JPH0434508Y2 - - Google Patents

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JPH0434508Y2
JPH0434508Y2 JP8522486U JP8522486U JPH0434508Y2 JP H0434508 Y2 JPH0434508 Y2 JP H0434508Y2 JP 8522486 U JP8522486 U JP 8522486U JP 8522486 U JP8522486 U JP 8522486U JP H0434508 Y2 JPH0434508 Y2 JP H0434508Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ゲストホスト型液晶を用いた液晶防
眩ミラーに関する。
〔従来の技術〕
自動車等の車両に用いられるインナーミラー
に、液晶を使用して防眩効果を得るようにしたも
のが開発されている(実開昭60−41927号)。ま
た、車室外に設けられるリヤビユーミラーにおい
て、ドアミラーは運転者に近接して配置されるの
で、防眩機能を持たせるとよい。これに関し、液
晶による防眩機能を備えたドアミラーも検討され
ている(実願昭61−13687)。
液晶の光学的効果を利用した防眩ミラーには、
TN型(ツイストネマテイツク)液晶、GH型
(ゲストホスト)液晶、DS型(ダイナミツクスキ
ヤタリング)液晶、ECB(複屈折制御;
Electrically Controlled Birefringence)型液晶
等を利用したものが考えられる。これらの内、
TN型は視角依存性(液晶セルを見る視線の角度
より光学的性能が異なること)が極めて大きいた
め、適用が困難である。また、DS型は、液晶分
子の動的散乱による防眩であるため、防眩時の視
認性が充分でない。ECB型は、波長帯域により
防眩効果が異なる。
以上の内、GH型液晶を用いた防眩ドアミラー
は、防眩効果および視認性とも良好でありる。し
かしながら、GH型液晶を用いた防眩ミラーに
も、次の問題があつた。
図を基に従来技術を説明する。
GH型液晶を用いた液晶防眩ミラーの模式断面
図を、第4図に示す。ドアミラー100は、ガラ
ス板102にAl膜104を成膜した鏡106上
に透明接着剤108を介して偏光板110を貼着
したものを、液晶セル112に透明接着剤114
を介して貼着している。液晶セル112は、ガラ
ス基板116a,116bの内面にそれぞれ透明
電極118a,118bを成膜し、さらに、その
上に配向膜120a,120bを形成している。
配向膜120a,120bは、水平配向処理が施
されている。ガラス基板116a,116bの間
をスペーサ(図示しない)を介して所定の間隙に
保つた状態で、間隙内に正の誘電異方性を有する
ネマテイツク液晶122が、二色性染料124と
ともにシール126で封入されている。また、ガ
ラス基板116bと鏡106にかけて接着剤でシ
ール128がされている。
なお、二点鎖線で示す部分は、ドアミラーのケ
ース130である。
そして、昼間等の非防眩時には、透明電極11
8,118bに電圧を印加して液晶分子122お
よび二色性染料126をホメオトロピツク配列の
状態にする。この状態では、液晶分子122はガ
ラス基板116a,116bに対して垂直になる
ので、ミラー後方よりの光は液晶セル112、偏
光板110をそのまま通過して反射率をそれほど
低下させずに運転者の視点に届く。
また、夜間等の防眩時には、電圧の印加を解除
するので、液晶分子はホモジニアス配列の状態に
なる。液晶分子122および二色性染料124
は、ガラス板116a,116bに対して平行に
なり、偏光板110と直交関係となるので、二色
性染料124が透過光および反射光を吸収すると
ともに、偏光板の遮光により透過および反射光は
少なくなり、全体としての反射率が低下して、防
眩効果を奏する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
このようなドアミラーにおいては、第3図に運
転者の視線と液晶分子との関係を表した液晶セル
の模式部分断面図を示すように、運転者の視点A
からの視線132が、液晶分子122の水平配向
の方向Bとなす角度θは、90度に対し小さな角度
を持ち、かつ、それらの角度がそれぞれ異なるこ
とになる。
このように、液晶セルに対する視線の角度が90
度より相当小さくなると、液晶分子の配向方向に
よる偏光効果が小さくなり、防眩効果が低下した
り、反対に、非防眩時の反射率が低下する。ま
た、それらの角度がそれぞれ異なることにより、
コントラストがばらつく問題も生ずる。
そして、これらの問題は、ドアミラーのよう
に、ミラーに対する視角が小さくなるもの程顕著
になる。
したがつて、本考案の目的は、GH型液晶を用
いた防眩ミラーにおいて、視角依存性を低減する
ことによつて、防眩ミラーの光学的性能を向上す
ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、本考案は、液晶セルの配向膜を基板に
対して傾斜させて配向し、液晶分子と運転者の視
線のなす角度を略等しくするとともに、その角度
を90度に近づけることにより、視角依存性を低減
したことを特徴とする。
具体的には、本考案の液晶防眩ミラーは、それ
ぞれ電極および配向膜が形成された相対する一対
の基板により郭定される空間にゲストホスト型液
晶を封入した液晶セルの背面側に鏡面を設け、1/
4波長位相差板、もしくは、水平配向状態におい
て液晶の配列方向と直交する偏光板との組み合わ
せにより防眩機能を有する防眩ミラーであつて、
前記配向膜を、ミラーに対する視線と液晶分子と
のなす角度が略同一となるように、基板に対しそ
れぞれ傾斜させて設けたものである。
上述の構成において、1/4波長位相差板を用い
るときは、鏡面と液晶セルの間に設ける。また、
偏光板を用いるときは、上記の他に液晶セルの前
面に設けてもよい。
液晶セルに封入される液晶は、二色性染料を添
加したネマテイツク液晶で、ゲストホスト型のも
のが用いられる。液晶の誘電異方性は、正負を問
わず用いることができるが、正のものを用いると
きは、配向膜を平行配向としておき、非防眩時に
電圧を印加して液晶分子をホメオトロピツク配列
にすればよい。また、誘電異方性が負のものを用
いるときは、配向膜を垂直配向としておき、防眩
時に電圧を印加して液晶分子をホモジニアス配列
にすればよい。
配向膜の傾斜は、ホモジニアス配向もしくはホ
メオトロピツク配向何れの場合も、運転者の視線
と配向状態の液晶分子になす視角が、略90度とな
るようにそれぞれ異ならして形成される。
そして、液晶セルの基板方向に対する視線の成
す角が45度より大きいときは、ホモジニアス配向
の状態において視線と液晶分子の成す角が略90度
となるようにされる。反対に、液晶セルの基板方
向に対する視線の成す角が45度より小さいとき
は、ホメオトロピツク配向の状態において視線と
液晶分子の成す角が略90度となるようにされる。
何れの場合も、防眩時の液晶分子と視線の成す角
度が90度に近づくようにする。
〔作用〕
以上のような本考案に係る液晶防眩ミラーは、
配向膜を、ミラーに対する運転者の視線と液晶分
子とのなす角度が略同一となるように、基板に対
しそれぞれ傾斜させて配向したので、ミラーの位
置によらずコントラストが一定である。また、防
眩時の液晶分子と視線の成す角度が90度に近づく
ようにされるので、液晶分子の偏光効果を低下さ
せず、非防眩時に反射率を低下させることがな
く、防眩時に防眩性能を低下させることがない。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例を図面を参考にして説明
する。
ここで、第1図は、本考案の実施例に係る液晶
防眩ドアミラーの水平方向の断面図、そして、第
2図は、運転者の視線と液晶分子との関係を表し
た液晶セルの模式部分断面図である。
図において、液晶防眩ドアミラー10は、ケー
ス12内に液晶セルアツシー14を収容して構成
される。
液晶セルアツシー14は、液晶セル16とその
背面に1/4波長位相差板18およびAl膜20を蒸
着したガラス板22を配して構成される。1/4波
長位相差板18は粘着剤(アクリル系)19を予
め塗布しておき、液晶セルアツシー14に貼着す
る。
液晶セル16は、その外郭を構成する一対のガ
ラス板24a,24bを対向させ、その中に二色
性染料26を含有したネマテイツク液晶28を封
入して構成される。ガラス板24a,24bの内
側には、予めITO(酸化インジウムト酸化スズの
固溶体)からなる透明導電膜30a,30bを真
空蒸着により成膜しておく。透明導電膜30a,
30bの内側には、SiOを真空斜め蒸着によりそ
れぞれ傾斜角度を異ならせた配向膜32a,32
bが形成されている。
第2図に示すように、ガラス板30bの透明電
極の上に作られる配向膜32bは、曲面状のガラ
ス板24bを真空成幕装置に入れ、ガラス板24
bの斜め上方よりSiO等の膜材料を斜め蒸着して
形成される。その際、ガラス板24bをガラス板
24bの下方C点を中心に回転させ、かつ、その
回転速度を変化させることによつて、配向膜32
bの傾き角を変える。配向膜32bの傾き角φ
は、視点Bよりの視線38と配向膜32bの傾き
線40が略垂直になるように形成される。なお、
配向膜32aも図上破線で示すように同様の方法
で形成される。
さらに、配向膜32a,32bの間には、直径
14μmの樹脂ビーズ(ポリスチレン)が均一に分
散され、スペーサ34として配向膜32a,32
bの間隙を形成している。液晶セル16の周辺部
は、シール(エポキシ樹脂)36により、封止さ
れている。そして、液晶セル16と1/4波長位相
差板18をAl膜20に接着したガラス板22と
をエポキシ系の接着剤38により接着して液晶セ
ルアツシー14とし、ケース12内に保持してい
る。
以上の本考案の実施例の液晶防眩ドアミラーに
よれば、配向膜を傾斜させ、かつ、その傾きを視
線と略直角となるようにしたので、視角依存性を
排除することができた。
以上、本考案の特定の実施例について説明した
が、本考案は上記実施例に限定されるものではな
く、実用新案登録請求の範囲内において種々の実
施態様を包含するものである。
例えば、本実施例では、一対の基板の両方の配
向膜に傾斜を設けたが、その内の何方か一方にの
み設けても、視角依存性をある程度排除すること
ができた。
〔考案の効果〕
以上により、本考案の液晶防眩ミラーによれ
ば、視角依存性を低減できるので、コントラス
ト、防眩機能等の光学的性能を向上することがで
きる。
ちなみに、本考案の液晶防眩ミラーの特有の効
果は、配向膜によつて視角依存性を制御するの
で、従来の液晶セルの一部を改良するだけで適用
することができる点にある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例に係る液晶防眩ドア
ミラーの水平方向の断面図、第2図は、運転者の
視線と液晶分子との関係を表した液晶セルの模式
部分断面図である。第3図は、運転者の視線と液
晶分子との関係を表した液晶セルの模式部分断面
図、そして、第4図は、GH型液晶を用いた防眩
ドアミラーの模式断面図である。 24a,24b……基板、28……液晶、30
a,30b……電極、32a,32b……配向
膜。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 それぞれ電極および配向膜が形成された相対す
    る一対の基板により郭定される空間にゲストホス
    ト型液晶を封入した液晶セルの背面側に鏡面を設
    け、1/4波長位相差板、もしくは、水平配向状態
    において液晶の配列方向と直交する偏光板との組
    み合わせにより防眩機能を有する防眩ミラーであ
    つて、 前記配向膜を、ミラーに対する視線と液晶分子
    とのなす角度が略同一となるように、基板に対し
    それぞれ傾斜させて配向したことを特徴とする液
    晶防眩ミラー。
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