JPH0434383B2 - - Google Patents

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JPH0434383B2
JPH0434383B2 JP60008682A JP868285A JPH0434383B2 JP H0434383 B2 JPH0434383 B2 JP H0434383B2 JP 60008682 A JP60008682 A JP 60008682A JP 868285 A JP868285 A JP 868285A JP H0434383 B2 JPH0434383 B2 JP H0434383B2
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JP
Japan
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polyunsaturated fatty
fatty acids
fish
sardines
amount
Prior art date
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Expired - Lifetime
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JP60008682A
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English (en)
Other versions
JPS61170366A (ja
Inventor
Sumiko Suzuki
Emiko Muneshige
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NITSUSHIN KARARINGU KK
Original Assignee
NITSUSHIN KARARINGU KK
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Publication date
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  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Beans For Foods Or Fodder (AREA)
  • Grain Derivatives (AREA)
  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、多価不飽和脂肪酸含有魚類を主成分
とする食品の製造方法に係わり、更に詳しくはい
わし等の魚と小麦胚芽または大豆とを調和して、
それらを高度に利用した食品の製造方法に関す
る。 〔従来の技術〕 周知の通り、いわし、さば、さんま等の魚は栄
養価が高く、その脂質中には多価不飽和脂肪酸が
含まれている。そしてこの多価不飽和脂肪酸の中
でもエイコサペンタエン酸(Eicosapentaenoic
acid:EPA):C20-5及びドコサヘキサエン酸
(Docosahexaenoic acid:DHA):C22-6は虚血
性心疾患、糖尿病、高脂血症、脳血管障害、末梢
動脈循環不全症などの血栓性疾患や動脈硬化の予
防及び治療をするとされている。特に、硬骨魚
類・ニシン目に属する魚類で、一般にマイワシ、
カタクチイワシ、ウルメイワシなどに分けられる
いわしは、一般に水分64.6%、たんぱく質19.2
%、脂質13.8%、糖質0.5%、灰分1.9%、の組成
をもつていて、栄養的価値が高いものであり、特
に、いわしの脂質にはC14(6.7%),C15(1.5%),
C16(22.8%),C16-1(10.1%),C16-2(2.2%),C1
7

(2.8%),C18(7.6%),C18-1(10.6%),C18-2(2
.8
%),C19(2.0%),C20(2.6%),C20-1(1.6%),
C20-4(0.8%),C20-5(8.7%),C21(2.4%),C22
(1.7%),C22-1(0.8%),C22-5(0.9%),C22-6
8.2
%)の如き組成を有し、上述した動脈硬化等の予
防及び治療に有効な多価不飽和脂肪酸が多く含ま
れている。このように、いわゆる健康食品として
すぐれた効能を有するので、旧来からいわし、さ
ば、さんま、さけ等は、塩焼、すり身、酢の物、
みりん干し、目刺し、干物、トマトづけ、油づ
け、味付け罐詰などとして親しまれている。 所が近時に於ける食生活の変化又は多様性に伴
ない、若者を中心として魚離れの傾向があること
も事実である。特に日本各地の沿岸に分布し入手
が容易であるいわしは、その魚の臭いや、味及び
イメージの悪さ故に、その傾向が顕著であり、ほ
とんどのいわしが動物や養殖魚の飼料となつてい
るのが実情である。 そこで、従来からこの点を改善して、食しやす
い魚の加工食品についての技術が幾つか提案され
ている。例えば特開昭54−145260号公報には、い
わし等を煮干として後、これを粉砕して粉末と
し、これに生姜粉末等を混合して、その臭いを消
すようにした魚粉の製造方法が提案されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 所が従来の技術は、いわし等魚を煮干しして、
これに生姜等を加えているので、消臭という点で
はかなりの工夫をこらしているものの、上述した
血栓性疾患や動脈硬化等の予防及び治療に有効と
されている多価不飽和脂肪酸の保持や、それと相
関する悪臭との関係を解決したものではない。 即ち、上述したように、いわし等魚の脂質中に
於ける多価不飽和脂肪酸、特にC20-5,C22-6は虚
血性心疾患、糖尿病、高脂血症、脳血管障害、末
梢動脈循環不全症などの血栓性疾患や動脈硬化の
予防及び治療に有効とされているが、一方に於い
て、この多価不飽和脂肪酸は空気酸化され易く、
酸化して過酸化脂質になると、かえつて動脈硬化
等の原因となる等、体に悪い作用を与えると共
に、過酸化脂質の増大に伴なう多価不飽和脂肪酸
の減少はいわし等の魚の悪臭の増加につながるも
のであつた。 従つて本発明の目的は、多価不飽和脂肪酸の酸
化を効果的に防止し、保存中に有益な多価不飽和
脂肪酸が減少することを可及的に防止でき、併せ
てそれと相関する悪臭に於いても、その発生が少
ないいわし等魚類を主成分とする食品の製造方法
を提供するにある。 〔問題点を解決する為の手段、作用〕 上記問題点を解決する為に、本発明は、多価不
飽和脂肪酸を多く含む魚と、重量比で、その魚に
対して、1/10〜2倍量の小麦胚芽又は大豆とを混
合して、加熱処理、乾燥し、粉末と成し、それを
打錠機により打錠成型するか、カプセルに充填し
たものである。 即ち、本発明者等は、多価不飽和脂肪酸を多く
含むいわしを代表して、いわしに含まれる多価不
飽和脂肪酸の変化をガスクロマトグラフイーにて
検討してみたところ、魚の悪臭の度合と多価不飽
和脂肪酸の減少とに、かなりの相関があり、保存
中に有益な多価不飽和脂肪酸が減少し、減少する
につれて悪臭の度合が増すことを知つた。 さらに、本発明の小麦胚芽又は大豆を加え、混
合粉末にすることにより、保存中のいわしに含ま
れる多価不飽和脂肪酸の量がほとんど減少しない
試験結果を得た。 多価不飽和脂肪酸の試験方法及び試験結果:新
鮮ないわしを磨砕し、クロロホルム−メタノール
の混合溶媒で抽出し、水洗後濃縮する。濃縮残さ
のクロロホルム溶液をシリカゲルのカラムクロマ
トグラフイーに供して単純脂質区画を分離し、そ
の2〜3mgを無水メタノール性5%塩酸とともに
封管中で4時間加熱し、得られた脂肪酸メチルエ
ステルをヘキサンで抽出し検体とした。そのヘキ
サン溶液をガスクロマトグラフイー(充填剤:
Unisole 3000 UniportC 80/100、ガラスカラム
3φ×1m、カラム温度210℃、キヤリアガス流量
N240ml/min、検出FID)に供し試験した。その
各脂肪酸メチルエステルの単純面積比を第1表の
調製直後に示した。次に同じ検体の1週間放置後
の変化と、本発明のいわしの1/2重量の小麦胚芽
を加えて調製(実施例1に示したもの。)し、1
週間放置したものの変化、及びいわしと同重量の
大豆を加えて調製(実施例2に示したもの)し、
1週間後の変化のそれぞれを第1表に示した。
【表】
〔実施例〕
以下に本発明の実施例を示す。 実施例 1 新鮮なまいわし20匹の肉を採取し、すばやく熱
湯処理を行なう。別に175g(いわしに対して1/2
重量)の熱処理した小麦胚芽を粉砕し、そのなか
に加え、よく混合磨砕する。次いで16メツシユふ
るいで篩過造粒し、50℃で送風乾燥する。乾燥後
16メツシユふるいを通して整粒を行ない、打錠機
で打錠し錠剤製品を得た。 実施例 2 新鮮なまいわし20匹の肉を採取し、すばやく熱
湯処理を行なう。別に350g(いわしの重量と同
重量)の熱処理した大豆を粉砕し、そのなかえ加
え、よく混合磨砕する。 次いで16メシシユふるいで篩過造粒し、50℃で
送風乾燥する。乾燥後16メツシユふるいを通して
整粒を行ない、カプセルに入れてカプセル製品を
得た。 〔発明の効果〕 以上詳述した如く、この発明は多価不飽和脂肪
酸を多量に含む魚と、重量比でその1/10〜2倍量
の小麦胚芽又は大豆とを混合して、それを加熱処
理、乾燥し粉末と成し、それを打錠機により打錠
成型するか、カプセルに充填することからなる多
価不飽和脂肪酸含有魚類を主成分とする食品の製
造方法なので、これらいわし等の脂質の多価不飽
和脂肪酸の保存中に於ける酸化が効果的に防止さ
れるので、これらの効能、即ち虚血性心疾患、糖
尿病、脳血管障害、末梢動脈循環不全症などの血
栓性疾患や動脈硬化の予防及び治療効果等をより
よく活かせる健康食品を提供できるものであり、
又多価不飽和脂肪酸の減少がおさえられる結果、
保存中に於ける悪臭の増大もよりよく防止され食
味し易い自然健康食品を提供できるものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 多価不飽和脂肪酸を多量に含む魚と、重量比
    でその1/10〜2倍量の小麦胚芽又は大豆とを混合
    して、それを加熱処理、乾燥し粉末と成し、それ
    を打錠機により打錠成型するか、カプセルに充填
    することからなる多価不飽和脂肪酸含有魚類を主
    成分とする食品の製造方法。 2 上記多価不飽和脂肪酸を多量に含む魚をいわ
    しとしたことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の多価不飽和脂肪酸含有魚類を主成分とする
    食品の製造方法。
JP60008682A 1985-01-21 1985-01-21 多価不飽和脂肪酸含有魚類を主成分とする食品の製造方法 Granted JPS61170366A (ja)

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JP60008682A JPS61170366A (ja) 1985-01-21 1985-01-21 多価不飽和脂肪酸含有魚類を主成分とする食品の製造方法

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JP60008682A JPS61170366A (ja) 1985-01-21 1985-01-21 多価不飽和脂肪酸含有魚類を主成分とする食品の製造方法

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JPS61170366A JPS61170366A (ja) 1986-08-01
JPH0434383B2 true JPH0434383B2 (ja) 1992-06-05

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KR20090064603A (ko) 2000-01-28 2009-06-19 마텍 바이오싸이언스스 코포레이션 발효기 내에서 진핵 미생물의 고밀도 배양에 의한 고도불포화 지방산을 함유하는 지질의 증진된 생산 방법
ATE535156T1 (de) 2006-10-31 2011-12-15 Fuji Oil Co Ltd Lebensmittel oder getränk, das hoch ungesättigte fettsäure enthält, und verfahren zu seiner herstellung

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