JPH0434614B2 - - Google Patents

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JPH0434614B2
JPH0434614B2 JP60106133A JP10613385A JPH0434614B2 JP H0434614 B2 JPH0434614 B2 JP H0434614B2 JP 60106133 A JP60106133 A JP 60106133A JP 10613385 A JP10613385 A JP 10613385A JP H0434614 B2 JPH0434614 B2 JP H0434614B2
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JP
Japan
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rolling
steel sheet
cold rolling
electrical steel
secondary cold
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JP60106133A
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JPS61264131A (ja
Inventor
Keiji Sato
Bunjiro Fukuda
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) この発明は、小型制御用モーターなどの鉄心材
料としての用途に用いて好適な磁気的異方性が小
さくかつ低磁場特性に優れる電磁鋼板の有利な製
造方法に関するものである。 (従来の技術) 回転機としては、水車やタービン用の大型回転
機からDCモーター、ステツピングモーター等の
小型制御用モーターに至るまで様々な種類のもの
が存在し、それに対応して回転機の鉄心として用
いられる材料に要求される性質も使用用途に応じ
てそれぞれ異なつてくる。例えば大型回転機の場
合は、高磁束密度・低鉄損が要求されるため、鉄
心材料としては高級無方向性電磁鋼板もしくは方
向性電磁鋼板が用いられている。 一方家庭用電気機器などの小型電動機用として
は、鉄損が多少増加しても磁束密度が高く価格の
安いことが望まれるため、一般に低級無方向性電
磁鋼板が使用される。 ところでかかる小型電動機の中でも、とくに
DCモーター、ステツピングモーターなどの小型
制御用モーターの鉄心は、一般の小型電動機とは
異なり、低磁場領域で使用されるため、鉄心材料
としては低磁場での励磁特性すなわち透磁率が優
れていることが要求される。 近年のOA化、FA化の発達と共に、小型制御
用モーターの需要は飛躍的に伸びており、それと
共に低磁場特性の優れた電磁鋼板に対する要求も
高まつている。 (発明が解決しようとする問題点) しかるに従来、電磁鋼板の低磁場特性に影響を
及ぼす工程的要因については明らかにされていな
かつた。 この発明は、上記の事情に鑑みて開発されたも
ので、磁気的異方性が小さくしかも低磁場での励
磁特性すなわち透磁率が優れた電磁鋼板を製造す
る方法を提案することを目的とするものである。 (問題点を解決するための手段) 発明者らは、上記の目的を達成すべく鋭意実験
と検討を重ねた結果、中間焼鈍を挾む2回の冷間
圧延を施す電磁鋼板の製造方法において、とくに
中間焼鈍後の2次冷間圧延時における圧下率と圧
延速度とが、その後に施す焼鈍後の鋼板の集合組
織に大きな影響を及ぼすこと、そしてかかる2次
冷間圧延を適切な圧下率、および圧延速度で圧延
を行なうことによつて優れた低磁場特性さらには
良好な磁気的異方性が得られることの新規知見を
得た。 なおこの種電磁鋼板は、製鉄所から出荷される
際に既に最終的な磁気特性を備えているように、
冷間圧延に引続き、短時間の仕上げ焼鈍を施して
製造されるいわゆるフルプロセス製造と、製鉄所
から出荷される際は冷間圧延をしたままの中間製
品であるが、需要家にて打抜きなどの加工を施し
てから歪取り焼鈍を施してはじめて最終的な磁気
特性を表わすいわゆるセミプロセス製品とがある
が、上記の方法は、これら両製品いずれの製造に
対しても適用できることも、併せて突止めた。 この発明は、上記の知見に立脚するものであ
る。 すなわちこの発明は、C:0.02wt%以下(以下
単に%で示す)以下およびSi:0.1〜4.5wt%を含
有する組成になる熱延鋼板に、中間焼鈍を挾む2
回の冷間圧延を施し、ときにはさらに引続いて仕
上げ焼鈍を施して電磁鋼板を製造するに当り、上
記中間焼鈍後の2次冷間圧延を、圧下率:1〜15
%でかつ圧延速度:500〜2500m/minの条件下
に行うことを特徴とする、磁気的異方性が小さく
かつ低磁場特性に優れるセミプロセスまたはフル
プロセス電磁鋼板の製造方法である。 まず、この発明を由来するに至つた実験結果に
ついて説明する。 C0.006%およびSi0.58%を含む組成になる連鋳
スラブを、公知の熱間圧延によつて厚さ2.3mmの
熱延鋼板とし、この熱延鋼板に73〜78%の圧下率
で1次冷間圧延を施して中間板厚0.62〜0.51mmと
してから、窒素ガス雰囲気中で800℃、2分間の
中間焼鈍した。次いで0.3〜20%の範囲の種々の
圧下率で2冷間圧延行なつて、各々0.50mmの最終
板厚とした。なおこの2次冷間圧延に際しては、
圧延速度も10〜2500m/minの範囲で種々の変化
させた。 その後これらの各冷延板に窒素ガス雰囲気中で
800℃、2分間の短時間仕上げ焼鈍を施して電磁
鋼板製品とした。 かくして得られた各鋼板の圧延方向およびそれ
と直角な方向の平均のB1値と、2次冷間圧延に
おける圧下率および圧延速度との関係を第1図に
示す。ここにB1値とは、磁化力100A/mにおけ
る磁束密度であり、低磁場での励磁特性を代表す
る値として取り上げた。 第1図より、B1値は2次冷間圧延における圧
下率と圧延速度に大きく依存し、とくに2次冷延
圧下率1〜15%でしかも、圧延速度:500〜2500
m/minの場合に0.7T以上の高いB1値を示すこと
が明らかとなつた。 次に第2図a〜fにそれぞれ、2次冷間圧延圧
下率および圧延速度の違いによる集合組織の変化
をトルクカーブの一例をもつて示す。ここにトル
クカーブとは、材料の磁気的異方性を示すもので
あつて、磁化容易軸に近い方向ほどトルク強度は
強くなる。 同図より、鋼板の集合組織は圧下率および圧延
速度の違いによつて大きく変化し、高いB1値を
示した鋼板(同図b,c)では弱い(111)面が
支配的であるのに対し、B1値の低い鋼板(同図
a,d,e,f)では(110)面が強くなる傾向
が見られた。従つてB1値の高い鋼板ではほぼ面
内無方向の組織であるが、B1値の低い鋼板では
異方性が強く圧延方向の特性は優れるものの直角
方向の特性が劣るため、圧延方向とそれと直角な
方向の平均値であるB1値は低くなるものと考え
られる。 回転機用材料としては述べるまでもなく異方性
の小さい材料が適しており、以上の結果から、2
次冷間圧延を圧下率1〜15%、圧延速度:500〜
2500m/minで施すことが、磁気的異方性が小さ
く、かつ低磁場での励磁特性に優れた特に小型制
御用モーターに適した材料を製造する上で極めて
有効であることが明らかとなつた。 発明者らは、これらの基礎的データに基づきさ
らに研究を重ねた結果、以下のように製造条件を
規制することにより、磁気的異方性が小さく、し
かも低磁場での励磁特性に優れた電磁鋼板が製造
できることを確認した。 まず素材成分を上記の範囲に限定した理由につ
いて述べる。 C:0.02%以下 Cは、磁気特性および磁気時効に悪影響をもた
らすため、その含有量は0.02%以下に制限した。 Si:0.1〜4.5% Siは、磁気特性上好ましい元素であるが、この
特性及び打抜き加工性の点から下限を0.1%とし、
一方4.5%を超えて添加すると脆くなつて圧延性
の低下を招くため、上限は4.5%とした。 なおその他の成分については、Alを固有抵抗
増加による鉄損改善の目的で2%までの範囲で添
加することもできる。またO、NおよびSなどの
不純物は、磁気特性上有害であるためできるだけ
少なくすることが望ましく、とくにOは100ppm
以下とすることが好ましい。 次にこの発明法に従う一連の製造工程をその工
程順に説明する。 先ず、連続鋳造法あるいは造塊−分塊圧延法に
よつて上記組成のスラブとする。次いで公知の熱
間圧延によつて板厚2.0〜3.0mm程度の熱延板に仕
上げる。ただし板厚はこの寸法に限定されないこ
とはもちろんである。次いでその熱延板を、熱延
板の板厚、製品厚および2次冷間圧延の圧下率な
どを勘案した圧下率で1次冷間圧延を施したの
ち、700〜1100℃程度の温度で中間焼鈍を施す。
ついで2次冷間圧延を行なうわけであるがこの2
次冷延際しては前述した通り後続の焼鈍時に磁気
的異方性の小さい集合組織となるように、圧下率
1〜15%でかつ圧延速度:500〜2500m/minと
することが肝要である。 というのは圧延速度が500m/minに満たない
と、前掲第1図に示したように、満足いくほどの
磁束密度の改善は期待できず、一方2500mの/
minを超える圧延速度は圧延機の構造上、その保
守が難しいからである。 かくして得られた冷延鋼板に、さらに700〜110
℃程度の温度で焼鈍を施すことにより磁気的異方
性が小さくしかも優れた低磁場特性を有する鋼板
が得られるわけである。ここにかかる焼鈍は、冷
間圧延に引続いて行う短時間の仕上げ焼鈍でも、
また圧延後、打抜き加工を経て施す歪取り焼鈍の
いずれでもよい。 (作用) この発明に従い、低圧下率、高圧延速度で2次
冷間圧延を行うことによつて、磁気的異方性およ
び低磁場特性が格段に改善される理由は、まだ明
確に解明されたわけではないが、圧延材の集合組
織として(111)面が支配的になることによるも
のと考えられる。 (実施例) 実施例 1 C:0.006%、Si:0.55%を含む連鋳スラブを公
知の熱間圧延によつて厚さ2.3mmの熱延鋼板とし、
この熱延鋼板を73〜78%の圧下率で1次冷間圧延
を施して中間板厚0.62〜0.5/mmとしたのち、窒
素ガス雰囲気中で800℃、2分間の中間焼鈍を施
した。次いで表1に示したとおり、0.3〜20%の
範囲の種々の圧下率で2次冷間圧延を行つて、
各々、0.50mmの最終板厚とした。なお、この2次
冷間圧延に際しては、圧延速度も10、500、2500
m/minの3通り変化させた。 このようにして得た冷延鋼板から巾30mm、長さ
280mmの試片をたて目、横目各8枚ずつ採取し、
窒素ガス雰囲気中で750℃、2時間の歪取り焼鈍
を施したのち、エプスタイン測定を行なつた。 表1に圧延方向とそれと直角な方向の平均の
B1値と2次冷間圧延圧下率および圧延速度との
関係を示す。
【表】 同表より明らかなように、2次冷間圧延圧下
率:1〜15%でかつ、圧延速度:500〜2500m/
minの場合に、0.7T以上という高いB1値が得られ
ている。 なお同表にはB1値のみしか示さなかつたけれ
ども、前掲第1〜2図に示した成績からも明らか
なように、高いB1値が得られたものは磁気的異
方性も極めて小さいことが確められている。 実施例 2 C:0.006%、Si:0.58%を含む連鋳スラブ(A)、
C:0.004%、Si:1.85%を含む連鋳スラブ(B)およ
びC:0.007%、Si:3.20%を含む連鋳スラブ(C)を
それぞれ、公知の熱間圧延によつて厚さ2.3mmの
熱延鋼板とし、これらの熱延鋼板を73〜78%の圧
下率で1次冷間圧延を施して中間板厚0.62〜0.51
mmとしたのち、窒素ガス雰囲気中で800℃、2分
間の中間焼鈍を施した。次いで表2に示したとお
り、0.3〜20%の範囲の種々の圧下率で2次冷間
圧延を行なつて、各々、0.50mmの最終板厚とし
た。なおこの2次冷間圧延に際しては、圧延速度
も10〜2500m/minの範囲で種々に変化させた。
その後、これらの各冷延板に窒素ガス雰囲気中で
800℃、2分間の短時間仕上げ焼鈍を施して電磁
鋼板製品とした。 かくして得られた各フルプロセス電磁鋼板の圧
延方向とそれと直角な方向の平均のB1値と2次
冷間圧延圧下率および圧延速度との関係を表2に
示す。
【表】 同表より明らかなように、2次冷間圧延におけ
る圧下率:1〜15%でかつ、圧延速度:500〜
2500m/minの場合に、0.7T以上という高いB1
が得られている。 また、高いB1値が得られたものは磁気的異方
性も極めて小さいことが確められている。 (発明の効果) 以上述べたようにこの発明によれば、磁気的異
方性が極めて小さくしかも優れた低磁場特性を併
せもつ電磁鋼板を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、仕上焼鈍後の電磁鋼板の圧延方向お
よびそれと直角な方向の平均のB1値と、2次冷
間圧延における圧下率、圧延速度との関係を示し
たグラフ、第2図a〜fはそれぞれ、仕上げ焼鈍
後の電磁鋼板の製品のトルクカーブを示したグラ
フである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 C:0.02wt%以下および Si:0.1〜4.5wt% を含有する組成になる熱延鋼板に、中間焼鈍を挟
    む2回の冷間圧延を施して電磁鋼板を製造するに
    当り、上記中間焼鈍後の2次冷間圧延を、圧下
    率:1〜15%でかつ圧延速度:500〜2500m/
    minの条件下に行うことを特徴とする、磁気的異
    方性が小さくかつ低磁場特性に優れるセミプロセ
    ス電磁鋼板の製造方法。 2 C:0.02wt%以下および Si:0.1〜4.5wt% を含有する組成になる熱延鋼板に、中間焼鈍を挟
    む2回の冷間圧延を施して電磁鋼板を製造するに
    当り、上記中間焼鈍後の2次冷間圧延を、圧下
    率:1〜15%でかつ圧延速度:500〜2500m/
    minの条件下に行い、ついで仕上げ焼鈍を施すこ
    とを特徴とする、磁気的異方性が小さくかつ低磁
    場特性に優れるフルプロセス電磁鋼板の製造方
    法。
JP60106133A 1985-05-20 1985-05-20 磁気的異方性が小さくかつ低磁場特性に優れる電磁鋼板の製造方法 Granted JPS61264131A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2107379A1 (en) 2008-04-02 2009-10-07 Ricoh Company, Limited Impact detecting apparatus and packaging system

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