JPH04343886A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

［発明の目的］

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、横軸状に配設したドラ
ムをモータにより回転駆動して前記ドラム内の洗濯物を
洗濯および脱水するようにしたドラム式洗濯機に関する
。

【０００２】

【従来の技術】ドラム式洗濯機は、縦軸状に回転するパ
ルセータ方式の洗濯機に比較して、泡が立ちやすいとい
った問題点があった。特に、日本で使用されているもの
にあっては、このパルセータ方式の洗濯機が主流を占め
ているので、洗剤もパルセータ方式の洗濯機にあったも
のが多く市販されている。

【０００３】このパルセータ方式の洗濯機に使用される
洗剤は、泡が立ちやすいといった傾向があり、この洗剤
を使用するとドラム式洗濯機は、洗濯時に泡が立ち過ぎ
てしまい、その結果、洗浄性能が低下してしまうだけで
なく、洗濯機の電装品にまでも泡が侵入してしまうこと
で、漏電などの事故に繋がるという危険もはらんでいる
といった問題を有していた。

【０００４】これらのことから、ドラム式洗濯機を使用
する場合、泡が立ちにくい低泡性のドラム式洗濯機専用
の洗剤を用いるか、外国から輸入洗剤を取り寄せて用い
なければならないため非常に手間であった。

【０００５】これを解消する構成として、実開昭５８−
３７８８２号が知られている。このタイプの洗濯機は、
洗浄時にファンで風を送ることで、その風により泡を外
方に搬出してしまうことにより、洗濯機内部に泡が溜ま
ってしまうことを防ごうというものである。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この洗
濯機にあっても、送風機で泡を溢水口より搬出しようと
しても、溢水口からは洗濯水が流れ出るものの、泡は期
待通り十分に外方に搬出されないといった課題をなお残
していた。本発明は上記事情を考慮してなされたもので
その目的は、洗濯機内部に溜まった泡を外方に効率的に
排出できるドラム式洗濯機を提供するにある。 ［発明の構成］

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、横軸上に配設された回転自在なドラムと
、このドラムの外側に設けられたタブとを備え、このタ
ブの側部には、溢水口とこの溢水口より上方の泡吐出口
とを備えたことに特徴を有する。

【０００８】

【作用】洗濯中に必要以上に供給された水は、溢水口か
ら排水されて外部の配水管に流れていく。一方、洗濯中
に生じた泡は、水位が低いときにあってはその一部は溢
水口からも排出されるが、水位が高くなると溢水口から
は洗濯水だけが排水され、洗濯水よりも上方に形成され
る泡は、溢水口よりも上方に設けられた泡吐出口から排
出される。よって、効率的にドラム内の泡を外方に排出
することができるので、泡がタブ内に充満してしまうこ
とを防ぐことができる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例につき図面を参照し
て説明する。まず、ドラム式洗濯機の概略の全体構成を
示す図１において、外箱１の内部には、水溜め用のタブ
２が弾性支持機構３を介して配設されている。このタブ
２内には、ドラム４が図示しない横軸を介して横軸状に
配設されており、このドラム４は前記外箱１底部に設け
られたモータ５により回転する。また、このドラム４の
周壁のほぼ全域には、図示しない通水口が多数形成され
ているとともに、内周面には複数のバッフル６が設けら
れている。

【００１０】前記タブ２の外底部には、排水口７が設け
られ、この排水口７は外箱１外に導出される排水管８に
電磁排水弁９を介在して繋がっている。また、ドラム４
を外した状態でのタブ２の斜視図を示す図２をも合わせ
て説明すると、タブ２の側部には、円形で小口の溢水口
１０が形成され、更にこの溢水口１０の上方には矩形上
でドラム４とほぼ同一の幅を有し、溢水口１０に対して
幅広で広い面積を持つ泡吐出口１１が設けられており、
この泡吐出口１１と前記溢水口１０とは排水路１２に共
通に繋がり、また、この排水路１２は前記配水管８に接
続している。

【００１１】１３は前記泡吐出口１１に対向して傾斜し
て設けられた天井部であり、この天井部１３と泡吐出口
１１との間には空間部１４が形成されている。１５は泡
吐出口１１の直ぐ上方でドラム４とタブ２間の空隙が泡
吐出口１１から遠ざかるにしたがって狭くなるように傾
斜して設けられたリブであり、このリブ１５はドラム４
とほぼ同じ幅を呈している。つまり、泡吐出口１１近傍
のタブ２とドラム４との空隙よりも、リブ１５の先端部
１６とドラム４との空隙は狭くなっていることになる。

【００１２】また、１７はタブ２の上部に設けられた給
水口であり、この給水口１７は、給水ホース１８を介し
て洗剤ケース１９にも繋がっている。そしてこの給水口
１７は前記リブ１５よりも上方に位置して設けられてい
る。

【００１３】次に上記構成につき、その作用を説明する
。ドラム４内に洗濯物を収納した後、洗濯コースを開始
すると、電磁排水弁９は閉成され、タブ２内には所定水
位になるまで、水が給水ホース１８および給水口１７か
ら供給される。このとき、洗剤も洗剤ケース１９から給
水に混じってタブ２内に供給される。

【００１４】そして、ドラム４が回転し、ドラム４内の
洗濯物の洗い行程が開始する。この場合、ドラムの回転
につれて洗剤は泡立ち、泡はタブ２内に広がる。この泡
の一部は、洗濯水と共に溢水口１０から排出されるが、
泡は表面張力が大きいため、小口な溢水口１０からは排
出されにくい。

【００１５】泡は、益々上方に発達していくが、ドラム
４が図２中矢印Ａの回転方向に回転した場合には、泡も
ドラム４の回転に引きづられて泡吐出口１１へ上昇する
。このとき、泡吐出口１１付近の空間部１４内の泡は、
天井部１３に押し付けられる。その反作用と、泡吐出口
１１の開口面積が広いといった両方の影響により、泡は
泡吐出口１１を通って排水路１２に排出される。

【００１６】また、泡は泡吐出口１１よりも更に上方に
発達するが、リブ１５とドラム４との間の空隙が徐々に
狭くなっていくので、泡は上方に発達することを妨げら
れ、この泡は泡吐出口１１に押し戻されて、泡吐出口１
１から排水路１２に排出されることになる。

【００１７】以上のように本発明によれば、溢水口１０
の上方に溢水口１０よりも開口面積が大きな泡吐出口１
１を設けたので、泡がタブ２内に充満してしまうような
ことを防ぐことができ、よって電装品などに泡が侵入し
てしまい漏電などを生じさせてしまうことを防止するこ
とができる。

【００１８】更に、泡吐出口１１より上方にリブ１５を
設けたので、ドラム４が回転する場合、泡はこのリブ１
５に押し戻される形になり、泡は効率的に泡吐出口１１
から排出される。

【００１９】また、リブ１５を給水口１７よりも下方に
設けたので、泡はリブ１５からは上方には発達しないた
め、もって給水口１７から泡が外方に出てしまうといっ
たこともなくなる。

【００２０】また、洗剤が混じった洗濯水が排出される
のは、開口面積が大きな泡吐出口１１からではなく、小
口の溢水口１０からなので、洗濯水を無駄にすることは
なくなり、よって洗浄能力の低下をも防ぐことができる
。

【００２１】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、正逆回転を伴うドラム式洗濯機にあっては
、溢水口と泡吐出口とをそれぞれ反対側に２組設けるこ
とで、正逆どちらの回転に対しても対応することができ
るため、より一層の効果を期待することができるし、ヒ
ータを備えることで乾燥機能をも付け加えたドラム式洗
濯機に応用することも可能であり、この場合、泡吐出口
を排気口として共用することもできる。

【００２２】また、泡吐出口の上方のタブとドラムとの
間の空隙を泡吐出口の下方のそれと比べて狭くするため
には、リブを設ける代わりにタブ自体の周壁を内側に曲
げることで達成することもできる。

【００２３】さらに、溢水口および泡吐出口をドラムの
回転軸に対する軸方向のタブの側壁に設けるようにして
も良いし、それぞれを軸方向のタブの側壁とタブの円周
面に設けるようにしても良い等、種々の変形が可能であ
る。

【００２４】

【発明の効果】本発明は、横軸上に配設された回転自在
なドラムと、このドラムの外側に設けられたタブと、こ
のタブの側部に設けられた溢水口と、この溢水口より上
方でかつ前記タブの側部に設けられた泡吐出口とを備え
たことにより、タブ内の泡を効率的に外部に排出するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の縦断面図

【図２】本発明のドラムを外した状態でのタブの斜視図

【符号の説明】

２　　　　タブ ４　　　　ドラム １０　　溢水口 １１　　泡吐出口

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　横軸上に配設された回転自在なドラム
   と、このドラムの外側に設けられたタブと、このタブの
   側部に設けられた溢水口と、この溢水口より上方でかつ
   前記タブの側部に設けられた泡吐出口とを備えたことを
   特徴とするドラム式洗濯機。