溶体化処
理炉の全体を示し、1は装入テーブル、2は前部真空パ
ージ室、3は加熱・均熱室、4は冷却室、5は後部真空
パージ室、6は抽出テーブルである。なおこれらの室は
その順に一直線状に並びその床面には一定幅,一定長の
ステンレス鋼板Sを矢印の方向に搬送し得るようにロー
ラ8,8…,9,9…,10,10…,11,11…が
設けられている。前部真空パージ室2はその両端開口部
を気密に塞ぎ得るように開閉蓋12,13が設けられて
いる。また、加熱・均熱室3は断熱壁により形成されそ
の両端開口部に断熱扉14,15が開閉自在なるように
設けられている。そして加熱・均熱室3内にはステンレ
ス鋼板Sをその金属組織が固溶体となるような950℃
以上の温度に加熱できる熱源が設けられている。
【0007】次に冷却室4を図2,図3に従い説明すれ
ば、この冷却室4は、ステンレス鋼板Sを急冷するため
のガス冷却装置とステンレス鋼板Sを挟着し得る挟着手
段が具備されている。即ち、冷却室4にてステンレス鋼
板Sを支持しているローラ10,10…は水冷ローラで
、その一端に該水冷ローラ10,10…を回転駆動する
ためのスプロケット16が設けられていると共に、他端
には該水冷ローラ10,10…中に冷却水を供給するた
めの給水管17が連結されている。18は該水冷ローラ
10,10…中を廻って来た冷却水を排出する排出口、
19はその排水受樋である。また、該水冷ローラ10,
10…の下側にはダクト20を通して冷却室4内に供給
された冷却ガスをステンレス鋼板Sの下面に向けて吹付
けるため下部プレナムチヤンバ21が設けられている。 冷却室4の外部上方に設けられたフレーム22には垂直
にシリンダ23が設けられ、該シリンダ23の作動によ
り上下動するように支持された支持枠24からは複数本
の垂直杆25,25…が冷却室4中に垂下するように設
けられている。なお冷却室4天壁の該垂直杆25,25
…の冷却室4中への突入部分にはシール部材26,26
…が設けられこの部分からも冷却室4内に外気が侵入す
ることのないようにしている。そして垂直杆25,25
…には上部プレナムチヤンバ27が吊持され該上部プレ
ナムチヤンバ27には冷却室4上部よりダクト28,蛇
腹管29を介して冷却ガスが供給されステンレス鋼板S
の上面に向けてその冷却ガスが吹付できるようになって
いると共に、前記水冷ローラ10,10…と相対するよ
うに複数の水冷ローラ30,30…が夫々回転自在なる
ように上部プレナムチヤンバ27の両側縁の軸受部31
,31に支持されている。なお、32,33は夫々天壁
部より垂下されている給水ホースと排水ホースで、該給
水ホース32を通して水冷ローラ30,30…の一端に
冷却水を供給し他端より排出させた冷却水を排水ホース
33を通して外部に排出できるようにしている。
【0008】後部真空パージ室5は前記前部真空パージ
室2と同様にその両端開口部を気密に塞ぎ得る開閉蓋3
4,35が設けられている。なお、前記開閉蓋13と断
熱扉14とが相対する前部真空パージ室2と加熱・均熱
室3と間は包囲体36により外部から気密に遮閉されて
いると共に、断熱扉14が位置する加熱・均熱室3と冷
却室4の間、および、開閉蓋35が位置する冷却室4と
後部真空パージ室5の間も夫々包囲体37,38により
気密に遮閉されている。また、前部真空パージ室2,後
部真空パージ室5には真空ポンプが接続されていると共
に、不活性ガス或いは還元性ガス等の雰囲気ガス源が接
続されている。また、加熱・均熱室3内および冷却室4
はH2ガス等の還元性ガスまたはN2ガス等の不活性ガ
ス等、無酸化性雰囲気ガスが充満できるようにその雰囲
気ガス源に接続されている。
【0009】次に上記溶体化処理炉によるステンレス鋼
板Sの溶体化処理法を説明する。先ず開閉蓋12を開け
装入テーブル1上に用意されたステンレス鋼板Sを前部
真空パージ室2に装入し開閉蓋12,13を閉じ前部真
空パージ室2内の空気を真空ポンプにより排出してから
該前部真空パージ室2内に雰囲気ガスをパージする。そ
して開閉蓋13,断熱扉14を開けて真空パージ室2内
のステンレス鋼板Sを加熱・均熱室3に移動し開閉蓋1
3,断熱扉14を閉じる。加熱・均熱室3内はステンレ
ス鋼板Sの酸化を防ぐため予めH2ガスを充満させてお
き、その雰囲気ガスの基でステンレス鋼板Sをオーステ
ナイト組織まで加熱しステンレス鋼板Sの全体を均熱さ
せる。なお、その加熱の間にローラ9,9…を正転と逆
転を繰り返すことにより該ローラ9,9…上に支持され
たステンレス鋼板Sを加熱・均熱室3内で前後に往復動
させステンレス鋼板Sの下面のローラ9,9…との接触
地点がたえず変わるようにすることで均一加熱がなされ
るようにしてもよい。
【0010】こうしてステンレス鋼板Sの金属組織が均
一固溶体になるようにな温度に加熱・均熱された後に、
断熱扉14を開け該加熱・均熱室3のステンレス鋼板S
を冷却室4に移動し断熱扉14を閉じる。そして垂直杆
25,25…を下降させ水冷ローラ30,30…をこの
冷却室4内のステンレス鋼板Sの上面に圧着させステン
レス鋼板Sを上下よりローラ9,9…と水冷ローラ30
,30…により挟着する。こうしてステンレス鋼板Sを
外力によって変形不能なるように挟んだ状態にて下部プ
レナムチヤンバ21および上部プレナムチヤンバ27か
ら冷却ガス(無酸化性雰囲気ガス)を吹出し該ステンレ
ス鋼板Sの上下面に吹付けることによりステンレス鋼板
Sを少なくとも900℃から600℃に至る冷却所要時
間が30秒以内であるように急冷する。こうしてステン
レス鋼板Sを急冷する間、ローラ9,9…と水冷ローラ
30,30…によりステンレス鋼板Sを拘束することに
よりステンレス鋼板Sには急冷による冷却速度の部分偏
差のための内部応力の上昇にも拘らず反り等の変形が現
われない。
【0011】なお、ステンレス鋼板Sをローラ9,9…
と水冷ローラ30,30…にて挟着すると同時にローラ
9,9…を正転と逆転を繰り返しステンレス鋼板Sを挟
着状態にて冷却室4内で前後に往復動させつつ急冷する
ようにすれば、ステンレス鋼板Sに対するローラ9,9
…および水冷ローラ30,30…の挟着位置が変えられ
るので均一冷却および変形防止に一層効果的である。
【0012】こうして溶体化処理されたステンレス鋼板
Sは開閉蓋35を開け冷却室4から後部真空パージ室5
に移動され、開閉蓋35を閉じてから該後部真空パージ
室5内の雰囲気ガスを真空ポンプにより吸引回収した後
、該後部真空パージ室5内に外気を導入し復圧してから
包囲体36を開け抽出テーブル6に抽出する。
【0013】
【発明の効果】このように本発明のステンレス鋼板の溶
体化処理法および処理炉によれば、急冷によるステンレ
ス鋼板の反り等の変形を防ぎ得るので、処理後にこれを
矯正する等の手数を要さず品質も向上するなど有益であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るステンレス鋼板の溶体化処理炉の
全体を示した側面図。
【図2】冷却室の縦断面図。
【図3】冷却室の横断面図。
【符号の説明】
S    ステンレス鋼板 3    加熱・均熱室 4    冷却室 10  水冷ローラ 21  下部プレナムチヤンバ 27  上部プレナムチヤンバ 30  水冷ローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ステンレス鋼板を均一固溶体になるよ
    うな温度に加熱した後、水冷ローラ等の挟着手段によっ
    て該ステンレス鋼板を変形不能なるように挟んだままで
    該ステンレス鋼板を急冷するようにしたことを特徴とす
    るステンレス鋼板の溶体化処理法。
  2. 【請求項2】  ステンレス鋼板を均一固溶体になるよ
    うな温度に加熱した後、水冷ローラにより該ステンレス
    鋼板を上下より挟んで該水冷ローラを回転させることに
    より該ステンレス鋼板を炉内で往復動させつつ急冷する
    ようにしたことを特徴とするステンレス鋼板の溶体化処
    理法。
  3. 【請求項3】  ステンレス鋼板を均一固溶体になるよ
    うな温度に無酸化性雰囲気ガスの基で加熱し得る加熱・
    均熱室と、該加熱・均熱室で加熱されたステンレス鋼板
    を冷却ガスの吹付により急冷する冷却室を備え、該冷却
    室にはステンレス鋼板の全体を水冷ローラにより上下よ
    り挟着し得る挟着手段を設けてなることを特徴としたス
    テンレス鋼板の溶体化処理炉。
JP3149449A 1991-05-23 1991-05-23 ステンレス鋼板の溶体化処理法および処理炉 Pending JPH04346615A (ja)

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Cited By (1)

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