以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
まず、本発明の一実施の形態における医療用装置の構成について説明する。本実施の形態では医療用装置の一例として歯科用診療装置について説明する。図1〜図5を参照して、診療装置本体10に接続された媒体導管20に診療用ハンドピース30が取り付けられる場合について説明する。
図1を参照して、本実施の形態に係る医療用装置100は、診療装置本体10と、媒体導管20と、診療用ハンドピース30とを備えている。媒体導管20と、診療用ハンドピース30とは媒体導管セットを構成している。媒体導管セットは診療装置本体10に着脱自在に接続可能に構成されている。
診療装置本体10は、診療台1と、スピットン2と、照明装置3と、照明装置用アーム4と、トレーテーブル5と、トレーテーブル用アーム6を備えている。診療台1は、患者が着座または仰臥した状態で診療を受けることができるように構成されている。診療台1は、基台1aと、座板1bと、背板1cと、ヘッドレスト1dと、アームレスト1eとを備えている。座板1bは基台1a上に昇降自在に設置されている。背板1cは座板1bの一端に起伏自在に取り付けられている。ヘッドレスト1dは背板1cの上端に傾動自在に取り付けられている。アームレスト1eは座板1bの側方に設置されている。
スピットン2は診療台1の側方に設置されている。スピットン2は、胴部2aと、ベースン2bと、コップ給水栓(コップ給水部)2cとを備えている。胴部2aの上端にベースン2bが設置されている。ベースン2bにコップ給水栓2cが設置されている。照明装置3は、照明装置用アーム4を介してスピットン2に接続されている。照明装置3はたとえば無影灯である。
トレーテーブル5は、トレーテーブル用アーム6を介して基台1aに接続されている。トレーテーブル5は、診療器具、薬品および診療用ハンドピース(インスツルメント)30を置いたり、保持したりするために使用される。また、トレーテーブル5は、診療台1および診療用ハンドピース30などの操作を設定するための操作設定部5aを備えている。
図1および図2を参照して、媒体導管20は、診療装置本体10から電気、エアー、水等の作用媒体を診療用ハンドピース30に供給するように構成されている。図2においては、見やすくするため、媒体導管20および診療用ハンドピース30は1つずつ図示されている。また、図2においては、説明の便宜のため、媒体導管20から診療用ハンドピース30が取り外された状態が図示されている。
媒体導管20は、診療装置本体10と、診療用ハンドピース30とに接続されている。具体的には、複数の媒体導管20の一部をなすアシスタント側ハンドピースホルダ2dにはスピットン2と診療用ハンドピース30とを接続し、複数の媒体導管20の他部をなすドクター側ハンドピースホルダ5bはトレーテーブル5の下部に配置され、トレーテーブル5と診療用ハンドピース30とを接続している。また、媒体導管20は、可撓性を有している。媒体導管20は先端に診療用ハンドピース30に係合するための係合部20Xを備えている。図2中矢印で示されるように、係合部20Xは診療用ハンドピース30の一端から診療用ハンドピース30の内部に挿入されている。このようにして、媒体導管20は診療用ハンドピース30に着脱自在に接続されている。
図2および図3を参照して、エアタービンハンドピースを例として説明する。媒体導管20は、外装20aと、水を供給する供給管路20bと、水を排出する排出管路20cと、駆動用エアーを供給する給気管路20dと、駆動用エアーを排気する排気管路20fを含んでいる。外装20aは管形状を有している。外装20aの内部に供給管路20b、給気管路20d、排気管路20fおよび排出管路20cが配置されている。供給管路20b、給気管路20d、排気管路20f、および排出管路20cは外装20aの内部において並んで配置されている。外装20aの材質はたとえばシリコーンである。供給管路20b、給気管路20d、排気管路20fおよび排出管路20cの各々は、たとえば2層構造であり、この2層構造の内側層の材質はフッ素樹脂であり、外側層の材質はウレタンである。供給管路20bは、診療装置本体10から診療用ハンドピース30に水を供給するように構成されている。つまり、供給管路20bは、診療装置本体10から診療用ハンドピース30に水を供給する給水管路である。排出管路20cは、媒体導管20から診療装置本体10に水を排出するように構成されている。つまり、排出管路20cは、媒体導管20から診療装置本体10に水を排出する排水管路である。給気管路20dは、診療用ハンドピース30に駆動用エアーを供給する給気管路である。なお、エアタービンハンドピースにおいては、駆動用エアーを供給する給気管路や駆動用エアーを排気する排気管路を設けることが必須であるが、マイクロモータハンドピースや、超音波スケーラ等においては、排気管路は必要ではない。
図1および図2を参照して、診療用ハンドピース30は、歯科診療用のインスツルメントである。診療用ハンドピース30は複数のハンドピースを含んでいてもよい。診療用ハンドピース30は、たとえば第1エアタービンハンドピース(ハイスピードハンドピース)31、第2エアタービンハンドピース(ハイスピードハンドピース)32、マイクロモーターハンドピース(ロースピードハンドピース)33、スリーウェイシリンジ34等である。診療用ハンドピース30は、トレーテーブル5に設けられたドクター側ハンドピースホルダ5bおよびスピットン胴部2aに設けられたアシスタント側ハンドピースホルダ2dに係止されるように構成されている。
次に、図4および図5を参照して、本実施の形態に係る医療用装置100の管路構成について説明する。なお、図4では、図が複雑になることを避けるために、第1エアタービンハンドピース31および第2エアタービンハンドピース32の排気管路20fは省略されている。
診療装置本体10は、供給用開閉弁40aと、排出用開閉弁40bと、主管路フラッシング電磁弁40cと、給水用管路50(供給管路20bに相当)と、エアー供給管路60(給気管路20dに相当)と、排水用管路70(排出管路20cに相当)と、洗浄装置110と、流量計120と、洗浄タンク130と、排水部140と、バキュームタンク150と、制御部160と、水質監視用検出器170とを備えている。
供給用開閉弁40a、排出用開閉弁40bおよび主管路フラッシング電磁弁40cはそれぞれ電磁弁であってもよい。供給用開閉弁40aは診療装置本体10内の水元(水道水)50aから診療用ハンドピース30に繋がる主給水管路(媒体供給部)51と媒体導管20の水を供給する供給管路20bとの間に配置されている。排出用開閉弁40bは、排水部(媒体排出部)140と媒体導管20の水を排出する排出管路20cとの間に配置されている。
給水用管路50は、主給水管路51と、第1エアタービンハンドピース31に給水される第1分岐給水管路52と、第2エアタービンハンドピース32に給水される第2分岐給水管路53と、マイクロモータハンドピース33に給水される第3分岐給水管路54と、スリーウェイシリンジ34に給水される第4分岐給水管路55と、コップ給水栓2cに給水する第5分岐給水管路56とを含んでいる。前記第1分岐給水管路52、第2分岐給水管路53、第3分岐給水管路54、第4分岐給水管路55および第5分岐給水管路56はそれぞれ主給水管路51から分岐している。
主給水管路51は、診療用の水の水元(水道水)50aに接続されている。主給水管路51には、上流側から順に、手動の元弁51a、給水元電磁弁51b、除菌フィルタ51c、流量計120およびウォーマータンク51d等が設けられている。主給水管路(媒体供給部)51は、媒体導管20の供給管路20bに水を供給するように構成されている。
主給水管路51には流量計120が取り付けられている。流量計120は主給水管路51を流れる水の流量を計測するためのものである。流量計120は、主給水管路51と洗浄装置110との接続部分よりも下流側に配置されている。
また、主給水管路51には水質監視用検出器170が取り付けられている。水質監視用検出器170は、診療装置本体10および水を供給する供給管路20bの少なくともいずれかに滞留する水の水質を監視するための検出器である。したがって、水質監視用検出器170は、媒体導管20の水を排出する排出管路20cにも取り付けられていてもよい。供給用開閉弁40aおよび排出用開閉弁40bは、水質監視用検出器170の出力に応じて自動的に作動するように構成されていてもよい。
第1エアタービンハンドピース31の第1分岐排水管路72と、第2エアタービンハンドピース32の第2分岐排水管路73と、マイクロモーターハンドピース33の第3分岐排水管路74は、合流して排水用管路70となり、メインチューブフラッシング電磁弁(排出用開閉弁)40bを経て第1主排水管路71から洗浄タンク130に排水される。スリーウェイシリンジ34の第2主排水管路75は、主管路フラッシング電磁弁40cを経て洗浄タンク130に排水される。
第1分岐給水管路52は第1エアタービンハンドピース31のメインチューブ21(媒体導管20)を介して第1エアタービンハンドピース31に接続されている。つまり、メインチューブ21は、第1エアタービンハンドピース31に接続されている。第1エアタービンハンドピース31のメインチューブ21の供給管路20bの一端(第1端)は、診療装置本体10の第1メインチューブ着脱部10a1において第1分岐給水管路52に接続されている。第1エアタービンハンドピース31のメインチューブ21の供給管路20bの他端(第2端)は、第1エアタービンハンドピース31に接続されている。第1分岐給水管路52には、第1エアタービン注水電磁弁52a(供給用開閉弁40a)が設けられている。
第1エアタービンハンドピース31のメインチューブ21の排出管路20cの一端(第1端)は、診療装置本体10の第1メインチューブ着脱部10a1において第1分岐排水管路72に接続されている。第1エアタービンハンドピース31のメインチューブ21の排出管路20cの他端(第2端)は、第1エアタービンハンドピース31に接続されておらず、封止されている。
第2分岐給水管路53は第2エアタービンハンドピース32のメインチューブ22(媒体導管20)を介して第2エアタービンハンドピース32に接続されている。つまり、メインチューブ22は、第2エアタービンハンドピース32に接続されている。第2エアタービンハンドピース32のメインチューブ22の供給管路20bの一端(第1端)は、診療装置本体10の第2メインチューブ着脱部10a2において第2分岐給水管路53に接続されている。第2エアタービンハンドピース32のメインチューブ22の供給管路20bの他端(第2端)は、第2エアタービンハンドピース32に接続されている。第2分岐給水管路53には、第2エアタービン注水電磁弁53a(供給用開閉弁40a)が設けられている。
第2エアタービンハンドピース32のメインチューブ22の排出管路20cの一端(第1端)は、診療装置本体10の第2メインチューブ着脱部10a2において第2分岐排水管路73に接続されている。第2エアタービンハンドピース32のメインチューブ22の排出管路20cの他端(第2端)は第2エアタービンハンドピース32に接続されておらず、封止されている。
第3分岐給水管路54はマイクロモーターハンドピース33のメインチューブ23(媒体導管20)を介してマイクロモーターハンドピース33に接続されている。つまり、メインチューブ23は、マイクロモータハンドピース33に接続されている。マイクロモーターハンドピース33のメインチューブ23の供給管路20bの一端(第1端)は、診療装置本体10の第3メインチューブ着脱部10a3において第3分岐給水管路54に接続されている。マイクロモーターハンドピース33のメインチューブ23の供給管路20bの他端(第2端)は、マイクロモーターハンドピース33に接続されている。第3分岐給水管路54には、マイクロモーター注水電磁弁54a(供給用開閉弁40a)が設けられている。
マイクロモーターハンドピース33のメインチューブ23の排出管路20cの一端(第1端)は、診療装置本体10の第3メインチューブ着脱部10a3において第3分岐排水管路74に接続されている。マイクロモーターハンドピース33のメインチューブ23の排出管路20cの他端(第2端)は、マイクロモータハンドピース33に接続されておらず、封止されている。尚、マイクロモーターハンドピース33では一般的に排出管路20cは、設けられていないが、本発明では管路洗浄のために設ける構成とする。
第4分岐給水管路55はスリーウェイシリンジ34のメインチューブ24(媒体導管20)を介してスリーウェイシリンジ34に接続されている。スリーウェイシリンジ34のメインチューブ24の供給管路20bの一端(第1端)は、診療装置本体10の第4メインチューブ着脱部10a4において第4分岐給水管路55に接続されている。スリーウェイシリンジ34のメインチューブ24の供給管路20bの他端(第2端)はスリーウェイシリンジ34に接続されている。スリーウェイシリンジ34には、手動開閉弁(給水用操作レバー)34bが備えられ、この手動開閉弁(給水用操作レバー)34bの押圧操作によってこの手動開閉弁(給水用操作レバー)34bが開き、スリーウェイシリンジ34の先端ノズル部34cから注水される構成である。
スリーウェイシリンジ34のメインチューブ24の水を排出する排出管路20cの一端(第1端)は、診療装置本体10の第4メインチューブ着脱部10a4において第2主排水管路75に接続されている。スリーウェイシリンジ34のメインチューブ24の水を排出する排出管路20cの他端(第2端)は、スリーウェイシリンジ34のメインチューブ24の供給管路20bに接続されている。なお、スリーウェイシリンジ34においては、供給管路20bと排出管路20cの分岐部は、媒体導管20のスリーウェイシリンジ34との接続部近傍に配設されることが望ましい。
第1主排水管路71には、メインチューブフラッシング電磁弁(排出用開閉弁)40bが設けられている。メインチューブフラッシング電磁弁(排出用開閉弁)40bは、第1分岐排水管路72、第2分岐排水管路73および第3分岐排水管路74が第1主排水管路71に合流する合流部分と、洗浄タンク130との間に配置されている。つまり、メインチューブフラッシング電磁弁(排出用開閉弁)40bは、第1分岐排水管路72、第2分岐排水管路73および第3分岐排水管路74が第1主排水管路71に合流する合流部分よりも下流側に配置されている。
第2主排水管路75には、主管路フラッシング電磁弁40cが設けられている。第2主排水管路75は、洗浄タンク(排水容器)130に接続されている。洗浄タンク130は、第1エアタービンメインチューブ21、第2エアタービンメインチューブ22、マイクロモーターメインチューブ23、スリーウェイシリンジメインチューブ24のそれぞれの水を排出する排出管路20cから排出された水を貯留するように構成されている。
洗浄タンク130と排水部140とは接続管路141により接続されている。排水部140は、媒体導管20の排出管路20cから水が排出されるように構成されている。洗浄タンク130とバキュームタンク150とは接続管路151により接続されている。本実施の形態の医療用装置100は、洗浄タンク130に貯留された水が洗浄タンク130に接続されたバキュームタンク150に流れ、バキュームタンク内を洗浄するように構成されている。
第1エアタービンハンドピース31、第2エアタービンハンドピース32およびマイクロモーターハンドピース33の通常の使用時においては、少なくともいずれかのインスツルメントが診療装置本体10のホルダーから取上げられたことがホルダーに設けられたセンサ(図示せず)により検出され、フートスイッチ(図示せず)の操作がなされると、取り外されたインスツルメントに対応する供給用開閉弁40aが開となり、排出用開閉弁40bが閉となって、当該インスツルメントの注水口から注水がなされる。
他方、各診療用ハンドピース30のフラッシング(洗浄)時においては、少なくともいずれかのインスツルメントに対応する供給用開閉弁40aが開となり、排出用開閉弁40bが開となって、媒体導管20の供給管路20bから排出管路20cおよび排水用管路70を経由して洗浄タンク130に水が排出される。
スリーウェイシリンジ34に接続される第4分岐給水管路55には、供給用開閉弁40aは設けられていない。スリーウェイシリンジ34は、グリップ部34aに給水用操作レバー34bを備えている。ドクターおよびアシスタントによる給水用操作レバー34bの押圧操作によってスリーウェイシリンジ34の先端ノズル部34cからの注水がなされ、給水用操作レバー34bの押圧操作がなされない限りスリーウェイシリンジ34の注水はなされない。したがって、スリーウェイシリンジメインチューブ24の排出管路20cおよび排水用管路(第2主排水管路)75が設けられているので媒体導管20の供給管路20bから排出管路20cおよび排水用管路(第2主排水管路)75を経由して洗浄タンク130に管路内の水が排出される。
また、第5分岐給水管路56はコップ給水栓2cに接続されている。第5分岐給水管路56には、コップ給水弁56aが設けられている。コップ給水弁56aはたとえば電磁弁である。コップ給水栓2cに設けられたセンサ(図示せず)によりコップ給水栓2cの下のコップ(図示せず)の存在が検出されると、コップ給水弁56aが開となって、コップ給水栓2cからコップに給水がなされる。
エアー供給管路60は、主エアー供給管路61と、第1分岐エアー供給管路62と、第2分岐エアー供給管路63と、第3分岐エアー供給管路64と、第4分岐エアー供給管路65とを含んでいる。第1分岐エアー供給管路62、第2分岐エアー供給管路63、第3分岐エアー供給管路64および第4分岐エアー供給管路65はそれぞれ主エアー供給管路61から分岐している。
主エアー供給管路61は、コンプレッサー(不図示)による圧縮空気源としてのエアー元60aに接続されている。主エアー供給管路61には、上流側から順に、手動の元弁61aおよび除菌フィルタ61b等が設けられている。
第1分岐エアー供給管路62は第1エアタービンメインチューブ(媒体導管)21を介して第1エアタービンハンドピース31に接続されている。第1分岐エアー供給管路62には、第1エアタービン駆動エアー電磁弁62aが設けられている。第1エアタービンメインチューブ21は給気管路20dを有している。第1エアタービンメインチューブ21の給気管路20dの一端(第1端)は、診療装置本体10の第1メインチューブ着脱部10a1において第1分岐エアー供給管路62に接続されている。第1エアタービンメインチューブ21の給気管路20dの他端(第2端)は、第1エアタービンハンドピース31に接続されエアタービンハンドピースヘッド(不図示)に設けたタービン(不図示)を回転させたり、別途不図示の射出口から噴射可能とされている。
第2分岐エアー供給管路63は第2エアタービンメインチューブ(媒体導管)22を介して第2エアタービンハンドピース32に接続されている。第2分岐エアー供給管路63には、第2エアタービン駆動エアー電磁弁63aが設けられている。第2エアタービンメインチューブ22は給気管路20dを有している。第2エアタービンメインチューブ22の給気管路20dの一端(第1端)は、診療装置本体10の第2メインチューブ着脱部10a2において第2分岐エアー供給管路63に接続されている。第2エアタービンメインチューブ22の給気管路20dの他端(第2端)は、第2エアタービンハンドピース32に接続され、エアタービンヘッド(不図示)に内蔵されたタービン(不図示)を回転させたり、別途不図示の噴射口から噴射可能とされている。
第3分岐エアー供給管路64はマイクロモーターメインチューブ(媒体導管)23を介してマイクロモーターハンドピース33に接続されている。第3分岐エアー供給管路64には、マイクロモータークーリングエア電磁弁64aが設けられている。マイクロモーターメインチューブ23は給気管路20dを有している。マイクロモーターメインチューブ23の給気管路20dの一端(第1端)は、診療装置本体10の第3メインチューブ着脱部10a3において第3分岐エアー供給管路64に接続されている。マイクロモーターメインチューブ23の給気管路20dの他端(第2端)はマイクロモーターハンドピース33に接続され、別途不図示の射出口から噴射可能とされている。
第4分岐エアー供給管路65はスリーウェイシリンジメインチューブ(媒体導管)24を介してスリーウェイシリンジ34に接続されている。スリーウェイシリンジ34は給気管路20dを有している。スリーウェイシリンジメインチューブ24の給気管路20dの一端(第1端)は、診療装置本体10の第4メインチューブ着脱部10a4において第4分岐エアー供給管路65に接続されている。スリーウェイシリンジメインチューブ24の給気管路20dの他端(第2端)はスリーウェイシリンジ34に接続されている。
ハンドピース制御ブロック10bは、第1エアタービン注水電磁弁52a、第2エアタービン注水電磁弁53a、マイクロモーター注水電磁弁54a、第1エアタービン駆動エアー電磁弁62a、第2エアタービン駆動エアー電磁弁63a、マイクロモータークーリングエア電磁弁64aを含んでいる。
フートスイッチ(図示せず)の操作がなされると、第1エアタービンハンドピース31および第2エアタービンハンドピース32の少なくともいずれかのインスツルメントに対応する第1エアタービン駆動エアー電磁弁62aおよび第2エアタービン駆動エアー電磁弁63aが開閉し、第1エアタービンハンドピース31および第2エアタービンハンドピース32へタービン駆動エアーが供給され、エアタービンヘッド(不図示)に内蔵されたタービン(不図示)を回転させたり、別途不図示の噴射口から噴射可能とされる。
また、フートスイッチ(図示せず)の操作がなされると、マイクロモータークーリングエア電磁弁64aが開閉し、マイクロモーターハンドピース33へクーリングエアが供給され別途不図示のマイクロモーターハンドピース33の噴射口から噴射される。
第4分岐エアー供給管路65には、上記のような電磁弁は設けられていない。スリーウェイシリンジ34は、グリップ部34aにエアー用操作レバー(図示せず)を備えている。ドクターおよびアシスタントによるエアー用操作レバーの押圧操作によって先端ノズル部34cからのエアーの噴出がなされる。エアー用操作レバーは、給水用操作レバー34bと並設されている。ドクター及びアシスタントによってエアー用操作レバーおよび給水用操作レバー34bが選択的に、あるいは、同時に押圧操作される。
主給水管路51には、洗浄装置110が接続されている。洗浄装置110を薬液洗浄装置とする場合、薬液洗浄装置は、薬液ボトル110aと、薬液ポンプ110bとを含んでいる。薬液ボトル110aには、たとえば、過酸化水素水、次亜塩素酸ナトリウム等の薬液が充填されている。薬液ポンプ110bは、薬液ボトル110aの薬液を適量ずつ主給水管路51に供給するように構成されている。薬液ボトル110aには薬液量検出部111が取り付けられている。薬液量検出部111は、薬液ボトル110aの薬液量を検出可能なセンサである。
洗浄タンク130からの排水は、接続管路141を経て、排水部140に排水される。また、洗浄タンク130からの排水は、接続管路151を経て、バキュームタンク150に送られる。この排水によりバキュームタンク150を洗浄することができる。
制御部160は医療用装置100の全体の制御を司るように構成されている。制御部160はたとえばCPU(セントラルプロセッシングユニット)である。制御部160には、洗浄装置110、薬液量検出部111、流量計120、駆動部161、表示部162、報知部163、管路洗浄スイッチ164、フラッシングスイッチ165、メインスイッチ166、水質監視用検出器170が接続されている。
駆動部161は、各インスツルメント等の電磁弁等を駆動させるためのものである。表示部162は、トレーテーブル5等に設置されており、診療等に関する各種情報が表示される。報知部163は、洗浄装置110の薬液ボトル内の薬液量が薬液量検出部111によって少なくなったことが検出された場合、および、その他の装置での異常を検知した場合等において、その旨の報知を行うべく機能する。
別の実施例として、診療装置本体10は、上記の洗浄装置110としてマイクロバブル発生器を備えていても良いし、紫外線発生器を備えて管路内の滅菌を行っても良い。また、上記の実施例では、排水は、洗浄タンク130で貯留した上で排水しているが、洗浄タンク130の手前で排水管路71、75と、供給管路20bとを図示しないポンプ及び三方電磁弁を介して接続して、このポンプを駆動させることで、管路内の水を循環させることも出来る。管路内の水を循環させる場合には、上記の薬液洗浄装置や紫外線発生器、マイクロバブル発生器等を使用して水を1〜5分程度の所定時間循環させた後に、上記三方電磁弁を介して上記洗浄タンク130に管路内の水を排水する構成とすることで、少ない水で管路内の水を効率良く洗浄することが出来る。
図5に示す管路洗浄スイッチ164、フラッシングスイッチ165およびメインスイッチ166は、診療装置本体10のトレーテーブル5(図1参照)等にそれぞれ設けられている。管路洗浄スイッチ164は、給水管路の洗浄の際にドクターおよびアシスタント等によって操作される。フラッシングスイッチ165は医療用装置100による診療に先立って、給水管路の洗浄の際にドクターおよびアシスタント等によって操作される。メインスイッチ166は医療用装置100を起動する際にドクターおよびアシスタント等によって操作される。供給用開閉弁40a、排出用開閉弁40bは、診療装置本体10のメインスイッチ166の作動に連動して作動するように構成されていてもよい。また、制御部160は、水質監視用検出器170の出力に応じて自動的に供給用開閉弁40a、排出用開閉弁40bを作動させるように駆動部161を制御してもよい。水質監視用検出器170の出力に応じてフラッシングも、実際の診療時間の前に1〜5分程度の所定時間行った後に完了するようにタイマーで自動で駆動制御されても良い。
続いて、図2、図6〜図8を参照して、診療用ハンドピース30のフラッシング(洗浄)のために、診療装置本体10に接続された媒体導管20から診療用ハンドピース30が取り外され、媒体導管20に連結部材90が取り付けられる場合について説明する。なお、図7および図8では、図が複雑になることを避けるために、第1エアタービンハンドピース31および第2エアタービンハンドピース32の排気管路20fは省略されている。また、図7では、見やすくするため、媒体導管20の外装20aは図示されていない。
図2を参照して、診療用ハンドピース30の一端から、媒体導管20の係合部20Xが引き抜かれる。これにより、媒体導管20から診療用ハンドピース30が取り外される。図6を参照して、診療用ハンドピース30が取り外された媒体導管20の係合部20Xが連結部材90の一端から連結部材90の内部に挿入される。このようにして、媒体導管20に連結部材90が取り付けられる。
図7を参照して、媒体導管20に連結部材90が取り付けられた状態について詳しく説明する。媒体導管20の係合部20Xは、突出部20Xaと、継手部20Xbとを含んでいる。突出部20Xaは、媒体導管20の先端に配置されている。突出部20Xaは、継手部20Xbから媒体導管20の先端側に突出している。突出部20Xaの外径は継手部20Xbの外径よりも小さくなっている。継手部20Xbは、供給管路20b、排出管路20cおよび給気管路20dの各々に接続されている。
突出部20Xaは、第1突出部分20Xa1と、第2突出部分20Xa2と、第3突出部分20Xa3と、第4突出部分20Xa4と、第1環状溝20Xa11と、第2環状溝20Xa12と、第3環状溝20Xa13とを含んでいる。
第1突出部分20Xa1、第2突出部分20Xa2、第3突出部分20Xa3および第4突出部分20Xa4は、継手部20Xbから媒体導管20の先端側に順に配置されている。第1突出部分20Xa1、第2突出部分20Xa2、第3突出部分20Xa3および第4突出部分20Xa4は順に外径が小さくなっている。
第1突出部分20Xa1と、第2突出部分20Xa2との間に第1環状溝20Xa11が配置されている。第2突出部分20Xa2と、第3突出部分20Xa3との間に第2環状溝20Xa12が配置されている。第3突出部分20Xa3と、第4突出部分20Xa4との間に第3環状溝20Xa13が配置されている。
第1突出部分20Xa1の外周面に設けられた環状溝に第1Oリング20Y1が外嵌されている。第2突出部分20Xa2の外周面に設けられた環状溝に第2Oリング20Y2が外嵌されている。第3突出部分20Xa3の外周面に設けられた環状溝に第3Oリング20Y3が外嵌されている。
係合部20Xは、第1連通路20Xc1と、第2連通路20Xc2と、第3連通路20Xc3とを有している。第1連通路20Xc1は供給管路20bに連通し、かつ第2環状溝20Xa12に開口している。第2連通路20Xc2は排出管路20cに連通し、かつ第1環状溝20Xa11に開口している。第3連通路20Xc3は給気管路20dに連通し、かつ第3環状溝20Xa13に開口している。
連結部材90は、筒状体の内壁に形成した連通路90aを備えている。連通路90aは供給管路20bと排出管路20cとを接続するように構成されている。また、連結部材90は、本体部90bと、凹部90cとを備えている。凹部90cは本体部90bの内部に設けられている。凹部90cは連結部材90の一端から他端に向かって凹んでいる。凹部90cは、連結部材90の一端に位置する端面に開口している。凹部90cは、第1凹部分90c1、第2凹部分90c2および第3凹部分90c3を含んでいる。なお、第2凹部分90c2の内径は第3凹部分90c3よりも大きくなっているが、第2凹部分90c2の内径は第3凹部分90c3よりも小さくなっていてもよい。
第1凹部分90c1に第1突出部分20Xa1が挿入されている。第1Oリング20Y1は第1凹部分90c1の内周面に接触して弾性変形している。第2凹部分90c2に第2突出部分20Xa2が挿入されている。また、第2凹部分90c2に第1環状溝20Xa11および第2環状溝20Xa12が配置されている。第2突出部分20Xa2および第2Oリング20Y2の外周は第2凹部分90c2の内周面に接触していない。これにより、供給管路20bと排出管路20cとが第2凹部分90c2の内部空間で接続され、連通することで、供給管路20bから供給された水が排出管路20cから排出される状態に出来る。第3凹部分90c3に第3突出部分20Xa3および第4突出部分20Xa4が挿入されている。第3Oリング20Y3は第3凹部分90c3の内周面に接触して弾性変形している。
連結部材90の他端側に形成された底部90dは、筒状体の他端側からの媒体の流出を防止しており、連結部材90は全体として有底筒状体の形態を形成している。また、係合部20Xは、媒体導管20の係合部20Xと連結部材90とのスムーズな連結のために、係合部20Xの第1突出部分20Xa1の外周部には周方向に複数のボールを径方向に移動自在に保持するボール保持リング部材20Xbaを配置すると共に、そのボール保持リング部材20Xbaの外周につる巻きばね20Xb2を圧縮自在に設け、前記ボール保持リング部材20Xbaの外周に配置され前記つる巻きばね20Xb2の弾力に抗してスライドリング20Xb1を軸方向に移動すると共に、前記ボール保持リング部材20Xbaに保持されたボール20Xb3と内周凸部20Xb8が接し、かつ、スライドリング20Xb1を軸方向に移動させた際に前記ボール20Xb3が径方向外側に移動することで、連結部材90の連結を解除するスライドリング20Xb1を備える。ボール保持リング部材20Xba、ボール20Xb3、スライドリング20Xb1と連結部材90とで急速継手を構成する。この急速継手によれば、スライドリング20Xb1を軸方向にスライドさせるだけでワンタッチでの媒体導管20の係合部20Xと連結部材90との着脱が可能である。
第2凹部分90c2において、第2突出部分20Xa2、第2Oリング20Y2、第1環状溝20Xa11および第2環状溝20Xa12の外側に環状の空間が設けられている。この空間を経由して第1連通路20Xc1と第2連通路20Xc2とが連通している。これにより、第1連通路20Xc1に連通する供給管路20bと第2連通路20Xc2に連通する排出管路20cとが接続されている。このように、この空間により連通路90aが構成されている。なお、この空間は、第1Oリング20Y1と第2Oリング20Y3とにより封止されている。図7において、連結部材90は、先端に底部90dを備え、給気管路20dから供給される給気を凹部90cで受容する構成であり、洗浄時に係合部20Xの先端の第4突出部分20Xa4が露出し汚染したり、流体が漏れたりしないようにしている。この底部90dは、図7に示す実施例においては必ずしも必要ではない。
なお、この実施例では、連通路90aを筒状体の内壁に形成したが、これに限らず管路で形成しても良い。
次に、図4〜図10を参照して、本実施の形態に係る医療用装置100の洗浄方法について説明する。この場合には、媒体は水である。
主に図8〜図10を参照して、メインスイッチ166またはフラッシングスイッチ165がONされる(スイッチON)と、スリーウェイシリンジ洗浄用の主管路フラッシングが行われる。まず、スリーウェイシリンジ洗浄用の主管路フラッシング電磁弁40cがONされる(開状態)(工程S1)。これにより、スリーウェイシリンジ洗浄用の主管路(排水管路)は開となる。続いて、給水用電磁弁51bがONされて開となると、ウォーマータンク51d、ハンドピース制御ブロック(HPブロック)10b、スリーウェイシリンジメインチューブ(WSメインチューブ)24の順に供給管路に水が流される。これにより、順次、スリーウェイシリンジ洗浄用の主管路より残水が排出され、新しい水への入替が実施される。以降、各診療用ハンドピース管路フラッシングが実施される。続いて、主管路フラッシング電磁弁40cがOFFされる(閉状態)。これにより、管路は閉となる(閉状態)。
次に、スリーウェイシリンジ以外の各診療用ハンドピース(HP)管路フラッシングが行われる。
まず、第1エアタービンハンドピース管路フラッシングが行われる(工程S2)。第1エアタービンハンドピース31が連結部材90に交換される。その後、第1エアタービン注水電磁弁52a(40a)がON(開状態)される。これにより、管路は開となる。続いて、メインチューブフラッシング電磁弁40bがONされる。この状態で管路は開となる。したがって、水は、主給水管路51、第1分岐給水管路52、第1エアタービンメインチューブ21の供給管路20b、連結部材90の連通路90a、排出管路20c、第1分岐排水管路72、第1主排水管路71の順に管路内を流れてから洗浄タンク130に排水される。これにより、これらの管路内が水道水で洗浄される。このため、第1エアタービンメインチューブ21の供給管路20bが洗浄される。続いて、管路の洗浄に必要な所定時間経過後に第1エアタービン注水電磁弁52aがOFFされる。これにより、管路は閉となる。
次に、第2エアタービンハンドピース管路フラッシングが行われる(工程S3)。第2エアタービンハンドピース32が連結部材90に交換される。その後、第2エアタービン注水電磁弁53aがONされる。これにより、管路は開となる。したがって、水は、主給水管路51、第2分岐給水管路53、第2エアタービンメインチューブ22の供給管路20b、連結部材90の連通路90a、排出管路20c、第2分岐排水管路73、第1主排水管路71の順に管路内を流れてから洗浄タンク130に排水される。これにより、これらの管路内が洗浄される。このため、第2エアタービンメインチューブ22の供給管路20bが洗浄される。続いて、管路の洗浄に必要な所定時間経過後に第2エアタービン注水電磁弁53aがOFFされる。これにより、管路は閉となる。
続いて、マイクロモーターハンドピース管路フラッシングが行われる(工程S4)。マイクロモータ―ハンドピース33が連結部材90に交換される。その後、マイクロモーター注水電磁弁54aがONされる。これにより、管路は開となる。したがって、水は、主給水管路51、第3分岐給水管路54、マイクロモーターメインチューブ23の供給管路20b、排出管路20c、連結部材90の連通路90a、第3分岐排水管路74、第1主排水管路71の順に管路内を流れてから洗浄タンク130に排水される。これにより、これらの管路内が洗浄される。このため、マイクロモーターハンドピース33の供給管路20bが洗浄される。続いて、管路の洗浄に必要な所定時間経過後にマイクロモーター注水電磁弁54aがOFFされる。これにより、管路は閉となる。続いて、メインチューブフラッシング電磁弁40bはOFFされる。これにより、管路は閉となる。以上で各診療用ハンドピース管路フラッシングが終了する。各診療用ハンドピースは流量の大きい管路から順次洗浄される。これにより、限られた容量の供給管路内でスピーディーに管路内に水を流すことができる。よって、少ない水量で効率よく媒体導管内部を洗浄することができる。このフラッシング動作は1〜5分程度の所定時間行うことで、管路内が水道水の塩素で殺菌洗浄されるので飲用しても問題ないものとなる。また、上記の例では、スリーウェイシリンジ34において、媒体導管20で供給管路20bから分岐部を介して排出管路20cに接続される管路構成を取ったが、これに限られずにマイクロモータハンドピース33と同様に媒体導管20に独立した供給管路20bと排出管路20cを設けて、連結部材90で連通させることで排出する構成を取っても良い。なお、図10においては、連結部材90の交換を工程ごとに行っているが、始めにまとめて交換しておいても良い。上記では、メインチューブフラッシング電磁弁40cは工程S2でONされ工程S4でOFFされているが、工程S2〜工程S4毎にONおよびOFFされてもよい。
なお、この動作はメインスイッチ166がONされた後に毎朝の診療時刻の所定時間前に自動スタートしてもよい。また、この動作は塩素濃度低下時などに自動スタートしてもよい。また、この動作は診療前の設定した時刻にタイマーで自動スタートしてもよい。
さらに、水質監視用検出器170の出力に応じて自動的に供給用開閉弁40aおよび排出用開閉弁40bが作動してもよい。これにより、水質が悪化した際に、自動的に洗浄することが可能である。なお、メインチューブフラッシング電磁弁40bは、診療時は常時OFF(閉状態)とされ、ONになった時のみ開となる。
また、図11を参照して、洗浄装置110から主給水管路51に洗浄剤管路を経由して管路洗浄剤(薬液)が充填されてもよい。洗浄剤管路が開かれると、主管路に洗浄剤が充填される(工程S11)。すなわち、洗浄剤が充填された水により、主管路フラッシング(工程S1)、第1エアタービンハンドピース管路フラッシング(工程S2)、第2エアタービンハンドピース管路フラッシング(工程S3)、マイクロモーターハンドピース管路フラッシングが順次行われる(工程S4)。各診療用ハンドピース管路フラッシングが終了すると、続いて、洗浄剤管路が閉じられ、水管路に切り替えられる(工程S12)。以降、自動フラッシング機能により水の入換えが行われる。なお、図11においても、連結部材90の交換を工程ごとに行っているが、始めにまとめて交換しておいても良い。
この発明が特許文献1の先行技術と根本的に異なる点は、管路内の薬液洗浄を行った後に水道水で管路内を洗浄し直すことである。このように水道水を薬液と置き換えることで、管路内に残留した薬液についてもその影響を排除できる。
続いて、図12〜図14を参照して、本実施の形態の変形例1について説明する。なお、本実施の形態の変形例1は、特に言及しない限り、上記の本実施の形態と同じ構成を有しており、同じ構成については同じ符号を付し、その説明を繰り返さない。なお、図12では、図が複雑になることを避けるために、第1エアタービンハンドピース31および第2エアタービンハンドピース32の排気管路20fは省略されている。また、図13では、見やすくするため、媒体導管20の外装20aは図示されていない。
本実施の形態の変形例1では、水は供給管路20bから給気管路20dを経由して排水される。つまり、本実施の形態の変形例1においては、排出管路20cは、診療装置本体10から診療用ハンドピース30にエアーを給気する給気管路20dである。
図12を参照して、第1エアタービンメインチューブ21の給気管路20dは第1排出管路81に接続されている。第1排出管路81には第1排出管路電磁弁40b1(排出用開閉弁40b)が設けられている。第1排出管路81は洗浄タンク130に接続されている。
第2エアタービンメインチューブ22の給気管路20dは第2排出管路82に接続されている。第2排出管路82には第2排出管路電磁弁40b2(排出用開閉弁40b)が設けられている。第2排出管路82は洗浄タンク130に接続されている。
マイクロモーターメインチューブ23の給気管路20dは第3排出管路83に接続されている。第3排出管路83には第3排出管路電磁弁40b3(排出用開閉弁40b)が設けられている。第3排出管路83は洗浄タンク130に接続されている。
スリーウェイシリンジ34の供給管路20bと給気管路20dとは給気バイパス管路20eにより接続されている。給気バイパス管路20eには給気バイパス管路電磁弁55cが設けられている。洗浄時には、給気バイパス管路電磁弁55cを開としてスリーウェイシリンジ34の供給管路20bから給気バイパス管路20eを通って給気管路20dに水を流すことができる。スリーウェイシリンジ34の給気管路20dは第4排出管路84に接続されている。第4排出管路84には主管路フラッシング電磁弁40cが設けられている。第4排出管路84は洗浄タンク130に接続されている。
なお、スリーウェイシリンジ34においては、給気バイパス管路20eと給気バイパス管路電磁弁55cを使用し、給気管路20dを排出管路として使用する構成としたが、図14に示すようにスリーウェイシリンジ34を外して連通路90aを有する連結部材90を使用して給気管路20dを排出管路として使用する構成としても良い。
次に、図13を参照して、本実施の形態の変形例1において、媒体導管20に連結部材90が取り付けられた状態について説明する。一例として第1エアタービンメインチューブ21に連結部材90が取り付けられた構成について説明する。この実施例においては、連結部材90は、底部90dを有する筒状体から構成されている。
連結部材90が媒体導管20の係合部20Xと接続される開口側から第1凹部分90c1、第2凹部分90c2および第3凹部分90c3は順に内径が小さくなっている。第1凹部分90c1に第1突出部分20Xa1が挿入されている。第1Oリング20Y1は第1凹部分90c1の内周面に接触して弾性変形している。第2凹部分90c2に第2突出部分20Xa2および第3突出部分20Xa3が挿入されている。また、第2凹部分90c2に第2環状溝20Xa12および第3環状溝20Xa13が配置されている。第2Oリング20Y2は第2凹部分90c2の内周面に接触して弾性変形している。第3突出部分20Xa3および第3Oリング20Y3は第2凹部分90c2の内周面に接触していない。第3凹部分90c3に第4突出部分20Xa4が挿入されている。
第2凹部分90c2において、第2凹部分90c2の内径が第3Oリング20Y3の外径よりもわずかに大きく形成されることで、第2凹部分90c2の内径と第3Oリング20Y3との間に環状の空間による連通路90aが形成され、係合部20Xに形成される水供給管路(第1連通路)20Xc1と給気管路(第3連通路)20Xc3が、この連通路90aを経由して接続される。これにより、水供給管路(第1連通路)20Xc1に連通する供給管路20bと給気管路(第3連通路)20Xc3に連通する給気管路20dとが接続されている。なお、この空間は、第3凹部分90c3と連通しており、第2Oリング20Y2により封止されている。
連結部材90の他端側に形成された底部90dは、筒状体の他端側からの媒体の流出を防止しており、連結部材90は全体として有底筒状体の形態を形成している。
また、この図13に示す例では、媒体導管20の係合部20Xと連結部材90の連結機構として、図7で示した急速継手の代わりにネジによる連結機構を採用している。
係合部20Xの継手部20Xbの先端部には内周にネジ20Xb4が形成される。また、連結部材90の係合部20X側外周部には前記ネジ20Xb4にかみ合うネジ90eが設けられ、連結部材90を係合部20Xに対して回転させることで、前記のネジ結合が解除されたり、結合状態を維持したりする。
次に、図14を参照して、本実施の形態の変形例1に係る医療用装置100の洗浄方法について説明する。この例では、給気管路を利用して排水する構成である。
開閉弁51bが閉じられている間にスリーウェイシリンジ34は連結部材90に交換される。その後、排出管路電磁弁40cがONされ開とされ、開閉弁51bをONして開とすることで、スリーウェイシリンジ洗浄用の主管路フラッシングが行われる。これにより、ウォーマータンク51d、ハンドピース制御ブロック(HPブロック)10b、スリーウェイシリンジメインチューブ(WSメインチューブ)24の順に供給管路に水が流される。これにより、順次、スリーウェイシリンジ洗浄用の主管路51より残水が洗浄タンク130に排出され、新しい水への入替が実施される。なお、スリーウェイシリンジ34で給気管路を使用して排水する場合、給気管路(第4分岐エアー供給管路)65に洗浄時に給気を止める為に開閉電磁弁55aを設けている。なお、図14では、スリーウェイシリンジ34の注水管路(供給管路)20bの洗浄に連通路90aを有する連結部材90を使用したが、図12に示すように給気バイパス管路20eと給気バイパス管路電磁弁55cを使用し、給気管路20dを排出管路として使用する構成としても良い。
第1エアタービンハンドピース31が連結部材90に交換される。その後、第1エアタービン注水電磁弁52a(40a)がON(開状態)される。続いて、第1排出管路電磁弁40b1(排出用開閉弁40b)がONされる。したがって、水は、主給水管路51、第1分岐給水管路52、第1エアタービンメインチューブ21の供給管路20b、連結部材90の連通路90a、給気管路20d、第1排出管路81の順に管路内を流れてから洗浄タンク130に排水される。これにより、これらの管路内が水道水で洗浄される。このため、第1エアタービンメインチューブ21の供給管路20bが洗浄される。
第2エアタービンハンドピース32が連結部材90に交換される。その後、第2エアタービン注水電磁弁53a(40a)がON(開状態)される。続いて、第2排出管路電磁弁40b2(排出用開閉弁40b)がONされる。したがって、水は、主給水管路51、第2分岐給水管路53、第2エアタービンメインチューブ22の供給管路20b、連結部材90の連通路90a、給気管路20d、第2排出管路82の順に管路内を流れてから洗浄タンク130に排水される。これにより、これらの管路内が水道水で洗浄される。このため、第2エアタービンメインチューブ22の供給管路20bが洗浄される。
マイクロモーターハンドピース33が連結部材90に交換される。その後、マイクロモーター注水電磁弁54a(40a)がON(開状態)される。続いて、第3排出管路電磁弁40b3(排出用開閉弁40b)がONされる。したがって、水は、主給水管路51、第3分岐給水管路54、マイクロモーターメインチューブ22の供給管路20b、連結部材90の連通路90a、給気管路20d、第3排出管路83の順に管路内を流れてから洗浄タンク130に排水される。これにより、これらの管路内が水道水で所定時間洗浄される。このため、マイクロモーターメインチューブ23の供給管路20bが洗浄される。
この変形例1では、媒体導管20に排水管路を設ける必要が無いので、媒体導管20が太くなったり、柔軟性を損なうことがない上にコストが削減できる。
続いて、図15〜図17を参照態の変形例2について説明する。なお、本実施の形態の変形例2は、特に言及しない限り、上記の本実施の形態および変形例1と同じ構成を有しており、同じ構成については同じ符号を付し、その説明を繰り返さない。なお、図16、見やすくするため、外装20aは図示されていない。
本実施の形態の変形例2では、媒体は供給管路20bから排気管路20fを経由して排出される。つまり、本実施の形態の変形例2においては、排出管路20cは、診療用ハンドピース30から診療装置本体10にエアーを排気する排気管路20fである。
図15を参照して、第1エアタービンメインチューブ21は排気管路20fを含んでいる。第1エアタービンメインチューブ21の排気管路20fの一端(第1端)は、第1メインチューブ着脱部10a1において第1排出管路81に接続されている。第1エアタービンメインチューブ21の排気管路20fの他端(第2端)は第1エアタービンハンドピース31に接続されている。
第2エアタービンメインチューブ22は排気管路20fを含んでいる。第2エアタービンメインチューブ22の排気管路20fの一端(第1端)は、第2メインチューブ着脱部10a2において第2排出管路82に接続されている。第2エアタービンメインチューブ22の排気管路20fの他端(第2端)は第2エアタービンハンドピース32に接続されている。
また、第1エアタービンハンドピース31の排出管路20c及び第2エアタービンハンドピース32の排出管路20cは、それぞれ開閉弁181及び182を介して集油ケース180に潤滑油を回収する構成となっている。
この変形例2においても、媒体導管20に排水管路を設ける必要が無いので、媒体導管20が太くなったり、柔軟性を損なうことがない上にコストが削減できる。
次に、図16を参照して、本実施の形態の変形例2において、媒体導管20に連結部材90が取り付けられた状態について説明する。一例として第1エアタービンメインチューブ21に連結部材90が取り付けられた構成について説明する。
第2凹部分90c2において、第2突出部分20Xa2、第2Oリング20Y2、第1環状溝20Xa11および第2環状溝20Xa12の外側に環状の空間が設けられている。第2凹部分90c2の内径が第2Oリング20Y2の外径よりもわずかに大きく形成されることで、第2凹部分90c2の内径と第2Oリング20Y2との間に環状の空間による連通路90aが形成され、係合部20Xに形成される水供給管路(第1連通路)20Xc1と排気管路(第2連通路)20Xc2が、この連通路90aを経由して接続される。このように、この空間により連通路90aが構成されている。なお、この空間は、第1Oリング20Y1と第2Oリング20Y3とにより封止されている。また、この実施例に於いても連結部材90の他端側に形成された底部90dは、筒状体の他端側からの媒体の流出を防止しており、連結部材90は全体として有底筒状体の形態を形成している。
また、図16に示す例では、媒体導管20と連結部材90の連結機構が、図7に示す急速継手や、図13で示したネジ結合に代わって、Cリングを用いた連結機構を採用している。具体的には、突出部20Xaの外周に周溝20Xb6が形成され、その溝には第1突出部分20Xa1の外径よりわずかに大きい外径のCリング20Xb7が装嵌され、相対する連結部材90の第1凹部分90c1の内周には前記Cリング20Xb7の外周部が嵌合する周溝20Xb5が形成され、前記Cリング20Xb7の断面が外周に向けて凸となる山形を形成しており、前記Cリング20Xb7が前記連結部材90の第1凹部分90c1に嵌った状態では、前記Cリング20Xb7は、弾性リングで構成されておりCリング20Xb7の外径が第1凹部分90c1の内径よりも少しだけ大きく、前記突出部20Xaの周溝20Xb6の内径の方が大きく、連結時には、前記Cリング20Xb7の弾力に抗して径を変化させて、連結する周知のCリングによる連結機構を採用している。また、この例では、第1Oリング20Y1によって媒体の連結部位からの流出を防止している。なお、このCリングを第1突出部分20Xa1の外周部に装着する代わりに連結部材90の内周に形成した溝に装着する構成でも良い。また、連結部材90の連結機構は、上記のCリング以外に図7で採用した急速継出による連結や図13に示したネジによる連結機構を用いても良い。
次に、図17を参照して、本実施の形態の変形例2に係る医療用装置100の洗浄方法について説明する。
第1エアタービンハンドピース31が連結部材90に交換される。その後、第1エアタービン注水電磁弁52a(40a)がON(開状態)される。続いて、第1排出管路電磁弁40b1(排出用開閉弁40b)がONされる。したがって、水は、主給水管路51、第1分岐給水管路52、第1エアタービンメインチューブ21の供給管路20b、連結部材90の連通路90a、排気管路20f、第1排出管路81の順に管路内を流れてから洗浄タンク130に排水される。これにより、これらの管路内が水道水で洗浄される。このため、第1エアタービンメインチューブ21の供給管路20bが洗浄される。
第2エアタービンハンドピース32が連結部材90に交換される。その後、第2エアタービン注水電磁弁53a(40a)がON(開状態)される。続いて、第2排出管路電磁弁40b2(排出用開閉弁40b)がONされる。したがって、水は、主給水管路51、第2分岐給水管路53、第2エアタービンメインチューブ22の供給管路20b、連結部材90の連通路90a、排気管路20f、第2排出管路82の順に管路内を流れてから洗浄タンク130に排水される。これにより、これらの管路内が水道水で洗浄される。このため、第2エアタービンメインチューブ22の供給管路20bが洗浄される。
続いて、図18を参照して、本実施の形態の変形例3について説明する。なお、本実施の形態の変形例3は、特に言及しない限り、上記の本実施の形態と同じ構成を有しており、同じ構成については同じ符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態の変形例3では、連結部材90は、第1エアタービンメインチューブ(第1の媒体導管)21と第2エアタービンメインチューブ(第2の媒体導管)22とを接続している。連結部材90の連通路90aは、第1および第2の連通路90aを有している。第1の連通路90aにより第1エアタービンメインチューブ21の供給管路20bは第1エアタービンメインチューブ21の排出管路20cに接続されており、かつ第2の連通路90aにより第2エアタービンメインチューブ22の供給管路20bは第2エアタービンメインチューブ22の排出管路20cに接続されている。
第1エアタービンハンドピース31および第2エアタービンハンドピース32が連結部材90に交換される。その後、第1エアタービン注水電磁弁52a(40a)および第2エアタービン注水電磁弁53a(40a)がON(開状態)される。続いて、排出用開閉弁40bがONされる。したがって、水は、主給水管路51、第1分岐給水管路52および第2分岐給水管路53、第1エアタービンメインチューブ21および第2エアタービンメインチューブ22の供給管路20b、連結部材90の第1および第2の連通路90a、第1エアタービンメインチューブ21および第2エアタービンメインチューブ22の排出管路20c、第1分岐排水管路72および第2分岐排水管路73、第1主排水管路71の順に管路内を流れてから洗浄タンク130に排水される。これにより、これらの管路内が水道水で洗浄される。このため、第1エアタービンメインチューブ21および第2エアタービンメインチューブ22の供給管路20bが洗浄される。このように図18に示す実施例では、連結部材90が第1エアタービンハンドピース31および第2エアタービンハンドピース32用の連通路90aをそれぞれ設けて連結した構成とされている。
また、本発明で言う「水」とは、「水道水」を言い、水道水によるフラッシング時間は、通常は1〜5分程度の時間に渡って管路内に水道水を流して洗浄するものであるが、医療用装置に医療用装置の不使用時間を計測する時計を備えておいて、この時計が測定した不使用時間が長ければ、水道水によるフラッシング時間を5分よりも長く設定して管路内の雑菌を確実に死滅させるように洗浄しても良い。このように医療用装置の不使用時間の長さに応じてフラッシング時間の長さを決めるようにしても良い。なお、上記時計は、メインスイッチのON/OFFに連動して計測しても良いし、診療用ハンドピースのハンドピースホルダーからの取上げ又は、フートコントローラの操作などの信号に連動して計測し、別途に設けた記憶手段に医療用装置の使用及び不使用時間を記憶するようにしても良い。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態の医療用装置100によれば、連結部材90は、供給管路20bと排出管路20cとを接続する連通路90aを含んでいるため、供給管路20bから連通路90aを経由して排出管路20cに媒体を流すことができる。これにより供給管路20bを洗浄することができるため、供給管路20bの洗浄を簡素化することができる。また、連結部材90は媒体導管20に接続されているため、供給管路20bを全長に渡って洗浄することができる。
本実施の形態の医療用装置100によれば、好ましくは、供給管路20bは、診療装置本体10から診療用ハンドピース30に水を供給する給水管路である。このため、減菌剤等を使用したり、減菌装置を必須とすることなく、単に管路に水道水を流すだけで、水道水に含まれる塩素によって管路が殺菌されるので、媒体導管内部での雑菌の繁殖を抑制することができる。
本実施の形態の医療用装置100によれば、好ましくは、排出管路20cは、媒体導管20から診療装置本体10に水を排出する排水管路である。このため、排水管路から水を排水することができる。
本実施の形態の医療用装置100は、好ましくは、洗浄タンク130に貯留された水が、バキュームタンク150に流れるように構成されている。このため、洗浄タンク130に貯留された水によりバキュームタンク150を洗浄することができる。したがって、水を有効に使用することができる。
本実施の形態の医療用装置100の変形例1によれば、連結部材90は、供給管路20bと給気管路20dとを接続する連通路90aを含んでいるため、供給管路20bから連通路90aを経由して給気管路20dに媒体を流すことができる。このため、給気管路20dを排出管路20cとして利用することができる。したがって、供給管路20bから給気管路20dに媒体を流して、供給管路20bを洗浄することができる。そのため、診療用ハンドピース30に既に存在している給気管路20dを排出管路20cとして兼用することができる。つまり、特別な戻り管路を設ける必要がない。よって、管路数が増えないため媒体導管20の柔軟性が損なわれることを抑制できる。さらに、コストの増加を抑制することもできる。また、媒体を流すことにより給気管路20dを洗浄することができる。
本実施の形態の医療用装置100の変形例2によれば、連結部材90は、供給管路20bと排気管路20fとを接続する連通路90aを含んでいるため、供給管路20bから連通路90aを経由して排気管路20fに媒体を流すことができる。このため、排気管路20fを排出管路20cとして利用することができる。したがって、供給管路20bから排気管路20fに媒体を流して、供給管路20bを洗浄することができる。そのため、診療用ハンドピース30に既に存在している排気管路20fを排出管路20cとして兼用することができる。つまり、特別な戻り管路を設ける必要がない。よって、管路数が増えないため媒体導管20の柔軟性が損なわれることを抑制できる。さらに、コストの増加を抑制することもできる。また、水を流すことにより排気管路20fを洗浄することができる。
本実施の形態の医療用装置100の変形例3によれば、連結部材90は、第1の媒体導管21の供給管路20bと排出管路20cとを接続する第1の連通路90aと、第2の媒体導管22の供給管路20bと排出管路20cとを接続する第2の連通路90aを含んでいるため、連結部材90により第1の媒体導管21および第2の媒体導管22の各々の供給管路20bから各々の排出管路20cにそれぞれ媒体を流すことができる。したがって、第1の媒体導管21および第2の媒体導管22の各々の供給管路20bを洗浄することができる。
本実施の形態の媒体導管セットによれば、連結部材90は、供給管路20bと排出管路20cとを接続する連通路90aを含んでいるため、供給管路20bから連通路90aを経由して排出管路20cに媒体を流すことができる。これにより供給管路20bを洗浄することができるため、供給管路20bの洗浄を簡素化することができる。
本実施の形態の連結部材90によれば、連結部材90は、供給管路20bと排出管路20cとを接続する連通路90aを含んでいるため、供給管路20bから連通路90aを経由して排出管路20cに媒体を流すことができる。これにより供給管路20bを洗浄することができるため、供給管路20bの洗浄を簡素化することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。