JPH04343831A - 内視鏡用清浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、特に内視鏡の内部管路
を清浄する内視鏡用清浄装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、内視鏡は体腔内の検査および
治療に広く利用されており、その内部には送気、送水、
吸引等を行なうための各種の管路が組み込まれている。 そして、感染等を防止するため、使用するごとに前記内
視鏡の外表面およびその内部管路を洗浄消毒している。

【０００３】しかし、前記洗浄消毒作業はかなりの手間
がかかるため、特開昭６０ー１６０９４０号公報に示す
ような内視鏡洗浄消毒装置の開発により、作業の簡略化
が実現されている。この装置は、内視鏡を消毒液中に浸
漬するための消毒液槽と、この消毒液槽に連通し、かつ
前記内視鏡の管路に着脱自在に連通接続する送液および
送気管路手段と、この送液および送気管路手段を介して
消毒液または空気を内視鏡の管路内に送る手動ポンプと
を具備してなる安価かつ簡易的なものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、前記内視鏡
洗浄消毒装置は、前記手動ポンプと送液管路手段を用い
て、洗浄液あるいは消毒液を内視鏡の複数の管路内へ同
時に送液している。

【０００５】しかし、内視鏡の各管路はそれぞれ、径の
違いや管路構造などの要因により管路抵抗が異なるため
、流液状態に大きな違いがある。つまり、各管路へ同時
に送液を行なうと、管路抵抗の小さい管路に殆どの液体
が流れ、管路抵抗の大きい管路には液体が少量しか流れ
ないため、全管路内を確実に洗浄消毒できないという問
題があった。

【０００６】また、送気を行ない各管路内の液体を除去
する場合も同様に、管路抵抗の大きい管路には空気が流
れにくく、全管路内の液体を確実に除去できなかった。

【０００７】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、内視鏡に配設された
各管路を確実に清浄することができる内視鏡用清浄装置
を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、内視鏡に配設された複数の管路に送液あ
るいは送気をするためのポンプと、このポンプを前記内
視鏡の管路に接続する接続チューブと、この接続チュー
ブを通じて送液あるいは送気する一部の管路を選択する
切換え手段を設けて清浄装置を構成したものである。

【０００９】

【作用】前記切換え手段によって、送液あるいは送気す
る内視鏡の一部の管路を任意に選択すれば、ポンプによ
って送られた流体は前記接続チューブを介して前記選択
された管路のみに送られる。

【００１０】

【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説
明する。図１および図２は本発明の第１の実施例を示す
ものである。本実施例の内視鏡用清浄装置１は図２の（
ａ）に示すような構成となっている。すなわち、４０は
内視鏡用消毒装置１のテーブル枠であり、このテーブル
枠４０の各脚４１にはそれぞれ２つのキャスター４３が
取り付けられている。そして、内視鏡用消毒装置１はこ
れらキャスター４３によって床上を自由に移動できるよ
うになっている。また、テーブル枠４０には上部棚４２
と下部棚４４とが設けられており、上部棚４２には洗浄
槽４７が設けられている。また、下部棚４４には洗浄液
用バケツ５０と消毒液用バケツ５２、およびすすぎ水用
バケツ５４が載置してある。

【００１１】前記洗浄槽４７は、上部棚４２と一体に形
成されており、その内部に内視鏡２０の全体を設置でき
る溝４７ａを有している。そして、洗浄槽４７は、前記
溝４７ａに内視鏡２０を設置することによって、洗浄槽
４７内に溜められた洗浄液や消毒液あるいはすすぎ水に
内視鏡２０を完全に浸漬できるようになっている。

【００１２】また、洗浄槽４７の底部には排出管４６が
設けられている。この排出管４６にはコック４８が設け
られており、このコック４８を開くことにより、洗浄槽
４７内の液体を排出管４６を通じて外部に排出できるよ
うになっている。

【００１３】ところで、前記内視鏡２０は、図１の（ｃ
）に示すように、操作部２２と挿入部２１およびライト
ガイドコード２３とからなり、その内部には各種の管路
２６，２７，３２等が組み込まれている。すなわち、操
作部２２、挿入部２１およびライトガイドコード２３に
わたって送気管路２６と送液管路２７とが挿入配置され
ている。送気管路２６と送液管路２７の先端は挿入部２
１の先端で開口している。ライトガイドコード２３の延
出先端にはコネクタ３５が設けられ、このコネクタ３５
には送気管路２６に連通する第１および第２の送気口体
３０，２８、送液管路２７に連通する送液口体２９およ
び後述する吸引管路３２に連通する吸引口体３１がそれ
ぞれ設けられている。

【００１４】一方、挿入部２１、操作部２２およびライ
トガイドコード２３の内部にはこれらにわたって吸引管
路３２が挿入配置されている。この吸引管路３２は先端
側においては処置具挿通用チャンネル３３として形成さ
れている。そして、処置具挿通用チャンネル３３の先端
は挿入部１２の先端面において開口し、また、処置具挿
通用チャンネル３３の基端は操作部２２において外部に
開口して鉗子口体３３ａを形成している。なお、３４は
図示しない逆止弁を有する副送液口体で、前記送液管路
２７に連通している。さらに、前記処置具挿通用チャン
ネル３３は吸引管路３２の基端側に対し吸引開閉弁用シ
リンダ２４を介して接続されている。また、送気管路２
６と送液管路２７の途中には送気送液開閉弁用シリンダ
２５が介挿されている。この各開閉弁用シリンダ２４，
２５は操作部２２の側面に並べて近接する状態で設置さ
れている。そして、内視鏡使用時は、前記各開閉弁用シ
リンダ２４，２５にピストン（図示せず）が挿入され、
このピストンの操作によって各管路２６，２７，３２を
連通あるいは遮断できるようになっているが、清浄する
際は、前記ピストンを抜去して、ここに後述する接続チ
ューブ１２，１４を接続するとともに、副送液口体３４
にも接続チューブ１６を接続するものである。なお、処
置具挿通用チャンネル３３および吸引管路３２は、送気
管路２６と送液管路２７に比べて太径であり、その管路
抵抗は送気管路２６と送液管路２７のそれより小さくな
っている。また、送気送液開閉弁用シリンダ２５より送
気送液する際の管路抵抗が最も小さく、続いて吸引開閉
弁用シリンダ２４より送気送液する際の管路抵抗が小さ
く、副送液口体３４より送気送液する際の管路抵抗が最
も大きくなっている。

【００１５】ところで、図２に示すように、テーブル枠
４０の上部棚４２の隅部には手動ポンプ２が立設されて
いる。手動ポンプ２は、図１の（ａ）に示すように、シ
リンダー８と、シリンダー８内に回転自在に嵌装された
筒状の切換え部材６と、この切換え部材６内を上下に移
動可能なプランジャ４とから構成されている。そして、
切換え部材６は、シリンダ８の外部に突き出たフランジ
部６ｂによってシリンダ８に支持されている。

【００１６】シリンダー８の下端部の吸入口８ａには、
排出管４６と連通する連通チューブ１８の一端が接続し
ており、洗浄槽４７内の液体等を吸引できるようになっ
ている。また、シリンダー８の吸入口８ａ部位には逆止
弁１０が設けられており、シリンダー８内への吸入のみ
を許すようになっている。また、このシリンダー８の側
面には図１の（ｂ）に示すように、同一平面上に周方向
に１２０°の間隔をおいて３つの通孔８ｂ，８ｃ，８ｄ
が設けられており、これら通孔８ｂ，８ｃ，８ｄのそれ
ぞれには接続チューブ１２，１４，１６の一端が接続さ
れている。また、接続チューブ１２の他端は内視鏡２０
の操作部２２の前記吸引開閉弁用シリンダ２４に、接続
チューブ１４の他端は送気送液開閉弁用シリンダ２５に
、接続チューブ１６の他端は副送液口体３４にそれぞれ
コネクタ１２ａ，１４ａ，１６ａを介して着脱自在に接
続できるようになっている。これによって、接続チュー
ブ１２，１４，１６は内視鏡の管路２６，２７，３２，
３３内および洗浄槽４７内と連通することとなり、内視
鏡２０の各管路２６，２７，３２，３３への送液および
送気手段を構成している。

【００１７】切換え部材６の側面には、前記通孔８ｂ，
８ｃ，８ｄと同一な平面上に１つの穴６ａが設けられて
いる。そして、切換え部材６を手動で回転させて、指定
した角度に穴６ａを位置決めすることにより、接続チュ
ーブ１２、１４，１６のいずれかのみをシリンダ８内と
連通させることができるようになっている。

【００１８】次に、上記構成の内視鏡用清浄装置１の動
作について説明する。まず、内視鏡２０を洗浄槽４７内
に設置し、接続チューブ１２を内視鏡２０の操作部２２
の吸引開閉弁用シリンダ２４に、接続チューブ１４を送
気送液開閉弁用シリンダ２５に、接続チューブ１６を副
送液口体３４にそれぞれ接続する。次に、洗浄液用バケ
ツ５０により洗浄槽４７内に洗浄液を入れる。そして、
内視鏡２０の外表面全体をスポンジ等を用いて十分に洗
う。内視鏡２０の外表面を十分に洗ったら、フランジ部
６ａによって切換え部材６を回転させて、切換え部材６
の穴６ａをシリンダ８の通孔８ｂの位置に合わせて接続
チューブ１２をシリンダ８内と連通させる。そして、プ
ランジャ４を上に引き上げることにより、洗浄槽６内に
貯められた洗浄液を連通チューブ１８を介してシリンダ
８内に吸引する。

【００１９】次に、プランジャ４を下方に押し込み、シ
リンダ８内に吸引された洗浄液を接続チューブ１２を介
して接続チューブ１２と連通する内視鏡２０の処置具挿
通用チャンネル３３および吸引管路３２内に送液してこ
れら管路３２，３３を洗浄する。この作業の後、コック
４８を開け、排出管４６を通じて洗浄槽４７内の洗浄液
を洗浄液用バケツ５０に排出する。洗浄槽４７内を空に
したら、プランジャ４を上下させ、内視鏡２０の処置具
挿通用チャンネル３３および吸引管路３２内に空気を送
り、これら管路３２，３３内の洗浄液を確実に除去する
。

【００２０】また、切換え部材６の穴６ａをシリンダ８
の通孔８ｃまたは８ｄの位置に合わせて接続チューブ１
４または１６をシリンダ８内と連通させることによって
、接続チューブ１４，１６と連通する内視鏡２０の送気
管路２６および送液管路２７を洗浄し、洗浄液を除去す
ることができる。

【００２１】続いて、消毒液用バケツ５２の消毒液、お
よびすすぎ水用バケツ５４のすすぎ水を用いて洗浄液す
すぎ行程、消毒行程、消毒液すすぎ行程を順々に行なう
が、洗浄槽４７内に貯める挿入する液が消毒液、および
すすぎ水と異なるだけで動作は全く同じである。

【００２２】なお、消毒行程の場合は、内視鏡２０の各
管路２６，２７，３２，３３内に消毒液を満たし、内視
鏡２０全体を消毒液に浸漬した状態で指定時間放置して
おく。また、洗浄液、消毒液、すすぎ水は感染防止のた
め、繰り返し使用しない。

【００２３】以上説明したように、本実施例の内視鏡用
清浄装置１によれば、切換え部材６によって、送気送液
する際の管路抵抗が異なる内視鏡２０の各送気送液部位
（送気送液開閉弁用シリンダ２５、吸引開閉弁用シリン
ダ２４、副送液口体３４）と接続する接続チューブ１２
，１４，１６を個別に選択して、送気送液開閉弁用シリ
ンダ２５、吸引開閉弁用シリンダ２４、副送液口体３４
といった各送気送液部位から内視鏡２０の一部の管路内
へ個別に洗浄液、消毒液、すすぎ水、空気を送ることが
できるため、内視鏡２０の全ての管路２６，２７，３２
，３３を確実に清浄することができる。

【００２４】図３は本発明の第２の実施例を示すもので
ある。なお、以下の実施例の内視鏡用清浄装置は、第１
の実施例の清浄装置１とポンプの構成が異なるだけで、
その他の構成は第１の実施例と同一であるため、図面中
、図１および図２と共通する部分については同一符号を
付してその説明を省略する。

【００２５】第２の実施例における内視鏡用清浄装置の
ポンプ６０は、シリンダー７０と、シリンダー７０内に
回転自在に嵌着された筒状の切換え部材６６と、この切
換え部材６６内を上下に移動可能なプランジャ６２とか
ら構成されている。シリンダー７０の吸入口７０ａ部位
には逆止弁７２が設けられており、シリンダー７０内へ
の吸入のみを許すようになっている。また、このシリン
ダー７０の側面には、同一平面上に周方向に１２０°の
間隔をおいて３つの通孔７０ｂ，７０ｃ，７０ｄ（図示
せず）が設けられており、これら通孔７０ｂ，７０ｃ，
７０ｄのそれぞれには接続チューブ１２，１４，１６の
一端が接続されている。切換え部材６６の側面には、前
記通孔７０ｂ，７０ｃ，７０ｄと同一な平面上に１つの
穴６６ｃが設けられている。また、シリンダー７０内の
下端部にはコイル状のばね部材２８が嵌装されている。 そして、このばね部材２８によって切換え部材６６は上
方に付勢されている。また、切換え部材６６は、シリン
ダー７０の上端に設けられた押さえ部材６４によって下
方に押圧されている。また、図３の（ｃ）に示すように
、切換え部材６６のフランジ部６６ｂの上端には、テー
パ面６７を有する３つのテーパ部６６ａが周方向に断続
的に設けられている。そして、これらテーパ部６６ａ間
には押さえ部材６４の先端の下方に折り曲げらた折曲部
６４ａが配置されているとともに、この状態で、切換え
部材６６の穴６６ｃがシリンダー７０の通孔７０ｂ，７
０ｃ，７０ｄのいずれか（図３の（ａ）では７０ｃ）と
連通するようになっている。

【００２６】また、図３の（ｂ）に示すように、プラン
ジャ６２は、その上端フランジ部の下面に切換え部材６
６のテーパ部６６ａのテーパ面６７と当接し得る２つの
テーパ面６２ｂを有している。また、プランジャ６２は
、その上端フランジ部の下面の押さえ部材６４が位置す
る部位に、プランジャ６２を下方に押し下げた際、押さ
え部材６４と係合する溝６２ａを有している。そして、
この溝６２ａは、プランジャ６２を下方に押し下げた際
、押さえ部材６４の折曲部６４ａが切換え部材６６のテ
ーパ部６６ａを乗り越えるに十分な深さを有している。

【００２７】次に、上記構成の内視鏡用清浄装置のポン
プ６０の動作について説明する。まず、図３の（ｄ）の
状態、言い換えれば切換え部材６６の穴６６ｃがシリン
ダ７０の通孔７０ｃと連通している状態からプランジャ
６２を１回押し下げると、プランジャ６２の溝６２ａに
押さえ部材６４が係合するとともに、プランジャ６２の
テーパ面６２ｂと切換え部材６６のテーパ部６６ａのテ
ーパ面６７とが当接して切換え部材６６は、プランジャ
６２によって、ばね部材２８の弾性力に抗して下方に押
し下げられる。また、下方に押し下げられた切換え部材
６６は、前記テーパ面６２ｂ，６７同志の抗力によって
回転する。そして、この回転作用と切換え部材６６の押
し下げ動作とによって、押さえ部材６４の折曲部６４ａ
は図３の（ｅ）に示すように切換え部材６６のテーパ部
６６ａを乗り越える。次に、プランジャ６２を押し上げ
ると、切換え部材６６は、図３の（ｆ）に示すようにば
ねの弾性力によって上方に押し上げられるとともに、こ
の押し上げ動作に対抗して、テーパ部６６ａを乗り越え
た押さえ部材６４の折曲部６４ａがテーパ部６６ａのテ
ーパ面６７を押し下げるため、切換え部材６６はさらに
回転する。そして、押さえ部材６４の折曲部６４ａがテ
ーパ部６６ａ間に位置した状態で切換え部材６６の回転
が終了するとともに、切換え部材６６の穴６６ｃは今度
はシリンダ７０の通孔７０ｃと隣り合う通孔７０ｂまた
は７０ｄと連通する。

【００２８】シリンダ７０の上下運動を切換え部材６６
の回転運動に置換する以上の操作を繰り返すと、シリン
ダ７０を押し込むたびに、切換え部材６６が回転して、
切換え部材６６の穴６６ｃが接続チューブ１２，１４，
１６と連通される位置に自動的に位置決めされる。した
がって、第１の実施例と同様の効果を得ることができる
。

【００２９】図４は本発明の第３の実施例を示すもので
ある。本実施例の内視鏡用清浄装置のポンプ９０は、シ
リンダー９４と、シリンダー９４内を上下に移動可能な
プランジャ９２とから構成されている。また、シリンダ
ー９４の吸入口９４ａには逆止弁９６が設けられており
、シリンダー９４内への吸入のみを許すようになってい
る。また、このシリンダー９４の側面には、軸方向に３
つの通孔９４ｂ，９４ｃ，９４ｄ（図示せず）が設けら
れており、これら通孔９４ｂ，９４ｃ，９４ｄのそれぞ
れには接続チューブ１２，１４，１６の一端が接続され
ている。

【００３０】上記構成のポンプ９０は、まず、プランジ
ャ９２を第１段階ａまで押し込むと、接続チューブ１２
，１４，１６に送液および送気が行われる。ところが、
実際は殆ど、管路抵抗が最も小さい接続チューブ１２側
に対して送液および送気が行われる。また、プランジャ
９２を第２段階ｂまで押し込むと、接続チューブ１４，
１６に送液および送気が行われる。この場合も殆ど、管
路抵抗が小さい接続チューブ１４側に対して送液および
送気が行われる。そして、プランジャ９２を第３段階ｃ
まで押し込むと、接続チューブ１６のみに送液および送
気が行われる。

【００３１】このように、本実施例の場合も第１の実施
例と同様の作用効果を得ることができる。

【００３２】ところで、上記各実施例に示したような切
換え部材を、以下に示すようなポンプ装置に用いて、本
発明の目的を達成することもできる。

【００３３】図５に示すポンプ装置１０５は、本体壁１
０２と、アクチュエータ群１００との間に液体１０６を
満たしたチューブ１０４を挟んだ構成となっている。ア
クチュエータ群１００はアクチュエータ１００ａ〜１０
０ｆからなる。なお、例えばチューブ１０４の上流側に
は図示しない切換え部材が設けられている。

【００３４】液体１０６を矢印の方向に移動させるため
に、アクチェータ群１００の各アクチュエータ１００ａ
〜１００ｆを図６に示すタイミングで駆動し、チューブ
１０４を各アクチュエータ１００ａ〜１００ｆによって
本体壁１０２に対して押し付けたり離したりする動作を
波状的かつ連続的に行なう。

【００３５】図５の（ａ）は図６のＴ０　時間の状態を
示したものである。すなわち、駆動中のアクチェータ１
００ａとアクチェータ１００ｅがチューブ１０４を押し
付けており、アクチェータ１００ａとアクチェータ１０
０ｅとの間に挟まれたチューブ１０４内の液体１０６が
一回の送液移動量となる。この時、上方向へ駆動中のア
クチェータ１００ｂ、１００ｆは、チューブ１０４を押
しつつある。また、アクチェータ１００ｄは下方向に駆
動してチューブ１０４から離れつつある。さらに、アク
チェータ１００ｃは駆動しておらず、チューブ１０４を
押していない。

【００３６】図５の（ａ）は図６のＴ１　時間の状態を
示したものである。すなわち、駆動中のアクチェータ１
００ｂとアクチェータ１００ｆがチューブ１０４を押し
付けており、また、アクチェータ１００ａ，１００ｅが
下方向に駆動してチューブ１０４から離れつつあり、ア
クチェータ１００ｂとアクチェータ１００ｆとの間に挟
まれたチューブ１０４内の液体１０６が矢印の方向に移
動している。

【００３７】また、ポンプ装置１０５へのチューブ１０
４の着脱は、全てのアクチュエータ１００ａ〜１００ｆ
の駆動を停止して（図６のＴ２　時間の状態）、チュー
ブ１０４を本体壁１０２とアクチュエータ群１００から
開放することにより行なう。

【００３８】このように、アクチュエータ群１００を一
定のタイミングで駆動することにより、従来のローラポ
ンプのようにチューブ１０４を擦ることがなく、チュー
ブ１０４の耐久性を損ねずに、チューブ１０４内の液体
１０６を送ることができる。また、送液量を多くするに
は、駆動タイミングを速くするのみでよいためその操作
性が良好である。さらに、ポンプ装置１０５へのチュー
ブ１０４の着脱は、全てのアクチュエータ１００ａ〜１
００ｆをＯＦＦにするだけで行なうことができるので、
従来のローラポンプのようにチューブの着脱が面倒とな
ることがない。

【００３９】また、図７に示すように、アクチュエータ
群のアクチュエータの数を図６よりさらに増加させた構
成としてもよい。すなわち、図７に示すポンプ装置１１
５は、本体壁１０２と、アクチュエータ群１１０との間
に液体１０６を満たしたチューブ１０４を挟んだ構成と
なっている。アクチュエータ群１１０は例えば１３個の
アクチュエータを有している。各アクチュエータにはド
ライバー群１１２の各ドライバーが接続されている。ド
ライバーは、ドライバー制御回路１１４に接続されてお
り、所定の駆動タイミングで駆動するように駆動信号が
供給される。また、ドライバー制御回路１１４には駆動
停止スイッチ１１６が接続されている。

【００４０】上記構成のポンプ装置１１５は、図５のポ
ンプ装置１０５と同様な動作によってチューブ１０４内
の液体１０６を送液するが、送液量は、ドライバー制御
回路１１４に接続された周波数選択スイッチ１１８によ
って駆動タイミングを変えることによって変化させるこ
とができるようになている。また、ポンプ装置１１５へ
のチューブ１０４の着脱は、駆動停止スイッチ１１６を
ＯＮにしてドライバー制御回路１１４からの駆動信号を
中止させて、アクチュエータ群１１０の駆動を停止させ
ればよい。

【００４１】なお、アクチュエータを直線状以外の例え
ば円形状あるいは送液方向に合わせて直角に曲げた形状
に並べてアクチュエータ群を構成してもよい。また、ド
ライバー制御回路１１４はハードウェアによるパルス組
合せ出力回路でも、ソフトウェア制御によるマイクロコ
ンピュータ回路でもよい。また、周波数選択手段は、上
記のような周波数選択スイッチ１１８による段階的な変
速の他に、可変抵抗やソフトウェアによる連続的な変速
であってもよい。

【００４２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
切換え手段によって、送液あるいは送気する内視鏡の一
部の管路を任意に選択すれば、ポンプによって送られた
流体は前記接続チューブを介して前記選択された管路の
みに送られるため、管路抵抗の大きい管路も確実に清浄
することができる。これによって、内視鏡に配設された
全ての管路を確実に清浄することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は本発明の第１の実施例の内視鏡用清浄
装置のポンプの断面図、（ｂ）は（ａ）のＡーＡ線に沿
う断面図、（ｃ）は内視鏡の操作部付近の断面図である
。

【図２】（ａ）は内視鏡用清浄装置の概略構成図、（ｂ
）は（ａ）の内視鏡用清浄装置の内視鏡が配置された洗
浄槽内の様子を示す概略図である

【図３】（ａ）は本発明の第２の実施例の内視鏡用清浄
装置のポンプの断面図、（ｂ）は（ａ）のポンプを構成
するプランジャの平面図、（ｃ）は（ａ）のポンプを構
成する切換え部材の平面図、（ｄ）はプランジャを押し
下げる前の状態を示す概略部分図、（ｅ）はプランジャ
を押し下げて、切換え部材に当接した様子を示す概略部
分図、（ｆ）はプランジャを押し上げた後の状態を示す
概略部分図である。

【図４】本発明の第２の実施例の内視鏡用清浄装置のポ
ンプの断面図である。

【図５】（ａ）はアクチュエータによって駆動するポン
プ装置の駆動状態を示す断面図、（ｂ）は（ａ）の他の
状態を示す断面図である。

【図６】ポンプ装置のアクチュエータの駆動タイミング
を示す波形図である。

【図７】図５のポンプ装置の変形例を示す断面図である
。

【符号の説明】

１…内視鏡用清浄装置 ２，６０、９０…ポンプ ４，６２，９２…プランジャ ６，６４…切換え部材 ２０…内視鏡

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　内視鏡に配設された複数の管路に送液
   あるいは送気をするためのポンプと、このポンプを前記
   内視鏡の管路に接続する接続チューブと、この接続チュ
   ーブを通じて送液あるいは送気する一部の管路を選択す
   る切換え手段を設けたことを特徴とする内視鏡用清浄装
   置。