JPH04345619A - ポリシアノフェニレンエーテル及びその製造法 - Google Patents

ポリシアノフェニレンエーテル及びその製造法

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JPH04345619A
JPH04345619A JP14807691A JP14807691A JPH04345619A JP H04345619 A JPH04345619 A JP H04345619A JP 14807691 A JP14807691 A JP 14807691A JP 14807691 A JP14807691 A JP 14807691A JP H04345619 A JPH04345619 A JP H04345619A
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JP
Japan
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ether
polycyanophenylene
group
silica
formula
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Withdrawn
Application number
JP14807691A
Other languages
English (en)
Inventor
Isaburo Fukawa
府川 伊三郎
Tsuneaki Tanabe
恒彰 田辺
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリシアノフェニレンエ
ーテルおよびその製造方法に関するものである。本発明
のポリマーは耐熱エンジニアリング樹脂として又各種の
機能性ポリマー、例えば非線形光学材料、有機磁性体材
料、分離膜、繊維等に直接あるいは加工して使用される
かあるいはそれらの原料として使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】ジハロゲノシアノベンゼンと芳香族ジヒ
ドロキシ化合物をアルカリ金属炭酸塩の存在下に反応さ
せてポリシアノフェニレンエーテルを合成する方法は知
られている。例えば、次の式で表わされるポリマーは合
成されている。
【0003】
【化3】 しかし、本発明のようなシアノフェニレン基がエーテル
基で交互に結ながっているポリマーについてはこれまで
知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、新規
なポリシアノフェニレンエーテル及びその合成方法を提
供するところにある。
【0005】
【課題を解決するたの手段】本発明者らは、前記の課題
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、シアノ基で活性
化されがハロゲン原子を持つジハロゲノシアノベンゼン
をシリカ系化合物触媒の存在下に、アルカリ金属炭酸塩
または重炭酸塩と反応させることにより、新規なポリシ
アノフェニレンエーテルが得られることを見い出し、こ
の知見に基づいて本発明を完成するに至った。すなわち
、本発明は、下記式(2)
【0006】
【化4】
【0007】(式中、X1 ,X2 はハロゲン原子、
R1 ,R2 は水素原子又はC1 〜6 のアルキル
基、又はフェニル基を示し、ハロゲン原子はシアノ基の
オルソまたはパラ位に結合している。)で表わされるジ
ハロゲノシアノベンゼンをシリカ系化合物触媒の存在下
に、アルカリ金属塩または重炭酸塩と反応させることを
特徴とする下記式(1)で表わされるポリシアノフェニ
レンエーテルの製造方法及びそのポリシアノフェニレン
エーテルを提供するものである。
【0008】
【化5】
【0009】(式中、エーテル基はシアノ基のオルト位
又はパラ位についている。R1 、R2 は水素原子又
はC1 〜6 のアルキル基、又はフェニル基を示し、
ハロゲン原子はシアノ基のオルソまたはパラ位に結合し
ている。)本発明のポリシアノフェニレンエーテルを製
造する原料は式(2)
【0010】
【化6】
【0011】(式中、X1 ,X2 はハロゲン原子、
R1 ,R2 は水素原子又はC1 〜6 のアルキル
基、又はフェニル基を示し、ハロゲン原子はシアノ基の
オルソまたはパラ位に結合している。)で表わされるジ
ハロゲノシアノベンゼンであり、例えば2,6−ジフロ
ロベンゾニトリル、2,6−ジクロロベンゾニトリル、
2,6−ジブロムベンゾニトリル、Z−フロロ、4−ク
ロロベンゾニトリル、2,4−ジフロロベンゾニトリル
、2,4−ジクロロベンゾニトリル、2,4−ジブロム
ベンゾニトリル、2,6−ジフロロ−4−メチルベンゾ
ニトリル、2,6−ジフロロ−4−フェニルベンゾニト
リル等が挙げられる。これらは混合して使用してもよい
【0012】本発明において用いられるアルカリ金属の
炭酸塩、重炭酸塩としては、例えば、炭酸カリウム、炭
酸ナトリウム、炭酸セシウム、重炭酸カリウム、重炭酸
ナトリウム、炭酸ナトリウムカリウムおよびこれらの混
合物が好適に用いられる。カリウム塩とナトリウム塩で
は、一般にカリウム塩の方が反応が速い傾向にある。ま
た、これらのアルカリ金属塩は、微粉砕して用いる方が
反応速度は速い。
【0013】アルカリ金属塩の添加量は、ハロゲノシア
ノベンゼンを完全に反応させるためには、ジハロゲノシ
アノベンゼン1モルに対し、アルカリ金属として2原子
(炭酸塩では1.0モル、重炭酸塩では2モル)必要で
ある。過剰のアルカリ金属塩を用いることにより、反応
速度を大きくすることができるが、あまり大量のアルカ
リ金属塩を用いることは製造コスト的に不利であり、ま
た、場合によっては好ましくない副反応を引きおこす可
能性もある。アルカリ金属塩の好適な仕込み割合は、ハ
ロゲノシアノベンゼン1モルに対し、炭酸塩の場合0.
9〜4モル、重炭酸塩の場合1.8〜8モルである。
【0014】本発明において用いられる触媒としては、
シリカ、シリカアルミナ等が用いられる。シリカとして
は乾式シリカ、湿式シリカ、シリカゲル等が含まれる。 シリカアルミナ系触媒としては、種々の組成のシリカア
ルミナ以外に、ゼオライト、活性白土、セピオライト、
モンモリロナイト、ケイソウ土等の鉱物系化合物も含ま
れる。
【0015】触媒は微粉砕して用いる方が反応が迅速に
進行する。触媒添加量は特に制限はないが、通常は原料
のジロハゲノシアノベンゼンに対して0.01〜100
重量%、好ましくは0.1〜30重量%である。又、助
触媒としては酸化銅、ハロゲン化銅等一価または二価の
銅化合物やアルカリフルオライドを使用してもよい。
【0016】反応は無触媒で行うこともできるが、適当
な溶媒中で行ってもよい。本発明の反応に用いることの
できる溶媒に特に制限はなく、反応温度において安定な
ものならばどんなものでも使用できる。
【0017】例えば、アセトフェノン、ベンゾフェノン
、キサントン、フェノキシベンゾフェノン等のケトン類
;スルホラン、ジフェニルスルホン等のスルホン類;ジ
メチルスルホキシド類;ジフェニルスルホキシド等のス
ルホキシド類;ジフェニルエーテル等のエーテル類;N
−メチルピロリドン、ヘキサメチルリン酸トリアミド等
のアミド類;ビフェニル、ターフェニル、ナフタレン、
デカリン等の炭化水素類;塩素化ビフェニル、ジクロル
ベンゼン類等のハロゲン化炭化水素類等が挙げられる。 ここに挙げた例は沸点が高く、常圧で反応に使用できる
ものであるが、加圧下で反応させる場合は、より沸点の
低い溶媒を用いることもできる。
【0018】反応は溶媒の極性が高い方が容易に進行す
る傾向にある。反応温度は用いる原料のジハロゲノニト
ロベンゼンの種類やアルカリ金属塩の種類によって異な
るが100〜350℃が適当である。本発明で製造され
るポリシアノジフェニルエーテルは下記式(1)で表わ
される。
【0019】
【化7】 (式中のエーテル基はシアノ基のオルト位又はパラ位に
ついている。R1 ,R2 は水素原子,C1 〜6 
のアルキル基,またはフェニル基を示す。)ポリシアノ
ジフェニルエーテルの一例を式(3)〜(8)に示す。
【0020】
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】 なお、本発明のポリシアノジフェニルエーテルの分子量
は特に制限はないが、通常、還元粘度0.1〜3.0d
l/gである。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。 実施例1 50mlフラスコにジフェニルスルホン20g、2,6
−ジクロロシアノベンゼン8.6g(0.05モル)、
炭酸カリウム8.28g(0.06モル)、シリカ(富
士デビソン化学社製・商品名;サイロイド244)0.
8g、酸化銅10mgを仕込み窒素置換した後、230
℃で3時間、次いで250℃で1時間、280℃で5時
間反応させた。反応物を水中で粉砕した後、粉末を水、
アセトンとメタノールでよく洗浄し、ポリシアノフェニ
レンエーテルを得た。得られたポリマーの還元粘度は0
.8dl/gであった。
【0022】実施例2 2,6−ジクロロシアノベンゼンのかわりに、2.4−
ジクロロシアノベンゼンを使用する以外は実施例1と同
様に重合し、還元粘度0.4dl/gのポリシアノフェ
ニレンエーテルを得た。
【0023】実施例3 50mlのフラスコにジフェニルスルホン20g、2,
6−ジフロロシアノベンゼン7.0g(0.05モル)
、炭酸カリウム8.28g(0.06モル)、シリカ(
サイロイド244)0.9gを仕込み窒素置換した後、
230℃で3時間、次いで280℃で3時間反応を行っ
た。反応物を水中で粉砕した後、粉末を水、アセトンと
メタノールでよく洗浄し、ポリシアノフェニレンエーテ
ルを得た。得られたポリマーの還元粘度は1.2dl/
gであった。
【0024】実施例4 2,6−ジフロロシアノベンゼンのかわりに、2.4−
ジフロロシアノベンゼンを使用する以外は実施例3と同
様に重合し、還元粘度0.9dl/gのポリシアノフェ
ニレンエーテルを得た。実施例1〜4のポリシアノフェ
ニレンエーテルの還元粘度は、濃度0.2g/dlの溶
液の60℃における還元粘度(ηSP/C)である。
【0025】
【発明の効果】本発明のポリシアノフェニレンエーテル
は、各フェニレユニットにシアノ基が入った新規なシア
ノ基高密度含有ポリマーであり、耐熱性エンジニアリン
グ樹脂として、又各種の機能性ポリマー、例えば非線形
光学材料、有機磁性体材料、分離膜、繊維等に直接ある
いは加工して使用されるか、あるいはそれら機能材料の
原料として使用できる。又、製造方法については、一種
類の原料しか必要としないので原料の確保が容易であり
、不安定なフェノールを使用しないため副生成物が少な
く、また安定かつ安全な触媒を用いて高収率で目的ポリ
マーが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2で合成したポリシアノフェニレンエー
テルのIRスペクトルである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  下記式(1)で表わされるポリシアノ
    フェニレンエーテル 【化1】 (式中のエーテル基はシアノ基のオルト位又はパラ位に
    ついている。R1 ,R2 は水素原子またはC1 〜
    6 のアルキル基またはフェニル基を示す。)
  2. 【請求項2】  下記式(2) 【化2】 (式中、X1 ,X2 はハロゲン原子、R1 ,R2
     は水素原子またはC1 〜6 のアルキル基またはフ
    ェニル基を示し、ハロゲン原子はシアノ基のオルソ又は
    パラ位に結合している。)で表わされるジハロゲノシア
    ノベンゼンをシリカ系化合物触媒の存在下にアルカリ金
    属塩または重炭酸塩と反応させることを特徴とする請求
    項1記載のポリシアノフェニレンエーテルの製造方法。
JP14807691A 1991-05-24 1991-05-24 ポリシアノフェニレンエーテル及びその製造法 Withdrawn JPH04345619A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023090099A1 (ja) * 2021-11-18 2023-05-25 本州化学工業株式会社 ポリエーテルニトリルの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023090099A1 (ja) * 2021-11-18 2023-05-25 本州化学工業株式会社 ポリエーテルニトリルの製造方法

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Effective date: 19980806