JPH0434502A - 多層膜反射鏡の製造方法 - Google Patents

多層膜反射鏡の製造方法

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JPH0434502A
JPH0434502A JP14265290A JP14265290A JPH0434502A JP H0434502 A JPH0434502 A JP H0434502A JP 14265290 A JP14265290 A JP 14265290A JP 14265290 A JP14265290 A JP 14265290A JP H0434502 A JPH0434502 A JP H0434502A
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JP
Japan
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oxygen
film
argon
gas
volume
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JP14265290A
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English (en)
Inventor
Makoto Morishige
森茂 誠
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AGC Techno Glass Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、冷光鏡を基体とし耐熱性および耐湿性にすぐ
れた多層膜反射鏡を製造する多層膜の製造方法に関する
(従来の技術) 従来、冷光鏡を基体とする多層膜反射鏡は、投映器、店
舗用照明、医療用照明などの光源として多く使用されて
いるが、可視光線をできるだけ反射し、長波長の赤外領
域の熱線を透過させることにより、照明された物体を熱
線によって加熱することを少なくし、かつ光源からの熱
線が多層膜を透過する際には吸収によって基板が加熱さ
れない特徴を有している。この多層膜反射鏡は、反射基
板上に高屈折率材料の薄膜と低屈折率材料の薄膜とを交
互に積層して形成され、積層される材料の屈折率の比が
大きいほど高い反射率と広い反射域を有するものである
このような多層膜は凹面を有する反射基板上に形成され
るために、1O−1Pa級(10−3Torr級)の圧
力を有する気体雰囲気中で蒸着を行なう、いわゆるガス
散乱蒸着法により反射基板上に均一に被着することがで
きる。
一般に、上記の蒸着方法で成膜される多層膜反射鏡は、
硫化亜鉛(ZnS)と弗化マグネシウム(M g F 
2 )との薄膜を交互に積層させたZ n S / M
 g F 2交互層、または硫化亜鉛(ZnS)と酸化
珪素(S iO2)との薄膜を交互に積層させたZ n
 S / S iO2交互層、いわゆるソフトコート膜
か採用されている。
Z n S / M g F 2交互層またはZnS/
SiO2交互層を被着した多層膜反射鏡について、装着
したランプを点灯したときおよび高温多湿の雰囲気中に
放置したときの膜の剥離発生時間を第1表に示す。表中
、耐熱性はランプ点灯による熱負荷300℃および35
0℃における膜の剥離発生時間、耐湿性は温度50℃、
湿度90%の雰囲気中に放置した場合の膜の剥離発生時
間をそれぞれ示す。
第  1  表 ZnS/MgF2系多層膜反射鏡は、耐湿性にすぐれて
いるが耐熱性に劣るので、比較的に熱負荷が低く長寿命
である光源、例えば低出力・長寿命型ハロゲンランプに
適用され、またZnS/5i02系多層膜反射鏡は、耐
熱性にすぐれているが耐湿性に劣るので、熱負荷が高く
短寿命である光源、例えば高出力・短寿命型ハロゲンラ
ンプに適用されている。このように従来の多層膜反射鏡
は、その多層膜が耐熱性または耐湿性のいずれかに欠点
を有しているために、光源の性能に応じて適当するもの
を選択して使用していた。
(発明が解決しようとする課題) しかるに、光源の高出力化・長寿命化が進むにつれて、
ZnS/MgF2系およびZnS/StO□系の多層膜
ではなく、耐熱性・耐湿性にすぐれた新しい構成の多層
膜反射鏡が要望されるようになった。Z n S / 
M g F 2系およびZ n S / 5IO2系の
多層膜に比べて、耐熱性・耐湿性にすぐれる膜構成は、
酸化物同志の積層膜、すなわちハードコート膜、例えば
T s O2/ S 102系およびTa205/5i
02系の多層膜が知られている。
しかしながら、Ta205/SiO2系の多層膜は、T
a2O3材料自体が高価であり、実用的ではない。この
ため材料自体が安価なT s O2/S IO2系の多
層膜が注目されるようになったが、酸化チタン(T i
o 2’ )膜を凹面を有する反射基板上に形成するに
は、次のような欠点を克服しなければならない。
■T iO2成膜は酸素雰囲気中で行なう活性蒸着法を
採用しなければならず、かつ凹面を有する反射基板上に
均一に成膜するには10’Pa(104Torr)級の
圧力でガス散乱蒸着を行なうことが必要である。そこで
、このガス散乱蒸着と活性蒸着を同時に行なうことを可
能にする適切な導入ガスを選定しなければならない。
■スプラッシュ(突沸現象)が発生し易く、反射基板を
傷っけ易い。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、凹面を有
する反射基板上にTiO2/Sio2交互層を容易に形
成することができる多層膜反射鏡の製造方法を提供する
ことを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段と作用) 本発明は、上記目的を達成するために、凹面を有する反
射基板上に酸化珪素と酸化チタンの薄膜を10”” 〜
10−”Pa (10−3〜10−4Torr)の圧力
を有しアルゴン(体積比20〜85%)と酸素(体積比
80〜15%)から成る混合ガス雰囲気中で交互に積層
させる構成としたので、アルゴンと酸素の混合ガス雰囲
気中で活性蒸着とガス散乱蒸着を同時に行なうことによ
り、凹面を有する反射基板上にTiO2/Sio2交互
層を容易に形成することができ、また耐熱性・耐湿性に
すぐれた多層膜反射鏡を得ることができる。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。
第1図は本発明の実施になる多層膜反射鏡の断面図であ
り、同図において、反射基板lは、例えば硬質ガラスか
らなるハロゲンランプ用反射鏡であり、その−面を拡開
させた回転放物状の凹部2を有している。この四部2の
中心には光源としてのハロゲンランプ3が装着され、ま
た凹部2の上面には多層膜4が被着されている。この多
層膜4はTiO/5in2構成の25層からなる交互層
であり、後述する蒸着条件により形成されたものである
しかるに、上記第1図に示すような凹部2を有する反射
基板l上に真空蒸着法により酸化チタン(Tie)を成
膜するには、TiO2膜は活性蒸着で成膜されかつ凹面
への成膜はガス散乱蒸着で行なわれるので、活性蒸着と
ガス散乱蒸着を同時に行なう必要があり、そのためには
適切な導入ガスを選定しなければならない。
そこで、酸素ガスとアルゴンガスの混合比が異なる多く
の雰囲気中で、TiO□膜を凹面を有する硬質ガラス基
板上に次に示す蒸着条件で形成し、ガスの混合比と屈折
率の関係を調査した。
■真空度 :2.67X10 〜1.07XlO−”P
a(2X10’ 〜8X10−4Torr)■基板温度
:250〜300℃ ■蒸発源 二Ti2O3・・・抵抗加熱■活性ガス:酸
素ガス ■散乱ガス:アルゴンガス このようにして得られたT t 02膜について屈折率
nをAg3定し、その測定結果を第2図に示す。
横軸は酸素ガスとアルゴンガスの混合比を体積%で表し
、縦軸は屈折率を表したもので、曲線はガスの混合比と
屈折率との関連を表している。同図に示すように、酸素
ガスが15〜100体積%の範囲において屈折率がn=
2.25と安定した値を示し、15体積%未満で屈折率
nの急激な低下が見られた。これはTi2O3の酸化が
15体積%未満では不完全であり、15体積%以上で酸
化が完全に行なわれ安定したT iO2になることを示
すものである。
また、同様にして、S iO2膜を酸素ガスとアルゴン
ガスの混合比が異なる多くの雰囲気中で次に示す蒸着条
件で形成し、ガスの混合比と屈折率の関係を調査した。
■真空度 :2.67XlO〜1.07X10’Pa(
2XlO’ 〜8XlO−4Torr)■基板温度:2
50〜300℃ ■蒸発源 : S I O2・・・電子ビーム■活性ガ
ス;酸素ガス ■散乱ガス:アルゴンガス このようにして得られたS I O2膜について屈折率
nを測定し、その測定結果を第3図に示す。
同図に示すように、酸素ガスおよびアルゴンガスの混合
比に関係なく屈折率nは安定した値を示すことが判明し
た。しかしながら、酸素ガスが81体積%を越えて形成
されたS iO2膜は、大気中に24時間放置すると、
自然に膜表面にクラックが発生した。これはS io 
2膜はT t O2膜とは異なり、酸素ガス中での活性
蒸着を必要としないことから、成膜中、膜内に取り込ま
れた酸素ガスが何らかの作用を起こし膜表面にクラック
が発生したものと推測される。また、酸素ガスが80体
積%以下で形成されたSiO2膜は、大気中に480時
間放置しても何ら変化は認められなかった。
以上の結果から混合ガスの混合比(体積%)は、酸素ガ
ス  =15〜80% アルゴンガス:85〜20% が適切であることが判明した。
次に、上記混合ガスを使用して成膜されたTie2/S
in、、構成の多層膜4について説明する。
反射基板1の凹部2の上面に被着される、T 102 
/ S io 2構成の25層からなる多層膜4は、次
の蒸着条件で形成される。
■j”4空W  :2.67XID” 〜1.07X1
0−3Pa(2X10’ 〜8X10−4Torr)■
基板温度=250〜300”C ■蒸発源 二Ti2O3・・・抵抗加熱S I O2・
・・電子ビーム ■活性ガス:酸素  ・・・15〜80体積%■散乱ガ
ス:アルゴン・・・85〜20体積%■膜構成 二第2
表参照 このようにして得られたT iO2/ S t 02構
成の多層膜4の光学特性を第4図に、また多層膜4の耐
熱性および耐湿性の評価を第3表に示す。
表中、耐熱性はランプ点灯による熱負荷350’Cおよ
び400℃における膜の剥離発生時間、また耐湿性は温
度50℃、湿度90%の雰囲気中に放置した場合の膜の
剥離発生時間をそれぞれ示す。
第2表 (以下余白) なお、上記実施例では、反射基板をガラス基板としたが
、これに限ることはなく、アルミ基板を用いてもよい。
また、上記実施例では、光源をハロゲンランプとしたが
、これに限ることはなく、メタルハライドランプなど各
種ランプを使用することが可能である。
また、本発明は上記実施例に限定されることなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形可能なこ
とは勿論である。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明の多層膜反射鏡の製造方法
によれば、凹面を有する反射基板上に酸化珪素と酸化チ
タンの薄膜を10−1〜1O−3Paの圧力を有しアル
ゴン(体積比20〜85%)と酸素(体積比80〜15
%)から成る混合ガス雰囲気中で交互に積層させること
により、多層膜を凹面に容易に成膜することができ、さ
らに高出力・長寿命の光源に十分適合する、すぐれた耐
熱性と耐湿性を有する多層膜反射鏡を得ることができる
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施になる多層膜反射鏡の断面図、第
2図は酸素ガス・アルゴンガスと酸化チタン膜の屈折率
の関係を示す曲線図、第3図は酸素ガス・アルゴンガス
と酸化珪素膜の屈折率の関係を示す曲線図、第4図は本
発明の実施になる多層膜の分光透過率特性を示す曲線図
である。 1・・・反射基板、2・・・四部(四面)、4・・・多
層膜。 代理人  弁理士  大 胡 典 夫 第 図 Ar7T’ス(”/、) 027rス(7,) 第 図 Ar7’l”ス(/、) 02 M’ス(”/、)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 凹面を有する反射基板上に酸化珪素と酸化チタンの薄膜
    を10^−^1〜10^−^3Pa(10^−^3〜1
    0^−^4Torr)の圧力を有しアルゴン(体積比2
    0〜85%)と酸素(体積比80〜15%)から成る混
    合ガス雰囲気中で交互に積層させることを特徴とする多
    層膜反射鏡の製造方法。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63159811A (ja) * 1986-12-24 1988-07-02 Toshiba Corp 多層膜反射鏡及びその製造方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63159811A (ja) * 1986-12-24 1988-07-02 Toshiba Corp 多層膜反射鏡及びその製造方法

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