JPH0434398A - 放射性廃棄物ペレットの固化処理用容器およびそれを用いる固化処理方法 - Google Patents
放射性廃棄物ペレットの固化処理用容器およびそれを用いる固化処理方法Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
状またはスラリー状の固形化材を流し込んで該容器内で
固化させる放射性廃棄物ペレット固化処理方法において
、該ペレットの比重が固形化材の比重より軽い場合に適
用するのに好適な容器に関するものであり、更には、該
容器を用いた固化処理方法に関するものである。
廃スラツジ、使用済イオン交換樹脂等を遠心薄膜乾燥機
を使用して粉体化し、次いで、適当なバインダーを適当
量添加してタブレット型又はブリケット型のペレットに
造粒する(バインダーを添加しなくても造粒可能な場合
もある)ことが行われている。可燃性雑固体を焼却炉で
焼却した結果生じた焼却灰も適当に篩別した後、同様に
ペレットに造粒することが行われている。これらペレッ
トは適当な容器に充填され、プラスチック系またはセメ
ント系等の有機系または無機系の液状もしくはスラリー
状の固形化材をペレット間隙に均一に注入して容器内で
固化させることにより、安定な固化体に作成される。
重が固形化材スラリーの比重より小さい場合には、注入
終了に近い時点で固形化材スラリーの面より上にペレッ
トが浮上しようとするので、適当な浮上防止策を講じな
いと、ペレットが固形化材上にあふれて露呂する現象を
呈する。
た方法は、所定量のペレットを容器内に充填した後、容
器の上部にペレットの大きさより目が小さい金網を張っ
た鉄枠等を固定し、固形化材スラリーを金網の目を通し
て上部から容器内に注入し、ペレットの浮上を金網で阻
止し、その後、この固形化材の粘性自体がペレットの浮
上現象を抑え得る程度まで増加するまで放置してから、
上記金網張り鉄枠を容器から取外した後、更に必要量の
固形化材を上部にポストフィリングするという方法であ
る。
に予め固定しておいたのではペレットは金網で阻まれて
容器内に充填することができないから、上記従来方法で
は、ペレットの容器内充填後に容器の上部に金網張り鉄
枠を取付けて固形化材の注入を行い、その後、金網張り
鉄枠を再使用のために取外すようにしている。
ていて金網張り鉄枠の取付が簡単でなく、その取付け・
取外しの作業およびそのための機構が複雑厄介であり、
また、放射線被曝防止上望まれる遠隔自動操作化が簡単
でない等の問題点がある。
辺に固形化材が飛散し易く、また取外された金網張り鉄
枠の取扱処理も厄介である。これを避けるために、固形
仕材注入後に金網張り鉄枠を容器から取外さずに固化体
の一部として容器内の固形化材中に埋め込んでしまうこ
とも考えられるが、この様にする場合においても、金網
張り鉄枠はペレットの容器内充填後に容器上部に取付け
ることが必要であるから、前記と同様の問題点がある。
内にペレットを所定量充填するには、容器上部に一種の
蓋を施し、この蓋に貫通させた充填管を通じてペレット
を容器内に充填することが好ましいが、この様なペレッ
ト充填方法を採る場合でも、後の固形化材スラリー注入
時のペレット浮上防止用の金網張り鉄枠を予め容器上部
に取付けた状態でペレットを充填することは不可能であ
るから、ペレット充填後に上記蓋を容器から取外した後
、金網張り鉄枠を容器上部に取付けねばならず、前述し
たのと同様の問題点が伴うことを免れなかった。
止部材の取付けおよび取外しの操作なしに遠隔自動化の
容易な仕方でペレットの充填および固形化材の注入が可
能な放射性廃棄物ペレット固化処理用容器、および該容
器を用いる放射性廃棄物ペレット固化処理方法を提供す
ることを目的とする。
求項1ないし4の各々に記載の放射性廃棄物ペレット固
化処理用容器、および、該容器を用いた請求項5又は6
記載の放射性廃棄物ペレット固化処理方法が提供される
。
てて下降させるとペレット浮上阻止部材は屈曲して、そ
の相互間隙がペレット通過可能な大きさに拡がるので、
ペレットを容器内に充填し得る。ペレット充填後、上記
充填管を引上げるとペレット浮上阻止部材は弾力的に復
元し、その相互間隙はペレット通過不能な大きさに復帰
する。
状固形化材をペレット浮上阻止部材の間隙を通して容器
内に注入する。このとき、浮力で浮上るペレットはペレ
ット浮上阻止部材で阻止される。固形化材はペレット浮
上阻止部材が没するまで注入される。
化処理用容器の第1実施例を説明する。
ドラム缶1の上端より若干下の位置にて、中蓋を構成す
るコンクリート蓋2がエポキシ樹脂接着剤等で接着され
ている。コンクリート蓋2は中心開口を有し、この中心
開口に対して同心的なリング状の鉄板6が該蓋2にエポ
キシ樹脂接着剤等で接着されている。リング状鉄板6の
下面には。
中心開口の中心に対して約7°ずれた方向に水平に向く
ように、該コイルばね7の基部をエポキシ樹脂等で接着
しである(但し、接着でなく鉄板6にコイルばね7を溶
接してもよい)。コイルばね7は線径1.Omm、コイ
ル外径10m1のものを用いた。これらコイルばね7の
相互間隙は放射性廃棄物ペレット1個の寸法よりも小さ
くしである。中心部におけるペレットの浮上防止のため
、第2図図示の如く、4本のコイルばねの長さは他のコ
イルばねよりも長くしである。なお、第1図中、4はド
ラム缶1のバッキング付金属製天蓋、5はドラム缶1に
天蓋4を装着するための締付バントである。
状鉄板6の上面図、第3図はその側面図を示す。
の充填および固形化材スラリーの注入を行う方法を説明
する。ペレット1個の体積は約17朧aであり、固形化
材スラリーとしては該ペレットに対して比重が約0.3
gr/cd重いセメントガラス(セメントと水ガラスの
混合物)ペーストを用いた場合を例にとる。
ト充填管10を上方からリング状鉄板6の中心開口に向
けて近づける。
に加工しである。この充填管10を更にリング状鉄板6
の中心開口内に挿入することにより、第4図の如く、コ
イルばね7は下方に屈曲せしめられる。成る深さ(20
m〜50■)だけ充填管を挿入すると、第5図およびそ
の上面図である第6図に示す如く、コイルばね7は充填
管10の側面にほぼ水平に当接する屈曲形状に自ら転換
する。この充填管10を通じて前記容器中に所定量のペ
レットを充填(このために充填管10の下端近傍に充填
量監視センサを取付けておくと好都合である)した後、
充填管10を引き抜く。すると、コイルばねは第2図お
よび第3図に示す状態に復元する。
位置させ、該注入管から固形化材スラリーを該鉄板6の
開口およびコイルばね7の間隙を通って容器内に注入す
る。注入された固形化材スラリーによるペレットの浮上
はコンクリート蓋2の下面で抑えられ、また、鉄板6の
中央開口から上方へ浮上しようとするペレットはコイル
ばね7で抑えられて浮上が阻止される(すなわち、その
様な阻止力を発揮し得るようにコイルばね7の強さが定
めである)。この様にペレットの浮上を阻止した状態で
、固形化材を、コンクリート蓋2、鉄板6およびコイル
ばね7が固形化材中に埋まる様に、これらより上のレベ
ルまで注入する。その後、このドラム缶1に天蓋4を施
蓋し、バンド5で締付ける。
の作業が良好に実施できることが確認された。
してコンクリート蓋2に固定しであるが、これは直接コ
ンクリート蓋2に固定してもよい。
有するものであるならば、ドラム缶〕のコンクリート内
張り3上部に固着でなく単に載置されているだけでもよ
い。
。ドラム缶1の内壁の上端より若干下の位置に溶接(又
はエポキシ樹脂により接着)されたリング状の鉄板蓋9
の下面に、該鉄板蓋9の中心開口の中心に対して夫々約
5°ずれた方向に水平に向くように多数本のピアノ線(
線径約1.5an)がその基部にて溶接(又はエポキシ
樹脂により接着)されている。中心部におけるペレット
の浮上防止のため、第8図図示の如く、4本のピアノ線
の長さは他のピアノ線よりも長くしである。これらのピ
アノ線は先の第1実施例におけるコイルばね7に相当す
る機能を果すためのものである。本実施例の容器を用い
て、1個の体積が約9〜17mnで、固形化材スラリー
に対して比重差約0.4gr/a+?だけ軽いペレット
の充填および固形化材スラリーの注入を行ったところ、
第1実施例と同様、支障なく満足に実施可能であった。
であるから、詳述は省略する。
またはピアノ1lt8は荊述の様なペレット?l上阻止
作用を果せる強さを持つように、ペレット浮力に応じて
、その線径、コイル径もしくは材質を選定することは勿
論である。また、以上の実施例では、これらのコイルば
ね又はピアノ線は。
度ずれた方向に配置したが、該中心開口の中心に向いた
方向に配置してもよい。しかし、その様な配置の場合に
は、第4図に示す状態から第5図および第6図に示す状
態に自ら転換する動作が起り難いので、充填管10を引
き抜いた後にコイルばね又はピアノ線が容器内のペレッ
トに阻まれることなく第3図の状態に復元し得る為には
、容器内へのペレット充填量を若干少な目にする必要が
ある。従って、前述の第1又は第2実施例の様にコイル
ばね7又はピアノ線8を開口中心に対して若干ずれた方
向に配置する方が、容器内へのペレット充填量を多くす
ることができる利点がある。
ート内張り3は必ずしも必要でなく、中蓋としてコンク
リート蓋2の代りに中心開口付き鉄板蓋を用い、これを
ドラム缶1の内壁に溶接もしくは接着してもよい。
省略し、容器の中心部まで延びているコイルばね又はピ
アノ線の基部を直接容器内壁に固着してもよい。しかし
、前記の如き中蓋を設け、その開口に充填管を挿入して
ペレットを容器内に充填する様にした前記実施例は、充
填時のペレット粉塵の容器外への飛散防止、ペレットの
跳ねこぼれ防止、固形化材によるペレット浮上の防止の
点で、より有利である。
もしくはプラスチックなど、充填管挿入により屈曲され
且つ充填管引抜きにより復元し、その後の下方からのペ
レット浮上を抑止する作用を果し得る、屈曲性と復元性
のある部材を用いてもよい。
分は主にコイルはね7またはピアノ線の基部近傍の部分
であるから、第9図の如く、該部分10のみをコイルば
ね又はピアノ線等の弾性部材で作り、それよりも先の方
の部分11は比較的剛性の高い棒条11で作ったものを
、前記第1又は第2実施例におけるコイルばね7または
ピアノ線8の代りに用いてもよい。
(又は9)の中央開口部の下面に棒条11を弾性部材1
2(コイルばね、ピアノ線または板ばね等)で連結して
あり、捧条11は、その端部13と中蓋鉄板6(又は9
)の開口内面とが当接することで規定される水平位置ま
で弾性部材12の弾力で跳ね上げられるようになってい
る。
の中央開口部の下面に固定した基部材14に捧条15が
ヒンジ連結されており、このヒンジ連結部に設けられた
適当なばね手段(不図示)により、捧条15はその端部
16が部材14のストッパ面17と当接することで規定
される水平位置まで跳ね上げられるようになっている。
例におけるコイルばね7又はピアノ線8に代るものとし
て、中蓋鉄板6(又は9)の中央開口部に、同様に多数
配列されていることは云うまでもない。
ト充填を終えた充填管10が中蓋の中央開口から引き抜
かれた結果として水平位置に復帰した棒条11又は15
は、その後の固形化材スラリーの注入により浮上しよう
とするペレットの浮上刃を下から受けても、上記の如き
ストッパ機構が作用するので、水平位置に保たれ、ペレ
ットの浮上りを確実に防止する。
する機構を示す上面図である。中蓋板6又は9の下面に
は、2枚の金網板19.19にヒンジ連結された基部2
0.20が溶接又は接着により固定されている。ヒンジ
部に設けた不図示のばね手段により金網板19.19は
、夫々ヒンジ軸線21.21を中心として上方に、中蓋
板6(又は9)の下面に当接する水平位置まで跳ね上げ
ら九るようになっている(従って、金網板は開口18の
径よりも若干長い)。水平位置における金網板19.1
9間のギャップg、および、各金網板の目の大きさはペ
レット1個の大きさよりも小さい。ペレット充填時に前
述の如き充填管10を中蓋板の開口18に上から挿入す
れば両全網板19.19はヒンジ軸fi21,21を中
心として下方に押し開かれ、その間を通って充填管10
から容器内にペレットを充填し得る。ペレット充填終了
後、充填管10を引き抜くと金網板は元の位置に復帰す
る。その後、これら金網板を通して上方から固形化材ス
ラリーを容器内に注入する。開口18から上方へのペレ
ットの浮上は、中蓋板6(又は9)の下面でストップさ
れている金網19゜19により、確実に阻止される。
の相互1’1lll隙を拡げてペレットを充填し、ペレ
ット充填後は弾性復元力によりペレット浮上阻止部材を
ペレット通過不能な間隙を形成する原位置に自ら復帰さ
せ、液状またはスラリー状固形化材を上記原位置に復帰
後のペレット浮上阻止部材でペレット浮上を阻止しつつ
注入することができるので、従来技術の如き金網張り鉄
枠をペレット充填前後において取外し、取付けるという
厄介がなく、極めて簡単で自動化の容易な操作でペレッ
ト充填および固形化材の注入が可能である。
を容器の中蓋の開口に設け、該開口にペレット充填管を
挿入してペレット充填を行う様にした場合には、ペレッ
ト充填時の粉塵飛散の防止、ペレットの跳ねこぼれ防止
に効果があり、また、該中蓋自体も、ペレット浮上阻止
部材と共に、注入された固形化材中に埋没させることが
でき、その取外しは不要であるので、ペレット固化処理
の作業が容易になる。
容器の新面図、第2図はそのコイルばねの配置を示す上
面図、第3図は同じくその側面図、第4図および第5図
はペレット充填時のコイルばねの様子を示す側面図、第
6図は第5図の上面図、第7図は本発明の他の実施例の
放射性廃棄物ペレット固化処理用容器の断面図、第8図
は第7図の中蓋の下面図、第9図、第10図、第11図
、第12図は本発明の更に他の実施例によるペレット浮
上阻止部材の例を示す図である。 1・・ドラム缶 2・・コンクリート中蓋4・・
ドラム缶の天蓋 6・・鉄板 7・・・コイルばね 8・・・ピアノ線9・・中蓋
鉄板 10・・・ペレット充填管第1図 第3図 第2図 第6図 第 図 第 図 第 図 第 図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 放射性廃棄物ペレットを充填し液状もしくはスラリ
ー状の固形化材を注入して固形化するための放射性廃棄
物ペレット固化処理用容器において、押下力を受けたと
きは弾性復元力に抗して屈曲せしめられてペレットの通
過を許す間隙を形成し、押下力を解除されたときは液状
もしくはスラリー状の固形化材の通過を許すがペレット
の通過を許さない程度の間隙を形成する実質的に水平な
原位置に弾性復元力により復帰せしめられるペレット浮
上阻止部材を容器内上部に設けたことを特徴とする放射
性廃棄物ペレット固化処理用容器。 2 開口を有する中蓋が容器内上部にて容器壁に支持さ
れ、前記ペレット浮上阻止部材は先端部が該中蓋の開口
の中心域まで延び且つ基部が該中蓋の開口周辺部に固着
されている多数本のコイルばねであることを特徴とする
請求項1記載の放射性廃棄物ペレット固化処理用容器。 3 開口を有する中蓋が容器内上部にて容器壁に支持さ
れ、前記ペレット浮上阻止部材は先端部が該中蓋の開口
の中心域まで延び且つ基部が該中蓋の開口周辺部に固着
されている多数本の直線状弾性ワイヤであることを特徴
とする請求項1記載の放射性廃棄物ペレット固化処理用
容器。 4 前記のコイルばね又は直線状弾性ワイヤは前記中蓋
の開口の中心域の中心に対して若干ずれた方向に配置さ
れていることを特徴とする請求項2または3記載の放射
性廃棄物ペレット固化処理用容器。 5 請求項1記載の放射性廃棄物ペレット固化処理用容
器の前記ペレット浮上阻止部材を上方から下降させたペ
レット充填管により屈曲させて該ペレット充填管を通じ
て放射性廃棄物ペレットを前記容器内に充填した後、該
ペレット充填管を上昇させてペレット浮上阻止部材を前
記原位置に復帰させ、その後、該充填されたペレットの
浮上を該ペレット浮上阻止部材により阻止しつつ該ペレ
ットよりも比重の大きい液状もしくはスラリー状の固形
化材を前記ペレット浮上阻止部材の間隙を通じて前記容
器内に注入し、最終的にはペレット浮上阻止部材が固形
化材中に没するまで固形化材を注入することを特徴とす
る放射性廃棄物ペレットの固化処理方法。 6 請求項2、3又は4記載の放射性廃棄物ペレット固
化処理用容器の前記中蓋の開口に上方からペレット充填
管を挿入することにより前記コイルばね又は直線弾性ワ
イヤを該ペレット充填管によって屈曲させて該ペレット
充填管を通じて放射性廃棄物ペレットを前記容器内に充
填した後、該ペレット充填管を前記中蓋の開口から引抜
いて前記コイルばね又は直線状弾性ワイヤを前記原位置
に復帰させ、その後、該充填されたペレットの浮上を該
コイルばね又は直線状弾性ワイヤにより阻止しつつ該ペ
レットよりも比重の大きい液状もしくはスラリー状の固
形化材を前記コイルばね又は直線状弾性ワイヤの間隙を
通じて前記容器内に注入し、最終的には前記中蓋および
コイルばね又は弾性ワイヤが固形化材中に没するまで固
形化材を注入することを特徴とする放射性廃棄物ペレッ
トの固化処理方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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