JPH04343366A - 電子写真用キャリアの表面処理剤、およびそれで処理されたキャリア - Google Patents

電子写真用キャリアの表面処理剤、およびそれで処理されたキャリア

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JPH04343366A
JPH04343366A JP3142694A JP14269491A JPH04343366A JP H04343366 A JPH04343366 A JP H04343366A JP 3142694 A JP3142694 A JP 3142694A JP 14269491 A JP14269491 A JP 14269491A JP H04343366 A JPH04343366 A JP H04343366A
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JP
Japan
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group
carrier
organic
treatment agent
fluorine
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Withdrawn
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JP3142694A
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English (en)
Inventor
Takashige Yoneda
貴重 米田
Tsuneo Wakabayashi
若林 常生
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04343366A publication Critical patent/JPH04343366A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乾式複写機等の電子写
真における2成分系現像剤に用いられるキャリアの表面
処理剤、およびその表面処理剤で表面処理されたキャリ
アに関するものである。
【0002】
【従来の技術】主にトナーとキャリアの2成分から構成
される現像剤を使用する電子写真複写機における画像形
成は、キャリアとの摩擦で現像に必要な電荷を得たトナ
ーが感光体上に形成された潜像に静電付着することで達
成される。
【0003】キャリアにはトナーへの電荷付与という特
性に加え、背景部に付着したトナーの除去や画像の端部
に飛散したトナーを除去(スキャベンジング効果)する
特性、トナーとの摩擦でキャリア表面にトナーが付着す
る(フィルミング現象)のを防止する特性、現像でキャ
リアからトナーが離脱する際に発生する空間電荷により
一度付着したトナーが引き戻される(リトラップ現象)
のを防止する特性等が要求されている。
【0004】近年の複写機の大部分は磁気ブラシ方式を
採用しており、その際にはキャリア剤として粒径100
μ以下の鉄粉、フェライト等の磁性粉末が使用されてい
る。しかし、単にこれらをそのままトナーと混合し使用
した場合には、摩耗劣化により比較的短期間でトナーに
充分な帯電特性を付与するのが不可能となりコスト的に
問題があった。また、この場合にはフィルミング現象を
完全に防止することは不可能で現像剤の能力が経時的に
劣化するという問題もあった。更には、環境湿度の変化
がキャリアの帯電特性に与える影響を無視することがで
きず、画像特性が安定しないという問題を抱えていた。
【0005】この種の問題点を解決するためにキャリア
表面に種々の被膜を設ける方法が提案されている(例え
ば、特開平2−73372 、特開昭54−21730
、特開昭58−40557、特公昭59−131944
 、特公昭59−26945等)。
【0006】しかし、この種の被膜は機械的強度に乏し
く、キャリアを長時間使用した場合には摩耗による被膜
の欠落を招き、トナーへの安定した帯電特性の付与が困
難で画像の再現性に乏しいものであった。また、環境湿
度の影響の問題も改善されているが残存しており、当然
長時間使用していると環境湿度の影響が大きくなり、や
はり画像再現性が悪化してしまうというのが現状であっ
た。
【0007】近年の複写枚数の著しい増加に伴い、キャ
リアの使用が苛酷になってきており、従来の材料では対
応が困難な状況となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐摩
耗性、耐環境湿度安定性に優れ、トナーへ長期にわたり
安定した帯電特性付与可能なキャリア用表面処理剤を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の問題点の
解消に努めた結果、上記課題を達成した下記の発明であ
る。フッ素原子を有する有機基と加水分解性基とを有す
る含フッ素オルガノシラン化合物あるいはその部分加水
分解生成物を含有する、電子写真用キャリアの表面処理
剤。上記表面処理剤で処理して得られる、電子写真用キ
ャリア。
【0010】本発明において、含フッ素オルガノシラン
化合物とは、少なくとも1つのフッ素原子を有する有機
基と少なくとも1つの加水分解性基とが同一あるいは異
なるケイ素原子に結合した構造を有する化合物を意味す
る。
【0011】有機基とケイ素原子は炭素−ケイ素結合で
結合し、加水分解性基もケイ素原子に直接結合している
。有機基とケイ素原子は同一分子の異なるケイ素原子に
結合していてもよく(この場合、同一分子内に2以上の
ケイ素原子を有する)、同一ケイ素原子に結合していて
もよい。また、ケイ素原子にはフッ素原子を有する有機
基以外の有機基が結合していてもよい。フッ素原子を有
する有機基は、通常1価の有機基であるが、2つのケイ
素原子間を結合する2価あるいはそれ以上の多価の有機
基であってもよい。
【0012】この化合物における加水分解性基は、ケイ
素原子に結合している基であって水と反応して脱離し、
ケイ素原子に結合した水酸基(シラノール基)を生じる
基である。加水分解性基としては、例えば、ハロゲン原
子、アルコキシ基、アシルオキシ基、アルコキシ置換ア
ルコキシ基、アミノキシ基、アミド基、酸アミド基、ケ
トキシメート基などがある。好ましくは、アルコキシ基
、置換アルコキシ基アシル等の酸素原子でケイ素原子と
結合する加水分解性基である。これら加水分解性基の炭
素数は好ましくは8以下、特に4以下である。好ましい
加水分解性基は炭素数4以下のアルコキシ基(以下低級
アルコキシ基ともいう)である。
【0013】含フッ素オルガノシラン化合物の部分加水
分解生成物とは、水や酸性水溶液中でこれらシラン化合
物を部分的に加水分解し、生成するシラノール基を有す
る化合物あるいはそのシラノール基の反応により2以上
に分子が縮合した化合物をいう。酸としては、例えば、
塩酸、酢酸、リン酸、硝酸、硫酸、スルホン酸などを使
用することができる。
【0014】キャリア表面を上記のような加水分解性基
を有する含フッ素オルガノシラン化合物やその部分加水
分解生成物で処理すると、そのシラン化合物が化学的に
あるいは物理的に結合する。加水分解性基は水分により
分解してシラノール基となので、このシラン化合物は主
としてこのシラノール基の化学的反応により表面に結合
するものと考えられる。
【0015】キャリアの表面処理は、通常含フッ素オル
ガノシラン化合物、その部分加水分解生成物、あるいは
それを含む組成物を表面に塗布し、そのシラン化合物を
表面に結合させることによって行なう。組成物としては
溶剤を含む溶液であることが好ましい。この溶液には必
要によりさらに他の成分を存在させることができる。
【0016】キャリア表面への塗布あるいはその後の溶
剤の揮散により含フッ素オルガノシラン化合物がキャリ
ア表面に接触し、加水分解−結合の反応が起こると考え
られる。この場合、塗布後の乾燥は常温であってもよく
、加熱乾燥してもよく、また、形成された層を焼成して
もよい。加熱乾燥あるいは焼成の温度は200 ℃以下
が好ましく、その時間は120 時間以下が好ましい。
【0017】含フッ素オルガノシラン化合物として好ま
しい化合物は、加水分解性基が結合したケイ素原子を1
〜2個有する化合物である。好ましい含フッ素オルガノ
シラン化合物は、下記式(A)あるいは(B)で表わさ
れる化合物である。なお、以下において式(A)で表わ
される化合物を化合物(A)ともいい、式(B)で表わ
される化合物を化合物(B)ともいう。
【0018】 (A)  X3−a−b(R1)a(R2)bSi−Y
−Si(R3)c(R4)dX3−c−dただし、X 
は加水分解性基、R1、R2、R3、R4は独立に水素
または有機基、a、bは独立に0、1、2 であって 
0≦a+b ≦2 を満たす整数、c、dは独立に0、
1、2 であって 0≦c+d ≦2 を満たす整数、
および Yは2価の有機基を表わし、 Yまたは存在す
るR1〜R4の少なくとも1つがフッ素原子を有する有
機基である。
【0019】(B)  (Rf)eR5gR6hSiX
4−e−g−hただし、X は加水分解性基、Rfはフ
ッ素原子を有する有機基、R5、R6は独立に水素また
は有機基、e は1、2、3 、g、h は独立に0、
1、2、3 であって 1≦e+g+h ≦3を満たす
整数を表わす。
【0020】化合物(A)は加水分解性基が結合したケ
イ素原子を2個有する化合物であり、化合物(B)は加
水分解性基が結合したケイ素原子を1個有する化合物で
ある。R1〜R6は水素原子である場合よりも有機基で
あることが好ましい。特に存在するすべてのR1〜R6
は有機基であることが好ましい。有機基としては、炭素
数1〜24、特に1〜16の有機基が好ましい。
【0021】加水分解性基X が分子内に2以上存在す
る場合は各加水分解性基は異なっていてもよい。勿論、
化合物(A)および化合物(B)における加水分解性基
X は互いに異なっていてもよい。
【0022】化合物(A)および化合物(B)において
、ケイ素原子に結合した加水分解性基はケイ素原子当た
り2以上が好ましい。加水分解性基が多いほどキャリア
表面に対する結合が強固となると考えられるからである
【0023】Rfはフッ素原子を有する1価の有機基で
あり、それはポリフルオロアルキル基、ポリフルオロオ
キサアルキル基、ポリフルオロチオキサアルキル基、ま
たはこれらのいずれかの基とアルキレン基等の炭化水素
基とがエステル結合その他の後記のような連結結合で結
合した有機基(炭化水素基の他端でケイ素原子と結合す
る)が好ましい。ポリフルオロアルキル基、ポリフルオ
ロオキサアルキル基、およびポリフルオロチオキサアル
キル基はケイ素原子と結合する端部あるいはその周辺が
アルキレン基(特に、ジメチレン基)であって他の部分
がパーフルオロのそれらの基であることが好ましい。
【0024】フッ素原子を有する1価の有機基のパーフ
ルオロ部分は炭素数3以上のパーフルオロアルキル基、
パーフルオロオキサアルキル基、あるいはパーフルオロ
チオキサアルキル基が好ましく、特に炭素数3〜16の
パーフルオロアルキル基が好ましい。e が2〜3の場
合、複数のRfは異なっていてもよい。
【0025】R1〜R4は有機基であることが好ましく
、しかも後述Y がフッ素原子を有する2価の有機基で
はない場合、R1〜R4の存在する有機基の少なくとも
1つはフッ素原子を有する1価の有機基である必要があ
る。この場合のフッ素原子を有する1価の有機基は上記
Rfと同等の有機基である(以下、化合物(A)におけ
る2以上のフッ素原子を有する1価の有機基もRfで表
す)。
【0026】R1〜R4がRfではない有機基の場合、
その有機基はアルキル基、アルケニル基、シクロアルキ
ル基、アリール基等の炭化水素基、クロロアルキル基、
その他のRf以外のハロゲン化炭化水素基、水酸基、エ
ポキシ基、アミノ基、メルカプト基、カルボキシル基、
その他の官能基を有する(ハロゲン化)炭化水素基、お
よび炭素鎖の中間にエステル結合、エーテル結合、チオ
エーテル結合、イミノ結合、アミド結合、その他の連結
結合を有する(ハロゲン化)炭化水素基が好ましい。
【0027】特に好ましくは、炭化水素基と上記のよう
な官能基を有する炭化水素基である。好ましい炭化水素
基としては、炭素数1〜16のアルキル基、およびアリ
ール基が好ましい。特に、炭素数4以下のアルキル基(
以下、低級アルキル基という)が好ましい。特に好まし
い低級アルキル基はメチル基である。R5〜R6はそれ
が水素原子でない場合にはRfではない有機基であり、
その有機基としては上記したR1〜R4がRfではない
有機基の場合の有機基と同等のであることが好ましい。
【0028】Y がフッ素原子を有する2価の有機基で
ある場合、それはポリフルオロアルキレン基、ポリフル
オロオキサアルキレン基(アルキレン基の炭素鎖の中間
に少なくとも1つのエーテル結合が存在するもの)、お
よびポリフルオロチオキサアルキレン基(アルキレン基
の炭素鎖の中間に少なくとも1つのチオエーテル結合が
存在するもの)が好ましい。特に、両末端のケイ素原子
に結合する部分がポリメチレン基(特にジメチレン基)
であり、それらの中間部分がパーフルオロアルキレン基
、パーフルオロオキサアルキレン基、あるいはパーフル
オロチオキサアルキレン基である2価の有機基が好まし
い。これらY の炭素数は6〜30、特に6〜16が好
ましい。
【0029】また、Y が2以上のフッ素原子を有する
2価の有機基でない場合、それはアルキレン基、オキサ
アルキレン基、およびチオキサアルキレン基であること
が好ましい。その炭素数は2〜30、特に2〜16が好
ましい。
【0030】これらRf、R1〜 R6 、Yの具体例
については、下記の化合物(A)および化合物(B)の
具体例中の例がある。下記具体例中のRf基としては、
特に、CnF2n+1CmH2m− (ただし、この化
学式において、n は3〜16の整数、m は2〜4の
整数)で表されるパーフルオロアルキル基部分を有する
ポリフルオロアルキル基が、下記具体例中のRF基とし
ては、特に、CnF2n+1−(ただし、この化学式に
おいて、nは3〜16の整数)が好ましい。
【0031】化合物(A)および化合物(B)の具体例
を下記に示す。しかし、化合物(A)および化合物(B
)はこれら具体例に限定されるものではない。なお、下
記化学式においてx 、n 、m はそれぞれ1以上の
整数を、X は加水分解性基を、R はアルキル基等を
、Rfはポリフルオロアルキル基を、RFはパーフルオ
ロアルキル基を示す。これら化学式において、x は2
〜8が、X は低級アルコキシ基が、Rは低級アルキル
基が、Rfはパーフルオロアルキル基を有するジメチレ
ン基が好ましい。
【0032】化合物(A)の例示。
【0033】
【化1】
【0034】
【化2】
【0035】
【化3】
【0036】
【化4】
【0037】
【化5】
【0038】
【化6】
【0039】
【化7】
【0040】
【化8】
【0041】
【化9】
【0042】化合物(B)の例示。
【0043】
【化10】
【0044】
【化11】
【0045】本発明の処理剤において、含フッ素オルガ
ノシラン化合物は良好な帯電特性を発現するのに必須な
である。また、含フッ素オルガノシラン化合物は、含フ
ッ素有機基(特に、好ましいパーフルオロアルキル基や
パーフルオロアルキレン基の場合)を含有するために表
面自由エネルギーが小さく、撥水性を有するため、被膜
表面で吸着水分の影響が極めて小さく環境湿度安定性に
優れる。更には、含フッ素オルガノシラン化合物は加水
分解等により3次元架橋構造を形成し、加えて、表面自
由エネルギーが小さいために表面滑り性が良好であるた
め耐摩耗性にも優れる。
【0046】含フッ素オルガノシラン化合物の添加量は
目的に応じて任意に配合することが可能であり、各成分
の混合比率により帯電特性を調節可能である。本発明の
組成物は含フッ素オルガノシラン化合物が必須であるが
、当然2以上の含フッ素オルガノシラン化合物を使用し
ても問題はない。
【0047】表面処理剤において、含フッ素オルガノシ
ラン化合物にさらに目的に応じて他の成分、添加剤を加
えることは一向に差し支えがない。例えば帯電特性を調
節する意味で、種々の官能基を有する加水分解性シラン
化合物(ただし、前記含フッ素オルガノシラン化合物以
外の化合物)あるいはその部分加水分解生成物を添加し
てもよい。これら化合物の使用に際しては2種以上の混
合物を添加してもよい。
【0048】この加水分解性シラン化合物としては、例
えば、メチルトキメトキシシラン、メチルトリエトキシ
シラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキ
シシラン、ビニルトリエトキシシラン、フェニルトリメ
トキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン
、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−
メタクロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メルカ
プトプロピルトリメトキシシラン、ジメチルジエトキシ
シラン、ジフェニルジメトキシシラン、テトラメトキシ
シラン等が挙げられる。
【0049】また、同様な目的で、他のケイ素含有化合
物、チタン含有化合物、あるいはジルコニウム含有化合
物を添加することもできる。例えば、オルガノポリシロ
キサン、オルガノアルコキシチタン、テトラアルコキシ
チタン、オルガノアルコキシジルコニウム、その他の化
合物を併用できる。さらに、各種金属酸化物の超微粒子
(シリカゾルやチタニアゾルなど)、各種樹脂などの添
加も可能である。樹脂を添加する際には相溶性の観点か
ら含フッ素系樹脂を使用するのが望ましい。
【0050】上記の組成物は溶剤によって希釈して使用
することができる。経済性、組成物の安定性を考慮する
と組成物重量は全重量に対して 0.1%〜30%が好
ましい。希釈剤としてはアルコール、エステル、エーテ
ル、ケトン、ハロゲン化炭化水素、芳香族系溶剤等が使
用可能である。
【0051】キャリアへの処理にあたっては特別な前処
理は必要ないが、目的に応じて行うことは差し支えがな
い。フッ酸、塩酸等による酸処理、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等によるアルカリ処理、プラズマ処理等
による放電処理を行うことは可能である。処理方法につ
いても特に限定要素はなく、目的に応じて選択すれば良
い。浸漬塗布、スプレー塗布、流し塗り等が適用可能で
、密着性を高めるために50℃〜 250℃の温度で5
分〜 120分焼成すれば優れた処理効果が期待できる
【0052】組成、溶剤、全重量に対する組成物の重量
比、塗布条件、焼成条件等により処理量は制御可能であ
って、目的に応じて制御すれば良い。本発明の処理剤は
キャリアに限定要素はなく、各種電子写真用キャリアに
応用可能な技術である。
【0053】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げて詳しく説明す
るが、本発明は実施例に限定されるものではない。また
、各種評価方法については以下の方法にて行った。
【0054】1.帯電性測定 ブローオフ粉体帯電量測定装置(東芝ケミカル(株)製
)を用いて実施。
【0055】2.耐摩耗性試験 容量500cm2の磁気製容器に 100gのキャリア
と 100gのトナーを入れ、1分間に 300往復の
撹拌を8時間行うことで耐摩耗性試験を実施した。
【0056】3.使用化合物 (a) (CH3O)3SiC2H4C6F12C2H
4Si(OCH3)3(b) C9F17C2H4Si
(OCH3)3(c) Si(OCH3)4
【0057】(d) CH2CH−COOC2H4C2
F5 1モルと CH2CH−COOH 3モルの割合
のランダム共重合体で粘度が63センチストークスのも
の。 (e) CH3Si(OCH3)3 (f) 3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
(g) C6H5Si(OCH3)3
【0058】[処理剤1の調合]撹拌子及び温度計がセ
ットされた3ツ口フラスコに、(a)146.2gを装
入し、イソプロピルアルコール3597.6gを加えた
。さらに、酢酸ナトリウム5.6 gを添加し1時間撹
拌した。この溶液の液温を5℃に維持しながら1%酢酸
水溶液26.4gを徐々に滴下した。滴下終了後、液温
を25℃に維持しながら5日間撹拌を継続し処理剤1を
得た。
【0059】[処理剤2の調合]撹拌子及び温度計がセ
ットされた3ツ口フラスコに、(b)123.8gを装
入し、イソプロピルアルコール3504.7gを加えた
。さらに酢酸ナトリウム5.4 gを添加し1時間撹拌
した。この溶液の液温を5℃に維持しながら1%酢酸水
溶液14.8gを徐々に滴下した。滴下終了後、液温を
25℃に維持しながら5日間撹拌を継続し処理剤2を得
た。
【0060】[処理剤3の調合]撹拌子及び温度計がセ
ットされた3ツ口フラスコに、(a)89.3 gおよ
び(b)58.0 gを装入し、イソプロピルアルコー
ル5506.8gを加えた。さらに、(d)51.4 
gおよび酢酸ナトリウム8.7 gを添加し、1時間撹
拌した。この溶液の液温を5℃に維持しながら1%酢酸
水溶液23.1gを徐々に滴下した。滴下終了後、液温
を25℃に維持しながら5日間撹拌を継続し処理剤3を
得た。
【0061】[処理剤4の調合]撹拌子及び温度計がセ
ットされた3ツ口フラスコに、(a)42.0 gと(
c)327.4gを装入し、イソプロピルアルコール5
015.0gを加えた。 さらに、酢酸ナトリウム8.1 gを添加し1時間撹拌
した。この溶液の液温を5℃に維持しながら1%酢酸水
溶液162.7 gを徐々に滴下した。滴下終了後、液
温を25℃に維持しながら5日間撹拌を継続し処理剤4
を得た。
【0062】[処理剤5の調合]撹拌子及び温度計がセ
ットされた3ツ口フラスコに、(a)30.0 g、(
b)13.4 g、および(c)175.4gを装入し
、イソプロピルアルコール7318.4gを加えた。さ
らに、(d)57.7 gおよび酢酸ナトリウム11.
5gを添加し1時間撹拌した。この溶液の液温を5℃に
維持しながら1%酢酸水溶液112.4 gを徐々に滴
下した。滴下終了後、液温を25℃に維持しながら5日
間撹拌を継続し処理剤5を得た。
【0063】[処理剤6の調合]撹拌子及び温度計がセ
ットされた3ツ口フラスコに、(a)21.6 g、(
b)18.3 g、(e)131.2g、(f)50.
0 g、および(g)41.2 gを装入し、イソプロ
ピルアルコール5122.3gを加えた。さらに、酢酸
ナトリウム8.1 gを添加し1時間撹拌した。この溶
液の液温を5℃に維持しながら1%酢酸水溶液80.0
gを徐々に滴下した。滴下終了後、液温を25℃に維持
しながら5日間撹拌を継続し処理剤6を得た。
【0064】[処理剤7の調合]撹拌子及び温度計がセ
ットされた3ツ口フラスコに、(c)25.0 g、(
e)130.3g、および(g)50.2 gを装入し
、メチルアルコール2084.2gおよびイソプロピル
アルコール1000.0gを加えた。さらに酢酸ナトリ
ウム5.0 gを添加し1時間撹拌した。この溶液の液
温を5℃に維持しながら1%酢酸水溶液83.4gを徐
々に滴下した。滴下終了後、液温を25℃に維持しなが
ら5日間撹拌を継続し処理剤7を得た。
【0065】[実施例1]キャリア粒子として平均粒径
 100μのフェライト 500gを処理剤1の溶液に
10分間浸漬した後、引き上げて風乾を5分間行った。 その後、200 ℃、30分間焼成し、キャリア表面の
処理剤1の被膜を硬化させた。このキャリア20gに平
均粒径15μのスチレン−カ−ボンブラック系トナー1
.0 gを加えて、撹拌、帯電させた後、帯電量測定を
行った。帯電量測定は相対湿度50%の条件で実施した
。結果を表1に示す。
【0066】次に、前記した条件で耐摩耗試験、帯電量
測定を行った。結果は同じく表1に示したが、初期の帯
電量と耐摩耗試験後の帯電量に差はほとんど無く良好な
耐摩耗性を示した。
【0067】[実施例2〜6]実施例1において処理剤
1を処理剤2〜6に変更した他は実施例1と同様に試験
及び評価を行った。結果は同じく表1に示したが、実施
例1と同様に良好な耐摩耗性を確認できた。また、目的
に応じこ各レベルの帯電特性が発現可能であることが確
認できた。
【0068】[比較例1]実施例1において処理剤1を
処理剤7に変更した他は実施例1と同様に試験及び評価
を行った。結果は同じく表1に示した。
【0069】
【表1】
【0070】[実施例7]実施例4〜6における帯電量
測定を環境相対湿度を変化させて実施した。結果を表2
に示す。処理されたキャリアは環境相対湿度に影響無く
一定した帯電量を示し、優れた耐環境湿度安定性を示し
た。
【0071】[比較例2]比較例1における帯電量測定
を実施例7〜9と同様に環境相対湿度を変化させて実施
した。結果を表2に示す。この例による処理されたキャ
リアは、環境相対湿度の影響が大きく、実用上問題であ
ることが確認された。
【0072】
【表2】
【0073】
【発明の効果】実施例が明示するように、本発明の処理
剤によりキャリアに種々のレベルの帯電特性を付与可能
であり、キャリアに要求される各種の特性を満足するこ
とが可能である。また、得られる帯電特性は環境湿度の
影響がなく、また、摩擦による経時変化もなく長期に渡
り維持することが確認できた。従って、本発明によりキ
ャリアを含む2成分系現像剤のライフを延ばすことがで
き、経済的に大きな波及効果が望まれる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フッ素原子を有する有機基と加水分解性基
    とを有する含フッ素オルガノシラン化合物あるいはその
    部分加水分解生成物を含有する、電子写真用キャリアの
    表面処理剤。
  2. 【請求項2】含フッ素オルガノシラン化合物が下記式(
    A)または(B)で表される化合物である、請求項1の
    表面処理剤。 (A)  X3−a−b(R1)a(R2)bSi−Y
    −Si(R3)c(R4)dX3−c−dただし、X 
    は加水分解性基、R1、R2、R3、R4は独立に水素
    または有機基、a、bは独立に0、1、2 であって 
    0≦a+b ≦2 を満たす整数、c、dは独立に0、
    1、2 であって 0≦c+d ≦2 を満たす整数、
    および Yは2価の有機基を表わし、 Yまたは存在す
    るR1〜R4の少なくとも1つがフッ素原子を有する有
    機基である。 (B)  (Rf)eR5gR6hSiX4−e−g−
    hただし、X は加水分解性基、Rfはフッ素原子を有
    する有機基、R5、R6は独立に水素またはの有機基、
    e は1、2、3 、g、h は独立に0、1、2、3
     であって 1≦e+g+h ≦3 を満たす整数を表
    わす。
  3. 【請求項3】加水分解性基がハロゲン原子、アルコキシ
    基、アシルオキシ基、アルコキシ置換アルコキシ基、ア
    ミノキシ基、アミド基、酸アミド基、およびケトキシメ
    ート基より選ばれる加水分解性基である、請求項2の表
    面処理剤。
  4. 【請求項4】式(A)において Yがフッ素原子を有す
    る2価の有機基であるか、またはケイ素原子に結合した
    有機基が存在しかつその有機基の少なくとも1つが炭素
    数3以上のポリフルオロアルキル基を有する有機基であ
    り、式(B)においてRfは炭素数3以上のポリフルオ
    ロアルキル基を有する有機基である、請求項2の表面処
    理剤。
  5. 【請求項5】式(A)において Yがポリフルオロアル
    キレン基であるか、またはケイ素原子に結合した有機基
    が存在しかつその有機基の少なくとも1つが炭素数3以
    上のパーフルオロアルキル基を有する有機基であり、式
    (B)においてRfは炭素数3以上のパーフルオロアル
    キル基を有する有機基である、請求項2の表面処理剤。
  6. 【請求項6】キャリアが磁性粉末である、請求項1の表
    面処理剤。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれか一の表面処理剤で
    処理して得られる、電子写真用キャリア。
  8. 【請求項8】キャリアが磁性粉末である、請求項7の電
    子写真用キャリア。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0647887A1 (en) * 1993-09-02 1995-04-12 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Polysiloxane composition for use as a carrier coating
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JPWO2006093156A1 (ja) * 2005-03-02 2008-08-07 松下電工株式会社 コーティング材組成物及び塗装品

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